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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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581.  土竜の唄 香港狂騒曲
特濃エンタメバカ一代こと(失礼)三池監督の面目躍如とでも言いたい、期待どおりの続編。お下劣、遣り過ぎ、悪ふざけ。徹底しているので気持ちがいいです。とはいえ、最大にして唯一の見所は、豪華俳優陣のノリノリの演技。生田の顔芸、瑛太の狂気、そしていつもの堤節。どれも楽しかったです。もちろん少ない出番ながらも土竜3兄弟は安定の旨味。対して女優陣は全体的に大人しめの印象でしょうか。刺激過多、インパクト優先のコッテリ映画ながら、2週間もすれば、内容などすっかり忘れる去る自信があります。それもまた“らしい”かなと。
[DVD(邦画)] 6点(2017-11-10 00:51:10)
582.  哭声/コクソン 《ネタバレ》 
韓国の男優さんは、顔が素晴らしいです。実に味わい深い、そして親しみ易い顔。主演はまるで上島竜平ですし、TKOの木本に、寺門ジモンもいましたかね(肥後がいればダチョウ倶楽部完成でした)。そんな顔名人の中にあって、抜群の存在感を放っていたのが、我らが國村隼。ザ・悪人面の中に覗く微かな茶目っ気。このスパイスがキャラクターにふり幅を持たせています。悪か、はたまた善か。まさに本作の役柄にうってつけ。怪演お見事でした。さて、本題に入りましょう。物語のテーマは「誰の言い分を信じるか」。街の噂話VSリアリストの神父の言葉。オカルトVSサイエンス(幻覚キノコ説)。そして白い服の女VS祈祷師。一度確定した事実を覆した上での再確定は、強力な信憑性を放ちます。ラスト、主人公の判断ミスは責められないでしょう。それに正しい判断をしていたとしても、追加で助かったのはおそらく主人公のみ。家族を失う結末は変わりません。となると、どこで判断を誤ったのでしょうか。そう、祈祷師になど頼らなければ良かったということ。大切なのは真実の追及ではなく、信念を持つことでした。それを警察官に求めることも、家族を守りたい父親に望むのも酷だと思いますが。劇中二度にわたる夢オチ、さらには「幻覚キノコ」の存在もあり、事象の虚実を見極めるのは非常に困難なつくり。目の前で起きているコトを額面通り受け取るワケにはいきません。私の解釈は、全てが祈祷師(偽之内豊風)の仕組んだ罠。山奥の日本人(國村)はターゲットを惑わす“餌”であり、共犯者(同じ祈祷師仲間=黒魔術師)。悪魔ではなかったと考えます(つまり車に撥ねられた時点で死んでいる)。本物の悪魔なら村人に襲撃されて逃げる必要はないでしょうし、最終盤で神父見習いが彼の居場所を知る術など無いからです。日本人としては不愉快な設定ではありますが、オカルトサスペンスとしての質は高いと思います。
[DVD(吹替)] 8点(2017-11-05 10:29:05)
583.  口裂け女VSカシマさん<OV> 《ネタバレ》 
一応最後に種明かし(らしきもの)があるものの、それをもって、腑に落ちるというコトもありませんし、脚本家が仕事をしたとも思いません。延々と代わり映えのしない鬼ごっこを“見させられた”事実は消えません。大変失礼な言い方かも知れませんが、時間潰し目的ならば、もっと有益な方法をオススメします。『貞子vs伽椰子』が武藤vs高田級のドリームマッチとするならば、本作はさしずめ大仁田vs剛竜馬。鉄板で泥仕合です。
[DVD(邦画)] 2点(2017-10-30 19:46:27)
584.  傷だらけの悪魔 《ネタバレ》 
イジメの加害者が、転校先でかつての被害者に復讐されるお話。と書くと、“ざまあみろ”な、スッキリ系を想像するかもしれませんが、そうではありません。結構主人公に同情してしまう仕立て。というのは、主人公の悪行の説明が不十分だからです(ポップな音楽に乗せてごく一部を切り取り提示)。確かに彼女も悪いことをしたけれど、そこまでやられなくても、と思ってしまうのです。これは、恐らく確信的なミスリード。直接、間接、当事者から。聞いたコト、見たコト、体験したコト。そして受け手の人生観、人生経験、想像力、感受性。個々人で“彼女の罪の重さ”に対する受け取り方は大きく違うでしょう。裁かれるのは罪人でありながら、実は裁く側も自身の値打ちが量られているワケです。代理復讐という名の免罪符に飛び付く者、達観したつもりの傍観者、自身の良心に操られる者。見事に、様々なタイプの人間性が垣間見えました。なかなか興味深いです。主人公の反撃は、逆ギレ以外の何物でもありませんが、自身の裁量で現状を打破した点は評価してもいい気がします。彼女の母親がいう“イワシ人間になるな”は、理想であり、個人的には共感できる考え方ですが、全員がシャチやサメになれるものでもありません。イワシも一つの生き方。私が願うのは、色んなタイプの人間が生きることを許される社会です。甘いですかね。デフォルメの効いた演出は(ややハイセンスアピールが強い気もしますが)面白いと思いましたし、若手俳優の皆さんの演技も上々でした。やや甘めで7点 進呈。
[DVD(邦画)] 7点(2017-10-25 21:57:09)
585.  エンド・オブ・トンネル 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください)『最大の武器は動かない下半身』予告編の煽り文句は、やや“盛っちゃったかな”と。車椅子というハンディキャップがサスペンス性を高める一因にはなっているものの、車椅子ならではの優位性(設定上の必然性)にまでは言及されていなかったと感じます。例えば車椅子生活が故に思いつく仰天アイデア、あるいは容疑者から除外されるロジックなどが欲しかったなと。さて、ここからがネタバレ。結末を一言でいうなら「現金横取りは叶わなかったけれど、代わりに主人公は新たな家族を手に入れました」。一見ハートウォーミングな印象ですが、その実は、“監禁”、“小児性愛”に“悪党全員死亡”(一部は主人公が直接手を下したものアリ!)とハードでシリアスな鬱展開。単純に「めでたし、めでたし」とは言い辛いんですね。サスペンスとして上々な出来だとは思いますが、コメディで調でリメイクしたらもっと面白くなる題材だと思います。
[DVD(吹替)] 7点(2017-10-21 00:24:38)
586.  アウトレイジ 最終章 《ネタバレ》 
前作が『ビヨンド』なら、常識的にいって本作は『ファイナル』か『フォーエバー』ですよね。何故に『最終章』だったのか。見終えてその謎が解けた気がします。それは監督からのメッセージ。“お前らの想像どおりには行かないよ”ということ。テンション高い「バカヤロー、コノヤロー祭り」を期待していた私としては完全に一本取られた心境です。でもちょっと嬉しいような。多分、正しい商業監督、あるいは職人監督なら、ちゃんと観客のニーズ通りの映画を撮ったでしょう。でも北野監督は、芸人であり、芸術家。同じコトの繰り返しでは満足しなかったものと推測します。前2作を前フリに使っての見事なスカシ。裏切りこそ笑いの神髄。痺れました。雰囲気激変の静かな『アウトレイジ』ではありますが、基本エッセンスは健在でした。会長、花田のエグ過ぎる殺され方。大友&市川のマシンガン襲撃。カタルシスは十分です。シリーズ映画完結作として、ケツの拭き方も見事なもの。ただ、大友が「なんだよ、お前ら信じちゃったのかよ。コレだよコレ」なんて台詞を吐きながら、トマトケチャップを差し出してきたら、拍手喝采したい気分ではありますが(笑)。(以下余談)それにしても役者「北野武」は全くもって大根だと再確認しました。いや正しくは味わい深いので“いぶりがっこ”でしょうか。好きな演技は塩見さん。印象に残ったのは原田泰造さん。あの小物感、テンパリ感はいいなと。大御所・名優・クセモノ揃いの俳優陣の中で、チョイ役ながらちゃんと輝いていたと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2017-10-13 23:59:12)
587.  人狼ゲーム マッドランド 《ネタバレ》 
(重大なネタバレ含みます。大変面白い映画ですので、結末のヒントにつながる知識は何も入れずにご覧になることをお勧めします。なお、レンタルDVDのパッケージには、『人狼シリーズは一話完結となっておりますので、どの巻からご覧頂いてもお楽しみ頂けます』とアナウンスされていますが、シリーズ前5作を鑑賞済みの方が、より楽しめるのは間違いありません。ご留意ください。)  村人絶対不利の条件下における主人公の立ち回り方(生き残り戦略)に注目したいところですが、真の見どころは然にあらず。本作で常に問われていたのは人間性でした。“如何に生き抜くか”が全てと言っていい殺人ゲームの中にみる“どうしたら人として死ねるか”の価値。シリーズを見慣れた人ほど痺れる見事な“裏切り”に、どうぞ震えてください。シリーズ6作中、随一の人間ドラマであり、良脚本でありました。そして本作に限りませんが、若手俳優の皆さんの素晴らしい熱演にも、心から拍手を送りたいと思います。
[DVD(吹替)] 9点(2017-10-10 21:20:35)
588.  グリーン・インフェルノ(2013) 《ネタバレ》 
伝説のキワモノ映画『食人族』を、『ホステル』『キャビン・フィーバー』のイーライ・ロス監督がアレンジするとこうなるワケですね。なるほど納得です。予想よりずっと“ちゃんとした映画”だったと思います。良くも悪くも注目すべきは“人食シーン”。確かに悪趣味でしたが、グロテスクなシーンを反復するような無粋な真似はしません。初っ端にカマした後は、寸止め又はブラインドで観客の想像力を利用する手慣れた演出。必要以上に画を汚くしないのは好印象でした。流石サスペンス上手の監督さんです。儀式としての人食、あるいは食事としての人食。食われる方はたまったもんじゃありませんが、客観的な立場でみれば、理解はできます。いうなれば、サメや虎に襲われたのと同じこと。生理的な嫌悪感が発生するのは“同じ人間なのに”という思いがあればこそ。つまり同一価値観を有しているという、思い込みの産物です。情に訴えればとか、話せばわかるとか。錯覚なのに。例えばゾンビ。見た目がヒトのかたちをしていても、もはや同種ではないですよね。マリファナでラリった勢いで部族が男を襲ったシーンは、まさにゾンビ映画さながらで、監督の主張が垣間見えた気がします。
[DVD(吹替)] 6点(2017-10-05 20:31:26)(良:1票)
589.  黒い暴動 《ネタバレ》 
『サイタマノラッパー』テイストの、黒ギャル的パラパラ青春映画。さて、身も蓋もない言い方ですが、そもそも青春ドラマのモチーフとして『パラパラ』はアリだったのでしょうか。自ら楽器を演奏するワケでもなく、魂の叫びを音楽に乗せるワケでもない、NEW盆踊り『パラパラ』。エモーショナルとは対極に位置する無表情パフォーマンス。いくら特訓で「手の形は三角!」と言われましても……。企画の段階では盛り上がるタイプのネタだと思いますが、汗と涙のスポーツ系と比べるとカタルシスは得られ難く、正直“ドラマ化向き”ではなかったと判断します。キャッチコピーは「外野なんて空気」。つまり人生の主語は「自分」ということ。他人の顔色を窺う生き方を否とする価値観には共感出来ますが、自己満足に終始するのも、また違う気がしますが。パラパラ流行に乗って作られた映画ではなく、2016年製作という点には敬意を表します。
[DVD(邦画)] 5点(2017-09-30 20:50:15)
590.  スイス・アーミー・マン 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)十徳ナイフ並みの 、いやそれを遥かに上回る“万能死体“を使っての無人島からの脱出劇。ノッケからオナラ風腐敗ガスエンジンのボートに変化という飛ばしっぷり(苦笑)。斬新な着想はキャッチーなれど、出オチの危険性大かと危惧しておりましたが、いやいやどうして、見応え十分でした。しっかりコメディとして成立していたと思います。ただし中盤、観念的なアプローチが過ぎたというか、ハイセンスな部分を見せようと意気込み過ぎたというか、やや中弛みした感は否めません(手作りバスあたりの件ですね)。とはいえ、見終えてみれば主題は明快で、こんなキワモノ設定の中ブレることなく結末までたどり着いた点には拍手を送りたいと思います。いや、やっぱりたどり着いてないかな。スミマセンそこは要審議で(苦笑)。というように、反芻しても“苦笑い”がやたら多いのですが、決して駄目じゃなかったと思うのです。好意的な苦笑い。その最大要因は、ダニエル・ラドクリフくんにあります。もう手放しでホメたいチャーミングな死体ぶりでした。それに天下のハリー・ポッターがよくぞこんなヨゴレ役を引き受けたものだなと感心します。彼の熱演(死体だから冷演かな)無くしては、本作の成功はありませんでした。本年度のアカデミー最優秀死体賞は彼で決定ですな。さて、色んな見方・捉え方が可能なストーリー(真っ当な解釈は妄想・精神疾患系あるいは心理状態の比喩表現。そもそも漂流などしていない)ですが、私的には愚直に“メニーくん=宇宙人説”を推したいと思います(タイガー星雲か、ZOJIRUSHI系からやってきたと睨んでおります)。全部“ほんとう”と信じるなら、これしかラストの状況に対する説明はつかない気がいたします。まあ正直いいますと、“整合性なんてハナから気にしちゃいない“が真相だと思われますが。観客で勝手に判断してくれのスタイル。無責任かもしれませんが、個人的にはこんなのもアリだと思います。映画は究極の自由空間ですし。the endの神タイミングに対し+1点査定で。
[映画館(字幕)] 9点(2017-09-29 18:05:07)(良:3票)
591.  超高速!参勤交代 リターンズ 《ネタバレ》 
シリーズ映画の強みは、“愉しみ方”が事前に周知されていること。本作の仕立ては、娯楽重視・オフザケ上等・そこそこアクション・しっかり人情。この路線を支持している常連さんなら、概ね満足の続編であったと思います。各エピソードの畳み方(VS柳生、VS松平)がやや雑な印象もありますが、そのテキトーさも“らしさ”の内かと。前作以上の“高速”を求められ復路に十分な尺が取れなかったのは、勿体ない気もしました。藤沢周平原作のシリアスヒューマン系が一世を風靡した昨今の邦画時代劇の潮流において、アンチテーゼとも言える本作の“チャンバラ時代劇”趣向は個人的には大いに支持したいところです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2017-09-20 21:59:58)(良:1票)
592.  ガール・オン・ザ・トレイン 《ネタバレ》 
“アルコール依存症に由来する記憶の曖昧さ”を犯人捜しミステリーのギミックとする手法は、決して目新しいものではありません。多少捻くれた見方をするならば、主人公が自身を疑うに足る怪しい状況であればあるほど、逆に主人公はシロなんだろうなと勘繰るワケです。かといって、裏をかいて“やっぱり主人公が犯人でした”ではツマラナイので、ある程度筋書きが見え隠れしても、なお観客を惹きつけるだけの魅力が作品には必要だと考えます。本作からミステリーの要素を排すると、それはもうドロドロの愛憎劇。あっちで不倫、こっちで不妊、至る所にトラウマ地雷。幸せな人が誰も出てこないという(苦笑)。とことん人間の業の深さを描きます。とっても濃いです。お話も役者の顔も。これは、これで見応えがあったなと。ネタバレを考慮して結末はボカしますが、ハイライトは今妻の“ダメ押し”でしょうか。エグいっすねえ。ポップコーンとコーラを片手に観るような映画ではありませんので、ご注意ください。
[DVD(吹替)] 7点(2017-09-15 22:35:42)(良:1票)
593.  独裁者、古賀。 《ネタバレ》 
あざとい設定(母子・父子家庭、夕飯のうどん率高っ)、ヒネリ過ぎなフレーズ(「それって同じことなの」)、アクの強いキャラクター(黒柳哲哉)、面白シーン(ランニングVSママチャリおばちゃん)。どれもこれも、イチイチ心に引っ掛かってきます。良くも悪くも。極め付けはタイトルでしょうか。全体的に狙い過ぎで、それでいて甘々で、スキだらけで、今時こんな物語あるかいなと言いたくなるベタで古臭い脚本ですが、純なラブストーリーと絶妙なウィットに、まんまとハートを掴まれてしまいました。いやいや、正直に白状しましょう。何より、誰より、黒柳哲哉にゾッコンだったと。友達はもちろん、知り合いだって遠慮したいヤバイ奴ですが、何故か憎めない性犯罪者。ヤツの一挙手一投足に釘付けでした。何なんでしょうね、この気持ち。恋かしら(ウソウソ勿論私はノンケですよ!)。たとえばフグには毒があるけど、毒を取り除けば美味い魚みたいな。違うかな。でもそんな感じ。人は変われるし、変わらなきゃいけないし、戦うときは戦わなきゃダメだし、素敵な出会いも、ゲロみたいな人間関係も、どちらにも意味があるはず。人生は劇的であれ。踊ってナンボ。お前は自分自身の独裁者たれ。下手くそな人生賛歌ですが、だからこそ素直に沁みた気がします。ちょっと本気で切なくなりました(でも引っ越し先、そんなに遠くないですよね笑)。私の中で『黒柳哲哉』は『ナポレオン・ダイナマイト』や『ヒット・ガール』と肩を並べる愛すべきキャラクターに認定されてしまいました。危うく勢いで10点を付けそうになったくらい。作品の完成度的には全然なんですけども(苦笑)。『Vote For Pedro』Tシャツも買いました。だから新撰組Tシャツ俺も着る!どこで売っているのか教えて!!
[DVD(邦画)] 9点(2017-09-10 00:47:24)
594.  オー・マイ・ゼット! 《ネタバレ》 
いやはや、まったく驚きました。ゾンビパロディの傑作『ショーン・オブ・ザ・デッド』に退けをとらない面白さと言いたい気分。『シン・ゴジラ』も真っ青の、おバカなリアルシミュレーション“もしも日本にゾンビが現れたら”に感心することしきり。そうですよね、弱点だらけのゾンビにこの社会が支配されるなんてウソっぱちですよね。この切り口には大いに納得いたしました。アンダーグラウンドのゾンビ活用法も実にらしいなと。ヒトの欲望は果てしなく、マニアの数だけ趣向がある。唯一の常識人(?)、角ちゃんのツッコミが冴え渡ります。(東京03のコントと見紛いますけれども)。大いに笑わせて頂きました。であるがゆえに終盤、正調“ゾンビもの”へシフトなどせず、きっちりコメディで押しきって欲しかったと思うのです。(注:ちゃんと序盤から転調に対する伏線は張っているんです。演出も脚本も仕事は丁寧でした。でも、シリアス要素を入れ込むこと自体がありきたりというか、無難に置きにいった感があるんです。)ゾンビ映画なのに結局誰も死なねえのかよ!何だよハラワタひとつ出ねえのかよ!そんなツッコミを(角ちゃんのように)嬉々として入れたくなってしまった私が悪いのですが。意欲作で間違いないでしょう。
[DVD(邦画)] 7点(2017-09-05 19:26:57)(良:1票)
595.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
軽快な音楽+超絶スピーディーカーチェイスのコンボで、ノッケから観る者のハートを鷲掴み。その後も様々な車種、異なるスタイルのカーアクションを取り揃え、観客に飽きる暇を与えません。銃声はビートを刻み、コインランドリーのカラフルな洗濯物さえもロマンチックな背景に変えてしまう、監督のエンタメセンスに脱帽です。パッケージは、クライム・アクション・サスペンスですが、その実は王道のラブストーリー、かつ真摯なヒューマンドラマ。箸休めのウィットで緩を付け、容赦ない惨殺シーンで急を効かせるエドガー・ライト節は、本作でも健在でありました。何よりオチが気に入りました。独りよがりな監督が選択したがる“センチメンタルな悲劇の結末”をよくぞ回避してくれました。犯した罪を償い、かけた情けに報われる、この上なく正しいラスト。泣けます。大切な選択を他者に委ねてきた赤ん坊は、ついに自らケツを拭いたのです。5年の贖罪期間が人生における致命傷とならないのは“若さ”の特権でしょう。羨ましい限り。
[映画館(字幕)] 8点(2017-08-30 13:29:51)
596.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
勧善懲悪、白黒ハッキリ付いているお話は分かりやすくて好きですが、感情の置き場所に困るような複雑な要素を孕む物語は、もっと好物です。“自業自得だけど情状酌量の余地はある”vs“境遇に同情はするがやってるコトがキチ過ぎる”。う~ん、どちらに感情移入しようかしら。ウソです。同じ犯罪でも感覚的な罪の重さ(法で規定する量刑の重さに比例しない)には、大きな差異がありました。“セキュリティ会社の内部犯+視覚障害者の弱みにつけこむ窃盗”も相当悪質ですが、“拉致監禁+強姦罪”は、それを遥かに上回ります(侵入者に対する過当防衛は不問としても)。つまり、観客は窃盗犯サイドに肩入れし、この自業自得な悪夢と対峙する羽目になります。 暗闇、室内閉鎖空間、番犬、銃、格闘スキル。弱者と強者の立場を逆転させるマジックはお見事で、命懸けの目隠し鬼ごっこを堪能させていただきました。後味も秀逸です。ほぼ真相は藪の中ということ。それでいいのでしょうか。いえ、良いはずがありません。しかし、主人公には自らの手札を切る勇気は残されていないでしょう。大金を手にした代償は、ある種の呪い。選択肢を奪われるのは恐ろしいことです。トリッキーかつテクニカルな”技あり“ホラーで、王道サスペンスに飽きた御仁には特にオススメの一作であります。
[DVD(吹替)] 7点(2017-08-25 01:41:59)(良:1票)
597.  ヒーローマニア -生活- 《ネタバレ》 
“正義の味方に憧れて”というよりは“日頃の鬱憤を晴らすため”の社会悪退治。主人公が欲したのは、日頃やりたくても出来ないコトを実行するための(彼らなりの)キッカケなり、大義名分なのでしょう。ですから『ヒーローマニア』というタイトルにも関わらず、コスプレ感が希薄なワケです。『キック・アス』よりも『市民ポリス69』の世界観の方が近いかもしれません。イイなと思うのは、主人公らの人物造形。人間の汚い部分をきちんと(恥ずかしげもなく)描いていること。横領に下着泥棒って、なんて自分の欲望に正直なんでしょう(苦笑)。そういう意味では純粋な“ヒーローもの”より、圧倒的にリアリティがあったと考えます。彼らが戦うのは、暴走族、通り魔、会社組織。言い換えるなら“違法行為”“不条理”“システム”です。紛れもなく、彼らも属している『現実』に対する抗い。結末は、周りを無理矢理変えるのではなく、とりあえず自分が変わることでした。いつか周りも変わることを僅かに期待して。悪くない落としどころだと思います。竹中直人でも、香川照之でもなく、おじさん役に片岡鶴太郎をキャスティングしたのは素晴らしい判断でした。片岡氏が持っているナチュラルな“狂気”が役柄にピッタリ。今の鶴ちゃんなら、金槌くらい携帯していても不思議じゃないなと(失礼)。ちなみに小松菜奈のメガネ女子ぶりは国宝級でありました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-08-20 10:58:35)
598.  プラダを着た悪魔 《ネタバレ》 
自分はファッションに興味がありません。ミランダほど強烈な上司の下に付いたこともありません。でも琴線がうずくのです。社会人1年生の頃を思い出します。今から考えると信じられないくらいに青かったと思います。使えない、本当にダメダメな新人でした。でもプライドだけは一人前だったりするです。だから仕事はつまらないし、辛いし、頭にくるのです。最初の頃のアンディと同じ。とくに彼女の場合は、ファッション業界に興味が無かったから尚更でしょう。自分の価値観の範疇の外。角界に例えると分かり易い(かな?)。例えばアメリカ人の新弟子。「OH!フンドシなんてナンセンス。」「チョンマゲカッコ悪いネ。」「股割りナンテ痛いだけヨ。」こんな事を言ったら、多分とっても“カワイがられる”でしょう。でもどちらに非があるかは一目瞭然です。世の中には理不尽な事がいっぱいあります。腑に落ちない事だらけ。でも観方を変えると、受け取り方も変わるのです。もしかしたら、自分が知らないだけで、意味があるのかもしれないのに。よしんば、本当に無駄な仕事だったとしても、一生懸命やれば充実感はあるでしょう。個々のマイナスを避けるよりも、トータルでプラスになればOK。それが生まれ変わった主人公の姿だった気がします。ただ、彼女は気付いてしまいました。大成する素質はあったのに、横綱の生き方に魅力を感じなくなってしまいました。大横綱も理事長になったら、あの体たらく(失礼)。寂しい。虚しい。自分には違う生き方が合っていると気付いてしまいました。どちらが良いか、悪いかの話ではありません。彼女は彼女の選んだ道を歩いていくのです。ちなみに関取になれずに廃業した元力士は、どんな業種でも潰しが効くそうです。“忍耐”“努力”なんて最近では流行らない言葉。でも大切なことは、いつの世も変わりません。頑張った人には、頑張っただけの報いがあると信じたいです。最後はちょっと泣けました。
[DVD(字幕)] 8点(2017-08-16 18:57:08)(良:2票)
599.  RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー! 略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編 《ネタバレ》 
ドラマ『神の舌を持つ男』は、堤幸彦監督の代表作『TRICK』のオフザケ要素を濃縮した作品。それ以上でも以下でもありません。“お好きな方のみお楽しみください”ということ。一見さんお断りのスタイルですから、TVで大ヒットした『逃げるは恥じだが役には立つ』ならいざ知らず、視聴率的に振るわなかったドラマが劇場作品として成立するはずがありません。『TRICK』シリーズの貯金を食い潰してしまいました。以下『神の舌を持つ男』のフォーマットに対する感想。まず特異だなと感じるのは佐藤二朗の使い方です。俳優界随一の天才ボケニストをツッコミに使うとはコレ如何に。実際ツッコミの技量も持ち合わせていますが、160㎞を投げられるのにショートで起用されているような勿体なさは拭えません。そして木村文乃。芸達者でカンが良く、私も好きな女優さんですが、年齢的にはアラサーです。この先のシリーズ化を目論むのであれば、もう少し若手を起用しても良かった気がします(それは向井理にも言えますけども)。
[DVD(邦画)] 5点(2017-08-15 20:54:41)
600.  怪盗グルーのミニオン大脱走 《ネタバレ》 
(夏休みの東京家族旅行。年下グループの娘2人は妻とプリキュア展に、私は長女と映画館へ。流石に『ジョジョ』というワケにもいかず、娘のリクエストで本作を鑑賞いたしました。『怪盗グルー』シリーズに関する知識はほぼゼロ、思い入れもナシという立場での感想です。)米国製コメディのイメージは、基本的にベタ(大雑把なケチャップ味がデフォ)との認識だったのですが、本作のギャグは、ある意味ハイブローとも取れるシュールさを感じさせるものでした。ですから、この笑いが(日本の)子供にもウケていることに驚きました(大人は楽しめると思います。私も好み)。邦題どおりガチの“脱獄もの”だったら、さぞかし面白かったであろうと思います。
[映画館(吹替)] 6点(2017-08-10 19:22:04)
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