721. マイティ・ジョー
やはりジョーの出現シーンには度肝を抜かれるし、草原を体毛をなびかせて疾走するシーンには感心もする。 7点(2000-11-27 00:06:09) |
722. ブレーキ・ダウン
スピルバーグの名作「激突!」を連想するシーンもあって、実によく出来たサスペンス・アクションで仕上がりは上々。ただ前半のミステリアスな展開と緊迫感に比べて、徐々に犯人像が明確になってくる後半になってくると、安手の活劇映画っぽくなったのが惜しい。 7点(2000-11-26 23:37:14)(良:1票) |
723. イルカの日
イルカの高度な知能を軍事目的に利用して、大統領暗殺を計るという一種のSFもの。しかしこの作品はそんなストーリーが陳腐にも思えるほど、イルカの可愛らしさやその泳ぎの美しさには心を奪われる。作品そのものを忘れ去っても、人間と擦り寄りながらイルカが泳ぐシーンのバックに流れるテーマ曲は終生忘れない。 7点(2000-11-19 00:03:32) |
724. センチネル
アクション監督のマイケル・ウィナーが撮った、この時期の最も本格的なオカルト映画。地獄から這い出てくる悪魔を楽園に入り込まぬように見張るため、自殺未遂の体験者たちが次々にリレーしていく。誰もいないはずの薄暗い部屋に、背中を向けてポツンと立っているショットや、フリークスを思わせる連中がラスト15分程で大量に登場するシーンなど、どうしても忘れられない作品である。 7点(2000-11-18 23:27:28) |
725. シュリ
主人公の愛する恋人が実は敵のスパイだったというのは、いかにも古臭い設定だし、荒っぽく残虐なシーンと甘いラブ・ロマンスとかが、もうひとつ巧く絡み合っていないように感じる。ただ、それでも日本には真似のできないこういったジャンルを、韓国は見事に確立したようである。 7点(2000-11-18 17:35:13) |
726. 蝿の王
無人島に漂着した少年たちがサバイバル生活の中で、文明から遠く離れていく人間の残虐性と、それに拮抗する理性の有りかたというものを、瑞々しい感性で描く異色作。全体的にはうまくまとめ上げているものの、肝心の二人の相反する少年のリーダーの描き方が、いかにも児童文学的な大人しさが目立ち、人間の根源的なものの掘り下げが少々不足しているように思える。 7点(2000-11-11 23:19:25) |
727. ハンター(1980)
マックィーンの遺作ともなった本作は、彼の作品歴の中でもあまり語られる事がない。それだけに、まるで彼の遺言のようで余計にいとおしく思える。彼が今まで演じてきたカッコよさよりも、老いに対してのあからさまな描写には驚かされるし、彼の人生そのものを感じざるを得ない。常にカッコいいマックィーンをリアルタイムで観つづけてきた者にとって、厳しい現実というものを突きつけられたようで、なんと辛くて寂しいことか。映画は、彼が死を自覚し、新しい世代に自分の夢を託すかのように、生まれた子供を抱きかかえるシーンで終わる。賞金稼ぎの役で売り出し、そして賞金稼ぎの役で終わった事に感慨深いものを感じる。 7点(2000-11-11 16:56:33)(良:4票) |
728. パーフェクト・カップル
民主党の大統領候補を選ぶ予備選の話。その候補者たちが優位にたつためならば、相手候補のスキャンダルを暴くなど手段を選ばない。予想外の出来事に選挙参謀がどう対処していくかを実に面白おかしく描いている。それにしても邦題がよろしくない! 7点(2000-11-06 00:11:28) |
729. クレイドル・ウィル・ロック
大恐慌と赤狩りが吹荒れる30年代のニューヨークを舞台に、若き日のオーソン・ウェルズの舞台劇を目指して、自分たちの夢を求めた群集劇。実話をもとにしているという事もあって、結局、彼らのバイタリティがアメリカのショー・ビジネスの今日を築いてきたわけだし、そういう意味では意義深い作品となっている。ただ日本人の我々にはちょっと馴染みの薄いテーマなところへもってきて、登場人物(豪華!)たちの多さとその饒舌さ、そしてテンポの速さについて行くのがシンドイ。映画をゆったりとした気分で味わいたい人には不向きかも!? 7点(2000-11-04 17:02:08) |
730. ビッグ・ウェンズデー
サーフィンを題材として、男のカッコよさを十分堪能させてくれる一作。ストーリーとしてはヴェトナム戦争の話もからめたノスタルジックな青春ものだが、ただ全体としては極端な説明不足で、何を言わんとしているのか分らない。いわゆる“夢のカリフォルニア”的な雰囲気だけに終始しているように思える。けれどもこのストーリーの希薄さを、クライマックスの海(大波)の迫力とサーフィンの持つ驚異の感覚がこの作品を救っている。 7点(2000-11-04 16:27:56) |
731. 風と共に去りぬ
あまりにも有名な歴史的名作も、いずれ風と共に去って行くんだろうか?やはり映画ってリアルタイムで観るのが一番イイのに決まってるんだけど・・・。だからこの作品もその当時に観ていたら10点満点をつけていたと思います。もう少し年配の人のコメントも聞きたいような気もします。 7点(2000-10-20 11:34:11) |
732. ザ・フライ
着る物にあれこれ迷わなくて済むというわけで、まったく同じツィードのジャケットが数着吊るしてあるシーンや、転送実験でのジーナ・デイビスが片足立ちでヒールを脱ぐ色っぽさ等々、本来、ストーリーとはあんまり関係のないようなシーンがやけに強く印象に残っています。それだけに名作といってもいい程で、クロネンバーグ監督としても唯一明快な作品として仕上がってます。 7点(2000-10-19 23:23:29) |
733. ファーゴ
登場人物がみんなどこか変だけど愛すべき人たちばかり。そんな彼らのドラマゆえ、ストーリー展開も予想がつかない。かなりエグいシーンもあるんだけど、むしろユーモラスにさえ感じるから不思議だ。 7点(2000-10-15 15:58:38) |
734. デビル(1997)
H・フォードとB・ピットの初顔合わせとくれば期待するなと言うほうがムリ!でもアクション映画としては渋い作品に仕上がりましたネェ。そもそもアラン・J・パクラってどちらかというと社会派監督で、真摯で真面目な作風は高く評価されてはいるけど、やっぱりアクションは不得手のようですね。 7点(2000-10-15 00:37:12) |
735. カットスロート・アイランド
レニー・ハーリンの大活劇としてはそれ程出来のイイほうじゃないけど、ジーナ・デイビス(大ファン)の魅力でそれを補ってるって感じ。ただしマシュー・モディーンは明らかにミス・キャストで、映画のシーンみたいに“足を引っ張ってる”。 7点(2000-10-13 11:34:50) |
736. インナースペース
傑作「ミクロの決死圏」を観てしまっている以上、テクノロジーも格段に進歩していることだし、これを超える作品として期待したんですけど・・・。SFX的には実に“ショボい”出来ーというより、コミカルなドラマのほうに重点を置いてる作品。そういう意味では肩透かしを喰らった感じだけど、本筋はなかなか良く出来てました。 7点(2000-10-13 00:44:00) |
737. アビス(1989)
昨今見慣れてしまった「T2」の形状記憶合金のSFXの原型を、本作の“水”の動きで実験済みなんですけど、でも最初観たときはド肝を抜かれましたよ。ホント。エド・ハリスっていつも役になりきって本物に見えてくるところが凄い。終盤はちょっとベタな安っぽい仕上がりで評価を下げました。 7点(2000-10-12 00:54:34) |
738. 愛と哀しみの果て
この作品、同じアフリカを舞台にしている分けでもないんだろうけど、「野生のエルザ」の旋律に近い、スケール感をともなったリリカルなJ・バリーのスコアに、随分恩恵を蒙っているように思えます。 7点(2000-10-12 00:20:45) |
739. 愛人/ラマン
この作品を観てからもう何年もたつのに、“あのメロディー”が何処からか流れてくると今でもさまざまなシーンが甦ります。つくづく映画音楽の力というものの不思議さを感じざるをえません。特にラストの無言の別れはいつまでも記憶に残っています。 7点(2000-10-12 00:09:19) |
740. エクソシスト2
期待が大きかった分、皆さんカンカンみたいですネ!J・ブアマン監督って独特の映像哲学をもって、かなり強烈な個性を放っている人だけに、好き嫌いがハッキリしているみたい。個人的には好きなほうで、「脱出」のような傑作を世に送り出していますが、今回、彼が善と悪の対決を具体的に映像化したものの、第一作目とはスタンスが異なったことにより、あまりにも印象が違いすぎて不評を買ってしまったようです。で、この作品、神を否定したという意味ではキリスト教信者にとって、これほどコワイ作品はないんじゃないかと思います。悪魔と対決するのは結局のところ個人でしかないというところでしょうか?クライマックスの“例の部屋”での天地が裂けるイメージは強烈な印象として残っています。 7点(2000-09-29 11:42:28) |