Menu
 > レビュワー
 > 鉄腕麗人 さんの口コミ一覧。49ページ目
鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2593
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130
>> カレンダー表示
>> 通常表示
961.  しあわせの雨傘
異国の映画を観ていると、作品自体の善し悪しの以前に登場人物たちの思想や言動に違和感を感じてしまうことが多々ある。 それは、世界各国の映画を観る上で必然的に生じる事象であり、仕方が無いことだけれど、最終的にドラマ自体に共感出来ないとなると、その映画を好きになることはやはり出来ない。  フランス映画は見慣れている方だし、フランソワ・オゾンは「8人の女たち」大好きな監督だけれど、そういう理由で残念ながら好きにはなれない映画だった。  大女優の風格と絶対的なバイタリティーを存分に見せてくれるカトリーヌ・ドヌーヴは、もはや存在感そのものが魅力的だった。 彼女が赤ジャージを着て、朝のジョギングをするファーストシーンから映画としての面白味は備わっていたと思う。  専業主婦の主人公がふとしたきっかけで傘工場の社長である夫の仕事を引き継ぎ、対外的な生活に転じ、自らを抑圧から解放させていく様は、ユニークで気持ちが良かった。 しかし、その「解放」が予想外に別方向へ突き進んでいってしまう。  夫との確執が家族全体の確執に発展し、主人公のあまりに奔放な過去までもつまびらかにされていき、突如として人間関係が泥沼化する。 次第に主人公の、女と男、結婚と離婚、セックスと妊娠、諸々に対する価値観についていけなくなり、映画世界そのものに違和感を感じたままエンドロールを迎えてしまった。  映画を観て、それを面白いと思うことは、自分が他者の価値観を受け入れられるかどうかということに他ならないと思う。 そのことを改めて確認した作品だったと思う。
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-19 09:37:33)
962.  アサルト13 要塞警察
前々から気になってはいたのだけれど、いまひとつ手が伸びなかった今作。結論から言ってしまえば、まあテレビ放映されていたので一応録画しておいて暇な時に観るのに相応しい内容だったと言える。面白くないことも無いが、大したことは無い。  導入部は、主人公のイーサン・ホークは早速登場するものの、別の映画が始まったのか?と疑ってしまう程意外な展開で引き込まれた。 想像以上に画づくりもしっかりしていて期待は膨らんでいった。  主人公と対立(いや共闘?)するローレンス・フィッシュバーンをはじめ、ガブンリエル・バーンやジョン・レグイザモら実力のある俳優が脇を固めていたことも、映画として一定の質を保った要因だったと思う。  設定は強引だが、果たしてどうなるのかというサスペンスフルな要素は終始味わえる。 しかし、最終的なオチや終着点は完成度が高いとは言えず、詰まる所「良くも悪くもない」という印象に行き着いてしまった。 必要最小限のキャラクターたちを生かし切れていなかったことも勿体なかった。もっとそれぞれのキャラクター性と役割を明確に描けば随分と面白くなったと思う。   今作を見終わってから、ジョン・カーペンター版のオリジナル作品のリメイクだったことを知る。 当然だろうが、オリジナル版の評価が高いようなので近いうちに観てみたいと思う。 
[CS・衛星(字幕)] 5点(2011-09-18 14:51:40)(良:1票)
963.  127時間 《ネタバレ》 
映画を観終わり、映画館の外に出たとき、いつもと同じ風景が少し違って見えることがある。 歩く感触や呼吸の感覚までもが、映画を観る前と後では何か違うと感じる。 「映画を観る」ということは、人生における一つの“経験”であり、新たな経験を得たことで、自分自身の世界観に影響を及ぼす。 それが、良い映画を観れたことの最大の価値だと思う。  今日観た映画は、まさにその「価値」を与えてくれる作品だったと思う。  自身に対する少々過剰な自信から周囲の人間との関わりに執着してこなかった主人公。何もかもがウマくいくと信じて疑わなかった人生が一転、文字通りに奈落に落ち込んでいく。 突如としておとずれた人生の局面で、はじめて“自分”という人間を省みた主人公が辿り着いた心境。  この映画で描かれているものは、決して劇的なストーリーや人間模様ではない。 稀有な人生の局面に立たされた主人公に限らず、世界中のどの人間にとっても不可欠なことだったと思う。  人間として生きている自分自身の営みを客観視したとき、果たしてどれほどの人間が、その本質に揺らぎを覚えずにいられるか。 そういうことを、巧みな映画術でまっすぐに問いかけてくる。  題材自体はシンプルだ。冒険好きの男が絶体絶命の危機に陥り、奇蹟的に生還するという話だ。 重要なのは、その出来事自体に焦点を当てるのではなく、その危機の中で“生きる”人間の様々な感情を真っ正面から描き切っていることだ。 一つ間違えば極めて単調になってしまう映画世界を、監督は最高の映画術でつむぎ出し、主演俳優はその中で見事に息づいてみせた。   命を削り、大変な損失をして、「最悪」から抜け出した主人公が口にした言葉は、「Thank you…」という一言だった。  自分に巻き起こった全てのことが、自分に与えられるべき運命であったということを認め、ただひたすらに生き抜いた人間の脆さと強さに感動した。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-04 22:48:40)(良:3票)
964.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
今年の年始にほとんど気まぐれで「ハリー・ポッター」シリーズの観ていなかった第3作から第6作を一気に観てしまい、その流れで最終作のパート1もDVDのレンタルが開始されるなり直ぐさま鑑賞した。 やっぱり、「好きな映画」とは言い難い映画シリーズだったけれど、これだけ作品を連ねるとそれなりに映画の世界観は深まってきたので、最終作パート2は同シリーズで初めて映画館で観てみようと考えていた。  おおかたの想定通りの大団円をつつがなく観終わり、世界的に人気シリーズのラストを観られたことに対する映画ファンとしての満足感を覚えつつ、「やっぱり好きな映画ではないな」という印象を改めて自分の中に認めた。  もうここまでシリーズ作が連なってしまえば、この映画に対する評価は、ファンか、ファンではないかということでそのまま二分化されるのだろうと思う。 映画として相対的に良いのか悪いのかなんてことは、もはやどうでもいいことなのだろうと思う。  そういう価値観を認めつつ、敢えてこの映画のファンでない者として言わせてもらうならば、もっと面白く見せる方法はいくらでもあるように思えてならない。  映画作品としては8作目にのぼり、魔法使いの世界観とキャラクター性は必然的に深まっている。 当然ながらこの最終作では、敵味方含めそれぞれのキャラクターの“顛末”が描かれる。 その描き方が極めて軽薄で盛り上がらない。 彼らそれぞれの生き様と死に様を、ベタに盛り上げて描くだけで、少なくともこの最終作のエンターテイメント性は“ファンでない者”をも引き込めるものになったと思う。  特に残念という気持ちもないが、勿体ないなあとは思った。
[映画館(字幕)] 6点(2011-08-30 16:22:11)(良:1票)
965.  名探偵コナン 戦慄の楽譜
「名探偵コナン」のコミックスは、“惰性”で買い続けて全巻揃っている。いつ購入を止めてもいいんだけれど、暇つぶしにはなるのでついつい買ってしまう。 この映画作品も、“暇つぶし”になるかと思い、テレビ放映を録画してしまった。 おおよそ予測はしていたことだけれど、“暇つぶし”というよりも、“時間の無駄”になったと言わざるを得ない。  大人が観るものではないと意に介さなければ良いとは思うが、むしろ子供向けだからこそ、めためたな脚本に対して辟易してしまった。 これほどまで登場人物の言動や問題解決のプロセスに整合性が皆無なものを、“ミステリー”として子供たちに見せるべきではないとさえ思う。 こんなものが“ミステリー”だと認識したまま成長する子供たちが可哀想だ。  原作漫画と同様、「もういいから終わらせようよ」と思わずにはいられない。
[地上波(邦画)] 1点(2011-08-23 11:44:09)
966.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
映画館でこの映画を観終わって、6時間が経った。 はっきり言って、もうすでにストーリー展開に関しては忘却が始まっている。と言うよりも、鑑賞直後においても、ストーリーに対する印象はほとんど皆無だったと言っても過言ではない。  ただし、その“内容の無さ”が、このブロックバスター映画シリーズにおいては、もはや「醍醐味」だと言いたい。  馬鹿馬鹿しい程に製作費と労力をかけたであろう映像世界は、圧倒的な迫力による“興奮”を通り越して、その目まぐるしさに対してもう何が凄いのかも分からなくなってきて、笑うしかなくなってくる。 第一作目からそのポイントは変わっていないが、ハリウッドを代表する大人たちが繰り広げる「空想の具現化」は、一応の「最終作」と銘打たれた3作目にしていよいよ歯止めがきかなくなっている。  コンピューターグラッフィクスの精巧さ評する隙もなく、映し出されるスペクタクルは、一体何がどうなっているのかも一目では判別がつかず、ただただ圧倒され、唖然とするしかなくなっていることに気付く。  「内容の無い大味な映画」とこき下ろすことはあまりに安直だ。 目の前で繰り広げられている映画世界は、もはや人類の英知の極みだと言って良いと思う。 その後で、映画として好きなのか嫌いなのか、その判断だけすればいい。  内容なんて明日になればすっかり忘れているのかもしれないが、映画館の中で食い入った2時間半だけが「面白かった」のならば、それ以上何も求めない。これはそういう映画だ。  そして、そのスタンスは正しい。
[映画館(字幕)] 8点(2011-08-21 22:37:14)(良:2票)
967.  コクーン2/遥かなる地球
「ポリスアカデミー」は個人的に大好きなコメディー映画だったので、その主人公役のスティーヴ・グッテンバーグは思い入れの強い俳優であり、スターである。  ただし、彼の他の出演作は?聞かれても、僕は「コクーン」としか答えられない。 そういうわけで、「コクーン」という映画は、アカデミー賞監督の名匠ロン・ハワードの初期のSF作品というよりも、スティーヴ・グッテンバーグが準主役で出演している映画という印象の方が強い。 そして、その続編である今作は、スティーヴ・グッテンバーグの準主役映画パート2ということになる。  長々と作品自体には、概ね関係のない個人的印象を述べてしまったが、結論から言うと今作は「駄作」である。 前作がオリジナル性のあるSF映画の佳作に仕上がっていたのに対して、今作は、ダラダラと無駄の多い滑稽な映画であると言ってしまっても間違いではない。  前作で、異星人たちに連れられて遥か遠い不老不死の世界へ旅立っていった老人たちが、ひょこっと帰ってくる。前作のラストで、母なる地球との永遠の別れを覚悟して旅立っていったはずなので、その導入部だけで一気に萎える。  そして、異星での5年間の生活により、少しも老けてないことはもちろん、過剰なまでに若々しい老人たちのはしゃぎっぷりや、いちゃつきっぷりには、愉快さを超えて段々気色の悪さを感じてくる。  無駄に長々しい展開に対して、何度早送りをしてやろうかと思ったかわからない。  だが、この映画の質が悪い最たる点は、“時々、良いシーンがある”ということだ。  老人たちが、ふと現実に立ち返り、自分たちが選んだ道が正しかったのかと葛藤してみたり、長い年月を生きてきた故の人生観を垣間見せたりする。 そして、ラストではそれぞれの老人たちが、それぞれの思いを持って別々の道を歩んでいく。  「くだらない続編だなー」とずうっと思っていたのに、観賞後は意外に心地よい感情が残っている。  それは、前作において、実は暗に秘められていたハッピーエンドに対する“疑問符”を解消する役割を今作が担い、「駄作」なりにもそれを果たしてくれた証拠なのかもしれない。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-08-19 23:59:19)
968.  ローラーガールズ・ダイアリー
良い映画だった。まず最初にそう言っておきたい。 シンプルに、登場する人物たちの言動、展開される青春物語に感動した。 ベタで押し付けがましくもなりがちなプロットだけれど、それを独特の切り口で表現しており、部分的には目新しささえ覚える素敵な映画世界が映し出されていた。  この映画が“素敵”な要因は多々あるけれど、やはり何よりも挙げたいのは、二人の女性の映画人の魅力が溢れているということだと思う。  まずは主演のエレン・ペイジ。彼女の出演映画を観る度に、その不思議な魅力に知らぬ間に魅了されている。 決して印象的な美貌を携えているわけではない。背も小さく、映画のキャラクターそのままに地味な田舎娘という風貌である。 なのに、映画のストーリーが進むほどに、たまらなく魅力的になり、次第に心から彼女のことが好きになっている。不機嫌な仏頂面や、気怠そうに足を掻く仕草まで、彼女の女性としての、人間としての魅力に映ってくるから不思議だ。  そして、初監督としてこの作品を映し出したドリュー・バリモア。 正直なところ、彼女が映画を撮ると聞いても、期待は先行せず疑心の方が先立った。女優が監督業をして成功したということはあまり聞いたことがないし、彼女自体の少々破天荒な人間性からどれほどまともな映画が作り出されるものかとも思った。 しかし、結果としては、その彼女の破天荒な人生模様が、この映画の核心を築いている。 子役自体から長きに渡ってハリウッドの映画世界で生きてきて、「少女」時代に飲酒、喫煙、そしてドラッグにおぼれ、自殺未遂も図った。 堕落と苦悩を得て、再びエンターテイメント界に復活した彼女の人生観と力強さが、この映画に登場するすべての女性たちの言動に説得力を与えている。 そのことが、映画自体のリアリティに繋がり、ベタでありながら独特のオリジナリティーを醸し出している最大の要因だと思う。  己の体ひとつで、限られた空間と時間を疾走する女性たち。彼女たちの熱情は、ローラーコースを越えて、彼女たちの人生そのものを駆け巡るように、激しく美しくほとばしる。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-15 21:44:40)(良:1票)
969.  完全なる報復 《ネタバレ》 
燃えたぎる「復讐心」を描いた映画は多々あるけれど、この映画ほどその行為に“歯止め”がないストーリー展開は見たことがない。 本来「善人」であるはずの復讐者の領域を完全に越えてしまっているので、感情移入出来るレベルではなく、正直主人公の人物描写に拒否感を覚える人も多いだろうと思う。  ただ僕は、そういう一線を越えてしまっている部分こそ、この映画の素晴らしいオリジナリティーだと思った。 「司法制度の脆さ」という明確なテーマ性を土台に敷き、妻娘を失った男の問答無用に残虐な復讐行為を、強烈なショッキング性と娯楽性に富んだサスペンスで彩った秀作だと思う。  もはや「完全」すぎて何でもありになってくる復讐行為の数々は、時に非現実的で強引とも思えなくはないが、資産力のあるエンジニアというそもそものキャラクター設定と、演じるジェラード・バトラーの有無を言わせない熱たぎる存在感によって、諸々の難癖を蹴散らし、まかり通している。  競演するジェイミー・フォックスも、自身の価値観の中で揺れ動く敏腕検事を好演していた。  良い意味でも悪い意味でも思い切りの良い映画なので、好き嫌いははっきりと分かれるのかもしれないが、描きたい映画世界を、真正面から堂々と映し出していることが、もっとも評価すべきことだと思う。  自身の罪を受け入れ、ナパームの業火に包まれる復讐者の最期の様が印象的だった。 そして、ジェラード・バトラーは今もっとも炎を背負う様が似合う俳優だということを思い知った。
[DVD(字幕)] 8点(2011-08-14 23:18:29)(笑:1票) (良:1票)
970.  ツーリスト 《ネタバレ》 
この映画は、往年のハリウッドの娯楽作品に対する憧れと尊敬を、何よりも全面に押し出した作品だと思う。  「謎」に彩られたストーリーではあるが、そこに衝撃的な驚きやサスペンスは存在しない。 「存在しない」と言ってしまうと、語弊があるかもしれない。 この映画に溢れるサスペンスの性質は、古き良き時代のハリウッド映画のそれと合致するものであり、現代人が過去のサスペンスを見ても目新しい驚きを得られないように、敢えてそういう新しさを追い求める衝撃を避けているように思えた。  イントロダクションと、アンジェリーナ・ジョリー&ジョニー・デップというキャスティングにより、プロットと用意されているであろう結末は、容易に想像出来る。 ストーリー展開に対する純粋な驚きは、この映画には存在しない。  ただし、この映画はそれでいいのだ。  ケイリー・グラントやグレゴリー・ペックが出てきそうなクラシカルなエンターテイメントの中で、現代のハリウッドを代表する女優と俳優の色香を堪能しつつ、想定された結末に対して素直に満足感を覚えるべき映画だと思う。  往年の娯楽映画がそうであったように、魅力的な主演女優がこの世のものとは思えない美貌を振りまくだけで、映画というものは一定の価値を保つものだとも思う。   一人旅の列車の中で、急にアンジェリーナ・ジョリーに声をかけられたら……と考えると、ほとばしる高揚感を越えて、むしろゾッとするなあと思えてならない。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-13 02:01:01)(良:2票)
971.  レボリューション6
破壊活動やら革命運動なんてものは、平和ボケした日本で普通の人生を送っている自分にはあまりに縁遠いことだけれど、それらのことは突き詰めれば、先行きが見えない若い日々の抑えられない熱情の表現なのだろうと思う。  だから、そういった過激な行動が伴わなくても、誰しも「あの頃は良かった」だとか「若い日々に戻りたい」と思うのだろう。  きっとそれは、何かしらの思いを携えて“若い日々”を過ごしたすべての人に当てはまることだろうと思うし、すなわちこの映画に登場する6人の仲間たちに共鳴してしまう部分が誰しもあるということだと思う。  破壊的で過激な青春時代を過ごした6人の仲間。彼らがかつてしかけた爆弾が十数年の月日を経て爆発したことをきっかけに再会する。  彼らの言動のすべてに共感出来るはずはない。基本的には愚かな犯罪者だと思う。 でも、彼らがかつて過ごした日々の彼らにとっての価値や、失った時間とその代償に得た人生の価値、仲間と再会したことで生じた喜びや悲しみは、よく分かる。  繊細な光と音楽の中で、軽快感と共にビターで儚い人間模様を描いた良いドイツ映画だったと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-06 11:21:59)
972.  ぼくのエリ/200歳の少女
北欧の凍てつくような空気感と澄んだ映像美の中で、少年の淡い恋心と憎悪が混じり合っている。 孤独な少年は、ヴァンパイアの少女と出会ってしまったことで、何を得て、何を失ったのか。それは決して明確には描かれないが、その両方が彼の人生にとってとてつもなく大きなものであったことは間違いない。 長い長い逃避行の始まりのようなラストシーンには、希望と絶望が混在していた。  あまり観たことがない異国の映画を観ると往々にして生じることだが、ふとした表情や言動の意図することが理解出来ないことがある。 この映画にもそういう場面が多々あり、感情移入の障害になってしまったことは否めない。 少年と少女の間に終始生じている距離感をどう捉えるべきかということを、最後まで消化出来なかった。  “ヴァンパイア”というモチーフを用いて真面目な映画を作るのは、実は難しいと思っている。 当然ながら、どこまでいっても空想の産物でしかないし、異形のものと人間との間で普通の心理描写が成立するものなのかと、疑問が産まれる。 この物語にしても、少女は12歳の姿形をしているけれども、その内容は人間とは全く別ものなのであって、そこのまともな精神構造が存在するとは思えない。つまるところ、普通の人間の少年と異形のものの少女との間で、心が通じ合えるわけがないと、つまらない思索をしてしまう。  そういうもうひとつ入り込めない要素は点在していたが、それらを覆い隠すだけの美的センスは溢れていたと思う。 遠い国の冷たい空気感の中に身を置き、静かに堪能すべき寓話だと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2011-07-23 09:51:15)
973.  Gガール/破壊的な彼女
もしアメリカンコミックの典型的なスーパーヒーローが、恋愛偏差値の低い女性だったらどうなるか? この映画はその一見他愛も無い想像を、真剣に具現化してみせたある意味まっとうなラブコメ映画だと思う。  主人公のスーバーガールにユマ・サーマンをキャスティングし、他の映画では見られない彼女の表情がまず楽しめる。 駄目男に恋をする可愛らしい表情から、一転嫉妬に怒り狂う恐ろしい表情まで、ユマ・サーマンがこれほど一つの映画でくるくると表情を変える様は観たことがなく、そのことが新鮮だった。  終始ドタバタのコメディ映画のように表現されているが、部分部分で、男性女性それぞれの本質を表さす様が描かれており、ただの低俗なユーモアでは留まらない質の高さがあったと思う。  ところどころ「そこまでユマ・サーマンにやらせていいのか」と思えるようなエロいシーンや台詞回しなどもあり、終盤の女同士の壮絶な争いまで、躊躇ない展開はこの映画のテーマ性に合致していたと思う。  ラストシーンに表されているように、結局、男性は本気になった女性には到底かなわず、大人しくビールでも飲んでいるしかない。 そういうことを怒濤のラブコメ展開の中で雄弁に語る映画である。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-19 15:21:53)
974.  コクリコ坂から
「まるで安いメロドラマだ」と自分たちに与えられた境遇に対して、少年が言う。 “恋”が芽生え始めた少年少女の間に生じた「出生の秘密」は、使い古されたプロットでまさに少年の台詞がふさわしい。 しかし、彼らはその事実に対して、決して安易な悲劇に浸らない。悲しみや困難から目をそらさず、自分の感情に対してまっすぐに立ち、乗り越え、その先を歩んでいく。  その自分の人生に対する力強いスタンスは、主人公の二人に限ったことではなく、この映画に登場するほとんどすべてのキャラクターから見て取れる。 1963年という時代背景の中で生きる人々。もちろん、幸福も不幸もある。しかし、そこには現代社会のような閉塞感はなく、幸福だろうが不幸だろうが、自分の意志で前を向いて生きていかなければならないという力強さと希望が溢れている。 そういう生き生きとした人間模様こそが、この映画の最たる魅力だったと思う。  すなわち、このアニメ映画は相当に素晴らしい作品だったと断言する。  映画は主人公の少女の「日常」の朝の風景から始まる。 主人公の少女の境遇や周囲の人間の人物像を捉えても、特別に劇的なことは何もない。 それなのに、次第に彼女をはじめとするキャラクターたちの言動に惹かれていく。  それは、この映画が人間の一人一人をとても丁寧に描き、彼らが生きている「時代」をありありと切り取っているからだと思う。 そこにはあざとく説明的な台詞や描写は存在しない。時に時代背景や当時の社会風俗の知識が無いと分かり辛い部分もある。しかし、そういったものは、彼らが生きている様を見ているうちに自然と解消してくる。 そうして、気がつくとどっぷりと主人公たちの感情に移入している。  とても丁寧ではあるが、決して大衆に安直な迎合はしない潔さと、映画表現の巧さがこの映画には溢れている。 作品の性質上、なかなか万人向けとは言えない映画であり、特に子どもが見ても面白さは分からないかもしれない。 ただ、かつて「耳をすませば」や「おもひでぽろぽろ」が、歳を重ねるにつれ面白味が溢れてきたように、長い年月において自分が成長していく中で、理解が深まり初見時とは違った感動が膨らむ映画だと思う。  だからこそ、年代問わずいろいろな人に見てほしい素晴らしいアニメ映画だと言いたい。
[映画館(邦画)] 9点(2011-07-18 00:24:23)(良:2票)
975.  9-ナイン(2007)
レンタルショップで何気なく陳列されていたパッケージを手に取り、何気なくレンタルしてみた。 意外な“掘り出し物”だったと思う。日本では劇場未公開だったようだが、個人的には断然好きな映画だと言える。  「SFサスペンス」とジャンル分けされていたが、果たしてこの映画が「SF」であるかどうかは懐疑的だ。確かに捉えようによってはそう言えなくもないが、やはりそれよりはもっと超越したものを対象とした話だったと思う。 サスペンスであることは間違いないので、ストーリーの詳細は避けなければならないが、そういうジャンル分けが難しい部分が、観る人によっては面白味にもなるし、逆に陳腐に捉えられてしまうかもしれない。 おそらく、そういったハリウッド映画には珍しい“不確かさ”が、日本で劇場公開に至らなかった要因かもしれないなと思う。  決して完璧に完成している映画ではない。説明不足な点も非常に多いし、整合性に欠ける部分もある。 しかし、それこそがこの映画の中で終止描かれる「9」の概念であるように思える。つまりは、ほぼ完璧ではあるが、「10」に対して絶対的に完全ではないという存在性。 サスペンスフルな展開の中で徐々にあらわになっていくその哲学に近いSF性にぐいぐいと引き込まれていった。   先日観た「SUPER8/スーパーエイト」から個人的に俄然注目株となったエル・ファニングが出演しており、姉ダコタ・ファニングに劣らないその子役ぶりは圧巻だった。  また、劇中で偶然を演出する誕生日の設定が僕の誕生日と同じだったりして、何となく“運命”を感じる作品だった。  端的に表現するならば、「藤子・F・不二夫のSF短編と、バーチャルリアリティを売りにしたオンラインゲームと、モンスターエンジンの“神々”コントをごちゃまぜに足して割った感じの映画」といったところか…………分かりにくいな。  全編に散りばめられたピースを一つ一つはめ込んでいきながら、たどり着いた「真相」に対して自分が構築した完成図がマッチしているかどうか、あれやこれやとイメージを繰り広げて楽しむべき映画だと思う。 
[DVD(字幕)] 8点(2011-07-12 15:12:47)
976.  冷たい雨に撃て、約束の銃弾を 《ネタバレ》 
惨殺された娘家族の復讐に静かに燃えるフランス人。彼の冷ややかな小さな瞳は、まるで復讐という本能のみで息づいている昆虫のようで、釘付けになる。 偶然出会った3人の殺し屋と互いに引かれ合い、理屈ではない絆を深めていく。 香港ノワールの渋い世界観がクライマックスに至るまで貫き通され、「傑作」の予感はあった。  しかし、残念ながらこの映画は傑作とは言い難い。 3人の殺し屋たちが、死を覚悟して約束を守り通そうとする銃撃シーンまではとても良かった。 特に、リーダー格を演じるアンソニー・ウォンの死に際の笑みはとても格好良く、香港を代表するベテラン俳優らしい存在感に溢れていた。  ただその壮絶な銃撃シーン以降、一気に失速してしまう。 一人残された男は、絆を深めた3人の殺し屋たちの弔いも含めて、復讐という目的を果たすために立ち上がる。 もうそうなれば、残された顛末は一つしかないわけだから、目的を果たしシンプルにエンディングに繋げるべきだったと思う。 敵のボスを追いつめて、いやに長々しい銃撃シーンをさらに繰り広げる。しかも、記憶を留めることが出来ないという主人公の設定がしつこく付きまとい、まどろっこしくスピード感が無かった。  そもそも、その主人公の設定はそれほど必要だったとは思えない。彼のその設定がなければ、物語はもっとテンポよく進んだと思うし、それが無くとも殺し屋たちとの絆は深められたと思う。  ラストは結局一人で大立ち回りをして目的を果たしてしまうわけだから、ちゃんと順序立てて準備すれば殺し屋たちが死ぬこともなかったんじゃないかと、つまらない文句をつけさせてしまう映画だった。  終盤までは期待を持たせる映画世界を繰り広げていただけに、残念な仕上がりだった。
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-10 23:48:25)
977.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション 《ネタバレ》 
過去の「X-MEN」シリーズは一通り観ているが、決して好きなアメコミ映画ではなかった。 面白くないと感じる最大の要因は、主人公のウルヴァリンのキャラクター自体に魅力がなくて、アメコミ映画に必須であろう高揚感を感じることができないことだ。 同シリーズの場合、物語の軸になっているのは主人公の活躍ではなく、プロフェッサーXとマグニートーの積年の対立であり、爺様同士のせめぎ合いになってしまっている点もエンターテイメント映画として華がなかったと思う。  しかし、今作は違った。圧倒的に面白かったと言える。 やはり、そもそも物語の軸であった「対立」の根源を描いている点が、とてもドラマ性に溢れ、プロフェッサーXとマグニートーの若き時代を描いた瑞々しさが、過去の作品にはなかった娯楽性に繋がっていたと思う。  主人公の二人には、それぞれに決して譲ることができない使命感と葛藤があり、信頼と絆を構築しつつも徐々に露になってくる「対立」には、単なる善悪の関係性ではないドラマの深みと説得力があった。 その他のキャラクターにも確固たる存在感があり、初めて「X-MEN」という素材の特徴を生かした群像性とそれに伴うエンターテイメント性を発揮出来ていたと思う。 ジェイソン・フレミングが演じていたと後から知った敵キャラの“アザゼル”が格好良かったり、もう少し活躍させてほしかったがCIAエージェントを演じたオリバー・プラットなど、脇役の存在が魅力的だったことも作品全体の質を高めている。  そして何よりも、ケビン・ベーコンを悪役のボスに起用していることにキャスティングのセンスを感じる。 その悪役が最凶に強くて、主人公のふたりが連携して何とか打ち勝ち、その勝利が皮肉にも彼らの対立を深めるという顛末には、決して短絡的ではないテーマ性とストーリーの緻密さが表れていた。  過去のシリーズ作品を布石にして、ようやくエンターテイメント映画として完成した“センスの良い映画”だと思う。 
[映画館(字幕)] 9点(2011-07-10 12:46:55)(良:3票)
978.  テイラー・オブ・パナマ 《ネタバレ》 
何だか終止色々な“偽り”が積み重なって、大事になって、結局有耶無耶な形で決して、「え?」となる映画だった。 要は、女たらしの英国諜報部員がスキャンダルによって左遷され、追いやられたパナマで半ば自暴自棄な“大嘘”をでっち上げて、各国の政治の思惑から大金をかすめ取ろうとする話だ。  話の種類としては、他の映画には無い社会性を孕んだサスペンスで面白いと思う。 ただし、どうも話の展開が分かり辛いというか、ストーリーテリングが下手糞過ぎたと思う。  主人公は本質を決して見せない陽炎のようなキャラクター設定なのだろうが、その性質をピアース・ブロスナンがきちんと表現出来ているとは言い難く、ヒーローとも悪党ともつかない酷く中途半端なキャラクターに映ってしまい、そのことは観客をストーリーに引き込みきれない大きな原因となってしまっている。 主人公と対峙するジェフリー・ラッシュやその妻役のジェイミー・リー・カーティスは、印象的な存在感を放っていたけれど、全体的にキャラクターの描写が薄いので、言動の「理由」がぼやけてしまっていた。  特にラストの顛末には、ストーリーを結する説得力がまるで無く、この映画自体の立ち位置を揺るがしてしまっている。 ブルーレイの特典映像には別バージョンのエンディングが観られたが、そちらの方がずっと説得力があり理解が深まった。なぜ、このエンディングを選択してしまったのか、理解に苦しむ。  すべてのスタッフ、俳優が最高のパフォーマンスを見せたならば、もっと質の高い映画になっていた可能性も見え隠れするだけに、残念な出来映えと言える。  なんだか矢鱈にエロいシーンの多いジェイミー・リー・カーティスは、熟女好きの映画ファンにとっては見所と言えるかもしれないが……。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-07-06 14:35:36)
979.  グリーン・ホーネット
「惜しい」最終的にはその一言に尽きる。  ヒーローとしての資質がまるでないボンボン社長が主人公、運転手のくせに社長と殴り合いを始める東洋人の相棒、派遣社員のくせに雇い主を蔑んで足蹴にする参謀的美人秘書(年増)、時代遅れを気にする威厳のない悪党のボス。 すべてのキャラクターが、本来与えられるべきそれぞれの役割の「定石」から逸脱していて、そこから生まれる軽妙な掛け合いは、とても新鮮でユニークだった。 そのキャラクター設定が、ミシェル・ゴンドリーが奏でるポップでコミック調な映画世界にマッチしていて、オリジナリティーに溢れるエンターテイメントを感じられることが、この映画の最大の面白味だと思う。  もの凄く大好きな映画になりそうな要素は大いにあったのにそうならなかった要因は、ひとえにストーリーの雑さが目立ちすぎたことだと思う。 アメコミ調のヒーロー映画なのだから、多少の強引な展開は問題ないし、むしろ歓迎する。 でも、物事が転じていく要となるポイントがダイジェスト的に表現されたり、グダグダと無駄なシーンに時間を割いたり、ストーリーそのものに魅力が無さすぎた。  キャラクターのユニークさや、この映画において主人公よりも何よりもカッコいい愛車“ブラックビューティー”のビジュアルなどには大いにワクワクする反面、展開されるストーリーにはあまりにワクワク感がなかったと言える。  元々がテレビシリーズだっただけに、この作品の娯楽性は、ある程度の長いスパンの中でジワジワと愛着を持たれるものかもしれない。   P.S.序盤に悪党のボスに制裁されあっさり殺される薬の売人がいた。キャスト名はエドワード・ファーロング。マジで?
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-07-03 10:01:52)(良:1票)
980.  スカイライン-征服-
トレーラーを観て興味はそそられていたのだが、インターネット上にはことごとく酷評が並んでいたので、レンタルまで待とうかと思い始めていた。 しかし、昨夜、フォローしている某クリエイターのTwitterで、「面白いB級SF映画だ」と賛辞するコメントを初めて見つけ、やっぱり観に行くことにした。 B級SFであれば、酷評が賑わうことは、必ずしもマイナスポイントではないかもしれないと思ったからだ。  その映画ファンとしての思惑は幸運にも的中したと言える。  ウィル・スミスが出てくるような娯楽大作を観にきたつもりだったならば、確かに酷評は避けられないだろう。「糞映画」と言い捨てられても仕方が無い。 というか、「糞映画」であることは間違いないことかもしれない。 ただ同時に、これこそが「SF映画」であると高らかに宣言したい衝動にも襲われる。  それは、この映画が常に“規定路線”からの脱線を狙い続けているからだ。 いつ、観客が期待し想像している展開を裏切ってやろうか。と、この映画は終始“企んでいる”。 観客のイメージを超えることこそが、SFの醍醐味であり、最近はそういった気概に溢れた作品が少ない。  登場人物は極めて少なく、キャストは無名俳優ばかり。映像のクオリティーは極めて高いが、場面展開は最低限に抑えられ、製作費の根本的な少なさは嫌が上にも感じる。 しかし、その低予算の中で、“どんな形であれ”観客を驚かしてやろうという意志と「悪ふざけ」は評価に値すると思う。  また一方で、この映画の監督(兄弟)は日本の漫画に精通しているのではないかとも思えた。 エイリアンたちのグロテスクな触手や、主人公が異形のものと“混じりあっていく”描写は、岩明均の「寄生獣」を思い起こさせた。 そして、人間が光でおびき寄せた小魚を貪る様に捕獲するかの如きエイリアンによる「侵略」の様と、そこに見え隠れする“皮肉”は、藤子・F・不二雄の短編「絶滅の島」を彷彿とさせた。  そういう部分は、日本の漫画ファンだからこそ余計に無視出来ない面白味だと思う。  とにかく、大多数が蔑む映画であることは間違いないが、その大衆からの否定感が、殊更にこの映画のSF性を証明している様な気がしてならない。
[映画館(字幕)] 7点(2011-07-02 15:43:41)(良:2票)
0160.62%
1592.28%
2752.89%
31425.48%
41716.59%
52439.37%
637114.31%
752820.36%
852320.17%
929511.38%
101706.56%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS