41. ガスパール/君と過ごした季節
母親に捨てられた男と妻に逃げられた男、廃物利用の倹約家と思いきや夜はちゃっかり食糧を頂いていたんだな。この二人のぎくしゃくしながらもユーモラスに進む関係が何ともほほえましい。また二人の間に入りこんだ老婆もコミカルな一面もあっておもしろい。娘をつれた未亡人の登場によって立ち去る男、こっちの方はどこに行ってもどうにかなるだろうが、残された男の方は新しくできた家族関係は・・・。誰も来そうにないレストランはうまくいくのだろうか。不安が残った。 [DVD(字幕)] 7点(2017-06-27 13:53:48) |
42. タバコ・ロード
お金がない、汚い、はしたない。ないない尽くしでおもしろくない映画なのかと言うとそうでもない。ポンコツ車のパンクから始まって、義理の息子のカブ(なぜ持って来たのかわからないが)をかすめ取る浅ましさ、逃げた娘の夫に別の娘をあてがうあつかましさも笑って見過ごせる。情感豊かな作風はやはりジョン・フォード。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-06-20 21:42:55) |
43. 映画 ビリギャル
いくら実話に基づく話であっても、非常に嘘っぽいタイトルのこの映画は最初は見る気がしなかったが、主演が有村架純と知って軽い気持ちで鑑賞。朝ドラ「ひよっこ」の田舎娘が金髪へそ出しミニスカートのビリギャルを好演して惹き込まれてしまった。娘を信じる母親役の吉田羊もすばらしいし、塾講師の伊藤淳史もとてもいい。「ダメな教師はいてもダメな生徒はいない」のことばは衝撃的だった。学習塾の個別指導はどこにもあるが、ここの塾は子別指導、人を育てるにはその子にあった指導が欠かせないことがわかる。感動的な映画だったが父親と息子の扱いが少し不満。 [DVD(邦画)] 8点(2017-06-12 16:10:09) |
44. ねえ!キスしてよ
「アパートの鍵貸します」をはじめとして、ビリー・ワイルダー監督と脚本家I・A・L・ダイアモンドがコンビを組んだ映画はどれもおもしろい。色気があって風紀的には「ん?」と思えるシチュエーションでも、明るくユーモアたっぷりに描いているからだ。この映画は知名度は劣るかもしれないが、やはり外れではなかった。練り上げられたストーリーの上に出演者の演技がとてもいい。本妻と一日妻が入れ替わった夜に何事もなかったのか気にはなったが、DVD特典の未公開映像を見て安心した。 [DVD(字幕)] 8点(2017-06-06 14:52:30) |
45. 聖メリーの鐘
ビング・クロスビーの歌がうまいのは当然のことだが、イングリッド・バーグマンのボクシングにはびっくりした。帽子と戯れる猫の演技に始まってなかなかユーモアあふれるストーリーだ。ただ落第点だったのが急に卒業できるようになるなど安易な点が気にはなったけど。 [DVD(字幕)] 6点(2017-05-31 19:45:36) |
46. きみはいい子
小学校の先生って大変だなと思う、いやそれ以上に子育てする母親の方がもっと大変なのかも。三つの別々の物語が一つのテーマにまとまって考えさせられる良い映画だった。 [映画館(邦画)] 8点(2017-05-22 16:43:15) |
47. サスペリア(1977)
PART2がサスペンスならば、これはまさしくホラー映画。残酷なシーンは大嫌いで見たくないはずなのにまたまた見てしまったのだが、嫌いな映画なのに私を惹きつける何かがある。人はゴブリンの音楽だというが私にはうるさいとしか感じられないし、ジェシカ・ハーパーの魅力かな。 [ビデオ(字幕)] 5点(2017-05-18 15:47:46) |
48. ハドソン川の奇跡
《ネタバレ》 機長の判断が正しかったかどうかは神のみぞ知る問題、理論上(シュミレーション)では空港へ引き返せても実際は無理な話だろう。それをわずか35秒で川への着水をとったのは神がかりな技だと思う。大惨事を死者ゼロの奇跡に変えたのは一人の英雄がいたからではなく、乗組員と救助にあたった全員の力だったとしているのも良い。実話ならではの素晴らしい映画だった。 [DVD(字幕)] 8点(2017-05-17 18:56:43) |
49. エクス・マキナ(2015)
囲碁将棋の世界ではAIが一流トップ棋士を倒すという、人間が生み出したものでありながら人間を超えてしまうことがすでに起きている。そういう意味でも大変興味深かったけどやや期待外れ。登場人物が少ない閉鎖空間での映画は、ストーリーの意外性や微妙な駆け引きなどが優れてないとおもしろさにかけるが・・・ アリシア・ヴィキャンデルの美しさや透けて見える映像技術は良かった。それはそうと年齢の1って何だ? [DVD(吹替)] 6点(2017-05-15 20:59:56) |
50. 劇場版 フランダースの犬
米国映画だったらハッピーエンドとなるのだが、原作(子供の頃の絵本の記憶)どうりのいやそれ以上の映画だった。まさに少年少女世界名作劇場の良品だと思う。素朴な木炭画と本格的な油絵を一緒に審査するのはどうかと思うが・・・ [DVD(邦画)] 7点(2017-05-09 12:39:26) |
51. スパイダーマン(2002)
そもそもスパイダーマン誕生は?という原点がわかるのは良いのだが、2の方を先に見ていたせいか感動はいまいち。たぶん3は見ないだろうなと思った。 [DVD(字幕)] 5点(2017-05-06 17:11:44) |
52. スパイダーマン2
続編なのだけど前作より先に見たせいもあってこちらの方が良かった。クモの糸を自由に操ってビルの間を飛び回るシーンには少なからず驚いたし、オクトパスとの闘いやメリージェーンとの近づ離れずの関係もまずまずでおもしろかった。 [DVD(字幕)] 7点(2017-05-06 16:59:29) |
53. 銀河鉄道999
昔見たときはそれなりにおもしろかったが、再度になるとストーリーがわかってるのでワクワク感がなくなるのは仕方ないところ。あれだけの長編をうまくまとめたとも言えるし、登場人物の描きかたがあっさりしているとも言えそう。宇宙のはてまで旅するのは途方もない時間が必要となるはずだが、ま、冒険アニメとして一度は見る価値があると思う。 [映画館(邦画)] 6点(2017-04-24 09:32:35) |
54. アイアン・ジャイアント
子供の頃見た漫画「鉄人28号」を思い出すが、所詮子供向けのアニメ、大の大人が見て感動できる映画ではない。その点ジブリ映画とは差があるように思う。 [DVD(字幕)] 4点(2017-04-18 13:50:14)(良:1票) |
55. ゴールデンスランバー(2009)
原作との違いや後半の都合のいい流れなど突っ込みどころは多々あるが、これはこれで大変おもしろかった。冒頭のシーンが最後になってなるほどとわかるのが何と言っても良い。永島敏行がいきなり銃をぶっ放したのにはびっくり、日本じゃないのかと疑ったけど。 [DVD(邦画)] 7点(2017-04-16 11:28:13)(良:1票) |
56. ヒッチハイク(1976)
昔「O嬢の物語」は映画館で見たんだけど、この映画は見過ごしていたなあ。でも内容がよくわからなかったそれよりも、ずっとシンプルでおもしろい。ヘア無修正とか銃を構えた全裸画像で興味をそそられるが、ジャンルはエロティックというよりも犯罪ものサスペンスだろう。 [DVD(字幕)] 6点(2017-04-14 08:37:35) |
57. ラヴ・ハッピー
ドタバタと言ってしまえばそれまでだがおもしろいし、ハープやピアノの演奏も凄い。これが噂のマルクス兄弟か。マリリン・モンローのミュージカル映画と思ったらとんでもない(失礼)映画にぶちあたった。 [DVD(字幕)] 7点(2016-01-07 20:50:39) |
58. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
単純に思えた前作より物語性があっておもしろさが増した。今話題になっている新作のおかげで見直すことができた。 [DVD(字幕)] 6点(2015-12-28 19:24:15) |
59. 細雪(1959)
3度映画化された細雪の2番目の映画、大映のトップスターをそろえたこの映画もまた良い。他の2本に比べて上映時間が短い。雪子のお見合いと妙子の自由恋愛に焦点を当てコンパクトにまとまっているとも言えるが、細部が端折られた感もないではない。 [DVD(邦画)] 7点(2015-12-11 19:06:22) |
60. 不信のとき
有吉佐和子原作小説に基づく映画であり、何度もTVドラマ化されほど。また永田社長との諍いにより主演の田宮二郎が映画界から閉め出される羽目になった映画でもある。主人公の妻岡田茉莉子と愛人若尾文子の対決が何と言っても見もので、女の闘いの凄さを感じるとともに、他にも岸田今日子、加賀まりこと出演した女性陣の怖さを思い知らされる。 ところで最終場面の田宮の笑いは何を意味するものだろうか。そしてこのあとどうなるのだろうか。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-08 16:28:25) |