61. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
《ネタバレ》 まあ、お話のほうは完結を見るまでおあずけにしときましょう ただ 「今日の日はさようなら」は気持ちはわかりますが、無理やり過ぎです。 「翼をください」は「今日の~」よりはマシですが、これはエンドクレジットで流すべきでしょう、で、エンドクレジットで流れてたウタダ某の曲は全然イラナイです。 [映画館(邦画)] 6点(2009-06-29 01:29:11) |
62. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 理屈ぬきで楽しめるのがこの手のアクション映画なのですが、それにしてもちょっとやりすぎですね、特に冷蔵庫ネタとターザンネタはさすがに無理があります、コメディは構いませんがこれではギャグです。あと1950年代を再現した美術は素晴しいのですが、マットのバイク(ハーレーダビッドソン、スプリンガークラシック、2007年式らしいです)が全てをブチ壊しています、まぁクラシカルなデザインがウリなんで違和感は少ないのですが、それでもハンドル周りがアップになると当時としてはあり得ないデザインのスイッチ類が丸見えで興ざめしてしまいました、別にバイク好きでなくても明らかにテイストが違うと思うんですがねぇ?(さすがにセル一発ってわけにはいかなかったようで、始動時だけは古いモデルのようでしたが) [映画館(字幕)] 6点(2008-07-20 02:09:15) |
63. チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
《ネタバレ》 どこまで史実に忠実かは知らないが、まぁ人間のすることだからあれくらいのドタバタがあってもおかしくないし「正義」という言葉が明らかにギャグとして演出されているのも納得できる(善悪で戦争を語れば、たいていの場合真実は失われる)そういう意味でブラックコメディとしてはかなり完成度が高いと思う、ただ史実だからこそ、その後のアフガニスタンの状況やら、ひいては同時多発テロなどを思うと素直に笑えない、同じ人間として自嘲気味に笑えるほど私は皮肉屋ではないし老いてもいない、これが完全なフィクションなら大笑いできるのだが、史実それ自体がタチの悪いコメディでしかないという意味においてこの作品は「ホラー」に分類されるべきなのかもしれない。 [映画館(字幕)] 6点(2008-05-26 20:05:12) |
64. 笑う大天使
川原泉ファンとしては、シナリオに合格点は付けられませんねぇ、ただハリボテCGの背景とかは、けっこう成功していたと思う、カメラがほとんど動かないのも意識して「ウソっぽさ」を演出しているんじゃないかな、フィルターかけまくりの画面は伊勢谷君が出演していることもあり、なんとなく「CASSHERN」っぽい感じもしましたが、ああいうシリアス(笑)系より、こういうノリのほうが絵として合ってましたね。あと久しぶりに広川太一郎のナレーションが聞けたし、オスカー候補女優も出演していたりと、それなりに楽しめました。 [DVD(邦画)] 6点(2007-03-12 23:11:49) |
65. 蝋人形の館
《ネタバレ》 久しぶりにバカっぽいホラーが見たくなって、かる~い気持ちで映画館に足を運んだんです、だいたい「蝋人形の館」ってタイトルからしてバカっぽい、どうせ配給元が適当な邦題付けたんだろうなぁ、・・・って、でも映画が始まると画面には「House of wax」の文字が! なんだホンマに「蝋人形の館」じゃん、で、ちょっとだけ背筋を伸ばしたんですが、まだ油断してたんです、まだ「13金」みたいな「ホラー」のための「ホラー」だと思ってました、実際は「ホラー」のフリをした「フェチ映画」だったんです。フェチは嫌いじゃないし、なによりアイデアがいい、全員蝋人形の街、蝋で出来た蝋人形の館、双子VS双子、「蝋人形」というより「蝋」なんですよね、蝋フェチ(笑)残念なのはホラーとしての出来がひどく悪いこと、とにかく怖くないんです、不良の若者、流行の音楽、半裸のねーちゃん、そしてキャンプと笑っちゃうくらいB級ホラーの定石を踏んでいるのに、どれも中途半端、どうせなら登場人物は兄妹の双子と兄弟の双子だけでよかったんじゃないでしょうか?そのほうが双子VS双子の構図が明確になるし、「ついで」に殺されるかわいそうな役も無くてすみます、でもそれじゃあ「ホラー」にならない、いや「ホラー」にしなくても十分オモシロイ映画が出来たと思うんですがねぇ、例えば今をときめくピータージャクソンの「ブレインデッド」みたいに・・・ [映画館(字幕)] 6点(2005-10-24 00:28:27) |
66. 容疑者 室井慎次
《ネタバレ》 超モダーンな湾岸署(画面には登場していないが)に対してスチームパンクな新宿北署の雰囲気など絵作りはなかなか凝っていてそれなりに楽しめた、でもあの刑事達はちょっとやりすぎかな?特に哀川翔のキャラが前作「真下」の寺島進とカブっているのが気になった、グラサンはまぁ許せるけどドカジャンちょっと安易かな。 ストーリーはそれなりに楽しめたが、ラストのオチはちょっとなぁ、公安ってガメラ2のウルティメイトプラズマ並の破壊力ですね。(笑)それはそーと「和久さんも心配している・・」っていうセリフで泣きそうになってしまった。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-04 02:11:41)(良:1票) |
67. 姑獲鳥の夏
《ネタバレ》 やっぱり永遠のアイドル(?)知世ちゃんに狂気を演じさせるのには無理があったようです、大林監督の「あした」にチョイ役で出演していた頃のガリガリに痩せた知世ちゃんならもうちょっと雰囲気が出たのかも知れないけど、どうも健康的に太っちゃって(決してデブってわけじゃありません、念のため)作品のイメージとはちょっとズレてましたね、その点いしだあゆみはそれほど重要なカットでもないのに、迫真の演技でとにかく怖い、このへんはやっぱりキャリアの差でしょうか、作品のほうはと言うと良くも悪くも原作を読んだ人、もしくは京極ファン限定の映像作品って感じで、見たいシーンはだいたい押さえてありますが、「時かけ」で萌えた原田知世ファンの私としては愛情の裏返しとして見たくないと言えば見たくないのだけれど、存在するのなら見ないわけにいかない禁断のシーン、例えば知世ちゃんの濡れ場や爆発(?)シーンは適当に誤魔化していました(笑)全体としてやはり原作を読んでいないとついていけない作品なんで(同じく実相寺監督の「帝都物語」よりはマシですが)あまり人には薦められないかもしれませんね、ただ、誰が撮ってもあの分厚い原作を2時間の尺に納めるのは無理でしょうから、企画自体に無理があったような気もします。最後に水木しげる大先生のネタはお遊びではありますが、なかなかよかったと思います。 [映画館(字幕)] 6点(2005-07-18 02:44:03) |
68. アンドリューNDR114
よく出来たファンタジィだとは思う、ただアンドリューがが求めたのは人間が人間にとって「美しい」と思える部分のみであり、果たしてそれが本当に「人間」と呼べるものなのか甚だ疑問である、おそらくこの先数百年は大丈夫だと思うが、もしもファンタジィではなく現実にアンドリューのような「亜人間」が存在する時代が来たとしたら、この作品はとても危険なものになってしまうような気がする。 [地上波(吹替)] 6点(2005-05-13 20:47:56) |
69. 華氏911
《ネタバレ》 う~む、テーマがテーマなだけに評価し難い作品ではある、不謹慎、と言われるのを覚悟のうえでエンターテイメントとして評価するなら前作より劣るのは間違いない、なぜなら前作には「銃」という明白な「悪(もしくは「必要悪)」がテーマだっただけにコロンバイン高校の事件は悲惨ではあるのだが、悪と分っていながらも銃を持たざるをえないアメリカという国家の滑稽さを笑うことができた。また監督も過度に主張するのではなく、終始「なぜ?」という疑問を投げかけていたのがエンターテイメントしていい方向に働いていたと思う、言ってみれば前作は「誰もわかっている」事をおもしろおかしく監督が代弁していたに過ぎないのだ(だからと言って作品の質が低いわけではない、念のため)しかし本作は監督の主張の映画である、政府の主張はウソだらけだ、と批判するのは結構だが、監督であるマイケル・ムーアは真実だけを話しているのか?これは別に監督の主張はウソだ、と言っているのではない、彼から私が学んだ事を実践すれば当然そういった疑問が浮かんでくる、「銃=悪」ならまず疑問は湧かないが(おそらく多くのアメリカ人も)ブッシュを含む政府高官の言う事は全てウソでマイケル・ムーアの言う事が全面的に正しい、という認識はこれはこれで危険ではある。特に日本のワイドショーがよくやる文脈を無視したコメントの引用などは、どうも素直に信じられないし笑うことも出来ない、また愛国者だった女性が子供を失ったことによって批判者に転じるくだりなどは、あまりにも話が出来すぎていると言われても仕方が無いだろう、そもそもムーア自身も「人道的な戦争」の欺瞞を指摘していたのに、息子が戦死したからといって主張を変えるこの女性の心理を私は理解できない、もちろん肉親を失うことは何よりもまして悲しいことであるが、「戦争=死」という子供でもわかる(と私は思う)認識がこの女性には欠けていたのである、息子に軍隊を薦めた責任をこの女性はどう思っているのだろう、(戦争など人道的であるはずがないのだ)こういうテーマはエンタテイメント色を削ってでも出来る限りフェアにやるか、そうでなければ安易に手を出さないほうがよかったのではないか? 6点(2004-08-22 03:00:59)(良:1票) |
70. CASSHERN
素材(「キャシャーン」という「素材」ではなく、映像素材ね)は悪くない、いやむしろかなりいいセンいってると思う。この素材を使って誰かマトモな人が編集して尺を半分くらいにすれば、かなりよいものに仕上がっていたと思う。ノリや勢いだけではよい作品を作ることは出来ない、考え無しにセンスだけで映像を撮りまくっても、そこに哲学がなければそれは映画とは言わない(カントクは写真家だっけか・・・)確たる哲学が無いので結局登場人物に差しさわりの無いセリフをしゃべらせることでしか物語を終わらせられなかったのは、正直あまりにも素人臭い、もう映画を撮るな、とは言わない、「出直してきなさい」って感じ。 6点(2004-04-25 00:08:00)(良:2票) |
71. プライベート・ライアン
まず、緊迫感を出すためにコマを落とした動きや、臨場感を出すための手持ちカメラでの映像などは明らかに失敗していると思う、ノルマンディ上陸のシーンではその悲惨さに絶句する前に画像に酔って気持ち悪くなってしまった(笑)シナリオはまぁいいのだが、スピルバーグ特有の「ネタ」で笑いをとろうとしたようなシーンがいくつかあって閉口してしまった。 結局彼は歴史の悲惨さを見せたかったのか、ただ単にエンターテイメントが撮りたかったのかどっちなのだろう?(多分前者なのだろうが、長年染み付いたエンターテイメント監督してのサガがそれを許さなかったのだろう・・・) 個人的には動いているケッテン・クラートが見れたのが嬉しかった。 6点(2004-01-19 01:52:03) |
72. グラディエーター
私はリドリー・スコットのファンである、で、そういう意味ではリドリーらしい絵があまりなくて物足りない、ファンであるという事を差し引いたとしても、やはり物足りない作品だったと思う。 なんだか大昔の映画のリメイクでも観てるような気分だった。 やはりこの人はセットの中でスモークを炊かなければダメなのだろうか(笑) ただ、ホアキン・フェニックスの演技はよかったと思う。 それにしてもリドリーはこんな作品ではなく「エイリアン」か「ブレードランナー」か「ブラックレイン」でオスカーを取って欲しかったなぁ、(結局この作品でも監督賞は取れませんでしたが・・・) 6点(2004-01-19 01:07:25) |
73. マトリックス
かなり期待して映画館に足を運んだ記憶がある。しかし期待していたものとは違っていたというのが正直なところ。まず電脳世界を現実の社会をなぞった形で表現しているところにガッカリした、まぁ映像的にはよくできていたが、できればここで新しい表現方法を見せて欲しかった。確かに完成度は高いが、評価されてるのは登場人物のファッションやアクションばかりというのはいかがなものか?こういう題材を扱うのなら「トロン」なんかのほうがよほど志が高いように感じる、(マトリックスのほうが映画としてはるかに完成度が高いし、面白いんではあるんだけどね) まぁ期待したのは私の勝手ではあるのだが「ニューロマンサー」からのあからさまな引用なんかを見ると、どうしてもそんなことを思ってしまう。 6点(2004-01-19 00:18:54) |
74. 伝説巨神イデオン 発動篇
この作品を評価するのは難しいです。 まず「映画」になっていません、まったく知識の無い人に薦める場合、「テレビシリーズを何話まで見て、そこから後は見ずに映画の後半だけを見ましょう」てなことを説明しなければなりません(笑) 好きか嫌いかと問われれば文句なしの満点(いや、それ以上です)でも「シネマレビュー」という意味ではこの点数です。 6点(2004-01-13 23:37:08)(良:1票) |
75. 宇宙戦艦ヤマト
確かにテレビの再編集版なのでいい点数は付けられないのですが、あの時代を象徴する作品という意味でこの点数です。 テレビシリーズを評価するのなら+3点 6点(2004-01-13 23:31:59) |
76. さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち
私はこの作品にいい点数を付けたくありません(笑) 今見るとその薄っぺらい自己犠牲の精神と、かつてそれに陶酔し涙した自分が本当に嫌になります。 で、0点と満点の中を取って5点、そして、あの涙に1点、計6点ということで。 6点(2004-01-13 23:24:55) |
77. イエロー・ハンカチーフ
《ネタバレ》 「幸福の黄色いハンカチ」にあったコメディな要素がほとんど存在せず、淡々と進むストーリーがちょっと物足りない、やはり武田鉄也、桃井かおりという日本の誇る二大「怪優」と比べると、主演の二人は「普通」すぎなんじゃないだろうか?決して駄作というわけじゃないけど、元作品と比べられるのはリメイクものの宿命なんで、評価は辛め、ところで警察署で出前のネェちゃんが持って来るのが「レバーフライ」ってのには笑った、ちなみに「幸福の~」では「ニラレバ炒め」である。 [DVD(字幕)] 5点(2011-09-18 18:55:58) |
78. ターミネーター4
《ネタバレ》 バカ映画である、バカ映画として見れば、過去のヒット作(マトリックス、トランスフォーマー、エイリアン、マッドマックス、大脱走etcetc)からの引用の数々や、あまりにもご都合主義で、そのくせ矛盾だらけのシナリオや、抱腹絶倒な電気ショック(笑)なども許せないことは無い、またそういったバカ映画を撮るのならマックGは間違いなく適任であり、実際彼は最高の仕事をしたと思う。ただT1、T2はもちろん、評判のよくないT3も、カテゴリとして「バカ映画」ではなかった、誤解なきよう書いておくが、私はバカ映画が嫌いなわけではない、むしろ大好きである、マックGも評価している、しかしそれとは別に私はターミネーターシリーズのファンでもある、だからといってターミネーターシリーズをバカ映画で見たいとは思わない、ターミネーターはSFというよりは古きよき空想科学映画であって欲しかった、出来が悪いわけではないので、非常に残念な作品だと言わざるを得ない。 [映画館(字幕)] 5点(2009-06-14 23:17:23) |
79. デス・レース(2008)
《ネタバレ》 う~~~~ん、B級ドタバタカーアクションとしちゃ、かなりいい出来、(マンガとしては)シナリオもキレイにまとまってるし、それなりに迫力もあった、グロもほどよく(?)ミステリー的な味付けも物語に(ほんのちょっとだけ)深みを持たせている、なにより「ボーン」シリーズでおなじみのパメラお姉さま(ジョアン・アレン)はどう見ても今回のほうがハマってる、7点くらいは十分与えられるデキ、 た~~~~~だっ!かの名作「デスレース2000」のリメイクとして見ると、かなりツライ、デスレースの「デス」はドライバーが死んじゃうんじゃなくて、ジィさん、バァさん轢き殺してヒャッホー!の「デス」なのだ!あの痺れるような倒錯感が本作にはほんの1ミリグラムも感じられない(それくらいデスレース2000が異常な作品であり、本作が普通ということだ)まぁ時代が変わってモラル的な制約もキツくなってるだろうし、まさかナチをネタにできないのもわかるが、「デスレース」を名乗るなら、せめてシュワちゃんの「バトルランナー」程度のアンモラル感は欲しかった。でマイナス2点、あとデヴィッド・キャラダインは声だけじゃなくてキチンとフランケンシュタイン役で出演してほしかったなぁ、 [映画館(字幕)] 5点(2008-12-01 00:31:43)(良:1票) |
80. 立喰師列伝
この作品で評価されるべきは、これは間違いなく「押井作品」だということである。 少なくとも「イノセンス」よりははるかに押井作品である。 そういう意味では押井守本人にとっても、そしてこの私個人にとっても 信じられないくらい贅沢な作品だと言える。 「映画」としての評価は望むべくもないが(おそらくは押井守も、そして私個人もそこまで傲慢ではありません、笑) 考えて見ればずいぶん久しぶりな「押井作品」だったような気がする。 [DVD(字幕)] 5点(2008-05-01 21:17:46) |