941. オードリー・ローズ
輪廻転生ものですが、乗り移られたほうの一家の理不尽極まりなさをこれでもかと見せつけられて萎える中でのあの結末、とどめをさされ不快感しか残りません。キャンキャンけたたましいだけで見応えは何も無く、お目当てアンソニー・ホプキンスと共にモッサリした凡作です。 [DVD(字幕)] 3点(2021-10-27 16:49:51) |
942. たたり(1963)
お化け映画でお化けを見せない演出に監督のこだわりが見えるところで、館の外観がモノクロ映像効果でお化け映画の雰囲気を感じさせます。好感はそれだけ。脚本・演技とも一本調子で退屈な上に心の内をペラペラ喋りまくるジュリー・ハリスの鬱陶しさに辟易。結末にも「あ、そうですか」ENDマークに「終了、解散」あっという間に忘れてしまうであろう作品。 [DVD(字幕)] 4点(2021-10-26 15:17:59) |
943. トロイのヘレン
エキストラ大物量戦闘シーンもやっさもっさしているだけで迫力を感じられず、脳天気なパリス王子にも白けっぱなし。生身の人間とは思えないロッサナ・ポデスタの彫刻美な姿に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 4点(2021-10-24 23:53:31) |
944. ブラッド・ワーク
ネタバレ グローリア殺害犯を追う過程は結構引き込まれたのですが。グラシエラと抱擁するのに失笑し、何となくそうなんじゃないかと思ったとおりの人物が正体を表してから急に話が安っぽくなり結末まで半笑いで眺めていました。製作・監督・主演のイーストウッドやりたい放題が白ける作品。お久しぶりなアンジェリカ・ヒューストンに+2点。 [DVD(字幕)] 6点(2021-10-23 00:40:49) |
945. ニューヨークの亡霊
ピーター・イエーツ作品と言うことで鑑賞。ジェームズ・スペイダーのみならずマイケル・ケインにマギー・スミス出演というのに「ほぉ~、これはこれは」ホクホク状態。ジェームズ・スペイダーのラブコメはありきたりなものですが、それをフォローして余りあるご両人が素晴らしい。分をわきまえているかのように一歩引いてはいるものの、持ち味の端正な語り口での毒気を吐く姿はさすがの名優振り。洒落た原題に見合わぬ邦題がよろしくないですね。 [DVD(字幕)] 7点(2021-10-19 16:11:01) |
946. 影の車
ネタバレ 岩下志麻&加藤剛の瑞々しく上品な語り口に+2点。不倫ものとしてかなり単調な筋立てで取調室での告白も早くに想像できるもの。6歳の男の子の目を盗んで体を重ねる二人の脇の甘さが何ともはや。因果が巡るような不倫に走った原因が妻との暮らしの味気なさ(何一つ疑いを持たない小川真由美の脳天気ぶりがナイス)というのに、他作で意味不明だった「クタクタになって帰ってくる亭主の為に家はバーよりも魅力的な場所であるように」の答えを見たところです。潜在意識を表したかのような映像は今一つでしたが、すごく手間とお金をかけているというのに「へぇ」であります。 [DVD(邦画)] 7点(2021-10-18 12:17:00) |
947. 隣の影
ネタバレ 隣人トラブルが描かれています。良識はあっても婆さんの暴走を止められない爺さんがもどかしい。元凶の婆さんは最悪の結末に何を思うのだろうか、神経を病んだ疫病神は何とも思わずいけしゃあしゃあとしているのだろう。後味の悪さを噛みしめる。ユーモアセンスは何一つ感じられなかった作品。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-14 16:45:04) |
948. 提督の艦隊
ネタバレ お目当てルトガー・ハウアーがあっという間に退場するのに「そんな殺生な」愕然。人物も史実もまったく知らず「へぇ」連発。真の愛国者が狡っ辛く立ち回るヘナチョコ野郎に死地に追いやられるという時代と洋の東西を問わない顛末を見せつけられます。中でも鑑賞歴中最悪であった兄弟虐殺シーンに萎えてしまいました。繰り広げられる戦闘模様に大大大好きな帆船が眺められてウットリという気分にはなれませんでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-10-13 01:50:26) |
949. THE GUILTY ギルティ(2018)
ネタバレ イーベンとアスガーのやりとりを聞くうちに「この女はもしかして」と感じた通りの展開に、ワンシチュエーション室内劇の良さを見ました。製作費と時間をかけなくてもアイデア一つで良作になるところに+1点。内容は協調性ゼロの仕事運びに白けまくりでした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-11 16:29:24) |
950. 影なき声
3年前の殺人事件の声の主に遭遇するところがピークで(宍戸錠(25歳)の不気味なオーラに惹き込まれたのですが)後は垂直落下のつまらなさ。二谷英明(28歳)と南田洋子(25歳)の硬直した棒な台詞回しにも嫌気がさす。ラストでおさらいのように顛末を説明されても腑に落ちないのですが考える気にもならないハズレ作品です。 [インターネット(邦画)] 4点(2021-10-09 01:15:57) |
951. ヒトラー暗殺、13分の誤算
史実を知ったところに点数の全てを。綴られるエルザーの人となりに何一つとして共感出来ず、こんな男を「ヒトラーが最も恐れた男」という謳い文句には「アホクサ」としか言いようがありません。鑑賞後に知ったこんな男が賞賛されて切手も発行されているというのにも失笑するのみ。監督もこんな男を英雄視しているのか聞いてみたいところです。 [インターネット(字幕)] 3点(2021-10-07 16:00:04) |
952. 十二人の怒れる男(1957)
苦手なヘンリー・フォンダ故にスルーしてきた本作。名作の呼び声高い本作は「映画は脚本が命」を実感する紛うこと無い傑作でした。再現シーンが皆無の99%室内会話劇は何時も思う人が人を裁く事の難しさを見せつけられます。本作では有罪=死刑で人の命がかかっているところに陪審員制度の重みを感じるところです。 [DVD(字幕)] 9点(2021-10-05 16:47:44)(良:2票) |
953. 太陽の下の18才
「女性上位時代」と共にレンタルして折角だから観てみました。他愛ない話で男性陣が皆おんなじ顔に見えて誰が誰やら状態。活気あるリゾート地に点数の全てを。 [DVD(字幕)] 3点(2021-10-05 16:26:01) |
954. 人生タクシー
作品の背景を知らずに鑑賞。「コズモポリス」のような作りでリタイア必至でしたが、アチラと違ってコチラはイラン情勢も窺える理解可能な内容だったので何とか完走。ただ、「だから? 何?」以外の感想しか持てない作品でした。 [DVD(字幕)] 5点(2021-10-05 16:16:40) |
955. 冬の猿
存在を知らなかった作品。大スター夢の共演に寄せた期待は残念ながら今一つ。淡々とし過ぎる展開で二人の持ち味が感じられず。とは言うものの唯一の共演作でのお宝映像に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2021-10-05 16:03:46) |
956. 地獄の一丁目
リュー・エアーズ22歳!はオトコマエながらボスの器で無いので凄んでみても強がってみてもイキリにしか見えず半笑いが浮かびます。ストーリーはしょうもなく、演出もまた然り。お目当てジェームズ・キャグニーも何と言うことない役柄でオーラも感じず。残念無念。 [DVD(字幕)] 3点(2021-09-30 01:16:43) |
957. 無宿人別帳
ネタバレ 原作は短編集(未読)でかなり脚色されているそうです。佐渡金山を舞台にした黒塚喜助のどす黒い執念に振り回される役人と無宿人水替人足が描かれています。本作の三國連太郎はとても控え目な存在だったのが、島抜けをそそのかされて以降は画面を支配しています。あの大写しの表情に「この男は何を考えているのか・・・」その後の展開に「ああ、やっぱり・・」流石名優MIPでありました。トップクレジットの佐田啓二(中井貴一のお父さん)が迫力不足なのが物足りなく、終盤のやけっぱち感漂う大立ち回り大炎上が余韻も何もあったものじゃないのに呆気にとられるところです。 [DVD(邦画)] 6点(2021-09-30 01:02:06)(良:1票) |
958. 紙の月
ネタバレ 「使い込み」という言葉が流行った昭和48年滋賀銀行9億円横領事件が思い浮かぶ内容。 本作の梅澤は少女時代から「施してやっている(アタシって偉い)」自己承認欲求が強く尚且つ手癖が悪い。 アラサー? アラフォー? になってそこそこの暮らしを送りながら、欲求不満で大学生に手を出して転落してしまう。 普通が一番という事が分からない年頃なのでしょうか。 裕福なお年寄りから巻き上げる手口が胸糞の極みでコソ泥・かっぱらい行為を紙の月とかなんとか飾り立てているのには白けます。 本作MIP小林聡美が梅澤を演じるとふてぶてしさが前面に出てしまうので宮沢りえのキャスティングはナイスであり、彼女が高揚感に包まれてどんどん綺麗になってゆく姿は印象深いものがあります。 ブタ箱で臭いメシを食べる(死語ですか?)姿を敢えて見せなかったのでしょうか。モヤモヤが残ります。 [DVD(邦画)] 4点(2021-09-27 15:39:45) |
959. 悪魔の美しさ
「ファウスト」未読。覇権主義への皮肉な視線も垣間見えるなかなかに重苦しい話でありながら名優ミシェル・シモンの怪演に楽しませて貰えました。互角に渡り合う27歳ジェラール・フィリップは天才ぶりを改めて実感するところ。結末の肩透かし感が物足りないものの、見応えがあった夢の共演に大満足の作品。 [DVD(字幕)] 8点(2021-09-27 09:22:17) |
960. 長い灰色の線
実在人物である士官学校教官が主人公。半生記ものらしい、あんな事こんな事や出会いと別れが割と淡々と描かれています。一糸乱れぬ長い灰色の線には骨太監督らしさを見たものの、展開自体には退屈さを感じたところがもどかしい。しかしながら、50年間勤め上げた彼に捧げる行進でのカーテンコールのような演出はいけません。1日に2回も泣かされる羽目になりました。 [DVD(字幕)] 6点(2021-09-25 01:07:01) |