61. アトミック・ブロンド
おもしろいんだけど、ちょっと何かひっかかる。 冷戦が解かれるころの東ドイツが舞台と言った、中途半端ななつかしさ(音楽やクルマ、パンナムの旅客機など)が、このモヤモヤを生んでいるのかなあ。 ストーリーは単純なのに、執拗にひねり回している感じで、終わってみれば、『やっぱりなあ』と感じさせるあたりは、脚本にやや難ありってところでしょうか。 まあ、これは西洋風のノスタルジーを味わう作品ってところですかね。 しかし、銃弾の音に関しては、結構迫力がありました。 [映画館(字幕)] 7点(2017-11-02 14:39:17) |
62. ドリーム
ネタバレ 傑作だと思います! まあ、この手の史実に基づいた作品を作るのは、ハリウッドは得意ですからね。 さりげない当時の環境や建物・車両などがとても美しい。 そして、避けられないことが当時の人種差別。 「白人」と「有色人種」に分けられていた環境。 トイレやコーヒーサーバーなどでも分けられていて、それに疑問を抱かずにいた舞台の白人社会(NASA)。 スクリーンを観ているだけでもイライラしてしまいます。 最もわかりやすいのが冒頭の警察官の態度。 主人公の黒人の女性3人がNASAに勤めていることへの驚きと、愛国心か公務員の自覚からか彼女たちのクルマを先導して送っていくシーンなどは、ここ数年の映画の中でも秀逸の描写だと思います。 鑑賞後よくよく考えたら、差別が横行していた時代ながらもNASAは優秀な黒人女性をたくさん雇用していた(要職には置かなかったが)あたり、それなりにフェアだったんじゃないでしょうか。 本当に差別するなら雇ってないですからね。 とにかく傑作です! [映画館(字幕)] 9点(2017-10-01 18:48:07)(良:1票) |
63. 三度目の殺人
おもしろかったです。 あっという間の2時間でした。 まず、ストーリーそのものがおもしろく、スクリーンに釘付けになります。 しかしながら、展開の遅さにちょっとイラつきます。 まあ、これは是枝監督のいつもの手法ですかね。 所々の細かい演出(重盛の娘の泣く演技、三隅のもったいぶったしゃべり、などなど)が、何か意味があるのかと思わせます。 あざといながらも、接見室の鏡面演出なども見事でした。 終わってみれば、テレビの2時間サスペンスの豪華版程度の作品かなあ~、って感じでした。 [映画館(邦画)] 7点(2017-09-14 23:29:20) |
64. 君の膵臓をたべたい(2017)
月並みだけど、クサいラブストーリーって感じです。 不思議なのが、現在の僕が図書委員の一人に自分の青春時代の話をするか?、ってことですね。 そのあたりの脚本に不自然さを感じます。 それにしても、主人公の桜良がカワイイ。 無邪気さと不安さを少しずつ見せる浜辺美波の演技は見事だと思います。 相手役の北村クン他の若手の演技も良かったと思います。 あと、小道具のガムが秀逸です。 [映画館(邦画)] 7点(2017-08-02 08:56:34) |
65. 怪物はささやく
事前に原作を読んでいないと、正直、内容を理解しにくいと思います。 これと言った盛り上がりも無く、淡々と話が進むわけですが、所々で主人公の少年の現状が理解されていくのですが、ちょっとわかりにくい。 それでいて、観ているうちに先が予測できてしまいます。 いい作品だけどつまらない、これが正直な感想です。 あと、シガニー・ウィーバーがおばあちゃん役をやるなんて、ちょっとショックでした。 [映画館(字幕)] 7点(2017-06-14 18:18:21)(良:1票) |
66. 黄金のアデーレ 名画の帰還
おもしろかったんですが、何か物足らない感じです。 まあ、実話を映画化しているので余分な過剰演出はできないところでしょうが、それでもやっぱり、食い足らないんですねえ。 オーストリアって、あんなに脆い国家だったんですかね。 それとも、ナチスの力が絶大だったんでしょうか。 とにかく、この映画の点数は、ヘレン・ミレンの熱演に対しての点数ってことです。 [映画館(吹替)] 6点(2017-05-27 21:00:19) |
67. スプリット
観て損をした。 金返せと言いたくなるレベル。 こんな駄作でも映画館へ行かせてしまう日本の配給会社のプロモーション術にプラス2点。 [映画館(字幕)] 4点(2017-05-17 10:20:45) |
68. ワイルド・スピード/ICE BREAK
迫力もあり、おもしろかったです。 でも、やっぱり、メジャーになりすぎた感じですね、金もCGもてんこ盛りです。 初期のころのマニアックでチープなカーアクション映画のほうが私は好きなんですが... さて、このシリーズはまだまだ続くんでしょうか? 続くのであれば、今作以上に金もCGもつぎ込んでいくんでしょうねえ。 ここらで第1~2作あたりをリメイクしてくれませんか? [映画館(字幕)] 7点(2017-05-01 23:27:58) |
69. 神様はバリにいる
おもしろいです。 各所で笑えます。 笑える娯楽作品として観たら結構満足できます。 しかし、実話を基にした作品として観たら、何だか妙に説教くさく感じてしまうのは、私がひねくれているからでしょうか。 [映画館(邦画)] 6点(2017-03-22 19:09:46) |
70. 君の名は。(2016)
大分と前に観たのですが、投稿し忘れていました。 ごく普通におもしろいです。 とにかく、画がキレイ。 そして、全体的には壮大なミュージックビデオを観たような感じでした。 内容よりも画と音楽ばかりが印象に残っています。 [映画館(邦画)] 7点(2017-03-18 08:38:32) |
71. 素晴らしきかな、人生(2016)
ん~、これだけの名優をそろえて、こんな地味な映画も珍しい。 内容的には、ごくごく平凡です。 やたらと泣かせようと演出しているのがみえみえで興醒めでした。 しかしながら、今のニューヨークの街の景色やファッション・風俗などを観るにはおもしろいです。 やっぱり、この邦題はダメですね。 かつての名作のタイトルに乗っかろうとしているんでしょう。 かと言って『しあわせのオマケ』だとパッとしませんね。 あと、どうしても納得できなかったのが、夜間にライトの付いていない自転車に乗ったらダメでしょ。 [映画館(字幕)] 6点(2017-03-14 22:16:16)(良:1票) |
72. ラ・ラ・ランド
話題の映画「ラ・ラ・ランド」を海外で観てきました。 チャゼル監督の前作「セッション」が秀作だったので、かなり期待して観てきました。 前作とは全く違ったミュージカル作品で、それもミュージカル映画の王道を行くものでした。 これはアメリカ人が好みそうな作品だなあと思いました。 内容的に際立った感じはしなかったのですが、楽しさと最後の演出は、もう、見事としか言いようがありません。 で、また観たいと心底思わせる作品です。 日本で公開されてから、もう一度観に行こうと思います。 [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2017-02-16 13:50:34) |
73. 沈黙 ーサイレンスー(2016)
ネタバレ 重いわ~。 アッと言う間の3時間でしたが、ひたすらに暗い気持ちにさせる作品でした。 遠藤氏のこの原作を読んだのは30年以上前かなあ。 その時の感想は、やっぱり、暗くて気分が落ち込んでしまうものでした。 この映画は、かなり忠実に原作に沿っていますねえ。 そんな中で私が最も感激したのは、最後の棺桶の中の手を映したシーンですね。 やっぱりああいった『わかりやすさ』を映さないことには、話が締まらないからでしょうかねえ。 日本好きなスコセッシ氏ならではの演出かと思います。 万人に勧める作品じゃないですが、観て損をした気持ちにはならないと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2017-02-01 20:55:08)(良:1票) |
74. くちびるに歌を
いやあ、クサイ・クサイ。 あまりにもクサイ映画です。 でも、ここまでクサければ、開き直って鑑賞できます。 ベタなストーリー、ガッキーのクドい演技と2時間超えの上映時間、褒める部分を探すのに苦労します。 プロのピアニスト役ならピアノを弾くシーンくらいはきっちりと見せて欲しいですねえ。 それでもガッキーはキレイだ。 [映画館(邦画)] 6点(2015-10-17 21:34:22) |
75. マイ・インターン
いやあ、やっぱりデ・ニーロって上手いなあとしみじみと思いました。 話としては、なかなかおもしろく、どんどん引き込まれます。 で、最後はちょっと尻切れトンボな感じが否めません。 もう少し、脚本を練れば、もっとおもしろくなるように感じました。 この作品の中で私の最も好きなシーンは、デ・ニーロが出勤前に鏡に向かって独り言を繰り返すシーン。 思わず、遥か昔の「タクシードライバー」の『Talking to me?』のシーンをほうふつさせました。 [映画館(字幕)] 7点(2015-10-14 16:16:41) |
76. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
これぞ娯楽映画って感じですね。 映画がスタートしたら、いきなり漢字が出てきたので、『あら、間違って香港映画のホールにでも入ったのかな?』って本当に思いました。 あらら、あのアリババがこの作品のスポンサーなんですね。 それなら、ローグネイション(ならずもの国家)って、中国を指しているわけじゃないんだなと確信。 そう考えると、トゥーラン・ドットやら、チラチラ映る東洋人美女など、スポンサーの意向がはたらいていたのかな? さてさて、映画そのものは、娯楽作品の王道を行っています。 ストーリー、小道具、カーアクションすべて満足できました。 T・クルーズはまだまだ若いですねえ。 まあ、スタントマンを使わなかったとアピールするあたりが、若さを強調しすぎて興ざめなんですが... 次作のMIが楽しみです。 [映画館(字幕)] 8点(2015-08-14 13:48:48) |
77. HERO(2015)
ん~、やっぱりなあ... 低迷を続けるフジテレビにとって、起死回生の映画のつもりだったんでしょうが、キムタクを要してもこの程度ですか。 1時間で完結できそうなドラマを無理やり2時間まで引っ張ったって感じです。 ストーリーも平凡ですし、これと言った隠し玉もなく、あまり見所もありません。 第一、外務省のキャリア役人があんなに無能なわけないでしょ。 点数で言えば5点ですが、松たか子の登場で1点プラス。 そうそう、ネタバレかもしれませんが、角野卓造の娘役は、あの人ですか! [映画館(邦画)] 6点(2015-07-28 21:08:29) |
78. マッドマックス 怒りのデス・ロード
みんな高評価だなあ。 そんなにイイ作品ですかね? 私の評価としては、金を払ってまで観る作品とは思えません。 まずグロい、そして舞台の背景等がわかりにくい。 そして、ストーリーが安直過ぎる。 評価できるところは、カーアクションだけ。 そして、私が最も不満に思ったところが、『マッドマックス』のタイトルを付けているところ。 あのオリジナル作品の低予算で作った殺伐さが最高の見所だったんですけど、この作品にはそういう要素が全く無いように思えました。 この作品が『マッドマックス』と言うタイトルが付いているだけで、作品の点数にマイナス点が加わりました。 [映画館(字幕)] 5点(2015-06-29 18:15:10)(良:2票) |
79. 海街diary
いいですねえ。 観ているだけで、ほっこりする作品です。 続編やドラマ化を期待してしまいます。 自然と目が行ったのが、四姉妹のファッションセンスや着ているものですねえ。 このあたりは多分、監督はかなり気を遣ったんじゃないでしょうか。 美味しそうな食べ物や梅酒の話などは話に引き込みやすい小道具だったと思うのですが、カンヌをはじめ海外に出品するには説明するのが難解だったんじゃないでしょうか。 長澤まさみ出演作品としては、久々に満足できる出来だったと思いました。 [映画館(邦画)] 8点(2015-06-24 17:22:44) |
80. セッション
いやあ、久々に感動できる映画を観た感じです。 しかし、J・K・シモンズの怪演はスゴイ。 あのねちっこくて細かい注文は、イジメを通り越した自己陶酔の世界なんでしょうか。 また、それに耐えて乗り越えようとするM・テラーのストイックさ。 もう、観ているだけで心臓がバクバクします。 文章で説明するのもまどろっこしい。 この映画は観て損なしです。 [映画館(字幕)] 9点(2015-05-14 21:52:10) |