Menu
 > レビュワー
 > FSS さんの口コミ一覧。5ページ目
FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
414243
>> カレンダー表示
>> 通常表示
81.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット 《ネタバレ》 
<原作未読・映画版のみの評価>  映像以外の完成度はシリーズ最低。作品として深く描くべき部分を省略し、どうでもいい部分に時間をかけているので、突っ込み所や説明不足な箇所が山積したままストーリーが展開する。  相変わらずハリーは状況に流されているだけで、魔法を上手くなろうとしたり、過去の謎を探ろうという意欲が感じられない。そのくせボス戦は「主人公特権」で何とかなるため、いつまで経っても主人公としての成長が見られない。  ドラゴンとの戦いも他の選手がどう対処するのかと期待してたら、なんと三人の戦いはカット。学園対抗戦の見せ場である戦闘シーンを省略する感覚が分からん。攻撃魔法で倒したり、精神操作でドラゴンを手なずけるとか思ってたのに拍子抜け。選ばれた連中の能力も分からず仕舞いだし、おまけにハリーはホウキで逃げ回ってるだけ。おかげで「相対的に描けたはずのハリーの能力や強さ」も曖昧なまま。勿体無い…。  またハリーを卑怯者呼ばわりしてボロクソ言ってた連中も、金の卵を取ってきた途端に祝福し始め、同じくロンとも仲直り。その間、ハーマイオニーやロンがどこで何を思っていたかの心理描写も無し。  あげく、その後はどうでもいいダンスパーティを長々と始める始末。学園青春ドラマも良いけど、思春期特有の複雑な心理などは、まったく描写されていない。彼らの心情をきちんと描かないから、ハリーとロンたちの仲違いも彼らの精神的な糧になっているように見えない。こんな事に時間を使ってる暇があるなら、もっと他にやらなきゃならない重要なイベントや説明しておく伏線がいくらでもあるはず。  ヴォルデモートもえらく簡単に復活するし、ラスボスとしての凄みや魅力が圧倒的に不足。またヴォルデモートが「対抗試合」を利用して復活するというのが意味不明。迷宮の優勝カップに触れると墓場に飛ばす呪文をかけておくというのも意味不明。ハリーを誘き寄せたいだけなら何でこんな回りくどい事をする必要がある?  「お前には友がいる」という綺麗事を言われても、そもそも友人たちの活躍や成長なんてほとんど描かれていないし、だいたいあのヴォルデモートにハリー以外の友人がいても何の役にも立たないでしょ。シリーズ通して「友人との友情と成長」を描いてこないからこうなる。
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-27 22:58:40)(良:1票)
82.  フォロウィング 《ネタバレ》 
まさに「メメント」の原型。  低予算サスペンスとして初見ならそこそこ楽しめるけど、このやり方は微妙。ルール違反とまでは言わないけど、あまり褒められたやり方とは言えない。  最大のネックは時間軸をバラしてある事が、「観客に対する目くらまし」にしかなっておらず、ストーリー展開上の必然性や関連性が無い点。その場さえ謎めかせれば良いというものでもないと思う。  「メメント」は記憶を維持できない事と、時間が混交している事が、ストーリーやテーマとも有機的に関連していたが、今作の場合は単に脚本の弱さを誤魔化すためにしか見えない。  基本となるストーリーはミステリーやサスペンスとしてはよくある「裏切りパターン」で、特に目新しさは無いし、時間軸上に沿って見たら、謎やどんでん返しは何も機能しなくなるはず。また白黒映像でなくてはならない積極的な理由も見当たらなかった。  やはりミステリーやサスペンスは小手先の誤魔化しではなく、純粋に脚本で勝負して欲しいところ。  この作品から「メメント」というオリジナリティのある作品に昇華させた点は評価。
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-27 01:37:52)(良:1票)
83.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 
「山での遭難」という分かりやすいシチュエーションを用意した割には、何に焦点を絞るべきかが曖昧で中途半端。  基本的にドラマに絡むメイン登場人物は主役を含めふたりしかいないし、揉め事が女関係なので、どうにも話がみみっちい。ホプキンスの役柄は人間的に出来すぎだし、その他の登場人物はさっさと退場させられてしまう始末。ラストも決着をつける前にライバルが落とし穴に落ちて有耶無耶になる、という展開もちょっといい加減すぎないか?  また「大自然の驚異」といっても単に熊に襲われるだけで、極限状況と言うほど差し迫ってはいないのでサバイバルものとしても物足りない。  全体的にテンポは良いので最後まで見ていられるが、作品としては人間ドラマかサバイバルかのどちらかに特化して欲しかった。中途半端。
[地上波(吹替)] 4点(2006-09-26 23:54:14)(良:1票)
84.  SPIRIT スピリット(2006) 《ネタバレ》 
安易にワイヤーやCGを多用しなかった点は評価できるけど、その分、良くも悪くも旧来のカンフーアクションからの発展が無いので、残念ながら見ていて驚かされるようなシーンは無かった。  好きな人には申し訳ないけど、ジェット・リーのアクションも、個人的には特に凄いと思った事がない。監督の演技指導の問題もあるだろうが、この人の演技の欠点として、戦っている最中、反射的に「まぶた」をパチパチしたり、やたら眉を顰めたりする事が多いので、一生懸命さは伝わってくるが、「達人の凄み」は感じられない。眉一筋すら動かす事なく、敵の攻撃をビシッと捌いたり、紙一重で避けたりするからこその達人だと思うんだけど…。  肝心の闘技場での決闘シーンも「何でもアリ」なのか、ある程度ルールがあるのかはっきりしないまま、カンフー映画にありがちな「舞踏」のようなリアリティの無いアクションに終始しているので、「死闘」らしい壮絶な戦いなどひとつも無かった。もっとお互いの命をかけた異種格闘技戦が見たかった。  基本となるストーリー展開も薄っぺらく、言う事、成す事、幼稚でベッタベタ。「心身を鍛えて努力をすれば、立派な人間が育ち、国も栄える」という抽象的な理想論で包んでいるが、結局は中国マンセー映画になってしまっている。ラスト付近の「努力と向上!努力と向上!」の大合唱には失笑。ヘンなセミナーじゃないんだから(笑)。  日本人武術家を卑怯者に描かなかった点は対外的な配慮だろう。全体的にはテンポの良い見やすい作品だが、アクション面は前時代的。テーマに比して悲壮さや壮絶さが足りない。
[DVD(吹替)] 5点(2006-09-25 15:03:34)
85.  ワイズマンとのピクニック 《ネタバレ》 
これまた色々な解釈が出来そうな作品。  生きている人間が誰もいない世界でありながら、家具や衣類といった「物」だけがピクニックを楽しんでいる様は不気味。季節は冬にさしかかろうとする時期なのか、周囲の木々も枯れ始めている。物寂しげな世界には常に死の匂いが付き纏っている。  ただ、基本的に展開が単調すぎるのが難点。シュヴァンクマイエルの作品には同じようなシーンの繰り返しが延々と続く表現パターンが多いが、この作品もそんな感じで、見ていて非常に退屈。  すぐ横で墓穴を掘っているスコップや、あっという間に落ち葉で埋め尽くされる家具類など、非常に思わせぶりな演出ではあるが、シュヴァンクマイエルにしてはストレート過ぎてイマイチ。もう少し何かしら展開があれば良いんだけど。
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-20 16:25:33)
86.  地下室の怪
子供時代とは、世界には自分の知らない顔があり、自分とは違う他者的な存在を認知する時期でもある。  人種や文化、世代は違えど、そうした子供の頃に垣間見る世界の不思議や他者の恐怖というものに対する感じ方は普遍的なものという事がよく表現されている。    
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-20 16:13:25)
87.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 《ネタバレ》 
ファンとして新作が出てくれた事は嬉しい。  ただ、出来の方は相変わらずショボい。  前作「天使の策略」に比べれば、いくらかマシにはなったものの、はっきり言って前作は悪すぎたから論外。  盗む獲物や敵キャラの取って付けたような設定に加え、ありがちで強引なストーリー展開。そして、その強引さを中途半端なギャグとご都合主義で誤魔化すため、ラストに行くに従ってグダグダな展開に。  しかも今回はなんと五右衛門がギャグ担当。珍しい設定に期待したのに、結局、不二子に協力しているからと言うだけの理由で無理やり途中退場させられる。やはり従来のテレビ映画シリーズ同様、ファンが見たいと思うようなルパン一味の「活躍のさせ方」がまるっきり分かっていない。  よくルパンのキャラに対する批判としてやたら「旧シリーズ」と比較する人がいるけど、個人的には「カリオストロ」のように義賊としてのルパンが好きなので、こういう優しい性格に違和感は無い。今作の問題はそういう事ではなく、各キャラ独自の「個性を発揮した見せ場」が無いこと(もっともこれはシリーズ共通の問題だけどw)。「主役を光らせるには脇役の活躍が不可欠」という脚本作りにおける基本が分かってない。主役だけが目立っていれば良いという作り方は、要するに前時代的。  ルパンとツンデレな関係の次元はまだマシな扱いだが、悲しいかな敵側に魅力が無いので、相対的に次元にも勢いが無い。銭形の活躍もこれまた中途半端で、いてもいなくても話が成立する程度の扱い。敵にもルパンにもつかないという不二子の役回りもワンパターンすぎる。ヒロインのキャラ設定もありがち。おまけにラストは「カリオストロ」の劣化コピー。  監督や脚本を書いている人は業界では有名なようだけど、はっきり言って感性が古い。このままじゃルパンの名が廃れる一方だし、せっかく最近は一般にも漫画やアニメのレベルの高さが認知されてきたのに、こんな駄作を作られちゃ、元の木阿弥だよ。 
[地上波(邦画)] 3点(2006-09-18 15:19:43)
88.  新・悪魔の棲む家 《ネタバレ》 
まあ時代を考えれば、特撮や演出全般がショボいのは無理もないが、ストーリーもショボいのは如何ともし難い。まあ基本的に「屋敷に悪魔やら悪霊が棲み付いていて、家人が襲われてさあ大変」というだけのホラーで、そこに何のヒネりも意外性も無いから、見ていて退屈。  ラストで思いっきりストレートに悪魔を出すというのは「エンゼル・ハート」みたいで大胆だが、同作もそうだったように安っぽさに拍車が掛かるだけ。「宇宙の至高の力」とか何とかやたら大仰な事を言いながら、単に頭痛を起こさせるだけというのもマヌケだし、そのくせあっさりやられるのもアホ過ぎる。十字架が苦手とか以前に不注意すぎだろw。どの程度のランクの悪魔か知らんけど、たいしたヤツじゃないな。そりゃ人間に封印もされるわw。恥ずかしくて魔界に帰れないだろうから封印されてりゃ良いんじゃない?  はっきり言って、ホラーやサスペンスといったジャンルには、今や色々とストーリーや演出面で進化発展した作品がある訳で、全てにおいて古臭いこんな作品をわざわざ見る必然性は皆無。仮にリアルタイムで見ていたとしても3点が限界。
[インターネット(字幕)] 1点(2006-09-11 10:55:03)
89.  9デイズ 《ネタバレ》 
もうこうした「刑事やら諜報員やらがテロを未然に防ぐ」というストーリーは聞くのもウンザリ。最初から最後まで、どういう展開で、どういう演出があって、どう終わるかがほぼ完全にパターン化していて、もはや出来レースになっている。それが良いと言う人もいるかも知れないが、ジャンルとして発展性が見られないものは客として楽しめない。  あえて工夫してある点は主役クラスのキャラクター性くらいだが、残念ながら今作はアンソニー・ホプキンスとクリス・ロックとの関係を作中で活かせていないし、素人がプロの世界に巻き込まれる、もしくは逆に素人がプロを引っ掻き回すという部分での「おかし味」が描けていない。テロリスト側にもキャラクターとしての魅力がまったく感じられない。  ラストのギリギリで起爆を解除するというシーンもあまりにもお約束すぎて笑ってしまうほど。 止まるに決まっている爆弾の解除にドキドキハラハラ出来るような純真さは、もはや持ち合わせていない。  基本的に深刻な内容なのに、無理にコメディ要素を入れるから中途半端なテイストになっている。これなら最初からコメディとして徹底してくれた方が良かった。
[地上波(吹替)] 2点(2006-09-03 22:58:03)
90.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
古典的名作を現代の撮影技術で再現したいというのはリメイクの動機としては正しい。邦画では考えられないような額の潤沢な資金と、高い技術を投入して作られた大作であることも認めるし、恐竜や巨大昆虫の襲撃シーンなど、娯楽映画としてのサービスシーンも多い。  だが、その「見せ方」は単に美麗なCGムービーを長々と見せつけるだけで、はっきり言って演出としての「魅せ方」には芸が無い。  確かにCGを始めとする特殊撮影のクオリティは高いが、これはコンピューターの画像処理能力の向上というハード面の充実によるところが大きく、逆に何でもかんでもCGに頼り切っている最近のクリエイターの表現センスは明らかに後退しているように思う。  今やこの程度の映像は、他の映画はもちろん、ゲームのムービーでも見られるレベルであり、まったく新鮮さや驚きは無い。恐竜のCGなどはNHKスペシャルで放映された恐竜番組の方がレベルが高いくらい。  手厳しい言い方だが、小説で言えば「行間」を読ませるような「演出の妙味」の重要性を監督が理解していないのがよく分かる。もう美麗なCGを見せてれば良いって時代じゃないでしょ。  特にNYに舞台が移ってからが顕著で、スタジオ撮影によるCG合成にはかなり粗が見える。仕方ないとは言え、世界の広がりを感じない合成特有の不自然な「狭苦しさ」があり、本物の街並みに見えなかった。なまじリアルなだけに余計に違和感が目立つ。コングも止まっていればリアルだが、動き出すと途端に挙動の軽さが目につき、重量感や迫力がまるで感じられない。  美女とコングの関係も始めからお涙頂戴が前提で、コングを人間的に描きすぎているため、テーマとしてあるべき、「人間の文明に対立する自然の象徴」としての野生動物の残酷さや尊厳を失っている。  またジャックと恋に落ちるまでのプロセスが無い、上っ面だけの恋愛ドラマにもまったく共感できない。昨日今日、会ったばかりなのに、命をかけてまで助けるような仲になる説得力に欠ける。   ラストのカールの「美女に殺されたんだ」と言う台詞も違うだろ。「オレが無理やり連れて来て、きちんと管理しなかったから殺されたんだ」が正解(笑)。  大作ではあるが脚本や演出面での稚拙さが目立つ作品。
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-03 22:22:03)(良:1票)
91.  悪魔の棲む家(2005) 《ネタバレ》 
最近のリメイクブームに乗っかって安易にリメイクされただけの凡作ホラー。  どこまで実話をベースにしたかは知らないが、オリジナルが古典というだけあって、今となってはさすがに基本となるストーリーが余りにも普通すぎる。  もちろん映像面での進化はあるが、肝心の恐怖演出に関しては、この手のホラーにありがちな突然の音でバーンと驚かせる安直なパターンの繰り返し。幽霊も姿を見せすぎだし、出現タイミングなどにも工夫が無い。  ストーリー展開も最初から最後まで予想通りで意外性は皆無。ラストも家族が力を合わせて悪霊を退治するわけでもなく、必死に逃げ出して終了。義父の精神が正常に戻っても失った信頼はもう絶対に取り戻せないだろうw。  当時のテイストのままリメイクするのも良いが、特に競争の激しいホラーやサスペンスというジャンルには、既に似たような作品どころか、アイデアや演出の面ではるかに進化している作品が沢山あるんだから、シナリオや演出面で相当の工夫をしないと現代では通用しないし、わざわざリメイクする必然性も無いでしょ。
[DVD(字幕)] 3点(2006-09-02 20:14:37)
92.  ギミー・ヘブン 《ネタバレ》 
せっかく「共感覚」という面白そうなアイデアを盛り込んだのに、それがミステリーのギミックとしても、テーマとしてもほとんど機能していないのが最大の欠点。  さらに肝心の脚本構成は文字通り「話」になっていない。陳腐で恥ずかしいセリフ回し(「君はオレが守る」とか「君の目は好きだったビー玉に似てるんだ」etc.)、センスの無いネーミングの数々、ダラダラとした展開、説明不足な人物描写、「共感覚」を表現するためのビジュアル面での演出不足、説得力に欠ける殺人の動機etc.etc...。坂本裕二氏は映画「世界の中心で、愛を叫ぶ」の脚本担当らしいが、はっきり言ってセンスが古いと言うか、感性がベタ過ぎると思う。  あの少女が共感覚を持つがために、誰とも分かり合えない孤独から人を殺すというのは、まあ分からないではないが、なぜ養父を次々に殺すのかが意味不明。虐待されていたとか?いまいち分からない。  また、新介が好きなら、なぜ貴史について行く?はっきり断っておけば殺す必要すらないじゃん。むしろ邪魔なのは恋人の方でしょ。それに貴史があそこまで彼女に惚れ込む理由もはっきり描かれているわけではない。  他にも適当に逃げた先の廃墟に監視カメラが取り付けてあったり(しかも貴史がどこに逃げて行くかも分からないのに、ちょうど見やすい位置にあるw)、「ピカソ」がプリペイドの携帯電話の番号を知っていたり、暴力団とどう関係しているのかとか、あのゲームをやっているとなぜ死にたくなるのかとか(あんな単調なクソゲーをトリップするまでやり込むわけないだろw)、突っ込みどころは数知れず。凄腕のハッカー(クラッカー)とか?とにかく基本的に設定の荒さが目立つし、人物描写も薄っぺらい。  音楽の使い方は悪くないし、「共感覚」のアイデアさえ作中で上手く活用出来ていれば面白くなる潜在力はあったはずだけに惜しい。脚本ですべてダメにされた感じ。
[DVD(邦画)] 3点(2006-08-31 17:29:54)
93.  ダーク・ウォーター 《ネタバレ》 
監督の意図的な変更とは思うけど、もともとホラーとしては淡白だった日本のオリジナル版よりも、さらに恐怖演出が抑えてある。ほとんどホラーらしい演出は無いと言っても過言ではない。  しかしその分、「親子愛」というテーマをより分かりやすく前面に押し出した構成により、オリジナルよりも作品としての完成度は高まったと言える。ラストの三つ編みのシーンは素直に感動した。  ただ、良くも悪くも、基本的にストーリーに関わる部分で大きな変更点は無いので、既にオリジナルを見ている人には物足りないのも事実。また、全体的に淡々とし過ぎていて、間延びする場面が多いのもマイナス。これならあと10分は短く出来る。オリジナルの消化不良だった部分を分かりやすく補ったアレンジ版というところ。
[DVD(字幕)] 6点(2006-08-31 11:11:41)(良:1票)
94.  ブラック・ドッグ 《ネタバレ》 
いかにもアメリカ映画っぽい大味な脚本で、突っ込みどころやご都合主義は多いけど、あまり気にならないのは不思議。  悪役以外、登場キャラも全員憎めないし、基本的にハッピーエンドだから気持ち良く見終われる。  ただ、ラストでレッドが早速脱走してくるというプチどんでん返しは完全に蛇足。どうやって逃げてきたんだ。と言うか逃がすなよw。  それとタイトルの「ブラックドッグ」が内容とほとんど無関係というのもお粗末。ストーリーの重要なポイントに絡ませる事は出来たはずだから、その辺に拘らない(拘れない?)監督のセンスの無さが、この作品全体を安っぽくしている要因かと思う。  まあ、さすがに二度は見れないけど、何とか暇つぶし程度にはなるレベル。
[地上波(吹替)] 4点(2006-08-29 16:59:07)
95.  スーパーマン(1978) 《ネタバレ》 
ド派手なコスチュームに身を包み、顔は丸出し。スーパーマンとしての特殊能力を活かして彼女を口説いたり、人助けをした後も「もう大丈夫だよ」とわざわざ顔を見せて一言付け加える事が多い。クリプトン星人はかなり自己顕示欲が強いと見た(笑)。  そして、正義のために力を使う自分と、その正義そのものの価値観をまったく疑う事なく絶対化している点など、良くも悪くもアメリカを象徴するヒーローでもある。  それはともかく、スーパーヒーロー映画の元祖的作品という事で見れば、全体的には丁寧な作りで、特撮も手が込んでいて、今でも充分に見られるレベル。今さらリメイクしなくても良いくらい。変に小難しくしたりするよりは、コレくらい単純明快な方が良い。  ただ賛否ある「地球を逆回転させて時間を戻す」っていうのは、さすがにちょっとやり過ぎ。多分、実際やっても時間は戻らず、未曾有の大災害が起こると思う(笑)。  それと個人的には一作目なんだから、少年期や青年期のエピソードがもっと欲しかった。   
[地上波(吹替)] 6点(2006-08-21 23:41:50)
96.  妖怪大戦争(1968) 《ネタバレ》 
さすがに古臭さはあるけど、2005年度版の「妖怪大戦争」に比べれば、娯楽映画としてはこちらの方がまだ見られる。40年近くも前の制作年代からすれば、「西洋の妖怪が日本の妖怪と対決する」という発想は素晴らしく斬新。  また、妖怪を敵対するものでなく、我々の日常のすぐ傍に棲む隣人として受け入れる、日本特有の民俗学的なユーモラスな妖怪観も出ている。  ただ仕方ないとは言え、さすがに特撮や演出全般のショボさはいかんともし難い。手作りの良さは出てるけど、今見るにはキツい。特に戦闘シーンの迫力の無さ、演出面のチープさは痛い。  最後の決戦のシーンも、本来は凄まじい死闘のはずなのに、妙に静かで迫力不足。それにぜんぜん妖怪たちの特殊能力を戦闘で活かせてないのがもったいない。ダイモンも単に分身するか巨大化するかしかしていないのも物足りない。  また、巨大化したダイモンの目の前に唐傘お化けに掴まってゆっくり浮かんで行くシーンなんかも、どうしてダイモンは何も反撃しないのか意味不明。じーっと見てるだけで、そのまま弱点の目を突かれてあっけなく終了ってのは、戦闘中という事を考えれば、いくら何でも不自然すぎるでしょ(笑)。肝心のクライマックスが一番盛り上がりに欠けている。さすがにこの辺のアクションシーンにおける演出センスの未熟さは時代を感じる。  今、娯楽映画としてリメイクするなら、敵キャラもダイモンだけじゃなく、バビロニアの古代妖魔とか、ダイモンの上位に位置する魔人なんかを出して、日本の妖怪たちと「特殊能力」で戦わせるくらいの事はやらないとね。  申し訳ないけど、製作年代を考慮しても今見ると点数的にはこの辺が限界です。
[インターネット(字幕)] 4点(2006-08-21 22:39:21)
97.  カクレンボ 《ネタバレ》 
この手の実験的短編ムービーは、「ストーリーを見るか」、「ビジュアルを見るか」で、評価は大きく変わると思うが、個人的には「アニメ学校の卒業作品のレベルが高いもの」、という印象しか受けなかった。  日本とアジアの文化を融合させたようなオリエンタルな美術的世界観は「ブレードランナー」を始め、大友克洋の「AKIRA」や押井守の「イノセンス」、宮崎駿の「千と千尋」、ゲームで言えば「クーロンズゲート」や「シェンムー」など、枚挙に暇が無いほど良く使われるものであり、まったく目新しさは無い。むしろ「非日常の象徴」や「近未来都市の雑多な雰囲気」を醸し出すための背景イメージとしては既に陳腐な部類で、「またこれか」と思わされる。  少年たちが被っている狐の面は、狂言の演目の中で扱われるもので、その影響は、つげ義春の「ねじ式」や「うる星やつら」などでもよく使われているほどで、非常に印象深いが、これも「異界の象徴」として扱いやすい安易なアイテムと言える。  カラクリ人形のような「鬼」のデザインも歌舞伎や人形浄瑠璃からの影響が強く、これまた斬新さは無い(人形浄瑠璃の人形のデザインをベースにした傀儡忍法が既に「ナルト」などにも出ている)。  残念ながら、この作品を作ったクリエイターが今まで影響を受けた映画や漫画、アニメからの部分的模倣とパッチワークの域を出ておらず、はっきり言ってオリジナリティは皆無。  また肝心のストーリー性は皆無に等しく、肝心の人物描写や物語の整合性は完全に放置されている。  ラストにおいて捕らえた子供たちを街の「電球」代わり(?)に使っているというオチも意味不明。無理やり何らかの民話的テーマを読み解く事も出来るが、イメージ優先という作品性からも、そこまで深く考えて作られているとは思えない。最初から人物描写が放棄されているので、命の大切さや死ぬ事の恐怖感にも説得力が無く、伝えたいテーマがあってもそこに訴求力が足りないのだ。  不遜を覚悟で言わせて貰うと、皮肉な事に「技術はあるが独創性が無い」という、現在の漫画やアニメ業界を担う若手クリエイターに足りないものをこの作品がすべて体現してしまっている。   最近のこういうアニメ作品を見ると、既にオリジナリティという点で、原型となるべきアイデアが出尽くしてしまった現代の日本の漫画やアニメの限界を見るようで、何とも暗澹たる気持ちになる。  
[インターネット(字幕)] 4点(2006-08-19 23:53:03)(良:1票)
98.  ROCK YOU! ロック・ユー!
中世の町並みや小道具類は作りこまれているから当時の雰囲気はよく出ているけど、話自体は感動を狙いすぎと言うか、素直に見るにはちょっと都合が良すぎる展開が多い印象を受ける。  また「中世とロック」というミスマッチの良さを活かせていない中途半端な音楽の使い方にも疑問。それこそ、もっとコンサート会場のようなハイテンションなノリがあっても良かったと思う。  決闘のシーンも単に槍で突き合うだけで、迫力やスピード感が無いし、同じ事を繰り返すので非常に単調で退屈。今の戦いでなぜこちらが勝つのか、あちらが負けるのかという点での説得力が画面から見えてこない。自分の欲しい絵が無いと言うか、戦いの「高揚感」や盛り上がりが感じられない。  色々な意味で全体的に盛り上がりどころが少ない作品だった。   好きな人には申し訳ないけど、個人的にはイマイチ。
[地上波(吹替)] 4点(2006-08-19 23:09:12)(良:1票)
99.  ディープシャーク 《ネタバレ》 
一見、サメに襲われるパニック映画として、割りと真面目に作っている感じだけど、実際に見てみると唖然とする程のつまらなさ。この「マジに作っているのにつまらない」という痛さは、他の映画で言えば「エイリアンX」に通じるものがあるw。既に「エイリアン」や「ジョーズ」という完成された超有名作品があるのに、平気で同じ素材を使い、事も無げに劣化コピー品を作れる、この厚顔無恥さ、ずうずうしさ、無神経っぷり。ある意味羨ましいw。  要するに問題は、監督を始め脚本家や演出家にセンスが無いにも関わらず、本人たちがそれに気付いておらず、プロとして商用映画とは何かを理解していない事だろう。  まず、「サメに襲われる」というネタは「平凡であるがゆえに難しい」という事に気付いていない。案の定そのサメの見せ方(襲わせ方)に工夫が無いので、まったく恐怖感やパニックも演出できていない。そして何より全体のシナリオ構成が稚拙で、序盤からテンポが悪い事に加え、ことごとく展開の予想がついてしまうので非常に退屈etc.etc...。  具体的に言えば「沈没船の財宝を狙う悪党」を出した地点で、オチまでの展開が確定してしまうのだ。この設定を聞けば、素人でも「主人公が捕まって危険な財宝探索をさせられる→悪党連中がサメに襲われる→結果的に主人公だけ助かってハッピーエンド」という展開を容易に予想できるし、事実そのまんまの展開。  それなりにセンスのあるクリエイターなら最初からこんな凡庸なプロットは採用しないし、そもそも感性的に出来ない。あえてありがちな設定で勝負するなら、いかに演出面で工夫して面白く魅せるかに神経を使うはずだし、プロなら使わなければならない。  しかし残念ながらこの監督は「素人が何気に作ってしまうような工夫の無いシナリオを、金を取るプロがやってちゃダメ」って事にすら気付いていない。ここが「センスが無い」人間の痛いところ。
[インターネット(字幕)] 0点(2006-08-17 16:08:02)
100.  デモリションマン 《ネタバレ》 
「行き過ぎた管理社会」というありがちなSF設定、近未来世界の描写の中途半端さ、「ヤツは悪夢だ」とまで言われている割に、何の凄みも迫力も魅力も無い、ウェズリー・スナイプス演じるアタマの悪い体育会系の悪役、裏で糸を操っていた黒幕が何の必然性も無くあっさり退場するテキトーなストーリー展開、そのストーリーにまるっきり絡んでこない地下組織のメンバー(この組織のリーダーもアタマ悪そう)、中途半端な未来の武器、派手にドンパチやってるだけで「主役にはどんな武器も絶対に当たらない」というアタマの悪いご都合アクションetc.etc...。  真の黒幕なんてキャラを出すくらいなら、悪役と主役が仕方なく手を組むハメになって、「お前を信用したワケじゃないぜ(by.スタローン)」とか、「あいつをブッ殺したら次はテメーだぜ(by.スナイプス)」とか、そういうお約束な「ツンデレ展開」があるでしょうが!  結局、解凍しようとしてた何十人もの死刑囚も復活させず終いだし、ハジけ切れないと言うか、盛り上がらないと言うか、つまんないよなあ。日本の漫画なら、凶悪な殺人鬼とかを復活させて主人公と戦わせるくらいの事はやるねw。   まあとにかく全体的にやってる事が中途半端。コメディ:シリアスの配分が3:7くらいという、実に中途半端なバランス。コメディ要素を入れて、軽いノリを醸しているから、真面目な部分にも説得力が無く、テーマも底が浅い。これなら最初からおバカ映画に徹した方が良かったんじゃないの?  
[地上波(吹替)] 3点(2006-08-14 20:07:08)(良:1票)
0475.50%
1627.26%
2647.49%
312514.64%
416319.09%
514516.98%
6829.60%
7758.78%
8495.74%
9303.51%
10121.41%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS