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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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41.  将軍たちの夜 《ネタバレ》 
特に目新しい筋でもないけれど・・とその前にそうだ。  今のこのての戦争サスペンスに慣れてこの映画、古い作品ということを忘れてた!  この時代にこの作品ってのは大変異質ですよ・・  まず設定がすごい。今でも悪者にはなれど主役にはならないナチが主役。  そしてこりゃまた演じてるのが英国人、アラブ人なんだから!  しかも英語しゃべってるし・・このノリにどうついていこうかと迷ったが、  逆に面白いというか普通に見れてしまいました(爆)  ちょっと私の苦手な刑事コロンボ的な役を、オマー・シャリフがやってて、  でもそれだけではないんですよね~(コロンボといえば犯人は?)  そう、犯人さがしなどどうでもよろしい。  いつのまにかもうひとつの殺人事件の計画が進められていた。  それは、ヒットラーの暗殺!  こりゃすりかえられたなぁ・・・     しかーし、主君が変われば娼婦の殺人事件も立派な罪となる。  ここらが「砂の器」ですね(意味不明)  ナチの服さえも品よく着こなすオトゥールはどう見てもイギリス人ですが。  オマー(もうこのふたりの共演という豪華さは・・)は、なぜナチを演じるのか。  演じ切れてない~ここはおおいに違和感あり~アラブの服を着てくれ・・  「どう見てもナチだろう?」と言うのだろうか・・(見えないよ~)  全く飽きることなく最後まで見られた。  このての作品の詳細を書くと面白くなくなるので詳しくは書けない。  何回も見られる映画だと思います。  重要人物が何人もいるので、その人物の観方によって変わると思う。  ラストが意外にほろりとさせるのが悔しい。  私は重い後味を期待していたので・・  でも次にまた見れば共感してあげられると思うのですが、  怒っていました。犯人はよほど嫌なやつなんだと心底思いましたから。  う~ん、やっぱり砂の器だ(意味おおいに不明)     戦争では大勢を殺せばたたえられ、ひとりを殺せば罪になる。  個人的にホラー作品として続編も作ってほしかったり・・      製作がサム・スピーゲル音楽がモーリス・ジャールで、主役ふたりも  まあどう見ても「アラビアのロレンス」ナチ編でしょうか(またまた意味不明)    
[DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 07:50:16)
42.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
だまし続けるという愛は時には回りも迷惑になる。  そして時にはだましている当の本人でさえ世界を変えられる。  うまいこと作ったなぁという脚本のよさと、特にお母さんの演技がいいですね。  「フォレストガンプ」のような時代を見事に融合させた演出もにくい。  遠い昔のことではなく、サッカーW杯のシーンまで・・  どちらの国が悪いわけじゃない、統合されようが心はだまされたっていいじゃあないか。  だまされたままじゃなく気がついていただろうお母さんの目が優しい。  「すばらしいわ」と彼女はドイツがひとつになった本当の嘘より、  息子の理想郷にまで作り上げた愛の嘘に微笑む。  終わりよければすべてよしと言ってしまえばハリウッド映画みたいですが、  こんなに良質な作品って最近あったかなと思うのです。  確かに中だるみなところもあるし、コメディなのかシリアスなのか??という  不自然さはありますが、この弱いようでいてひたひたとくる、  すべての人に愛を(親子愛だけにとどまらない演出)でまとめてしまっても、  全然嘘っぽく感じないのです。  まさに感化されてしまいました。二日続けて自分でもうなづきながら納得。  本当にこんな世の中があったらば・・と。  現実はそうではない、自分でももっとエキサイティングでわがままな世の中も見たい。  でもこんな理想主義(風刺しているのは社会主義&資本主義なのですが)も、  映画の世界ならいいんじゃないかなと、ちょっと夢みさせてよと思いました。    演出で一番気に入っているのが、レーニンの像が宙を行くシーンです。  握手を求めている・・でもどこかに連れ去られて(撤去)どこへ行くのか・・  題どおり、グッバイレーニン!、さようなら社会主義なのです。  日本に生まれ育っていく自分としては、国が変わるというさまはわからない。  変わるといっても年号くらいでしょう。  他民族でもないし宗教国家でもないし戦争もない。  それでも感動できたのは、近い時代のこととテーマが普遍的なものだからでしょう。    
[DVD(字幕)] 9点(2005-05-07 07:40:20)
43.  Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004) 《ネタバレ》 
さて遅まきながら行ってきました。邦画を予習として鑑賞して日もあまりたたないうちに・・  観賞結果はもう、やはり、私の中ではこちらが大好き。  その答えは簡潔で、私が日本人でありダンスをやっていたからです。  邦画のほうで子役が言っていた言葉「なぜ日本人が社交ダンス?」  そのコンプレックスが確かに昔の私にはありました。  あと、こちらの洋画のほうはずるいんです。  邦画のほうのラストがイマイチ(と私は思う)現実的な話のラストが非現実的で、  まるでハリウッド映画のようなラストにしてあるのに対して、  こちらのリメイク版のほうはなんと非現実的な(教室の生徒やパーティに老人がいない!)  内容にたいして現実的なうまくまとめているラストは日本のドラマみたいじゃないですか。  「まいったなぁ・・こんなに爽やかに終わってくれたらまた勘違いする人が出てくるよ」  と思ったものです。いや、私が先に洋画のほうを見たら、夢の社交ダンス♪と・・  邦画のほうは苦労やきちんとした理由や暗いこと描いてたじゃあないですか。  そこを描いてないのが逆にまたいいんですが(恋愛ものとしては)  ぜひ両方見ることをお勧めします。どちらも現実的なところもあるし、  非現実的なところもあるので面白いですよ。    さて洋画の評価というか個人的な感想ですが・・・  違和感があるとすれば、ジェニファー・ロペスですね。  まず若すぎることと、踊りが(うまいへたの問題でなくて)ラテンスポ根なのです。  草刈さんと比べるのもなんですが、フラッシュダンス系というかダンスの種類がまた違う。  でまたちょっとチャン・ツィイー似だなぁ東洋系の顔立ちなんですよね。  ギアはもう言うことなしです。ちょっと猫背が気になったくらいで演技は抜群。  でもこの映画で特によかったのは、ラテン野郎竹中役、そしてギアの妻ですね。  デパートでチークも許しましょう。共働きの現実的さとサランドンの品のよさに。  ラテン野郎竹中役のスタンリーさん、もう竹中直人を超えている!  
[映画館(字幕)] 9点(2005-05-07 07:23:46)
44.  おしゃれ泥棒 《ネタバレ》 
この映画は期待どおりに面白かったです。  「アラビアのロレンス」でピーター・オトゥイールに注目して、 これは史劇でないし気軽に見られそうと借りました。 私がヘップバーンの映画をよく見る人ならすでに見ていたはずで、 少女漫画のお姫様役というイメージのある彼女の映画を、 敬遠し見ていなかったのです。コレは正解だな。 DVD購入予定決定。 先にヘップバーンのことについてですが、 この映画のファッションはあまり好きじゃないんです。 ジバンシーの古いタイプよりオールディズしてた別の映画のほうが・・ あと髪型もあまり・・ちょっと老けて見えちゃう。 演技はコミカルでクールでよかったですよ。 さてピーターのほうですが、この人は完璧な男前じゃないですね。 そこがますますファンになりました。 妙に微妙に面白い顔をするし、本当に芸達者です。  ルパンと富士子そう、ルパン三世そっくりなふたり。  偽者コピー美術品を作る父の彫刻が博物館に飾られて、 父にしてみれば信じられてる自分のコピー作が嬉しいものの、 保険がかけられ鑑定にかけられるとばれる。 そこで娘のオードリーが都合よく、絵画を盗もうとしたピーターをおどし、 彫像を盗ませると・・ ギブ&テイクなわけなのですが、実はピーターの仕事は本当は・・? 博物館の彫刻を盗む計画はふたりの共謀で、 今の映画よりずっと面白くわくわくしますよ。 その彫像の上には最新の防犯システムが・・ 頭を使って先を読む最近のサスペンスと違い、 子供のように手品を見る気持ちで楽しめるんですよ。 ルパン三世そっくりというのがわかります。  あと、このふたりだけじゃなく、金持ちの婚約者も出てきます。 隠し扉のある部屋の作りやら、博物館のロッカーやらもう面白すぎです。 スパイものが好きなんですよね。 しかもSFのスパイものは苦手ですが、こういうこじゃれたのはいい。 上品、コミカル、ベタベタしてない、後味もよい。 満点をつけたかったのですが・・ なんで指紋気にしないんだあ~!?そんな細かい・・ いいえ、最初額縁の指紋を気にしてたじゃあないですか(苦笑   
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-04-03 00:59:35)
45.  市民ケーン 《ネタバレ》 
新聞記者から大富豪となったケーンという人物の生涯を、 最初ドーンと映画の中で映画を見せてくれます。記事にするために。 ところが決め手がない。これではただ生涯を追うだけだ。 最後に残した言葉、「薔薇のつぼみ」これが気にかかる。 で、その言葉の謎をケーンと生前にかかわった人に聞くことで、 本当の映画が動き出すのです。 ホラーが始まるような冒頭から映画の中の映画の紹介。 さかのぼりながら現在までをうまくリンクさせていく、 「羅生門」のようでもあるしサスペンス仕立てで飽きません。 最初の方の雪の中で遊ぶケーン少年が窓の向こうで見える。 それを奥に映し手前で養子(といえば聞こえはいいが)の話をする。 最初の記事にするための映画をうまく使い過去の映画の中に戻るんです。  大きな富を得たケーンが死ぬ間際に握っていたスノードーム。 でもなぜそれが「薔薇のつぼみ??」スノードームは幼いころの雪。 この人は愛情に飢えていることのトラウマで思い出している。 言おうとしてることはスノードームもパズルも同じ、でも違うんですよ。 わかったつもりで見ていたのに急に出てきたのであわてて巻き戻す。 昔の映画はエンディングとオープニングがつながっている。 咲くことのないつぼみ。 けど「薔薇のつぼみ」は女性と思うよね・・ 謎解きの映画のようで真実はそこに転がってるもの。 邦題!市民ケーン・・ 市民、スノードームの中のおうち、市民、咲かないつぼみ・・ 本当は大富豪になって名声を得たかったんじゃなくて、 ただイチ市民の雪の中に舞うおうちの家族のひとりとして、 この人は暮らしたかったんじゃないか・・ 洋画の邦題はセンスが悪いのですが、この映画はそのまま見事な答えです。 それを思うと謎解きに一生懸命になってたのを忘れ感動します。 あと別なところで感動したのが、旧友の送ってきた手紙。 これを見てさらにケーンは意地を張るのです。 これも両方の気持ちがよくわかります。 そしてケーンの最後の妻は、実はケーンにそっくりだということ。 夢が叶わないなら叶わせよう、大衆が認めなくても認めだすかもしれない。 旧友の手紙は自分を見透かされるから、 妻を本物の歌手と世間に認めさせるまで続くのです。 それでも薔薇は開かない。お金や夢や言葉でも開かなかったのです。 それが雪の舞う中に埋もれていたのだから・・   
[DVD(字幕)] 9点(2005-04-03 00:51:06)(良:2票)
46.  質屋 《ネタバレ》 
 この監督の映画は真剣に見ないとだめです。  ところが最初からわからない~!?何がなんだかわからない~(笑 ある技術を使いまくりです。 サブリミナントというのかフラッシュ効果というのか・・  冒頭はまるで違う映画のようなきれいで平和な家族の映像。 これがわりと長い。もちろん白黒ですよ。 それが過去のものとなり現在、質屋の主人はひとりで忙しい毎日をおくる。 アルバイトの男の子が唯一の身近な話し相手(でも心は開かない) いったい過去に何があり主人はひとりなのか。 家族のうち生き残ったじいさんがいる。 お前だけ残ってと罵倒する寝たきりのじいさんが・・ 質屋はユダヤ人で収容所に入れられていた。 その事件とは妻のレイプや子供の事故死・・ 全て幸せを奪われ冷酷に金だけを信じる質屋。 市民ケーンと同じにおいがしました。  トラウマって自分ではどうすることもできないものもある。 でも逃げてもいつかは向き合わなきゃならない日が来る。  金が全てだ! 唯一の身近にいるバイトの青年に言うも、相手は信じやすくお人よしだ・・ この展開はうまいけどきついです。  淡々と飾りも何もない映画。 それがグサグサと刺さるのですが、救いようのないラストは、 ある唯一の娯楽によって救われる。 本当に終わったあとすぐにでもこの映画を忘れたくなりました。 あの娯楽の前で終わっていたとしたらね。 あらすじをわかった上で見るほうが深いです。  ラストの娯楽とは映画的な娯楽です。 この終わり方でないと承知しない、くらいなうまい結末です。   痛みがわかるうちは生きるべきなのです。 たとえそれからの生きる道が苦痛であれど、生かされている・・ もう一度自分は生きなければならない。 このラストは実は市民ケーンより感動したのです。 そしてなんと明るくモダンな音楽・・ 感動を誘うこともしなければ語ることもない。 なのにこの晴天のようなラストは深い。 惜しむらくはあのフラッシュの使いすぎと、映画の娯楽がもう少しあれば・・ でもやはりシドニー・ルメットは白黒ですね!  救いようのない映画なのですが、 答えは自分で見つけられるという救いがあり見事です。 落ち込んだときにも、もしかしたら本当の救いになる映画かもしれません。 かなり落ち込んだときに、道が開けるかもしれません。 それほど真面目で真剣な映画と思いました。    
[DVD(字幕)] 9点(2005-04-03 00:42:08)(良:1票)
47.  白い犬とワルツを(1993)<TVM> 《ネタバレ》 
前に深夜にやっていて途中から観て感動し泣いた覚えがあり、 観終わったあと題名がわかり話題だったのはコレか!とわかりました。 本屋の店員さんがPOPで売上を伸ばしたことで有名で、 その年のベストセラーになった原作。 それから邦画化され「あっ!」と思ったものの暗そうでしかも 犬に名前がついてて(シロ)観るのはやめました。 DVD化されすぐに友達に勧めましたが自分は観なかった。 今回はじめてきちんと観ました。観て思いました。 惜しいなあと。音楽でもっと抑揚をつけて、映像もメリハリつけて・・ スピルバーグが好きそうな映画じゃないですか。 この映画ならステレオタイプになっても、泣かせに走っても許せる。 宗教的な作品でもありますし、気持ちを整えないと眠くなるだけです。 まあでも演出の地味さはテレビ映画ですから、気に入ったところを。 恋愛映画にしては品があり悟りもある、でも不思議に暗くなく爽やか。 最後のオチがまたかわいらしい。で、泣けてしまうのです。 現実的なジョークもあり笑える。同窓会に行きたかった亡き妻のために、 主人公のじいさんが車でひとり旅(犬もいますが)ここら、 後から作られたストレイトなんとかではないですよ。 同窓会の老人や道行く車の追い越す老人に、わしより年寄りだと自分の老いを 認めない主人公が、最後に近づき老いを受け入れてゆく。 おかしいけれど寂しい。そして暖かいのはみんな同じ恐怖といつかは共有するから。 小説のような映画でも見てみようかなと思った時、いかがでしょうか。 
9点(2005-02-08 04:24:59)
48.  LOVERS 《ネタバレ》 
あらゆるサイトや掲示板にて調べつくし筋もほとんどわかった上で見ました。 なのになんでだろうか。ラストで曲が流れる。あそこですごく重いものを感じた。 映像がきれいとか踊りやアクションがすごいとかは出尽くしてるので省きます。  席を立てないくらい感動し泣きました。感動のツボは竹林のあたりから。 待ってましたとばかりにまた金城がツィイーを助けに来る。 それを確認しないでなんとも言えない表情をする彼女。 本当に惚れちゃってる表情ですね。ここらあたりから彼女の見方で見ました。  気に入らないところは、雪中の最後の男同士の喧嘩。 古く濃い青春してる・・ 突っ込みどころ、それは気にしなくていい。 男二人なら金城役は被害者役でセブンではブラピ。 でも実際は、敵からしたら大きな加害者ですね。 罠にはめるのも役人だからというだけでは説得力が薄い。 ここに力を入れてくれてれば。 金城が裏切った政府の重鎮の子孫とか。  あの結末は結局、ツィイーだけ幸せになれたようです。 一番好きな人を守れたんだから。今の場所から抜けれたんだから。 アンディが金城を遣れなかったのは一番好きな女の気持ちが痛かったからと思う。 となると、生き残った男ふたりなんともいえない。 ひとりは一生男を恨みひとりは抜け殻です。  (ここまで一部自分が投稿した掲示板からの引用)  個人的にこれ以上嫌われてもいいから、アンディに金城を殺してほしかった。 か、後追い。でないと生き残っても彼が、 一番残酷なのではないのでしょうか?と男の気持ちで考える。 死ぬこともできないし(ツィイーが命を捨ててまで 生きるように身代わりとなったので)もって行き場がない。 金城の役は痛すぎる・・・ アンディ、憎むのは奪った男だし。 感情の持って行き場があるのはまだまし。あんたが首謀者なんだから。 ツィイーが結局はおいしいとこどりです。一番お得なツィイー。 彼女に感情移入すると感動作になる。 一番おいしい役でそうで救いようがない金城。 彼に感情移入(無垢さが理解できる人はやってみよう)すれば最悪の後味のセブンです。 一番ばかを見て本当は自分も含めみんなをかき混ぜたアンディ。 彼に共感できる人は難しいまれだと思うけど、特異な役なので金城を憎めたら できるかも。後味はうん、叫ぶしかないよなぁ・・・
9点(2004-09-15 13:13:47)
49.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 
重くつまらないかもと決め付けて見てなかったのですが、パッションブーム(笑)で、見てみようという気になりました。 中世もの古代ものが、とにかく苦手というのも見ない理由でした。 ロード・オブ・ザ・リング以来、中世&古代の映画が増えてきたような気がするのは私だけか?ともかく長い映画でしたが、分けて見ても十分ついていけました。脚本と演出が見事ですね。 一番よかったと思うのは、キリストの顔を映さないという演出。 水にまつわるエピソードが最初と最後に出てきますが、キリストとシンクロさせて非常に品がよい演出に感心し感動しました。 自分もその場にいたような錯覚さえ覚えるほど。後々の映画演出に影響を与えてると思いました。私は戦闘シーンや競技シーンは根本的に好きではないので、こちらのRPG的なうまい演出のほうに惹かれたのです。あと、主役のチャールストンも初めて見ましたが、私には肉体美はどうでもよくて、表情の細かい変貌にびっくりしました。ライバルが死にその憎しみを向ける相手がいなくなった。 それからの彼はどこにその憎しみを向ければいいのか、この描写がよくできてます。キリストの処刑で自らの憎しみもどこに流せばいいのか、そこまででよかったのですが・・答えはそこなのですから。あと、ヒロイン役の人もよかったです。 本当に賢いし見守ったり突き放したりと、理想の女性です。 元は使用人だったのかな?ロデムが変身してるに違いない(笑)と、自分で勝手にうけてました。 私は無宗教ですが、自愛の深さは感動しましたし、相手を許すことで自分も許すことで終わればもっとよかったなあ。 その後の円谷プロが作ったような特写の展開は・・ 宗教映画なんだ!と感心するのと、宗教映画か・・と落胆するのと意味が違うので-1点。 でも娯楽性もあり今見ても面白く、品もありよい映画でした。 ちなみに、パッションは・・見る気がしなくなりました。 キリストの逸話は映画という楽しさでいいですから。 あれは楽しい感動がないように思うので・・ 
9点(2004-05-21 07:29:39)(良:1票)
50.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 
中半までたいくつでして、合わないかもと思ってたんですが・・ それでいてこの高評価にはわけがあります。ものすごくよいシーンがあり、それまでのたいくつさはチャラになりました。映画とは私の中ではこういうもんです。それは・・犯人とハックマンが地下鉄構内でニアミスするシーン。あれはあまりの面白さに声を出して笑った。地下鉄のドアを杖がわりの傘で開ける犯人、つられて乗り降りしてしまうハックマンがおかしい!逃がしてしまいドアの向こうで不敵に笑い手を振る犯人、遠ざかる電車と悔しがるハックマン。 この描写大好き。デ・パルマの(ミッドナイトクロス)にこんなシーンありましたよね。それからハックマンを射殺しようとした、もう一人の犯人と上を走る電車と下を走るハックマンの車(本人運転!)これも面白い。ここらは、(ブルースブラザース)のあるシーンを思い出した。そして思い出した極めつけは、ラストの廃墟のバトルで(L.Aコンフィデンシャル)を・・う~ん。ハックマンの若いころが、ラッセル・クロウに似てることも原因か!? 私だけかもしれないが・・似てる(爆)この映画の結末がいまいち わからなかったので、監督のコメントを聞きました。だって、あの後味の悪さって狙って作ったものなら、賞取るのもおかしいと思って。そしたら、実話だったのね。そして実際の刑事ふたりの話も参考にしてるとか。本当の話ということで、さらに加点してしまった。地味なロイ・シャイダーが助演取ったのは不可解ですが(どう見ても前半面白くない)ハックマンが活躍する後半が全て。 それとあのフランス紳士風マフィア、あれは(カイザー・ソゼ)なのではなかろうか!?だから捕まらないのだ!いや・・コバヤシという名前を語ってるかも(爆) 余談ですがもうひとつ。 黒澤監督の(天国と地獄)の、特急列車のシーンも思い出しましたので付け加えときます。
9点(2004-05-12 11:31:23)
51.  暗くなるまで待って 《ネタバレ》 
私の好きなタイプの映画です。脚本の勝利ですね。 この時代にこんなに練られたサスペンスで、娯楽性もある映画ってあったかなあ・・アラン・アーキン目当てで見たのですが、思った以上にすごい役者ですね。(摩天楼を夢見て)で、うなずくばかりのばかなセールスマンをやってて、この映画を見た友人に勧められました。わかんないよ、アーキンって・・最初からサングラスのはわかっていたけど、後のほうで実は3役(もとのサングラスのと、変装した途中で飛び込んできたやつと、その息子役で、劇中3役!(実はひとり)これにだまされ、途中でわからなくなり、終わってテロップ見て感心。ちなみに演じた顔では、最後のサングラスをはずした顔はどの顔でもない。うまい! ヘップバーンは明るく可憐でジュリア・ロバーツみたいなイメージがあり、ほとんど敬遠して他の作品は見てなかったのです。 唯一見た過去の作品は、(昼下がりの情事)そしてこれが二作目。なぜかしら演技的にうまい作品かも。でもやはり、アラン・アーキンにつきます。これをリメイクするなら、ケビン・スペイシーあたりはいかがかな?間抜けな(ふたりは)パニックルームの脚本がこの作品くらい洗練された、ある意味コメディならと思うくらい、よくできてる。主導権を持つのが逆転してゆくのが面白い。舞台劇的なのがいいです。
9点(2004-04-08 10:30:36)
52.  A.I. 《ネタバレ》 
すじも結末も調べててわかってましたが、見終わった後素直に泣けたので自分でも驚いています。違う見方をしたからかも。(僕を本当の人間にして)というデビットの願いを自分自身として見られたのです。人間として生まれながら人間らしくあろうとしてる人間は、このデビットと特別変わらないのでは?と。  この映画はキューブリックへのオマージュが現れてて、その風刺と毒は生かされてる。もう作ることのない監督の映画なんですから、例え失敗作と言われても貴重な作品ではないでしょうか。深海の観覧車は(1941)で、妖精の像を壊し、 廃品回収の月とUFOは、(E.T.)と(未知との遭遇)ではないでしょうか?スピルバーグは次々と自分の作品を壊し、キューブリックに捧げたのでしょうか。キューブリックから渡されたストリーボードは1000枚を超え、シナリオは90ページに及びます。(できることならキューブリックに撮ってもらいたかった)らしいですが、 私もそう思います。ただし、キューブリックが撮って理解できた人がどれだけいたか・・それを思いスピルバーグに託したのでは・・キューブリック映画としてはわかりやすく甘い結末ですが、全体に未来版ピノキオの救われない映画ですから、これでよかったと思います。気に入ってるのは、最初の会議シーンとジゴロとの冒険、そして廃墟と化した寒い深海・・結構ラストの一日は好きです。これがないと問題作みたいに今話題にはなるでしょうが、あったほうが救われますし(最後の一日がある)というのは、キューブリックが託したのですから描写が甘かろうが変えちゃいけないと思います。 たった一日の大切さってすごくいい表現。2000年と1日が同じなんです。嘘っぽいとかロボットだからとか思いません。気に入った箇所があれば残るのが映画と思うから。そして、これは御伽噺なんだと。ジゴロジョーの(俺は生きた)と言うのもさりげなくいい。真剣に見ると寒々としたシーンあり、かわいいテディ(ママの髪の毛から泣いた)の演出、そして嫌いだったカミンスキーの映像もコレは良いし、ジョン・ウィリアムスの音楽も怖いくらい寒さが出てる・・キューブリックもこれなら文句言わないと思うのに(怖い)とは、スピルバーグ談。それはやはり、キューブリック作品にしようとして出来なかったから? 共作でいいんじゃあないの。これからこんな贅沢は二度と見れないのが残念ですね。
9点(2004-04-04 13:21:41)
53.  1941 《ネタバレ》 
劇場で見た悪夢の映画でした。ジョーズの監督との宣伝もあり最高に期待した誇大妄想は、映画のように壊され二度と見ることはないと思ってました。ところが最近またスピルバーグにはまり、マイノリテイレポートにたどり着き寒い暗いSFに疲れ、逃げ道にオースティンパワーズゴールドメンバーを求め、やはり寒いコメディに怒りを感じました。ようやく1941を思い出し、久しぶりに見たのです。CGじゃなく体当たりで金かけた遊園地や兵器を壊す快感!バックトゥザフューチャーが私は好きだったはずと思い出した。ゼメキス映画に金かけてスピルバーグが撮ってる。最近の戦争映画やコメディの馬鹿らしい作り物に飽きた私に、作り物を壊す快感とギャグを思い出させてくれた。 ブルースブラザースのどちらかもわかりませんが、空軍パイロットのデブの方。志村けんを思わせる投げやりで傲慢な面白さ。ハリウッドのネオン看板が(USO)潜水艦に捕らえられるアメリカ人のラジオのでかさに大笑い。そのラジオは入り口に入らず、解体される。ホリー・ウッドという名をハリウッドと聞き違え、三船はハリウッド奇襲を決意。男の羅針盤はグリコのおまけで、(ひとつぶで300m)なんて日本ギャグを入れるあたりがにくい! この世界、理解するには時間ときっかけが必要か。 (日本人は短足だから竹馬に乗ってるか調べろ)もう最高! 開いた口がふさがらず大満足で、遊園地で遊んだ気分。 (悪魔のいけにえ)にせまるばからしさと思う。 10点満点と言いたいところだが、ラストの白いおうちギャグには 笑えず、こちらも(それブラックすぎ)と固まった。 あれさえなけりゃあね。恐竜が町を破壊するわけでもなく、感動するわけでもない。でも一生懸命さがある。かっこつけたCGだらけの寒いSFXコメディより、なんか迫力と熱いものを感じた。観覧車に乗っていためがねの腹話術師、見たことあるんだけどなあ・・(抱きしめたい)に出てたオタクに似てたような・・
9点(2004-03-18 09:14:05)(良:3票)
54.  グッバイガール 《ネタバレ》 
うん、これは良い。見終わった後勘違いの、感化されるラブコメではない。リチャード・ドレイファスがオスカーを取ったのも納得できる。優しく味のある演技を見せる往年より、この初期の演技は妙なリアリティがある。リアル!ラブコメの中に生活感いっぱい感じるのに、彼の演技はほんとに役柄そのものの、役者の役を感じるから見る側からは現実味がない。これってすごい。現実味のない脚本の中でのリアルさなんだから。しばし、笑いや時には夢を見られ、終わった後は後味が(映画)のエンディングなんだ。けして感化されて、もしかしたら・・なんて勘違いする映画ではない。質の良い舞台劇のコメディを見たような・・最初と最後が雨の電話ボックスに繋がってるのがにくい。このジャンルをしらけることもなく、最後まで見入ったのは、どこか(恋愛小説家)を見た後味に似てもいる。向こうは感動恋愛映画!という感じで、本作は恋愛劇より、人生悪くないよ的な映画。
9点(2003-12-20 10:13:12)(良:1票)
55.  死霊のはらわた(1981) 《ネタバレ》 
さて昔ビデオで観賞して内容もあまり覚えていないのに8点をつけた本作。  「ブレインデッド」で何か物足りなかったので、  保存版にDVDを所持していたのを思い出し久々に見ました。  また採点をあげてしまいました。  これはホラーうんぬんというよりも、ひとつの作品としても立派です。  前に見たときも変わった撮り方をしているなぁと感心したのですが、  今回見直すと(もしかしたら計算して撮ったのかも)と思わせるようなカメラワーク。  逆さカメラなどは序の口なんですが見る視点がカメラ=死霊なのです。  ホラーやサスペンスの基本といえば基本。  でもきちんとスムーズに繋がるうまさは、奇をてらったものでもなく古典的でもある。  アイデアもいいですよね。  呪文を唱えると死霊がよみがえる、それをレコーダーを使うところが。  ホラーでありながらもオカルトファンタジーも盛り込んでいます。  そしてアニメによくあるような(本作の影響かと)木が人を襲うシーン。  這うように追いかけるカメラ・・同じ構図で2でも再現されていますが、  やはりこちらのほうが温度を感じます。  「悪魔のいけにえ」とよく似た色調の画面。  今の映画には出せないような生の映像。(悪く言えばハンディカムで撮ったような)  ホラー映画で大切なのは哀しさ暗さも出さなきゃならない。  こういう脚本や演出はサム・ライミはうまいですよ。  スパイダーマンそしてダークマンに通じます。  哀しく暗くそしてこっけいでなければ・・この加減が難しい。  前に見たときも思いましたがやはり確信しました。  この作品を超えるホラーはないだろう・・    
[DVD(字幕)] 9点(2003-12-07 13:36:54)
56.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
自分の片割れ、青い鳥探しの旅のロマンを、こんなにリアルに映画にできるのは、やはり脚本と演出が最高だから。うまいですね。派手で異質な世界を人事のように楽しませ、いつしか見るものも共感させている。元はオフブロードウェイで、2年半も上映された人気作。実は結構哲学的で好きです。歌の歌詞も説得力あり。ジョン・レノンのプロモ思い出した。歌声、イラストなどね。誰もが不完全な自分を持ってる。片割れは自分の中にあるのかも・・
9点(2003-12-07 12:45:24)
57.  母の贈りもの 《ネタバレ》 
私、これ泣きましたよ・・作品中何回も。実に日本人が好感の持てるよい映画です。主演がキャシー・ベイツです。根性母さんの子育て映画なんですが、長男を、エドワード・ファーロングがやってて、それ目当てに観た掘り出し物でした。このこもうまい。勤め先は次々クビ、子供はたくさんいて頼るものは何もない母。このシングル・マザーが、泣かせの設定を無視(笑)して、実に明るくたくましく生きていきます。古い一軒家を買い、リフォーム生活をするあたり、見ててワクワクします。住めないようなおんぼろ屋で、やがて貧しいけれど団欒の生活が始まる。でもついてないうえに、色気も出てきた母はまただまされクビ。後半、不運は追い討ちをかけ、おうちが燃えちゃうわで・・ダンサーインザダークばりの不運に、さすがに座り込み落胆したところを、街の住民たちがやってきて・・頑固で人に同情されるのが嫌な貧困の母は・・実にキャシー・ベイツにぴったりな役!これは後味も最高によく、力を与えてくれます。家族愛映画は苦手だけど、これはかなり良いです。(北の国から)に似ているそうです・・
9点(2003-12-07 12:15:29)
58.  狼たちの午後
この映画を観たあと、なんか後味が悪かった。空港のシーンだ。(セブン)で、ブラピが逮捕されるシーンを思い出した。そして、(交渉人)を観たあと、この映画を思い出した。(ソード・フィッシュ)を観、まだ語ってるか?と思った。今見たら古さは感じるが、小気味よい展開は活劇のよう。いまだファンの多い、いろんな作品にパクられている、愛する映画。ジョン・カザールが、パチーノの相棒役で出てましたが、ゴットファーザーでもおなじみでしたね。
9点(2003-12-07 11:50:02)
59.  ジェイコブス・ラダー(1990) 《ネタバレ》 
ティム・ロビンスの作品で一番好きです。映画選びに迷ったときはたいてい、同じ俳優ばかりチョイス。彼はなんというか、作品には恵まれてます。これは、ジャンルを、戦争としたものの、サスペンス色が強い。戦争映画は力作が多いから少しは観るんですが、残虐さや政治的なものがあり根本的には嫌いです。だけどコレは違う。まさに、本質をついている。戦争ものの中では一番よい。ホラーの話をしてて、話題に上がり借りたのですが、冒頭から戦場シーン。前半の全く関係ない画面に変わり、背筋が凍ったのを忘れません。けど、気になって仕方なく何回も巻き戻して観た。観た方ならわかりますね?地下鉄のシーンを。ラストでは感動と哀れみで泣きました。あまりによく出来た作品。普通こんなお話のラストは、後味悪いもんなんですが、よかったねと心から救われた。
9点(2003-12-07 11:44:25)
60.  のるかそるか 《ネタバレ》 
リチャード・ドレイファスが大好きなので観ました。しかも劇場で。競馬ファンの私はストーリーからして、大満足。ラストの写真判定のシーンでは、ふたつにひとつ。はらはらしながら、でもどうせひねったほうだろうとか、いやもしかしたらコメデイだからとか考えました。G1の季節特に、コレを見ていた頃は、競馬にはまっていましたから。窓口(現場と言う)の太ったおやじがまたよい。ドレイファスはうまいです。私、ラストの決まったシーンで、思わず立ち上がりたい衝動に駆られました。こういう、観終わったあと爽快さだけ残る映画もよいですね。うちで観るならともかく、劇場で見る映画は後味のよいものの方が帰り道の気分がよい。意味不明な自信がわく映画。コレ観たからって勝てはしないけどね。
9点(2003-12-07 11:23:17)(良:1票)
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