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コメント数 137

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41.  キング・オブ・コメディ(1982)
いわゆるストーカーを題材にした映画はいくつもあるが、私が一番怖かったストーカー映画はコレ。勘違いを突っ走るデ・ニーロの姿もスゴいものがあるが、個人的にはその相棒(?)的存在のお金持ちのお嬢さんが怖かった。顔のデッサンがなんとなく歪んでるのだ。いや、当然、顔の作りを最大限に活かした演技なんだろうけど、イッちゃってる表情が抜群にうまかった。そして、スコセッシの演出のうまさも光る。とくに怖かったのが、昼休みに街中を歩いているジェリー・ルイスがストーカーの女の子にあとをつけられていることに気付いて早足で仕事場に逃げ込むシーン。ルイスの焦りの心情に合わせるかのようにだんだんと手持ちカメラのブレが大きくなっていく…それだけで十分、ルイスの感じる恐怖感というものが伝わってくる。ちなみに、この映画のラストをデ・ニーロが現実的に成功したものと解釈される方が多く、それも決して間違った見方ではないと思うが、みなさん、よく思い起こしてみよう…この映画でのデ・ニーロはパラノイアであり、劇中、何度となくデ・ニーロの妄想を描写するシーンがあったはず。映画の中ごろで、デ・ニーロが片思いの女性を連れてルイスの別荘を訪ねるシーンがあるが、あのシーンをデ・ニーロの妄想の一つだと思った観客も多いはず。でも、あれは現実のシーンだった。そう、この映画には現実と妄想が何の区別もなく放り込まれているのだ。だから、あのラストが現実なのか妄想なのかは観客の誰一人として確信することはできないし、また、作り手も曖昧なままで終わらせたのだろう。そういう意味で、この映画は、『タクシー・ドライバー』のテーマを踏まえながら、さらに一歩踏み込んだ内容となっているのだ。
7点(2002-10-04 06:08:23)
42.  ホワット・ライズ・ビニース
CGで何でもできてしまう昨今の映画の悪い具体例を見せられた気分。見せなくてもいいシーンまで見せられてしまい怖さ半減だった。また、前半でミシェル・ファイファーを通じて観客の注意を隣人に向けておきながら後半でストーリー展開をまったく違う方向にもっていく手法はサスペンスとしてはうまかったのに、結局、全体的に間延びした感じになってしまった。サスペンスに“間”は大切だが、間延びの“間”はいらない。約2時間15分の上映時間だが、もう30分は切れただろう。ちなみに、今回、ゼメキスの頭にあったのはヒッチコック映画ではなく『狩人の夜』だと思うのは私だけであろうか。その根拠が車とともに湖に沈んだ女の揺れる髪とすりガラスに映るハリソン・フォードのシルエットのみではちと弱いかもしれないが、それでも映画ファンをそう確信させるには十分なのだ。
4点(2002-10-04 05:24:11)
43.  イントルーダー/怒りの翼
これ、空中戦の描き方が秀逸だねー。夜間の市街地を低空飛行で飛ぶもんだからスピード感や緊張感があるし、おそらくミニチュアで作られたであろうベトナムの街のあちらこちらから対空ミサイルがバヒューッって何発も飛んでくるのをよけたりだとか、スリル満点で、アクション大作としては申し分ない出来だと思う。全体的にはお決まりのパターンでうまくまとめたかなって感じで、ミリアス映画特有の男臭さも満載。
5点(2002-10-02 06:30:19)
44.  今そこにある危機
裏舞台の静かな駆け引きと前線の緊張感ある戦いの二つのシーンを交差させながらアメリカの影を暴き出していく。正義感溢れる役どころにハリソン・フォード、監督にフィリップ・ノイス…とくれば、もう、可もなく不可もなくといったところ。星条旗に反旗を翻してというよりも、星条旗の理念にのっとって、純粋に正義のためにアメリカそのものに立ち向かっていくラストが、昨今の混迷する国際情勢におけるアメリカの真に見い出すべき方向性を暗示しているようで興味深い…が、メッセージ性がどうであれ、映画的に5点は5点。以上。
5点(2002-10-02 06:19:57)
45.  ブローン・アウェイ/復讐の序曲
かなり前に観たので細部まで覚えてないのですが、観たあとの印象が平均点にわずかに満たないという感じだったので、ここでも4点ということに。アクションシーンの演出が大味で、花火大会のわりに緊張感を持たせることに成功してなかったように記憶しています。
4点(2002-10-02 05:56:13)
46.  ブレイブ
どこか食い足りなさを感じた。それは、決して拷問シーンが描かれないことからくるものではない。冒頭で死を受け入れる覚悟をしたデップの死までの1週間を描くのがこの映画のテーマだが、いまいち死への恐怖や家族への愛情からくる内面的葛藤が伝わってこないのだ。だから、2時間にわたって描かれる最期の1週間のほとんどのシーンが、家族との絆を確認するアットホームな物語で終わってしまったのだ。デップお得意のポーカーフェイスがこの映画で裏目に出てしまったのは、自分自身を客観的に演出することのできなかった監督としての力量不足が原因なのだろう。同じ実力派若手俳優で監督としての才能も遺憾なく発揮するショーン・ペンとの演出力の差は明白である。
4点(2002-10-02 05:33:13)
47.  クロウ/飛翔伝説
意外な好評価にビックリ。この作品、ちと出来が粗くないですか?屋台骨となるアクションに主人公の悲哀を肉付けしていく構成だが、第一に、その肝心要のアクションシーンがうまく撮れていない。不死身の主人公という設定のせいか、キレのいいアクションになっていないのだ。銃撃戦は、それこそ花火大会のようだが、ただたんに撃ちまくっているだけのようにも見える。それに、主人公の悲劇が実にステレオタイプで深みがない。また、一人ずつかたをつけていくパターンは復讐劇の定石だが、そうしたストーリーの流れもスムーズではなく、とくに、ラスト、悪の親玉との対決シーンにもっていく盛り上げ方があまりに単調。最後まで中途半端な感じが拭えなかった。
4点(2002-09-26 11:46:02)
48.  エネミー・オブ・アメリカ
情報化社会への風刺とエンターテイメント(サスペンス&アクション)の両立に成功している。トニー・スコットは、兄リドリーのように名匠の仲間入りの可能性をもっているわけではないが、職人監督としては十分な力量をそなえている。
5点(2002-08-18 07:40:56)
49.  小さな巨人
『アウトロー』のチーフ・ダン・ジョージが、ほとんど同じキャラで酋長をやってて、笑ってしまった。ワイルド・ビル・ヒコックやカスター将軍、それにほんのちょっとバッファロー・ビル・コディが出てきたりして、西部開拓史版フォレスト・ガンプのようだ。そういえば、どっちも、主人公が自らの生い立ちを第三者に語って聞かせるという構成になっているし。カッコのつかない生きざまをそのまま描き出してみせるアメリカン・ニュー・シネマの土壌の中から生まれた本作なので、当然、サスペンスもスペクタクルも薄いわけだが、淡々と進行していく物語のラストにあるべくして名シーンがあった。“息子”ダスティン・ホフマンを従え、山の頂上へ死地を求めて登ってきた酋長、チーフ・ダン・ジョージ。霊力を借りて神々しく散ろうとするがあえなく失敗。仰向けに寝そべる酋長の顔に、無情にも大粒の雨。顔をヒクヒクさせる酋長に、ホフマンが一言「どうです?」酋長「まだこの世か?」「テントに戻って何か食べよう、息子よ…」そして、二人は登ってきたのと同じ足取りで山道を下りていくのだった。
8点(2002-08-18 06:42:36)(良:1票)
50.  不機嫌な赤いバラ
ニコラス・ケイジとシャーリー・マクレーンの、触れ合いや葛藤といった人間関係の描写が、煮詰まらないままクライマックスを迎えた。二人以外のキャラクターはとってつけたような感じで、二人のキャラを際立たせる要所要所のエピソードはしっかりと抑えられているものの、紋切り型の心理描写やストーリー展開から一歩踏み込んだ演出に成功していないように思われる。
4点(2002-08-16 06:49:09)
51.  ファイヤーフォックス
前半のサスペンスと後半のSFアクション、二つの要素が交じり合わずにきっぱりと分かれている。前半のサスペンスシーンにおける、緊張感を持続させる演出手腕はお見事だが、後半の特撮シーンは、模型が空を飛んでいるのが丸分かりで、少々キツイ。絶命寸前のユダヤ人科学者の眼前に現われた、黒装束のような飛行服に頭からつま先まですっぽりと身を包んだイーストウッドの姿は、この映画がまぎれもなく『荒野のストレンジャー』や『ペイルライダー』の系譜に連なる作品であることを意味している…というか、そんなことは、イーストウッドファンは先刻承知?今回、ビデオで観直してみて、はじめて気がつきました…。
6点(2002-08-16 05:09:28)
52.  マッド・シティ
社会派ドラマとしてはなかなかの出来だと思う。前半でダスティン・ホフマンがアシスタントの女の子に、カメラに映るな、始終撮る側に身を置け、みたいな忠告をしていたのに、最後は立場が完全に逆転してしまっていて、無数の撮影機器に四方を囲まれるホフマンをとらえた俯瞰のショットに、人の生命をも商売にしてしまうマス・メディアへの痛烈な批判がこめられていて面白い。ストーリーに起伏がないように思えてしまうのは、きっとマスコミ内部の駆け引きを淡々と描いていたせいで、ホフマンとトラボルタ、または人質となった館長や子供たちとの人間関係がわきに追いやられてしまったからではないだろうか。
5点(2002-08-12 04:29:53)
53.  ワイルドシングス
IQ200の美少女の頭の回転に監督がついていけなかった感じ。ストーリーを複雑なパズルのごとく組み換えて、観客の先読みとのいたちごっこに勝利しようとした苦労のあとがうかがえるが、多くの方が指摘されているとおり、無理がありすぎ。登場人物のほとんど(女刑事とお調子者の男子高校生以外、全員?)が犯罪に荷担していたなんて…。そんな二転三転の無理矢理感が『ゲーム』を彷佛とさせるが、『ゲーム』がとってつけたような偽善的ヒューマニズムでオチをつけたのに対して、こちらは悪党どうしの騙し騙されの自滅パターンでそれなりに納得できはする。まぁ、この手のどんでん返し映画は、概して観客を退屈させないサービス精神に溢れているので、それほど評価は低くならないのだが。
5点(2002-08-02 05:03:16)(良:1票)
54.  バックドラフト
ロン・ハワードは監督として力量のある方ではあり、娯楽作品としてなかなかの出来になっている。ただ、感動作という側面での盛り上げ方にはやや無理矢理なところがあり、ちょっとひいてしまった部分も…。今回のデ・ニーロは客寄せパンダ的存在。
6点(2002-02-25 10:37:26)
55.  パピヨン(1973)
スティーブ・マックィーンの強烈な個性とフランクリン・J・シャフナー監督の力強い演出力で、長尺とも思える2時間半を、観客を飽きさせることなく描ききっている。殺人的な独房のシーンは、収監されているマックィーンの圧迫され追いつめられた心理をうまく描写していて秀逸。ダスティン・ホフマンのザビエルはげは無理矢理だったけど…。
7点(2002-02-25 08:41:54)
56.  コンタクト
ジョディ・フォスターはホントに魅力的な女優で、彼女の個性や演技力だけでも十分堪能できる。ストーリーもよく練られていて、ゼメキスらしい特撮シーンのうまさもあって、なかなか楽しめた。変な日本文化の描写もご愛嬌ということで。むしろ、北海道を第二基地に選んでくれたことが嬉しいくらい。ただ、異星人との対話のシーンは、うまく逃げたなと思わせると同時にSFの限界を感じたこともたしか。
6点(2002-02-23 10:17:30)
57.  交渉人(1998)
最後まで舞台をビルに限定して欲しかった。ラストで舞台を移したことで、それまでの緊張感がいったん途切れてしまった。
5点(2002-02-23 09:21:21)
58.  タワーリング・インフェルノ
特撮映画はやはりナマモノか。30年という時を経ると、特撮技術にたよっている部分が大きいからか、どうしてもアラが目に付いてしまう。それは俳優の個性やストーリーではカバーしきれないもので、現時点での作品としての評価にどうしても影響する。公開当時この映画を観ることができたら、きっと評価が大きく変わってたにちがいないが、90年代に入ってようやくこの映画を目にした者にとって、この点数が正直なところだ。
6点(2002-02-18 11:36:23)
59.  KAFKA/迷宮の悪夢
鑑賞中に眠くなったから低い点数ってのは、作品に対する正しい評価とは言えない気もするが、映画館で観ながら寝てしまった映画は後にも先にも今作品だけ。ちゃんと最後まで観ようと律儀にも2回映画館に足を運んだが、やはり途中で睡魔に襲われて意識が薄れかかり、なんとか最後まで観終えはしたが、映画の内容に集中するどころじゃなかった。独特の映像美で見応えはあったのだが…ここまで催眠作用のある映画って、やっぱりつまんなかったんだろうな…。
3点(2002-02-18 10:39:00)
60.  コピーキャット
サスペンスとしてはソツのない仕上がり。映像の力ワザで押し切った『セブン』と比べれば素直に楽しむことができる。みなさんと同じく、『セブン』ほどの強い印象は残らなかったが、まぁまぁ楽しめました。
5点(2002-02-18 09:44:47)
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