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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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41.  クイック&デッド 《ネタバレ》 
監督で選んだこの作品なんですが俳優陣の豪華なことにびっくり。  それがあとの祭りかも(苦笑)  もうこの違和感から覚悟してコメデイと割り切って観ることに・・  ホラーで笑えるサム・ライミが撮る西部劇の主役は、  なんと中世貴族のような顔のシャロン・ストーンと、  ディカプリオがなぜなぜ西部劇・・??  あのラッセル・クロウはなんとも情けない神父役~??  ゲイリー・シニーズなんてどこに出ていたんだ??  ・・ジーン・ハックマンだけはなぜか違和感アリまくりのこの映画の中で、  全く違和感がなかったのは悪役顔だからでしょうか??ポパイ~!  趣味で撮ったとしか思えない違和感アリまくりの俳優陣に演出。  だからコメデイ西部劇。  西部劇というのは意外と私には合いましたね。  元から西部劇は苦手だったのに克服するため何本か観ていたんですよ。  西部劇とはこうゆうものだと「真昼の決闘」「大いなる西部」等観ました。  その西部劇の世界をサム・ライミでどう料理するんだろうか?  その世界で楽しめましたので内容はあまり気にしません(爆)  「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」みたいだ。  カメラワークはもろサム・ライミでありまして、  大袈裟でこだわりがあっておかしい。  なぜホラー演出!?  シャロン・ストーンは制作にもかかわっているせいかひとり真面目(爆)  ディカプリオはこういう軽すぎる役が合うのが不思議。  いやぁここまで悪の権化のように描かれているハックマンならば、  対決で息子にとどめさしちゃった方が逆に効果ありかも。  漫画、漫画、つまらないのに面白い。  久しぶりにこんな見方で映画を観ると肩が凝らないです。  それもまあ好きな監督の演出を観て豪華な俳優陣を楽しんだから。  ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でおなじみの、  アラン・シルベストリが音楽やってるんですが、  漫画チックなライミ監督の演出とまた変に合ってるようで合ってないようで、  おかしい(苦笑)  やっぱり・・サム・ライミ=スピルバーグというよりは、  ゼメキスに近いかもね(この作品では)  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:46:19)
42.  メメント 《ネタバレ》 
これもアイデアの勝利です。 ただし私はこの手の作品を見慣れてしまって(中毒のようなもの) こっけいさよりも感動とか哀しみとかを求めてしまうので、 また別な趣味あるいは時間を置けば楽しめるかもしれません。 しかし「マトリックス」のキャリー=アン・モスって、 こんな悪い子役ができちゃうんですね。 うまいなぁ~ 主役のガイ・ピアースは「L.A.コンフィデンシャル」しか観ていませんが、 こういった天然真面目な役もできるんだ。 この映画は脚本をいじっていて時間軸をややこしくしています。 が・・「パルプ・フィクション」の存在が大きかったので、 私には斬新に感じられなかったなぁ・・ あの作品と「ユージュアル・サスペクツ」以来、 サスペンス映画を観るたびに怪しんで観ているから(苦笑) その上を行くとまでは至ってはいません。 よかったところは、 架空の(実在するんですが)ふたりです。 ひとりはサミーという訴訟を起こしたかわいそうなオヤジの役(役というのがキー) そしてもうひとりが頻繁に名前が出てくる極悪のような存在のジミー。 こいつはまるで生霊のごとく生き続けます。 ココ面白いアイデアですよ(爆) 全編に渡り怪しい奴と思われるのが刑事のテディ。 こんな怪しさ爆発のやつは怪しくはないと思っていましたので、 完全にこいつの目線で作品を観てしまいました。 それがイマイチ主人公にのめりこめなかったのかも・・ あとで特典を観ると監督は主人公の視点で観客が観る事を期待、 そうなると面白く観られると言っていました。 ので・・私は見方を間違えちゃったわけです。 これから観られる方はぜひ! 主人公の見方で観てください。 ややこしいことには違いないけれども、 紙芝居を入れ替えるかのごとく、 元に戻してまた次に移る作業を演出でしてくれるし、 あとで全てばらしてくれるのでストレスはたまりませんよ。 こう・・思い返せばよくできた面白い作りなので、 本当にまた忘れたころに観てみようかな・・ ちなみに私は自分の記憶力にはわりと自信はありますが、 暗記力が全くだめです。 覚えようかと努力する暗記力はだめだから試験とかには弱い。 ただし覚えようとしていない勝手に入ってくるものは覚えちゃう・・ 全く役には立たないんですよね。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:44:26)
43.  エビータ(1996) 《ネタバレ》 
歌ばかりなんだろうなぁ・・と覚悟はしていましたが、  本当にほとんど歌です。  ミュージカルは突然歌いだすから苦手。  演出にだけ没頭しようと努力。  ところが大作だけあってもうほとんどがアップかロングの演出・・  途中からなんか「ドクトル・ジバゴ」を観ているような感じ。  成り上がり映画としては「エリザベス」のような凄みのある作風が好き。  しかしそんな男まさりな主人公でもなく、  女であることでのし上がっていくさまは、  内容は全然違うんですが「SAYURI」を思い出しました。  いやぁ私はSAYURIのほうがよかったですが・・  エビータを観てて応援するとか共感するとかの感情が湧かないもの。  それぞれの役者はよかったし歌もそこそこうまいんだけれど、  やはりほとんど歌のセリフだとかなり違和感がありました。  ミュージカルでもセリフが時々あるのが普通なのですが、  これはもうほとんど歌いっぱなし。  泣きながら歌われるより少しですがスピーチの時のほうが感動しました。      前半セリフ半分で後半歌半分でもよかったのでは?  特に演説のシーンなどはセリフで聞きたかったです。  マドンナは黒髪の若かりし頃のほうがよいです。  ジョナサン・プライスは本当にどの作品でもこういう役ですね。  好きな俳優のひとりなんですが・・  今回も自信なさそうで根本的にはよい人役を無難にこなしています。  意外とマドンナとは合っていました。  アントニオ・バンデラスはこんなに歌がうまかったんですね。  彼も濃いですが好きな俳優です。  ちょっと力が入りすぎた気がしましたがミュージカル口調だからかな。  彼の役がよくわからないのですが、  語り部でもあるし大衆の映し絵のようでもあるし・・  最初のふたつの時代のお葬式が鍵なのですが、  ここをもう一度最後に持ってくるのはくどいかな?  私はもう一度もってきたほうが感情移入はしやすいと思いました。  アルゼンチンという国もカトリックなんでしたね。  政治的な背景や宗教もよくわかっていると楽しめたと思います。     
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:41:38)(良:1票)
44.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
V・・SAWのソウの仮面に激似(欲しい・・)  やはり原作がアメコミみたいですね。  アメコミ苦手なわりにまあまあ楽しめました。  というのも変なキャラがでてこなかったからかな。  その分空を舞ったりするとかもっと派手な演出も期待したんですが・・  CMや特番で見たシーンは全て見せ場シーンだったので、  もっと隠れた見せどころがあるに違いないと観ていて、  ソレが物足りなかった原因のひとつ。  日本のCMはいい場面を惜しげもなく見せちゃうもんねぇ・・    一番の不満は説明不足。  どれかひとつかふたつに絞ってくれてたらいいんですが。  たくさん登場人物が出てくるわりには主役ふたりがあくまでも中心。  だから復讐とか革命とかその理由が薄く感じました。  どこかで繋がるという表現をラストに持ってこなくても、  予期シーンをいくつか絡めてもよかったのでは。  というのもラストで繋がるという手法はどの映画でもあるのですが、  この作品は実は繋がってはいません。  前にも書いたのですが、  「バタフライ・エフェクト」という蝶が羽ばたくと何かが起こる、  カオス理論、そして「キリング・フィールド」でも書いた、  ドミノ理論。  このすべてのことをドミノ倒しの図で説明しているだけです。  その手法はとてもわかりやすく、  しかも意味不明(ドミノ理論なんて単なる共産主義排除理論ですから)  カオスもそうだし哲学の美学やクラシック音楽を流すならば、  そこまでの持って行きようをどうにかしてほしかったです。  ここのアイデアや演出がとてもよかっただけに残念。  どうしょうもない映画ではありません。  観て損はしないと思います。  この素晴らしいエンディングに見合うだけの理由を描いてほしかった。  人間ドラマを絞ってしかも飽きないようにアクションも均等に入れるとか。  冒頭の絞首刑の男からどうやって繋がるのか、  ソレは単なる歴史の引用で主人公の復讐に理由を重ねるためか。  160分くらいかけても面白くできたんではないかな。  犯人探しのサスペンスではないのだから、  描くべきことは主役ふたりの意義なのではないでしょうか。   
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 14:38:57)
45.  ドリームキャッチャー 《ネタバレ》 
長い!観ている最中に眠気が襲ってきました。  「スタンド・バイ・ミー」の子供の悪戯世界が苦手であれも途中でやめた。  あの世界が時折回想シーンに入ってるんですよ。  どうもあの世界はロリっぽくて私はだめ。  汚れなきお子様の悪びれた世界・・  冒険映画とかならいいんですが、  ほろ苦い思い出とか仲間とか出してくるともう恥ずかしくて見れない。  でもそういう映画なのかと割り切ると原作がスティーブン・キングだし、  もしかしたら泣かせホラーになるかも(だったら低評価なわけないか)  そうなれば売りのフリーマンが夢の中の案内人の役だと、  もう勝手に(シリアス・ホラー)などと自分で妄想・・  題名はドリーム・キャッチャー=エルム街の悪夢みたいな?=子供たちの団結  その世界でいってくれれば面白かったり・・  モーガンなかなか出てこないんだわ。  出てくる中半あたりになってようやくこれは「ボディ・スナッチャーズ」のような映画だと理解。  なぜ子供時代のセンチな団結物語がエイリアン映画になるんだ?  しかも爬虫類とウナギ合わせたような気味が悪いエイリアンに。  「メン・イン・ブラック2」の地下鉄に住んでたエイリアンそっくりなんですが~!  こんな映画にフリーマンを使う必要があるのか。  まんま役どころはメン・イン・ブラック。  (25年間ずっと待っていた)らしいのですが(爆)  しかもお下品なセリフとエイリアン退治は彼には似合っていません。  そこだけがもしかして売り?  エイリアン退治の顔が爽快というよりは怖いんです。  なぜ森の中にあんなでかいUFOが不時着するのか・・  何の映画なんだこれは・・  観客の想像力をかきたてるという意味では成功(爆)  ここまでまとまりのない映画は観たことがありませんので、  驚愕の(爆)ラストを観ても私は驚きもがっくりもしませんでした。    一度観てよくはわからないところがいくとかあっても、  それを確認したいともまた観てみようとも思わない。  一度観たのでもう十分です。  コメデイに徹するかシリアスにするか曖昧すぎて・・  見終えたあとでよくわかったのは、  この映画がなぜ低評価なのかと見終えたあと後悔するだろうという宣伝文句でした。  
[DVD(字幕)] 2点(2006-05-28 14:36:20)
46.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 
最後にどんでん返しがありそこそこ楽しめるハートフル・コメデイ。  ウィル・スミスが若いですねぇ~(しかし今とそう変わらないのもある意味不気味)   ウーピーの娘がすごくかわいいです。  美人というわけでもないんですが好きです。  全体の作品内容やこの娘役の俳優の表情から、  ある日本のテレビドラマを思い出しました。  「セカンドチャンス」確か田中美佐子と赤井秀和だったと思う。  あのドラマはわりと好きで観ていました。  こちらは洋画でしかもコメデイなんですが、   大事なのは見えない父親の存在ではなくて、  今からの父親の存在なんですよね。  出来すぎているとかありえないとか言ったらおしまいなんですが、  コメデイというジャンルで親子愛に恋愛にとうまく演出され、  単なるお調子映画ではなく考えさせられるところも・・  家族で観てもいいし恋人と観てもいい。  けれど固いおうちではちょっと笑えない演出もありますが・・  ウーピーの自転車運転はどう見ても迷惑で危ない。  ああいう勝手な人って実際いますよね~  そんな彼女に説得力が唯一あったのが、  好きな男を亡くし誰かを愛したいからあなたを作ったという、  娘に対して言う言葉。  それならたとえ人工授精といえどもパパを調べたいという娘の秘密行動。  ここに絡んでくるのが若いおとぼけスミス。  頭のいい彼女にくっついてるだけの幼馴染の高校生!  人工授精センターで採取するオトリになるのがおかしい。  ここらだけで大笑いできますが、  そこからパパだと調べた相手テッド・ダンソンが、  どうしょうもない派手で女たらしのバカ。  あれやこれやで結局はウーピーとダンソンの新たなる恋愛が始まるのですが・・  これは娘にしては面白くはない。  このくらいの揺れる子供の心をうまいこと演出しています。  ドタバタのように見えてきちんと見れば人情ドラマにもなっている。    だらしないけど明るく前向きな母と、  嘘のようにかしこい娘。  この娘のおかげで出会えたパパは本当のパパになるに違いない。  たとえ事実であるパパに出会えたとしても・・  今が大切という非常にポジティブな映画ですので、  過去にとらわれるセンチな映画ももちろんいいですが、  たまにはこんな逆転の発想の楽しい夢のある映画もいいかもしれません。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:33:43)
47.  80デイズ 《ネタバレ》 
世間では低評価な作品ですが私はそれなりに面白かったです。 それなりといっても笑えるというのではなくて、 小さい子供とか家族で観る作品なのではないかなぁ・・ ハリー・ポッターと同じ種類のような気がするんですが、 子供版インディジョーンズと観てもよいし。 音楽もバック・トゥ・ザ・フューチャーとハリーポッターを合わせたよう。 コメディも子供くらいにしか受けないような感じ。 お話も無理やりだしやたらと長い。 しかしまあまあ楽しめたというのは、 CGで作られたとはいえ色がきれいな演出があるんです。 各国に入るときにその国の演出がされますが、 フランスはおとぎの国みたいでしたね。 中国も箱庭みたいなのがかえっておかしくもよい。 あの時代の中国の広さはわからない設定なのでしょう(苦笑) 各国紹介といえばインディジョーンズですごいアイデアだと思った、 地図の上に航空線が書かれてゆくアレ。 もっと夢の冒険旅行かなと期待したのですが、 元の八十日間世界一周も観ていないのでまた観るつもりです。 違和感はあるもののカンフーのシーンは嫌いではないです。 やはりマトリックスのようなスローなカンフーよりずっとよいです。 中国のシーンでジャッキーの敵をやってた俳優がかっこよかった。 あとヒロインはかわいらしいです。 主役の科学者も悪くない。 もちろんジャッキーのアクションもよい・・ けど役がかわいそうでしたね(前半などチャップリンみたい) 極めつけはキャシー・ベイツです。 シュワちゃんはあのような安全な役より(爆) やはり破壊王として敵キャラでジャッキーと対決させてほしかった。 それを楽しみにしていたので残念。 配役は悪くはないし絵としてもファンタジー感がある。 何が足りないのか? やはり子供向けな映画(比べるとヤングシャーロックのほうがだいぶ大人向け) そしてカンフーと冒険モノの違和感だということですね。 カンフーはよかったので中国の監督にコメディとして撮ってもらったほうが、 割り切って見る分には面白い娯楽作になったと思いました。 
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:30:23)
48.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
暗い作品が好きなのもありますが特にこの監督作は重いかも。  特典で監督のコメントを観ると、  死刑執行には根本的には反対派なのだそうで、  しかし中立的に作ったらしいのですが、  やはりどうなんでしょうか・・  あとで特典を観たのですが中立的とはいえないかとも。  テキサスという州についても日本人から見たら理解できませんし、  もちろん世界中のどこの国においてもそうなんですが、  かなり政治的な作品だよと監督は言っていました。  それは観ていると伝わってきます。  政治的な作品とはいえ面白く見せられるのは、  演出がいいことと俳優の演技がよいから。  しかし私はケビン・スペイシーという役者の役柄を知っています。  初期からアメリカンビューティあたりまではほとんど観ております。  久しぶりに最近のも観てみようかと借りたのですが・・  「ユージュアル・サスペクツ」「セブン」これらの他にも、  プロデューサーやL.A.コンフィデンシャルから交渉人・・  ちょっと役がかぶっちゃいますね。  確かにうまいんですが・・  観たあと重いとは感じなかったのはこの役者のそれまでの役のせい。  ラストで大笑いしたあと妙な気分に。  この作品の内容を思い返せばかなり重いので、  終わったあとまた最初から見返してみようとしましたが、  途中から気味が悪くなってやめました(苦笑)  そう感じただけでも意義があったのかも。  ホラーよりもリアルな怖さがありますから。  同時期に借りた「ビデオドローム」より変な怖さがあった。  サスペンスの面白さを味わえ終えたら、  ぜひもう一度最初から見返してみてください。  人間が信じる世界というものはこれほど怖いものなんだなぁと。  宗教的な感覚もあるかもしれませんね。  彼らは狂信的なカトリックなのかもと考えたりします。  鍵を握るカウボーイが頻繁に出てくるので、  ラスト付近でニュース画面の背景にカウボーイが出現し、  これだいやあれだと探すのですが、  テキサス州の警官だった(爆)  最初からの展開は「羊たちの沈黙」っぽく、  牢獄から出ないスペイシーの回想シーンと新聞記者ウィンスレットという演出。  ウィンスレットの相棒役の新米若手記者観たさで借りたってのも理由。  「戦争のはじめかた」に出ていた ガブリエル・マンです。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:29:00)
49.  ヴィデオドローム 《ネタバレ》 
 ジョン・カーペンターを謎にして一般受けしないようにしたような世界(爆)  演出にカーペンターっぽさを感じたのですが・・  クローネンバーグのほうが病んでいますね。  だからカルトなファンがつくのかもしれない。  映画の完成度はクローネンバーグのほうがすごいと思います。  でも観たいと思う気軽さはカーペンターのほうですね。  この作品は私的には非常に惜しいなぁと思うところがあります。  それが短い時間でありながら長く感じたところ。  コメデイなのか高尚なる風刺なのかわからない・・  その線のうやむやさがうまい監督がテリー・ギリアムなのですが・・  誰もが考えられないおなかからビデオやピストル。  あのグニューッとした演出は気味悪く面白いのですが、  なぜおなかからなのか??  どうも気味が悪いを通り越して笑えてしまう。  私は脳からビデオのほうを期待したんですが・・  あと関係のない変な日本の世界もどうかと。  サムライドリームって私は香水の名が浮んできて違和感(苦笑)  私が浮んだのはサムライとアナスイのスイドリームだっけ。  ちょっとこれらの香水を見るたびこのシーンが浮んじゃいそうだ・・  SM女役をブロンデイがやっててやけに似合っていた。  主役のジェームズ・ウッズも「ドク・ハリウッド」以来久しぶりに観ました。    よかった演出は今で言うネットカフェみたいな間取りの怪しくも質素な、  ビデオドロームの大元の店の世界。  そして犯罪に使おうとしているもっと怪しい普通のメガネ屋。  なんかすごい風刺の世界を的確に表現しているよなぁと感心したものの、  結局はそんなに重要な世界ではなかったみたいでした。  ラストは説明のしようがない後味の悪さ。  後味の悪い結末の作品は結構好きです。  何かを残すから。  でもちょっと説明不足で静止画で説明するような感覚的なものがあります。  テレビの中に逃げる男を撃ったあと胸から血を流し絶える男とか、  もうちょっとわかりやすい演出にしてほしかったですね。  まあこれがこの監督の醍醐味なのでしょうか。  テレビから吐き出された贓物?というのは結構理解でき気持ち悪かったです。  昔あったスピルバーグ制作の「世にも不思議なアメージングストーリー」  アレを思い出しました。  
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:27:06)
50.  バッドボーイズ(1995) 《ネタバレ》 
マイケル・ベイ 監督作ってニガテなんですよね。  根拠のない派手な展開やベタさがどうも内容がないようで・・  ところがこの作品、内容はないのに面白いじゃあないですか。     この「バッドボーイズ」がこの監督のよさが出ているなぁと感じられるのは、  配役の自然さもあるのですがとにかくストレートで簡潔な内容を、  飽きることなく見せ続けられたということ。  ( ̄▽ ̄)=3  まあ配役が大きいですね(爆)  タランティーノ映画風のお下品なセリフ回しのテンポのよさも、  リズミカルだからくどくはないし。  爆破爆破とひつこいほどの壊し演出も内容がコメディだから飽きない。  もちろんこの作品がベタな恋愛アクションであれば、  やはり私にとっては面白くない作品になっていたでしょう。  Σ(~∀~||;)  最初からすでにわかる犯人グループはもうサスペンス的な面白さはないし、  突っ込みどころも多いしアクションもとにかく過多なんですが、  犯人なんてどうでもいいという内容のなさが成功。  マヌケな上司のせいでマーカス&マイクの役が入れ替わるというアイデア。  入れ替わりアイデアというのも実は普遍的なコメディなんですが、  ストレートなアクションのひつこさと間違えられ大騒ぎになるふたりが黒人、  両主役が黒人というのは珍しくも新鮮なのではないでしょうか。  探せばあるのかもしれないけれど・・  ひとりは金持ちの黒人でひとりが妻子もちのマヌケな黒人。  実はマヌケなほうのマーティン・ローレンスが主役なんだと思います。  犯人に顔を見られ追われる女性をかくまうのに、  女性の誤解と上司の命令で金持ち独身のウィル・スミスの空き部屋(ホテル)に連れ込む。  さらにお互いのつじつまを合わせるためにスミスは恐妻家のローレンス宅に・・  コレだけでも面白いのに犯人グループはそんなことは知らない。  コメディなのに真面目に力入ったアクションと違和感が楽しい。  観終わった後はっきりいってな~んにも残らない。  けれど破壊の裏に大義名分とか愛とか大袈裟なものがないから楽しい。  ヽ(゚◇゚ )ノ  マイケル・ベイはこういったアクション・コメディや冒険もののほうが合うのでは?  意外と007シリーズの監督をやらせると面白いものを作るかも・・  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:25:08)
51.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》 
 「宇宙戦争」のオリジナル版(昔の)のリメイクと言われるだけあって、  攻撃してくるのはUFOそのものです。  そしてそのUFOのでかさが半端ではない。  のっけから突っ込みいれてしまいました。  あんなに低空飛行をするUFOって・・  進むたびになぎ倒されるビルというのも描いてほしかった(爆)  「未知との遭遇」と「E.T.」という映画題は、  ウィル・スミスのセリフから発せられ苦笑。  宇宙人侵略モノに見えて実は、  アメリカのあり方を描いていることは誰が観ても嫌になるほどわかりやすい。  独立記念日、アメリカは正義の名において代理戦争を続け、  相手がいなくなった未来には宇宙人を相手にするんだろうか。  話し合い、戦闘、核と全て通じなければウィルスという図式は、  もしかしたらコンピューター世界の今ハードの世界で一番怖いことかも・・     愛以外が問題なのと言う女性の言葉は大いに説得力があり簡潔。  大統領を選ぶよなぁ普通は・・あの後はどうなったんでしょうか。  この映画の中で一番好きなシーンは何回も観てしまい大笑いした、  ウィル・スミスがエイリアンをパンチで気絶させ砂漠を引きずって歩き、  しまいには切れて蹴りを入れるシーン。  メン・イン・ブラックの世界を理解できてようやく笑えた。  本当に軽いノリでしかも嫌々引きづってるのがよい。  全体が変に真面目なのに面白くさせているのはこのシーンと、  最後の帰還兵の爆笑しながら自爆シーンのおかげだろうな。  (個人的にはこのおっちゃんのシーンは好きではないが・・)  なぜならば本当にこの映画をA級まで引き上げるには、  大統領の演説(はまあタイトルを力説するからよい)のあと、  出撃する前で終わらせてもよかったのではないかと思うんだが・・  もしあのハチャメチャな後半の戦闘シーンを入れずに、  戦闘準備から演説で切る勇気があれば、  A級SFとして残るかも知れないと私は思う。  それからUFOをやっつけたかどうかなど明確にしなくてもよい。  やっつけたであろう演出さえあれば、  観客は余韻にひたれるし、  アメリカ万歳強調映画だけにはならなかったかもしれない。  アクションだって砂漠の「スターウォーズ」のような、  追いかけっこだけでもう十分おなかいっぱいだと思うのだ。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 14:20:33)(良:1票)
52.  生きてこそ 《ネタバレ》 
「南極物語」の フランク・マーシャル 監督作って感じですね。  両方とも実話を元にしていて雪に遭難で犬と人間の違いなんですが、  内容はぜ~ったいこっちのほうがよい!  やはり犠牲をきちんと描かなければ生還したありがたさや、  自然界の厳しさや命の尊さは薄れてしまいます。  題名からしてこれは凄まじい感動大作だと思いました。  だから借りるのもためらいました。  (^O^)なにしろあの監督なのですから・・  エンディングの爽快さは感動というよりも素直に嬉しかったです。  (゚ーÅ)感動を通り越すと素直に嬉しいのです。  イーサン・ホークは実によいです。  前から気にはなっていた薄い顔のどちらかといえば好みのタイプなのですが、  出演作がイマイチ私には合わなかったのと地味だったので、  この役は意外かもと首をかしげたのですが、  無難にしかも嫌味なくカリスマ性まで持つ主役を演じていました。  人が次々死んでゆくシーンよりも、  どうやって生きのこるかというまるで戦争映画のようなストーリー。  敵は目には見えず突然前触れもせず襲ってくる雪崩や嵐といった自然現象。  背景がカトリックの学生たちであったことや、  生き残るために人肉を食べざるをえなかったこと。  これを(最後の晩餐)のワインとパンにたとえること。  ここらは非現実的な宗教による説得力はありましたが、  やはりこのシーンは中途半端だったかもしれない。  遺族のことも考え生き残ったモデルも最大に協力してはいるものの、  やはり映画として公開するとなるとどうなんでしょうか・・  モヤモヤしたものが残ります。  見世物のように食われる遺体は仕方のないことであったにしろ・・  それならば自分がそうなった場合はどうするんだ?  と聞かれればやはり仕方のないことだとしか答えられない。  ある程度のフィクションを加えて違う場所や架空の学校にするとかして、  そうすれば人肉問題も客観的に見られるのではと思ってみたり・・     (;^ω^A しかし繰り返しますが、  後半の登りつめた山の向こうにまた山という図式と、  座り込み引き返そうと悲観にくれる仲間と逆に、  山だらけの中にまた越える山があるから希望があると、  どんなときにでも諦めないイーサン・ホークの役は爽快でした。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:17:37)
53.  地球で最後の男 《ネタバレ》 
邦題が醜い。  SF作品と勘違いさせる。  細菌感染かエイリアンの侵略で死滅した世界ではない。  DARK HEAVEN  原題そのまんまならもっと違う観方で観られる人も多いと思う。  まあ題につられて借りたので文句は言えません。  地球で最後の男・・  まあ自分が息絶えれば地球=世界はなくなるわけで。  自分がいなくなっても相変わらず世界は続いていくという、  客観的な考え方は果たしていつまで続きますか?  自分がいなくなったらもうそれで終わりなのです。  だからといって退廃的に考えて自殺や人殺しをしちゃあいけない。    それならば「世界で最後の男」  あるいは「最期の男」でよろしいかと・・  ある意味キリスト教を否定している作品ですね。  死んだらこの世界は終わるんだという救いようのなさは、  現実的で古いのに現代的なユダヤ教ではありませんか。  ただ自殺すれば天国へ行けないというのはキリスト教ですが・・  さらに親子の絆も妻との絆も切れたから、  キリスト教お得意の感動の来世がない・・  どっちつかずのというか両方否定しちゃってるような。  ジェイコブズ・ラダーのような死んだ子が迎えに来るという、  離れ業を出すまでには至りませんでした。    チャチな天使は私は許せます。  シンドバッドの冒険を思い出しました(苦笑)   
[DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:49:08)
54.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
やはり「北北西に進路を取れ」みたいだなぁと1作目にも思ったのですが、  こちらのほうがそっくりなシーンがありました。  これも先にこちらを観ていればまた違っていたかも・・  あまりヒッチコック的な演出は好きではないのです。  作品はいいんですが好みの問題かも・・  ここまで大風呂敷を広げた娯楽作ならば、  合成をもう少し控えてほしかったなぁ・・  車のシーンはあまり気にはならなくなったのですが、  ラストのベニスのシーンがとってつけたような印象を感じました。  あと全体的に雑で都合よく展開されていると思いました。  ドクター・ノオはSFじみていたから笑えたのですが、  これはちょっと・・でもまあよく考えたらインディジョーンズと思えば・・  やはり一番人気ゆえ期待が大きすぎたのかもしれません。  全体的に今のアクションによくありそうみたいな感じで。  実は本当はもっともっとありえないような展開や演出が見たかったり(爆)  うん、ドクター・ノオのほうがありえなさではよかったかも・・  最初の音楽もドクター・ノオのダサ豪華なラテンが変に気に入ってて、  こちらはアイススケートの曲みたいな急に品が出て戸惑いました。  ではよかったところ。  ボンド・ガールは品があってよかったです。  全体的に前作よりかなり洗練されて大作っぽい仕上がりに。  一番よかったのがQ。  ボンドにアタッシュケースを渡しスパイ道具を説明するんですが、  このやりとりと説明された道具の楽しみがあります。  個人的にツボにはまったのがタルカムパウダー。  あれは汗止めなんでしょうか?  トランクにあれを入れて違う開け方をしたら催涙パウダー?が爆発する??  ホテルに泊まったら絵画の裏を調べるお約束はこの映画からかな。  しかし調べないときもあるし雑なところもありますね(苦笑)  あまり細かく突っ込みながら観ない方がいいかも・・  いつもなぜか敵につけられているし・・  ホテルでもレストランでも(ボンドだ)って名乗るからかなぁ(爆)  もしかしたらこういう作品なのかもしれませんね。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:46:28)
55.  サイレント・ムービー 《ネタバレ》 
メル・ブルックスはミュージカルが好きなんだなぁと再確認。  これはほんっとに苦手な部類のサイレント映画なのですが、  今メル・ブルックスのDVDが期間限定格安なので、  観てないものも含め4本もそろえました(爆)  確かに笑えるところもあるにはあるんですが、  この監督の笑いのツボが私には合わない・・  はっきり言って好きな監督でもない。  ではなぜそろえてしまったのか?  観ていないのとゲストが豪華なのと映画オタクネタの匂いがするから。  コメディ界のタランティーノとでもいいましょうか。  とにかく身内ネタがたくさん出てきます。  ウッディ・アレンよりは地味ですが見やすい。  観ていて次の笑いどころがわかってしまう、  それを何度も繰り返す・・  今で言えばオースティン・パワーズみたいです。  合わないんですが観てしまう(苦笑)  ゲストが豪華。  ポール・ニューマンが病院で車椅子に乗ってレースをするとかも、  カーレースで事故った設定で身内ネタじゃあないですか。  コレはお気に入り。  やっぱりかっこいいなぁニューマンは。  映画自体はハチャメチャなドタバタなんで、  日本人でもわかる吉本ギャグみたいなんですが、  テンポがミュージカルです。  サイレントということで、  もしかしたら英会話の勉強になるかも(ならないか)  一応この監督の作品はパロディが多くて、  どれだけたくさんの映画を観ているかが観客のニヤリ度になります。  まさにオタク向け・・  私は特に大作をあまり観ていないので??なところがありました。  でも他の3本はなんとかわかるかも・・  実は今公開中の「プロデューサーズ」はその格安中にはなくて残念。  そちらのリメイク版は観にいきたいです。  マシュー・ブロデリックのファンなので・・  
[DVD(字幕)] 4点(2006-04-23 13:44:09)
56.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
なぜか世界を変えてもアイテムは変わらない。  そのアイテムは書き換えられないのか??  これは私の解釈で考えますと、  聖書のようなものだと思います。  バイブル・・  それは読み方解釈の仕方によっては書き換えられる。  聖書そのものは書き換えられなくとも行動は変わりますよね。  最後には燃やされることやユダヤのこともちらっと出てきます。  神にそむいた行動ということは、  いくら自分が良かれと思ってしたことでも、  運命は根本的には変えられない。  道は変わっても解釈で書き換えられようとも、  犠牲になる人間が変わるだけで同じなのです。  実によくできた映画だと思いますよ。  よい映画だと思い始めたのは、  少年時代の悪役の子供が変わるシーン。  初恋の少女の兄という設定ですが悪魔のような子で、  周りがこいつのために不幸になるのは許せないと見ていて、  しかし実は道が変わるとまた別のいいお兄さんにもなっていて、  ここらから主人公に共感し、  こいつの人生を変えるのはおこがましい。  そして最後の道を選んだ主人公にさらに共感し、  ああ、この主人公がどんなに彼女のことを思っていたのかが理解できました。  究極の愛は一番好きな人に背を向けること・・  普通に時間が穏やかに流れる中で主人公だけがその記憶を持つ。  この切なさは、  最初の自分だけが記憶を失くした感じとダブります。  仲間は幼少時の記憶のトラウマがあるけれど、  自分だけが記憶喪失で日記の空白がある。  自分探しの旅ができる能力を利用し、  過去を変えてゆけば誰かが犠牲になる。  後味は切ないんですが、  このての「時をかける少女」映画は、  もしかしたら新しい出会いがあるかもしれないという、  それからの展開が希望的なものに変えられる可能性も秘めています。  「ダークシティ」のエンディングのように、  主人公だけが真実を知っていて、  相手は知らないから可能性があるわけです。  両方の記憶があれば出会うことを避けてしまうかもしれないから。  そう考えたいのか別エンディングのシーンを見ると後味はこのままでいいとおもいます。  
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-23 13:37:43)(良:1票)
57.  U・ボート ディレクターズ・カット版 《ネタバレ》 
この映画・・観るのにくたびれて途中で寝てしまいました(苦笑)  209分のほうしかDVDでなかったので・・  続きをまた観たんですが前半の長いこと。  もしかしたらテレビとかでやってる短い方ならどうでしょうか。  それも観たことがないから比べられないのですが・・  後半の1時間くらいがリメイクの必要もないくらい完璧でした。  そのために2時間人間ドラマを観なければいけないのですが、  ドイツ語でしかも潜水艦の中の設定からか声が小さい。  もちろん毎日の日常的なことも必要なんだろうけれど・・  長すぎます(爆)  戦いも同じようなことばっかりやっているので、  この時代の潜水艦戦とはなんと退屈なことか・・と。  「レッド・オクトーバーを追え」みたいなテンポを期待しちゃいけないのです。  しかし後半の完璧な演出は素晴らしい。  真剣に前半を観ていないのに後半はかなり面白かった。  監督が途中で変わったか(爆)と思うくらい。  パニック映画さながらのような演出は「ポセイドン・アドベンチャー」を彷彿とさせる。  特に秀悦なのがラストシーン。  あれは好き嫌いが別れる演出だと思いますが、  私は今まで観た戦争映画の中で一番のラストだと思う。  まるで「海底二万マイル」みたいな「白鯨」のような虚脱感。  ここだけでも見る価値があるかなぁと思いました。  こういう救いようのない結末を演出できる美学は、  ハリウッド映画にはあまり観られません。  反戦というより戦争モノが意味がないことを描いているし、  「男たちの大和」の大和が沈む姿には日本人なのに何も感じなかったのに、  不思議ですねぇ・・  同じ同盟国のドイツの潜水艦が潜水艦であるのに、  その最期も沈みゆく姿に、  桜の花が散るときに武士が散るような(爆)  変な感傷に浸ってしまいました。  なんというか潜水艦の固まりを生き物として描いているのが素晴らしい。  国のためにとかあまりひつこく描かなかったからもあるし、  家族愛よりも同僚や部下との人間ドラマを中心にしているからかも。  同じ時に借りた「キリング・フィールド」もそうですが、  新聞記者から見た目という演出は客観的でよいです。  もう少し前半と後半の時間のギャップがなければ、  もっと私には合っていた映画だと思いました。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:33:32)
58.  キリング・フィールド 《ネタバレ》 
このエンディングはどうでしょうか?  後半にはアメリカへの批判的な演出がされていて、  このままゆけば問題作としてもしかしたら賞も取れなかったかもしれない。  けれども私は感動よりも突き放したままの社会派を選びます。  イマジンの曲と再会の抱擁・・  その手前で終わってもよかったのではと思うのです。  テロや戦争のたびにイマジンは流れますが、  そのような目的のためにイマジンは作られたのでしょうか?  ただの理想主義の正直な独り言のイマジン。  マルクスとレーニンが違うように、  夢の国は現実ではないことはできないからわかる。  そうとれば戦争のたびに国の利益を奪い合い、  それが何にもならない理想郷というイマジンが流れるのがわかるような・・  前半にポール・マッカートニーの曲も少し流れますが、  アレはもう少し長くした方がいい(爆)  「フルメタル・ジャケット」を思い出しました。  戦争映画は結局はアクション娯楽も入っているからみんなが観るのです。  そして時代が安定してくるとまた逆にメロウな展開もほしくなる。  S・ジャンバーグの授賞式も後半に演出されますが、  主役であろう彼を演じる俳優がイマイチ弱い。  「ミュンヘン」のエリック・バナより地味(苦笑)  役としてもマルコビッチのほうがよい。    だからラストの抱擁に違和感があったのがマイナスなんです。  もっと原作者役の彼への演出がうまくされていれば・・  アメリカの懺悔ともとれるこの作品はイギリス映画というのも面白い。  作品の感じは「地雷を踏んだらさようなら」「ミュンヘン」  といったところでしょうか。  周りが敵だらけで自国もしっかりしていない。  だから狙われる弱い国・・  日本はよいなぁ。  日本で言えば昔の戦国時代のような不安定な国が、  まだ近年に存在していたのですね。  そしてそれは戦争でもあるしテロでもあるしまだ続いています。   大きな国に負けたことで日本は平和という権利を手に入れたのです。    
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-23 13:30:42)
59.  ラッシュアワー 《ネタバレ》 
黒人と白人の刑事というワンパターンではなく、  香港スターと黒人スターという選出がいいですね。  やはりカンフー・アクションは元祖。  ジェット・リーは観たことがあるんですが、  肝心のジャッキー・チェンはなんと初めて。  これを機会にジャッキー映画も観てみようかな?  ただし根本的に中国の映画は演出は好きだけれど、  話の内容がイマイチなのでこういったコメディのほうがいいかも・・  クリス・タッカーは初めて観ますが、  ああ苦手だ(苦笑)  SWのジャージャーみたいな高音の声ですよね。  クネクネしてるし顔も真面目すぎて怖いし(爆)  ・・カール・ルイス似だけれどアースウインド・ファイヤーも入ってたり(古っ)  まあそのギャップがいいとゆうことなんでしょうけれど苦手。  ウィル・スミスのほうがひょうきんで好きです。  しかしこの作品はジャッキーと組んでいるので、  ワンパターンにはならずに面白い世界をかもし出しています。  細かいところは目をつぶってジャッキーのオトボケ演技が観られる。  丸顔のダスティン・ホフマン、チャゲアスの飛鳥、ウッチャン・・  普通のおやじなんですがキレがありますよ~  そこらのハリウッドスターのアクションなんか比べ物にならない。  香港版インディ・ジョーンズみたいなのに出てほしい(爆)  ・・ジェット・リーの「冒険王」は観たことがあるんですが・・  香港映画は面白いけれど話がつまらない(苦笑)  この作品の後半は007っぽい大掛かりなアクションと、  いかにもな裏切りの構図が楽しめます。  やっぱりアクション映画はお金はある程度かけなければね。  ちなみにロスが舞台なのでこれでもかと、  観光気分に浸れます。  だいぶ昔に行った事がありますが、  あの中国のレストランはどうでしょうか(苦笑)  香港返還でお宝を奪われたという設定は、  そいつが中国人のほうが面白いと思いますが・・  蒋介石の親戚とか(爆)  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:28:45)
60.  ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 
微妙かなぁ・・  特典の予告を観るとティム・バートンの世界みたいなんですが、  実は「ブラザース・グリム」みたいだったり、  「オリバー・ツイスト」SF編みたいにも観れるし、  「ダークシティ」は夜な夜な行われる記憶の合成というテーマは似ていますが、  映像の感じは「レディ・キラーズ」に近いかも・・  監督の趣味なのかちょっとロリ感覚が私にはついてゆけませんでした。  グロいのはホラー慣れしていることもありわりと平気なのですが、  少女と大男の純愛となると・・その世界が核なのにひいてしまう(苦笑)  「レオン」までが限度かな?  しかし演出は見事でした。  ゴチャゴチャしすぎる感が違和感はありましたが、  レトロなおもちゃっぽい世界観や喪失感は、  ハリウッドの作品ではないなぁと感心。  CGのノミや人工脳などは目新しく、  この作品がこんなに古いとは気がつきませんでした。  一番よかったのが「SF巨大生物の島」のネモ船長のような博士。  冒頭のサンタのブラック・ギャグよりも、  双子の女よりもずっと変な個性がありましたね。  「未来世紀ブラジル」のデ・ニーロの役みたいな感じで(苦笑)     
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:26:11)
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