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41.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
特にファンではなく、曲も誰でも知ってる曲を知ってる程度です。 でも、その程度なのに作中のほとんどの曲を知ってたのは、 当時それだけクイーンの曲が周りに流れていたのだろうと思うと、 本当に凄いバンドだったんだなと改めて思います。  ただ、映画の内容は、フレディの孤独感の根源がどこにあるのかが曖昧で良くわかりませんでした。 「運命の人」であるメアリーを女性として愛せないけど側にいてほしい、 でもそれが叶わないのが辛い、に終始しているように見えてしまいました。 仮にそれが事実としても、最期まで寄り添ってくれた恋人が、 最後にサラっと出てきて終わりなのはどうかと思います。 家族(主に父)との軋轢やセクシャルマイノリティとしての葛藤、メンバーとの確執が 表面的に描かれていて焦点がぼやけているようでした。  また、私の記憶ではフレディはもっとカルスマ性のある人物だったような気がするので、 その力強さが主役の人から感じられなかったのも残念でした。  あくまでも曲の素晴らしさが映画の評価を上げているのだと思いました。 エンドロールで流れたご本人映像が一番興奮しました。
[映画館(字幕)] 6点(2019-02-19 19:37:03)
42.  暗黒女子 《ネタバレ》 
原作未読。前知識も無く期待もしていなかったおかげで、思いのほか面白く見れました。 ただ、退屈はしなかったけど、いろいろ無理な設定が多くて見終わってからモヤモヤしました。  まず、闇鍋と、やけに意味ありげなカメラワークで、最初からオチの予想がついてしまうのはどうなのかなと。 また「皆の憧れの太陽のような完璧な美少女」という設定なのに、 普通の地味な人がキャスティングされているのも納得いきませんでした。 何より「いつみが死んだ」という事が、何故曖昧のまま許されているのか疑問。 噂と小百合の演技だけで納得できるものではないでしょう。 最後も、本当に小百合がいつみを殺めたのだとしたら、普通に考えて小百合の方が弱みを握られることになるのでは?  そんなわけで、最後無理にホラーにしなくても、小百合が自作の小説を朗読してオチをつければ良かったなと思いました。 例えば、いつみは本当に転落死した。何故なら私が花壇に置くはずのマットやネットを用意しなかったから。 というのや、自殺の理由は脇役たちへの復讐ではなく、先生に捨てられ絶望したから。 だって、先生の本命は私だったんだもの、 とかなら、もっと面白かったのに。
[インターネット(邦画)] 6点(2019-02-19 19:19:54)
43.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
本当にトラと漂流したと思って、キャッチコピーどおり「どうやって少年は生き延びたのか」という海洋サバイバル物語として見てたので、最後にポカーンとなりました。 どうやら、実際は日本人の保険調査員に語ったもうひとつの物語が事実のようだけど、どちらが事実かを考えさせるのではなく、哲学だから、何を信じたいのか、ということなんですね。 そうやって少年は生き延びたのか・・・と考えると怖いお話です。  どんな神様でも信じるパイは、一つの神様を信仰してる人たちからは不思議がられるかもしれないけど、無宗教でクリスマスパーティもするし初詣出にも行くしお寺巡りもする私のような日本人には、宗教観のお話はピンとこないのではないかと思いました。  映像はとても綺麗でした。
[映画館(字幕)] 6点(2018-06-10 18:01:44)
44.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 
ミステリーだと思って観たのが間違いでした。 余り良い人間とは思えない初老の鑑定士が、長年の相棒から 手酷い仕打ちを受けるという、何とも後味の悪いものでした。  もう中盤あたりから、おおよその予想はついてしまったので、最後も全然意外性はなく、 初めての生身の女性との恋愛に無邪気に喜ぶおじさんが 周り中から騙されていくのをただ見ていて、 どん底へ叩き落される過程を見せられて終わり。  「贋作の中にも一片の真実がある」という言葉にすがって、あのカフェで待つ姿。 一時でも幸せな時間を過ごせたのだから良いと思えるかどうか。  ハッピーエンドで無くても良いけど、愛を知ったことで人との関係性を持てるようになって 詐欺の片棒の相手としてしか見てなかったビリーを友人と認め、ロバートたちを家族と言って、 孤独ではない人生を知ったと思ったのに、それを全部否定された。 詐欺まがいのことをして集めた美人画を根こそぎ盗られたことより、 やっとリアルに感じられるようになった人との関りを断ち切られた衝撃の方が大きかったでしょう。  ヴァージルが、そこまでの酷い仕打ちを受けるほどの悪人と思えないので後味が悪いのです。 ビリーに才能が無いのは、誰が描いたかわからない時点でクレアの肖像画を「大した価値がない」と言っているので事実でしょう。 そうではなく、本当は才能があるのに認めず飼い殺しにしていた、ということなら納得できます。 だから、あそこで「素晴らし肖像画だ。一体作者は誰か?」というふうにでも言わせてたら良かったのにと思います。  ジェフリー・ラッシュは素晴らしかったです。
[インターネット(字幕)] 4点(2018-06-10 14:04:28)(良:1票)
45.  共喰い 《ネタバレ》 
父親は確かにクズだけど、妊娠したら殴らないとか息子を大事にしてるとか、多少良いとこもありますよね。 だからって殺さなくて良かったのに、とまでは思いませんが、もっと極悪人かと思ってたので拍子抜けしました。 性癖とただのDVとは違うと思うのですが、その辺も混同されてるような気がします。  息子の、あんな奴の血が自分にも流れてるという忌まわしさや、同じようになるんじゃないかという怯えは理解できますが、 それを拒絶しきれない弱さがあるから、結局父親に似るんだろうなと思いました。 後妻とセックスする妄想を実現しちゃったし。  そんな親子や男女の因縁の話かと思っていたら、母が獄中で語る「あの人」や「恩赦」という話が出てきて、 何か違う話のようになったので、一体何の話だったのだろうかと思いました。  田中裕子の存在感は良かったけど、人に薦める作品ではないなという感想です。
[インターネット(邦画)] 5点(2018-06-10 13:53:20)
46.  紙の月 《ネタバレ》 
梨花が転落していく過程が安直過ぎてイラつきました。 夫はそれほど悪い人じゃないのに、若い男へ貢ぐ為に横領に手を染め、贅沢を覚えて歯止めが利かなくなる。 こんな風に真面目だったあの人が、と事件になるんだろうなと思いましたが、過程を見てると愚かで痛々しいものですね。  少女時代の募金の話は、梨花の人とずれてる生真面目さが現れてました。 結局自己中ですよね、自己満足です。 相手のためにすることなら自分のお金ですればいいのに。 それが無理なら、無理の無い範囲で出来ることをすべきでしょう。 大人になっても変わらず、結局犯罪者になるわけです。  お局隅さんも真面目一徹ですが、ずれてはいない。 でも、正しすぎる人は息苦しい。 どちらもお友達にはなりたくないタイプです。  隅さんにも共感できないので、梨花が逃げたときはちょっとスッキリしたけど、空港で捕まった方が良かったと思います。  たがが外れた後、どんどん綺麗になっていく宮沢りえさんのメイクとファッションは見てて楽しかったです。
[インターネット(邦画)] 5点(2018-06-10 13:25:24)
47.  バクマン。 《ネタバレ》 
紙に描いた漫画が宙に浮いて、その中でペンで闘うシーンはわくわくしました。 良かったのはそれだけで、どうしても佐藤健の高校生役が無理で、 アップになる度に冷めてしまい集中できませんでした。 内容が面白ければ役者の実年齢なんて気にならないんですけど。
[インターネット(邦画)] 4点(2018-06-10 13:19:18)
48.  俺俺 《ネタバレ》 
オレオレ詐欺をした辺りから、俺が増殖して、次第に邪魔な俺を「削除」し始めるというお話。 自分を自分だと認識してるのは何か、他人から見てる自分は本当の自分なのか、というようなテーマもあるのでしょう。  「俺にも、許せる俺と許せない俺がいるんだよ」というセリフで、 これは結局主人公の内面の葛藤の物語なのかと思ってしまいました。 最後は母親の元へ帰っていくのも想定内。 多分、精神的になのか本当に時間を巻き戻してなのかは曖昧だけど、 「生まれ変わった」俺が母親の元へ帰っていってハッピーエンド。  亀梨君が33人分演じ分けてたかどうかは微妙ですが、悪くないしファンには嬉しいかも。 不条理ぽいのは嫌いじゃないけど、何だか胸に響いてこないし、 内田有紀のヌードはもっと綺麗だと思うのに、あれじゃ気の毒なので、この点数です。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2017-06-25 22:37:15)
49.  L.A. ギャング ストーリー 《ネタバレ》 
そこそこ楽しめたけど、ちょっと都合良すぎなとこが目立ちました。 ギャングとの戦いで、相手はバタバタ死ぬけど、こっちの犠牲者少なすぎ。 相手の撃った弾全然当たりません。  妊娠してる奥さんとか、ボスの女に手を出した相棒とか、死亡フラグ立ちまくりで いつ殺されるかとハラハラしてたけど、結局主役だけはハッピーエンドでした。   警官バッチを誇りに、正義感が強いが故に街では浮いてる警官を集めて ギャング団に対抗するグループ形成過程は面白かったけど、 もう少し各人のキャラと背景を掘り下げてほしかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-25 22:23:27)(良:1票)
50.  グラスホッパー 《ネタバレ》 
原作は面白かったので、いろいろ設定を変えないほうが良かったのにと思うところが多々ありました。  まず、鈴木は原作どおり妻の復讐のために行動するので良いのに、尺の関係か最初から槿たちの計画に組み込まれています。 その結果、鈴木が狂言回しとなって槿の家族や鯨や蝉を引き寄せるところが、単に作戦の駒になり、 鯨と蝉は全然鈴木に絡まないので、まったく別の話が同時進行してるだけみたいになっています。 原作読んで無い人は、この別々の話の繋がりは何?て思うでしょう。  また、鯨の父親が、鯨が決着をつける決意を促すための要因として何度も出てきますが、 ここも原作どおり、殺した人たちが入れ替わり立ち代り出てきて喋るほうが面白いのにと思いました。  そして何と言っても蝉のキャラを変えたことと、何だか死後鯨と友達みたいになってるのには苦笑してしまいました。 蝉は感情の無いゲスな人殺しだから、鯨に殺されて清々するのに。 哀しき暗殺者みたいなカッコ良さげなキャラにしてました。これは蝉じゃないです。  キャストはそれぞれ良かったです。 何とかまとめてはいるけど、原作の面白さは出し切れてなかったと思います。
[映画館(邦画)] 5点(2017-06-25 03:36:37)(良:1票)
51.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 
もう終始悲しかったです。 ずっとリアルタイムでシリーズを見てきたのに、X-MENもウルヴァリンも大好きなのに。 こんな最後を見せられるとは。 ヒュー・ジャックマンが監督と話し合って決めた筋書きで、ローガンという一人の男の最期として描いた意図はわかります。 ローラの手を握って「ああ、こういう感じなのか」というセリフには泣きました。  でも、初っ端からチンピラ相手に苦戦してボロボロになる老いたウルヴァリンや、 アツルハイマーを患ってるプロフェッサーとか、こんなの見たくなかったです。  特に、プロフェッサーの最期はあんまりです。 いくら病気でも、薬で制御してるといっても、世界最強のエスパーなんですよ。 ウルヴァリンのクローンにあっさりやられるなんて、 せめて親切な一家を救うために闘って散るなどの花道を用意して欲しかった。 プロフェッサーへの敬意が感じられないことが一番悲しかったです。  作品としては4点です。 でも、長年全身全霊でウルヴァリンを演じキャラクターに魂を吹き込んだヒュー・ジャックマンと ローラ役の子のアクションに2点献上します。
[映画館(字幕)] 6点(2017-06-25 03:27:19)(良:1票)
52.  64/ロクヨン 後編 《ネタバレ》 
レビュー書くの忘れてたくらい、ガッカリしてどうでもよくなった後編。  今思い出しても、俳優陣の熱演が空回りするくらいの、原作と変えたラスト。 全然ダメです。 三上の人物像は、あんな現場に行って犯人と格闘するキャラじゃないでしょう? 前編とまるで別人になってしまいました。 そして、父親が殺人犯だと娘に見せ付ける結果になるなど、あり得ません。 あの子に罪は無いのに。  緒方直人の顔が豹変するところは見ごたえありました。役者だねぇと思いました。 良かったのはそれくらいです。  瑛太のいつも偉そうな表情が不愉快だったし、 前編での忍耐強い男らしい男というキャラがブレてしまった主人公への 残念感が半端ない作品でした。
[映画館(邦画)] 4点(2017-06-25 03:19:12)
53.  ザ・ゲスト 《ネタバレ》 
前半は良いです。。 死んだ息子の友人だといって訪れ、家族のそれぞれの悩みや不満を巧みに取り除いて 心を掌握していくところはなかなか見ごたえがありました。 イケメンで礼儀正しいし細マッチョだし。 でも、実は・・・というのはよくある話なので、正体や何故家族の元を訪れたのか、 その辺のオチが重要になります。  けれど、オチが弱いです。 多分、友人というのも「家族を頼む」と言われたのも本当だと思います。 でも、娘が軍へ電話したことで、自分の居所や素性がばれてしまったので、 プログラムどおり痕跡を一掃して逃亡しようとした。 その辺をもっと掘り下げて、特殊部隊との銃撃戦に繋げてけば傑作になったかもしれません。 それなのに、そこはアッサリ流して後半の学園ドラマへ突入。 これはもう、監督がただハロウィンの舞台の中でやりたかっただけだなと見てて苦笑いしてしまいました。  特殊部隊を一掃できるほどの戦闘力がある殺人マシーン(として肉体改造されたのでしょう、異常な回復力とか)が、 ど素人の姉弟にやられるなんて、実は姉弟を殺す気は無かったんではないか、とさえ思えてきます。 それなら、いっそ、両親も殺さなくて良かったのに。  例えば、 パターン1 両親を殺さない(罪の無い一般人は殺さない)→無敵の殺人マシーンだが人間らしさは残っている →何処かへ逃亡、軍の追跡は続く→もしかして続編あるかも パターン2 両親を殺す→感情よりもプログラム優先→闘い方を教えた弟によって死ぬ →被験者は自分では死ねないので弟に殺されて満足して死んだ→感動  というようにするとか。 どっちにしても、ありがちな設定なんだから、スッキリさせて欲しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-10 16:23:59)(良:1票)
54.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
アクションは良かったです。 極力カメラアングルや編集でごまかさず長回しで撮ってるというので、リアリティはありました。 でも、何度も実は殺せたんじゃないってところでキアヌは殺されないし、 逆にキアヌを助けたウィレム・デフォーは簡単に殺されちゃう。 キアヌがそれほどカッコイイとも思えなかったので、ちょっと拍子抜けしました。 良かったのは、闇の住人たち御用達のホテルの存在が面白かったこと。 フロントマンが良い味出してました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-10 16:13:14)
55.  シャドー・チェイサー 《ネタバレ》 
まさかブルース・ウィルスが、ただの客寄せパンダだったとは。 息子と共に戦うって「ダイハード5」と同じだと思って見てたら、アッサリ殺されました。 そして、素人のはすの息子がやたら強い。何故? 更に、出会う協力者が、異母妹とか、偶然にもほどがあります。 シガニー・ウィーバーが悪役なのは似合ってていいけど、 CIAのエージェントが街中で銃をぶっ放して一般市民を殺すとかあり得ないことが多々。 突っ込みどころがあり過ぎて呆れるばかりで、ハッピーエンドで終わっても 「ふーん良かったね(棒)」という感じでした。 ブルース・ウィルスが、よくこんな役引き受けたなーと感心したので、この点数です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-10-10 16:09:09)(良:1票)
56.  世界から猫が消えたなら 《ネタバレ》 
私にとっては、CMで流れてたように「泣ける映画」ではありませんでした。 ことごとく、「泣いてください」というシーンが鼻につきました。 余命宣告された主人公が、命を一日延ばす代わりに何か一つ世界から消していく、という話なので、 どんなファンタジーか。それかもっとミステリアスな展開かと期待した私がいけないのでしょう。  まさかこんな、大掛かりな設定の割りにありきたりなテーマで、ただそれだけの作品だとは思いませんでした。 唯一良かったしちょっとだけ涙が出たのは、濱田岳ちゃんがDVDを探すシーンでした。  佐藤健ファンで普段余り映画を見ない人以外にはお勧めしません。
[試写会(邦画)] 3点(2016-08-21 18:55:19)
57.  デッドプール 《ネタバレ》 
思ってた以上に面白かったです。 清く正しいヒーローたちとは全然違って、悪い奴じゃないけどそれほど良い奴でもないというのも新しい感じで良かったです。  「第四の壁」という、スクリーンの向こうと観客との間の壁みたいなのを取り払ってるのが売りらしく、 コミックでもさかんに読者に語りかけるらしいので、この映画も、ちょくちょく観客に話しかけてきます。 よく喋るし言うことがいちいちふざけてるので、敵にとってはムカつくし、見てるだけのこっちは笑えます。  敵を倒すときは、首が飛んだり頭をぶち抜いて血が飛び散ったりグロいのでR12になってますが、R15でもいいかもしれません。エロエロしいシーンも多いし。  ヴァネッサと愛し合うようになる過程も、二人が惹かれあったのはセックスの相性だけじゃなくて、 劣悪な環境で育ったのに強く生きてるところで、不幸自慢で不幸を笑いに変えて跳ね飛ばす芯の強さに惹かれあったんだと思います。 その辺の描写がスピード感ありつつちゃんと描かれてるところも気に入りました。  X-MENが出てくるけど、でっかい鉄男とサイコキネシスの坊主頭の女の子だけってところも、なんかしょぼくて面白かったです。 鉄男が敵のボスを殺すなと延々と諭してる最中に「話が長い」って殺しちゃうところは爆笑しました。 そういう正論で、最後一番悪い奴を殺さない映画が多いのを不満に思ってる私のような人間にとって、スッキリしたラストでした。
[映画館(字幕)] 7点(2016-08-21 18:43:25)
58.  そこのみにて光輝く 《ネタバレ》 
特に大きな山場も無いのに、最後まで引き込まれました。 達夫、拓児、千夏の3人のキャラクターに役者がピッタリでした。 綾野剛は、こういうグダグダしたヘタレだけど、芯がぶれてなくて気持ちが優しいというキャラが上手いし、 菅田将輝も、明るくてくったくなくてバカだけど根が良い奴ていうのがハマってます。  そして何より引き付けられたのは池脇千鶴。 彼女の演技を見るのは多分初めてですが、何もかも受け止めて包み込む包容力のある千夏そのものに見えました。 割とその辺にいそうなちょっと可愛いお姉さん風で、スタイルも肉感的で、やたら細かったり人工的な感じではないところが、この作品の雰囲気に合ってました。  千夏には、男のずるさもワガママも何も見返りを求めずただ受け止める包容力、いうなれば母性があります。 酷い家庭環境でも逃げ出さずに受け止めて対処してる。 対処の仕方が一般的ではないとしても、誰を責めるわけでもなく、しょうがないじゃない私がするしかないんだから、という感じで黙々とこなしてます。  最初は、達夫が千夏が売春をしてるのを知った後も気持ちが変わらないのは何故かと思ってましたが、見ているうちに理解しました。 達夫が自分のトラウマを千夏に話したとき、千夏が「だから、あたしみたいな女でいいんだ」と言うと「そうじゃない」と否定してました。 傷心の達夫は、本能的に自分を丸ごと受け止めてくれる千夏の包容力を求めたんですね。  人間としては達夫や拓児よりクズ度の高い社長(高橋和也)も、ただ都合の良い女として千夏を扱っていたのではないことは言動でわかります。 達夫が「家族を大切にしてください」と言ったとき、「大切にしてるから、おかしくなるんだ」という捨て台詞は良かったです。 達夫が山へ戻る気持ちになり、3人にやっと僅かながら未来への希望が見えたあと、そのままハッピーエンドにはならないだろうと思いましたが、誰も死ななくて良かったです。  そしてラストの美しい海岸でのシーン。 泣き笑いの千夏とつられて弱い笑みを浮かべる達夫。 どん底の中わずかな希望を感じさせ、黒い画面に白抜きでタイトル。 狙ってた感が漂うとはいえ余韻の残る終わり方は良いと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2016-08-21 18:32:29)
59.  ズートピア 《ネタバレ》 
最近のディズニーは、夢と希望のファンタジーではなく、綺麗な映像と魅力的なキャラクターでカモフラージュして、シビアな現実を突きつけるような作品が多いような気がします。  これも、動物たちの理想郷といいながら、実際は性別や人種、身体的特徴などの差別・偏見を描いています。 それに負けずに活躍するウサギのジュディとキツネのニック。  ハッピーエンドはお約束としても、差別の描写は結構エグイです。 だから子供向けではないと言われてるけど、実際は私が行った日は、私を含む3,4人以外は子供連れのファミリーでした。 小さい子達は、そんな深い内容なんて関係なく、ただ人間のような動物たちと綺麗な色彩の画面と歌が見れたらいいので、話の意味がわかるのは大きくなってからでいいんです。 ただ、子どもたちがこの映画を楽しめたのかどうかは聞いて見ないとわからないと思いました。  ウサギ初の警官となったジュディは、もちろん女性や非力な者への差別の象徴。 キツネは黒人を代表として有色人種への差別。  そういう差別の対象の二人が活躍するんだからいいけど、黒幕がヒツジの副市長だったのは、ちょっとありがちでした。 そして、自分が信じる世界のために1割の肉食動物を駆逐するとか、これは宗教とか政治の象徴で、テロ組織の発想ですね。  見て損はなかったし映画館で見て良かったと思うけど「絶対見たほうがいい!」という映画ではないと思います。
[映画館(吹替)] 7点(2016-08-21 18:21:32)(良:1票)
60.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
完全体の方のゴジラの造形は凄かったです。迫力満点。 幼態の方は、気持ち悪いだけだし必要なかったと思います。 ゴジラが東京を破壊するシーンは、「巨神兵東京に現る」を彷彿とさせ恐ろしかったです。 でも巨神兵のときは、人間は成す術もなく世界は滅びちゃうから絶望しかなかったけど、 こっちは一応生物だし一体だし、人間の英知で何とかするんだろうと希望をもって見れました。  良かったのは以上です。 あとは、想定外の危機に見舞われたときの政府の対応はこんななんだよ、というのを延々と見せられて、 出演者が多いので顔見せないといけないからとカット割と顔アップが多くて、 スピード感と緊張感を出したかったのか早口で喋らせて、それらがダラダラと続くので逆に単調になって退屈でした。  ゴジラが何故上陸してどこへ行こうとしていたのかも触れないまま。 第いくつめかの使徒をゴジラ型にして作ってみたのでしょうか。  結論として、ゴジラの造形は凄いけど映画として面白くなかったです。
[映画館(邦画)] 5点(2016-08-21 18:08:23)(良:3票)
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