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あむさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 176
性別 男性
自己紹介 DVDボックスセット売りしかされてなかった「未知への飛行」が遂に単品発売されたぞ!しかも廉価版だ!期間限定!絶対買いだ!
期間限定でオリジナル公開版が収録されているスターウォーズシリーズも発売中。「エピソードⅣ A NEW HOPE」は特別版で最も変更点が多かっただけに、オリジナル作はある意味貴重だ。82年に日本語版のみで公開された時の音声が収録されており、特にC-3POとダースベイダーの吹き替えは、今の吹き替えの声優よりも、アンソニー・ダニエルスのしゃべり口調やジェームズ・アール・ジョーンズのトーンにより近い。

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81.  戦国自衛隊 《ネタバレ》 
時空物作品は、タイムパラドックスを扱う物が多いが本作にパラドックスは無い。 米作品「ファイナルカウントダウン」等の様に格差のある文明同士が遭遇した時、 つまり現代兵器を有した自衛隊が、火縄銃等の数少ない飛び道具と圧倒的兵員の数で 白兵を主体に戦いを繰り広げる戦国時代に放り込まれた時、彼らはどう行動しどう戦うかをシミュレートした作品なのだ。 時代に順応し、生きる道を選ぶ者、海賊と化し虐殺や略取を繰り返す者、少女と恋に落ちる者、現代をぬるま湯の時代と呼び、戦う喜びに目覚める者、彼らはそれぞれに道を探り始める。 その中で、最も勇気ある選択をしたのは、川で出会った孤児達の兄代わりとなって一緒に暮らす道を選んだかまやつひろしただ一人ではなかろうか。 そして最も狂気と化したのは、海賊となった渡瀬恒彦達ではなく、歴史を変えて時空に歪みを起こし現代に戻るという「大義名分」を掲げ、皆に天下取りをそそのかした千葉真一である。 戦国時代に感化され極右と化していく彼の勘違い男さ加減は注目に値する。 しかも士気と行動力は影虎に勝るとも劣らないのだが、指揮官としては無能の一言に尽きる。 戦略を練り陣営を組み戦法を駆使するという事を全く行わず、無駄にヘリを飛ばしジープや戦車を走らせ、無闇に機銃を掃射し手榴弾をばらまくのを平然と許し、無作為な戦い振りを展開させる。 本作は、戦国の世で実戦と言う亡霊を追い求める余りに狂って行くある好戦家を滑稽に描いた笑い所がとても難しいブラックコメディなのだ。 これでは、果たして…と危うく駄作にもなりかねない所を一歩踏み留め、オブラートの役割を果たしているのが、駆け落ちする為に待ち合わせの約束をしているにしきのあきらと岡田奈々のエピソードだ。 部隊が現代に戻る事=時空に阻まれた二人が再会できる事であるため、自ずと戦国時代で展開される一つ一つの転結や話の帰結点への「期待と不安」を観客が意識下に抱き続ける為のトリガーとなっており、二人が画面に登場していなくとも物語の進行と岡田らの命運が常にリンクし続けるのだ。 全く台詞の無い岡田の演技が控えめであればあるほど、与えるインパクトは静かで重い。このエピソードはエンディングパターンを多様化させ得る構成要素にもなっており、そのおかげで落ちが想像できてしまうのでは無く、あらゆる落ちの可能性が考えられてしまうという効果を与えている。
5点(2004-06-11 19:31:26)
82.  ヒポクラテスたち
私の中では、大森一樹の最高傑作ではないかと思う。高校生の頃、本作を観たときは、ドラマに引き込まれ、そして衝撃を受け、そして何だかぽやんとした感じになった。エンディングが何ともいえず好きだ。古尾谷さんは良い役者だった。→  先日、二十数年ぶりに改めて見直したのだが、作品の面白さを初見以上に感じた。 コミカルで生真面目でちょっといい加減なムードが本作の魅力だと思う。 背景が大都会でも片田舎でもない、京都の鴨川周辺というのも、作品の持ち味に貢献しているかも知れない。 その上、出ている顔ぶれがまた、とにかくいい。何十年も経って見ると凄い顔ぶれが出ているという作品は数々あるが、本作については、凄い面々というよりも、メインキャストに、いろんなバラエティでも、顔を出していた有名俳優達が多数出演している。 挙句、手塚治虫氏まで登場していたりする。 卒業写真の欠席者には、大森監督も登場だ(笑) 初見より評価が上がったため、点数も再評価しました。
10点(2004-06-11 01:47:04)
83.  星空のむこうの国(1986)
まだ学生の有森也実がキュートだ。出演者の台詞回しが皆、素人っぽいのは狙いなのだろうか?中盤のカメラワークや演出などを観ても、意識してなのか偶然なのか、自主製作映画っぽい匂いがして、逆にインパクトを受ける。割と全体的に青臭い匂いがする作品なのだが、センチメンタルな初恋青春ドラマを礎にしたファンタジーと言った内容の効果としては、十分有りなのかもしれない。気の利いたエンディングはうまくまとまってて好きだ。
7点(2004-06-11 01:28:10)
84.  第5惑星
最初に観たときは、これまで観たことのないストーリー運びのSF作品だったのもあって、凄く感銘を受けた。Uボートも未見だったため、ペーターゼン作品もこれが初見であった。 原作を知らないので、ストーリーを追う毎に、一体この作品の帰結はどういう方向に向かっているんだ?というのと、どんどん引き込まれていくのとで展開の意外性がとにかく楽しめた。結構、お気に入りの作品です。アボリアッツで賞を取っている割に、ペーターゼン作品としては駄作の部類に位置づけている方々が昔から結構いるのだけど、私にとってはペーターゼン作品の中では好きな作品に位置している。
7点(2004-06-11 01:08:55)
85.  長靴をはいた猫(1969)
笑いあり感動ありの冒険活劇。私にとっては、冒険アニメの原点のような作品だ。そして、最も好きなアニメ作品であるかもしれない。もっとも好きな場面は手に汗握るクライマックスの塔での追いかけっこだが、魔王がいろいろと変身するシーンも笑えて良い。 数作シリーズ化されたが、やはり最初の本作が一番よくできていて面白い。「ペロ」は東映アニメの看板になったし。
9点(2004-06-11 00:46:17)
86.  マイティ・ジョー 《ネタバレ》 
「猿人ジョー・ヤング」のリメイク。 「キングコング」に始まった、心優しき巨大モンスターモノは、顛末でその行き場を失い、しばしば悲劇に終わるという定石を踏まえて、私などは観てしまうのだが、その観方は正解だと思う。 逆の観方をしてしまうと、これはさほどの感動も味わえないであろう。 正当な観方で正しい感動の仕方をしよう。 それとしばしば先が読めてしまうと言う言い方をするが、先を読もうと言う姿勢は本来は×なのだ。 先を読もうとしてそのようになるのはもはや致し方無いこと。 映画は既にあらゆるパターンのプロットを出し尽くしているのかもしれないのだから、奇をてらったような映画を除いて、ある程度、先が読めてしまうのは、一種当たり前の事なのだ。 という事で、この手の作品はできるだけ先読みしないように観ましょう。 また、今のハリウッド作品は、ハッピーエンド傾向が高いからと安心しきって観るのもよくない。 おそらく用意されているであろう、感動も薄れてしまうからだ。 CGIで描かれるジョーの迫力は圧倒的で凄い。リメイク版「キングコング」では、おそらく不本意な仕事をしてしまったと思われる職人、リック・ベイカーの腕が、ここでは冴え渡る。 当時『ハリウッドの新星』と呼ばれていたらしいシャーリーズ・セロンは、本作で健康美を押し出さなくはいけなかったからなのか、『ディアボロス』の時の方がキュートでセクシーだった。
8点(2004-06-11 00:26:02)(良:1票)
87.  さくや妖怪伝
ロードショーも終り頃だったせいなのか、それとも最初からの上映規模がそうであったのか、神戸の映画館で観た時は、小さな劇場1館のみの上映であった。 ガラガラに空いていたが客席数自体も少なく、スクリーンもさほど大きくなく、音響設備も大したものではなく、確かドルビーステレオくらいのものではなかっただろうか。とにかくスクリーンサイズと音響設備はかなり低レベルで、後で自宅の5.1CH、DVDで鑑賞した時の方が、音の良さは格段良かったのを記憶している。 さて、本作、非常に細かい点までの作り込みと本格思考のセリフ回しに気がついた。 子供でも充分楽しめる本作ではあれど、台詞面では小さな子供達には意味不明な点もありそうだ。しかし、本筋を追う上では、細かい部分への理解不足が支障を招くようなことは全く無く、大筋の面でとてもシンプルな作り込みがされているため、小さな子供達にとっても充分楽しめるようになっている。その上で大人は大人でその台詞を理解し話しを追えるという二重構造になっている点が好感が持てる。 榊家当主に藤岡弘を起用している点は、ある世代の大人へのサービスではないだろうか。 彼の武道家としての腕前は言うまでもないが、「仮面ライダー」という一時代を築いた往年の偉大なるヒーロー像と、本作が大映の妖怪映画へのオマージュを内包するお化け映画である点とは別に、勧善懲悪とヒロイズムが根底に流れるアクション活劇という点から、その世代の大人達には間違い無くカタルシスを与えられるのではないかと思われる。 そしてその世代の大人と言うのが、これを観て充分楽しむことのできる年齢の子供達を持った親の世代、つまり、劇場に子供達を連れてやってくる親達なのである。 
[映画館(字幕)] 8点(2004-06-10 02:09:47)
88.  天国から来たチャンピオン
デイブ・グルーシンの音楽が作品を際立たせる。 そして劇中で主人公「ジョー」の吹く下手くそなサックスが話に雰囲気を刷りこんで 行く。 ジャック・ウォーデン扮するジョーのトレーナー「マックス」との友情関係が とても素敵だ。 それが素敵であればあるほど、クライマックスの「マックス」の心情が切なすぎる。 余談だが、ジャック・ウォーデンは、キアヌ主演のアメフト映画「リプレイスメント」でフットボールチームのオーナー役を演じていたぞ。 本作へのオマージュとは考えすぎか?(笑)  ちなみに本作はリメイク作品で、1941年製作のオリジナルは未見なのだが、背景が「アメフト選手」ではなく「プロボクサー」の話である。
10点(2004-06-09 01:45:35)
89.  1941
戦争映画?「プライベートライアン」? スピルバーグならば、やっぱこっちだ! スーパーナンセンス戦争ムービー。お祭り映画の最高峰! 何がいいって?好きなシーンもたくさんあるのだけどやっぱ音楽がいい。 またあんたか!>ジョン・ウィリアムス! いや、あんたの映画音楽の中では、これが一番最高傑作だよ。 そろそろサントラをCD化してくれよ>関係者! 映画の内容は書けません。一言で終わってしまうか、原稿用紙20枚 くらいになるかのどっちかだから。 にしても、いいシーンはいろいろあるのだよ。 英語と日本語とドイツ語の三カ国語がクロスオーバーして、 話が通じてるとこなんて素晴らし過ぎる(決して吹き替えでは観ないように) 配役も凄すぎる。アメリカ勢はもちろんのこと、日本からは三船俊郎、 イギリスからはドラキュラ名優、クリストファー・リーだ。 しかもこいつは何故かドイツ人役だ! ルーマニアっぽい(?)のが配役の要因か? まぁナンセンスな戦争映画が観たい人にお勧めです。 そんな人いないって?
10点(2004-06-09 01:15:10)
90.  キタキツネ物語
中学生の頃、未だ日本語歌詞を歌わないゴダイゴのファンだった私は、本作のサントラをゴダイゴが手がけるといち早く知った頃から、何とか劇場に見に行く算段を付けた。 何と言っても、本作で初めて、作品の歌詞を鑑賞者に伝えるため、日本語曲を歌うというのである。もちろん、公開前から発売されたサントラは手に入れ聞き込み、準備を整えた。そして実際の作品は?というと、北海道の大自然の中、四季折々の美しい光と影を切取った映像は、あまりにも感動的で、魅せられてしまった。そしてもちろん、 それぞれのキタキツネ達にも。 かなり、大人になるまで好きな作品だったのだが、どこかで、蔵原がこれを撮るため 、本当に動物達をそういう状況に追い込もうと仕込みを入れたり、まぁ言わゆるヤラセをやって、カメラフレームに納めた等という話をどこかで読んだことがある。 これが本当かどうかわからないが、事実だとすると、純真な子供心を踏みにじった かなり許せない作品となってしまう。 本当の所はどうなんだ?!!関係者!! 昔の評価点を付けておく。 
8点(2004-06-07 02:46:18)
91.  十二人の怒れる男(1957)
初めて観た時にはぶっ飛んだ。 これってほぼ全編通して密室劇なのだが、シナリオでグイグイ引っ張っられる。 やっぱり社会派といえば、シドニー・ルメットだ。 この人の右に出る社会派監督って今時いるのだろうか? フリードキンのアメリカTV用リメーク作品は未見であるが、フリードキンがどこまで やれたんだろうか?というよりも、何よりも観る意欲は全くわかない。 これをリメークしてさて、どうなんだろう?って感じだ。 あっちはジャック・レモンだっけ? 同じことが、ルメットの「未知への飛行『フェール・セーフ』」にも言える。 未見であるが、やはり、アメリカTV用にジョージ・クルーニーがリメイクしていて。 こいつは焼き直しでもなんでもなく、全編モノクロでオリジナルの再映像化だと聞く。 じゃあ尚更リメイクの必要ないだろ? というか、クルーニー、あんたにルメットが超えられるとでも思っているのか? そんなのは昔のフィルムを定期的にリマスタリングして、バンバン流せばいいんだよ。 ルメットはアル・パチーノ主演の「セルピコ」も絶品だし、法廷モノではポール・ニューマン主演の「評決」も素晴らしい。 こんな監督はそうそういないのだ。 
9点(2004-06-07 00:43:34)
92.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
●「スターウォーズサーガ」としてのエピソードⅠ● 「エピソードⅠ」は壮大なSWサーガの幕開けとなるための単なる序章に過ぎない。 それも9章3部から構成されるSWサーガの第一部の第一章である。 その上でSWの世界観がみごとに凝縮されていると思う。 ジェダイ騎士の最盛期、旧シリーズにも登場するクリーチャー達のオンパレード、ジェダイに敵対するシスの存在。 このエピソードⅠは副題が「ファントムメナス」つまり見えざる脅威という意味である が、これ自体はこれから起こるあらゆる兆しを指している。 後にベイダー卿となるアナキン、今回の敵役として登場したシスの生き残り、そして後に銀河皇帝として恐怖で銀河を支配することになる彼のこと。 SWはやはり大河ドラマであって、普通の映画とあり方を異にしていた。 SWは全てが完成して初めてその評価に値するのだ。 ●既に崩壊している「SWサーガ」● ただその時間はあまりにも空き過ぎた。 「ジェダイの復讐」から「ファントムメナス」の間、訳20年近い開きがあり、、SWの世界観を延長拡大するエンジンを回すには遅すぎたのだ。 それは、エピソードⅡであからさまに顕著化する。 ルーカスよ、第一作「スターウォーズ」公開時に創刊された「スターログ」の記事であんたが言っていた「2001年までにSW全9作を映画化する」という壮大な構想を小さな胸を熱くして信じていた中学生は、今や大人の戯れ言がどこまで通用するのか冷徹な目で見ているのだ。 できないならできないで、他の奴にやらせろよ!! 
7点(2004-06-06 23:53:55)(良:1票)
93.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
導入部の雰囲気は、さながら、イギリスかフランスあたりのヨーロッパ作品を思わせる のだが、フランス映画の「奇人達の晩餐会」のようなエキセントリックなコメディかと 思いきや、どちらかというと、ドラマ重視の作風であった。 鑑賞後の感想として、細かい点は全く違えども、大きな雰囲気としては、市川準監督の邦画の秀作「大阪物語」を思わせるコメディタッチの人間ドラマという印象。 古くは「スティング」や、近作で「ベイブ」に見られるような、「チャプター割り」 が、本作ではうまく効果を発揮している。小気味よく「切り」を与えていて、ダラダラと流れる間を与えず、一歩手前で、キリっと節目を付けて、テンポ良い構成を実現している。このあたりの演出は素晴らしく、観手にとっても大変、ありがたい。 言い換えれば、この「チャプター割り」が、「無い」、もしくは、「もう少し長め」であったなら、この作品、鑑賞に堪えなかったかもしれない。 ゴースト・バスターズのビル・マーレーが控え目な役で出演している。 
5点(2004-06-06 23:08:38)
94.  オーシャンズ11
これはお祭り映画ですね。実は誰一人として思い入れのある好きな俳優さんが出ていない(というかブラピやジョージ・クルーニーなどは苦手な方で、強いて挙げれば、アンディ・ガルシアくらい)のだが、その点と全く期待していなかった事が返って良かったようで、意外にも楽しめた。この作品であまり好きではなかったブラッド・ピットがわりかし魅力的に感じたし。立て板に水的なストーリーの運びは脚本(原作?)の細かいアラを隠すのにも貢献しているようで、その点はソーダーバーグのうまいとこなのではないでしょうか?深く考えないでシーンとストーリー運びを楽しむためのお祭り映画として、私は楽しんだのでこの評価。(無料で劇場鑑賞してるので、「得」点が付加されてます。自腹切ってたらもっと低い)
6点(2004-06-06 20:51:11)
95.  アンブレイカブル
ジャンルを超えた凄い作品を狙ったようであるが、どれもこれも指針が中途半端で煮え切らない。結果、活劇でもなく、SFでもなく、サスペンスでもサイコスリラーでもオカルト、ホラーでもない、なんだか良くわからない作品になっている。見ていて戸惑ってしまった。衝撃の結末も奇をてらった意外性それ自体に力が入りすぎていて、トータルバランスを欠いた出来のように思える。この原因は、大別して「序盤から中盤」「中盤から終盤」「結末」の3つが相互に効果を殺しあっているがためであろうと思う。本作は前作の「シックス・センス」で一躍、監督としても脚本家としても注目を集めたM.ナイト・シャマランの作品である。その映画作りの手法や定理が前作では功を奏していたとするならば、今回は変にまわりくどくなって摩訶不思議な作品となっている。視覚、背景、技法など、あらゆる所に凝り性な監督は多い。例えばティム・バートンのようなマニアックな監督の場合、その凝り方も目に見える結果として具現化しているので画面を見ているだけで、効果が観手にもよくわかるが、本作のように色々なところに凝ってみても(シックス・センスにもその帰来はあった)観手にその効果が伝わってこないのでは、本来は自己満足で終始してしまう。ただ、今は製作秘話やなんかを情報として公開できる媒体が数多くあり、「苦労話」や「がんばった所」なんてのを聞いてもらえるフィールドに恵まれている。いかんせん、それが「僕、こんなにがんばったんだよ、凄いでしょ」「ほーー!そんなとこまで。こりゃ凄い。あー道理で面白いはずだ」などという錯覚やマインド・コントロールにつながりかねないのである。この監督にはちらほらそんなところが見受けられるのだが。500万ドルの脚本とは少し驚きである。本作観賞後は、次回作に大いに期待したのだが、それが「サイン」では・・・・。  (無料で劇場鑑賞したので、点数はヤヤ高めです。自腹切ってたらもっと低い)
4点(2004-06-06 20:43:18)
96.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
劇場鑑賞当時、「怪獣映画」が帰ってきたという感じでヨカッタ。ガメラがどうだのゴジラがどうだのとか、ドラマがどうだの特撮がどうだのとか言った御託は怪獣映画には不要だ。ゴジラが怖い。怖い!怖い!この「恐怖感」こそが、放射能を吐くときの「格好良さ」こそが、怪獣映画の全てである。私的には、前半の対バラゴン戦の方がかなり怪獣映画らしい魅力に溢れていて楽しめた。歴代ゴジラ映画のどこかで観たシーンなんてのが随所にちりばめられているのも、狙いなんでしょうか?とにもかくにも、満面の笑顔で「おもしろかったぁ!」と絶賛を惜しまなかった小2(鑑賞当時)の息子の感想が一番説得力があった。そして、「怪獣映画」は第一に子供の特権なのである。
8点(2004-06-06 20:08:32)(良:2票)
97.  ジュラシック・パークIII
本来ならロストワールドで完結していた本シリーズ、スピルバーグに三作目を撮らせてくれと直訴したというジョー・ジョンストン。続編として整合性の取れる作品ができるのなら撮っても良いと承諾されたのだそうだ。ジョー・ジョンストンは恐らく、「ジュラシック・パーク」で私と同じ一つの不満点を持っていたのではないだろうか?それは、マイケル・クライトンの原作「ジュラシック・パーク」で一つの大きな見せ場となっていた「プテラノドンのドーム」。きっと彼はこれを映像化したかったのだ。空にこだわっている監督だから尚の事?ティラノの代わりの大物恐竜としてスピノサウルスを据えたのはきっとご愛嬌。とにもかくにも原作にあったプテラノドンのドームがかなりのできばえで映像化されていて私も大満足。もっとも、これがあるからこそ、劇場に観にいったようなものでもあるが。グラント博士が返り咲いたのも○。下から少し見上げるような角度でつぶやく彼の演技は今回も何度も出てくる(笑)
8点(2004-06-06 19:44:05)(良:1票)
98.  ギャラクシー・クエスト
見終わった後、言葉が出なかった。エンターテイメントとはかくあるべきという感じである。そして、近年稀に観る完璧な「『劇場用』エンターテイメント作品」だ。ピストンの通路は死ぬほど笑える。  しかし、観賞後、何でこんな劇場でしか掛かってないんだ?と、こいつが単館上映だったのが不思議であった。(大阪北では、当時、「Loft」の地下にひっそりある単館劇場だけでしかやっていなかった。) 配給会社は、鳴り物入りの駄作ばかりに力を入れるんじゃなく、もっと実のある作品を大々的に公開すべきだ。
9点(2004-06-06 19:39:35)(良:2票)
99.  少林サッカー
やり過ぎのアクションとシュールな笑いが 徹底的にツボにはまってしまった。 私が近年観たコメディ作品中でもトップクラスと言っても過言ではない。 
8点(2004-06-06 19:22:16)
100.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
新シリーズになって、ルーカスに言いたい文句は山ほどある。 前作、エピソードⅠもそうだったが、もっと腕のある監督に任せた方が良いと思う。 あんたにゃ、もう無理だ、ルーカス。 残念だが、あんたには師匠のカーシュナーのような才能はない。 本作もできることならアーヴィン・カーシュナーにメガホンを取ってもらいたかったって、絶対無理な話なんだけど。 けれども、78年日本公開より全ての作品を劇場鑑賞している私にとって SWシリーズに対しては大いなる主観と思い入れがある。 SWは私の青春です。 なので、シーンに対するポリシーがまったく感じられないほど「五月蝿いCG」での画作りには、目をつぶって、7点と高評価だ!(甘いぞ!俺)   余談ですが、ドゥークゥ伯爵に「クリストファー・リー」を起用したのは、モフ・ターキン提督の「ピーター・カッシング」と対になっていて素敵だ。
7点(2004-06-06 18:46:55)
052.84%
142.27%
263.41%
373.98%
4147.95%
5158.52%
61910.80%
73922.16%
83519.89%
9169.09%
10169.09%

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