821. 南から来た用心棒
《ネタバレ》 悪ボスはいかにもな極悪非道野郎なんですが、最後の対決なんかはその雑魚キャラっぷりを見せつけます。 対する主人公は完全無敵。完膚なきまでの強さを見せつける。そんなわけで、ハラハラドキドキはないのだが、 いわばセガール映画のようにその強さを楽しむというスタイルの作品。 [地上波(字幕)] 5点(2015-10-05 17:11:02) |
822. ゼロの未来
《ネタバレ》 カラフルなレトロフューチャー。銀河に吸い込まれる主人公。 すごく魅力的な予告編を惹かれ期待して観たのですが、う〜む、なんとも微妙。 ものすごく崇高なのか、実は空っぽなのか。正直、そんなに大した話ではないように思う。 情報技術が発達すると、逆説的に孤独が浮き彫りになるようなものがあるので、この主人公の境遇もよく分かるし、 半ば強引な女性や男が現れて恋人や友人になることで主人公の内面が開花していくわけですが、 結局はそれだけのような。ゼロのほうそく?とやらも、そんな深い意味もないような。 自分がちゃんと理解できてないだけなのか、、、。でももう一度見るという気にもならず。 特典映像で気づきましたが、本作は画面の四隅が丸くなっているのですね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-10-05 15:45:04) |
823. 神さまの言うとおり
《ネタバレ》 鑑賞しながら、「あぁこれは一般的には評価低いだろうなぁ」と思ったらやっぱり(笑)。 個人的には以外と楽しめたので高評価をつけようと思います。 ダルマさんとか招き猫とかこけしとか、可愛らしいキャラたちが遊びながら人を惨殺していくそのギャップがかなりツボ。 それぞれのステージも変化に富んでて、見てて退屈しませんでした。 子供達が不条理なゲームに巻き込まれて次々と殺されていく映画は最近多いですが、 本作はいい意味でくだらない。三池節全開なのです。 まぁ、見る人を選びますが、コミック的エンターテイメントを映画という媒体にしっかり落とし込んでると思います。 子供の時は、やたらと毎日がだるく、人生って退屈だな〜と思うときがありましたね。 そういう退屈な日々ってどれだけありがたいことか。分かりやすいメッセージもまた良いです。 [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-10-03 23:12:37) |
824. シグナル
《ネタバレ》 映像センス的にはいいなと思うシーンもいつくかあるし、 才能やオリジナリティーはアルト思うのだが、いかんせん話がつまらない。 監督さんは、シナリオだけは才能ある完全に別の人にやってもらったほうが良いと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2015-10-03 19:38:03) |
825. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
《ネタバレ》 賞狙い丸出しな作品だし、実際に批評家受けしそうな内容なんですが、一般人的に受けるかというと微妙。 そもそも面白いといえるか、、、と言うと、う〜んとうなってしまう。 マイケル・キートンを知っている人ならともかく、知らない人が観ても思い入れがないし、 映画やメディア業界への罵倒や皮肉も「あぁ、そうですかぁ」と言う他なく。 全編カットを割らない作りやシュールな構成など、よく作ったなと感心もするのですが、 率直に言って最後まで楽しめはしなかった。1シーン長回しで演技している役者さんたちの、 その張り詰めた現場の感じは観てても伝わってきます。個人的には見所といったらそれぐらい。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-09-30 23:19:54) |
826. チャッピー
《ネタバレ》 ロボットに命が吹き込まれ、悪い人間たちに悪態されながらもいろいろなことを学んで 人の味方になってくれるという話は割とありがちなので、よく言えば安心して観てられるけど 悪く言えばおきまりパターンだな〜なんて思いながらみてたのですが、 あの終盤の展開はちょっとなかったな。というか、実写でストレートにサイバーパンクな展開は初めてじゃないかな。 からだはただの乗り物。大切なのは中の部分よって、それはつまり魂のことなんだけど、 あれだと「自分」というものがいくらでもコピーできるのでは?以前の自分と、複製した自分の意識ははたして同一なのだろうか? と、こういう設定はやっぱり考えちゃいますよね。そういう思索をさせてくれるのが面白かった。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-29 23:47:53) |
827. プリデスティネーション
《ネタバレ》 何も期待せず鑑賞したのですが、これはまさに掘り出し物。 最初の爆弾設置&爆破のシーンから「お?ずいぶんと凝った画作りだな」と、映像センスの非凡性に目を奪われ、 次にその独創的な物語の展開に目を奪われ、そしてセーラ・スヌークの見事な演技に目を奪われ、、、。 この女優さん、ついこの前も「ジェサベル」というホラー映画を鑑賞したんですが、 そのときもこの人はすごく演技派だな〜と強く記憶に残っていた矢先なのです。 特殊メイクの見事さももちろんありますが、こんなにも難しい役どころをこれほどまでに演じきるとは。 原作はロバート・A・ハインラインのSF小説だそうですが、これはなんの予備知識もなく観た方がよりハマると思います。 タイムトラベルというかなり古典的なものを扱うSFだけど、他のSF映画より頭一つ抜きん出た快作であります。 [DVD(字幕)] 8点(2015-09-12 23:43:50) |
828. 海月姫
《ネタバレ》 ストーリー展開が、これまでも何度みも見たようなパターンの焼きましで、 そういう意味での意外性や面白さは皆無なのですが、かなりデフォルメされたオタク女子たちのキャラとか、 片瀬那奈やもこみちなんかの突き抜けキャラなど、そういうそれぞれのアホキャラを観て楽しむ、というそういう作品。 能年ちゃんは元々のキャラがこういう感じなのでそれほどの新鮮味はありませんでしたが、 モデルである太田莉菜がかなりのキモブスキャラを演じていて、なかなか印象深かったですね。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2015-09-11 21:40:01) |
829. シンデレラ(2015)
《ネタバレ》 みんなが知っている「シンデレラ」のお話を、その通り忠実に実写化したという感じですね。 最近の実写のディズニー映画は、新しいものに挑戦するような意欲的なものが多かったですが、 今一度原点に戻ってディズニーらしいものを作る、というのもまたありだと思います。 勇気と優しさ。それこそが、あなたの本当の魔法なのよ、という素晴らしいメッセージ。 個人的には、魔法が切れて馬車やトカゲやネズミが次々と元に戻っていくシーンが愉快でした。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-09-10 23:38:29)(良:1票) |
830. シン・シティ 復讐の女神
《ネタバレ》 相変わらず格好いい映像ですね。モノクロに時折色つける感じで、コミック的な絵や背景も入れたりと趣向凝らしてる。 目ん玉とられて、金目みたいになる執事とかミッキーロークのいかつすぎる顔とかもコミック的で良いんだけど、 ぶつぶつの親指みたいな面の大ボスが出てきたときには思わず笑ってしまった。 ストーリーは2つの復讐劇で実にわかりやすく、安心して観ていられる。 なんにせよ役者たちの面構えがすごい。 ジョシュ・ブローリンもいいし、悪党のパワーズ・ブースも凄くいいキャラ。モノクロにして濃淡強くすると、 彼らの顔つきとかシワが強調されてより凄みが増しますね。 あとはエヴァ・グリーンの魅力満載ね。さすがに年はとったけど相変わらず綺麗で、おしみなく肌を晒して悪女を見事に演じてる。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-09-10 20:43:35) |
831. おろしや国酔夢譚
《ネタバレ》 時期的にお金はあったんだろうけど、それと同時に当時の邦画の限界も感じる作品でした。 実際の宮殿でロケしてるんでしょうし衣装もたくさん揃えてるんだけど、なんかカツラが胡散臭いという、ね。 にしても、女王様の前で浄瑠璃をはじめるシーンは、シュールというか見てられんというか、、、(笑) [地上波(邦画)] 6点(2015-09-08 17:51:08) |
832. 極道の妻たち 最後の戦い
《ネタバレ》 やっぱり極道の妻たちは岩下志麻さんですよね。存在感が物凄い。 今みるとベタベタな演出も、時代を感じられて面白い。 [地上波(邦画)] 6点(2015-09-08 13:56:22) |
833. 名探偵登場
《ネタバレ》 BSでやってたのをなんとなしに観たのですが、 見た事ある顔がいつくもあって驚きでした。 ピーター・フォークというと個人的にはコロンボ刑事のイメージしかなかったので、 本作のちょっと悪キャラなフォークは新鮮でした。 あとジェームズ・クロムウェル。あんな若い時の彼は初めて見ました。 全編にわたりゆるいコメディが続くわけですが、ピーター・セラーズの中国人役だけはさすがに強引すぎ、、、(笑) [地上波(字幕)] 6点(2015-09-02 22:59:41) |
834. 天才スピヴェット
《ネタバレ》 映像が文句なしに美しかったですね。モンタナの大自然と、味わい深いスピヴェットのお家。 そこから冒険してカナダまでいく一連のシーンはカラフルで目に焼き付きました。 3Dを意識した作りで、まぁテレビ画面で2Dで見てたわけですけど、ちゃんと3Dで観てればまた違ったのかも。 個人的には、スピヴェット君がその天才っぷりをいろいろと披露してくれるかと思ってたんですが、 要は家族の和解の物語だったのですね。シュールなユーモアと、個性的な人たち。まぎれもない、ジュネ印。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-08-30 23:12:15)(良:1票) |
835. ジェサベル
《ネタバレ》 不気味なデザインのパッケージに惹かれ観てみました。 映像的には美しいホラー映画なのですが、残念ながらあんまり怖くありません。 結局はイカれた思想の宗教組織によるものだという展開がなんとも安直だし、 そうするとあのビデオの数々は、、、なんだか強引。 演出的には日本のホラー映画に近いものを感じるけど、日本のホラー特有のジメジメ感みたいなのがないのよね。 嫌いじゃないんだけど、う〜ん今一歩。 ヒロインのセーラ・スヌークはとてもいい演技をしていたと思う。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-08-28 22:39:57) |
836. バッド・マイロ!
《ネタバレ》 今時珍しい、やたらとチープな風貌のモンスター映画だなと。 そこに惹かれてみてみたのですが、至極単純明快なストーリーながらも最後まで楽しんで見れました。 ケツから出しケツに入れるという存在なので、当然ながら下ネタになってきます。 マイロが、牙を剥いてる時は相当恐ろしい顔なんだけど、そうでない時はほんと可愛らしい。 マイロの二面性にちょっと魅かれました。 [DVD(字幕)] 6点(2015-08-28 21:51:26) |
837. ビッグ・アイズ
《ネタバレ》 ティム・バートンというと、暗い画面の作品が多いような印象ですが、 本作は実に明るい。そしてカラフル。全体的な画面の明るさがまず印象に残りました。 なによりも、やはりキーン夫妻を演じたエイミー・アダムス&クリストフ・ヴァルツがドンピシャのはまり役。 配役の見事さもあるんでしょうけど、その点はは凄く関心ました。 男性優位社会の時代とか、現代アートの複製文化とか、そういうものを背景としつつコミカルに描いてる。 なにからなにまで嘘で塗り固めて口八丁な旦那の、どことなく憎めない感じと酷い奴だなと感じるその表裏一体さが興味深い。 とんでもない旦那だったけど、あの人がいなかったらビッグ・アイズシリーズは世に認められることもなかったのだろうなとも思う。 裁判で、「決着を付ける方法はただ一つ。実際にここで描いてみればいい」の下りは爽快。 ある種の仮面夫婦だけど、富を作り出すコンビとしては最強タッグだったね。 [DVD(字幕)] 7点(2015-08-26 23:37:10) |
838. REC/レック4 ワールドエンド
《ネタバレ》 「POV」の方式だったこのシリーズも、ついに普通の手法での製作となりました。 最初にその店に気付いた時は、「そこ放棄したらあかんやん!このシリーズのアイデンティティやん!」と思ってしょんぼりしながら 画面を見つめていたのですが、感染した凶暴猿が襲いかかってくるところから突如面白くなり、そこから先は目が離せない展開に。 結果として、力強いホラー作品に仕上がっていたな、と思います。 最初に感染したあのコックさんとか、特殊メイクが素晴らしかったですし、ものすごい速さで襲ってくる感染者は猿たちはやはり恐ろしいです。 ラスト、感染者たちから逃げ甲板に上がり、雨降りしきる中船を脱出するシーンは映像的にとても素晴らしい出来でした。 [DVD(字幕)] 6点(2015-08-21 20:21:43) |
839. ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密
《ネタバレ》 ストーリー自体はたいしたことありませんが、小ネタがいちいち笑えます。 お猿や小人や原始人など、周りのキャラがみんなそれぞれいい味だしてて、掛け合い漫才でも見てるかのよう。 エッシャーの絵に飛び込んじゃうアイデアも好きだし、ヒュー・ジャックマンがサプライズ出演していてウルヴァリンやっちゃうとことかも面白かった。 イギリスのぽっちゃり女子を日本でキェスティングするなら、やはり渡辺直美でしょうか。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-08-21 14:19:00) |
840. アメリカン・スナイパー
《ネタバレ》 ブラッドリー・クーパーというと、「ハングオーバー」シリーズを真っ先に思い浮かべるわけですが、 本作では抑揚的ながらも眼に気持ちを存分に表現する素晴らしい演技を見せていましたね。 役者として一皮剥けた演技を見せてくれたように思います。 内容的には、思っていたよりもわりとあっさりしてるなと思いました。 淡々としているといいますか、主役のキャラと同じく、そんなに情感的に描くわけでもなし。 ただ、主人公が「伝説」という言葉でもてはやされることに対していつも戸惑いを見せていたのは印象的でしたね。 「父親たちの星条旗」でも、兵士たちが英雄だと周りから言われることに対する苦悩を描いてました。 そして最後の結末でガクンときましたね。実話なわけですものね。あぁ、現実とはなんと皮肉なことかと。 助けようとした同じ元軍人に殺されるとは、誰が予想したでしょう。 現実というのは、本当に一筋縄ではいきませんね。一筋縄ではいかないこの現実を、そのまま描く。 いつも、この不条理の塊という現実に対峙し苦悩しながらも、人は前に進んでいく。 イーストウッドの映画って結末は物悲しいものばかりなのに、そんな人の生き様をそのまま描いていて、 「それでもみんな前を向いて生きていこう」って言ってるに思え不思議と勇気をもらいます。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-08-10 22:21:09) |