Menu
 > レビュワー
 > あにやん‍🌈 さんの口コミ一覧。48ページ目
あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126
>> カレンダー表示
>> 通常表示
941.  ガフールの伝説 《ネタバレ》 
自然の世界をアーティスティックに捉えた映像はすっごくキレイでウットリさせられるのですが、フクロウ達の世界とは言っても人間の世界を模しただけの、元はありがちなヒロイックファンタジー、物語には特に刺激されるものがなく。それなりにスケールのある物語をタイトにまとめ過ぎているのでしょうねぇ。兄が悪に染まってゆく過程に説得力が感じられませんし、最初から優等生な主人公では成長物語にもなりません。2つの国の間の距離は最初に遙か離れた世界に思わせながら、その道程はそう長く感じられないばかりか、その後に移動する連中は苦戦していた主人公達も含めてどうもあまりに容易く移動しているように見えてしまって。移動の厳しさを描かないとスケール感がスポイルされてしまうのですよね。それに、ただでさえリアルなフクロウのグラフィックで感情移入しづらいキャラな上(リアルな恐竜がドラマを語る『ダイナソー』を思い出しました)、吹替えがあまり上手でないとなると、かなりキビシく。ちびっちゃい2匹はかわいかったのですが。この監督、どうも毎回ビジュアルが全てですねぇ。それも今回のファミリー向けな題材にはちょっと不向きなセンスだったかな。もっと子供にアピールできるデフォルメされたビジュアルが良かったんじゃないでしょうかねぇ。エンドクレジットの背景はステキでした。
[映画館(吹替)] 6点(2010-10-17 21:28:52)
942.  ブロンド少女は過激に美しく 《ネタバレ》 
上映中、バッグの中の携帯を点滅させっ放しのおばさん、食べ物のゴミを放置してる人、階段で大声で話してるおばさん達。シャンテって映画にはうるさいけどマナー悪い古い人々が多いって気がして、下手すると悪評高い渋谷・六本木よりもよっぽどダメかも。って、映画が終わってそんな事ばっかり考えておりましたが、この映画は私にとって困った事に、まるっきり何もない状態で。中年映画小僧にとってこの「額縁の中のキレイな絵は額縁の中に入れたままにしておけ」って映画、だからどうした?としか。額縁たる映像が雄弁に語っているのは判るけど、その「いつの時代の映画よ?」みたいな時代性皆無の美術館的額縁映画、静止画の如きフィックスの画像、BGMなし、正直に言って私にはめちゃくちゃ退屈。時代の先へ先へと一歩でも映画と共に進みたいのよ。「ああ、自分がテリトリーを侵したんだなぁ」という失敗感しか浮かんで来ず。まあ、だから本来レビューなんぞ書くべきでもないのでしょうけれど、まあ、ここって逆の例もまま見受けられるサイトですし、許してつかーさい。
[映画館(字幕)] 3点(2010-10-15 20:57:51)
943.  ザ・ロード(2009) 《ネタバレ》 
原作未読ゆえ、恐れ知らずな状態になりますが、少なくともコレは単なる低予算B級SF映画。現代の黙示録として優れた原作って事らしいんですけど、映画は延々と人食いから隠れる逃げるを繰り返すばかり。いや、人食いが横行する世界で息子を守るという大義ゆえに、他人に施しを与えず、盗み、人を殺め、そして衰弱してゆく父と、天使を象徴する無垢な存在としての息子ってところに飽食の先の行き詰まりの状態と未来へ続く法とが描かれているんでしょうけどもさ。でも、終末=人食いって発想がピンと来ないんですわ。『ザ・ウォーカー』と思いっきりネタかぶりしていて、『ドゥームズ・デイ』みたいでもあるのですが、『マッドマックス』『北斗の拳』的世界観も含めて、本当にそうだろうか?って。あえてそういう類型的で貧困なイメージの中に放り込んで見せたい語りたいものってなんだろうか?って考えた時に、響いてくるものがちっともないのは自分には今や家族ってモノの存在が大変に希薄だからなのでしょうかねぇ? 子供でもいれば、ここに大きな共感や恐怖があるのかもしれませんけど。自分には、この映画、間違ってシャンテにかかっちゃったシネパトス映画としか映りませんでした。ってローカルな事を。そうそう、息子が途中で風邪っぽくなって寝込みますけど、あの世界では苗床となる人間が殆どいないので、ウィルスの存続もまた難しいハズだと思うのですが。そこのところ、原作ではどうなってるんでしょ?
[映画館(字幕)] 4点(2010-10-12 20:37:24)
944.  TSUNAMI-ツナミ- 《ネタバレ》 
吹替しか選択肢ないし。吹替だと韓流ドラマみたい。字幕でご丁寧に「キャリアウーマン ユジン」とか出てきて笑わせてくれるし。で、韓国映画ってキム・ギドクとかポン・ジュノとかパク・チャヌクとかの一部のクリエイターを除くと中身は大体一緒って印象があるんですよね。これもそう。体裁としては災害パニック映画ではあるのですが、中身はいつもの前半それなりに笑わせたりしてドラマ描いて、後半に怒涛の泣かせに走るという典型的韓国映画フォーマット。対象となる障害は病気か事故か事件か戦争か災害かの違いはあっても、描いてる事はどれも同じって感じで。あまりの定型フォーマットっぷりに怒涛の感動的展開なハズの後半は笑えてきて仕方ないとゆー。もうね、大仰な泣き叫びの連続、声優さんの喉が潰れちゃうよ、って。ツッコミどころも満載でお笑いポイントが沢山って感じで。登場人物の多くが「お前ら、どんだけ生き残ってんのよ?」みたいな不死身っぷり。少なくとも巨大な津波が二度襲ってるハズなのに、それが直接描かれた、ただひと組を除いては一度しか襲ってきてませんよ?みたいな何事もなかったっぷりで。一度目の津波の時点で高層ビルどっかんどっかん倒れてるのに、まるで強風が通り抜けただけです、って程度の人間の強さっぷり。つーかラストじゃ海辺のテント小屋みたいな店の骨組とかテトラポットとかそのまま残ってましたしねぇ。ドラマは投げっぱなしで回収してねーよ、ってエピソード多数。あと、無駄に細かくカット割ってて、その意味なしっぷりもツッコミどころ。そうそう、寺門ジモンに志村けん混ぜたようなオトボケ顔の主人公に美人のヒロインって組み合わせも韓国映画らしいパターンでございました。それでも、災害映像だけはそこそこちゃんとしてるのね。樋口版『日本沈没』とか『252 生存者あり』とかに比べたらずっとマシ。足元もロクに映せない日本特撮映画は韓国特撮映画を見習うべきです。見習うのは特撮シーンだけでいいですけど。あとは前記の監督の映画以外は見習っちゃダメだ。
[映画館(吹替)] 4点(2010-10-12 20:08:15)(良:1票)
945.  BECK 《ネタバレ》 
例えば『神童』とか『ピアノの森』とか『のだめ』とか、マンガが映像化された際のその音は天才の音には聴こえないワケです。でも、そこをツッコむのはヤボというもの、受け手はそんな事は承知でそこに天才の音を聴いている訳です。でも、この映画は逃げてます。ヴォーカルの声を聴かせられないって、それは映画って表現媒体のすべき選択ではないでしょう。役者も観客も全く信用してないんだな、と。もっとも、それ以前に、この監督の映画の難点、全編フェイク丸出し。映画なんて元々全てがフェイク、だとしてもそれをもっともらしく見せて上手く観客を騙すのが送り手の仕事でしょう。ところが今回もまるでリアリティのない、嘘を嘘としてそのまま投げ出し、マンガ原作だから仕方ないと開き直っているかのような、最初から逃げる事を前提としたような作り。伝説のギターだの啓示だのアメリカンマフィアだの事務所の圧力だのっていうマンガ的要素を、説得力など無意味だとばかりに素材そのまま放り出してるだけ。主役や悪辣な連中はおろか、街行く人々、ライブ会場の人々まで全てがインチキ臭いと。観客との勝負を最初っから投げて逃げるような映画の作り方をするのはみんなに対して失礼でしょ。せっかく役者は頑張っているというのに。ついでに、この監督の映画っていつも異様なテンションで押し切ろうとしてる感がありますが、あのテンションは正直なところ、馬鹿みたいです。テレビ局が安易にこの監督を起用してメジャー公開するって図式は、色々な人や文化を不幸にしてる気がしてなりません。
[映画館(邦画)] 2点(2010-10-10 16:28:27)(良:3票)
946.  ナイト&デイ 《ネタバレ》 
またトムの俺様映画かな?と思ったら、どちらかと言うとキャメロン・ディアスを立てている映画でした。ボンドガール願望映画とでも言いましょうか。何しろ意識を失って目覚めたらウルスラ・アンドレスになっていて、次に目覚めたら今度はダニエラ・ビアンキになってた、みたいな映画ですからね。最後にはボンドガールじゃ物足らないとばかりに女ショーン・コネリーまで行っちゃった感がなきにしもあらずですが。映画はあくまでコメディの姿勢を崩さず、だから真剣にサスペンスや謎解きを楽しむ事ができるようなシロモノではないのですが(一応、陰謀やウラはあるのですが、とても判り易い、謎にもならないような状態で)、お気楽アクションを楽しめればそれで十分でしょ、って割り切り方がいっそ潔い作り。肝心のケリのつけ方にいまいちカタルシスがない状態だったのが残念ではあるものの(あれって臨界になる時刻まで把握してたワケはないですよねぇ)、構造の逆転のためにはああいう流れも仕方ありませんか。トム主演のスパイアクションものとしても楽しめない事はないけれど、むしろキャメロン・ディアス主演のラブコメディものの系譜に属する映画として楽しめました。
[映画館(字幕)] 7点(2010-10-09 22:50:07)(良:1票)
947.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
単純にカッコ良く面白いと思いました。三池監督のセンスって苦手で、この映画にしても三池ブランドの刻印のような映像が頻出する点はイヤな感じとしか言い様がないのですが、男達が命を賭して悪を叩く物語はシンプルにしてエキサイティング。まあ、十三人のうち、半分くらいは印象薄くてドラマもそんなに背負っていないので、絶命シーンに悲壮感がイマイチ生まれない感じはありましたけど、カッコ良く戦って、カッコ良く散る、それだけで充分な映画のように思えます。あまりウェットに走らず、飄々としながらアツい男達、その頂点に君臨する役所広司はさすがのハマリ具合。松方弘樹は刀を振り下ろすだけで待ってました!のスゴ味、そしてゴローちゃんのそこまでやるか?なぶっ飛んだ悪役っぷり。オシャレな映像にJーPOPが流れちゃうようなスイーツ時代劇とは一線を画する、泥と血に汚れてゴツゴツした、男の時代劇を堪能させて頂きました。
[映画館(邦画)] 7点(2010-10-06 19:58:36)(良:1票)
948.  THE LAST MESSAGE 海猿 《ネタバレ》 
サイテーな3D。立体の効果がちっともなくて、ただ見辛いだけ。振り回しまくりなカメラ、低コントラスト、暗い画面って3Dに不向きなんですが、ほぼ全編ソレですからねぇ。六本木ヒルズのスクリーン7にフルサイズで上映できないというマヌケな状態。最初から3Dで撮るつもりだったのならば仕事があまりに雑だし、後で3D化を目論んだのならば金儲けに走ったとしか言い様がなく。3D映画は入場料二割増しになりますからね。さて、これまで『海猿』なるものを全く見た事がないのですが、そんな人間はある程度無視して突き進みます。人間関係の説明なんかは無し。意味不明ハイテンション肉体誇示プロローグの後、唐突に物語は事故現場へ向かう状態から始まるので『海猿』って世界に入り込む糸口もなく、海洋パニック映画としての世界のみを楽しみましょう、って状態。で、パニックものとしてはワリと早い時点で「その程度か」って事になってしまうのがツラいんですよね。プラントに取り残された5人の人間の脱出の物語です、って相当限定されたモンだなぁ、と。パニック映像は頑張っておりますが、日本映画独特のクドいスローモーションと大変な状況でモタモタとクサいドラマ語り出すあたりに辟易。それでも回想映像入れて感動の押し付けしないだけマシか、と思ってたらクライマックスでこってり回想。最大の障害だったハズの台風はいつの間にか消えちゃうし。登場する人々のハイテンションっぷりも、この世界に慣れてないからか、奇異に映るばかり。更にはクドく何度も大写しになる「海上保安庁」の文字。なんだか、いろんなものを誇示したい広告みたいな映画でした。なんていうか、もう、さすがフジテレビ、としか・・・
[映画館(邦画)] 4点(2010-10-05 21:28:41)(良:2票)
949.  君に届け
まるで70年代の少女マンガのような物語世界で、映画は80年代のプログラムピクチャーのような世界。どんだけ古臭いセンスで成立してるのよ?って感じ。物語・脚本のツッコミどころは満載。翔太が学校の場所が判らずに迷うのは彼が転校生だから?と思ったのですが、そうではなくて高校一年初登校の日だから、と、でもそれが判るのはずっと後。桜が咲いてるので一学期だというのは判るにしても。でも、ヤツは自分が通う事になる学校を始業式の日に初めて訪れたんか? 爽子がああいう存在になってしまう経緯は安直過ぎるし、モノローグから始まる事で宣言される爽子視点の映画、なハズが唐突に翔太のモノローグが入り込んで視点ブレるし。担任とタメ口で話している経緯・理由は判らないし、爽子の二人の親友は絶対に高校生には見えないし、ライバルのコの感情のドロドロっぷりは今時コメディレベルだし。時代性とか今日性とかにまるで無頓着で、なんかもうめちゃくちゃ。マンガを起点とする映画の難点が網羅されているような作品、今の日本映画の問題点を露わにしてしまっている映画。で、だけどその問題は根が深く、簡単に改善される事はないだろうと思わせてしまうのは、これがそれでも楽しめてしまうからなのですよね。あり得なさ炸裂の甘酸っぱい恋愛友情ファンタジー世界に酔えてしまうワケです。セリフで安易に感情が語られる世界だからこそ判りやすくドラマが成立し、リアリティが欠如しているがゆえにクサさすらも許容できてしまう、と。日本人の脳と心にはマンガフィルターが存在していて、マンガ的なるものを安易に許容できてしまう、それは映画にとっては明らかに問題であると思うのですが、それが国民性であるとも、中身がどうであれ、その許容こそが時代性なのだとも言えてしまうのかもしれず。うーん。今回は未華子嬢のあり得なさっぷりを、つい思いっきり楽しんでしまった私の負け。
[映画館(邦画)] 7点(2010-10-04 21:50:10)(良:2票)
950.  食べて、祈って、恋をして 《ネタバレ》 
見る前からゲンナリって感じの映画で。だって、どう考えても他愛ないラブストーリー、それが何故か2時間20分てんこ盛りって状態なワケですから(スイマセン、コレ、単にシネコンのマイレージ稼ぐためだけに見ました)。で、実際に見たら、コレが意外にも・・・思ってたよりもっとダメで。主人公がとっても自分勝手な人間で(アタシは悩んでガマンしてるのよ、って言いながら、一方的に離婚決めたり、さっさと他の男とデキたと思ったら、すぐまたイヤになって捨てたり)、だからもう何も共感を抱く事なく進んでゆくワケですが、事もあろうに、結局彼女の出した結論は、もっと個人主義に走りましょ、って。いやいや、アンタ、これまで十分に勝手気ままに生きてきてますよ?とツッコミ。しかも、結局彼女はどの土地へ行っても、英語圏の人間とツルんでるばかりで、その国の文化をちゃんと受け止めてる訳でもなく。彼女の暴走する自己愛のダシに使われた男達や各国の人々や神様が不憫で仕方ネーや。いやいや、判ってますって。コレは女性向けのファンタジー。美味しいもの食べて、美しい風景眺めて、イイ男達とのアバンチュールを堪能しましょ、って。オッサンが口出しするだけヤボってもんで。ほぼ女性客ばかりで埋まった六本木のシネコン、土地柄ゆえに、英語圏のオバサマ達で溢れ、彼女達の大袈裟なリアクションもセットで見たら、まあ、それはそれで楽しめたかな、と。何しろ、若い男のお尻に大ウケだもの。
[映画館(字幕)] 4点(2010-09-22 14:13:48)(笑:2票) (良:1票)
951.  悪人 《ネタバレ》 
日常という道を外れる事が象徴的に描かれる国道。行き止まりの海。灯台の灯がその先、無限の航路を指し示す希望に象徴されつつ、背負った罪の前でそれは儚い刹那の光。と、そこら辺を純化して描いてりゃ良かったんですけどねぇ。最初に正しておかないといけない事。この映画で、ヘルパーを呼ぶとかなりお金がかかるという表現がありましたが、この映画のような、入浴や身の回りの世話には、そんなにかかりません。病院への付き添いですと、それなりにかかってしまう場合がありますが。介護サービスに誤解を与える表現はまずいでしょ。一方で、あんな高価な車にチューンナップまで施してる時点で、そこまで貧乏って訳ではないですし、なんだかチグハグな表現の映画。そう、この映画、全編チグハグ。キャラクター造形が徹底的につまらないっていう(そこら辺の兄ちゃん姉ちゃんの方がよっぽど面白いわ)大きな弱点の上に、根っからの悪人はおりません!と主張してくる一方で、被害者の女の子は殺されても仕方ないような描き方、大学生は単なる悪人。それでいいのか? 迫真の演技も、キャラが退屈なので空虚に映るばかりですが、その平板なステレオタイプの世界の裏に、いびつな悪意が潜んでいる気がしてならないのですよ。善人ヅラをしつつ、何か、色々な物を否定して切り捨てていないか?という。今のこの時代、この世界、そこに生きる人に対する愛はあるの? デリケートに、デリケートに描いているんですよー!と声高に主張してくる無神経な映画って印象でした。
[映画館(邦画)] 4点(2010-09-20 16:25:50)(良:1票)
952.  ミックマック 《ネタバレ》 
復讐の手順はもう少し明快にできたのではないかなぁ。2つの企業に同時に復讐してゆく、そのシチュエーションが今一つキレイに流れていなくて、痛快さに欠けてしまうんですよね。それから、せっかく多くの登場人物に超個性的な設定を施しながら、それを魅力的に活かしきれていない感じなのも惜しいです。全体を眺めた時、もっと面白い映画になったハズでしょ、って。それに、家族を失った人々が集まって擬似的な家族を形成してゆくって、結構よくある題材ではあります。映画を見ていて、懐古主義的な、やや後ろ向きなニオイも感じられました。だけど、本当に久々にジュネらしい色彩と毒気を持った映画が見られて、やっぱりいいなぁ、って。『ロング・エンゲージメント』では、かなりジュネ的色彩が抑えられておりましたが、今回は全開。こってり作りこまれた画面を、アクの強い面々が更に彩る、まごう事なきジュネの世界。ヘンな人達が織り成す、なんだか愛おしさを感じる物語。そうそう、見たかったのはコレコレ。ボガートから始まったり、サイレント映画風にセリフを廃して人の動きで笑わせたり、60年代のフランスコメディ風なタッチだったりして、そこかしこに映画に対する愛で溢れた映画。かつての冴えは薄らいだものの、ここはジュネの復活を素直に喜びたいです。
[映画館(字幕)] 8点(2010-09-15 16:22:27)(良:1票)
953.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 
『ヒックとドラゴン』は自然で効果的な3D、『トイ・ストーリー3』は必然性の薄い地味な3D、そしてこれはとにかく立体感を見せ付けるためのワザとらしい映像に溢れた3D。3Dも色々。これだけ目の負担が大きかった3Dは初めてです。闇の中の光がボンヤリ、何が映っているのかわからない3Dなんていうの、当然ながら頭痛誘発しますね。さて、映画は始まって15分くらいは楽しめました。雨のハチ公前の印象的なタイトルバック。その地下を舞台にした派手なアクション。でも、導入部だけで息切れしちゃったような感じで、話の本体はクラシカルなゾンビワールドで立て籠もりからの脱出モノ。今更、どこまで原点回帰しちゃうつもりよ?みたいな。孤立した刑務所への策もない無理な着陸の理由が、ただ生存者がいるからという行き当たりばったり状態な時点で、この映画、脚本ユルユルだわ、って感じで。結局はラストまで大袈裟な映像表現と大騒ぎな音響、だけど新鮮さ皆無な展開が続いてゆくだけの映画でした。一応、ゲームファン向けサービスのつもり、みたいな展開はありますけれど、『2』の時のジルに比べたら添え物程度ですしねぇ。アリスの迷走っぷりに象徴されるように、そろそろネタ切れなんじゃないかなぁ。いい加減、完結させてあげてもいいんじゃない? つーか、もういちいち次回作までストーリー憶えてられないって。
[映画館(字幕)] 5点(2010-09-05 10:57:54)(良:1票)
954.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
あの馬鹿CMのせいで、映画が始まって数分でオチが判るという事態になってしまいましたが、それは映画のせいでなく。誠実な映画とか真摯な姿勢の映画とか言って褒めようと思えば褒められるんでしょうけど、ホンネで言うとタルい映画。ダラダラと説明的な映像を見せるの、まるで退屈な深夜アニメみたい。企画と脚本はいいとして、何故これがアニメで、そして原恵一監督なの? 物語は感心させられるところ、考えさせるところがあちこちにあります。割といい物語です。でも、このカタチで見るのがベストだとは到底思えません。もっといい映画にできる可能性はいっぱいあるのに、何故? 原監督の演出は前作の『河童のクゥと夏休み』同様、愚直で面白味に欠け、そここそを褒める人もいるでしょうが、自分はそんなモン褒めたくないですねぇ。もっと晒け出せよ!って。作品のキャラに求めながら自分じゃ隠してるじゃん! 作画もまた同様で、訪れるかどうかも微妙な一瞬の煌きのために延々耐えるような程度の水準のアニメートじゃ、なんのためのアニメよ? 私の地元に近い、馴染みのある世界を舞台にしていますが、その風景もアニメになる事によって生まれる魅力が感じられません。何故か『クゥ』同様、ラストで肝心なメッセージをキャラがセリフにして説明するし。アニメの殻に閉じこもるなら、それはそれでもう少し相応しい題材があるんじゃないかなぁ。アニメの可能性ってのは、こっち方向にはなくない?
[映画館(邦画)] 5点(2010-08-24 16:03:40)(笑:1票) (良:2票)
955.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 
退屈じゃないけれど面白いってワケでもなく。ダメじゃないけれどイイって程でもなく。見て損じゃないけれど得ってワケでもなく。オリジナルの知名度やキャストに比べて、どうにもこうにも平凡な娯楽映画って印象でした。裏切りに次ぐ裏切り、陰謀渦巻く状況に翻弄されてハジケきれませんでした、なんて展開でいいのかいなぁ?って感じで。かと思うとクライマックスでは4人が、ではなくて敵が何もかも引っかき回してメタメタな事になってしまいますし。もっと単純に爽快、って映画を期待したのですが、悪役の方が痛快じゃ困ってしまいます。90年代はシリアス演技派路線だったのに、何故か最近仕事を選ばないカンジなリーアムと、『ハング・オーバー』の二枚目と、『第9地区』のおっちゃんとが、まるでコスプレしてるみたいに見えて、スターかくし芸大会みたいな映画だなぁ、なんて思いながら妙に冷めてスクリーン眺めてるような状態で。部分部分でテンション上がるものの、それがちっとも継続していかないもどかしさが繰り返される映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2010-08-22 14:55:31)(笑:1票)
956.  ベスト・キッド(2010) 《ネタバレ》 
『カラテ・キッド』なのにクンフーだし、リメイクにつきものの今風アレンジがキツそうな印象があって、あまり期待は持てなかったのですが、意外にも丁寧で誠実な作りに感心しました。設定の根本的な違いがありながら、オリジナルに忠実な展開で奇を衒ったところはありませんし、エピソードの1つ1つをきっちり重ねてゆく感じで、安易なノリで進めてしまうような事はありません。オリジナル版をリスペクトしつつ、中国の歴史・文化を尊重し、そしてちゃんと面白い映画。ドラマで魅せつつ、クライマックスでキッチリ燃えるという。もっとも、オリジナルをなぞっているが故に、クンフー道場の理念がどうかと思う感じがありはしましたが。80年代のアメリカならば、ああいう攻撃的な道場も成立し得たでしょうけれど、現代の中国本土でクンフーを教える立場でアレはありかなぁ? あと、往年の激しさは望むべくもありませんが、ジャッキーのアクションはもうあと少しでいいから、もっと見せて欲しかったですねぇ。子供達相手に本気じゃないモードのみって。でもジェイデンはチャラいガキかと思ったらしっかり動いていて。中国人の女の子とのラブストーリーも微笑ましく。オリエンタリズムが悪趣味にならず、しっとりと味わいを持って描かれた、140分の上映時間も苦にならない、質の高い映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2010-08-14 21:26:48)(良:1票)
957.  魔法使いの弟子 《ネタバレ》 
映画を見ていて、なーんにも響いて来なくて困っちゃいました。世界が危ない、って最初にばーっと背景を説明した後は、たった主要5人のキャラがすったもんだするだけの映画で、魔法ってものの定義が明確でなくて、都合よく物語を進めるためにあるようなもので。世界大変、って言いつつニューヨークだけでドタバタしてるんで、まるで『パーシー・ジャクソン』みたいだし。主役のお兄ちゃんがね、どうにもこうにも冴えなくて、魅力が薄くて、彼にノッてゆけないので見ているのがツラいんですよね。つーか、この映画で結果的に世界を救うために最も大活躍したのは実はヒロインなのに、クライマックスでは殆どジャッキーもののヒロインみたいに忘れ去られてしまってるような感じで影薄くて可哀想(笑)。まあ、ニコラスにしても薄いんですが。頭でなくてキャラが。もう全体的に薄味。物語にもビジュアルにも役者にもちっとも惹かれなくて、途中から「あーもー、さっさと終わってくんないかなぁ」とか思い始めちゃったりして。そういう映画に限って勿体つけた展開になるんですよねぇ。ああ、なかなか辿り着けない!とか、悪の復活に、もうちと時間かかる!とか。濫造されたファンタジー映画群から何ひとつ抜きん出ていない、キビシい映画でした。一応、『ファンタジア』のオマージュ的映像が存在しているものの、あまり面白味のないシーンだし。どうせならこういうパッとしない実写映画じゃなくて、ミッキー主役の長編を作ればいいのに、って思うのですが、現在のディズニーじゃあり得ないのかな?
[映画館(字幕)] 3点(2010-08-13 20:43:59)
958.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
卑怯だわぁ。あのドラゴン、まるでネコじゃん。ネコ好きのハートをがっちりキャッチ!みたいな。ヒロインはツンデレだし、クライマックスは怪獣映画だし、ビジュアルは良いし、3Dの効果とあいまって鳥肌が立つような飛翔感だし。色々と卑怯過ぎて降参。お話はオーソドックスな少年とモンスターとの出会いパターンですが、盛り上げ方が大変に上手いです。ドラゴンと共に大空に舞い上がる瞬間、ヒロインの心が転じる瞬間、そして絶体絶命の危機から反撃に転じる瞬間。待ってました!とばかりにバーッと盛り上がるキモチ良さ。その、魅せるCGっぷりは、ピクサー作品をも凌駕する至福の美しさに満ちております。一方で、主人公が最初にドラゴンを傷付けた、その報いのように同じ状態になって物語が閉じるのは、戦う事の痛みを描いていて、ちょっとビターな切ない余韻も残します。情感を持たせながら無駄なく組み上げられた見せ場の数々、一級のエンターテイメントを送り出してきたハリウッド産だからこそ到達できた、至高の娯楽アニメーションでした。【追記】この映画の虜になって回を重ねて結局57回。公開日にこのレビューを書いた時には、自分の中でここまで大きな存在になるとは思ってもいませんでした。映画オタク歴35年半にしてベストワン更新しました。
[映画館(吹替)] 10点(2010-08-07 14:20:05)(笑:1票) (良:3票)
959.  私の優しくない先輩 《ネタバレ》 
見終わって、なんかどっかで見た事がある様な物語だなぁ、と思いましたが、韓国映画の『アメノナカノ青空』ですね。アレの超ハイテンション版、みたいな。負の感情もドロドロした気持ちも含めて生の実感を激しく謳う、メッセージ性の強い映画です。後半に主人公が見せる激しい感情の爆発が、先輩の真っ直ぐな熱さが、ガンガンとスクリーンに叩きつけられて見応えがあります。描かれるキャラ、エピソードが絞られているがゆえに雑味に惑わされる事なく映画を堪能できます。ただ、先輩が「ああいう先輩」な理由を説明してしまうのはメロドラマ的な矮小化になってしまいますし、前半のあれこれと作為的な映像を盛り込んでゆく部分はトーンがハンパ過ぎてしまって見ている方がちょっと恥ずかしく感じてしまいます。ああいうのは中島哲也監督くらい徹底的にやらないと。16mm撮り(だよね?)は後半の生々しいトーンには合ってますが、前半のガチャガチャした部分には発色の乏しさやディティール描写であまり適合しているとは言い難く。もっとも私にとってのこの作品最大の難点は、そういう終わりの映画なのね・・・ってところで。彼女にメッセージを負わせ過ぎだよ・・・と。いい映画だけど、好きにはなれないのね、このタイプ。エンドクレジット部分の凄さを見れば、この映画に賭けた人々の熱さっていうのはハッキリ判るんですけどね。エンドクレジット大賞っていうのがあったら、今年の大賞を受賞できるんじゃないかってくらいの凄さなんですが。
[映画館(邦画)] 7点(2010-08-05 15:51:13)
960.  ジェニファーズ・ボディ 《ネタバレ》 
このテの映画を見る力、語る力がないゆえ、かなり的ハズレな事を書くかもしれませんが。映画を見ていて、ジェニファーはニーディの抱くコンプレックスの象徴、ニーディが超えなければならない(と思い込んでいる)障害だと思いました。容姿にしろ性格にしろ、ニーディとはかけ離れた存在のジェニファー、彼女が悪魔に乗っ取られた状態は、即ちニーディにとって勝利する事によってコンプレックスを克服し、道が拓けるものの暗喩だと。だけど、そうなると果たしてジェニファーは本当に悪魔に乗っ取られていたのでしょうか? ニーディは劇中、何度も幻覚を見ており、映像となっている事象がそのまま真実ではない可能性を示唆しています。とするとニーディは果たして正常だったのでしょうか? ニーディこそが実は恐ろしい存在だったのではないでしょうか? 冒頭とクライマックスに立場が逆転する描写が存在する事で、その不安が強調されます。だけど、更に考えて、そもそもジェニファーは存在したのでしょうか? ニーディと対を成すようなジェニファー、ニーディと二人で一人の人間を形成していたようにも思えます。自分の中にあるセックスに対する好奇心と恐怖が象徴されているのが悪魔のジェニファーなのではないでしょうか。これは深く考えてゆくと、どんどんと恐ろしくなってゆく映画だったりします。エンドクレジット部分だって、単純な復讐なのか、彼らは本当に悪魔と契約したのか、ニーディの思い込みによる暴走ではないのか・・・??? だけど一方で『エクソシスト』『キャリー』『プロムナイト』などのオマージュがいっぱいなホラー映画であり、青春とセックスとスプラッタというベタで固めたシロモノでもあり、セックスと酒とドラッグを戒める教訓めいた話のようでもあり、なかなか捉え様のない、私にとってかなり難解な映画として認識されてしまいました。
[映画館(字幕)] 5点(2010-08-03 22:45:50)(良:4票)
080.32%
1220.87%
2421.67%
31234.89%
431912.67%
548419.23%
654521.65%
745518.08%
829811.84%
91827.23%
10391.55%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS