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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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581.  ガンパウダー・ミルクシェイク 《ネタバレ》 
極めて個人的な感想ですが、本作は『スカジャン』の映画でした。スカジャン。それはどんな紳士淑女でもヤンキーorチンピラに変身させる魔法のアイテム。ファッションとして着こなせるのは余程の上級者か、浜ちゃん所さんくらいのものです。しかも本作で主人公が着用したのはサテンのオレンジ色で、バックプリントにかわいい虎ちゃんのイラスト入り。完璧な仕様です。劇中で主人公がぼやくように客観的にダサいのは間違いありません。しかるに主人公が着ると化学変化が起きました。好き好んで着ているのではなく「着させられている」という背徳感が謎のエモさを醸し出していたように感じます。考え過ぎですか。そうですか。いずれにしても、バタフライナイフで自身の指を切るか、鉄パイプを振り回すくらいしか能がない(失礼)チンピラが、ハイスパートアクションを披露するのですから、見た目とのギャップに魅了されるのも仕方ない話かと(凄腕の殺し屋だってことを忘れさせる)。子どもドライバーとのコンビカーアクションもお見事で私の趣向にドンピシャとハマりました。図書館司書の皆さんも個性豊かで実にチャーミング。そして格好いい。パッケージに注文をつける要素はありません。ただ難点があるとすれば後半メインとなった格闘戦に必然性が感じられなかったこと。閉鎖空間では銃に圧倒的なアドバンテージが無いのかもしれませんが、銃器所持の敵に対して同じく銃器で対抗しない方針に首を傾げました。実際は銃撃戦に終始するより肉弾戦の方が見栄えがするのでエンタメ的にはオーライですが「必然性」を担保して欲しかったと思います。それこそスカジャン着用にはきちんと必然性がありましたし。『キック・アス』とか『キングスマン』が好きな人なら基本的に好きなタイプの映画だとは思います。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-03-19 08:24:46)
582.  カウントダウン(2019) 《ネタバレ》 
『カウントダウン』は死期を知らせるアプリ。神父はこのアプリを『悪魔との契約』すなわち『呪い』と言いましたが、そもそも寿命は運命によって決められているものであり、死ぬ日時を事前開示しているに過ぎません。おそらく悪魔の目的は、死の恐怖に慄く様を眺めること。またほとんどの者が運命に逆らおうと行動を変える『契約違反』をおかすため、この場合のみ悪魔が直接命を奪うことが許されるのでしょう。 『呪い』ならば破ることが可能なはず。しかもこの呪いは一般的な二者契約ではなく多人数契約に該当するもの。死期を守らぬ『契約違反者』が一人でもでれば呪い(契約)全体が破棄になる理屈。なるほど。多人数契約における高い不履行リスクの隙をつく見事な作戦であります。ただ、運命は簡単に変えられるものではないでしょう。悪魔も邪魔をしますし。主人公が悪魔を欺けたのはキリスト教お得意の『自己犠牲』が功を奏した結果と考えることも出来そうです(参考例:オカルトアクション『○ンス○ンチン』)。いずれにしても主人公姉妹はアプリをダウンロードしなければ運命に従い死んでいた訳で『災い転じて福となす』な結末でありました。いやエンディングを見る限りそんな単純な話ではありません。アプリ登録者の死期(運命)は今回の一件で一旦ご破算となったので、新たな死期がどう割り振られるのか誰にも分かりません。それにこれからも契約違反者が出る可能性も大いにある訳で、その度にバージョンアップされ、余命が変わる『カウントダウン』に悩まされ続ける人生が約束されたとも言えます。心穏やかではいられませんな。ならいっそ健康的な生活を心掛け、契約違反にならない形での健康寿命延伸に励むのが良さそうです。BMIが理想に近づくにつれ余命が伸びるとか胸熱ですな。なんだそりゃ。 予告編を見る限りありきたりなアイデアのオカルトサスペンスで、正直あまり期待していなかったのですが、これが意外と面白い。小難しい理屈を付けることなく、分かりやすく納得感のあるストーリーで好感が持てました。傑作という程の出来ではありませんが、普段使いの(?)サスペンスならこれくらいが丁度良いと思います。
[インターネット(吹替)] 7点(2023-03-08 18:00:18)
583.  PLAN 75 《ネタバレ》 
『病気や生活苦で自ら命を絶つ高齢者が後を絶たない今、政府は高齢者の皆様に安らかな最期を迎える機会をご用意しました。支度金も差し上げます。どうぞ自由にご利用ください。これは75歳以上の国民の皆様のみに与えられた特権であり、あくまで個人の自由意志による選択です。』こう説明されたら納得してしまいそう。一見、選択肢が増えることにデメリットはありませんから。疲弊しきった国民がこのような提案を受け入れない保証などありません。私は与太話でもSFでもなく、未来予想図の一つとして十分なリアリティがあったと考えます。だからこそ恐ろしく、とても不快でした。もしPLAN75が制度化されたら最後です。生殖、労働、納税。国民なら国の役にたってしかるべし。そうでないなら退場を。これを世論と呼ぶのか同調圧力と呼ぶのか分かりませんが、『社会正義』の前に個は無力です。その価値観にいずれ染まる。献血感覚で自死を選ぶ社会になっても何ら不思議ではありません。消費税の例を引き合いに出すまでもなく、PLAN75はいずれPLAN40、いやPLAN0になるはずです。 淘汰されるのは弱者。人の世もまた弱肉強食という自然の理に逆らうことはできません。でも私はボケっとしていても生きていける、いろんな形の幸せを選べるこの国が好きでした。その前提条件は国が豊かであること。その礎を築いたのがまさにPLAN75世代なのですから、義理も人情もあったものではありません。しかし『貧すれば鈍す』とも『衣食足りて礼節を知る』とも言います。余裕が無ければ理想を語るなど無理な話。やはり国が豊かであることは何にも代え難い宝であります。人が人らしく生きるために必要な痛みなら引き受ける覚悟はあります。でも痛すぎて死ぬのは勘弁願いたい。この国から宝が失われつつあるのは間違いなく、本作をフィクションとして割り切れぬ現状に寒気がします。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-02-28 19:20:49)(良:1票)
584.  脱脱脱脱17 《ネタバレ》 
鑑賞動機は祷キララさん。勝手に2代目水川あさみと命名していますが、何故か目の離せない女優さんです。演技が凄く上手いとか、見た目が好みとかいう訳ではないのですけど。『ファンファーレが鳴り響く』の後遺症の一種かもしれません。 さて前置きはこれくらいにして本題へ。本作の主人公は拗らせ2人組でした。ひとりは17年間高校から抜け出せないでいるノブオ。もう一人はかまってちゃん女子高生のリカコです。ノブオの方が一見重症に見えますが、引き籠りやニートの類ではなくちゃんとアルバイトをしていました。社会的に断絶していない所がポイント。拗らせ解消はキッカケ待ちとも言え、失踪という名の荒療治はノブオにとって「渡りに船」であったかもしれません。むしろ深刻な病状であったのはリカコの方かと。かまってちゃんなど珍しくもありませんが、彼女の場合は幼少期に負った心の傷が結構えぐい。治療せぬまま大人になろうものなら、人生台無しにする可能性もあったと思います。 学校は基礎学力を身に付けるだけでなく、社会的人格形成の上で効率的なシステムですが、閉鎖空間で価値観が偏るのが難点です。各々が様々な価値観に触れバランスを取らないと煮詰まってしまいます。そこで重要なのが「家庭」の役割。リカコは此処に問題があった訳ですから、一度家庭から解放され「別の風」や「違う水」に触れる必要があったのだと思います。彼女の失踪は危機管理的に正しく、野生の勘で効果的な治療法を選んだのかもしれません。だからといって「ストリップ劇場」は劇薬に違いなく、娘を持つ父親としてはこんな冷静な感想など現実には言えるはずもありませんけども。かくして2人はそれぞれ人生を前に向かって歩け出せた模様。男の方はかなり遠回りをしましたが、失った時間を悔いても仕方ありません。なるべく楽しく、笑って死ねる為に必要と思われる課題をクリアするのが人生の醍醐味。学校で出される課題よりずっと大変ですが、その分遣り甲斐があるというもの。ノブオにはこれから勇気を持って自分の人生と向き合って欲しいと願います。 青春ドラマとして王道のつくりで、この手の映画が好きな人にはお勧め。個人的には「ギターを背負った女子高生」と「学ランを背広に見立てるネクタイ中年オヤジ」の絵面に得も言われぬ「エモさ」を感じました。これぞ映画ならではの魔法であり、ロマンであります。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-22 00:25:00)
585.  N号棟 《ネタバレ》 
キーワードは言わずもがな「生死の堺」です。教授にこの概念を問われた主人公は意識の問題と答えました。死んだ瞬間意識が無くなるから考えることに意味は無いと。デジタル的に1と0の関係と言い換えても良さそうです。おそらく無神論者(私も含む)の一般的生死感もこれでしょう。しかし本作では生死の堺が存在しました。それがN号棟。イメージとしては淡水と海水が混じり合う河口付近。アナログ的に捉えるなら1から0になるまでの途中の領域と言えましょう。 さてここで疑問が湧きます。なぜ主人公ほか2人はこの境界に入り込めたのかということ。N号棟は社会的には廃墟として認識されている場所です。住人は居ないはず。にも関わらず生活していた人たちは何者?死者でしょうか。あるいは生者だけど極めて死者に近い存在なので、通常は(社会的には)認識されない状態とか。いずれにしても普通の人は彼らに気づけないのだと思います。そこで物語序盤を思い返してみましょう。主人公は教授から飲み物をご馳走になっていました。N号棟住民から提供されていたマグカップと同じマグカップで。中身は「死にゆく者から搾り取った血」と推測します。生死の堺にいる者の血を摂取することで、境界に入りやすくする効果を得たのではないかと。男子学生にN号棟へ行くよう唆したのも教授だったと考えると辻褄があいます。教授の企みに学生はまんまと嵌まったわけです。 結末について。何時でも逃げ出せるチャンスがあったのにN号棟に留まった主人公にイライラ。結果、命を落としました。しかしあのまま逃げ遂せたとしてもハッピーエンドと言えるのかどうか。主人公は「死恐怖症(タナトフォビア)」に悩まされていました。もしN号棟の住人として、これから安らかな日々が送れるのだとすれば、これもひとつのハッピーエンドと捉えられるのかもしれません。N号棟のNとは代数のN。あなたのそばにも生死の境があるに違いありません。 ご指摘のレビュワー様もおられるように『ミッドサマー』を彷彿とさせる世界観で、独特の雰囲気がありました。それでいてきっちりオカルト。演出も冴えていたと思います。邦画ホラーの中では当たりの部類と判定します。何より筒井真理子さんの存在感が抜群。ベストキャスティングでした。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-01-12 19:15:35)(良:1票)
586.  LAMB/ラム 《ネタバレ》 
『まんが日本昔話し』ならぬ『まんがアイスランド昔話し』的寓話の趣き。室田日出男氏か市原悦子さんのナレーションで、ほのぼのテイストのアニメーションでも違和感無さそう。さしずめタイトルは『ひつじ坊や』ですかね。そういう意味では終始一貫してホラー様式を取る必要はなかったかもしれません。ハートウォーミングファンタジーを装いながら最後にズドンと落とすやり方もあったかと。オチは衝撃とか恐怖より、納得感が大半を占めました。 さて、本作で特筆すべき点は、台詞の少なさ、説明の無さです。たとえば「子どもを亡くした夫婦」という肝とも言える設定について作中言及していません。私は作品紹介の時点で予備知識を得ておりましたが、当然全ての観客がそうではありません。注意深く観察し想像力を働かせれば辿り着ける設定なのでしょうが、結構無茶な欲求だと思います。この「不親切さ」こそが本作最大の魅力。物語の余白は高級フレンチの白いお皿並みかと。思い切った脚本で観客を選ぶ映画だと思いますが、想像力を駆使して自分なりのサイドストーリーを組み立てて楽しむ趣向だとすれば、これはこれで面白いと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-01-08 16:58:56)
587.  きさらぎ駅 《ネタバレ》 
私も聞いたことがある有名都市伝説の映画化だそう。どう怖いかというより、如何に楽しく突っ込めるか感覚でしたが、いやはや思いの外面白くて驚きました。もっとも映像面は安普請にも程がありますし、設定の作り込みは甘いです。しかしながらプロットが素晴らしい!オチや後日談のキレ味も抜群でした。こういう「当たり」が含まれているから邦画ホラー漁りが辞められないんですよね。傑作とは言いませんが、良作だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-12-30 19:53:59)
588.  劇場版 呪術廻戦 0 《ネタバレ》 
原作マンガは未読ですが、二女が子ども時代の私そっくりのアニメオタクに仕上がっており、その影響から流行りのテレビアニメは大体リピート鑑賞している状態です。テレビアニメの呪術はファンという程ではないものの、結構面白いという認識です。 さて、本作は放送済みテレビシリーズの前日譚。主役は名前だけはよく聞く乙骨先輩でした。あの声で喋られると否応もなく碇シンジ君が脳内再生される世代でして。キャラクター造形的にも両者は似通っており、何より「アイデンティティの確立」というテーマまで同じ。皆さん同様すっかりエヴァンゲリオン感覚で観てしまいました。だから困ったとか、つまらないとは思わないですけども。悩み多き思春期の主人公は少年マンガの王道。悩んだ分だけ素敵な大人になってくださいな。 バトルシーンはハイクオリティで見応えあり。術式とか理解不足な点はあれど問題なく楽しめました。リカちゃんが思いの外可愛かったので消滅してしまったのは残念でしたが。テレビアニメ次期シリーズも楽しみにしてます。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-12-30 19:51:18)
589.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
主人公家族は身分を偽り富裕層一家に取り入りました。労働の対価として報酬を得ているものの、正当な見返りとは言い難いため確かに『寄生』とみなすことが出来そうです。宿主に覚られず、こっそり生き血を啜るのが寄生の本流でしょう。しかるに本ケースでは寄生者が宿主を殺害しました。寄生虫の中には宿主を殺す捕食寄生というものがあるそうですが、今回は違います。何も利益がありません。ただ感情のままに殺したと。理由は『自尊心を傷つけられたから』。これは半分正しく、半分間違っていると考えます。いくらプライドを傷つけられたにしても、普通なら一発殴れば済む話ですから。 父が凶行に及んだのには大きく2つ理由があったと思います。1つ目は『スイッチが入った』から。大量出血する我が子の姿を目の当たりにして、父の脳は「戦争」モードに切り替わりました。これはある意味当たり前の話。自己防衛は本能的にも社会的にも認められた権利。ただここで面白い現象が起きました。怒りの矛先は加害者ではなく富裕層一家に向けられました。ここで2つ目の理由『感情のすり替え』が登場します。いわゆる吊り橋効果に同じ。加害者に向けられるはずの殺意を富裕層一家に転嫁した訳です。普段から富裕層一家に対して負の感情を溜め込んでいたからこそ起きた「必然のすり替え事故」と言えましょう。身分と感情のすり替えが産んだ悲劇でした。富裕層一家にしてみれば、完全なもらい事故でお気の毒としか言いようがありませんが、サバを酢で締めもせず常時刺身で食べていたら、そりゃねえという話。ですから悲劇の理由を、貧富の差だとか社会システムの弊害だとかに求めるのはお門違いという気がします。単純に危機管理が甘かっただけ。寄生虫が疑われる食材は、きちんと処理しないと危険ですよという教訓と理解します。きちんと知識のある人が料理した刺身やお寿司を食しましょう。あとしっかり噛むのも寄生虫対策になるそうですよ。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-10-08 18:46:07)(笑:1票) (良:1票)
590.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE4 ~ カスペルスキーを持つ男~〈OV〉 《ネタバレ》 
劇場版『鷹の爪』は全て抑えているつもりだったのですが、ナンバリング4は劇場3作目のセルDVD特典にのみ収録されているOVだそうで、気づかないうちにスルーしていたようです。今回某サブスクで見つけて鑑賞いたしました。 お久しぶりの鷹の爪でしたが、その面白さは期待どおり。今回の主役はデラックスファイター。長らくベールに包まれてきた素顔が曝されるというレア回であります。まるでサングラス無しのタモさん、あるいは世を忍ぶ仮の姿の閣下のごとし希少性(嘘)。物語のフォーマットは『シェーン』や『タンポポ』の丸パクリ、もといパロディですから観易いですし、手堅く楽しめると思います。ドクズな不倫未遂を切ないロマンスにカモフラージュする演出テクニックもなかなか。尺も短いですし鷹の爪ファンなら観て損はないでしょう。ちなみにカスペルスキーとはセキュリティソフトの名称でした。要するにいつものタイアップです。そりゃそうだ。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-10-07 18:29:10)
591.  スモーキング・エイリアンズ 《ネタバレ》 
普通ならタイトルは『スモーカーVSエイリアン』でしょう。あえて『スモーキング・エイリアンズ』=『喫煙する異星人』にしたのは、劇中提示されるエイリアン撃退法に加え"喫煙者の方こそ人じゃない"というキツめの暗喩、そして『ウォーキング・デッド』に対するオマージュも含んでいそうです。そう、物語の骨子はゾンビ映画そのものでした。立て籠もるのはスーパーではなく社食。銃の代わりがタバコ。ヘッドショットならぬマウストゥマウスで奴らを仕留めろ。幾ばかりかの風刺を含みつつも、設定、脚本、演出、演技、キャスティングなど全てのパラメーターが等しく小さな図形をつくる純然たるB級作品であり、正真正銘のバカ映画でもありました。この手の映画好きには好感度が高そう。かくいう私も大好物であります。元喫煙者の感染者にはタバコの煙が効き難いなんて無駄に芸が細かいところも素晴らしい。リアリティなど大事なところは全スルーしつつ、どうでもよいところに拘るのがバカ映画のバカ映画たる所以ですから。当然ながら面白くてたまらないという事はありませんが、ずっとニヤニヤ(半笑い)出来ました。バカ映画好き、ゾンビ映画好き、B級映画マニア、どれかに当てはまる方は観ておいて損は無いです。もちろん得もありませんけども。主演、2番手キャストに元セクシー女優を配したほか、我らが一番星・亜紗美嬢も特別出演されています。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-10-06 17:49:32)
592.  決戦は日曜日 《ネタバレ》 
タイトルの元ネタはドリカムの名曲『決戦は金曜日』と思われます。日曜日、それは選挙投開票日を意味しました。国政に挑む世襲候補とその秘書の奮闘を描いた社会派ブラックコメディです。政界・選挙戦を扱った映画やドラマは数多くありますが、そのリアリティ度合いは様々です。ドキュメンタリーから架空の国を描いたファンタジーまで幅広い。本作はリアリティを担保しつつシリアスに寄り過ぎぬ軽やかさが魅力で「大人な笑い」を満喫できました。何と言ってもキャラクター造型がいい。ルックス良好、歯切れ良く意味不明な言い回し。世襲候補のモデルはあの方かな。そんなお嬢様を支える秘書を窪田正孝さんが好演しました。絶やさぬ笑顔は、魑魅魍魎跋扈する政界で生きぬく為の知恵でしょう。仮面は心を守る防護マスクです。でもずっと仮面をしていたら、外し方を忘れてしまいまうもの。コーヒーの味も分からなくなる程、泥に浸かっていた事を悟った主人公は遂に我に返りました。かくして新人候補とその秘書による掟破りの極秘計画が実行されたと。後半は一気にエンタメ色が強くなりましたが、その皮肉な選挙結果や希望と覚悟のエピローグも含め腑に落ちるものでした。川島有美氏は意外と骨がある人物でしたし、優秀な懐刀も腹を括りました。これから良い政治家になることが期待されます。モデルとなった現役議員さんの方はどうか知りませんが。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-10-01 22:46:24)(良:1票)
593.  ドント・ブリーズ2 《ネタバレ》 
盲目の老人と犯罪者集団のバトルを描くバイオレンスサスペンスの続編。今回老人と相対するのは、老人に娘を攫われた親御さんとその仲間です。『ドント・ブリーズ』の基本構造は犯罪者vs犯罪者ですが、今回は子どもを取り返すための戦い。両者の善悪について議論の余地など無いかと思いきや然に非ず。平気で人を殺したり、犬を見捨てたりと、父親サイドも相当ヤバい人たちでしたが、その正体は想像を絶するド畜生でありました。毒親にも程があるというか、もはや親とは言えないクソ野郎。誘拐犯の方が聖人に見えてしまう始末です。という訳で親側の素性が知れた後は、老人に100%肩入れして物語に挑むことになります。前回は自宅内という圧倒的な地の利を活かし盲目のハンデを帳消しにしましたが、今回は老人にとってアウェー戦。正直勝負にならないシチュエーションですが、そこは様々な工夫を凝らして勝負を成立させているのが凄い。勿論多少の、というか大いにご都合主義が幅を利かせていますが、それでも思わず唸るような仕掛けの数々は努力賞ものだと思いました。胸糞&血塗れサスペンスにも関わらず後味爽やかなのもいい。前作を楽しめた方なら、本作を気に入ること間違いなし。自信をもってオススメします。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-02 22:22:32)
594.  パーフェクト・トラップ 《ネタバレ》 
あの『ワナオトコ』の続編だそうで。それなら『ワナオトコ2』とか『続ワナオトコ』『ワナオトコリターンズ』『もっとワナオトコ』『ワナオトコフルスロットル』『殺人鬼はつらいよフーテンのワナ』みたいにシリーズ映画とすぐ分かる邦題でないと困ります。どうも日本での配給会社(ソフト発売元)が替わった為にこのような邦題となった模様ですが、そのへんは業界内で上手いこと調整して欲しいものです。 それはさておき、自身のレビューを読み返し前作のおぼろげな記憶を呼び起し鑑賞しました。まず褒めたいのは、殺人鬼だけでなく主役被害者も続投の続編であったこと。因縁はサスペンスを美味しくする重要なスパイス。さらに観客の期待に応えた結末も高評価ポイントであります。そして何よりエンドクレジットが最高でした。悪ふざけが過ぎますが、大笑いさせて頂きました。基本的にはサスペンスホラーである前に馬鹿映画なんですよね。それはシークレットクラブでの殺戮シーンからも一目瞭然。一体何処の設備業者があんなマシンを設置してくれるんだっていう話ですもの。以上が長所。で、あとは全部駄目と言っても構いません。ワナオトコについては、そのアイデンティティの一端が明かされましたが、相変わらず倫理観に欠けるのがいけません。この場合の倫理観とは世間一般のそれではなく、個人の理念や信条に基づく殺人倫理。殺した人数だけなら歴代映画殺人鬼ランキングの上位に食い込むでしょうが、そこにシリアルキラーなりのコダワリがなかったら魅力ゼロです。どうやらさらなる続編がありそうですが、もうすこし殺人鬼として精進して下さい。点数は馬鹿映画としての評価です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-27 17:54:44)(良:1票)
595.  モンスターハンター 《ネタバレ》 
ポール・W・S・アンダーソン&ミラジョヴォヴィッチといえばご存知大ヒット映画シリーズ『バイオハザード』のコンビ。日本製ゲーム原作の映画化で2匹目のどじょうを狙ったといったところでしょうか。 まず感心したのはモンスターの造型や動き。これはもう文句の付けようがない素晴らしい出来で迫力満点。ただ最初の敵ディアブロスは少々強過ぎました。今回のボス・火竜リオリウスとの差別化を図る上でも、見た目で違いが分かり、かつ手頃な強さの敵の方が良かった気がします。 ハンターについては主人公は双剣、相棒が弓使い。仲間のリーダーが大剣。その他ライトボウガン使いもいましたか。多彩な武器とその強化がゲームの醍醐味なので、その観点ではやや物足りません。というより続編で掘り下げるつもりなのでしょうか。モンハンの代名詞「美味しく焼けました」は流石にマスト。魚釣りとか日常小ネタ系も続編で観てみたいです。 この映像クオリティであればシリーズ化大歓迎ですが、ハンターとモンスターのパワーバランスの調整(というより言い訳)は是非お願いしたいところ。どう考えても即死な攻撃を受けてピンピンしているのは違和感があります。バイオハザードのアリスみたいに超人化し過ぎてもあれですが、ただの人間が不死身なのも不自然です。これは漫画やゲームの実写化で付きまとう課題ですが、最低限のリアリティは担保して頂きたいと思います。 以上元ネタのゲームは、初代(PS2)プレイ済み。ワールド(Steam)はダウンロードして初期設定だけして放置。そんな私の感想でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-08-24 20:24:18)
596.  私はいったい、何と闘っているのか 《ネタバレ》 
つぶやきシロー流哀愁と自虐のヒューマンコメディ。主人公のメンタリティに共感し、真摯に仕事や家族と向き合う姿に好感を覚えました。ただ、春男を単なる「不器用で不遇な弱者」と捉えるのは間違っていると考えます。それは彼が失脚するに至った「内引き事件」を見れば分かります。彼は同僚の不正を見逃しました。これは仲間を守りたいという信念による判断。もちろん擁護などできません。万引き犯は警察行きか、最低限商品を買い取らせるのが当たり前。「仲間だから見逃す」は筋が通りません。しかし懲罰を受けてもなお、春男は自分の行為を悔いていません。彼は「自分の正義」を持っているということ。しかも彼自身の中で、社会一般のルールより上位なのです。腰の低さに惑わされてはいけません。春男は「強い人」です。また部下の言うように「優しい人」でもあるのでしょう。この気質は夫婦の馴れ初めからも窺い知れます。ただ、この傾向が過ぎると政治犯とかテロリストに行き着くため褒める気はありませんし、彼の優しさは結果的に同僚を救っていません。今回の選択は関係者全員が損をした悪手でした。もっとも、人生において最善手のみを指し続けることなど出来ません。間違って当たり前。でもどうせ間違うなら、正しいと信じて選択したいもの。そういう意味で「自分の正義」を持つのは悪いことではないと思うのです。あくまで自己責任の範囲で、という注釈が付きますけども。春男はきっと自分の事が大好きだと思います。本人に聞いたら絶対否定するでしょうが。というわけでタイトルの問いかけに対するアンサーは「みんなの正義と私の正義」であると考えます。
[DVD(邦画)] 7点(2022-08-18 20:52:33)
597.  福福荘の福ちゃん 《ネタバレ》 
本作を評する上で避けて通れない、というより本作の価値を決める最重要要素と言っていいのが「森三中大島の是非」であると考えます。芸人が俳優をする時点でトリッキーなのに、女が男役とはこれ如何に。例えば性転換した元女性役とかなら分かりますが違いますよね。となると何で大島さんなのかと。これって企画段階で出される「こんなん面白いんじゃね」的なネタをノリで実行したのではないかと勘ぐりました。しかし観終えて、何となくキャスティングの意図が分かった気がします。それは「リアリティの排除」。これは劇中の人間凧エピソードや、これでもかと云わんばかりの棒演技からも伝わってきます。中年童貞の生々しさ(えぐ味)を取り去る事でハートウォーミングかつファンタジーなラブコメを成立させたのではないでしょうか。実際福ちゃんがTKO木下とかクロちゃんだったら、ハッピーエンドを手放しで祝えなかったでしょう。性欲の匂いがゼロだからスッキリ、サッパリな風味になったと考えます。反面コクや旨味には欠けるのでドラマとしては物足りないかもしれません。この辺は好みの問題もありましょうが、私はこんなアプローチもありだと思いました。なおコメディとしても悪くありません。思いの外シュールで沢山笑いました。それにしても荒川良々の奥さんが黒川芽以で、大島がモテモテとか、この地域はデブ坊主にとっての楽園ですか。すぐに引っ越すので場所を教えてくださいな。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-08-14 01:27:08)
598.  ヒルコ 妖怪ハンター 《ネタバレ》 
「何が起きているか」「何故そうなったのか」「どうしたらよいのか」「そもそもヒルコって何?」正直あまり分かりません。『古事記』に由来するそうですが、イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオあたりのメジャーどころならまだしも、ヒルコと言われても学の無い私のような者にはちんぷんかんぷん。もう少し噛み砕いた説明が欲しいと感じます。ただし「丁寧なら良し」でもないのが映画の面白いところ。テンポが悪くなったり、くどかったりすると逆効果だったりします。本作の魅力は「妙な勢い」と「ハイテンション」であるのは間違いなく、荒削りな脚本とマッチしており、これはこれで正解例のひとつという気がします。ずっとギャーギャー喚いているだけとも言えますが、凄まじい熱量だけは伝わってきましたから。アナログな特撮にはCGでは出せない味わいあり。ジュリーや工藤夕貴弟さんの好演もあり、不思議と満足感のある作品でした。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-07-21 22:57:37)
599.  女子高生に殺されたい 《ネタバレ》 
殺したい(わからんけどわかる)死にたい(まあわかる)自分で死ぬのは怖いから殺されたい(なんとなくわかる)。殺されることに悦びを感じる(きゅうにまったくわからない)。 殺される快楽?相当ハイブローな性癖ですが、オートアサシノフィリアなる呼び名があるそうで。勿論普通はイメージするだけでしょうが、本作の主人公はリアルに女子高生に殺されようと計画しました。しかもJKなら誰でも良かった訳ではなく、お目当ての少女が育つのをじっと待ち、JKになった彼女に近づく為に教員免許まで取得し、希望ポストの前任教師を失脚させ、その娘の担任に納まるという大掛かりな下準備を成し遂げます。足掛け9年の壮大な企み。その熱量と実行力たるや変態を通り越して感動さえ覚えるロマンシング・サガでありました。設定こそアブノーマルかつトリッキーなれど、サスペンス趣向は本格的で、ケイ田中の計画の全体像や背景が判明していくにつれ、戦慄しました。伏線やミスリードも上々でミステリーとしても見応えがありました。最後こそグダグダでしたが、そこに至る過程の用意周到ぶりは見事なもので、先生はリアルに優秀な人なのだと思います。あるいは、性癖の為になら頑張れる人だったのかな。『哀愁しんでれら』といい本作といい、もはやサイコパス役の第一人者と言っていい田中圭さん。ただのイケメン俳優ではなく、良いポジションを得たものです。圭さん以外の役者さんでは、生徒役の若手女優の皆さんが充実。見事に美女揃い。中でも柔道少女の茅島みずきさんの存在感が抜群でした。やっぱり長身美女はいいですな。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-08 00:55:54)
600.  ラン・ハイド・ファイト 《ネタバレ》 
フォーマットは傑作サスペンスアクション『ダイ・ハード』と同じ。学校を占拠したテロリストに女子高生が立ち向かいます。兎に角要素が盛り沢山でした。サバイバルアクションの中に精神疾患と家族愛。胸糞&鬱な犯罪動機に容赦ないバイオレンス。許される反撃の範囲は何処までか?これら全てを「エンタメ」という大きな枠に無理矢理押し込めた感じ。不快と爽快が入り交じる形容し難い感情に困惑しました。混乱している時は、わかり易い要素から整理するのが得策かと。個人的に親子愛に滅法弱い体質なので、娘の窮地を救った父の活躍に痺れました。かなりご都合主義ではあるのですが、娘のピンチに行動しない父親なんてこの世に存在しないでしょう。木の上に立って黙って見ているだけなんて出来ません。それにあのお父さんは『ミスト』のお父さんですよね。転生後に前世での無念を晴らしたように見えなくもなく。お父さん、グッジョブでした。 武装集団のリーダーは同情の余地が無いただのクズでしたが、仲間の方は少し違いました。主人公に捕まった男は、所謂陰キャ。日頃の恨みを晴らすために加担した模様です。ゾーイに説教されて後悔するあたり、性根は腐っていません。未熟な故に道を踏み外してしまったことが窺えます。刑に服して反省すれば更生が期待できるでしょうが、そんなキャラに限って無惨に殺されるのがお約束。殺人犯なので、因果応報的には妥当ではあるのですが遣りきれません。学校内での銃乱射事件は現実に起きている事件であり、結末のやり過ぎ感も含めて、エンタメだからいいじゃんで纏めるには少し重い題材でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-06-23 19:24:55)
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