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カニさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 178
性別 男性

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81.  ハード・ターゲット
“ジョン・ウー監督のファンが撮ったジョン・ウー映画” って感じですな。 銃撃戦は派手ですが、裏を返せばそれだけの作品。 魂に訴えてくるものは何も無い。
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-22 03:13:46)
82.  ゴールデン・チャイルド
本来ならばすぐに忘れ去られる内容の作品だと思うんですけど、オリエンタルな雰囲気。可愛らしいマスクのマルコメくん…じゃなくてゴールデン・チャイルド。クライマックスに登場する鬼のミイラような悪魔が子供の頃テレビで見て結構印象に残っている作品です。  エディ+チベット仏教VSキリスト教の悪魔という構図が結構新鮮で、 周りが堅物ばっかりのため、一人暴走しまくるエディが最高! 私の好物のストップ・モーションで動く悪魔も貧弱な見た目に拘わらず壁をぶち破り、エディと子供を追い掛け回す豪快さでなかなか迫力がありましたな。  しかし、この悪魔が夢に出てくるほどトラウマになったのは恐らく私だけ…かな?  もちろん追い掛け回される夢。
[地上波(吹替)] 6点(2005-12-20 00:57:45)
83.  ファイナル・ファイター/鉄拳英雄 《ネタバレ》 
リー・リンチェイの初にして唯一の監督作品。  「戦争が終わったのは広島に原爆を落としたアメリカのおかげだ!」と言い張り、傍若無人な振る舞いを続けるアメリカ海軍兵に青年ジェットが立ち向かう!、となんだか後のワンチャイシリーズを髣髴とさせるストーリーですが…。  アメ公のやる事といったら「中国人の悪口を言う」「乱暴運転する」「中国女といちゃつく」ぐらいというみみっちさ。 それにブチ切れた、明らかに器の小さすぎるジェットがアメ公どもを叩きのめしたことで、主人公とその周辺の人物に執拗に嫌がらせをするように。 本当に「アメリカの海軍ってそんなの暇なの?」ってぐらい絡んでくる絡んでくる。  サイドストーリーとして、主人公の兄貴分とその娘のわだかまりが打ち解けるというくだりが描かれ、「なんだ、リンチェイ。意外とやるじゃん。」とホロッとしていた矢先、またもや馬鹿アメ公が絡んできてヒロインと兄貴分を転落死させてしまうという展開によって感動の余韻が全てパーに。 アメリカ人というだけの理由で殺人の罪は問われないという理不尽さに怒り狂った主人公が敵討ちをしてもモヤモヤ感が残るのは、主人公を敵討ちへと突き動かす内的衝動が”中国人としてのアイデンティティ”というよりもただひたすら”アメリカ人への憎しみ”に傾向しているからでしょうか?  アクションは「流石、中国の至宝!」と唸らせてくれる出来栄えなんですけど、敵役が白人ばっかりでリンチェイのスピードに着いていけず、全体として緩慢になってしまっているので少々辛い。  けしてつまらなくはないんだけど、やっぱり演出の不自然さが目立ってしまってイマイチ感はぬぐえない残念な作品です。
[DVD(字幕)] 5点(2005-12-16 17:06:13)
84.  香港・東京特捜刑事
見ている内にだんだん腹立ってきた。まず主人公二人が魅力に乏しすぎる。特に日本側の主人公フジオカのキャラクターが最悪。自分の上司及びレイチェルに「迷惑はかけない」とか言っていた気がするけど、街中にも拘わらず銃乱射するわ、服毒自殺した振りをして香港警察を惑わすわ、不確定情報に振り回され宝石商をリンチするわ、手錠をかけられているのに単身敵地に乗り込んでピンチに陥るわ…おまけに気に入らないことがあるとすぐ「黙れ!!」と言い放つなど迷惑三昧。土台良識ある警官とは思えない行動と言動を連続する大馬鹿野郎で共感も感情移入も出来ない。挙句の果てに迷惑かけっぱなしのレイチェルたちに対して「おまえらおかしいぞ」に一言。お前が言えたことか。シンシア・カーン演じるレイチェルもなんだか終始締まりの無い面構えの情けない面構えで全然颯爽としてない。ミシェル・ヨーに代わっての主役を張るにはチト荷が思い印象。クライマックスはフジオカがあっさり逝って、レイチェルVS西脇美智子&ディック・ウェイ戦になだれ込むんだけど、シンシアがよわっちく見えるから対決というよりかはもはやサスペンス。”殺人鬼二人に命を狙われるか弱い女”といった具合。またアクションも最悪のカット割と粗雑な編集のおかげで一気に白ける。穴だらけで丁寧に作られた感じは全くないね。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-02 17:14:03)
85.  SPY_N 《ネタバレ》 
まずあのジャッキーでさえもその名を聞けば 恐れおののくというスタンリー・トンの過酷なスタントに、ダブル無しで挑んだ藤原紀香には拍手を送りたい。でもね。なんなんだろうねこの作品全体に漂う表現し難いベターッとした淡白さ。「ポリスストーリー3」のように終始アクションが続く温情無きジェットコースターアクションムービーにすれば見れるつくりになったんだと思うけど、思いのほかアクションは少なめでストーリー中心のつくりだし、主要人物が無駄に死にまくるのも気に入らない。アレックスの殆ど犬死に近い散り様も酷いですが、特に突っ込みを入れたいのは敵役のクーリオの死に方。せっかくダレンとノリカが慈悲で助けたのにそりゃないでしょ。キャストも本格派動ける人で揃えたいのか、一般受けで揃えたいのか中途半端な印象だしね。あまり意気込みが感じられない作品だった。
[DVD(字幕)] 3点(2005-11-24 15:55:33)
86.  ドラゴン覇王拳 《ネタバレ》 
馬永貞とは1800年代末期に実在したヤクザで、善悪両方の顔を持ち、武術の腕前もすごぶる強かった彼は上海でシマを広げたが、敵対する斧頭党に卑劣な手段で惨殺されてしまったという伝説の英雄の事であります。  ゴールデン・ハーベスト社のブルース・リーというカリスマに対抗すべく、ライバルであるショウ・ブラザース社が発表した大作がこの人物を題材にした『馬永貞』(邦題:『上海ドラゴン英雄拳』)ですが、そこに台湾のジミー・ウォングが同時期に同じ企画をぶつけるという暴挙に出たのが本作『ドラゴン覇王拳』であります。  さて、いつもは奇抜さで作品をてらうジミーさんですが、この作品はどうしたことか”奇抜”を封印したかのような手堅い演出。…いや、若干変なところもあるっちゃーあるんですが(ヒロインがいつの間にか一人消えていたりとか)、並みのクンフースターでは到底持ち得ないジミーさんの圧倒的な凄みも手伝って、全体としては素晴らしい出来栄えの一大ハードボイルド大作に仕上がっていると思います。  その実態はもっとも馬永貞に近い(笑)ジミーさんですが、彼の馬永貞は善悪二つの顔を持ったヤクザを、ここでは徹底して”正義の味方”として描いておりまして、フラリと上海に現れたジミー版馬永貞は、他人が困っていると、それがどんなに些細なことであっても放ってはおけないらしく、女性を食い物にする組織と闘い、世捨て人や子供を守って悪辣な武術家と戦うという、正に真の英雄を颯爽と演じております。 最後は子供への優しさが仇となって罠に嵌り、義理兄弟の契りを結んだ配達人のホーと共に、無数の斧を体中に浴びて壮絶に朽ち果てという最期を遂げてしまいますが、これこそまさに英雄像ですな。  なんとも劇画的でリアリティの無い話ですが、この“リアリティ”の無さこそがジミーさんならではの“リアリティ”だと私は思う。 この奇妙なリアリティを引っさげ、ショウ・ブラザースとブルース・リーというツワモノと真っ向から勝負して見せたこの気概。 この気概こそがジミーさんの人気の秘訣なのではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-19 18:07:20)
87.  デモンズ
ゾンビの設定は秀逸ですが、にしてもなんて雑な映画なんだ! 映画と同じことが現実に起きるというせっかくのアイディアも仲間の一人がフィルムをメチャクチャにするという暴挙によって台無しだし、劇場で映画が始まってからからお互い自己紹介し合うなんて、起承転結良く練られてないなぁ~。 他にもあからさまに変な描写&展開満載なので、何故にヘリコプター?とかアキロンの大王どこいった~!とか。突っ込みいれて見るのが正しい鑑賞方です。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-10-10 02:41:03)
88.  ドラキュラ'72
へちょちょ様、何やら謝らせてしまったようで申し訳ございません。 そして、レビューしてから実に9ヶ月経ってこうしてコメントするなんて重ね重ねのご無礼お許し下さい。  さて、肝心の映画ですが…確かにへちょちょ様ご指摘のようにこの作品ホラーとして、そしてハマー伝統のドラキュラ映画として多大な欠陥・粗だらけでございます。 ドラキュラの餌食になったというのに何故か吸血鬼にはならないキャロライン・マンローやシャワーを浴びただけで何故か昇天する下僕アルカード(さぞかし異臭に満ちていることでしょう。w)。ヘルシングの娘にしては魅力薄!なヒロイン。 せっかく現代に復活したというのに、教会から一歩も出られないドラキュラ伯爵に至っては「何のために現代に復活したんじゃゴルァ!」と、夜のロンドンを徘徊するドラキュラ伯爵を期待した方にとっては怒り心頭なことでしょう。  しかし、これだけの欠点を指摘しておきながら、本作に7点という点数を献上するのはこの映画が私をハマーホラーに、そしてホラーというジャンル自体に興味を持たせてくれた作品であるからに他なりません。  客観的に評価するとやはり5点くらいが妥当な気もしますが、そんな特別な思い入れがある本作はいくら否定しても否定しきれない映画なのです。 一作目以降、久々にリーとカッシングが対決する作品(意外にも本作を含め三作品しかない!)ということもあって私は結構好きですね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-10 02:17:27)
89.  英雄十三傑 《ネタバレ》 
唐の時代。ここに“十三太保”と呼ばれ、世に恐れられた十三人の義理兄弟がいた。彼らには素晴らしい才能があった。大勢の兵を率いることも出来た。兄弟の結束も絶対であった。進むべき道はすでに見えていた。天下の統一、即ち皇帝・黄巣の首を討ち取ること。それは彼らにとって容易い事のはずだった。  しかし、彼らの進む道を光が照らしたのはほんの一瞬だけ。 矢を放とうにもそれは外れ、そして二度と見えてこない。 絶対であったはずの兄弟の絆。光を見失い、憎悪や嫉妬という心の闇が彼らを蝕み始めたその時からそれは脆くも崩れ、彼らは“天下を統一する”という大きな争いから“手柄を立て兄弟の王になる”という小さな争いに身を投じて行く。 広大な中国。その全てを統一するということ。敬思や存孝ほどの才能に溢れた人物でさえもそれは果たせず、それ以前の小さな争いの前に尊い命を散らしてしまった。勝ち続けること、それは才能だけではなく、大勢の軍隊だけでなく、あらゆるものが揃っていなければならないのかもしれない。天下への道のりはそれほどまでに険しい。   映画を見終わり、邦題を読み返した。 『英雄十三傑』 なんと皮肉な・・・。 真の英雄などここにはいない。 この物語は“英雄になり損ねた者たち”がいるだけなのだ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-08 10:05:15)
90.  ツイ・ハークの 霊戦英雄伝
一時期、日本で一大ムーブメントを巻き起こしたキョンシー映画久々の新作…ということで、いやがおうにも期待が高まりましたが、残念ながらイマイチでしたね。 キョンシーを新趣向で現代に復活させようとした目の付け所は素晴らしいとは思うけれど、作りようによっては面白くなったであろうプロットやアイディアがあまり良く練られていない。 特にお札もピョンピョン飛び跳ねるキョンシーも登場しないというのは寂しい。 結果としては時代錯誤なキョンシー映画の要素がただ単にアク抜きが成されただけの中途半端なものになってしまっているように感じてしまいました。  寧ろ、この映画で一番楽しんだのは、出演者たちの顔触れかもしれない。 チェン・カンタイや『少林寺』シリーズのコワモテスキンへッド計春華(なんと主役級!)といった”あの人は今?”的な人が出ているのは涙モノで、『少林サッカー』でブルース・リーそっくりのゴールキーパーを演じたのチャン・クォックワンが主役の一人で出演しているのが妙に嬉しかったり。(但し、ブルース・リーの物真似はやりません。)
[DVD(字幕)] 5点(2005-10-08 09:36:34)
91.  戦国自衛隊
本当に彼らに何をさせたかったんだろう。自衛隊が戦国時代にタイムスリップ。この面白そうな粗筋に抱いていた“期待”全てを見事に裏切られた。自分たちが戦国時代にタイムスリップしたという事実をすんなり受け入れてしまう自衛隊の諸君。突如出現した、最新鋭の戦闘機に特に驚くことも無く戦いを挑んでいく武士たち。何かが違うんだよね。鑑賞後わけは分からないながらも「歴史は残酷」というしんみりした気分にはなったけど、それ以上に感じた脱力感も凄まじかった。
[DVD(字幕)] 4点(2005-10-07 21:55:42)
92.  片腕ドラゴン
最近世間では“ありえねーカンフー映画”が漫画的とか奇抜だとか話題になっているそうだが、ちょっと待てゴルァ!誰に断ってモノ言っとるんじゃ!カンフー映画ファンにとってこの『片腕ドラゴン』こそ未来永劫に“ありえねーカンフー映画”の金字塔なんだよ!この映画抜きにして「これが史上最強のありえねー戦いだ!」とは無礼極まるじゃないか!そうそう、『燃えよドラゴン』に続け!とばかりに日本上陸を果たした亜流ドラゴン第一号だということも付け加えておこう。そのストーリーは「ありえねー」ほど奇想天外で、「ありえねー」ほどに革新的!・・・というわけでもなく、カンフー映画にありがちな実にシンプルでシリアスな復讐もの。しかしこの映画。どこかおかしい。イヤ、明らかにおかしいです。そのおかしさ(怪しさ?)は敵の道場が世界各国から武芸者を集めるところから徐々に頭角を現してきます。集まったのは、上体ガードガラ空きのムエタイボクサー。腰入っていないのに軽々と対戦者をぴゅぃーんと投げ飛ばしてしまう柔道家。空気吸い込んでぷくーっと膨らむラマ僧。手技オンリーで相手をノックアウトするテコンドー使いetc。どいつもこいつも胡散臭さと妙な味わいがある超個性的な奴ら。そんなおかしな奴らに仲間を皆殺しにされ、悔しくてたまらないジミーは修行を開始!その修行ってのが、“残った片腕の神経をすべて焼き払って腕を強化する”っていうのは凄い。そんなムチャクチャな修行であっという間に(ホントあっという間・笑)強くなったジミー。決戦の時は来た!道場の門弟誰一人として敵わなかったバケモノどもを、唯一つの拳と不気味な技で次々ブチ殺しまくる狂乱のジミー!悪夢かこれはッ!?この、あっ!と驚く(噴出す?・笑)驚愕の激闘の模様については、実際に本作をご覧になってからのお楽しみということでここでは書かないことにしておきます。いやしかし「ドラゴンボール」「北斗の拳」「ストリートファイター」すら誕生していない72年にこんな破天荒な格闘映画を発表したジミーさんってやっぱ凄い。こんなケッサクは是非とも続編『~空とぶギロチン』同様に“これが元祖ありえねー戦いだ!”のキャッチコピーと共にリバイバル上映して頂きたいですな。もちろん豪華仕様のDVD化も頼みますぞ!
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-22 09:21:15)(良:2票)
93.  ナイス・ガイ
このディティール描写のいい加減さとストーリーの薄っぺらさはあまりにも酷過ぎ。物語の要であるビデオは途中からどうでも良くなってるし、アクションがどうも“やっつけ仕事”のように思えてしまった。何よりせっかく敵役に剛柔空手の達人リチャード・ノートンを迎えたにも拘らずジャッキーとのガチンコどころかその腕前すら披露してくれなかったのが残念でならなかった。
[ビデオ(吹替)] 4点(2005-09-22 09:17:14)(良:1票)
94.  電撃フリント・アタック作戦
礎のストーリーは前作とあまり変わりないんですが、敢えて違いを挙げるとすれば、敵の正体が分からないという所でしょうか。 “気象をコントロールして科学者を脅す”という敵の明確な狙いが冒頭から明かされ、それに立ち向かうという前作に対し、今回は“女性だらけの組織”という、それ以外殆ど詳細が分からない敵を相手するという構成になっておりまして、更に組織の取る行動自体にも意図が分からないものが多くなかなか興味を掻きたててくれます。 で、その女だらけの組織の目的はなんだったのかというと…「無能な男どもを一掃し女中心の社会を形成せよ!!」。…え~と、とどのつまりはこの組織、極端な女権論者の集まりだったんですな。  しかし、今回のフリントは宇宙に行ったりもするんですが、如何せんスケール感に乏しい気がするのは一体何故なんでしょうかね?
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-20 13:01:59)
95.  トランスポーター
スティサムが披露するカンフーアクションがジャッキー映画のそれと似ているのは、コーリー・ユンが振付けたアクションだから仕方が無い。 しかし、前半のカースタントや銃撃戦を主体としたアクションから、後半、急にカンフーアクションにシフトチェンジする様は見ていて辛いものがあった。 全く持ってブツ切りであり、有機的な効果を挙げておりません。 いや、カンフーアクションを持ち出したこと自体が失敗でしょう。 製作陣が「ブルース・リー風のアクションを振付けてくれ」とアクション監督に要請したものなのかどうかは知らんが、香港の武術指導理論を異国・フランスまでまんま持ち出してどうしようというのですか? そのお国柄風にアレンジしたアクションをきちんと設計してこそ、プロの仕事と言えるのではないの? これがアジア系の男なら絵になりますが、体格良い白人のおっさんが上半身裸になって、オイルまみれになりながらザコ薙ぎ倒してもらっても、見ている側としてはギャグにしか見えてこないが辛い。
[地上波(吹替)] 5点(2005-09-20 12:59:19)
96.  マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
どうもB級、B級と小馬鹿にされているようですけど、なかなか良く出来た作品じゃないですか、コレ。 ま、低予算という本来の意味で云うならば確かにB級ですし、A級映画を見慣れた方にしてみればチト辛いかと思うんですが・・。マックイーンファンならともかく、自分のようにB級大好きなボンクラ映画ファンにとっちゃ全く持って無問題なわけでして、寧ろ私好みのB級モンスター映画にマックイーンという大スターが主演されているんですから、これは思わぬ幸福と喜ぶ他ありません。 別な考え方をすれば、「B級モンスター映画に大スターが!!」という、そんな不思議な高級感が味わえる作品ではないでしょうか。  マックイーンがB級映画職人たちの生み出した手作り感溢れるゼリーエイリアン・ブロブに仲間たちと果敢に立ち向かう姿を見ていると何やら微笑ましいですよ。いや、マジで。 他愛無いティーンエージャームービーと言ってしまえばそれだけなんですけど、単純にその後輝かしいスター街道を歩むことになる、彼の俳優人生の一輪が確実にフィルムに納められた作品と割り切って楽しむのも一興なんではないでしょうか? 「マックイーンにも確実にこんなショボイ時代があったのだ」ってね。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-20 12:58:14)(良:1票)
97.  拳精
フム。今にも「アイ~ン!」とか「だっふんだぁ」とか言い出しそうなおっさんの精霊と戯れてれば、それだけで拳法習得出来るのか。  製作側が意図したと思われる“ファンタスティックカンフー”という狙いは、「肝心の精霊が気持ち悪い」ということで見事に失敗に終わっておりますが、五獣拳の精霊というアイディアはなかなか秀逸ですね。  それだけに惜しいのは、根幹を成す物語がえらくシリアスタッチなところ。 ゆえに土台喜劇向きの風貌をした精霊が入り込む余地は無く、出番は必然的に少なくなってしまっております。 これが非常に勿体無い。 精霊中心にストーリーを構成したらもっと面白くなったと思う。 ということで個人的には惜しくも5点。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-20 12:57:09)
98.  超アブない激辛刑事(デカ) カリー&ペッパー
話は軽いノリの刑事モノにありがちなパターン。 「どこが激辛やねん。」と突っ込みを入れたくなる、ベタで大甘なギャグの連続でコメディとしては「しょうもない」という評価が妥当です。  しかしどうしたことかこの映画、アクションシーンになると急にテンションが上がる。 カーアクションや銃撃戦はどれも本格的で比較的丁寧作られているし迫力満点。 特筆すべきは密輸団のボスを演じたブラッキー・コー(本作の監督・アクション指導兼)の凄まじい威圧感で、カリー&ペッパーを見つけると些かの躊躇も無しにショットガンをブッ放す様はマジで恐いです。 クライマックスの船上を舞台にしてのカリー&ペッパーVSコーの一騎打ちは“痛さ”がストレートに伝わってくる壮絶さで見ごたえあり。 しょーもない刑事コメディものだと舐めてかかると痛い目見るかもしれんです。(結局どっち?)
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-20 12:55:33)
99.  嵐を呼ぶドラゴン
映画にはどのようなジャンルにも“古典”と呼ばれるものがありますが、クンフー映画というジャンルにおいてはこれがそれだと思います。  話自体は実にオーソドックスでシンプルな勧善懲悪ものですし、アクションは後の映画のようなスピード感や派手な演出はありませんが、キメ細かく迫力は充分でして、型の一挙一足が格好良くバシバシと決まっております。  また、ラマ僧や彼らに武術を習ったというチェ将軍の拳法も、少林派が使うそれとは少々個性付けしてあるのも特筆すべき点です。 普通のクンフー映画ならば、空手の衣装なのに格闘スタイルはクンフーというように格好だけというのが定石パターンですから、この演出センスは貴重です。 特に剛健なチェン・カンタイと柔軟なフー・シェンといった対照的な個性の立て方は見事。 武術指導の唐佳、劉家良の技量や監督の演出力の高さが見て取れますね。  とにかく気軽に見るのにうってつけなクンフー映画の良作です。 マカロニウエスタン調のテーマ曲も燃えます!
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-06 14:43:56)(良:1票)
100.  水滸伝(1972) 《ネタバレ》 
ごくごく当たり前のことを言うようですが、元となった物語が膨大な原作の一部なので、原作未見者としてはどうもシックリ来ないというのが正直な感想です。  冒頭は酒飲みシーンは梁山泊の英雄たちに扮したおなじみのスターがズラリ。その顔ぶれの豪華さを眺めるだけでも嬉しくなったり。 続いて首領が殺され、話し合いの結果、盧俊義の助けを請うということに…と、ここまでは結構ワクワクして見ていたんですが。物語はその後、盧俊義が下男・李固の裏切りによって捕まり、梁山泊の連中が盧俊義を助けようという話に突入。こっからは「危ういところで救出→結局捕まる→危ういところで救出」の繰り返しで単調さを生んでしまっております。  結局のところこの映画は“盧俊義救出作戦”。 ただそれだけに終始しており、原作未見者としてはこの部分だけ見せられても「?」になってしまい、中途半端な印象を持ってしまってもそれはしょうがない。(そもそも原作見ていない私が悪い)  となれば、ここはひとつ思い切って見方を変えるしかない。 黒沢氏曰く「感心するどころか逆に呆れた」というくらい贅沢にしっかり作ってある(作りすぎている?)セット・衣装。ズラリと並ぶ豪華なスターの顔ぶれ。流麗な剣戟アクション。豪華な作りの映画なので、とにかく純粋にそれを堪能したいところ。  クライマックスには“梁山泊の英雄VS史文恭率いる軍隊”という見せ場を持って行き、しっかり盛り上げてくれる上、丹波哲郎と黒沢年男が剣を交えるという何やら奇怪な見せ場がメインとして用意されており、“やらされている感”が見え隠れするんですけど、日本人としてはなんか嬉しくなったり。  また、全体的にウエスタンを意識した画作りをしているらしいので、今の目で見てもユニークで斬新な演出が多いのも、この作品の捨てがたい魅力のひとつであります。 特に真剣なシーンに、エレキギターや女性ボーカルのハミングが飛び交うという奇抜な選曲センスは必見でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-06 14:25:55)
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