661. 黒い十人の女
中身はコメディのようだけど皮肉や滑稽さが伝わってこない。サスペンスっぽいけど緊張感もなし。ユニークな映画もただただ退屈なだけ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2015-12-13 23:08:29) |
662. フィクサー(2007)
ネタバレ 黒幕というより揉消し屋のお話で、緊張感は最後まで切れない。揉消し屋であるはずの主人公が交通事故揉消し依頼の顧客に投げやりな態度で接する。車を止めて丘の上の馬を見にいったら絶妙なタイミングで車が爆発し命は助かる。「何じゃこれ?」の冒頭だったが、4日前に遡って見せられて主人公の態度にも納得。馬の絡みも主人公の息子が殺された同僚弁護士に進めた本の挿絵が伏線になっていて、よく練られた脚本に納得。大企業の法務部本部長という地位にプレッシャーを感じて功を成すために必死な女が、失敗を恐れるあまり殺人依頼までしてしまう。その怖くて痛い女を演じた女優さんのオスカーにも納得。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-13 01:15:41) |
663. 彼岸花
佐分利信、田中絹代のお二人の貫禄が見事なのでまだ50前だったのが意外。男女問わず口癖のように発する「ちょいと」、ラジオしかない居間、ハイボールのあるバー、家長たらんとする父親、清く正しいお付き合いのカップル、みんな1958年を感じさせるが、価値観が変っても子供の時の「子の心親知らず」と親になっての「親の心子知らず」みたいな親子の葛藤の本質は変らないのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-12-10 00:17:12) |
664. ラブ・アゲイン
ネタバレ 主人公、浮気妻、妻の同僚、ベビーシッタ―、息子、息子の先生、イケメンナンパ師、年の離れた長女等が絡み合ってのあり得ないラブコメ。ストーリーは原題の如くクレージーで愚かだが最後はすっきりと爽快感十分のシナリオ。娘の恋人へのビンタ2発もいい感じだったが、この邦題ではクレージーで愚かな愛は伝わらない。 [地上波(字幕)] 7点(2015-12-07 23:04:47) |
665. カウボーイ
生活感漂うカウボーイの姿が印象深い。ジャック・レモン演じるフランク・ハリスが原作者なわけね。彼の行動原理は分からなくもないけどいまいちピンとこない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-12-05 21:44:29) |
666. 桐島、部活やめるってよ
予備知識なしの鑑賞。(最初の金曜日)タイトル通り学園ドラマね、(金②)ん?繰り返し?(金③)なるほど、そういうこと、(金④)映画部の二人がダサ過ぎて可哀相、(土)いないと負けちゃうわけね、桐島ってどんな奴?(日)シャイな監督、立ってないで一緒に座りなさいよ、(月)早く桐島出せ!(火)挫折して優しく強くなれるやつはいい奴だ、(火②)やっぱり出てこないよな。・・・確かに青臭くて多感な時期が懐かしくなりました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-12-04 00:08:37) |
667. ダイナマイトどんどん
舞台は昭和25年だが車や服装がきれいでみすぼらしさが感じられない。殆ど笑えない前半も田中邦衛の出番あたりからコメディらしくなってきて嵐寛寿郎も可笑しい。この頃の邦画は意味があるとは思えない女の裸映像がやたらと出てくるが単なる流行りだったのか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-12-02 23:50:33) |
668. 炎のごとく(1981)
テレビドラマのようなBGMに女に一生懸命な仙吉。斬り合い場面の血の色がやけに明るい。主人公の一途さだけは伝わってくるが中身が伴っていないのでつまらない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-11-30 22:23:23) |
669. ポリスアカデミー
ドタバタも下ネタも嫌いじゃないけど全く波長が合わない。ただただ眠いだけ。 [CS・衛星(吹替)] 2点(2015-11-30 22:21:58) |
670. 月のひつじ
ネタバレ 「人類にとっての大きな一歩」は今見ても感動的だけど、世紀の大イベントを前に天文台基地の停電トラブルは隠ぺいされるしパラボラアンテナの強風時対応基準も無視される。どこまで事実か知らないが、非民主国家じゃあるまいし結果オーライの対応はどうなんだろう。今より情報開示が進んでいない時代ならこんなもんかとも思うが、とりあえずメデタシメデタシでよかったですね。 [地上波(字幕)] 6点(2015-11-26 20:15:29) |
671. ザ・ファイター
ネタバレ 過去の栄光にすがりながらそれをひけらかしているだけのヤク中の兄、主人公の事をドル箱くらいにしか思っていない自己中の母、彼が落ち込んでいようが寄ってたかって追い打ちをかける姉妹たち、いくら愛おしい家族でもこのような描写の中では「何はさておき家族の絆」みたいな主人公の心情はイマイチ伝わってこない。結局主人公はチャンピオンになるのだが、それまでの開花していない自分の潜在能力も低迷に甘んじていた原因も理解できずにいたのではないか。映画の中身がそう感じさせるのか、実在の人物がそうであったのかは分からないが、劣勢から勝ち上がるボクシングシーンがいかにも作り物っぽかったので本当の試合を見てみたくなった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-25 15:49:50) |
672. ええじゃないか
河野洋平似の人は誰かなと思ったら本人だった。カラフルな着物や日常の雑多な営みは見た目にはエネルギッシュだが、中途半端でまとまりのない2時間半はちょっと退屈だった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-11-25 15:46:43) |
673. リプリー
オリジナルがどう変わるのか興味あったが期待外れ。リメイク版の方が原作に忠実らしいが、いつまでもバレずになりすましていられる無理っぽいシナリオがきつかった。 [地上波(吹替)] 4点(2015-11-24 19:59:39) |
674. 不毛地帯
唐沢主演連続ドラマは鑑賞済も原作未読で映画は初見。テレビドラマは毎回緊張感があってなかなかよかったが、今作も古いだけあってリアル感は十分。監督のイデオロギーが透けて見えてくるような一部の描写が気にならなくもないが、元陸軍エリート参謀のクールで熱い思いは伝わってくる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-24 19:58:13) |
675. 鍵(1959)
ネタバレ 若さを保つために自らを嫉妬に狂うような状況に陥れるのはストレスを生むだけで逆効果でしょ、今ならドーパミンとかオキシトシン効果に走るのか?この作品が当時18禁だったことに驚く。京の街並みや京マチ子のメイク、市電に車にテレビ、文学風?セリフ回し、情交や女性の裸を連想させる機関車の連結や砂丘の映像、随所に印象的なシーンが出てくる。最後に娘の母への殺意は空振りとなり、婆やに婚約者を含む文学的家族はみんな殺されてしまう。しかし警察は夫人の残した日記から心中事件として婆やの自首に取り合わない。「マダムと泥棒」みたいなブラックコメディのラストは原作にはないようだが、これはこれで面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-21 00:07:18)(良:1票) |
676. 野火(1959)
現地人との会話(タガログ語?)シーンに字幕がほしい。肺病の主人公がタフ過ぎるが、痩せ細った体に伸び放題の爪や髭、負け戦の無気力感と究極の飢餓感が生々しい。サルの肉と偽りながら生き延びる。強烈な生存本能が平時の非常識を極限状態の常識とまでは言わないが選択肢の一つにしてしまう。実体験がないとなかなか理解し難いが。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-19 23:01:12) |
677. 闇の狩人
やたらとオッパイが出てくる。嫌いじゃないけど、そうそうたる顔ぶれが、男も女も次から次へと死んでいくグダグダの物語は退屈極まりない。原作とかけ離れているようだが、ストーリー軽視の映像映画か。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-11-17 15:03:53) |
678. ザ・タウン
カーチェイスは迫力十分、緊張感も満喫。しかし、強盗を家業のように親から子へ引き継ぐなんてことがあるのか、そんなに何度も成功するものなのか、素朴な疑問が沸き起こる。犯罪映画をチャールズタウンの善良な市民に捧げるって、犯罪に手を染めるのは環境の所為ってことか。当事者でないとなかなか理解できないように思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-11-14 21:16:30) |
679. 夜叉
ネタバレ 一周忌を偲んでを立て続けに鑑賞した5本の中では比較的感情移入できた作品。足を洗って15年の現役漁師がいい女に懇願されて、自分の家族を顧みずにいい女のヒモを取り返しに行く。単身で乗り込んだのに夜叉は無傷で帰ってくる、さすがは高倉健。田中裕子、いしだあゆみ、ビートたけし、みんないい演技だった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-13 23:24:26) |
680. 野性の証明
冒頭のハングライダーによるテロ集団殲滅シーンから違和感バリバリだったが、その後のオープニングクレジットの製作者の名前で納得。そのあとも違和感どころか見事なまでのリアリティ無視の中身に角川映画の凄さを実感。軽視程度にしてくれると少しは気持ちも入ったかも。それにしても健さんはピンからキリまでいろんな作品に出ていたんだね。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-11-12 23:40:33) |