621. タキシード(2002)
ここでの評価はイマイチですね。確かに正統派の格闘家、ジャッキー・チェンが、今のワイヤーで誤魔化しまくった似非カンフー映画のようにワイヤーでビヨ~ンと跳ぶのはファンとしてはかなり痛いんでしょうね。でも僕はなかなか面白かったですよ。ギャグといいアクションといいいいいバランスで盛り込まれていて最後まで飽きないし、ブルース・リーファンの僕としては、一時期ジャッキーのアクロバティック過ぎる格闘シーンは鋭さに欠けるという理由であまり好きにはなれなかったんですけど、これを見てやっぱりジャッキーも正統派なんだなということを思ったので、今回は7点を献上したいと思います。 7点(2004-01-13 02:21:26) |
622. 白い犬とワルツを(1993)<TVM>
《ネタバレ》 原題がDances with Wolvesとクリソツだぁ~なんてしょーもないこと考えてましたが勿論別物。長年連れ添った妻に先立たれ途方にくれているおじいさんの元に、いつしか白い犬がやってくるようになる。そしてその犬の正体は、実はおばあさんが転生した姿だった…。それがわかるシーンは物凄く感動的。これがフツーのカップルだったら恐らくジーンとは来ない。長い時を共に過ごした老夫婦だからこそジーンと来る。 7点(2004-01-13 02:11:52) |
623. ラストエンペラー
広大な紫禁城や途方もない数の臣下など、中国ってのはやはりでかい。さすが華の中の華=中華思想のもつ国ですな。かつては世界を統括するほどの強大な力を持った大帝国だけに、その衰退もどことなく物悲しいもので、その大帝国の最後の皇帝、宣統帝・溥儀ってのは運命に弄ばれたなんと哀れな人物でしょう。その溥儀を演じるジョン・ローンも、彼の家庭教師を演じるピーター・オトゥールも、皆が皆役にはまった深みのある演技をしているし、ぐいぐいと引き込まれるストーリー展開など、長さを感じさせない演出などはすばらしいです。 7点(2004-01-10 03:12:00) |
624. 男はつらいよ ぼくの伯父さん
寅さんというより満男がメインの話になっているような気がするけど、それでもこれは面白かった。同世代というのが惹かれる理由なんだろうな。なんとなく満男が家出したくなるのもわかる気がするし、学がないといってもそれが必ず良い人間ではないというわけでもないと思うから、その分、寅さんの言葉一つ一つに深みが感じられる。 7点(2004-01-10 02:42:00) |
625. ベスト・キッド(1984)
邦題の付け方に問題があるのでは?とも思いましたが、確かに原題のままよりはこの題名の方が日本では良いかもしれませんね。武道(空手)によっていじめっ子もいじめられっ子も精神ともに成長していくという少し変わった青春映画ではあるけど、素直に面白いと思いました。それにしてもミヤギさんは良い味出してるなぁ。 7点(2004-01-08 02:11:22) |
626. アメリ
ふ…不思議な映画だ…これがジュネの本性なのか?物凄くシュールだ…さすがおフランス映画…一味違う… 7点(2004-01-05 02:01:12) |
627. カーツーム
1881年、スーフィーのムハンマド・アフマドがエジプト支配の打破とイスラムの改革を唱えマフディー(救世主)教団を組織し、ジハード(聖戦)を開始したのが“マフディー教徒の反乱”で、この映画はその戦いの決め手となったカーツーム(ハルトゥーム)の戦いをチャールトン・へストン、ローレンス・オリヴィエの2大スターがそれぞれ英国将軍、マフディーに扮した一大スペクタクル史劇です。全体としては、食料運搬のシーンや最後のカーツーム陥落のシーンなど、迫力の戦闘シーンも随所にありますが、今までの史劇スペクタクルの娯楽映画というよりは説明映画というような印象を受けます。ヘストン、オリヴィエともに深みのある演技をしてますが、個人的なことを言えばヘストンの髭とオリヴィエの“顔黒”は似合わないなぁと思いますが、スーダンの内乱という史実を知る上では充分に良い作品だと思います。 7点(2003-12-31 03:05:22) |
628. ドクトル・ジバゴ(1965)
ロシア革命に翻弄される1人の男の一大叙事詩。戦闘シーンなどは迫力大で、衣装も忠実に再現してると思うし、長いだけあって、人物の描写がとても細かく描かれてます。長い映画が好き、ということもあるんですが、こうした1人の人物に焦点を当て、人物像や辿った軌跡を描くものはやはり、このくらいの長さをもってじっくり描いて欲しいです。劇中随所に流れる【ラーラのテーマ】も、名曲と今でも語り継がれるだけあって1度聴いたら忘れられないほどに素晴らしい音色です。 7点(2003-12-30 16:52:53) |
629. プリティ・ブライド
【プリティ・ウーマン】はかなり前に見たので内容がほぼ吹っ飛んでたんで、比較することなく見れました。プリティと付いてますが、厳密に言えば続編と言うわけではないみたいですね。僕はジュリア・ロバーツはあまり好きではないんですが、“逃げる花嫁”として最初は冷酷に描かれていたヒロインが、実は人のことを思いやった結果逃げ出すという思いやり思った人物に描かれるところ、そして、最初は彼女を良く思ったいなかった主人公が徐々に彼女の魅力に惹かれていくところがGOODです。その他に挙げるとすれば、エンディングでディクシー・チックスがカバーしてる恋はあせらずが聴けたことです。 7点(2003-12-30 16:43:55) |
630. 天地創造
この映画で判ることは、神様ってのは凄く自分勝手なんだね…てぇ事じゃなくってぇ、旧約聖書では人類の誕生はこのように描かれてるんだな、ということです。有名な「光あれ」の言葉から天地が出来る7日間は見ていて物凄くダイナミックだし、その後のノアの箱舟、バベルの塔などの、断片しか知らないまたは順番がよくわからないエピソードが、聖書に忠実に、そして壮大に描かれていて、正にスペクタクル映画といった感じです。 7点(2003-12-27 23:57:12) |
631. 小さな恋のメロディ
なんか懐かしい…勿論リアルタイムじゃないですよ。でも幼稚園くらいの時からビージーズとかを聴いてたんで、こういった音楽や映像を見るとどことなく“懐かしい”と思ってしまいます。勿論それだけじゃ無いですけど…。子供を対象にした恋愛映画ってあまり無いと思いますが、この映画は、子供の純な愛情を上手く表現してると思います。それにしても、【卒業】のサウンド・オブ・サイレンスといいこの映画のメロディ・フェアといい、この時代の映画には名曲が付き物ですな。 7点(2003-12-27 23:48:48) |
632. 誰が為に鐘は鳴る
文豪アーネスト・ヘミングウェイの同盟小説の映画化なんですが、小説の方は読んでないのでなんともいえません。まあ、元々映画と小説を比較してどうのこうのとは毛頭思ってもいないのでいいのですが、やはり有名な作品なのでいずれは読んでみようと思います。さて、肝心の映画の方ですが、結構良かったと思います。個人的には、戦争を恋愛を混同して描くのはあまり好きではないのですが、この作品は近年の戦争恋愛もののように戦争だか恋愛だかのどちらともなくあやふやに描いてるのではなく、激しい愛情を描きながら戦争のもつ不条理さもバランスよく描けていると思います。 7点(2003-12-27 14:10:31) |
633. セックスと嘘とビデオテープ
あらかた内容は知ってたんですが、実際に見てみると実に深い映画です。殆どの映画の場合、セックスをただ闇雲に見せているだけなのに対し、この映画は、セックスの持つ意味や重要性、そして、それによって人生さえも変わると言う意味付けがされてる事が魅力で、主人公それぞれの関係、エピソードなども、どれも観客を引き込んでしまうくらいじっくりと描かれている。ただ、なんとな~く、この題名じゃ人が寄り付くとは思えませんでしたけど、見た後は、またタイトルの持つ意味が変わってくると思います。 7点(2003-12-27 14:02:08) |
634. 突入せよ!「あさま山荘」事件
リアルタイムの人間ではないですが面白かったです。作戦本部や宿舎などがいかにも昭和らしくて良かったし、長野県警と東京本部対立から後半の突入作戦まで臨場感あってよかったです。見方によっては、もたついているとか人質よりも自分の身が第一のように見えてしまうかもしれませんが、機動隊も所詮人間、実際にこのような状況に置かれたら?ということを想定すれば、いくら訓練されたも者であろうとこんな感じなのでしょう。それに、一人の人間にスポットを当てすぎていない事も、主人公を下手な正義漢に仕立て上げていないし、変にCGを使っていないのも良いです。今回は、最初から最後まで見ごたえがあったので、点数は7点を献上したいと思います。 7点(2003-12-24 00:09:19) |
635. デモンズ2
前作同様、ダリオ・アルジェントとランベルト・バーヴァの師弟コンビが贈る密室ホラーで、前回が大スクリーンからの登場だったデモンズが今回は貞子バリにブラウン管から飛び出してきます。皆さん今作の方がお好きなようですが、僕は前作の方が好きです。というのも、前作は、邪悪な“力”により人々が劇場に集められ、スクリーンの中の出来事とリンクして現実世界でもデモンズ・マスクを被る事によってデモンズが復活したのに対し、今回は何の脈略もなくいきなりテレビ放映でデモンズが登場することにいささか必然性、納得性が欠けると思ったからです。とはいえ、密室の恐怖演出は軽く基準値を超え、脱出方法も。前作の“ヘリコプター”よりは数段良くなっているので、総合的に見てもかなり質のいいホラー映画だと思います。 7点(2003-12-23 03:29:08) |
636. ドラミちゃん アララ♥少年山賊団!
懐かしいなこれ。見たのいつだったっけ?そうそう、幼稚園くらいの時だ。今と違ってこの頃のドラえもんやドラミちゃんの映画は面白かったなぁ。のび太たちのご先祖様ののび平のママが一瞬だけのび太のママになるところから製作者の遊び心がくるよ。 7点(2003-12-21 02:48:57) |
637. ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌
“好きな歌”というサブタイトルだからでしょうか、この作品は随所に歌の世界が登場しますが、まる子がお父さんとお風呂に入ってるシーン、はなわくんの好きな歌を聞かせてもらうシーン、ロールスロイスに乗せてもらうシーン、ふとしたきっかけで出会った絵描きのお姉さんの絵を見せてもらうシーンなど、とても綺麗な映像や音楽が見ものです。 7点(2003-12-16 19:25:31) |
638. ランボー3/怒りのアフガン
冷戦終結の直前のためか、何でもかんでもソ連ネタに走るのはいかがなものかと思いますが、それ抜きに考えて、この作品は3作目にしては結構良い作品だと思います。少人数で敵の要塞に侵入するシーンや、その後の銃撃戦、ヘリでの脱出劇など、アクションとしてのツボを充分に押さえてると思います。 7点(2003-12-14 02:46:23) |
639. ランボー
ストーリーはB級といった感じですが、僕はB級=駄作とは思ってないんで、凄く楽しかったです。国のために闘いながら、いざ帰国してみると非難の的になり、虐げられ、戦争後遺症で日夜苦しむベトナム帰還兵の様子が良く描けていると思います。 7点(2003-12-14 02:29:41) |
640. わらの犬(1971)
バイオレンスの巨匠と謳われるだけあってさすがサム・ペキンパー。【卒業】や【真夜中のカーボーイ】もそうだがこの作品はダスティン・ホフマンの演じる主人公の変容ぶりが凄い。始めは暴力は許さないといういかにもな良識人なんだが、後半になると、まるで人が変わったように、青白い顔をさせて無表情で人を殺しまくる姿は必見! 7点(2003-12-13 04:24:33) |