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浅田荷葉さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 48
性別 男性
自己紹介 小津と是枝はブラックリストに入っている

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41.  風が吹くまま 《ネタバレ》 
エンターテインメント作品を期待すると、何も起こらないシュールな作品だということになるらしい。 アーティスティックな描写もなく、美しさが現れるときでも、常にリアリスティックではあるが、一流の芸術作品の水準に置かれた上質の映画である。 この映画にはいかなる失策も存在しない。それはエンターテインメント映画が多様な失策によって観客の注意を引くことの対極である。 ユニークな場面も、シリアスな場面も、ナンセンスな場面も、全てがひとつに調和している。 このお喋りな映画が、どれほどの「芳醇な静かさ」を醸し出しているか。 ありふれているように見えるのだろうか、私は普段暮らしている中で、こういった「温かい上品さ」には稀にしか触れることができないように思う。
[DVD(字幕)] 8点(2019-03-12 02:44:08)
42.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
金曜ロードショーのコメントで、最初の三十分くらいでこの映画を判断するなという監督のコメントがあったが、あくまで最初の三十分で想定したレベルで映画が終わった。極めてオーソドックスなエンターテインメント映画であり、この映画が「優れた映画」に位置するようでは映画のレベルが低いと言わざるを得ないのではないか。エンドロールのシーンを見せたいのは伝わったが、それを含めてもあくまで平均的な着想及び品質の作品である。
[地上波(邦画)] 1点(2019-03-12 02:37:08)(笑:3票) (良:2票)
43.  エコール 《ネタバレ》 
ロリコンだとか美少女などという物差しで映画を量る限りではこの作品の美しさは見えてこない。 はっきり言って、この映画がそういった見方で愚弄されるのにはいい加減うんざりである。 フェミニストのように、「性的にばかり見ないで」という切実な言い方を取りたくなる。 公平に言って、この映画から観客がどのような主張を嗅ぎ出そうが、この作品自体には性的な意味での主張はない。 どのような不気味さもなければ、意味深さもなく、讃美もなければ非難もない。 この映画のタイトル(原題)がINNOCENCEであることを一度省みてほしい。 「とある場の存在」自体のイノセンスが、それを解釈するものによって汚される構図を見ることが確かに可能であるという点で、私はこの映画を高く評価する。  あのラストシーンを、何かへの讃美でもなければ非難でもない、ただ「それ自体」のシーンとしてもう一度観直してみてもらいたい。もしそう捉えることが可能ならば、そこに現れる「失われていくもの」への想いがあくまで純粋な形で訪れるだろう。 そして、この映画全体が、そのように見直されるべきだと切に思っている。 そこには窓辺に置かれたガラス製水差しのような純真さがあった。
[DVD(字幕)] 7点(2019-03-12 02:29:53)
44.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 
長所と短所が狙い通りくっきり彫り出された傑作であり、長所は面白いことであり、短所は下品なことだ。 下品というのは、何も性的にばかり下品だと言っているのではない。 面白おかしく作られていることを含めたこの映画の全てが下品であり、人の心を荒ませるような醜い映画だ。 もし「客観的に」採点しなくても良いなら、この映画は観るべきでないという意味で躊躇いなく0点をつけたいところなのだが、映画の面白さを採点の基準に据えるこのサイトへ敬意を払い、常識的な点数(とはいえどうしても嫌いな映画であるがゆえに低めになってはしまうが)を付けることとする。
[DVD(字幕)] 5点(2019-03-12 02:16:28)(良:1票)
45.  リズと青い鳥 《ネタバレ》 
シナリオは所謂「アニメの水準」に留まっているが、作画や音楽など演出の側面では「アカデミー賞の水準」はゆうに上回っている。 シナリオについて具体的に言うと、「控えすぎた部分」と「やり過ぎた部分」がそれぞれ多すぎる。 例えば、二人の関係を覗き見するような作品だと監督は言っていたが、それにしては人物の感情表現がコテコテすぎる。 深夜アニメの平均がこの作品に届けば御の字だと感じるレベルにはあるが、"映画"という大きな観点で捉えると、あまりに欠点が多い。 アニメーションの長所である、「画面の細部まで行き渡りうる意識」を十分に活用した作画は素晴らしかった。
[映画館(邦画)] 4点(2019-03-12 02:10:07)
46.  エル・スール 《ネタバレ》 
シンプルなシナリオであり、諸手を挙げて喜ぶような映画ではないが、とにかくこの作品に流れる静謐さ、というのか、上品さがずしりと心に響いた。 雪解けのように、謎がきちんと解けていく展開も上品だ。陶器のように、ずっしり重たい作品である。
[DVD(字幕)] 9点(2019-03-12 01:57:55)
47.  ニーチェの馬 《ネタバレ》 
たとえば、トリノの広場での「ニーチェと馬のエピソード」の描写が、続く「ただ馬が嵐の中を突き進むシーン」と響き、尋常でない迫力を生み出している。そのような各シーンの響きが最後まで途切れずに続いていった。 正直なところ、この映画のシナリオにはつまらない発想が多い。じゃがいもを食べる量が減っているだとか、酒を飲む量が増えるなどといった方法で反復性からの脱却を示唆するのはあまりに勿体無い。このことは映画の中核を担う「終末への過程」についても同じように言える。反復性というのはそれ自体が幻想なのだから、一見変化のない生活であっても絶対的な意味で全く違ったものなのだ、という地点で看破されるべきだ。そうでなければ「ニーチェと馬」のエピソードを引用した意味がない。 ただし確かにこの映画に描かれた中には無為な生活を不満も言わず繰り返す父娘というイメージがはっきり描かれており(枯れた井戸を見て「ちくしょう」と呟き面倒臭そうにきっぱり移住の準備をしては、結局諦めて戻ってきたり、突然世界が暗闇に包まれても寝ようと呟きベッドに潜り込んだり)それがある意味で終末をも、終末と感じさせないところで本監督の意図したかもしれない結末とは違った奇跡的な「永劫性」を導き出したように思う。それにはこの監督特有の「長回し」の効果も大きく加担しており、欠点を持ちながらも「人は死んでも生き続けるんじゃないか」といったイメージを観たものへ刷り込むような、凄まじい作品に成っている。
[DVD(字幕)] 10点(2019-03-12 01:46:42)
48.  座頭市(2003) 《ネタバレ》 
北野武の愛すべき駄作「監督・ばんざい!」でのパロディ劇を少し本格的にやってみたという映画。 照れ笑いでもしているような、コメディなのかパロディなのか時代劇なのか訳が分からない作品になっている。 監督が自分を入れ込み過ぎて恥ずかしくなってしまった結果なのか、人に見せる水準の映画に達していない。 パロディタッチの空気感のなさが最初から最後までこの映画の底を浅くしているし、脚本にしてみても時代劇として通俗的すぎる。 初めて観た時はその風の流れが存在しないコテコテの世界に、初っ端で観るのをやめた。 この度北野武だからと目を瞑って観てみたが、第一印象が崩れることはなかった。
[DVD(邦画)] 3点(2019-03-12 01:37:37)
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