Menu
 > レビュワー
 > 称えよ鉄兜 さんの口コミ一覧。4ページ目
称えよ鉄兜さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 112
性別
自己紹介 アメリカ在住

名前の由来は赤塚不二夫先生の作品(天才バカボン)からです。 実際金属フェチでヘルメット持ってますけど

配点分布をみると8点がピーク。 高得点評価が多い。 これは好きな映画の評価が多いから。 つまらない映画のことはあまり書かない。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456
投稿日付順123456
変更日付順123456
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  バトル・ロワイアル 特別編 《ネタバレ》 
どう理解したらよいのだろう。 深作欣二監督がこの映画に込めた想い、それをどう受け止めるか。 監督は敗戦時に15歳。 ちょうど映画の出演者たち中学三年生と同じ。 直接戦場には赴いていない。 しかし沖縄なら熱血勤労隊といった形で同年齢の子供たちが直接戦闘に参加した。 戦場にいつ駆り出されるかという切迫感は持っていたかもしれないし、都市部にいたなら空襲によって殺戮を身近に見ていたかもしれない。 監督がこの映画で一市民が、子供でさえもが国家権力によって人殺しを強要される理不尽さを観客に感じて欲しいと思ったのなら、それは成功したといえる。 これは戦争映画ではない。 しかし一個人が理由なんかどうでもいいとにかく人を殺すことを国家から命じられ、それに従わなければ殺される。 こういう状況は大儀、理念はどうあれ現実に国家、軍隊が戦時に一個人に強制してきたことと重なる。 そういう意味ではその状況に身をおいた人間にとってこの映画は戦争と同義といえる。  この状況に置かれて生徒たちはそれぞれに反応する。 生き残るために友人を殺す者。 殺し合いを拒否する者。 拒否してどうするのか。 自ら死を選ぶ者。 仲間を集う者。 しかしその仲間たちも疑心暗鬼で崩壊する。 様々な人間模様は極限状況に置かれた人間がとる行動を具現化している。 あまりにストレートな演出ではあるが、人間の真実を抉り出していることは確かだ。 ビートたけし演じる教師キタノの行動が不可解だった。 鬱屈した精神はわかる。 実の娘におじさん呼ばわりされるほど毛嫌いされ、教え子たちとも断絶状態。 唯一生徒中川典子との淡い交流が彼の荒廃した心に咲く一輪の花。 その感覚は理解できなくも無いが、最後の行動はいったいなんだったのか。 その中川に銃(水鉄砲)を向けわざと七原秋也あるいは中川典子が彼を撃つ様に仕向けた。  自らの死でキタノは何を生き残った生徒に伝えようとしたのか。 最後に娘との電話の会話で(あれだけ撃たれて死んでないのか!)人を嫌いになるにはそれなりの覚悟が必要だと言ったがどういう意味だ。 国家というものは時に理不尽に個人の自由を奪う。 理由は何でも良い。 とにかく強制される。 これは一個人が抑えることも止めることも出来ない。 でもそんな状況に置かれた時にどうするのか、それはあなた次第よということか。 映画に明確な答えは無い。  
[DVD(邦画)] 7点(2007-12-07 13:56:56)
62.  CASSHERN 《ネタバレ》 
かなり評価が割れている作品。 それぞれ好みが違うから人の評価はあくまで他人の者。 自分がどう感じるか、観てみなければわからない。 141分は長い。 こんなに長いとは知らなかった。  出だしからかなり引き込まれる。 いい感じじゃないの。 特に戦死の報がもたらされるあたりのシーン。 ある意味見え見えの演出なのだが素直に入っていける。 とてもうまい表現。 役者の演技の良さも貢献している。  ほかにも良いシーンがたくさんある。 CGを多用している。 CG臭さがそのまま残っている。 これは意図したのか。 それとも。 色使いがなかなか良い。 話が先に進むにつれ映画のテーマが明らかになってくる。  なぜ人は憎みあうのか。 なぜ人は殺しあうのか。  お互いを許しあうことが出来れば。 それさえ出来れば。 そうだね。 出来ればいいね。 でも出来ないんだね。 最後にキャシャーンは破裂して果てる。 しかしその先には希望があるという。 人とは何なのだろう。 人は人を愛する。 平和を望む。 だが、憎みあいもするし、殺しあう。 救いようのない存在。 でも人は、人であるからこそ希望を持てる。  話の展開が激しくて、シーンの間をつなぐ説明もない。 でも不自然ではない。 かなり意識してそのような演出をしている。  重いテーマに真正面から取り組んでいるが、意気込みが空回りしているような感じは受けずとても好感が持てる。  キャシャーンがなんとなくヘルメットを脱いだロボコップに見えることもあるが、全体的にセンス良い映像に満ち溢れている。 監督曰く、男は常にかっこよく、女は常に美しく。 まさにかっこよくて美しい人たちで埋め尽くされている(ごく一部を除く)。  メイキング映像(2時間以上ある)で監督自らカメラを担いで撮影している様子が収録されている。 この監督、只者ではない。  かなり気に入りました。 
[DVD(邦画)] 9点(2007-12-06 13:08:57)
63.  初恋(2006)
3億円強奪事件をリアルタイムでおぼえているかいないかで見方がちょっと変わるかもしれない。 1960年代の日本、町並みをうまく再現している。   数十年前の過去を描く時くすんだ色合いにしたりして古臭い雰囲気を演出することは多い。 でもそれって過去なんだよね、描いてるの。 だけど60年代を映画にするということはその時に現代として生きていた人たちを描くわけだ。 その時の町もその時に現代だったんだ。 古臭くなんかなかったよその時は。 過去じゃないんだよその時は。 この映画を見てつくづくをそれを実感した。 映画全体で色調が少し不自然な感じだったけど古臭さの演出としては使われていなかったと思う。 大家石の壁。 道の角に置かれたゴミ箱。 何気ない風景がまさに60年代だった。  役者の演技も良かった。 口調が当時と比べてどうだったか。 多分ちょっと違う。 でもわざと当時の言葉使いを台詞として口にされるよりも自然な口調で話したほうが当時を生きていた人が生き生きと描写されると思う。 もちろんいつもそうだとは限らないけど。 少なくともこの映画ではそんな気がする。 素直に受け入れられた。   宮崎あおいの演技はすばらしい。   しかし3億円事件の顛末としてはどうだろう。 記録された事実に合わせてうまく話を作ってあるがやや不完全燃焼な印象を受けた。 俳優の演技、雰囲気が良かったのであまり気にはならないが。 最後の歌に違和感があった。 
[DVD(邦画)] 7点(2007-12-06 05:21:13)
64.  天使の卵(2006) 《ネタバレ》 
これは小西真奈美のかわいさ、美しさが際立った映画だった。 それに引き換えその妹役の沢尻エリカはぱっとしない。 演技もへただし。 相手役の男優の演技もほめられたものじゃなかった。 これは演出が悪いんだろうな、と思う。 後半、妹と彼の会話、それなりに会話成り立ってると思ったのに、妹が何か言って、1秒、2秒くらいの間で、黙ってないで何か言ってと怒り出した妹。 黙ってないでって、それまでしゃべってたじゃないか ほんの一瞬リアクションが遅れただけで怒るなよ。 すごい不自然だった。 ほかにも似たような不自然な会話シーンがあった。 せりふを限られた時間内に詰め込んだ、そんな感じだった。 彼が大学に受かって、その直後に真奈美ちゃんが亡くなり、その4年後彼は学校にも行かず土方のバイトに明け暮れている。 4年間も学校行かなく大丈夫なのか。 留年続けていまだに1年だったりして。 そんなことないか。 でも設定に無理がありすぎる。 純愛物、必ず片方に不幸が訪れる(死ぬ)。 そんな映画が氾濫して何年になるだろう。 ここまで来るとちょっと粗製濫造といいたくなってくる。  
[DVD(邦画)] 4点(2007-12-06 05:07:54)
65.  ゲゲゲの鬼太郎(2007)
大好きなゲゲゲの鬼太郎。 というより水木しげる先生の作品が好きなのだが。 それの実写版というといったいどうなるのか不安と期待で鑑賞した。 だけど驚いた。 面白い。 鬼太郎の背が高すぎて雰囲気が違うし子供って感じじゃないけど、田中麗奈演じる猫娘がとても似合っている。 もっと出番を増やして欲しかった。 そして極めつけはねずみ男。 どうしようもない性格がよく出ていて感心。 CGの目玉親父もなかなか。 CGの出来は全体的に良かった。 ほとんど違和感なし(妖怪に違和感なしというのも変な話だが)。 オリジナルストーリーということだが似たような話は昔の鬼太郎の作品にある。 いくつかのエピソードを組み合わせて作ったのだろう。 難を言えば子泣き爺。 間寛平が演じる必要は無かったと思う(彼が演じるとしたら子泣き爺しかないのは間違いないけど)。 あと西田敏行。 予想通り、想像通りのはまり役だけど、少々演技過多。 個性が強すぎる。 ぜひ続編が見てみたい。 そのときはぜひ田中麗奈の猫娘の出番を増やして欲しい。 彼女が出ている映画は何本か見たけど、猫娘役が一番良かった。 
[DVD(邦画)] 8点(2007-12-05 17:42:19)
66.  ただ、君を愛してる 《ネタバレ》 
主演の男優は大学一年生にしてはひねすぎている。 もちろん役だから実年齢から離れていてもいいんだけど、まったく初心な学生に見えないから話に入っていきにくい。 くどい演出と編集。 海釣りのシーンなどあまりの白々しさに鼻で笑ってしまったが、これもやはり最初にこっちの気持ちをぐっとつかんでくれなかったことが尾を引いている。 みんな良い人過ぎだし、話の展開に無理がある。 映画だから無理やりな展開でも全然いいのだが、うまく映画に入っていけない状態で鑑賞しているとどうしても細かいことが気になってくるのはいたしかたない。   宮崎あおいは確かに演技はすばらしいのだがそのうまさがちょっと鼻につく感じ。 とは言えやはり宮崎あおいは確かにすごい。 彼女が始めてめがねを取ったときのかわいらしさと言ったら。 それまでの演技がここで効いている。 脇役の女性、黒木メイサがとてもよかった。彼女の美しさ、話はどうでも良くなって見とれてしまう。   最後にあの写真が出てくるであろうことは予想できたが、そこで終わりにしないでさらにだらだらと話を続けてしまう。 盛り上げたいという思いが空回り。   宮崎、黒木は良いけど映画としての完成度には疑問。 ここ数年この手の純愛物が乱造されている。 さすがに粗製とは言わないが、同じようなストーリー(必ず片方が病気やら事故やらで亡くなる)が多すぎる。
[DVD(邦画)] 5点(2007-12-05 10:35:46)(良:2票)
67.  男たちの大和 YAMATO
あまり感情移入が出来ない映画であった。 部分的にぐっとくるシーンはある。 だけど全体的に感動するかというとちょっと興ざめ気味。  戦闘シーンはレイテ沖海戦と沖縄特攻の2度出てくる。 よく出来ている。 悲惨さは良く伝わる。 しかし敵戦闘機が当然ながらすべてCGで動きがかなり不自然。 飛行機の飛び方を良く理解していない人がCGを作ったようだ。 さらに実写とのからみがないのでどうももどかしい。 実物大大和のセットはさすが。 いまいち迫力に欠けるがそれでもセットには見えない。 良く出来ている。 でもやっぱり躍動感に欠ける。 要するに船に乗っている感じが出ていない。 大海原に出ているという感じがしない。  またCGの大和もこぎれいすぎて違和感がある。 CGの完成度に難がある。  仲代達也演じる元大和乗組員、海軍軍人だったくせに最後の敬礼が陸軍式。 戦時中のシーンではみんな海軍式敬礼をしていたのに。 これにはかなりがっくり来た。 歳とって忘れちゃったのか。   エンディングで長渕の歌が流れる。 なぜ長渕? 演歌だ長渕。 これで泣けって言うのか長渕。 昔から日本の大作戦争映画はなんか変な歌がついて来る。 なぜだろう。  それにしてもこの湿っぽい展開はやはり日本人の特性というものなのか。 大和の特攻は制海権、制空権を持たない大海に航空機護衛も無い状態で飛び出していった、沖縄到着の可能性は無い自殺行為だった。 目的は(艦に)死に場所を与えるためだった。 しかし日本人はこういう話が好きだ。 先の大戦の悲惨な負け振りはこの日本人の気質がもたらした。 それが日本人を日本人たらしめている根幹に関わるゆえいまだに日本人はこの手の悲壮感あふれる話が好きなのだ。   愛するものを守るために死にに行くのだということを表現しようとしているようだが(特攻隊員の手記をエピソードに組み入れたり)、表現に芸が無いというか、あざといというか。 この手の話は昔から映画のねたにされてきているのでそのまま同じ事をされても素直に心に入ってきにくい。 ようするに演出の問題だろう。 もっと抑えた演出のほうが心に響くというものだ。 艦隊生活の描写もおざなりでとにかく感情移入しにくい作品だった。 
[DVD(邦画)] 6点(2007-12-01 05:37:29)
68.  バイオハザードIII 《ネタバレ》 
なんか拍子抜けな映画。 1作目から2作目とスケールアップして3作目のタイトルはかなり大仰な「Extinction」ときた。 期待が膨らむのは当然だった。 だけどこれではまるでマッドマックスサンダードームではないか。 新鮮味に欠けるのは仕方が無いとしても、全体的に平坦なストーリー展開で盛り上がりに欠け、アクションもなぜかちぐはぐ。 さらには前作にもましてパワーアップしたアリス。 サイキックだ。 あるいはサイボーグだな。 それにしても最後に出てくる日本の地下鉄の看板、ありゃなんだ? 夜空雪風(Tokyo Metro)、 考楽火月星(Zatoichi Square)、 夜空雪風と書いてトーキョーメトロと読むってか? 日本発のゲームがベースになってる映画だから最後に日本をちょこっと出すというのはいいんだけど、おもいっきりでたらめな日本語。 ここまで行くと狙ってやってるとしか思えないが。 で、この結末。 結局アリスを大量生産して、どうなるって言うのだろう? 彼女の血がTウィルスの治療に使えるわけだから大量生産したアリスの血液を採取して血清を作ってTウィルスを絶滅させるのか。 それともアリス軍団が日本にあるアンブレラコーポレーションに乗り込んで壊滅させるのか。 どっちのExtinctionだろう。 で、当然これが最終作だよね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2007-11-28 17:02:55)
69.  LOVE MY LIFE ラブ マイ ライフ
なかなか面白く興味深い作品。 役者の演技も良い。(父親役だけは感心できなかったけど) やっぱり一般的には女同士のキスは絵に出来ても男同士はだめなんだろうな、と男としては思うのだが、これを女性が見るとどう感じるのだろうか。 主演の吉川怜、実年齢は知らないけど顔のアップも多かったし、18歳にはまったく見えないのがちょっとつらい。 でも体当たり演技といえるがんばり、好感度は高い。 しかし彼女の顔はかわいいのか怖いのか良くわからない不思議な顔立ちだ。 重苦しくならず、ほのぼのした感じで最後まで行ってくれたので良かった。 
[DVD(邦画)] 7点(2007-11-01 14:44:04)
70.  太陽の帝国(1987) 《ネタバレ》 
JGバラードのかなり難解な自叙伝的作品をうまくスピルバーグの映画として作り上げている。(ハロウィーンパーティのシーンにJGバラード本人が写っている。) スピルバーグの飛行機に対する愛情、思い入れが主人公ジムの目を通してひしひしと感じられる。 イギリスを知らない上海生まれのイギリス人少年が太平洋戦争の勃発で日本軍の捕虜となって蘇州の収容所で終戦までをすごす。 一人の無垢な少年が受けた過酷な体験を少年の目線で叙情的に描いている。 非日常である収容所生活が楽しく感じられたり、大好きな飛行機に触れた時の幻想的なシーンも当の少年の気持ちで見たとすれば十分納得できる。 上海のシーンは実際に上海でロケされたが撮影年を考えるとこれはすごいことだ。 でも逆に当時だから出来たのかも知れない、今は開放が進んで気軽に訪れることは出来るが町並みがすっかり変ってしまって映画の撮影が出来るような状況ではない。 何年も両親とはなれてきわめて異常な状況の中で暮らしたために両親の顔を思い出せなくなるジェイミー。 後半のその告白のシーンは心に強く響く。 そしてラスト、戦争が終わって収容所からでたジェイミーを探しに来た両親との再会。 ジェイミーは心に傷を負って感情の無い顔でボーっとしている。 父親は目の前を通るがお互い気がつかない。 しかし母親がジェイミーを見つけ近づく。 だがジェイミーは反応しない。 が、ついに母親の唇に触れ覚えていた口紅を確認、さらに髪の毛の色を確認。 ようやく母親を認識したジェイミーは母親に手を差し伸べ抱きあう。 ジェイミーのうつろな瞳は母に抱かれようやく安息を得られた安堵に変っていく。 大変に感動的な演出だった。 大好きな作品のひとつ、でも満点にしないのは日本、日本軍の考証がなっていないから。 白装束の兵士(?)がわらわら登場したり、海軍と陸軍がごっちゃになっていたり。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2007-10-30 13:24:12)
71.  フラガール
べたな展開というか、予定調和というか。 しかし演出がうまいし役者もうまいので話に引き込まれる。 笑うところで笑い泣くところで泣く。 恐らく監督の思惑通りの反応だろう。 早苗役の女の子が非常にかわいかった。 彼女が踊るところを観たかった。  
[DVD(邦画)] 8点(2007-10-29 10:53:33)
72.  どろろ
原作を知らないので比べてどうこうという評価は出来ない。 単純に映画としてみて、良くも悪くも日本のアクション映画という感じ。 だけど、架空の世界、架空の時代設定で化け物のオンパレードだから、ひょいひょい飛び回るふざけたワイヤーアクションも(その不自然さは置いておいて)許せる。 ちょっと時間が長すぎる感じはしたけれど、面白かった。 化け物の一人を演じた土屋アンナが妖艶な感じで良かった。 あの終わり方、続編のにおいがぷんぷんする。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-10-29 04:33:51)
73.  TRICK トリック 劇場版2 《ネタバレ》 
妙なテンションの画だな。 テレビドラマや前作映画もこんな調子だったのだろうか。  昔の芸人の古いネタやギャグをふんだんに取り入れているけど、これはある程度の年齢じゃないとまったく意味不明だろう。 逆に新鮮なギャグとして受け取られるとでも思っているのだろうか、それとも高年齢層にのみアピールしようとしているのだろうか。 その両方を狙ったのだろうか。 年齢的に映画で使われたギャグはわかったけど、でも懐かしいというよりも寒さを感じてしまった。 トリックの種明かしにしろ話の展開にしろ、中途半端な印象をぬぐえない。 さらにはクライマックス、あれはとても後味が悪い。 恐らくは娘なのであろう少女にはあまりにも酷な「母親」の最後であった。 主演の仲間由紀恵の演技は「ごくせん」の延長にしかなっていない。 そういう路線を求められていてそのまま演じたということか。 当たり役が極端に癖があるというのも考え物だ。 そのまま続ければマンネリとなるし、脱却を図るのもリスクが高い。 
[ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-27 17:08:42)
74.  小さき勇者たち ガメラ 《ネタバレ》 
原点回帰ということでガメラと子供の交流が主題になっているが、ことさらそうしなければならないのはやはり平成のガメラと呼ばれた三部作の印象が強く焼きついたからだろう。 こうしてこの新しいガメラ映画を観てみるとつくづくあの三部作のクォリティの高さに驚かされる。 巨大なカメ、空を飛ぶカメという滑稽でさえあるガメラの造形をカメが存在しない世界を舞台に徹底的にリアリティを追求して見事に大人の鑑賞に堪える高品質怪獣映画といういまだかつて無い作品に仕上げたのが三部作だったと思う。 基本的に今回の映画と前三部作との間につながりは無いようだが、冒頭のガメラとギャオスの戦いは明らかに前作ガメラ3を連想させる。 ガメラの顔は丸くなっていたが甲羅の形やギャオスの飛び方などはそのままガメラ3をなぞっている。 前半の子ガメと主人公の交流はほのぼのとしていて良い感じに仕上がっている。 特に本物のカメを使用しただけあってきわめて動きが自然(あたりまえだ)。 しかしその分後半の着ぐるみガメラとのギャップが目立つ結果になった。 唐突に現れたトカゲ怪獣との戦いは可もなく不可もなく。 特撮の手法も前三部作をなぞっているだけで進歩が感じられない。 そのトカゲ怪獣、襟巻きらしきものも付いている。 名前がジーダスというのはその昔ウルトラマンに登場したゴジラの着ぐるみに襟巻き付けただけの怪獣の名前ジラースをもじっただけじゃないのか。 オマージュのつもりなのだろうか。 戦いのシーンは付け足しということであくまで子供達とガメラとのつながりが主題ということでなかなか感動的ではあった。
[DVD(邦画)] 6点(2007-10-21 05:02:06)
75.  アンフェア the movie
踊る大走査線っぽいハードボイルドアクション映画を狙ってみましたって感じの映画。 さらには日本版トゥームレイダー的な雰囲気もかもし出せたらうれしいなという感じか。 いずれにしてもすべて失敗している。 何もかもがちぐはぐで破綻している。 さらには演技にリアリティがまったくない。
[ビデオ(邦画)] 2点(2007-09-30 07:28:05)
76.  フェーンチャン ぼくの恋人
タイ版「ご近所物語」といったおもむきだけど、内容はより現実的。 心に入ってくる。 誰しも持っている普段は心の奥深くに収めてある遠い記憶を呼び覚ましてくれる。 そして痛みを感じ、切なくなる。 主人公の男の子、女の子、実にかわいい。 タイ語の語感も耳になじむ感じで良い。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-30 03:22:26)
77.  下弦の月 ラスト・クォーター
思いっきり日本人顔して名前はアダムですって言った時にはのけぞってしまったが、なるほど日本人とのハーフという設定でしたか。 してやられました。 原作を知った上で映画を観るといつも興味を引くのは2時間程度の枠に収めるための努力がいかほどのものかということ。 なかなかうまくアレンジしたなというのが印象としては強い。 ただしファンタジーなのに説明的過ぎる。 こじんまりというか、きっちりとまとめすぎという感じ。 もっとあいまいさを残しても良かったんじゃなかろうか。
[DVD(邦画)] 6点(2007-09-30 00:17:15)
78.  激動の昭和史 沖縄決戦
沖縄県というまさに日本の国土を血で染めた戦いになった沖縄作戦の全貌がこの作品で赤裸々に描かれている。 映画の公開は1971年、その翌年に沖縄はようやく返還された。 史実や関係者の記録のから多くのエピソードがちりばめられているがその点と点を結ぶスムーズな演出がなかったのでややぶつ切りでシーンをつなげたような散漫な印象を受けるのが残念。 ただしこれも意図的な演出であったのかもしれない。 それに予備知識がないと状況がなかなか把握できないのもすこしつらい。 ナレーションによる状況説明はかなり入るがそれだけでは不足だ。 各個のエピソードがその時々の戦況を伝え、一つ一つが戦況の流れの中でつながっていたことが実際の戦況経緯を知って始めてわかった。 少ない予算のために敵艦船も飛んでいる飛行機もまったく出てこない(記録映像でおぎなっている)。 そのためかカメラが上(空)を撮ったシーンが全く、あるいはほとんどなかった印象だが、沖縄作戦が地上戦であったことを考えるとこの潔さはかえって地上の悲惨な戦いに焦点を合わせるのに役立ったように思う。 2006年のクリントイーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」を観てまず思い浮かんだのがこの「沖縄決戦」だった。 どちらも地上戦、洞窟での持久戦を描いているが洞窟持久戦の実情をより正確に表現していたのは「沖縄決戦」のほうだと感じる。 いずれにしても戦場の実際を正確に再現することなど不可能だ。 だがより悲惨さが伝わってきたのは確かに「沖縄決戦」だった。  ほぼ同じ時期に八原高級参謀(当時)の手記「沖縄決戦」が上梓されている。 沖縄返還の時期に合わせたということはあろうが同じ題名の作品が映画と本という別の形で世に出たというのは興味深い。 八原氏の記録があるいは八原氏自身がどの程度この映画に影響を与えたのか興味は尽きない。 とても重い作品だ。
[DVD(邦画)] 10点(2007-09-21 13:35:26)
79.  ローレライ
あまりの内容にしばし呆然。 これは戦争映画ではない。 怪獣が出てこない怪獣映画だ。 国家の存亡を賭け、秘密兵器が登場して、女の子が出てきて、超能力で、愛するもののために命をかけちゃう映画だ。 結局お気楽娯楽映画だったということか。 問題が多すぎて何を書いたらいいか整理がつかないがまず出演者全員が軍人に見えない。 潜水艦乗りには全く見えない。 何日も海に潜っているのにいつまでたっても小奇麗。 この程度の演出もまともに出来ないのか。 大量に出てくるCGシーンが実に情けない。 確か監督は特撮で名を馳せた人じゃなかったのか。 だとするとこれはわざとか。とにかく劇場公開映画としてはひどすぎる。 肝心のストーリーだがフィクションであることは納得するが超能力少女が登場した時点で腰砕けになった。どんな絵空事でももっともらしく描くだけの演出、演技力があればよかったのだが。 こういう批判のすべてをとりあえず横においてただ無心に見れば、楽しめないこともないという映画。
[DVD(邦画)] 2点(2007-09-21 08:40:35)
80.  ダイ・ハード4.0
サイバーテロという今や食傷気味のストーリーだけど、さすがはハリウッドと久々に言える快作。 ありえない不死身さだけどそれはお約束の世界。 とにかく2時間たっぷり楽しませてくれる。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2007-09-20 14:47:59)
000.00%
121.79%
243.57%
376.25%
454.46%
51412.50%
61916.96%
71916.96%
82925.89%
987.14%
1054.46%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS