761. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
映像は、ここ数年のCG技術の発達で抜群に綺麗です。しかし話の方はと言うと、自分が原作を読んでないこともあって、場面が次々と移るなあ。ここは原作から端折ってるんだろうなあと気になるほど理解が困難でした。なぜブラックが味方になるのか良く分からなかったし。クライマックスも、クライマックスだったの?という拍子抜け。ハリーに都合のいいことばかり起こる物語の作りも鼻についてきたので、次回作は観ないかも。 [DVD(字幕)] 4点(2005-09-18 03:04:48)(良:1票) |
762. 感染
中盤までは傑作ですね。医療ミスに奇病発生などなど崩壊寸前の深夜の病院。 どうなってしまうんだ?とドキドキものでした。出演してるのも佐藤浩市や佐野史郎・ 高嶋雅伸といった演技の確かな人達なので、よもや訳の分からない投げやりな展開は ないだろうと信じていたんですが、終盤はやっぱり意味の分からない、グロさだけが際立つものになってしまった。「意識に感染する」って結局何なんでしょうね?佐藤氏が最後に見た映像の数々も、まるで脈絡を感じないし。怪物が登場しなかっただけマシですが。 [DVD(字幕)] 6点(2005-07-13 18:41:35) |
763. エイリアンVS. プレデター
イロモノ作品であることを自覚し、B級に徹した(多分)姿勢に好感を持てます。 プレデターとエイリアンの扱いは、結構上手く配置したじゃないかという感じ。 ピラミッド内の戦闘もわりかし見ごたえあり。(人間がゴミのようですが・・・) そしてヒロインと戦士プレデターの共闘は、無理がありすぎと思いつつもワクワクしました。ヒーローと手を携えて悪を倒すってのは、やっぱ夢があります。 [DVD(吹替)] 6点(2005-07-09 23:35:01) |
764. フロム・ヘル
伝説の殺人鬼・切り裂きジャックの正体も動機も、恐ろしく俗っぽい描かれ方です。あっと驚くような仕掛けは全編通して何も無し。本物の真相も案外、この程度のしようもないものだったのかも。 ヒロインがメアリー・ケリーなので最後の犠牲者になるんだろうと思っていたのに、入れ替わりでセーフですか。ぬるいです。ぬる過ぎです。というより、助ける必要があったのだろうか。 [DVD(吹替)] 3点(2005-04-17 16:22:25) |
765. ソドムの市(1975)
糞尿地獄には分かっていても目を背けました。全編通して狂気の沙汰ですね。 思想的なものは全く感じませんでした。単なる監督の趣味でしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-12 12:38:49) |
766. あの夏、いちばん静かな海。
なんとも評価の難しい映画です。主人公たちが全く話さない。事件らしい事件も起きないなど、自分の中の映画の常識とかなり違って。あえて言えば記録映画でしょうか。妙にカメラが引いていて、人物の心理描写などが一切ないですし。ストーリーも無きに等しいですが、無くてもいい、海と久石譲の美しい音楽に浸っているだけで十分と思わないでもないです。とにかく不思議な作品です。 5点(2004-10-25 17:34:11) |
767. テキサス・チェーンソー
大好きな「悪魔のいけにえ」の再現を期待していたのですが、残念ながら及ばなかったです。同じ筋に見えても、狂気の質が違います。あの一家の、殺人に罪の意識を感じないという点は同様なんですが、細かく見ると根本的に違う。オリジナルでは人間と家畜を同等に扱う異常性があり、それが恐怖をかきたててくれたんですが、こちらはレザーフェイスを軽蔑する一般人へ復讐するため。妙に腑に落ちてしまうんです。他にも不満点はいくつもあります(いずれもオリジナルとの比較になりますが)。まず、今回の若者虐殺は一家にある程度の計画性があり(製粉工場へ誘導している)、突発的な事件でないこと。音楽が部分的にアクション映画めいており、余計である。チェイスシーンにもその影響が見られること。若者たちが妙にしぶといこと(特にヒロイン。上手に逃げていて、狂気に飲み込まれた感じがしません)。ご都合主義的なお助けキャラの子供がいること(一家の一員なのに・・・)。等々の理由で、オリジナル版誕生以来の様々なホラー映画(13金にスクリームに・・・)の要素を贅肉として身に付けてしまったリメイクは、作る意味がなかったのではと思います。リメイクと銘打たない作品であれば、7点でしたが。最初と最後のドキュメンタリー風の映像は良かったですし。 4点(2004-10-21 11:47:19) |
768. 片腕カンフー対空とぶギロチン(93分版)
真面目にカンフー映画を作ろうと始めたのが、終わって見たらバカ映画だったということですね。それは天下一武道会が主催者の意図に反して、観客のいない、盛り上がりようのないものだろうと、そこで展開されるバトルが結構力入ってて面白かったことで窺えます。それにしても、カンフー映画の主人公には強さを通して憧れを抱くことが多いのですが、この片腕ドラゴンには全っ然それがない。スカシてて偉そうだし、強いと言われる割りに罠を仕掛けて勝とうとするし。終盤はギロチン爺の方を応援したほど。 6点(2004-10-13 19:22:35) |
769. 死霊のはらわた(1981)
この映画のビデオが始めてレンタル店に並んだ頃、父親に借りてくれと頼んで拒絶された思い出があります(それくらいヤバいパッケージだった)。中身の壮絶さも期待以上。血しぶきを浴び、仲間に殺されそうになりながら生きようとあがく主人公、気の毒です。そしてクライマックスのクレイアニメ、気色悪すぎ。小綺麗なCGでは表現不可能な生々しさ、毒毒しさは必見です。 (追記)序盤の、食事中に地下室への扉が唐突に開くシーンが何度見ても怖い。 [DVD(字幕)] 10点(2004-10-04 15:49:19) |
770. スカーフェイス
頂点を極めた後は、転落が待っているんだろうとは分かっているんですが、予想以上のすさまじい落ちっぷり。銃撃戦の末、噴水に落下するシーンだけでも、この映画は見る価値がある。 8点(2004-09-26 03:53:02) |
771. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
子供の頃、映画館で観ました。ハン・ソロが死んじゃった!と泣いた覚えがあります。雲の惑星での、ルーク対ベイダーの悲壮な戦いなども含めて、今作では反乱軍が押されっぱなし、1作目みたいな大逆転劇無しと、ストレスが溜まるかと思うと不思議とそうでもない。次作での反撃を予感させてくれる演出があちこちにちりばめられているからでしょうか。ラストの、宇宙船の窓の外をルークとレイアが身を寄せながら眺める、思い切り引いた映像シーンが特に好きです。それと・・・「愛しています」「知ってたさ」(いいねえ、この強がり!)このセリフ、死ぬまでに一度は言ってみたいです。 [DVD(吹替)] 10点(2004-09-26 03:44:05) |
772. SF/ボディ・スナッチャー
花が複製人間を生み出すシーンのぐちょぐちょぶりが特に印象的。普通の人間が群衆に混じっていても、すぐに気が付かない宇宙人のマヌケぶりも何か愛らしい?昔、藤子F不二雄先生の短編漫画で、街の人々が吸血鬼に次々同化されていく話があった。これと同様に、本作でも取り込まれることは苦痛でなく、素晴らしいことと表現されていたので、オチは同じかなと予想していた。ラストで主人公も同化されていたことが分かるけど、一体どんな気分だったのか・・・。 5点(2004-09-26 03:30:04) |
773. ロボコップ(1987)
バーホーベンという監督はすごいですね。設定だけ見たらB級の作品を、ここまで泣ける映画に仕上げるとは。DVDのメイキングを見ても、非常に丁寧な演出を心がけたのが分かって好感を持てます(ロボコップのカクカク感が、小鳥をモチーフにしたものだったとは!)。ラストシーンは圧巻。「良い腕だ 君の名前は?」「マーフィー!」カッコイイ! [DVD(吹替)] 10点(2004-09-24 16:58:43) |
774. 震える舌
ネタバレ ああ~女の子、死ななくて良かった・・・と心から思った。 突然の病魔に少女も、その両親も極限まで追い詰められます。あまりにも過酷で生生しいです。恐怖映画の域に達してると言っていいでしょう。ああ~歯をペンチで抜かないで~~! [ビデオ(邦画)] 7点(2004-09-22 23:06:35) |
775. ウェドロック
爆弾入りの首輪を付けられてのアクションという点が「バトルロワイアル」の元ネタと聞いたので鑑賞したのですが、期待はずれでした。常に命の危険にさらされているという緊張感がショボかったのが最大の原因。恋愛やってる場合ではないでしょうに。ルドガー・ハウアーがメタボ化して不恰好なのもマイナス。 [DVD(字幕)] 3点(2004-09-21 14:25:16) |
776. アルマゲドン(1998)
初めて観る前から結果が分かっている映画ほど、つまらないものはないです。パニック映画であればなおさら。 3点(2004-09-21 14:18:46) |
777. オーメン(1976)
目には見えないが間違いなく存在する悪魔の力の前に、追い詰められ、絶望が高まっていく父親たちの姿に衝撃を受けた。血はほとんど出ないが、恐怖感は他のどのホラーにも勝っており、カメラワーク・音楽・役者たちの表情などあらゆる面での演出がハイレベルだと思う。個人的には、ダミアンを殺せと命じた神父が、その直後の強風に追われるシーン、カメラマンが首を切断された現場で父親が顔を覆い、絶望するシーンが好きだ。それにしても、グレゴリー・ペックは山崎努に、お手伝いさんの女性は岸田今日子に似すぎている。 [DVD(字幕)] 10点(2004-09-20 18:54:05)(笑:2票) |
778. 1492/コロンブス
ある民族における英雄も、征服される側からは重罪人と評価されるという世界史上の現実を正面から見据えた作品ですね。原住民からは次第に侵略者と警戒され、同じ西洋人の貴族からも疎まれ、理想とのギャップに苦悩するコロンブスの姿は観ていてつらかった。リドリー・スコット監督がどのような意図でこの映画を作ったのか、想像するしかないが、少なくとも大陸「発見」500年などと浮かれているばかりでなく、その歴史的事件が後に多くの悲劇をもたらした事実を、この機に知って欲しいと考えたのは確かではないでしょうか。 7点(2004-08-28 16:33:08) |
779. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
確かに、1作目を観ていないと訳が分からない作品ではありますが、続編であることをここまで完璧に生かしきったストーリー展開は他にないと思います。今回起こる事件も全てタイムマシンあってのものですし。1作目と有機的に繋げるためにスタッフが研究しつくした結果なんだろうと感心しきり。ラストのデロリアンとドクが雷の直撃を受けて消滅するシーンは、ど、どうなるの?と衝撃的でした。そして一点だけ残念だったのは、クリスピン・グローバーの降板。いいキャラクターだったのに。彼がもし出演していたら、ジョージがビフに射殺される恐ろしいシーンが観られたかもしれない。 10点(2004-08-28 16:05:00) |
780. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
映画史上かつてなかった冒険を生んだ張本人・ドクが今回の主役。前2作が比較的ドタバタしていたのに対し、西部開拓時代でドクの初恋を中心とした人間ドラマがじっくりと展開されます。派手さは足りないし、機関車を使ったアクションも失敗するはずがないという、緊張感にかける部分があるのは否めないですが、大作シリーズの大団円としてはこれでいいのではないでしょうか。未来は決まっていない。未来は自分で作るもの。素晴らしいメッセージです。 8点(2004-08-24 14:13:23) |