61. BLUE GIANT
ネタバレ 評判が良くてもジャズに対して苦手意識があるからたぶん観ないだろうと思っていたけど、なぜか気が向いたので鑑賞することに。感想を述べる前にまず先に述べた、苦手意識、という私自身が「ジャズ」に対して抱いてきた想いを語らせてもらいます。なぜ苦手なのかと言いますと、どことなく敷居が高くておいそれとその世界に入って行きにくい、というのが本音です。敷居が高いというと他に「クラッシク」も挙げられるかと思いますが、まだクラッシクは日常生活に溶け込んでいますし、学校の授業などでも馴染みがある分多少なりとも入りやすさはあるかなと。ただ「ジャズ」は自らが率先して動かないとなかなか出会う機会は限られてくる。ゆえに「通」な人たちの場がジャズなんだと思っていました。生演奏の実態権はないけれど、CDや映画、CMなどで聴いたことはあるくらいで、それでもやっぱり良さは分からなかったし、たぶん自分とは相性が合わないジャンルだと思えた。そこから音楽にそこまでストイックでない私には、苦手、という固定概念が根付いてしまいました。 ではここから映画の感想を。まず悪くはなかった。たしかに良い映画だったとは思う。ただなんていうか目標であった「月」があまりにも早々と達成してしまうから、そこに至るまでの感動はちょっと薄味でした。交通事故にあって満身創痍で舞台に立つ姿も、いかにもな演出であまり泣けない。良かった点としては、着飾っていたピアノの彼が真意を突かれたことで剥き出しの演奏を開花させるシーンと、その彼が邪険にしたファンに謝ってサインを渡すシーン。素人同然のドラムの彼が、ずっと見守って成長を見届けてきたファンのおじさんと対面するシーン。人としての成長や温かく見守る優しさがとても心地よかったです。て、どっちも主人公のシーンじゃないんですけど。まあね、だって主人公くん、ハイスペックすぎるから、平凡な感動とは次元の違う場所にいるんですよね。感動はするけどそれは、ブルース・リーやマイケル・ジャクソンを初めて見た時のような、そんな感動...かな。ちょっと言いすぎかも。ただ人一倍努力はしているのは伝わりますし、熱量の半端なさも伝わってきました。ただ先にも述べたように私自身がジャズに対して苦手意識があるせいか、彼の演奏の凄さがよくわからず、ダイナミックなアニメーションの表現でなんとか追いつけていけているレベルなんです。これ、アニメじゃなくて実写だったらもっと置いてけぼりになってたかも...。 アニメ映画として非常に挑戦的で意欲的な作品であるし、ジャズに多少なりとも興味を抱かせるにはとっつきやすさもあって良いとは思う。 ただもう少し紆余曲折な展開があってもよかったかな。はい。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-09-09 16:38:50) |
62. コンクリート・ユートピア
ネタバレ 予告編を見た時からすごく興味のあった映画。やっと観れた。てかレビュー少な!こんなに面白い映画なのに。 今までの日常が崩壊して究極のサバイバルを余儀なくされる展開って、ゾンビとか核戦争とかが大半だったけど、天変地異ていうのがいつ何時起きてもおかしくないから、見ていてゾッとしたし、もしもこういう状況になったら自分はどう立ち回るんだろうかとも考えさせられる。人を助けたい気持ちはあるけれど、極限状態ではたして聖人君子でいられるのだろうかとも...。 映画の最後でヒロインの言った一言がこの映画最大のメッセージではなかろうか。みんな普通の人たちでした。そう、普通の人たち...。その普通の人たちがサバイバルな状況で変貌し狂気し争い始める。これってほら、あなたもですよ、て言われてるようなもの。だからこそ胸くそ悪いし吐き気がする。自分自身がそうなり得るから。他者をけ落とし生き残る。真意を付いてくる、本当に嫌な映画です(^_^;) 勝手に勘違いされて代表に選ばれた彼だって別に根っからの悪人ではなかったはず。大金を騙し取られて勢いで殺人を犯してしまっただけだし、秩序を守るために徹底した行動を取っていただけに過ぎない。家族を失った彼にとってはマンションの住人たちが家族のようなものになったから、あそこまでやれたのでしょう。ある意味彼も犠牲者かもしれませんね。 [インターネット(吹替)] 7点(2024-08-31 17:53:16)(良:1票) |
63. もしも徳川家康が総理大臣になったら
ネタバレ 原作は未読。 この映画を見終わって真っ先に思ったのは、時間が足りなすぎる!これだけ一癖も二癖もある偉人たちが現代で内閣を務めるんだから、各キャラのエピソードをもっと見てみたくなっちゃいます。そしてそれぞれの点が最終的には一つの線となって大大円を迎える...みたいな、そんな連続モノの方が話の幅も広がって、各キャラの魅力も掘り下げられたかも。 私はそこまで歴史に詳しくはないけど、徳川家康、という人物像は鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギスで詠われるような、忍耐強く攻めのイメージがあまりないので、この映画で主役のはずの家康が始まってしばらくその存在が薄いのはやっぱり仕方ないことなのかな~と、これまた見終わってそう思った。なのでどうしても信長や秀吉のようなイケイケな偉人の方が、エンタメ的には表立って目立つこととなる結果に。 ボクそんなに暴れてないのに暴れん坊ってなに?とか、ぜよはぜよ、とか、徳川滅ぼしたの彼です、とか、始まって最初の頃は笑える箇所もあって、これはひょっとしたら上質なコメディな予感かー!となったが、段々とシリアス路線へとシフト変更していき、結果的に最後は国民の皆さんもっと自分の国のことを思い政治(まつりごと)に興味関心を持ちましょう、と訴えかけるわけだけども、まあね、政治の世界を茶化したままで終わらせたら、家康、という存在は必要だったのか?てなるし、日本人特有のそこになんらかのメッセージやテーマを入れたくなる、ていうのもうなずけはする。 ただな~、たしかにそのテーマやメッセージは昨今言われ続けてきてたものだし、共感できる人たちもたくさんいるかも知れない。いるかもしれないけれどそれでもやっぱりもうちょっと変化球を見たかった自分もいる。ただやっぱりその変化球で見せるには時間が足りなすぎるのもまた事実。限られた時間の中で落としどころをつけるにはやっぱりあれが最良だったのかも...。 それとやっぱり、AI,じゃなくってご本人たちが現代に蘇って、ていうパターンの方で見てみたいのもある。。まあそれこそ時間がいくらあっても足りなくなっちゃうかもですけど(笑) [映画館(邦画)] 5点(2024-07-28 22:48:46) |
64. デッドプール&ウルヴァリン
ネタバレ もう完全に一見さんお断りの超マニア向け映画でした。自分はアメコミ原作を全く読んでないし、映画界の裏側の情報もひと握り程度しかないから、随所に散りばめられたネタの数々にそこまで狂喜乱舞したりニヤニヤすることもなく、ただただそこで起きている現象を眺めているだけでした。まあでもそれなりには分かるネタもあることはあったので、全然つまらなかったわけでもなかった。20世紀FOXとかキャプテンかと思いきやからのファンタスティックフォーとか(笑) 虚無世界ていうのが出てくるんだけれども、その世界がどういった世界なのか漠然としすぎていて、とにかくだから「虚無」であることの意味が全然伝わってこない。 クライマックスは最強の敵とやっぱり激しいバトルをしてほしかったな~...。まあ敵の能力があまりにもチートすぎて勝負にならなすぎるけどね。てかそんなにチートな能力者をよくまあ捕まえてあの虚無の世界に送り込めたもんだ。 とにかく主人公デッドプールも言ってたけど本当にもうマルチバースはいいかなって。なんでも出来ちゃうからもう感動もクソもなくなっちゃうんですよね。今回の原作コスチュームウルヴァリンだって、結局マルチバースだからはい!一丁上がり!てなったわけで、特にそれがあまり感動へと昇華されないんですよ。例え最後にマスクを被っても、ね。 今後デッドプールとウルヴァリンがMCUとどう絡んでいくのかはこの映画ではまだ明かされなかった...ただ現段階では「アベンジャーズ VS X-MEN」なる作品の制作は発表されているから、このウルヴァリンなのか?違うウルヴァリンなのか?まあお楽しみは先ってことですね。 [映画館(字幕)] 5点(2024-07-24 15:19:16) |
65. あの頃。
ネタバレ 元々がハロヲタだったので、そんな自分にどれだけ刺さってくれるのか、そんな期待をして鑑賞したのですが、なんていうかそこまでハロ!ていうわけでもなく、むしろよくこんな人たちのこんな素人丸出しのライブとかを見に来る人たちがいるもんだな~ていうのもあったし、無職なおじさんたちなのによくお金あるな~とか、なんか好き勝手やって生きていすぎて生活をやりくりしてヲタ活していた自分からすると、もう異様な世界でした。まあフィクションだしエンタメなんだしそこまでリアリティにこだわる必要はないかもしれないけど、何でもかんでも馬鹿やって喧嘩して最後は笑って済ませちゃうのはさすがに淡白すぎた感はある。 まあそれでも彼らの何をしでかすかわからないあやふやさを演じきった役者さんたちはお見事でした。良い演技でした。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-07-18 21:41:33) |
66. 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
ネタバレ 人はいつまでたっても変わらないし争いもなくならない。まあだからいつまでもガンダムは作り続けられるのでしょう( ̄▽ ̄;) 劇場版ということもあってCGも使われけっこうキレイな画にはなっているけれど、もうちょっと頑張れなかったかなとも。引きの画での人物の作画手抜き?て感じられるほど酷いシーンいくつかあった。予算的な問題で戦闘シーンに力を入れるのはわかるけど、何気ないシーンでの粗が目立つのはやめてほしかったかな。 なんかよくわからないけど、あれだけ巧妙に仕掛けたファウンデーションによる偽装工作、当初は何も証拠がないって言ってたはずなのに、いつの間にか証拠はある!てなに?それでいつの間にファウンデーションが完全に悪となっていて倒せば万々歳、めでたしめでたしってなによ?なんか都合よく話が進んじゃうんだもん。てかこれもしもテレビシリーズだったら、キラが世間から裏切り者のレッテルを貼られラクスとの溝に苦悩しながらも立ち上がって前に進んでいく、ていうのを時間をかけてゆっくりと見せてくれたてんだろうな~...キラにしてもラクスにしてもあれよあれよと戻るのはや!だわさ。 あとめーーーーーーーーっちゃ都合よくガンダムあるのもう笑うしかなかった( ̄▽ ̄;) 普遍的なテーマとド派手な戦闘シーンとちょっぴりHなのでこの点数で。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-20 14:15:17) |
67. フォードvsフェラーリ
ネタバレ とにかくレースシーンが圧巻!特に圧巻なのは夜中の雨でのレースシーン。本当にどうやって撮影したんだろうて思えるほどスリリングでエキサイティングだった。これは大画面で観るべき映画でしたね。それとクリスチャン・ベールがとにかく格好良い!そして名演技すぎます。レーサーの時の顔。父親の時の顔。夫の時の顔。友の時の顔。いけ好かない奴と対峙した時の顔。大げさではなく微妙な表情の変化だけで見事に使い分けきっていて、ほんとこの人はとんでもない役者だって感じずにはいられなかった。 フォード社の社長をレーシングカーに乗せて走るシーン。走り終わった後に社長が泣きながら父親も乗せてあげたかった、ていうシーンはすごく良い。あの時だけは大企業の社長ではなく一人の少年に戻った瞬間で、いくつになっても男には少年の頃のロマンが宿っているんだな~、てなれた。 そして何といってもやっぱりクリスチャン・ベールが速度を落として3台横並びでゴールするシーン。あそこはグッときちゃいましたね。それで例え1位になれなくても文句ひとつ言わずに清々しい顔で、自分自身を誇らしく威風堂々とする立ち振る舞いは同じ男として自分もこうありたいと思わずにはいられませんでした。格好良すぎるぜ。 クリスチャン・ベールの奥さん役のカトリーナ・バルフさん。マジで60年代のヘアスタイルやファッションが似合いすぎ。ナイスキャスティング! 本当に良い映画でした。ありがとう! [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-19 20:50:42) |
68. シャイロックの子供たち
ネタバレ 池井戸潤原作ということで、倍返しの爽快なやり返しを期待していたのですが、なんていうか消化不良な終わり方でした。佐々木蔵之介と柳葉敏郎と佐藤隆太は逮捕され罪を償ったが、阿部サダヲと橋爪功はそのまま。不良債権を買わされた橋爪功はまた悪知恵を働かせて損失を埋め合わせるかも知れない。高額な謝礼金を受け取った阿部サダヲは銀行を辞めただけ。原作を読んでないし「ベニスの商人」も観たことがないのでわからないけど、結局この作品って主な登場人物全員が道を踏み外してしまった弱い人間たちってことなのかな。まあそれはそれでいいのだけれども、やっぱり一応主役格の阿部サダヲだけが正義の味方的な立ち振る舞いをしておいて、ちゃっかりとお金を受け取りそのまま何もないっていうのはどうしてもしっくりはこないですね。はい。 ノイローゼになった銀行員が神社の狛犬を社長として接する場面は、今の日本の労働の過酷さを揶揄していて面白かった。 どうせなら上戸彩もなにかやってました、てオチの方がうわ~やられた~、てなってたかも。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-06-13 19:29:11) |
69. 大河への道
ネタバレ 伊能忠敬の大河ドラマをいかに作り上げていくのか。その過程を面白おかしく見せてくれるのかと思っていたら、ほぼほぼ伊能忠敬の死後のドラマで、これのどこが「大河への道」だよ~てなった。 まぁね、タイトルに多少の偽りありではあったにせよ、初めて日本地図を作っていく作業、それも死を隠しての偽装工作はまあまあそこそこ見れたし、知らなかった豆知識も知れたのは良かった。 で現代でも知事を騙して中井貴一がゴーストライターとなって「大河 伊能忠敬」を執筆していく!ていうのもなかなかオチとしては面白かった。 あと上様が完成した日本地図を見て、美しい...ていうシーンはこの映画のハイライトだと思えるくらいグッときました。 悪くはないんだけど全体的にもう少し編集でリズム感を出せてればな~、と。はい。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-06-03 18:25:59) |
70. イコライザー THE FINAL
ネタバレ イコライザーといえば今までは誰かのために、てことで一肌脱いできた。けれど物語の中盤くらいで、OPで始末したぶどう園の連中が世界の脅威であるテロ組織だって判明して、おや?なんだなんだ?今回は世界のためにイコライザーは動いたのか?てなった。なったけれども最終的に親交も何もない一人の老人のためだったことが分かって、あ~やっぱりこうでなくっちゃ~これだよこれ!てなれたと同時にニクイ演出するな~このこの~、てなった。本当に見事なオチだった。 悪党をとにかくテキパキと始末していく姿は格好良すぎ。派手なアクションじゃないのに全然物足りなさを感じないのがすごい。 悪者どもが一掃されて町中がお祭り騒ぎになっているシーンが、どこか「七人の侍」を思い出した。ただこっちは一人で誰も死んでないけど。 広場での突然の爆発!マジでビックリしちゃった(^_^;) 体がヽ(;゚д゚)ノ ビクッ!!てなったよ~...まいったまいった。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-06-02 21:50:17) |
71. 少年の君
ネタバレ 知人がめちゃくちゃ好きな映画だと言っていたので鑑賞してみた。まず見終わって真っ先に思ったのは、前科者でも教員になれるのか?でした。ごめんなさい。私あまり頭が良くないのでまずそこが気になってしまって...(^_^;) で調べてみたら未成年者は前科がつかないとのことだった。なるほどね。 スッキリしたところででは本題へ。かなり評価の高い映画だったので期待して観ましたが、たしかに悪くはないし良い映画だとは思う。でもどうしても気になってしまうことがまたあって良い映画とかの前に白黒つけたくなってしまいました。それはイジメの主犯者が階段から落ちて死んだのは事故であって殺人ではないはず、てやつ。だからなんであの時警察や救急に通報しなかったのかが気になって仕方がないの。よく他の作品でももみ合いの結果突き飛ばしたら頭打って死んでしまったとかあるけれど、どう見ても事故なのにどうして隠そうとするのかがわからない。そこでこれについても調べてみたら不注意で人を死なせてしまった場合は過失致死罪となり「50万円以下の罰金」に処せられるとのこと。つまり罰金で済んで前科もつかず刑務所も行かないでいいんです。一応日本の場合だが恐らく中国も似たようなものだと思う。確かに気が動転してとか、大事な時だから大げさにしたくないとか、まあ隠したくなる理由はあるかもしれない。あるかもしれないけれど、それでもやっぱり自分には理解が追いつかない。 全くもって映画の内容にふれないコメントになってしまいましたが、先にも述べたように良い映画だとは思います。はい。演出や見せ方も工夫されてるし、何よりも役者さんの演技力が半端ないです。丸刈りにまでしちゃうんですから。ただ主演のチョウ・ドンユイさんが元モーニング娘。の工藤遥さんにソックリ過ぎて、そのことも鑑賞中ずっと気にはなってしまってました。(^_^;) 最後に心に残った台詞を。大人になるための勉強はしたことがない。たしかに...。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-12 16:10:25) |
72. ゴジラ×コング 新たなる帝国
ネタバレ 日本の「ゴジラ」がリアリティや大真面目路線をいくのなら、ハリウッドはもうとことんおバカでハチャメチャな「ゴジラ」を突き進んでいってほしい。そう感じられるほど頭空っぽで楽しめるエンタメムービーでした。あ!でも前作の「ゴジラVSコング」からもう主役ほぼコングなんで「ゴジラ映画」ていうよりも「コング映画」みたいなもんなんですけどね。 コングの右手が凍傷になってしまいそこに秘密裏に作られていた特殊アームが装着されるんだけど、なんか色々台詞でそのアームについて説明してたけど、脳内で処理しきれずに結局あれが何目的で作られたのか分からないままだったし、他のパーツもあるのか?とか、もしあったとしてそれをよろしくない組織に盗まれて、ついでに今回倒したスカーキングの骨も回収されてて、ほんでもってメカコングとか作っちゃったりなんかしないかな~...なんて妄想をしてみたり...とにかくあのアームが今後どう発展していくのか楽しみで仕方ないです。続編があれば、の話ですが。 コングがゴジラに共闘を呼びかけにやってきたのにゴジラが突進してきた時のコングの、ちょ、ちょ待てよ!話を聞けよ !なリアクションがもう最高すぎて、あのシーンだけでもご飯10杯はいけそうですw あと冷凍光線を吐く怪獣くん、自分を操っていたモノが破壊されて意識を取り戻した瞬間、操っていたスカーキングをお前かー!あっという間に凍らせちゃったシーンも最高でした。 [映画館(字幕)] 6点(2024-04-28 22:13:49) |
73. かがみの孤城
ネタバレ なかなか面白かったけれど少々気になる点も。まず狼の仮面を被った少女はスバルのお姉さんであったわけで、私が亡くなったら神様にお願いしてスバルの願い事を叶えてあげる...であのかがみの孤城が誕生したみたいなのだが、それにしてもなぜ孤城?病室に孤城ののドールハウスがあったけれど、別にスバルは孤城を望んでいなかったしスバルの望みはお姉ちゃんと一緒に学校に通いたい、だったはず。だからそこがちょっと疑問。それと1番のクエスチョンはなぜ門限過ぎると狼に食べられちゃう設定になっているのか。物語終盤で実際にスバル食べられちゃってたし、あれでこころも城にいたらみんな死んじゃってたってことでしょ。いや~そこがやっぱり腑に落ちないな~...。例えスバルに成長をするための試練だとしてもあまりにも酷すぎないか。あとこの作品にとって個人的にとても好きな、個人の願いかみんなとの思い出かの二択がいとも簡単になかったことにされちゃったこと。あれは究極の二択だからこそとても深い意味があるわけで、覚えていなくてもそれでも運命的な出会いをみんなしていくほうがドラマチックだったと思うんだよな~。本当にあれはそりゃないよだった。それとアキのお婆ちゃんが亡くなった通夜の日にお父さん?義理のお父さん?よくわからないけど、なんで急にアキのことを襲おうとするんだ?あの展開がよくわからなかった。前々から狙っていたけどお婆ちゃんがいつも家にいるから邪魔だったのか?なんかね、あまりにも急な展開すぎては?てなってしまった。てかそもそもアキはその襲われる前から登校拒否になっていたはずで、アキの登校拒否の理由だけはよくわからなかった。 色々と不可解なところもあるけれどそれでもこの作品の根底にあるテーマは好きだし、物語のキーパーソンである北島先生が年代ごとにちゃんと年相応な顔立ちになっている細かい演出もなかなか手が込んでいて好感は持てる。(←見返して気付きました) それと一番グサッときたのは、ウレシノがどうせ笑ってるんだろう!て言ったあとにこころが、うんうん笑ってない...いや笑った...ウレシノだからいいやって笑った,,,ここ!ここですよここ!笑われてた者が自分よりも格下に見える相手を笑ってしまうこの負のスパイラル。さらっと流して物語は進んでいくけれど、これははっきり言って刺さりましたね。 傷つきやすい多感な時期の少年少女の繊細な心理を描いている作品なので、アニメ映画ならではのダイナミックさや躍動感はあまりないけれど、観たことで色々と考えさせられる点もあって記憶に残る映画になりました。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-04-17 21:49:44) |
74. グランツーリスモ
映画館で予告編を観た時は、これはIMAXの4DXで観るべき映画じゃないか!と、すげぇ期待しました。だけど予算と時間の都合で結局それは叶わず、アマプラで配信されたのを機会に鑑賞しました。で、結論から言うと別に4DXじゃなくてもよかったかな、でした。それというのも、目玉であるレースシーンが自分が思っていたような、手に汗握る、めっちゃ興奮しちゃうようなシーンでなかったからです。もっとこう観客がまるでレースを実体験しているかのような、そんな映像を期待してました。だって元々はレースゲームから始まったドラマなんだから、そのレースゲームってまるで自分が車を運転しているかのようなんだから、この映画もそうあるべきだったんじゃないかって。 まあでもね、どこまでが実話なのかは分からないけれど、そこそこは飽きずに観れたことはたしかです。はい。 あ、ちなみに私、リアリティを追求したレースゲームは苦手です。マリオカートみたいのが合ってますね。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-04-08 16:30:51) |
75. マーベラス
ネタバレ 何か面白そうな映画ないかな~・・・と、アマゾンプライムビデオを漁っていたらたまたま見つけた作品。予告編を見たら俳優陣の豪華さにビックリ!それと「女殺し屋」ていうと個人的に大好きな「ANNA/アナ」や「The Witch/魔女」みたいのを期待しちゃう。 で見終わった感想はというと...う~む...別に悪くはないんだけどなんていうかちょっと期待値は越えられなかったかな。可もなく不可もなくで。それと話の展開がややわかりにくかった。コイツは誰で今どういう状況?とか。特にマギーQを奇襲して横腹を撃ったアイツは誰よ?どこの手の者よ?てなっちゃいました。もうちょっと全体的にクッキリハッキリとわかりやすく作ってくれてればもうちょっとは引き込まれたかも。 女殺し屋としてのマギーQさん自体は非常に格好良かっただけに、ちょ~っともったいないですね。はい。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-03-12 06:20:48) |
76. ナイル殺人事件(2020)
ネタバレ リメイク前の作品は公開当時に映画館で観ていたけど、なにせその時1回きりで40年も前のことだから、内容は完全に忘れちゃっていた。なので新鮮な気持ちで観ることができた。 ポアロの過去のシーンが描かれているけれど、はたしてそれがこの作品に必要不可欠だったのかは正直わからない。あそこを削れば上映時間も短く済むしテンポも良くなったかもしれない。ただあれがあることによって事件の謎を紐解いていく過程で、ポアロという人物の内面の葛藤を垣間見ることもできる。ポアロといえども人間であるいじょう人の持つ業や愛憎があるわけで、だからこそ登場人物たちの心理に寄り添いながら、探偵という立場での距離感で接していけるんだと。まあでもやっぱりちょ~っと、事件が起きるまでは少々退屈ではあったけど。 原作は80年も前なのに全然色褪せることのない内容なのは本当にすごい! 野暮なツッコミ。相手は名の知れた名探偵ポアロ。生かしておけばいずれ犯人にたどり着くかもしれない。だからクライマックスで銃撃戦になった時、そしてその後も、正直殺そうと思えばいくらでも殺せるチャンスありそうなものなのにな~...て思っちゃいました。野暮ですよね。すいません。(^_^;) 総評としては可もなく不可もなく、でした。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-03-11 18:16:09) |
77. マダム・ウェブ
ネタバレ 正直言って原作のアメコミは一切読んでないし調べてないから、この映画が私にとっての初めての「マダム・ウェブ」になるわけで、だからヒーローとして活躍する前の話なんて知らなかったから、ヒーロー映画お目当てで来たぶん肩透かしは否めませんでした。 じゃあアクション満載のヒーロー映画じゃない代わりの面白さがあるのか?ていうと特にそれもなく、むしろなんでナンバー外したタクシー街中乗り回してて平気なの?とか、蜘蛛を盗んだ男がなんで大金持ちになっているの?とか、その男をなんで捕まえようとしなかったの謎の原住民たち?とか、そもそも母の残した手帳だけで広大なペルーでいとも簡単に目的地に着けちゃうの?とか、外に出たら見つかるって分かっているのになんでたかが出産について行こうとするの?それも3人で?とか、襲撃にあったレストランになんの目的で戻ったの?それとそこで見た未来に出てきた敵との会話のやりとりだけど、あれなに?敵のやつもまたあそこに戻ってくる予定だったの?とにかくあれの未来の意味するところがわからん!とか、とにかく「?」のオンパレードすぎて面白いとか以前の問題でしたね。監督さん調べたら誰だよコイツ!でした。履歴見たらテレビメインで監督してて、映画はこれがデビュー作みたいだった。だからなのか、映画的な画面構成や編集や見せ方が薄くって、な~んかテレビぽいな~て感じたのは...。 それとこのテの今後も続いていくユニバース作品のラストってオマケ映像あったりするけど、最後の最後まで席立たずにトイレ我慢してたけどガーーーン!! いやないんかーーーーい!! でした。 とにかく1個の単体映画として見ても、そこまで魅力を感じられる映画ではなかったです。はい。 [映画館(字幕)] 4点(2024-03-02 17:53:51) |
78. すばらしき世界
ネタバレ 大好きな西川美和監督と大好きな俳優役所広司さんということもあって、とにかく観る前からの期待値はかなり高かったです。ただ事前にあまり情報を得なかったので、この話が実在した人物をモデルに作られていたことは鑑賞後に知りました。知って思ったのは、この話の実在した人物と西川監督の世界観がものの見事にマッチしているということ。だからこそこれだけ素晴らしい作品へと昇華されたのでしょう。 反社会に対しての社会のシステムがどんどん厳しくなっていく中で、反社会から足を洗って真っ当に生きていこうとする人間に対する社会のあり方に焦点を当てているわけなんですが、そんな中で一番強烈に印象深く残るのは、私たちは常に社会に対して何らかの不平不満を抱きながらもそれらを我慢して生きていかなきゃいけないということを、その現実を改めて思い知らされたということが、何よりもズンときました。そんな我慢なストレスを抱え込んだ人たちは自分よりも立場的に不利な人を見つけるとつい上から的な態度を取ってしまうのも、こういった社会の闇なのかもしれませんね。 この監督さんは台詞のない描写で印象的なシーンをよく見せてくれるのだが、今作では、大きなキャベツから徐々に小さなキャベツを選び直すシーンや、ちょっと高級そうなシャンプーを手に取りながら羨望の眼差しで何とも言えない表情をするシーンとか、とにかくそういった何気ないシーンが本当に良い塩梅に散りばめられていて、非常に心地よい。 コスモスの花言葉は「調和」や「謙虚」。 やっと就職してこれから「謙虚」に社会と「調和」して生きていこうとした三上への最上の表現ですね。でも私は三上は死んで良かったんじゃないかとも。なぜなら果たしてあの職場で我慢し続けられるのか、己をとことん殺してまで耐えていけるのか、甚だ疑問でもあったし、我慢し続けてもいつかストレス溜まりすぎてぶっ倒れちゃうんじゃないかとも...だから遅かれ早かれ楽になるにはああなるしかなかったのかもって...だから死んで楽になれて良かったですね、ていう感情もありました。 すばらしき世界・・・皮肉たっぷりなこのタイトルが本当に...憎たらしい...。 PS:日本語の聞き取りづらい箇所が何箇所かあるの、年配者には本当に辛いので字幕付き邦画の検討、本当にお願いします。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-02-01 12:24:00)(良:1票) |
79. M3GAN ミーガン
ネタバレ 殺人人形というとやっぱり真っ先に頭に浮かぶのは「チャイルドプレイ」その「チャイルドプレイ」もリニュアール版はAIだった。なのでどうしても「チャイルドプレイ」と比較してしまうのは致し方ない。と鑑賞前にはそんな野暮な考えもありましたが、いやいやごめんなさい。もう「ミーガン」は「ミーガン」他作品との比較云々なんてレベルでは推し量れないほどの傑作でした。はい。 とにかくミーガンそのものがCGではなく実際にダンススキルが半端じやない子役が演じてるもんだから、もうね、リアリティがすごいのよ。話題になったミーガンダンスも怖いのか格好良いのかもうわけわかんないくらい凄かった。いや~マジでミーガン怖かった~...。 てかさ、こういったホラー系で子供とかを容赦なく死なせちゃうのって倫理的にどうなのよ!となるところを思いっきりそこを飛び越えちゃってるのがエグいしビックリした。 クライマックスでブルースが登場した時はめっちゃテンション上がったぜ!そうきましたかってね。あそこは最高でした。 ただ一つ苦言を述べさせてもらえるなら、姪っ子の言った「一生遊べるおもちゃが欲しい」の一言で、それまで失敗続きだったミーガンを、試作品とはいえなんで急にあんなハイスペック仕様で完成できちゃったのかが全くもってわかりません。まあご愛嬌、てやつですかね(笑) なんだか「ターミネーター」と「チャイルドプレイ」を足したような...ていう形容はやっぱり野暮ですね。もう「ミーガン」は「ミーガン」以外の何者でもありません!はい! 最後のオチも怖かった~...。 とにかくめっちゃ面白かったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-22 18:34:28) |
80. Dr.コトー診療所
ネタバレ まずはじめに、20年前に放送されたテレビドラマからの流れで当たり前のようにお話が進んでいくので、登場人物たちの相関図を思い出すこともできずにあたふたしちゃいました。そりゃあね、20年も前のことを鮮明になんかなかなか思い出せんとですよ。特に高齢な自分なんかは...。なのでウィキペディアで調べなが鑑賞しました。 ちなみにドラマの方はすっごく好きで、お気に入りの作品です。 で結論から言いますと、いやこりゃないわ、でした。とにかくいくらなんでもいつ倒れてもおかしくない状態のコトー先生がオペを行うって、もし万が一のことがあって患者さんを死なせてしまうようなことが起きたらどうするんですか。あまりにも強引に感動を押し付けようとするこの演出には倫理観の欠片もありゃしない。酷すぎます。 てかなんか昭和のスポ根みたいで、とても医療ドラマには見えなかったです。 [インターネット(邦画)] 3点(2024-01-21 10:29:36) |