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港のリョーコ横浜横須賀さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 118
性別 女性
年齢 41歳
自己紹介 前回アクセス(H30.11月)から2年ぶりに再びアクセス。
なかなか時間がないものの、地味〜に、たま〜に、映画は観ているのですが、、何故か映画鑑賞よりレビューを書く方が時間がかかる不思議…
簡潔に論理的にまとめる能力が欲しいです(泣)

<採点基準>
10  :生涯のベストムービー。理由は様々だが愛してる

9 ~8 :かなり大好き。純粋に面白い。好き!

7 ~6 :なかなか良い、悪くない。云わば平均!

5 ~4 :微妙、消化不良、苛々。あまり好きではない

3 ~2 :見たことをひたすら後悔、後悔、後悔

1 ~0 :滅多に出ないが出たら最後。永遠にさようなら

これからもよろしくお願いします!

令和2年10月10日

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61.  日本以外全部沈没
これはひどい(笑)途中で寝ては巻き戻して・・・を何度繰り返したことか! バカ映画・B級映画大好きな私ですが、これは少しやり過ぎ感も否めません。底の浅いネタが多すぎるため、始めは笑えても、次第に慣れてしまい飽きも早いです。 世界情勢ネタやそっくりさんにはある意味爆笑だけど、その実は苦笑、という感じ。  まぁわりと頑張ってたと思うんですけどね。個人的に嫌いではないんですが、人には薦められないので4点です。
[DVD(吹替)] 4点(2007-07-31 13:46:18)
62.  デビルマン 《ネタバレ》 
感性は人それぞれだけど、この映画を「俺は好きだ」と豪語した彼を・・・ 彼の感性を、私はどうしても受け止める事は出来なかった。 そして彼とデビルマン論議をしました。 3時間罵倒しあいました。 結果、彼が「確かに内容は酷い」と折れました。 しかし、私の中には大きなしこりが出来ました。 デビルマンのせいで彼との将来をよく考え直してしまったことを恨みました。 
[DVD(字幕)] 1点(2007-06-27 09:52:26)(笑:7票)
63.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
親から受け継ぐ権威や名誉、寄せられる期待を一心に背負う長男ヘクトル。頭も腕も良いため指導力に優れ、下の者達からの信頼も厚い。そして家族(特に妻)を心から愛する優しい夫・父親でもあり、デキの悪いクソ弟のことも一切咎めず、彼を支援する懐の深さを持つ漢の中の漢。 対するアキレスは、もっと泥臭いタイプ。金や名誉に執着するお偉方を鼻で笑い、罵倒し、常に我流を貫く曲者。冷酷非情な実力の裏には、心を許し認めた相手に対する情の深さを持ち併せている。決して弱みを見せず、カリスマ性が漂うものの、孤独に苛まれている。  この二人に惚れるのは分かる。男女問わず惚れるだろう。私もヘクトルに惚れたし、アキレスのキュッと引き締まったお尻にも惚れた。だけどパリスはないだろ、一国のお妃さんよ。キミたちの自分勝手で後先考えない行動のせいで、どれだけ多く人が死んだと思う?「バカは死んでも治らない」って言うけど、だから死ななかったのかね、この二人。 この映画はストーリー云々よりも、男達の熱く激しい戦いを目に焼きつけ、一挙手一投足に息を呑み、戦闘の臨場感だけを体感するのに相応しい映画だと思います。でもきっと、3時間近く「男だらけの水泳大会」みたいになっちゃうのは…って事で、ところどころにラブシーンがあるんでしょうね。別にいらないんだけどな。男だらけのガチムチバトルで良かったのに!
[映画館(字幕)] 6点(2007-05-07 16:01:15)
64.  ザ・メキシカン 《ネタバレ》 
主演二人の共演はドリームマッチ。 なのにジュリアとブラピが不釣合い。 二人が恋人に見えないのは、ストーリーを加味すると致命的でしょう。 ジュリアは「気の強い女」は適役のはずなんだけど、これじゃ単なるヒステリック。 対するブラピがプチだめんずを上手に演じてるだけに惜しいと思う。 終始盛り上がりに欠けている。 自分たちのことしか考えてないのは、ある意味幸せですね。
[DVD(字幕)] 5点(2007-05-07 14:39:13)
65.  リック 《ネタバレ》 
若かりしブラピの美しさも見物だが、内容も本当に素晴らしい。 彼は『限りある生活での命』ではなく、『限りない生活での短い命』を選ぶ。 しかし彼にとっての「限りない生活」とは私たちの「当たり前の生活」で、 彼にとっての「幸せ」が私たちにとっての「愉しみ」であることが、何とも皮肉だ。 神様、あなたはどうして稀に不公平なのですか? 彼ほど純粋で、素直で、優しい人間に、どうしてあのような試練を与えるのですか? 当たり前過ぎる日常に疑問も持たず、むしろ「もっとこうだったら…」などと より多くを求め、日々の生活や周囲の人々への感謝の気持ちも少なかった自分が、 なんて自分勝手でお気楽なのだ…と情けなくなり、 でもなんて幸せだったんだろう…と実感してしまった。  「今日は良いお天気だね。お散歩でもしようか?」 こんな些細な言葉でも、きっとリックにとっては大きな意味を持つ。 この映画を見てから、私はお散歩が大好きになった。 こんな言葉を当たり前のように口にし、風の心地良さを感じながら、 陽だまりの中をてくてくと歩くことに、とても幸せを感じる。 そしてちょっとキザかもしれないけど、キラキラした太陽の眩しさを見ると、 この映画のこともよく思い出すんですよ。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-07 11:52:15)
66.  ヴァイブレータ 《ネタバレ》 
「人に触れたい」という欲求は「自分も触れられたい」という欲求の裏返しだと思う。 人の温もりはなぜ心を落ち着かせ安らかな眠りを誘うのだろうか。  彼女は、自らにつき纏う孤独や虚無感を払拭したかった。 まるでこの世のすべてが自分を拒絶しているように感じた時の恐怖と絶望は底知れない。 己の命など無価値で生きていることすら罪深く感じ、 死神が耳打ちをするかの如く、死の世界への誘いが聞こえてしまうのだろう。 しかし、そんな時ほど人間は弱く浅ましくなる。 死への恐怖が拭えず生への執着ばかりが生まれ、生きている事の実感を欲する。 それが「自傷行為」に帰結するのだろう。 リストカットだけではなく、本作のように過食嘔吐、飲酒、不眠などがそれに含まれ、セックスもまた然りだと思う。 人間の五感に様々な角度から影響を与えることが、すでに自傷行為なのだ。 たとえそれが快感であろうと無かろうと。  彼女は現状を打破し、自分を変えたかった。 しかし、それが自分独りの手では不可能であると彼女は悟っていた。 だから見ず知らずの男の手を借りた。 過去を何一つ知らない、今の自分だけしか知らない男を。  そして彼女は彼の手によって小さな変化を遂げる。 情緒不安定になった彼女が嘔吐し、その後男と入浴をするシーンがあるが、 その一連の流れは、まるで赤ん坊が母胎から出て口の汚物を取り、 産湯につかり、母親の腕に抱かれるまでを描いているようだと思った。 彼女が彼によって生まれ変わった瞬間、つまり「生まれ変わり」の象徴なのだろう。  胎内とも言える男のトラックの中で彼女は彼の優しさと温かさに触れ、 彼から聞く話が自分の知らない世界であることに興味を持ち始め、 最終的には苦しみながらも、自分の手で殻を破って外界へ飛び出す。 産まれたての臆病な彼女を、男は自らの手で浄化し、愛でる。 無条件に近い愛。 見返りが無いのに、惜しみなく注がれる愛。 彼女が欲していたものが手に入った瞬間だったのだろう。  しかし、彼女はだからこそ気がついたのかもしれない。 最終的に必要なのは自身の強さや自立であることを。 彼と一緒でもそれは可能かもしれない。 しかし、彼女は親離れを選択し、自立の道を独りで歩もうと決心したのだ。  最後コンビニで見せる寺島しのぶの表情が素晴らしい。 徐々に物悲しく不安げになっていくのが、なんとも美しかった。
[DVD(字幕)] 7点(2007-04-17 22:48:11)(良:1票)
67.  アンフェア the movie 《ネタバレ》 
「テレビの画面で見れば面白い」の領域から抜け切れない作品。 この映画を見たことで私の中で決定的になってしまったが、 某TV局が作る連続ドラマの映画化は、どうしてこうも作品の質が一気に落ちるのか? 他のドラマ→映画化された作品に関しても同様の感想だが、 このアンフェアも『ストーリー性はあまり気にしない”アンフェア”の熱烈な ファンのために作られた映画』でしかない気がする。(某刑事作品も然り)  こちらはあくまでも観客、お金を払って観に来ている立場であるが故、 それなりの質も要求するし、期待値やハードルも自然と高くなる。 それが映画とテレビの違いだと思う。 質が悪くて一部の人間にしか受けない物しか作れないのなら、 公共の電波で勝手に垂れ流すだけに留めてほしい。 映画はテレビのように、視聴者がチャンネルという選ぶ権利を持っていないのだ。 ドラマが好きだっただけに、とても残念だった。
[映画館(吹替)] 2点(2007-04-11 16:44:22)
68.  ファーゴ 《ネタバレ》 
昔、母から「ひとつ嘘をつけばその嘘を隠すためにまた嘘をつく必要がある。 嘘の上塗りは自分も苦しめ、他人をも傷つける」と教わった。  この映画はまさに、嘘の上塗りによって訪れた悲劇の数々。 深い理由も無く、各々の私利私欲や自己防衛本能が引き起こした悪夢。 そんな人間の汚れなど知りもせず、壮大な地を覆う純真無垢な雪景色。 純粋さの象徴である自然でさえ人の手により汚される様は、 その生々しさに思わず息を止めたものの、 皮肉なことに美しさに魅せられてしまったこともまた事実だった。  淡々としたストーリーなのになぜか最後まで飽きず食い入るように観てしまうのは、 映像の見せ方の巧さと、人間の本質を突いた心理描写よる貢献が大きいと思う。 まさにコーエン兄弟ならではと言ったところか。  登場人物の誰も幸福そうに見えないのが、何ともいたたまれない気持ちにさせた。 そして、人を殺す事に何ら躊躇いの無い人間は狂気だが、 私利私欲のために動く人間の業の深さ・欲深さには恐怖と哀れみを感じざるを得なかった。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-04-11 16:24:51)(良:1票)
69.  殺し屋1 《ネタバレ》 
私は好きだけど、他人には薦め難い作品。  鑑賞後、思わず自分のティクビがあることを確認してホッとしてしまった。  私もMだけど(周りにはSと言われるが)、究極のMはレベルが違いすぎて感服でした。 
[DVD(字幕)] 6点(2007-04-11 14:39:24)
70.  ウェディング・シンガー 《ネタバレ》 
「思いやりがいかに大切か」ということを再認識させてくれた映画です。 大切なのはお金じゃない。 本当に欲しいのは便利なモノじゃない。 どんな小さなことでも良いから「自分のことを考えてくれてる、想ってくれている」 と感じられる言葉や行動を相手がしてくれること、それが何よりも嬉しいのです。  モノがあれば便利だし、お金だってあるに超したことはない。 だけど根本にお互いが愛し合い、想い合う気持ちがなければ、 それらの価値を二人で喜び、分かち合うことは一生出来ないのだと思う。  モノはいずれ壊れ廃れる。 湯水の如くお金があっても、一瞬で消え去ることも無きにしも非ずだ。 ”目に見えるモノ”ほど”無価値”になるのも早いが、 ”目には見えないモノ”はお互いの想いが消えない限り、 ”永遠に価値があるもの”に生まれ変わるのだろう。 二人が夫婦に間違えられたシーン、キスの練習シーン、飛行機のシーンなどは、 二人の想いが本物で真剣だからこそ周囲の心を打ち、 結果的に人や状況が変わったのだと思う。  ただ、いくらショックとは言え公私混同は良くないのでマイナス1点。  最後のサンドラーの歌には、私まで胸がいっぱいになり声を詰まらせた。 ラブストーリーでこんなに幸せな気持ちになったのはいつ以来だろう。 ドリューの笑顔は最高に幸せにしてくれる!
[DVD(字幕)] 9点(2007-01-25 16:47:08)(良:1票)
71.  セッション9
途中からオチが読めたのが残念だった。  よくある手法だが、終盤までの恐怖の盛り上げ方が悪くなかっただけに、 もっとラストも面白く出来た気がするので勿体無く思う。   伏線を張った割りに回収が中途半端なままで終わる為、大きな盛り上がりに欠ける。  しかしながら、暗闇での緊張感や恐怖の煽り方には大きく惹きつけられた。  役者陣が地味だったのがかえって現実味を増していたようにも思う。  狂気に触れた実話という点でも、地味に後からジワジワ来る怖さもある。 アスベストや廃病院の怨念が、金や人間関係で荒んだ心の隙間を突いたのだろうか・・・。
[DVD(字幕)] 5点(2007-01-15 11:43:41)
72.  スウィート・ノベンバー 《ネタバレ》 
出逢うはずのない二人が期間限定で恋人になる。 破天荒で天真爛漫な彼女だが、実は病魔が彼女を蝕んでいた…というよくある設定。 でもこれは”愛”を前面に打ち出せる良いスパイスなので、悪くはない。  観賞当時、私は10代でした。 まだまだ若さ故の未熟さがあったせいか、最終的に彼女が彼の元を 去ってしまう理由が長らく理解できずにいました。 「今までの誰より愛し、心から一緒にいたいなら、一緒にいればいいじゃない!」 そんな風に憤り、すべてが彼女のワガママに終止した、としか捉えられませんでした。  でも、今なら彼女の気持ちが少し分かるんです。 多分「本当に心から愛した人だからこそ」の決断なのでしょうね。 もし彼女が病気じゃなく、普通にこの先も長く生きていられたのならば、 彼女は彼と一緒にいる道を選んだかもしれない。 いや、恐らくそうしているでしょう。 でも、長く一緒にいられないことは既に分かっている。 そんな状況で、自分の気持ちの赴くままその道を選んだとしたら、 二人を待っているのは「死別」しかない。 そして彼に残るものは「絶望」と「虚無感」だけ。 彼女はそれを分かっていたからこそ『想い出は綺麗なまま遺す』という選択をしたのでしょう。  1ヶ月という期間も、また絶妙です。 確実にお互いが楽しい毎日を送れるラブラブ期間ですから。 そして毎年11月になれば、彼は彼女のことを思い出す。 彼女は「別れの悲哀」と引き換えに、彼の記憶の中で「永遠に生き続ける自分」を得たのでしょう。  人が愛の前で純粋になったり、素直になればなるほど、 悲しい想いや現実は表裏一体で影を潜めているのかもしれませんね。 「愛し合っている」だけじゃダメで、二人の”障害”に目を向けずに突っ走れば、 最後に傷つくのは結局お互いなんです。  「大人の恋」とは「清濁併せ呑んだ決断ができる愛の存在」を云うのかもしれません。 この映画は、ちょっと歪な大人の不器用な愛と慈しみが、美しく描かれているお話でした。
[映画館(字幕)] 6点(2007-01-13 18:54:35)(良:1票)
73.  コンスタンティン
先に申し上げておきますが、ワタシはキアヌ大好きなので必然的に+1点です。 よってストーリーのみの評価で言えば7点。  率直に面白かった。 やはり私の勝手な『キアヌセオリー』は間違っていなかった。  映画館で観た後にDVDを購入して既に3回くらい見てますが (つい最近久々に見直したのがその3回目)、飽きずに何も考えず見れてラクです。 主人公はスパイダーマンのように善人でもなく、バッドマンのように裕福でもない。 自己中で憎まれ口を叩くシニカルな様は、初対面では間違いなく印象最悪男。 しかし仕事は黙々とポリシーを持って遂行する。 女心をくすぐりますね、まさにギャップ萌え。 おそらくヒロインもそんな彼のギャップにやられたに違いないでしょう。  ただ終盤の展開に少々物足りなさも感じたため、その点がマイナスポイント。 しかしグロさもエロさも控えめのため、鑑賞対象の幅は広いでしょう。 「天国と地獄のエージェント」というコピーがより神秘さを増していてナイスです。  ちなみに私のキアヌセオリー。 「肥えキアヌ映画は駄作多し。痩せキアヌ映画は良作多し」です。
[映画館(字幕)] 8点(2007-01-13 17:51:27)
74.  鉄道員(ぽっぽや)(1999) 《ネタバレ》 
高倉健さん、すごい俳優さんなんだと思います。 でもゴメンなさい、やっぱりいつも似たような演技としか思えませんorz でもこの主人公なら、やっぱり健さんがピッタリだったのかも。 「自分、不器用ですから・・・」がまんま役柄だったし。  良い意味でも悪い意味でも、一昔前の『邦画』だなぁ~という印象です。 役者たちの声が小さくて聞き取りづらい。 ムダに間延びしてダレ気味。 所々でキャスティングミスが色濃く出てしまう。 良いお話なんでしょうが、結末はだいたい分かってしまってました。  多分この映画を見るなら、 お正月に久々に親戚一同で集まって、割と年齢層も高い人が多めで、 でもティーンもいるから古臭いのじゃつまらない、 かと言ってお正月から激しいのはお年寄り的にもちょっと・・・ ってシチュエーションで見るのが一番平和なんじゃないかと思いました。
[DVD(吹替)] 5点(2007-01-13 17:28:46)
75.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
人は誰しも「封印したい記憶」や「やり直したい過去」がある。でも時計を元に戻すことはできない。だから後悔や挫折から学び、それを糧に成長しようと努める。  主人公の「封印された記憶」は、つまりは「やり直したい過去」であり、それらを変えていくことで様々なパターンで自分の人生を擬似経験する。 多くの疑似体験の中で彼が常に目指しているものは、「自分の幸せ」だけでなく「大切な人たちの幸せ」も同時に存在することだ。 誰だって幸せになりたい。かと言って、自分以外の人々を犠牲にしてまで幸せになりたい訳でもない。 ゆえに彼は、自身と周囲に大きく影響していると思われる過去の出来事(=封印された記憶)に手をつけ、未来を変えようとする。 そこに悪意はない。ただただ、自分と自分の愛する人々の幸せを願ってのことだった。 この観念を持っているだけでも、彼は立派である。世の中には、自分さえ良ければ他人の幸福など気にもしない人間は腐るほどいるのだから。 しかし、努力の甲斐も虚しく、最後には必ず歪みが生じてしまう。自分が幸せになれば誰かが傷つき、誰かを優先すれば自分が犠牲になる。 悲しき現実である。  ここで利いてくるのが、冒頭に出てくるカオス理論。 「蝶の羽ばたきが地球の裏側で台風を起こすこともある」という理論を本作に当てはめるのは、些か大袈裟ではある。 しかしながら「大きな影響を与える出来事の裏に、常に大きな何かがあるわけではない」ということもまた真理なのである。 彼が最後に変えた過去は、愛する彼女との出会いそのもの。シンプルだが「愛する人との決別」という自己犠牲が伴う悲しい決断だった。  人を変えるきっかけというものは、いつの時代も至ってシンプルなことなのかもしれない。結ばれない二人の皮肉な運命から、切なくも真理を再認識させられた。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-13 17:07:49)(良:1票)
76.  トレインスポッティング 《ネタバレ》 
クスリがキマったあとのみんなは底抜けに明るい。 ドンギマリでそれぞれが独自の世界観を語ったり、浸ったりしている。 やりたい放題して楽しそうなのが、ちょっと羨ましく見えてしまう。  でも、私はやっぱりドラッグなんてやりたいとも思わない。 私はドラッグに手を出したことがない(当たり前だが)から、 ドラッグを愛して止まない人たちの気持ちや言い分は、まったく解らない。 彼らからすれば「お前ら(非ドラッグ使用者)の方がつまんねぇ人生だな」と、 冷笑し蔑んでいるかもしれないが、それでも構わない。 解りたいとも思わない。 他人に迷惑をかけなければ好きにすればいい。 自分の体と人生なのだから。  でも、自分の家族・友達・恋人にドラッグ中毒者がいたら、 こんな簡単に見放すことなんて出来るか? 私の友達にも、レントンと似たような子がいた。 発見した時、私は無茶苦茶にぶん殴って何時間もやめるよう説得した。 でも何度も同じことの繰り返しだった。  それでも「いつかは解ってくれる」と信じ、説得した。 本当にやめて欲しかった。 しかしある日連絡が途絶えた。 今その友はどこにいるかも分からない。  ドラッグに手を染めてしまう理由はそれぞれだろう。 この映画でレントンは克服しているが、現実はレントンの仲間たちのように、 克服できず、泥沼をまるでオアシスのようにすすり続けている人が多いだろう。 ドラッグ使用者は、ドラッグに何を求めているのだろう。 やはり、私には理解できない。 ただ、解って欲しい。 それを知った時のあなたを想う周囲の人々は、本当に悲しむ。 結果的に何も出来なかった時は、さらに自分を責める。 私が今願うことは、友がレントンのように生きていることだけだ。
[DVD(字幕)] 8点(2006-10-29 21:19:29)
77.  ハイスクール白書/優等生ギャルに気をつけろ! 《ネタバレ》 
リース・ウィザースプーンは本当にマルチな女優さんだ。 シリアス・コミカル・キュートな役柄どれも簡単にこなしてしまう。 近年の彼女のアカデミー賞受賞にも、何の不思議もない。 『和製・濱田マリ』『猪木アゴ』の称号を感じさせない豊な表情は本当に魅力的だ。 彼女の笑顔とクルクル変わる表情が映画に活気を与えてることは間違いない。  ストーリーは意外と淡々と進むが、そのおかげで所々のシニカルさが際立つ。 男と言うのは、本当にいくつになっても純粋すぎるというか、おバカというか・・・。 そして女と言うのは、いくつであろうが本当に強かで計算高い。 リースの存在感がたっぷりだし、まさにこの役柄はリースが適役だったのだろう。 あんなブサイクカットを笑って許せる女優さんなんて、リースぐらいだろうし(笑)  ただこの邦題はいただけない。 邦題がもう少し違えば、ビデオ屋さんで手に取る人も多いと思うんだけどなぁ・・・。 その点がマイナス。 あとは全体的なストーリーの読めた感で少しマイナス。 兎にも角にも、『下半身のだらしなさは破滅への近道』ってコトですね。
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-29 21:04:00)
78.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
最初から貼られていた伏線にまったく気がつけず、 見事騙されてしまった自分自身に非常に悔しさを覚えた。 が、久々にラストの予測を良い意味で裏切られた為、とても爽快感も残った。  サスペンスが好きな自分は割と多くの作品を見ていたし、 自分が予測したオチと実際のオチが一致している事が十中八九だった。 この映画もそれまでと同様に「どこかで見たタイプ」だと決め付けた結果、 鼻にかけていた己の推理力を見事にへし折られたのだった。  『既成概念』と『思い込み』がいかに”推理における柔軟性”を妨げるかを実感し、 そして何に対しても『油断』と『過信』が己に対して過ちしかもたらさない、 という事実をこの映画によって身を以って体験した気がした。  観る者の姿勢や心持ちひとつで作品の感想も評価も180度変わってしまう。 映画と言うのは本当に不思議で素晴らしい事も改めて実感した。
[DVD(字幕)] 8点(2006-10-29 20:44:16)
79.  恋人までの距離(ディスタンス) 《ネタバレ》 
今まで二度見たが、何度観ても二人の関係性は魅力的だ。 男女間でここまで幅広い会話が出来たら、きっと二人の関係に飽くことはないだろう。  幅広い会話を繰り広げるには、知性、ユーモア、思慮深さが必要なことも実感できる。  ウィーンを舞台にした車窓・風景・街並みの美しさは、 まるで自分が二人と共に旅をしているような感覚にさせてくれる。  時間の経過と共に変化が出てくる二人の関係の際立たせ方も面白い。 二人の関係を見透かしたように書かれた詩、セリーヌが好きだと言った絵、占い、 どれもハッキリとはしない「境界線の曖昧さ」が二人の関係にリンクし、 より儚く寓話的に二人の関係を強める要素になっていたと思う。 翌朝には別れてしまう歯痒さ、それでも惹かれ合い、徐々に縮まる二人の距離感は、 観ている者の胸も高鳴らせてくれる。  私が一番好きなのは、友達に電話をするフリをして互いの想いを伝え合うシーン。 あの場面はセリーヌのロマンティストさとウィットに富んだスマートさが 如実に表れている素敵な描写であり、あの手法自体もとても魅力的だ。 あのような素敵なユーモアの持ち主だからこそ、 会話にも知的さと優雅な空気を含ませる事が出来たのだろう。   観る者の想像に委ねたラストも素敵だが、 簡単には結ばれぬ二人ほど強く惹かれ合うのは、いつの時代も変わらないのだろう。
[DVD(字幕)] 10点(2006-10-29 19:41:04)(良:1票)
80.  下妻物語 《ネタバレ》 
ロリータとヤンキーまではいかなくても、そういえば私の周りの友達も みんな個性が強くて、自分とは性格や考え方が正反対の子が多かった。 恋愛ではよく正反対の者同士が惹かれ合うけど、 女同士でその仲が成立するのは確かに難しい。 きっと女は男より欲深くて自尊心の高い生き物だからかもしれない。 それでも心を通わせていくのは、お互いに『尊敬』をし合っているからだと思う。  桃子は周囲の目や言葉など気にせず、冷酷なまでに自分の世界をどこまでも貫く。 それが自分の幸せに通じる、と言うことを知っているから。 そんな桃子の「強さ」にイチゴは憧れと尊敬の念を抱いたのでしょう。 逆にイチゴは、人から虐げられる外見をしていてもポリシーとルールは持っている。 自分を変えたくて始めたことでも、すべてソレに染まる必要はないことも知っている。 そんなイチゴの「純粋」さに、桃子は戸惑いつつも『感情』を学んだのだろう。  桃子に足りなかったモノを持っていたのがイチゴ。 イチゴが欲しかったモノを持っていたのが桃子。 唯一、二人に共通していたモノは『素直さ』だったのだろう。 自分の世界を貫くのも、ストレートに感情を表現するのも、 どちらも自分に対しても他人に対しても素直でなければ出来ないことだと思う。 単純な構図だけど、人間が人間に惚れる時は、きっといつだってシンプルなんだ。  「男の友情は強く、女の友情は脆い」ってよく聞くけど、 女の友情だって捨てたモンじゃないでしょ。
[DVD(字幕)] 9点(2006-08-18 10:22:50)(良:1票)
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