61. ボクサー(1997)
《ネタバレ》 北アイルランドでの宗教間・民族間の憎しみの深さにいろいろ考えさせられました。「お互い共存していくようにすればいいじゃん」とキレイ事を言うのは簡単ですが、中々難しいですよね・・・・・・。(敵役の殺害現場にその奥さんが佇むシーンは非常に心に残りましたね・・・・) ストーリーは見応えがありましたが、IRAの描写が何かマフィアっぽくなってたような感じがしたんですけど実際にそうだったんですかね? [DVD(吹替)] 8点(2006-12-09 20:54:59) |
62. ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
《ネタバレ》 笑いあり、アクションあり、お色気ありそして最後にちょっとホロリとさせる・・・・・まさに「これぞ娯楽映画!」といえる作品でした。(音楽も非常に良かったです。) しかし、あんなに至近距離で銃撃し合って誰も死なないというのも凄いですねw ギャングや警察の人たちの抜け具合には本当に笑わせてもらいました。 [DVD(吹替)] 8点(2006-12-06 11:38:42) |
63. ザ・コミットメンツ
《ネタバレ》 とにかく、オープニングからラストまでイカした(古!)音楽に包まれながら楽しく見ることができる作品です。とにかく、音楽好きにはたまらない作品ですね。会話の端々に、いろんなミュージシャンの名前が出てきてとても楽しかったです。(個人的には、オーディションのシーンで、スミスの「Heaven Knows I'm Miserable Now」を歌う少年に主人公がツッコむシーンが好きです。) あと、ザ・コミットメンツのメンバーが素晴らしすぎます。それぞれが、素晴らしい演奏を見せてくれるだけでなく、魅力のあるキャラクターを演じてくれています。 しかし、ラストシーンは「上手い!」の一言ですね。ほろ苦いんですが、何か爽やかな気分にさせてくれました。 「アイルランドはヨーロッパの黒人だ!」というのも凄い言葉ですね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-11-26 21:15:48) |
64. ロミーとミッシェルの場合
《ネタバレ》 年代が近いこともあって、すごく楽しめました。特に音楽が、まさに80年代のヒットパレードという感じで良かったですね。Time After Timeやルール・ザ・ワールド、フットルース、Heaven Is A Place On Earthとか、昔良く聴いた曲ばかり流れてくるので懐かしさを感じました。(当時は、MTV全盛期で洋楽が流行ってましたからね・・・・。) 同窓会には出たことは無いですが、クラスメートが今何やっているのか、卒業後どうしていたのかというのは関心ありますね。 とても痛快で、観終わった後非常に爽快感が残る楽しい作品でした。 [DVD(字幕)] 8点(2006-11-09 16:17:22)(良:1票) |
65. ステッピング・アウト
本当にどこにでもいるような普通のおじさん・おばさんが、それぞれいろんな問題を抱えつつ奮闘していく姿が良かったですね。 ショーの部分以外は派手さはないですけど、非常に親しみのもてる作品でした。 ライザ・ミネリの演技もとても良く、最後のミュージカルシーンも「さすが!」の一言でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-11-08 11:52:16) |
66. メル・ブルックス/逆転人生
《ネタバレ》 コメディではありますが、結構スラムの実態を映し出していて考えさせられる作品でもありました。メル・ブルックスが運び込まれた病院のシーンなんかは、現実にありそうでちょっと怖いですね。 ストーリー的には、まさに正統派喜劇といった感じで非常にラストまで上手く作られています。(ライバルに賭けを認めさせた後、ちゃんと裁判で争っているところがアメリカらしいですね。) まあ、とにかく安易に委任状を渡してはならないということですね。(しかし、アメリカの弁護士って、そんなに信用が置けないんですかね・・・・日本とは全然違いますね。) [DVD(吹替)] 8点(2006-11-05 18:57:41) |
67. 憎しみ
《ネタバレ》 あまり、見ることのできないフランスの一面を見ることができる作品です。ここには、我々が思い浮かべるいわゆる「フランス」は出てきません。黒人やアラブ人、ユダヤ人といった移民系の若者達のある1日の姿を通して、フランスの抱える闇の部分を映し出しています。そのエピソードのふしぶしに、彼らがおかれている立場というのが表現されています。一般のフランス人からはゴロツキ扱いされ、警察は完全に犯罪者予備軍としてしか見ていなかったり・・・・・ こういう重いテーマではありますが、非常にセンス良く作られているのはさすがフランスと いう感じですね。 スキンヘッドに銃口を向けるシーンからラストにかけての展開が圧巻でした。白黒の映像がリアルさを増幅させていて、非常に緊迫感がありました。(まあ、後味の悪い終わり方ではありましたが。) オープニングの暴動シーンで流れるボブ・マーリーが非常にクールでした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-01 13:45:02) |
68. ニクソン
《ネタバレ》 3時間以上もある作品でしたが、白熱した内容に引き込まれ長さはあまり感じませんでした。ニクソンについては、ウォーターゲート事件で辞職した人位の知識しか持っていなかったのですが、アンソニー・ホプキンスの熱演もあってかなり興味を持ちましたね。まあ、冒頭で推測が入っていると但し書きがついているくらいなので、現実と違う部分はあるのでしょうが。 ただ、やはり政治の世界というのはいろいろあるんだなと改めて思いました。(あの清廉潔白なイメージの強いケネディでさえ大規模な選挙違反をしていた位ですから・・・・・) [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-25 20:42:55) |
69. イースト/ウエスト 遥かなる祖国
見ごたえのある作品でした。スターリン時代のソ連の状況を垣間見ることができ、非常に興味深かったです。また、それだけでなく登場人物たちの心の動き・葛藤が上手く描かれていて人間ドラマとしても良くできた作品だと思いました。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-07-10 14:26:53) |
70. JFK
「正義とは何か?真実とは何か?」を問いかけてくる作品でした。もし、一人の検事が生命を賭けて「権力によって作られた真実」の欺瞞を突き詰め、暴いていくことがなければ、ケネディ暗殺事件の真相が闇に葬り去られていたかと思うととても恐ろしさを感じました。(まあ、この作品で語られている事が真実であるかはまだ判りませんが。) 利権のために戦争が行われ、一般市民が戦地に送られていく現実は本当に何とかならないものかと思ってしまいますね。国を守る為に戦うのではなく、軍需産業とその利権に群がる人たちのために なぜ戦わなければならないのかも判らぬまま、敵と呼ばれる人間に銃を向けなくてはならないなんて 非常にやるせないですね。(ただ軍需産業に従事して生活している人も多くいるわけですから全てを否定はできませんが。) しかし、3時間半近くの間ずっとドキュメンタリータッチでシリアスな場面が続くのでちょっと疲れました・・・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-29 16:05:51) |
71. この森で、天使はバスを降りた
《ネタバレ》 良い作品です。アリソン・エリオット演ずるパーシーにどんどん惹きこまれていきました。不幸な過去からどうにか生まれ変わろうとする姿にとても心が打たれました。 それだけに、結末が非常に残念でした。最後には閉鎖的な町の住民もパーシーを理解することができたのですが、その事を彼女は知らぬまま・・・・。 しかし、食堂の女主人の息子のくだりは、「アラバマ物語」を思い出してしまいました。 美しい自然の映像もとても良かったです。見終わったあと、非常に爽やかな感動に包まれる作品です。 [DVD(吹替)] 8点(2006-05-03 12:18:22) |
72. ドアーズ
《ネタバレ》 リアルタイムでは知らないけれどもドアーズが大好きな私にとっては、当時の彼らがどういう存在であったかを知る貴重な作品です。結構最後の方は人気も下降気味だったんですね、そして、ジム・モリソンもデビュー当時の精悍さをすっかり失っていたとは・・・。そういった中での「L.A.WOMAN」だった訳ですね・・・。しかしながら、ジム役の人ソックリすぎです。あとは、メグ・ライアンがとても可愛いかったです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-02 10:26:14) |
73. マンハッタン殺人ミステリー
《ネタバレ》 ウディ・アレン版2時間ドラマという感じで非常に楽しめました。とにかく、ウディ・アレンとダイアン・キートンのコンビが最高に息が合っていて良かったですね。(この2人の掛け合いがまたいいんですよね。) まあ、ダイアン・キートンが素人ながら殺人事件に首を突っ込んでいくのですが、それに対するウッディ・アレンのツッコミが、見ている私が思ったこととほぼ同じだったので結構ツボに嵌りました。 ニューヨークの様々な風景も満載で非常に洗練された作品でした。(一番好きなのは、鏡張りの映画館のシーンですね。) [DVD(字幕)] 8点(2006-04-30 20:38:51) |
74. レオン(1994)
もう、ナタリー・ポートマンに尽きますね、この作品は。彼女の演技を見ているだけであっと言う間にエンディングまで行ってしまった感じですね。(もちろんジャン・レノも良かったですけど) 見終わった後、牛乳が飲みたくなったり(もちろん2パック買いました)、腹筋を始めたりしてしまいました・・・・・。軽くハマってしまったかも。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-23 17:32:39) |
75. トレインスポッティング
この作品はちょうどブリット・ポップ全盛時の作品で、まずはサントラから入った作品です。イギリスというと上品なイメージを持っていたのですが、この作品はその思い込みを一気に壊してくれました(笑)もう、最初のイギー・ポップの曲が流れた時点でこの作品の世界にはまってしまいました。 [映画館(字幕)] 8点(2006-04-16 23:09:40) |
76. ビューティフル・ピープル
《ネタバレ》 見た後、非常に爽快な気分になりました。ただ、移民の問題、戦争という極限状態がいかに人に傷跡を残すものであるのかを考えさせる作品でもありました。 ストーリーは、ロンドンのボスニア移民の5つの物語が交錯するように展開していきます。どのストーリーもシリアスな問題を取り扱っているのですが、ユーモアを交えて描かれているため、重くなりすぎてないので非常に入り込みやすい作品です。基本的には、日常の様子を描いているため、あまり見る機会のないイギリス人の日常が垣間見ることができ、非常に面白かったです(まあ誇張している部分はあるのでしょうが)。 「ほんのちょっと運が味方すれば、人生は美しくなる」というセリフが物語っている通り、全ての物語が良い感じで終わっているので、とても見ていて楽しかったです [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 22:39:09) |
77. コーリャ 愛のプラハ
《ネタバレ》 基本的には、55歳の独身中年と偽装結婚後逃げた妻の連れ子コーリャが心を通じ合わせるストーリーで、それだけでも非常に心温まるのですが、それ以上に、チェコスロバキアが1989年, 民主革命(「ビロード革命」)により共産主義体制が終結し、新しい体制に移行する時代の空気が、旧体制時の宗主国であるソ連から来たコーリャを置くことで凄くわかりやすく描かれていて、面白いです。(たとえば、ソ連に対するチェコ人の嫌悪感等)。 全体的に重いテーマも扱っているのですが、テンポも良くユーモアにあふれ、子役の演技もとても良いです。主人公が奏でる音楽も非常に素晴らしく、最後には名指揮者ラファエル・クーベリック本人が出てきます。 ストーリー自体はシンプルですので、予備知識無しでも楽しめますが、ちょっとチェコの歴史を事前に知っておくと、この話をより深く理解することができると思います。見た後、幸せな気持ちにさせてくれる映画です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 22:33:50)(良:1票) |
78. ビフォア・ザ・レイン
《ネタバレ》 非常に美しい作品です。そして、民族対立の恐ろしさを静かに淡々と伝えてくれます。マケドニアにおけるマケドニア人とアルバニア人の対立は、マケドニア人が「500年の恨みを晴らす」というセリフがあるように非常に根深いものを感じました。 3つの物語が、とても上手くつながっていて非常に良く出来た作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-16 22:23:14) |
79. Kids Return キッズ・リターン
青春の終焉と挫折を描いた秀作です。なんか、身にしみますね・・・・・。 非常に切ない話なんですが、北野作品特有の乾いた雰囲気が上手く作用して変にドロドロせず、とても爽やかな作品に仕上がってます。 あとは、久石譲の音楽が本当に素晴らしいです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-16 21:38:48) |
80. 恋愛小説家
《ネタバレ》 とても、面白かったです。 ストーリーは、偏屈で口の悪い嫌なオヤジが、馴染みのレストランのウェイトレスに恋をして、紆余曲折の上告白するという至極シンプルなものなんですが、ジャック・ニコルソンとヘレン・ハントの演技が凄く良くて最初から最後までずっとひこきまれるように見てしまいました。(犬の演技?も非常に良かったです) まあ、でもやはり金を持っている人間は強いなともちょっと思ってしまいました。 [地上波(字幕)] 8点(2006-04-16 21:30:20) |