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プロフィール
口コミ数 355
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

ジブリ作品が配信できないのなら
せめて「毎年1作品をリバイバルで上映する」
位の企画がたってても、いいんじゃねーかな?

「赤毛のアン・グリーンゲイブルズへの道」
限定公開初日だったこともあったけど、人入ってたし。

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41.  愛のコリーダ ネタバレ 
吉蔵演じる藤竜也にレビュー点数全振り。  70年代の修正版リバイバル→2000年完全ノーカット版 →2009年クライテリオン版無修正ブルーレイ→2021年2Kリマスター、が私の鑑賞履歴。 因みに無修正度は丸見え順に無修正ブルーレイ>2021年リマスター>2000年>修正版。  この映画の困った点はあまりにも性器のクロースアップ・性交描写が露骨過ぎるので どんなに大島監督が芸術作品である、とうたっても、周りからは「わいせつじゃん、これ」 と片づけられてしまう事+性描写に尽力注ぎ過ぎで肝心のストーリーが薄い、という事にある。 阿部定事件を描いた作品としては前年に制作された監督田中登/主演宮下順子の 「実録・阿部定('75)」の方が事件の背景・心情もわかりやすい。  ただ私はこの作品、「性愛の行く末」を描いた映画として当時の世界映画史上 徹底的にやり切ったという点に評価をしてあげたいし、何よりも藤竜也のキャラクター に尽きる一本だと思う。「女からの狂おしい愛情を受け止め、死に至るまで付き合う」 という概念は当時の男尊女卑の風潮から考えたら有り得ないだろう感覚で、 『この出演依頼から「逃げちゃいけない」と思った』という藤竜也の想いがちゃんと 表れている事に(実際、彼はこの映画出演により所属事務所を退社し、 約2年間、映画界から締め出される=休業)感心しつつこの点数。  個人的には大島監督の小難しい主張が炸裂する「日本の夜と霧('60)」、 「絞首刑(’68)」「儀式(’71)」よりは好き。機会があれば、と言いたいけど 兎に角露骨でございますので、その点はどうぞご勘弁。
[映画館(邦画)] 7点(2022-06-22 13:21:54)
42.  過ぎゆく時の中で ネタバレ 
私にとっての「パブロフの犬」(泣きっぱなし)映画であると同時に、 ラストの突き放しに愕然とした想い出の一本。 「ヒーロー・ネヴァー・ダイ(’98)」「ザ・ミッション/非情の掟('00)」 「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を('09)」など、香港ノワールの名匠として名高いジョニー・トー。 若き時の作品には「チョウ・ユンファのゴールデン・ガイ('90)」「ワンダーガールズ/東方三俠(’93)」 などあるけども、個人的には香港のスクリーンで鑑賞したこの作品のインパクトがめちゃ強い。  妻と別れ、シングルファーザーとしてトラック運転手で生計を立てている元オートバイレーサー。 彼が10年ぶりに妻と再会し、息子との生活を改めて見直した上で生きる努力をし始める。 「キッド」「チャンプ」とか「狐の呉れた赤ん坊」だとか「クレイマー・クレイマー」といった作品と 同様の「父と息子の御涙頂戴物語」なんだけど哀愁感漂うチョウ・ユンファと子役ウォン・コンユン、 で妻役シルヴィア・チャンも、香港映画の名脇役ン・マンタッおじさんも皆いい味出しまくってる。 ラスト、再起をかけたレースシーンまでに行く前にNbu2、泣きっぱなし。  で、普通なら良かった良かったで終わるこの話、若き日のジョニー・トーは只者ではなかった。 自身が考案したこのラスト、彼としては「精神(スピリット)の継承なんだ」という意味も含めて あの突き放しだったらしいのだけど、もう唖然茫然。香港人の友達内ではそれもあって 評価真っ二つ。でも監督ジョニー・トーの経歴を確かめる上で、機会があれば是非。  ついでにこの映画を鑑賞し涙で呆然としたNbu2に隣のおっさんが 「日本人(ヤップンヤン)、これ食って元気だせ」と 蛋撻(香港風エッグタルト) を戴いたのは良い想い出だ。エッグタルトはポルトガル風ではなく香港派。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2022-05-05 11:28:09)
43.  AKIRA(1988) ネタバレ 
「ナウシカ(宮崎駿)」と「AKIRA(大友克洋)」は、ぜひ漫画版を読了していただきたい、と思っている50代おっさんの呟きであります。ヤンマガでの連載を中断してまで作者が映像化する、とワクワクして鑑賞した高校生の私。映像と音楽は素晴らしかった(レビュー点数は全てこれに対して)のだけど、もう?でした。で今考えると原作が途中だったという事もあったのでしょうが、「アキラの危険性=制御できない力」を示すシーンがオープニングシーンだけなので、第二のアキラたる鉄雄の危険性が観客に伝わらないまま不良少年の小競り合いで終わってしまったストーリーテリングの駄目さがこの評価なのではないか、と。後に完結した漫画を読了し、東京を壊滅させた少年アキラ=「人類には制御出来ない科学=(原子)力/核」、そして老人の顔をした子供達(タカシ・キヨコ・マサル)=「人類が過去の経験と理性によってコントロール出来ている叡智」のメタファー(隠喩)であり、テーマの一つとして「行き過ぎた科学の発展と平和への有効活用」が込められてる、と思った私としましてはやはりこの作品を映画で見てはいおしまい、ではもったいなさすぎると感じた訳ですよ。そして「超能力を持った子供」設定は「子供の持つ無限の可能性+その裏に見える嗜虐性→科学の輝かしい発展とその知識を悪用される疑念」の具現化、である事と合わせて「大人は理性的だ冷静な判断だと弁明してるけど『核のボタンを押す』という行為なんて結局子供じみた感情的、癇癪の発露でしょ」という皮肉を示してるのではないかと。(居るでしょ、「正義/平和の為」とか言ってる国家指導者。)本作は「核と平和」を描いた日本発のエンターテインメントとして「ゴジラ(’54)」にも勝るとも劣らない名作と私は勝手に思ってますので重ねてしつこいですが、劇場版を鑑賞しただけで終わるのはもったいない。漫画版を読了するとっかかりとして機会があればぜひ。
[映画館(邦画)] 5点(2022-04-03 15:48:24)(良:1票)
44.  湖のランスロ ネタバレ 
過度な演出(プロの俳優を使用しない/ストーリーの盛り上がり)を排除し、 最小限の映像表現で世界中の映画ファンから注目されてきた監督ブレッソン。 私も好きな監督の一人として、この度初の劇場公開となる (特集という形での単回上映・ソフト化は過去に実施済)この機会に鑑賞。  ただ率直に言うと、彼の諸作品(例えば「バルタザールどこへ行く(’66)」「ラルジャン(’83)」) と同等のレベルを期待してしまうとちょっと肩透かし、って感じ。 私は彼の作品のテーマとして(キリスト教の教義における)「罪と罰」という点が 個人的に重要なのではないかな、と思っているのですが、遵守すべき「中世の騎士道精神」 という概念が日本人にはわかりづらいし、何より(「演じる」事を排除した結果とは思うが) 登場人物が甲冑を着ている事で表情が窺えない分、スクリーンの人物に感情移入しづらい。 そういった点で彼の作歴上、ある意味失敗作なのではないかな、と。  但この点数にしているのは映画館で鑑賞した分、甘くなってるのですが ①画面の使い方(特に足元を映し出したクロースアップの多用がインパクト有り) ⓶最大の功労ポイントは、「音」。 ブレッソン中級者向けの一本ですがどうぞこの機会に映画館で。
[映画館(字幕)] 7点(2022-03-24 18:09:50)
45.  あらくれ(1957) ネタバレ 
成瀬作品の魅力の一つとして感情を台詞で説明するのではなく 演者の視線や表情・動作等で示す「見せない・隠した」演出方針があると思うが この作品は彼の作歴上珍しく、感情や欲望含めて「さらけ出す」事に 重点を置いた人物/環境設定が私には意外であり、面白かったのでこの点数。  五代目古今亭志ん生の高座中、禄でもない男と付き合う女性の心境を 「だって寒いんだもん」で説明する小咄がある。まさにこの感情を地でゆくヒロインお島。 彼女を取り巻く環境も、付き合ってゆく男たちもどうしようもなく酷い。 (私の好きな男優・森雅之/志村喬/加藤大介/宮口精二/田中春夫、みなグズだからワクワクする) 「あらくれ」である彼女はこういった境遇から抜け出す器量も度量も才覚もあるはずなのに、 「寒い」から抜け出せない。脚本水木洋子も過去の「浮雲(’55)」に比べて性愛肉欲から 抜けきれない感情をこの時代にしては深く掘り下げてきた点、注目。  作中劇「金色夜叉」に表れる皮肉も効いてるし、 感情の発露がラストの夫の愛人との喧嘩に結びつく展開も良い。 「浮雲」が苦手な皆様、こちらをぜひどうぞ。 ようやく昨年2021年にDVD化されたので、機会があれば。 (成瀬作品初心者には①「おかあさん(’52)」⓶「稲妻(’52)」③でこの作品か 「女が階段を上る時('60)」をどうぞ。「浮雲(’55)」 「乱れる(’64)」はその後で)
[映画館(邦画)] 8点(2022-02-06 16:14:43)
46.  八月の鯨
「希望が叶う」事は現実には難しいかもしれない。 しかし「希望を持ち続ける」事はもっと難しいし、 保ち続ける事こそが最良の人生を送る一要素なのだろう。  この映画の素晴らしさが実感出来る様になってしまった 自分はもう爺様の一歩手前なんだろうな。 ただそれを恥かしいとは思わない自分の感性は まだまだ誇ってもいいのかな、と思う。  若人の時に見て「つまらん」と思った方、 年月を置いてもう一回見てみ。こころに刺さるから。
[映画館(字幕)] 8点(2022-01-12 15:31:45)
47.  痴呆性老人の世界 ネタバレ 
「痴呆になると、知能のレベルは落ちる。しかし情緒のレベルはそのままである」 「心を大切にする介護を続ければ痴呆は治らないが、症状は軽減できる」 (作中における病院長室伏医師の話より)  ドキュメンタリー作家として女性の視点から数多くの作品を 手掛けられている羽田監督。ジャンルとしては芸術・福祉 、あと(女性の)人権問題等に秀作が多いが、個人的に 印象深かったのは岩波ホールで鑑賞したこの作品。  痴呆症患者=人格を失った者であり、他者への迷惑を 防止する為に行動制限を徹底して行う事が最適な対処方法 として行政や世情世論がまかり通っていた80年代。そんな中 「あくまでも人間として尊重し、残りの人生を実りある様にする」 「患者に寄り添い、失った人格をも肯定してゆく」事を 方針とした国立病院内の痴呆症施設を2年間に 渡って描いたドキュメンタリー。  「個人の尊厳を尊重する」「QOLの質を高める」事を 介護上教えられる流れは現代では当たり前のこと。 なので昨今の認知症を取り扱う映画に比べ、 目新しさや啓蒙させられる点は薄いのは否めない。 ただこの映画が優れてるのは認知症に関する知識が 少なった当時、フィルムに映し出された不安・焦燥感は ドキュメンタリーとは言え劇場用映画よりも印象強い。 そしてこの映画に出てくる彼女らはもしかしたら 未来の自分達なのかもしれない、という点で 後世に与えたインパクトは大きかったのではないか。 (但、私自身はこのラストに関しては「正しい知識をもって  認知症に対応すればきっと社会はより良くなる」という  希望を感じさせて好きです)  どうすればよいか、皆それぞれ考えてみよう。 機会があれば是非。長文失礼しました。
[映画館(邦画)] 7点(2022-01-12 15:07:07)
48.  モスラ(1961) ネタバレ 
「ゴジラ(’54)」は別格として、東宝特撮映画のベストは皆様いろいろございますでしょうが 私にとってはこの作品。各スタッフがプロの仕事に徹して作り上げた邦画ファンタジー映画の最高峰。  特撮の素晴らしさやシナリオの良さは下記レビュアー様のご感想に記載されてるので 割愛するとしても、何しろ人員配置の妙に尽きる。皆素晴らしいのだ。 主演にフランキー堺(宝田明や佐原健二だと悲愴的だし高島忠夫はイェーイ、だし)はいい。 香川京子の丸顔(実は東宝特撮映画の出演はこの作品のみなんだけど、惚れる)もいい。 水野久美とか浜美枝みたいなクール・ビューティなら「裏切り者?」になっちゃうし。 志村喬+上原謙+平田昭彦+河津清三郎ですよ。安心して見てられる。 うさん臭さ丸出しのジェリー藤尾、そしてデビューから2年目のザ・ピーナッツ。 歌の素晴らしさもさることながら「まだ化粧には慣れてませーーん」みたいな 田舎臭さがインファント島の雰囲気にドンピシャ。 音楽も伊福部昭じゃなく古関裕而なのがいい。朝ドラ「エール」のあの人ですよ。  この映画のMVPはもちろん特技監督円谷英二の特撮技術なんだけど、 特に東宝特撮映画史上最大のミニチュア・セットを作り上げた 特殊美術の渡辺明と井上泰幸。本当にあっぱれだ。 今回「午前10時の映画祭11」のデジタル4Kリマスターで鑑賞したのだけど、 昨今のkaijyu映画に観られるCG丸出しの「街、壊れたんじゃね?」 みたいな映像とは異なる「破壊の様」が大スクリーンで見れた事に おっさんは感動しましたよ。よかったよかった。  という事で今回の点数にはその点加味されているので甘いかな、と思いますが 機会が有ればぜひ。極彩色の艶やかさ。
[映画館(邦画)] 8点(2021-12-31 09:22:49)
49.  時空の旅人 ネタバレ 
私の中では「どうしてこうなった」一本として印象に残る。 2021年「角川映画祭」にて久方ぶりのスクリーン。 何故か過去に痛い目に合った作品の再鑑賞。ホント自分はひねくれ者だ。  スタッフはその時代においての最良の人材を集め、キャラクターデザインは萩尾望都、 音楽(主題歌)は竹内まりや、プロデューサーりんたろう。あ、因みに私の極私的 竹内まりやベストトラックは、ベストアルバムに未だに未収録なのが?な 「TECO'S THEME(テコのテーマ)」なんですよ。萩尾望都ならば 「トーマの心臓」「とってもしあわせモトちゃん」「イグアナの娘」がいいかな。 どーでもいいか。  今回角川映画祭の宣伝文句に「出版界の連動や当時は画期的だったTVCMを使った宣伝 など、大規模なメディアミックス展開を行い絶えず時代をリードしている~」とある。 だからこそこの作品は駄目になってしまったんだと思う。 私もたくさん見ましたよ、眉村卓の角川文庫、萩尾望都の画集、竹内まりやの音楽、 そしてファミコンのクソゲー。「一流集めたんだからみんなおいでよ」みたいな宣伝活動。 良い映画の根幹たる「魅力的な脚本とキャラクターの創造」がないがしろにされたまま。  タイムトラベルをテーマにするなら、隣に未来人がいるかもしれないリアリズム (BTTFとかターミネーター)なり、おとぎ噺的ファンタジーに徹すればいいのに中途半端。 キャラクターの行動規範が「未来の戦争を回避する為に過去の歴史を改変する」 のは判るが「関ヶ原の戦いの結果/本能寺の変を発生させない」必然性はあるのか。 時空の間に飛ばされた森蘭丸、どうなったの?そこはラスト、現代のシーンにとりこまなきゃ。  角川映画の功績は魅力的な女優:薬師丸ひろ子/原田知世/渡辺典子の主演、 新人監督:森田芳光/相米慎二/和田誠の起用にあったと思うが、悪しき慣習を 生み出した=映画の作家性・芸術性を軽視し、スポンサーや広告会社からの 宣伝比重を大きくしてしまった点、未だに映画業界に残るよろしくない風潮を生んだのは (あるでしょ、素人の声優とか役者とかよくわからないタイアップとか、何とか)駄目でしょ。  同じ1986年に制作された「天空の城ラピュタ」、観客動員/収入記録では ジブリの作歴上「レッドタートル(2016)」に次いでワースト2位だけど、 その評価と後世に残した影響はそれこそレビュアーの皆様がご存じのはず。 そして何より角川映画で成功した作品は市川崑/大林宜彦/澤井信一郎といった 「プロの映画人」が制作した、作家性溢れる作品が多かった事も証明してる。  現代クールジャパン現象の根幹はアニメと漫画、ゲーム。 そういった意味では狙いの付け所はドンピシャだったのに。あ~あ。 長文失礼しました。
[映画館(邦画)] 4点(2021-12-15 08:45:53)
50.  不良番長 ネタバレ 
※今回は作品単体、というよりはシリーズの総括という感じで確認下さいませ。    参考書籍は杉作J太郎/植地毅氏の「不良番長・浪漫アルバム」【徳間書店】  (これ数ある「浪漫アルバム」シリーズの中でも結構名著と思います)    ・東映ピンキー・バイオレンスにはまり、ポルノ映画館に通い詰めだった若き日の私。  お目当ての同時上映がだいたい決まってこのシリーズ。  4年間に16本、というどんだけ作品出してんだよ!もういいよカポネ団!  自分も何が何作目でどんな話かもうさっぱり。思わず苦情言った事がある。  「興行的に時間つぶしになるし、単純に面白いし、何よりフィルムの上映料が安い!」  とは映画館側の返事。ハァ、市場経済の中では優良なコンテンツなんですなぁ。  ・映画館上映のすき間を埋める為に東映社長岡田茂が指示したのは  なにしろ低予算。プロデューサー吉田達に指示し当時の製作費としては  最低レベル。監督も外注ではなく、この作品が初監督作となる野田幸男。  関西出身の野田監督「谷岡ヤスジの様にメチャクチャにしますよ〜」。  上映当初は不評だったものの、観客にそのハチャメチャさが受けて  社長岡田もその流れに乗った。で4年間に16作。  ・私にとっての名作「0課の女・赤い手錠」('74)の監督でもある野田監督。  ただ結局若くして亡くなられた為(97年、62才で逝去は若すぎる)、  話を聞く機会は無かったが、先輩の石井輝男が良く講演会、上映ゲストで  話してたのは「野田ちゃんは、あの作品で時流に乗った」という事。  60年代後半の学生運動の高まり+邦画の斜陽化によるエログロ路線への移行、  そして野田監督の才気が生み出したエネルギーによる賜物であった、  てな話なのでしょう。  【ただ石井監督は「会社のコマ」になってしまった野田監督が   後年細かすぎるカット割りや予算を越えた映画作り=作家性追及   の結果、岡田茂社長=東映から追い出された事も話しており   収益性と芸術、両立の難しさも語っていたのが印象的でした】   ・撮影時のエピソードは上記の「~浪漫アルバム」に記載されてますが、  もう凄すぎですな、こりゃ。神坂弘=生前の辰兄ぃのインタビューも  記載されてますが、「(共演者たちに)撮影開始の時間だけは守らせた  =開始までは遊んでも良いと認識してた」「女性にはもう飽きた」  文脈の裏にはどんだけトンデモない事実があったか、という事ですよね。  でもそんな作歴を「誇りに思う」という辰兄ぃだったからこそ、  ダウンタウンの突っ込みを平然と受け、ロバート秋山の物まねも許容してた。     「映画というのはあくまでも娯楽である」という事を徹底したこのシリーズ、 いちいち突っ込むのは野暮。とことん楽しもう。 駄文失礼しました。
[映画館(邦画)] 5点(2021-11-10 11:02:46)
51.  拳銃の報酬(1959) ネタバレ 
ロバート・ワイズ、というと「ウエスト・サイド物語('61)」、「サウンド・オブ・ミュージック('65)」「砲艦サンパウロ('66)」といった大作作家の印象が強いけど個人的には50年代までの作品群、それこそ「罠('49)」「傷だらけの栄光(’56)」、そして「地球の静止する日('51)」みたいな小品が好きだ。「黒人を主演にしたフィルム・ノワールの傑作」として紹介されてるこの映画を鑑賞したきっかけはロバート・ライアン好き+音楽(MJQにビル・エヴァンス+ジム・ホール)。3人の男が銀行強盗を実行、その破滅を描いた話なのだが顛末は「自滅」なので、サスペンスとしては他のレビュアー様と同様「最初からやめときゃ良かったやん!」という感想しか出てこない。但最近DVDで再見する機会が有ってこの作品、企画=主演ベラフォンテ+監督ワイズによる、好景気に沸くアメリカの暗部を描き出した社会派作品として感じるところがあったのでこの点数。黒人差別の件はすぐわかったが、今回見直してみて新たな発見だったのは前科者で極端な人種差別主義者であるアール(ライアン安定の好演)、彼は戦争体験によるPTSDを病んでしまっていたのでは?という点。(軍部が鎮痛剤/精神安定剤として供給したモルヒネの影響で、薬物中毒とPTSDに苦しむ帰還兵が社会に復帰できない=犯罪等の増加の一因となるほどの社会問題になってたのは有名な話)犯罪決行の前、時間つぶしで狩りに行くもウサギを打つことが出来ない→ラスト銃撃戦からのタンク大爆発も銃の流れ弾が、というよりも精神不安定でもたらした帰結なんだろうな、と。50年代後半、映画界におけるヘイズ・コードが未だ効いている中、ベラフォンテ+脚本エイブラハム・ポロンスキー(映画公開当初はノンクレジット=後年名誉回復)は赤狩りのブラックリストに乗った人物。そういったポイントを踏まえて機会があればぜひ鑑賞下さい。あともう一点。音楽に参加したビル・エヴァンス(p)とジム・ホール(g)は後年大傑作アルバム「Undercurrent('62)」で共演し、この映画で使われた「Skating In Central Park」をプレイしてます。これが本当に、いいんだなぁ~。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-10-02 19:30:40)(良:1票)
52.  博奕打ち いのち札 ネタバレ 
任侠映画への「哀歌」。  監督山下耕作+脚本笠原和夫+主演鶴田浩二で制作された「博奕打ち」シリーズの9作目。 大傑作「博奕打ち・総長賭博('68)」から3年経った後の制作に当る。 旅先で出会った男女が1年後の再会を期して別れたものの、逮捕・投獄の為 かなわかった男が5年の刑期を終えて知った事実、それは女が自分の居る組の 組長の後妻となっていた事、そして組が敵対組織の襲撃を受け組長は殺され、 彼女は未亡人(姐さん)となってしまっていた事であった。  任侠映画というのは苦悩する主人公が堪忍(任侠道やら因習やら理不尽な敵のやり方とか) を重ねた上での爆発が主題と思うが、この作品は主人公の苦悩のメインが「結ばれなかった恋」 なのが珍しい。近年出版された笠原和夫の脚本集にも記載されてるのだから、代表作の一本だろう。 ただこの作品が受け入れられない点がまさにそこで「組長の奥さん、実は私の元カノです」という んな馬鹿な、というストーリー展開に観客が耐えられるかどうかにかかってると思う。 鶴田浩二の「いつものやせ我慢」+「叶わない慕情」時の切なさ儚さ、これを堪能してもらいたい。  今回廉価版のDVDが出たのと合わせて笠原和夫の脚本集を読了したが、実はラストの 殴り込みシーン、「血の海での殴り込み」と記載されてなかったのは意外だった。 て事はこれ、監督山下の演出オリジナルだった事になる。 「こんな世界から、この渡世から出てゆくんだ」と呟き、女を抱きかかえながら 血の海の中を切り結んだ挙句、盃杯を叩き壊す主人公。 邦画界の経営没落と合わせて、実録・エログロ路線に走りつつあった ヤクザ映画に対しての監督なりの意思表示であったんだろうな。 (この後役者・脚本家みな時世に上手くシフト出来たのに、山下監督だけは  あくまでも任侠映画にこだわって生涯を閉じた事を踏まえて哀しくなってくる)  あとは黒づくめの天本英世と時代を感じる若い衆、渡瀬恒彦に注目。
[映画館(邦画)] 7点(2021-08-29 10:07:44)
53.  パンダ・コパンダ
「生まれてきてよかったんだ、と子供にエールを送るのが児童文学」 (by 宮崎駿 岩波新書「本へのとびら」より)  これは個人的な感想なのだが、高畑監督はご自身が監督するアニメに関して 理念というのか伝えたいテーマを予め立てた上、そこから逸脱しない様に 気を使いながら作品を手掛けられた方なのではないか、と思う。 例.「ハイジ」=「アニメ的な大自然の風景描写+魂の救済」、「母を訪ねて~」=「国境と貧困」、 「赤毛のアン」=「女性の社会進出」、「ホルス」=「神話の創造」 (その点キャラクターと基本的なプロットを設定した後は多少の逸脱をも 気になさらずに進めていた宮崎監督とは異なる制作アプローチだった気がする)  で、原作/脚本宮崎駿のこの作品に関して高畑監督が心がけたのは 「アニメーションによる児童文学の再現」。 大人には理解できない、子供の突拍子もない創造力や行動を描写している児童文学。 真面目な高畑監督はその再現をこの機会に真摯にとりくんだ、そこが私は好きなのだ。  この映画をスクリーンで見たのは2008年のリバイバル上映時。 今回レビューを書くために改めて見直したが、大人の自分にはこの面白さは もう理解できない。一抹の寂しさを感じると同時に制作50年を迎えるこの映画が ちゃんと今でも手軽に見れる事に感謝。
[映画館(邦画)] 6点(2021-08-06 17:55:18)(良:2票)
54.  柔らかい肌 ネタバレ 
点数を8点にしたが、私が一番好きなトリュフォー作品はこれ。 というと、たいていの映画ファンからは「あれがぁ?」というリアクションをされる。 だいたいこの映画、レビュアー様の評価もまちまちだし。 フランス本国では不評だった、らしいし。  わからなくはない。不倫を題材にした映画で、尚且つ 「柔らかい肌=若い女性の魅力に溺れる」中年男性の不徳と不実を これでもかと描写した挙句の顛末を描いてるんだから不快にはなりますな。 (そんな意味では主人公ピエールを演じたジャン・ドサイの演技は良い)  私がこの映画が好きなのは監督トリュフォーが敬愛するヒッチコック等の巨匠の 撮影テクニックに触発された上で、「日常での最もスリルある行為=背徳の恋」を 映画的な効果でストーリー化しようとした試みが自分の琴線に触れたわけだ。  冒頭の手の絡み合いから始まるショットからラスト、夫に制裁を加えるべく 移動する車の不安定な動き~銃声。あからさまな裸や性描写を駆使 しなくとも、官能を表現する事は可能だし、感情を表現するのに表情を 映すのではなく、動作やフィルムに映し出された陰影でちゃんと表す事が 出来る、という点で面白い映画だと思う。 なので撮影:ラウール・クタール(ヌーベルヴァーグを支えた名カメラマン/後監督)、 音楽:ジョルジュ・ドルリューもいい仕事してる。 あとはフランソワーズ・ドルレアックを一番美しく捉えた映画として。  「定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー(晶文社)」を読んだ上で、 この題材に問題なければおすすめ、って結構高いハードルだなぁ。
[映画館(字幕)] 8点(2021-08-04 18:52:04)
55.  ストレンジャー・ザン・パラダイス ネタバレ 
「予定調和を壊す空気・間」を堪能する映画。  1986年4月、今は無き有楽町スバル座での単館ロードショー。 中学3年生の自分が始めて一人でチケットを買い、劇場鑑賞したのがこの作品。 といってもちろんジャームッシュも主演ジョン・ルーリーも、(字幕の)戸田奈津子女史 だって知るわけない、単に親離れして、大人じみた背伸びをしたかっただけの事。  当時の世評としては「映画ファンには大好評、一般的には?」というのが通説。 そりゃあそう、80年代はまだ「脱力系ギャグ」という笑いは認知されてないから。 観客が想像するストーリーをことごとく外していく、ずっこけロードムービー。 ズレというか不調和を楽しむ映画として、私は彼の映画が好きだ。 気付いたら最新作「デッド・ドント・ダイ」までちゃんとスクリーンで追いかけている。  ヴィム・ヴェンダースやニコラス・レイ、そして小津安二郎を知ったのもこの映画だし、 音楽(スクリーミン・J・ホーキンスとかジョン・ルーリー、後にトム・ウェイツ)なんかも 彼から知った気がする。 彼の文化的教養に、自分影響されまくり。  そして齢50代になりつつある私、この度リバイバル上映(ヒューマントラストシネマ有楽町) にて鑑賞。「この映画が人生最初の映画館(おひとりさま)体験で本当に良かった」、 心底思ったよ。   この映画はぜひ、スクリーンで見て欲しい。 特に若い映画ファンに。
[映画館(字幕)] 9点(2021-07-11 19:36:53)(良:1票)
56.  仇討(1964) ネタバレ 
前作「武士道残酷物語(’63)」監督今井正+主演中村錦之助コンビが橋本忍のオリジナル脚本を使い、改めて武士社会の理不尽さを描いた作品。だけど「橋本忍脚本+武士社会への糾弾」というテーマでは小林正樹「切腹(’62)」「上意討ち・拝領妻始末(’67)」が有名で、この作品にあまり触れられないのがちょっと残念だ。武家社会において「仇討を果たさない限り主家の名誉(武士道)は回復しない」という風潮の中、些細な事情から正当防衛で上級武士を殺してしまった下級武士の主人公は武家社会からは討たれるべき対象となり、一般社会からは抹殺されるべき憎悪を向けられる。可愛がっていた弟分が家の名誉回復の為、討ち手として仇討の場に出てくる事を知り、男は刃引きした刀を持ち果し合いの場へ出向く。そこで彼が見たものは...。理不尽な境遇に追い込まれた哀愁感漂う演技から最後、狂気を込めた大爆発と壮絶な仇討シーン、と中村錦之助の演技力がやはりこの映画の白眉。仲代達矢も三船敏郎も怒りは演じれるけど、悲しみや哀愁を感じさせる演技は出来ない。ラストの悲劇性がちょっと薄いかなぁという事でこの点数にしたけど、個人的には好きな一本という事で機会が有れば。(ってか東映ビデオ、中村錦之助作品のDVD化もう少し頑張って下さい。)
[映画館(邦画)] 7点(2021-05-31 20:55:01)
57.  男と女 人生最良の日々 ネタバレ 
ジャン・ルイ・トランティニアンも良いが、アヌーク・エーメ(この時87才)に尽きる。 14歳で映画デビュー。「火の接吻(’48)」「恋ざんげ(’51)」「モンパルナスの灯(’58)」「甘い生活(’60)」、 そして「男と女(’66)」での演技は素晴らしかった。それから53年が経った2019年の続編。  「男と女」のラストシーンでは二人が結ばれる事を示唆して終わったあの後、 結局二人は結ばれる事なく(男が女から姿を消すことで)年月が経ってしまった事が窺われる。 男は老人ホームで昔の記憶が曖昧なまま。心配した男の息子は艶福家だった 彼の心に残っている唯一の女性を探し求め、再び会って欲しい旨を伝える。  作中では前作「男と女」のシーンが度々挿入され、彼らの記憶にあの輝かしい日々がよみがえる。 ただこの作品が良いのは彼らが老いらくの恋に引きずられる訳ではなく、「同じ時間を 過ごしてきた同士」として経験を糧にし、より人生において素晴らしい日々を過ごしていきたいと 感じているというか考えさせられるその演技、特にアヌーク・エーメの「眼差し」が素晴らしい。 実生活でも彼女自身恋多き女であった分、その想いはひとしおのはず。  フランス映画の歴史と文化あってのこの作品、邦画では全く出来ないモンだ。 本当に羨ましい。まずは名作「男と女(’66)」を見てから、機会があれば。  追記 (2024年6月) 結果的にこの作品が主演二人の遺作となったわけだけど、 この作品が遺作で本当に良かった、と思う。二人のご冥福をお祈りします。
[DVD(字幕)] 8点(2021-04-27 11:51:48)(良:1票)
58.  柳川堀割物語 ネタバレ 
水路で有名な福岡県柳川市。過去に水路の汚染問題、そしてそれに伴う埋め立ての都市計画に対して「水路を浄化して生活に役立てる」事を提案し、実際に再生を果たした市役所の一係長の話をロケハンで訪れた際に聞いた高畑監督はこの話を元にドキュメンタリー映画を製作する事を思いつき、1年間の予定で現地に入り撮影を開始。ところが実際は撮影が2年に及んだ挙句資金が枯渇し(「ナウシカ」の売り上げは全てこの映画に消えたとか)、製作者宮崎駿は家を抵当にかける羽目になったのは有名な話。何しろ上映時間2時間40分は長い。映画館で鑑賞した私、マラソンみたいなものでしたよ本当。但水路の歴史や人々の営み、汚染問題や住民運動、そして再生を描き出すのにはどうしてもこの内容で無かったら駄目だったんだろう。ポイントは3つ。1 水路を走る船やそこからの光景、また人々の生活の捉え方はまさにアニメ的なダイナミズムに溢れているのが面白い。アニメによる説明よりも実写の方がアニメ的というのか。 2 高畑監督はテーマを設定し、それを基幹にストーリーを展開する事にこだわりを持っていたと思うが、この作品以降はそれに加えて「アニメーションと社会との関わり(現実的なリアリティ)」といったポイントをも考慮する様になった、という意味で作歴のターニングポイントになったと私は思う。そして3 盟友宮崎駿の「ナウシカ(’84)」「ラピュタ('86)」に対する高畑監督なりの回答:自然と人間生活の共生、そしてその在り方がこの映画に含まれているのではないかと感じたのでこの点数。 「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「おもひでぽろぽろ」だけじゃない、ってかまずは世界名作劇場の高畑作品を見てからなのだろうけど、機会があれば。
[映画館(邦画)] 8点(2021-04-17 19:09:51)
59.  四畳半襖の裏張り しのび肌 ネタバレ 
長い事映画見てると初見時に比べて評価が著しく変わる作品、というのはあるもので、この映画もその内の一つ。初見は20代前半、ポルノ映画館(汗)。挿入される劇中内映画【田坂具隆「土と兵隊」/内田吐夢「土」】シーンはわずわらしいし、何よりこういう映画を見る際に期待していた性行為のシーンは唐突に黒色の枠が入り、ほとんど見えない(大量の汗)。映画終了時に前に居た酔っ払いのおっさんが、ふざけんなーと言ってたのがやけに印象に残った。で評価が変わったのが神代監督の名作「赫い髪の女('79)」を鑑賞してから。彼の映画は遺作「棒の哀しみ(’95)」に至るまで人間の孤独や寂しさを丁寧に描写していく事、そしてそんな哀しみ寂しさを抱えた男女のドラマを写し出す事がポイントであっただろう事と合わせて、彼の性行為描写は(それこそ今村昌平みたいな生命力=性欲みたいな描写とは異なる)寂しさを埋める=優しさや温もりを求めての行為なのではないのか、という観点を認識した上でこの映画を再見。するとこの作品、ロマンポルノの体を借りた彼なりの反戦映画であるのではないかと感じたのでこの点数。 特に最後芹明香がつぶやく「男と女にはあれしかないよ、バンザーイ」というのは物凄い反戦句だなと思う。国家が奨励している「産めよ増やせよ(=性行為)」政策は戦争下においては戦場に駆り出される兵士人員を生み出す為の生産行為でしかなく、男が戦場に行った後には(主人公正太郎の様な)子供か、女性しか残らないという皮肉こめまくりだから。ロマンポルノなのでそりゃぁHなシーンは多いけど、これは女性にもおすすめ出来る一本として機会があれば。あと裸を見せる事が目的の作品で演技というのは二の次かもしれないけど、やっぱり宮下順子はレベチだなぁと思うこの頃。
[映画館(邦画)] 7点(2021-03-17 10:21:33)
60.  スペンサーの山 ネタバレ 
この度TSUTAYAでのレンタル解禁を機に約30年ぶりの鑑賞。雄大なワイオミングの自然を背景に繰り広げられる、大家族の物語なのだが、後に同じようなストーリーラインを踏襲した作品が山の様に出てきている昨今では目新しさも何もないけど、最後まで(悪意/偽善といった負の要素を取り上げる事なく)希望溢れた作品展開にした事が私にとって好印象で+1点。でもって他のレビュアー様も述べておられるが、(実際インテリな役どころを得意としたとは逆に)ブルーカラーなお父さんを演じたヘンリー・フォンダもいいけれど、やはりこの映画を支えているのはモーリン・オハラの存在感。素晴らしい。 昔の廃盤ビデオや未DVD化映画がここに来て鑑賞可能になっていることが多くなっている流れでようやく見る事ができたこの映画、心が洗われますよ、という事で機会があればぜひ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2021-03-11 13:50:09)
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