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ゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 614
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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41.  漂流教室 《ネタバレ》 
 監督は大林宣彦、主演は林泰文。  この組み合わせには「青春デンデケデケデケ」という傑作があった為、期待して観賞する事となった本作。   スケールの大きい原作漫画を、よくぞ二時間以内に纏めてみせた……と言いたいところなのですが、この映画に関しては、さながら短編漫画を無理矢理引き延ばして作ったかのような印象を受けてしまいましたね。  タイムスリップする場面など、やたらと冗長に感じられるし、主人公達が「探検隊」を結成して外界に足を運ぶ件も、あまり必要とは思えません。  その一方で、原作における「醜い大人代表の関谷との対決」「時空を越えて母から子の手に渡される武器」などを再現したシーンは、あっさりと簡略化されていたりするのだから困り物。   監督さんが監督さんなので、青春映画としての側面が強くなるのは分かるのですが、主人公とヒロインの恋愛模様に関しても、あまり好感は持てず、残念でした。  二人の距離が縮まるキッカケの場面については「飲料用に支給された水を、下着の洗濯に使っていただけ」だとは思うのですが、ここって「皆のリーダーであるはずの主人公が、水を無断で持ち出しているヒロインを目撃するも、それを二人の秘密として見逃してあげる」というトンデモない場面にも解釈出来てしまうのですよね。  「誰にも喋らないで」「水は大切だもんね」という両者の台詞も紛らわしかったし、ヒロインに「水泥棒」というイメージを与えてしまいそうな演出は、避けた方が良かったのではないかな、と。  シャワーシーンや、砂漠に降る雨など、色々な場面にて「水」を象徴的に描きたかったのかも知れませんが、少し配慮が足りないようにも感じられました。   主人公がリーダーとして不適当な人物ではないか、と思えてしまうのは、恐らく意図的な演出なのでしょうね。  終盤にて、それが理由で主人公は悩み、ヒロインに慰められる展開になるのだし、マークという生徒から力量を批判され、リーダーの座を賭けて決闘を申し込まれたりもしている訳ですから。  けれど、その場合「じゃあ、どうして中盤にてアッサリと皆のリーダーに選ばれたの?」という根本的な疑問が浮かんでくるのだから、やはり失敗であったように思えます。   一応、長所と呼べそうな部分も幾つかあって「キミの涙は、どんな水よりも綺麗だ」などの台詞は、中々ロマンティックで良かったですね。  映画冒頭の、自転車で登校するシーンなんかも、オシャレな魅力がありました。  ピアノがキーアイテムとして描かれている事もあってか、劇中曲のクオリティが高いのも嬉しい。  「砂の女」を連想させる砂まみれな教室風景や、砂のシャワーを浴びる少女の姿なども、幻想的な雰囲気があったかと。  舞台をインターナショナル・スクールにした理由も「未来に撒かれた種子」が全員日本人なのは不自然という考えゆえなのだろうなと、納得は出来ます。  ラストに関しては、ちょっと観ていて恥ずかしくなるような青臭さもあるけれど、絶望的な世界を前向きに生きていくという、ハッピーエンド風に仕上げてもらえたのは好み。   手放しで褒める事は出来ないけど「良い映画」「観客に感動を与える映画」を目指して、真面目に作られたのだろうな、という事は伝わってきました。
[ビデオ(邦画)] 4点(2016-06-27 22:06:34)
42.  ア・ホーマンス 《ネタバレ》 
 今回の松田優作、ターミネーターみたいだなぁ……と思っていたら、本当に正体がロボットだったのには驚きました。   詳しい背景は作中で語られていなかったと思うのですが、一体なんだったのでしょうね、彼。  何処かから脱走してきたか、あるいは彼もまた未来から送り込まれてきた代物なのでしょうか。  そういった部分を秘密のままにする事によって、神秘的な魅力が生まれるパターンもありますが、本作に関しては「結局、何だったの?」という疑問の方が大きく、少し残念でしたね。   監督としての腕前に関しても、才気やら個性やらを感じさせる場面もあるのですが「間が長過ぎる……」と思える部分も多く、どうも褒めるのが難しい映画、という印象。   そんな中で煌めきを感じさせてくれるのが、これが俳優デビュー作である石橋凌と、悪役を演じたポール牧の二人ですね。  どちらも存在感たっぷりで「俳優」としての松田優作と、堂々と渡り合ってくれています。  もしかしたら「監督」最大の功績は、この二人の演技力を引き出してみせた事にあるのかも……なんて考えが頭をよぎってしまう映画でありました。
[DVD(邦画)] 4点(2016-05-22 20:22:49)
43.  ジョーズ'87/復讐篇 《ネタバレ》 
 初代「JAWS/ジョーズ」では夫であるマーティン・ブロディにスポットが当たり、二作目では次男であるショーンに、三作目では長男であるマイクに、そして四作目では妻であるエレンにスポットが当たっている。  即ち、このシリーズは巨大鮫とブロディ一家との戦いの歴史を描いた一大抒情詩なのである……と言いたいところなのですが、ちょっと無理がある気がしますね(主に次男)  いずれにしても、過去作においてさほど存在感を発揮していなかったエレンなので、四作目にて主人公に抜擢されても「消去法で、仕方なく」という理由にしか思えないのが、寂しいところです。   前作で水中遊園地を舞台にし、娯楽色を強めていたのと比べると、海を舞台にしたシリアスな作りとし、原点回帰を目指したのが窺える本作品。  でも、それにしてはジョン・ウィリアムズの音楽を使用していなかったりして、何だか片手落ちな印象が強いですね。  エレンの恋愛要素にスポットを当てたのは原作小説からの引用とも考えられるのですが、それならそれで、原作通りのリアルなサメの描き方も再現して欲しかったなぁ……なんて、つい思っちゃいます。   サメの造形も、シリーズ中で一番酷いんじゃなかろうかと思える出来栄えだし、おまけに模型をプカプカと水に浮かべているだけなシーンまである始末。  終盤にエレンが襲われる件でも、口の開け方が同じままガーっと斜めに突き出しているだけって感じの描き方であり、これにはガッカリしちゃいました。  何というか「チャチな作りを誤魔化そう」とか「なるべく本物っぽく見えるようにしよう」とか、そういう意思が伝わってこないんですよね。  たとえ特撮技術のレベルが低くとも、作り手の熱意が感じられたら「愛嬌」として笑って楽しむ事も出来るんですが、本作に関しては「手抜き」「やる気が無い」という印象だけが残りました。   それと、本作はシリーズ中で最も恋愛色が濃い作品なのですが、それが未亡人エレンの老いらくの恋というのも(何だかなぁ……)とゲンナリしちゃいましたね。  中年や老人をテーマとした恋愛映画も悪くないとは思うんですが、本作に限っては「初代の主人公であるブロディ署長が、心臓麻痺で死んだ事にされている」「未亡人のエレンがポッと出の中年男にアプローチをかけられ、嬉しそうにしている」って図式の為、どうしても二人の恋を応援する気持ちになれなかったです。   また、本作には二通りのエンディングが存在しており、DVDに収録されていた使い回し爆発エンドに比べると、劇場公開版(自分が観たのは、そちらを地上波で放送したバージョン)は多少は現実的な倒し方になっているのですが、いずれにしてもカタルシスを得られるとは言い難い内容。  劇場公開版に点数を付けるとしても、DVD版と同じ点数になってしまいそうです。   長所としては、舞台となるバハマの海が綺麗であった事。  そして、サメは歴代でも一番大きいと思われるサイズの為、迫力を感じるシーンも幾つかはあったと、その辺りが挙げられそうですね。   何にも増して、シリーズ最終作がハッピーエンドを迎えてくれた事に関しては、素直に喜びたいところです。
[DVD(字幕)] 3点(2017-08-03 23:55:46)(良:1票)
44.  変態家族 兄貴の嫁さん 《ネタバレ》 
 世の中にはパロディAVというジャンルが存在します。  そこでは「アベンジャーズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などが元ネタとなっている訳ですが、これは小津安二郎監督の作品を元ネタにした同ジャンルの品である、という印象を受けました。   とにかく予想以上に「絡み」のシーンが多くて、笑えるシーンも極僅かであったのが意外。  当初は「東京物語」単独のパロディかと思っていたのに、他の作品からも色々と拝借している事にも、驚かされましたね。   自分としては、食べ物として「お茶漬け」が登場する場面で(あぁ、パロっているなぁ……)と思わされた後、時間差を置いて再び「お茶漬け」が登場して(またやるのかよ!)とツッコまされた場面が、一番面白かったです。  ただ、正直に告白すると、そこ以外のシーンは退屈だったというか、趣味の合わないAVを早送りせずに延々と見せ付けられたという印象だったりしました。   周防監督の作品は好きだけど、小津監督の作品は今一つピンと来ない……なんて感性の持ち主である自分ではなく、小津監督が好きな人が観賞した方が、より楽しめる一作なのだと思われます。
[DVD(邦画)] 3点(2016-05-25 06:29:07)
45.  誕生日はもう来ない
 鑑賞後、誰かにオチを話したくて仕方がない気持ちに襲われる映画というものがありますが、そういった観点からすると、この作品は非常にポイントが高いように思われます。   そして、衝撃的な結末という意味では文句無しなのですが「じゃあ面白かったの?」と問われれば、素直に頷きがたい映画であるのも事実。  バッドエンドであるという事もあり、気持ち良く笑い飛ばす事の出来る映画ではないのですよね。  衝撃に関しても、呆気に取られてしまったという要素が大きく、後味は良くないです。  この点、同じような吃驚オチでも、奇妙に爽やかな青春のテイストを感じさせてくれた「エイプリル・フール」という映画とは対照的。  両方を観賞済みの方と「どっちの結末が好み?」と語り合ってみたくなります。   終盤の死体を並べての誕生日会のシーンからは「悪魔のいけにえ」を連想させられて(もしやコレが元ネタなのか?)と思って公開年を調べてみたら、当然のようにこちらが後発の作品であったという事を、何だか印象深く憶えていますね。   監督さんは様々な結末を用意した後に、その中から最も面白いものを選んだという逸話を何かの本で読んだ記憶がありますが、他の結末がどんな内容だったのかを知りたいところです。
[DVD(字幕)] 3点(2016-05-02 21:49:21)
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