タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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プロフィール
口コミ数 1766
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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821.  マイル22 ネタバレ 
テンポよく運ぶストーリーと適度な尺のアクション作品。マーク・ウォールバーグのぶち切れっぷりやイコ・ウワイスの超絶アクションを楽しめるのも魅力。マルコビッチさんもいい味出してますね。また、個人的には「ウォーキング・デッド」のマギーことローレン・コーハンの出演が嬉しいところ。 ですが、ストーリー的にはどうなんでしょうか?核物質が盗まれ、秘密部隊が犯人のアジトを急襲、その場で殺害した男の敵討ちの結果が、ここまで大掛かりになるというのはどうにも非現実的。フィクションだから何でもありというものでもないような気が? カギを握る男も何で巻き込まれたかが良く解らず(多分家族がらみなんでしょうけれど)、ヒーロー、ヒロインが抱える家庭問題も若干の説明のみ。敵討ちをしている母親の立ち位置も今一つ解らず。95分の作品ですけれど、もう少し序章部分があったけどカットされてるみたいな、途中参加的な気分になってしまいます。 それと、テンポが子気味良いのは作品のジャンル的には歓迎ですが、カットが短くて目まぐるしく転換するのと、更には時間軸まで行ったり来たりなので、映画館で観たら疲れただろうなというか酔ったかも。 序章カットされてるみたいと書きましたが、続編製作が大いに可能な幕切れでもあり、キャスティングが魅力的な作品だけに是非続編を作って巻き返して欲しいところです。  ちなみに、「三重スパイ」という台詞を聞いて、指折り数えて「なんで三重?」と混乱してしまったのは私だけでしょうか?(無事解決)
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-30 16:43:53)
822.  アナと世界の終わり ネタバレ 
クリスマスの朝にアナが町を闊歩するシーンは見ごたえのある青春ミュージカルそのもの。予告編に使われただけのことはありますね。でも、背景で繰り広げられるのは血まみれの惨劇。登場人物たちの間で交わされる会話などはアメリカンな(米英合作だけど)青春コメディそのもの。でも、常にゾンビと隣り合わせという異常なシチュエーション。実にユニークで、青春映画とゾンビ映画をどう融合させてミュージカルに仕立てるのか、大いに期待させてくれます。そして実際イイ感じに仕上がっていると思うのです。随所に盛り込まれた小ネタも効いてて大いに楽しい。主演女優は魅力的だし、他の俳優さんたちもきっちり個性を出して演じてくれてるし、音楽的にも相当イイ感じ。でも、何故か盛り上がりに欠けるんです。もしかしたら、演出部分に力を入れ過ぎて、肝心のストーリーが平板になっていることが原因かもしれません。シチュエーションもキャスティングも文句ないのですが、お話として面白味に欠けるのです。謎の感染症が急速に流行し、ゾンビ(感染症の患者であって死者の蘇りではないのかも)が一気に増殖。さあ皆、町から逃げよう!そして、犠牲は払ったけれどヒロインを始めとする生き残った者たちは町から脱出して目出度し目出度し!って、シンプル過ぎませんか?病気については考察も解決もしてないし、ヒロインの絶体絶命的なシーンもなかったし。基本コメディだとしても、もう少しゾンビについて深堀りしても良かったのではないかと。具体的な不満はあまり無いものの、青春ものなのかゾンビものなのかどっちつかずだなという漠然とした不満が残り、悩んだ挙句の6点止まりです。  ちなみに、ウケ狙いの邦題じゃん!と思ったら。ほぼ原題直訳なんですね。意外!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-26 22:14:27)(良:1票)
823.  クリープショー ネタバレ 
偶然CSで放送することを知り、懐かしい気分で鑑賞。制作年代の割に特撮を含む映像にレトロ感があるのは、ECコミックをべースにしているからですね。実写からアニメーション、アニメーションから実写の繰り返しで綴られる物語の流れから、作り手の遊び心が感じられます。第1話でいきなりゾンビ的演出があって、流石ロメロ監督作品!と思わせつつ、理不尽さや後味の悪さはキングさんならではの展開。一話一話を切り取ってしまうと、なんとも浅いストーリーだし、予定調和の嵐といった感が否めませんが、全体を総じて受け止めてみれば、決して二大巨匠による悪ノリ的作品ではなく、鋭い人間風刺劇として理解出来ます。懐かしさ分を加算しての6点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-26 01:00:34)
824.  キラーソファ ネタバレ 
冒頭のシーンからスプラッター系ホラーかと思いきや、妙に愛くるしい「瞳」のソファー君のデザインからして分かるように、ホラーコメディ作品として制作されたようですね。ただし、背景やあらすじ自体は大まじめにオカルト要素に彩られていて、全く感情移入出来ないお約束的なヒロインたちの思考・行動に苛立ちを感じつつも、そこそこ恐怖シーンが楽しめます。とは言え、やっぱり純粋にホラーとして作られているにしては、トンデモ映画的な笑いどころが満載。かえって、「これはコメディホラーだ!」と言い切られてしまうと笑いどころを見失ってしまいそうです。ソファーに宿る怨念と、ラストにはそれが成就していく辺りの流れには決しておフザケ感がないので、正統派ホラーとして作り込んでも良かったのかなと思いますが、そうは言ってもやっぱりソファーが窓から覗いたり、室内をよちよちと「立って」歩いたりしたら笑っちゃいますよね。どっちつかずの何とも不思議で評価困難な作品ですが、作り手の意欲と努力に敬意を表し5点献上です。 ちなみに、DVDのジャケットのソファー君みたく、牙をむいたり「口元」から血を滴らせたりはしませんから。どうやら、低予算でソファーを汚したり傷付けたり出来なかったようですね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-08-14 00:11:05)
825.  ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密 ネタバレ 
今回もハチャメチャの大騒ぎに小ネタを散りばめ、流石に第3弾ともなるとマンネリは否めないながらも、そのマンネリを逆手に取っての面白さでした。ラリーと登場人物との会話のくどさとしつこさも相変わらずで、アメリカンコメディらしいこの辺りの演出を好むか好まないかで笑えるか笑えないかが分かれるところでしょう。回を重ねるごとに観るものを選んでしまっていることはある意味仕方ないのかも知れません。 とは言え、三作とも出演者は勿論のこと監督・脚本等々制作陣が共通していることでチームワークは十分。楽しんで演じ、楽しんで制作している雰囲気が伝わって来て、観ている方も楽しさが増すというものです。マンネリの中にもベン・スティラーの一人二役とか、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンポーズとかエッシャーの騙し絵世界でのアクションとか、新味の追加も十分で、シリーズを締めくくるのに相応しい作品として楽しめました。 これでシリーズは完結なのですね。ラリーが、皆が再び大騒ぎしていても自分は博物館には戻らないと心に決めている(のでしょう)ことで、もう続編はないよと告げられた気がします。 そして、このシリーズのもう一人の主役、威風堂々のロビン・ウィリアムスさんと、若い頃から変わらない存在感で脇を締めてくれていたミッキー・ルーニーさんがこの世を去ったことで、もう続編はあり得ませんね。最終章がこの二人の遺作になったことは、本シリーズにとって掛け替えのない勲章ではないでしょうか。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2021-08-10 22:25:42)
826.  リスタート ネタバレ 
これは超が付くほどストレートな青春ドラマです。音楽で自らを表現して成功したい、という若者は文字通り星の数ほどいると思いますが、その中の一人であるヒロイン未央は、他の殆どの若者たちと同様、幸運な波に乗ることは叶わず、さりとて音楽の道を諦めることも出来ず、不本意ながらも地下アイドルとして細々と活動しています。人気ミュージシャンとの恋仲は、もしかしたら未来への希望の光でもあったのかもしれないけれど、結局は騙され捨てられ、事務所はクビに。コアなファンからは叩きのめされ、全てを失いながらも生きる力はかろうじて失わずにいた彼女は、自らを愛し励ましてくれる家族や本当の友人たちに力と希望を与えられ、改めて夢の実現に向かってチャレンジを始める、という決して目新しくはない、寧ろベタなストーリーと思えてしまうけれど、主演女優が、実際に長きにわたって苦労を重ねながら活動し続けているインディーズミュージシャンで、自らをヒロインに同期して自然体で演じ、かつ抜群の歌唱力をもって主題歌を熱く歌っている姿を観ると、ヒロインと彼女がオーバーラップして、まるでドキュメンタリーのような現実味を感じさせてくれます。尺の短さゆえに、背景やディテールは想像するしかないというところに少し物足りなさ、と言うかお約束感も感じますが、中心を成しているストーリーが明快なので、ひとつひとつの何故?どうして?は忘れさせてくれます。低予算で撮影期間も一週間程度だったとの話ですが、このシンプルなストーリーを短い尺に凝縮し、演技に不慣れな出演者も多い中、スムーズかつスピーディに展開させているのは、品川監督の技量に頼るところが相当大きいのではないかと思います。これから先、ヒロインが成功するのか再び挫折してしまうのか、それは全く分からないけれど、夢を追うことが一人の人間の人生にとっていかに重要なファクターなのか、更にはその情熱がそこに関わる他の人間にも多大な影響を与え得るということを教えてくれる、爽やかな中にもしっかりとした重みのある青春劇に9点献上です。
[映画館(邦画)] 9点(2021-08-07 14:56:45)
827.  ホワイトアウト(2009) ネタバレ 
冒頭の50年前の旧ソ連軍機墜落事故から、同機が積んでいた何かとんでもなく貴重、あるいは高価なものを巡り、宝探しのようなストーリーが展開されるのかと思いきや、意外とシンプルにサクサクと展開。南極基地という閉鎖空間のお話しであり、職員の殆どが避難してしまって登場人物も激減してしまう中、犯人候補が少な過ぎてミステリーとしての楽しさも激減。もう少し大勢でお宝を奪い合うとか、ひねって欲しかったというのが正直なところです。まさに可もなく不可もなく。決してつまらなくはないので5点献上です。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-07-24 22:43:58)
828.  Mr.ノーバディ ネタバレ 
只管痛快!平凡なオヤジが実はとんでもない素性の持ち主で、そうとは知らずにかかって来る敵をバッタバッタとなぎ倒す、という設定はとりわけ珍しくもないのだけれど、涼しい顔して汗もかかず血も流さずに戦っていくという無敵のヒーロー像ではなく、殴られるは蹴られるは刺されるはで、満身創痍で戦っていく姿に妙に共感。 みじめに死んでいく敵に対して全く同情することなく、時として大笑いしながら鑑賞しました。よくよく考えてみると、いくら悪党と言えども偶々ヤバいオヤジに出くわしてしまったがために、一夜のうちに人生を終えてしまうという相当被害者的な巻き込まれ損な奴らなんだけどね。 そして、クリストファー・ロイド演じるお父さんがまたいい味出してます。息子の暴走に巻き込まれてしまう可哀そうな老人かと思いきや、嬉々として躊躇いなく至近距離からショットガンをぶっ放す。ある意味主役じゃん、みたいな存在感。 そして、全編通してスピーディーに展開していく物語は、この種の作品としてはちょうどいい尺。続編制作の噂があるみたいだけれど、こりゃあ続編に期待したくなります。 ところで、ロイド父さんはどこに行くのかな?老人ホームには戻れないですものね。もしかして、他の仲間も含めて実は皆ノーバディ?
[映画館(字幕)] 9点(2021-07-20 22:31:37)(良:1票)
829.  蜜のあわれ ネタバレ 
非常に美しく幻想的な映像美と二階堂ふみさんの幼ささえ感じられる美しさ、そして大杉漣さんのいぶし銀の演技が印象的な作品。原作の時代背景に合わせたヒロインのセリフが、作品世界のイメージをより一層強調しています。冒頭からエロチックな作品と思わせるような「おじさま」と赤子のやり取りが展開されますが、彼女が金魚であることが示された後は、外面的、視覚的エロスから内面的、観念的エロスへとシフトしていき、更にはそこに「おばさま」の存在も加わり、「おじさま」と「おばさま」、そして赤子の一人ひとりが内に秘めている感情と、それを素直に表現出来ないもどかしさが終盤に向かうに連れて高まっていき、最後には弾けて消え去ってしまう様に、やりきれない「あわれ」を感じました。観る人をかなり選ぶ作品だと思いますが、赤子が金魚であるというファンタジーな設定を通して巧みに描かれる人の愛の儚さ、辛さ、そして出演者一人ひとりの演技力に裏打ちされた登場人物の人間味溢れる存在感に惹かれ7点献上です。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-08 22:12:38)
830.  ポラロイド ネタバレ 
そのカメラで写されると謎の死を遂げる、という設定は何となく既視感を否めないものの、ポラロイドカメラならではの、画像がその場で、しかも徐々に現れるという特性によって表現する恐怖は新鮮かな。呪われた写真を処分しようにも、燃やそうとすると被写体である友人まで燃えてしまうとか、細部までいろいろと拘りを感じる作品ではあります。同監督が制作しスペインの映画祭で好評を博したという元ネタの短編は未見ですが、そちらの方も観てみたいという気持ちが起きました。短編でメインテーマを凝縮した方が恐ろしさが増すような気がします。この長編の方は、ヒロインのキャラクター設定とか、友人たちとの人間関係とか、ありがちな感情移入不能な登場人物たちの無謀な行動パターンとか、短編作品に長編化するために肉付けを重ねていったのかなと感じてしまう部分もあり、今一つのめり込むことが出来なかったというのが正直な感想です。個人的には、久々にXファイルのスキナーFBI副長官ことミッチ・ピレッジに出会えたのが一番嬉しかったかも。残念な退場の仕方でしたが…。迷いに迷って5点献上です。
[インターネット(字幕)] 5点(2021-06-24 22:51:54)
831.  クワイエット・プレイス ネタバレ 
公開時のトレーラーとコピーが印象的で、ずっと観たかった作品。90分という比較的短い尺ということもあってか、細かな状況説明のない中でいきなりクリーチャーが現れる。この怪物、一体どこから来たのか判らない。宇宙から来たと仄めかすような演出もあるけれど、はっきりとアナウンスはされない。この辺りにモヤっとしてしまう人もいるかも。少なくとも私は少しモヤっとしました。宇宙から来ようと地中から出現しようと、怪物退治の話じゃない限りあまり関係ないかもしれませんけれど。ただ、そのモヤモヤが全編通していろんな部分で積み上げられていく感じで、全くの静寂じゃなくても大丈夫だとか、より大きな音がしていれば大丈夫だとか、こんな状況になって避難中なのに避妊していないとか、矛盾というか不用心というか、細かいことはいろいろと気になってしまいます。でも、そうじゃないんでしょうね。そんなことを気にせず、やたら聴覚が発達していて視覚は退化している運動神経抜群の謎の生物の恐怖と、その状況の中でどうやって生き延びるかについてを楽しむべき作品なのでしょうね。そんな訳で、楽しんだ割には作品世界に没頭出来ず、消化不良感が残った結果、レビューも消化不良になってしまった作品でした。続編も良いけれどスピンオフがあってもいいかも。TVシリーズでも成立しそうな裾野の広さは感じました。
[地上波(字幕)] 7点(2021-06-02 16:24:59)
832.  ZOOMBIE ズーンビ ネタバレ 
アイディアはいいかも知れない。アサイラムさんの特徴とも言える、何かの映画をベースにした作品という訳ではなさそう。あ、でもそんなことはないか。最初のうちは動物園の雰囲気やロゴから「ジュラシックパーク」のパロディかと思ったし。それでも、絶滅危惧種が死ぬことによって恐ろしい勢いで感染を爆発させていくというところに、文明批判的でシニカルな要素もあるのかと、これは社会派作品か?と期待したりしたけれど…。視覚効果とか低予算映画ならではの難しさには目をつむるとしても、ほぼ事態の説明とか解明のないなんとも浅いストーリー。この手の作品ではお約束とも言える登場人物の感情移入不能な行動と思考。設定に展開が追い付けなかったというところでしょうか?作りようによってはもっと面白い作品に化けるだろうにな。 ところで、作品紹介サイトのカテゴリに「コメディ」という記載が散見されますが、これコメディ??冗談じゃない。動物虐殺シーンは愛護団体ならずとも極めて不快。その点では最低ランクの映画です。同じ監督で続編があるようですが、何故続編?といった印象です。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2021-05-28 23:47:06)
833.  ジオストーム ネタバレ 
荒唐無稽かつアメリカ万歳という典型的なSFパニックもの。「んなわけないだろ!」「人の命を何だと思ってるんだ!」みたく大上段から批判的にならなければ、スピード感のある展開やそこそこ臨場感のある視覚的効果などなど、決して飽きることなく楽しめるエンターテインメント大作と言ってもいいでしょう。でも、ここまで激しくお約束感満載に話が進んでしまうと、やっぱり「んなわけないだろ!」「人が死に過ぎだろ!」とか言いたくなるし、仕舞いには「はいはい、わかったわかった」と斜に構えてしまいたくなります。やり過ぎじゃないですか?も少し現実味があってもいいんじゃないですか?と言いたくなってしまう作品。エンターテインメントと割り切りたくないんだなぁ…。
[地上波(吹替)] 4点(2021-05-28 23:38:41)
834.  シックスヘッド・ジョーズ<TVM> ネタバレ 
冒頭いきなり40年前の研究施設(どう見ても手造りの浮島)に登場する6つ頭サメ。ただし、今作はひたすらサメサメサメではなく、6つ頭君誕生秘話的な部分にも(若干)触れつつ、倦怠期カップルの人間模様の描写があったりして、過去の多頭鮫作品より少し頑張ったかな?感があります。ただし、それと引き換えにスピード感が薄れ、中だるみが激しいとも言えます。早くサメを出せ!みたいな。でも、心配するまでもなく、6つ頭君は一回出たら最後次から次へと攻撃してきます。頭を切ってもすぐに再生するし、サイズ感がその場その場で変わったり(?)、頭が多いから狭いところ入れなかったり、岩場でジャンプして人間咥えて岩場に突っ込んでどう考えても大怪我してそうだったり。結構お茶目さんですが…。そして極め付けは、サメの首ってそこで曲がる?みたいな角度で頭が足化して砂浜や岩場を蜘蛛の如く高速移動!もう、この歩行シーンの足役の頭が何とも健気!そして、まるでお約束のごとく繰り広げられる登場人物たちの感情移入不能行動。ツッコミどころが沢山ありすぎてお腹一杯。でも、この手の作品はそれだからこそ楽しめるってわけで、CGとかちょっとだけ予算が増えたかな感のある超トンデモ作品でした。ちなみに、DVDのジャケットのシーン(クルーザーも被害者も)は存在しません。これはむしろ前作でしょう。英語版のジャケットの方がもう少し合ってるかな?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-05-04 11:12:34)(良:3票)
835.  ファイブヘッド・ジョーズ<TVM> ネタバレ 
サメ映画のファンは多いですよね。こんなにもアレンジ可能な怪物って他にいるもんでしょうか?この多頭鮫のシリーズ(公式にシリーズ化されてはいないと思うのですが)も、とうとうファイブヘッドです。(これを書いている時点で既にシックスヘッドも鑑賞済みですが)しかも、フォーヘッドと思わせておいて、+ONEを尻尾に持って来るとは。最早、生物学は完全に無視ですね。 と言う訳で、あとは特に見るべきものはないのです。何故に5つ頭が生まれたとか、5つ頭だからこその倒し方だとか、ファイブヘッドであることの必然性は皆無。若干環境汚染の影響かと思わせる節はあるものの、結局その部分の受けは無いまま。 でも、バラエティ豊かな飛び道具的なサメ映画はこれで良いのでしょう。一作品に何か一つの目玉さえあれば、あとは水着のお姉さんが次々と現れ、間違いなく犠牲者の登場人物が悪態をついて主人公を苦しめたり等々、お約束と既視感の連続でOK。新ネタひとつで一気に作品化。実写サメシーンは使い回しで予算節約、CGだって瞬間的な登場だから、サイズ感だとかディテールは曖昧で結構。あとはワイワイ騒いで鑑賞出来るってことが醍醐味。 まあ、それにしても多頭シリーズは物理的にそろそろ限界ですかね?陸も歩いたし空も飛んだし火も吹いたし、さてさて未だ見ぬ次なるサメは一体どんな荒業を繰り出してくれるのか?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-03-31 14:25:02)(良:2票)
836.  アウトランダー ネタバレ 
予備知識ゼロの状態で鑑賞。始めは、未来の地球の宇宙船が事故の衝撃でタイムスリップしたのかと思っていましたが、話が進むにつれ状況を理解。 スピーディな展開は退屈こそしないまでも、現地の言葉を自由に操ること以外、主人公が高度な文明を持つ星から飛来した知的生命体であることの必然性が見出せず(武器は早々に失ってしまうし、最新鋭の武器なしでも強過ぎるし)、人喰い怪獣とて元々現地に生息していた伝説の魔獣という位置付けでも良いような気がしてならず(事実、最初はそう思ってました)、SF作品であることは回想シーンとエンディング以外、意識することなく鑑賞可能。 俳優陣も渋く揃えてますし、多少の既視感を伴ったりお約束の展開が連続したりするものの、クリーチャー系のアクション映画として視覚的には十分に楽しめます。ですが、SF作品としての設定が殆ど生かされていないことがただただ残念。 あと少しだけ工夫してくれれば、かなりの高得点を献上出来る作品だと思うのですが、どうにも残念な6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-31 14:16:34)
837.  スイス・アーミー・マン ネタバレ 
まさに奇想天外。今まで、サイコな作品以外で、ここまで死体に着目した作品があっただろうか。一見すると死者への冒涜と受け取られかねない死体活用のアイディア。しかし、死体にきちんと役割を与え、感情を吹き込み、本来的にはハンク一人が主役であろうストーリーに、ダブル主役というか寧ろ主役としてきちんとメニーが嵌っていて、冒涜どころかきちんと人格を与え、尊厳を守り抜いている。よくよく考えれば、メニーはどこの誰かも分からない。だいたいからして「メニー」という名かどうかも怪しい。全てがハンクの幻想かも知れない。それでも、あたかも生者の如くメニーに感情移入出来てしまう。これは出来栄えの良し悪しはあるにせよ、脚本と演出の妙と言って良いだろう。勿論、ダニエル・ラドグリフの怪演なしには成し得ないことだろうけれど。見終わった直後は、もう少しコメディ色が強くてもいいんじゃないかとか、もう少し背景を掘り下げた方がいいんじゃないかとか感じてしまったけれど、それをしていないからこそ、各方面で高評価を得たんだろうなとも思える。ただ、普通の映画好きとしては、下ネタたっぷりのドタバタコメディとして大笑いして楽しむ作品として徹底的に弾けるか、人生のあり方、人と人との繋がり、そして命の意味について深く考えさせられる哲学的かつハートウォーミングな作品として深めるか、もう少し方向性をはっきりさせてくれた方が良かったかな?二番煎じを許さないアイディアに敬意を表して、少しおまけの8点献上です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-10 11:32:50)(良:1票)
838.  シン・ジョーズ<TVM> ネタバレ 
いきなり劇場映画っぽくない始まり方をするかと思ったら、TVMなんですね。放射能の恐ろしさを語る冒頭のナレーション(内容は大丈夫なのかな?)と画面に流れる記録映像(年代物)、そしてCGなのか造形物なのかよく判らないサメさん登場。2016年という最近の作品らしからぬ60年代か70年代ぐらいの雰囲気。この時点で身構えました。 ストーリーとしては、核兵器を搭載した沈没船の影響で汚染されたサメが突然変異し、放射能を貯め込んだ状態で人間を襲うという、反環境破壊と反核テーマの硬派な作品かなと思えなくもないのですが、真面目なのかジョークなのか判らないシーンの連続。主人公(?)である足を怪我したライフセーバーは、訳の分からない雇い主みたいな同僚(?)に馬鹿にされまくってて、人物的には良さ気だけれど、ちょっと主人公キャラじゃなく、彼女的な同僚の女性ライフセーバー(こっちが主役?)は環境学者の卵(大卒だろ?と言われ肯定しつつも学生というのだから大学院生?)という、作品テーマに沿った立ち位置なんだけれど、殆どビキニで登場するもお色気路線ではなく(腹筋は立派)、豊富な知識で状況分析するというほどでもない。もうひとりのお姉さんライフセーバーはユーチューバーで、それならこちらがお色気路線かと思ってはみたものの、マセたお子ちゃまとのマウストゥマウスシーンと記念写真ポーズがあるだけで、いかにもサメさんに食われそうで食われないかと思うと食われるという謎キャラ。中途半端だな~、何かにつけて中途半端。 サメさんが食いつくと人もボートも燃えちゃったり、汚染された魚を食べると人間が爆発したり、陸に上がって活動すると冷却されなくてサメさん臨界に達して爆発したり、想像力豊かなツッコミ甲斐のあるシーンは盛り沢山。でも、放射能汚染をテーマにしてる作品的には、少しばかり巫山戯過ぎとも思えるし。 と言う訳で、B級おバカ作品として楽しみたいけれど、何だか罪悪感が伴うという微妙な作品です。 ところで、なんで「シン・ジョーズ」なのか考えてみると「シン・ゴジラ」の日本公開日が2016.7.29で、こちらの作品の米国公開日は2016.7.24ということで、あやかりましたね?って、考えずとも解るか。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-11-21 11:04:48)
839.  スカイライン-奪還- ネタバレ 
良く言えば「ノンストップSFアクション大作」。悪く言えば「欲張って詰め込み過ぎたら荷崩れしてとっ散らかっちゃった作品」。 冒頭からイキナリ核心に触れていくので、良くも悪くも退屈するヒマなどないです。全体的に大雑把に散らかっているので、それが皮肉にも功を奏して、宇宙船墜落の前後は別作品のような印象さえ受けます。 作りは面白いですね。冒頭に現在をポンと置いておき、次のカットで侵略の始まりまで一気に遡る。見始めた時点での印象は、前作のスピンオフ企画かな?とか思いましたが、次第に前作の時点を追い抜き、続編らしき様相を呈してきます。 前作のラストエピソードを引き継ぎ、更にエイリアンの血を引く少女の成長が描かれる。そして、大人になった彼女は冒頭の彼女?だとすれば、まだ現在にまで届いていない。続編の何たるかを改めて考えさせてくれる作品でもありました。 墜落したらいきなりラオスだったり、イコ・ウワイスがまさかのカンフーファイトでエイリアンを倒しまくったり、タダモノではない女性電車運転手が美形でスタイル抜群だったり、意外なほど見どころも様々あるので、限りなく5点に近い6点献上です。 これ、どう考えても続編ありますよね?
[インターネット(字幕)] 6点(2020-11-03 00:58:08)
840.  望み ネタバレ 
原作は雫井脩介さんのベストセラー小説。残念ながら原作は未読です。 テーマであり、作品の題名にもなっている父親と母親の異なる「望み」。犯人でもいい、生きていて欲しいと祈る母。息子が犯人の訳がないと信じる、いや信じたい父。そして、愛する兄ではあるけれど、兄の為に自分の将来が滅茶苦茶になってしまったと嘆く受験生の長女。息苦しいほどの重い空気に充たされた家庭。家族の在り方が問われる瞬間。それぞれにもがき苦しみながらも、真実に向き合おうとする姿は、痛々しいと同時に、美しく純粋に感じました。この状況の中で、毅然としていられるのは余程の人物。ここに描かれているのは、普通の人たち。決してこんな思いを抱きながらの生活は送りたくはないけれど、父に母に長女に、そして何よりも長男に、すっかりと感情移入してしまいました。他の加害者と被害者については表面的に描かれているだけなのが、寧ろ救いかな?一人ひとりをもっと描き込んでしまったら、収拾のつかない愛憎のドラマになってしまうでしょうね。必要以上に他の関係者を描き込まず、シンプルに、石川家にだけスポットを当てていることで、スッキリとまとまった良作になっていると思いました。
[映画館(邦画)] 8点(2020-11-01 23:57:40)(良:1票)
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