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ちずぺさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 102

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61.  アメリカン・ヒストリーX
ネオナチの話だと聞いていたし、宣伝でも怖そうな印象だったが、ホントに良い映画だった。エドワードノートンはあいかわらずうまかった。この役は彼にしかできない。ネオナチにはまり、意味もなく黒人をころしてしまった兄が、刑務所で苦労して改心し、出所後いまだに自分をカリスマ的にあがめている弟を立ち直らせようとする話。「ファシズムとは何か」というのを説明するのに、この作品をみればわかる、と答えられる作品。ファシズムとは「憎しみを個人にではなく、その属性(たとえば黒人であることとか、ユダヤ人であることとか)に帰すること」、それが筋道たててわかるようになっている秀逸のストーリーです。関係無いけど、弟役のエドワードファーロングはILOVEペッカーであり、ラストシーンでは「ペッカー殺すなよ!!」と思ってしまいました(笑)。
9点(2001-09-10 18:44:03)
62.  秋刀魚の味(1962)
これはすごかった。よかった。拍手!!笠智衆いい。あの棒読み口調がたまらない。日本の「おとうさん」そのものだ。昔の縁談ってねー、こういうふうだったか、と納得。でもそれはそれでいいじゃない、と思える。だって笠智衆は娘の幸せだけをねがっているんだもん。その後、テレビなんかで笠智衆の顔をみるだけでなきそうになりますもん。多少静かなテンポなのは、最近の映画を見なれた人には前半ちょっときついかもしれないけど、そんなものはスグに慣れますって。小津監督は、黒澤監督とも一味ちがっていいですねーー。人物に「背中」で語らせる手法、とでも言いましょうか。日本人の美意識ってものがあるとしたら、この作品はそれを形にしたといえるのではないでしょうか。
10点(2001-09-10 11:05:03)
63.  猿の惑星
「そんなこと猿にいわれちゃあ・・・・」という風刺は面白かったのでは?動物は口がきけない、こんな優れた知能をもつのは人間だけだ、そんな言い方を学者でも割としがちだけど、そんなのねえ、猿にもきいてみなきゃわかんないって、という一つの普遍的な真実には少なくとも言及できてると思います。
7点(2001-09-10 10:46:33)
64.  エリン・ブロコビッチ
子供のためならなんでもするわ、というエリンのパワフルな生き様はまさに痛快。そして最後は大金をゲットするという実にアメリカ的なサクセスストーリーは秀逸。この人にあってみたい!と思わせるのは、映画の作り方と主演のジュリアロバーツの功績も大きいでしょう。アカデミー賞作品賞あげたかったぐらいなんだけど。私はダントツで大好きだけど、カップルでも、ファミリーでも、友人どうしでも、どんな人が見てもある程度は楽しめる保証付です。だから、みんなで見るものに迷ったらまよわずこれに決めましょう。もしつまんなかったら私のせいにしてもいいです。うちの近所の大型ビデオ屋でも20本ぐらいいつも全借り状態ですよ。(作品賞のグラディエーターはたくさん残ってるのに・・・笑)
10点(2001-09-10 10:36:21)
65.  ロレンツォのオイル/命の詩
医学の限界を知ったオドーネ氏は、一から畑違いの医学の研究を始めるが、それが着実に成果を上げていく。このオドーネ氏のすごさは、「誰にも負けない当事者意識」、これに尽きるだろう。医者が持っているのは伝統に基づいた体系的な知識であり、患者の家族が持っているのは、切迫した状況と、誰にも負けない当事者意識である。オドーネ氏の業績はこの2つが結びついた所に結実した。体系的な知識を持つ医者の権威に屈するか、逆に当事者意識が空回りして、怪しげな宗教やカルトに走るのが患者の家族のできる限界とされていたのに、氏は息子を助けたい一心で、正しい科学的な方法によって次々に医学のパラダイムを開いていく所が実に偉大だといえる。人間に不可能なことは何もない、ただ、方法を間違えなければ、ということだろう。
9点(2001-09-10 10:23:06)
66.  リアリティ・バイツ
未完成のフイルムを人にいじられるくらいなら、自分自身の手で多少の妥協はあっても一本に完成させることが大事、ということが描かれている作品だと思う。青春とは人に触らせたくない未完成のフイルムの断片のようなもの。いくらテレビにつかってもらえるといっても、ピザハットの広告がまぎれこむのはあまりに残酷でリアル。秀逸な青春映画。主演の子もとてもキュート。いまの平均点5.1はあんまりだ。あげてあげたいので10点
10点(2001-09-10 10:17:56)(良:2票)
67.  ラスベガスをやっつけろ
汚い映画だった。こんなのを見て薬がかっこいいとか思う子供が出ては困る。(PTA的に言ってるのではなく、麻薬物でももっとまともなのがたくさんある、という意味)クリスティーナリッチがバーブラストライサンドの絵を持ってるというシーンだけだな。良かったシーンは。
3点(2001-09-10 10:14:38)
68.  ファイト・クラブ
物質文明うんぬんなんてテーマがあるにはあるのかもしれないけどツメがあますぎるよ。男の人はこういうの好きなのかなあ。カップルでは見ないほうが良いと思う。彼女のほうが寝ちゃうよ。
2点(2001-09-10 10:01:20)
69.  スティング
最高に面白いエンターテイメント。Rレットフォードはいんちきくさい詐欺師も似合う。ポールニューマンという俳優を意識してみたのは始めてだったけど、なかなか渋い。タラリランリランリランというテーマ音楽がしばらく頭を駆け巡りました。2転3転する脚本もGOOD。おしゃれな映画。
9点(2001-09-09 00:54:14)
70.  恋する惑星
好きな人の部屋に勝手に入って模様がえをしてしまう恋する女の子の気持ちが痛いほど伝わってくる。王家衛作品で唯一好きな作品。関係ないけどトニーレオンって佐田啓二ににてる・・・・。トニーレオン大好き。
9点(2001-09-09 00:50:40)
71.  25年目のキス
ぜんぜん期待してなかったのに、すごく面白かった。青春時代にありがちな「いけてる」かいけてないか、という至上の命題を面白おかしく描いている。このへんは「SHOW ME LOVE」に似てる。ドリューはほんとに不思議な女優。こんな自虐的な役を平気でやって大丈夫?(しかも自分でプロデユースまでして)とこっちが心配したくなるほどなんだけどなぜか憎めないし、いけてない、と言う意味ではほんとうにいけてなくてうまい演技。引き出しが多くていい女優なんじゃないかと思う。先生役のデビットアークエットはいい男。関係ないけど、ヤマンバファッションのルーツを見た気がする。白人がやるととってもキュートなので、真似したくなる気持ちもよくわかる。
7点(2001-09-09 00:44:40)
72.  オール・アバウト・マイ・マザー
2回見ました。妊娠中に劇場で見て、出産後にまた見た。はじめてみたとき頭をガーンとなぐられたような衝撃の作品だったが、2度目はそうでもなかったのはきっと、この作品の内容がすでに血となり肉となってしまい、主人公マヌエラのしていることが人間として当然と思えるからだろう。母親になったからかもしれない。あと、今回気付いたのはペネロペクルスが修道女だってこと。彼女の生き方で考えさせられるのは「慈善の対象とその距離感」について。慈善の対象に踏み込みすぎたあまり悲劇の人生を歩んでしまった彼女は若すぎたのか?彼女のような美しい心を持つ人間を不幸におとしいれる容赦ないストーリーが、世紀末的なリアリティを感じさせて、こう言う見方をしてもすぐれた名作といえる。そうした修道女や、汚く年老いてしまったオカマの中年、レズの大女優など、間違ってしまった人々、弱い人々を淡々と母性で包み込むマヌエラは本当に原母性的な存在といえる。人助けといったような中途半端な偽善よりはるかに上のステージで人を包み込むその生き方に涙せずにいられない。
10点(2001-09-09 00:39:15)(良:1票)
73.  多桑/父さん
富士山と皇居を見てから死にたいと、じん肺にむしばまれた体を押してでかけようとする父さん。この父さんは働かず文句ばかり言い、かあさんに暴力をふるう最悪な父親だが、最期に、苦しむ姿を皆に見せるよりはと病院の窓からとびおりてしまうあたりに彼なりの美学というかダンディズムがあるのだなあ、と思った。この脚本の呉念眞は大好きな脚本家のひとりです。
9点(2001-09-09 00:32:59)
74.  シリアル・ママ
「笑って殺して」という感じで実に楽しげに殺人を繰り返すシリアルママの姿にさわやかささえも感じてしまう。とくに包丁じゃつまらないからと、ラム肉の足で「ビデオを巻き戻せ!!」といいながらなぐりつけて殺すあたりが、なかなかマニアックでいいです。社会のルールを守らないやつを成敗する正義の仕置き人?シリアルママは本当に実在したんでしょうか??とても実話だとは信じられません。この話、「ごみを分別しないとシリアルママに殺されるわよ」などと、グリム童話的に子供のしつけにも使えそうな気もした。使えないか。
10点(2001-09-09 00:29:10)
75.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
たくさん映画みてると、たまにこういう掘出しものに当たるのがうれしいですね。レザボアドッグスを思わせる乾いた、かつ馬鹿馬鹿しい回転式皆殺しムービー。ロシアンルーレット的なスリルでいっぱい。野蛮なのは基本的に嫌いなんだけど、知的なしかけがあるとコロっとまいっちゃいます。グッドです。
10点(2001-09-09 00:25:18)(良:1票)
76.  ノー・ルッキング・バック 《ネタバレ》 
都会に出ていって自分を捨てたダメ男が田舎街に帰ってきた。しかし、自分はまじめな田舎男とウエイトレスとして平穏に暮らしている。ただ、どこかで「こんなところに埋もれていたくない」という気持ちがある主人公はダメ男の誘惑に乗ってしまい、2人で街を出る約束までしてしまうが…・・。かつて自分を中絶させ、その合併症で子供を産めないようにまでさせられてしまった女は、やはり、ダメ男にはついては行かない。しかし、人生をもう一度試したい、という気持ちも本当で、第3の道(一人で都会に出る)を選択する。ノールッキングバック(ふりかえらない)というタイトル通りの結末。主人公が最後に第3の道を選ぶまでの過程が、見てる者にとても納得がいく形に表現されており、リアルで本当に良い。正、反、合、という人生の(恋の?)弁証法がみごと。
9点(2001-09-09 00:20:30)
77.  2001年宇宙の旅
キューブリック大好きなんだけど・・・・。この作品ってもしかして壮大な駄作?「2001年宇宙の旅、壮大な駄作」説を新しい仮説として発表します。でも、はじめて見たのは当の2001年。デテイルを現在と比較する楽しさはありました。
6点(2001-09-09 00:16:43)
78.  ウェディング・バンケット
私は個人的に、「グリーンディズティニー」以外のアンリー作品ははずれなしと思っているので、グリーン~をみてがっかりした人も、この作品や推手や、恋人たちの食卓はぜひ見て欲しいと思います。みないと絶対そんする!!父ランシャンが、息子がゲイであることをしっても、孫の顔をみるために知らぬふりをつづけて皿を洗う背中。中絶に向かう息子夫婦が出かけようとするのをとめようと、かばんをとりに転びながら戻る母の姿。偽装嫁を責めることなく、「あなたと赤ちゃんがほしい」と泣いてすがる母の姿。こうした何気ないがにじみ出る親の愛情を見て、それを「周囲」の雑音と切り捨てることができようか?もう後半、涙、涙でしたよ。アンリー万歳!!
10点(2001-09-09 00:12:45)
79.  推手 《ネタバレ》 
「恋人たちの食卓」と並ぶくらいこれもすごくよかった。拳法の先生で、書道をたしなみ、家の後継ぎの孫を気にかけ、ひとことも英語を話せない「いかにも」な中国人のおじいさんが、悪気はないんだけど、垢抜けたニューヨーカーの嫁と同居し、案の定うまくいかなくて、同じように厄介者扱いされている台湾人のおばあさんと息子たちの策略で結婚させられそうになるが、「陳さん(おばあさん)にも誇りがある」と書置きを残して家出をする話。家出したあと、バイトさきの店長に不当解雇させられそうになって、拳法をつかってふっ飛ばしてしまい、翌日のNYの新聞で英雄扱いされてしまうなど、面白いエピソードでいっぱい。主演のランシャンは中国の笠智衆と言った感じ?年老いていくことについて悲観的になりかけたときにぜひ見て下さい。勇気がわくと思いますよ。
10点(2001-09-09 00:05:11)
80.  I love ペッカー
ボルチモアの素朴なカメラ小僧の、家族や周囲の人々の素朴な様子を撮った写真がなぜかNYで認められ、もてはやされ、それによって周囲の人々の生活までがらりと変わってしまう。「有名になるとやりにくくなる」と主人公も思い始める。パッと出で認められてしまった人間なら誰にでも必ずぶち当たる壁の部分を本当に良く描いてある。不意にセレブリティーを手にしてしまったときに人の本当の品位が問われてくるが、このペッカー少年は本当に写真を愛する純粋な気持ちを忘れず、NYがなんだ、ぼくの作品をみたければボルティモアに来なさい、という毅然とした姿勢で挑むラストがすばらしい。ジョンウオーターズはただのヘンタイ監督にあらず。ヘンタイ作品ももちろん好きだけど・・・・。
10点(2001-09-08 23:58:13)
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