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stroheimさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 106
性別 男性
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81.  映画に愛をこめて/アメリカの夜
トリュフォーがスタジオシステムへの愛情を表すってのも面白いな。まぁそういう固執しすぎないところが君のいい所でもあるんだけどね(偉そう)。で、内容やけど映画作りを取り巻くトラブル・ダイナミズムは伝わってきたけど、恋愛のトラブルばっかで飽きるし、たまに違うのきたと思えば俳優死んだとかなので、さすがに食傷気味になってしまった。それにしても映画監督って大変なんやろなー。映画好きの少年が一番幸せなんやろなー。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-29 07:24:50)
82.  飢餓海峡 《ネタバレ》 
設定自体はとりわけ複雑ではないが、貧困、不信、疑念、執念、感謝、後悔、と多くのエッセンスが詰まっていて3時間と言う長尺も充分納得できる内容。特筆すべきは、保身への葛藤から八重を殺してしまうシーン。巻き込まれたのではなく実際犯してしまった罪への後悔、愛情が画面に溢れている。やたら陽気な八重ちゃんに笑ってしまったり、貧乏な刑事に違和感を覚えたりしてしまったが、この映画が火サス系サスペンスの頂点にあることは自分の中で変わらない。そんなジャンルねぇよ、と怒られたとしても、自分の中で、変わらない。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-29 06:48:54)
83.  キートンの大列車追跡
思想や哲学や取って付けたような芸術性を感じさせるよりもとにかく笑わせる。アクロバットであったり、怪我しそうなものであったり、キートンは体を張ったギャグが抜群に面白い。ジャッキー・チェンが憧れるのも納得できる。列車で追ったり追われたりの攻防も見応えありで、笑いの教科書状態。―――ただグダグダと悪ふざけを繰り返すようなコメディとは格が違う。誰もが目的に向かって寄り道しない。笑いを一手に引き受けているキートンでさえも真っ直ぐ進む。それどころか彼は一切笑わない。ヘラヘラ笑ったりしない。だからこそ観ているこちらが自然と笑ってしまう。画面から緊張感や切迫感が伝わってくるからこそ笑いを抑えることができない。いや、ほんと、笑いの教科書。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-29 06:02:28)
84.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004) 《ネタバレ》 
人間の想像力・表現力ってほんと限界がない。ベッドシーンでさえ、あの楽しさ・開放感・美しさ。。吉本芸人の安ーい声に序盤は萎えかけたものの、現実味を与えるという意味においては適役。3人の理想と現実の夢想、姉が殻を破るシークエンス、一瞬映るグッさんのヅラ、牛乳エピソード、タイムボーイの時間が戻るところ。チラ見させるギャグは冴え渡り、音楽は作品と一体となり、脇役に至るまでキャラ設定が秀逸。ダサいくらいにポジティブで、格好悪いくらいに単純に突っ走る。面白く生きるってきっとそういうこと。人生の儚さ・虚しさを吹き飛ばそう吹き飛ばそう、前進しよう前進しようと抗うこのファンタジーを完璧に映像化したスタッフにただただ感謝。
[DVD(邦画)] 10点(2006-04-25 04:29:48)
85.  人間は鳥ではない
必死に働いても一向に生活が向上しない労働者、結果を出してもボーナスではなく無価値な勲章が与えられるだけ。“人殺しさえしかねないような催眠術”(与えられたことをただ遂行することしか出来ない現状の皮肉的暗喩)で労働者をこき使う企業、ひいては国への批判が詰まった作品。1965年当時のユーゴスラビアは言うまでもなく社会主義国家ではあるが、独自の自主管理方式(経営責任者と労働者が一体となって意思決定をする経済方式)を導入していた。マカヴァイエフは実質経営責任者や国の一存で意思決定がなされている現状の歪みを“なんと呼ばれようが問題は中身”という台詞に込め、伝えようとしたのだろう。細部の荒さはあるが、恋愛における男女間の力の差となぞらえながら社会風刺作品を作り上げた手法は大変秀逸。たいへんよくできました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-24 04:07:01)
86.  裸のランチ 《ネタバレ》 
グロテスク趣味のセンスの悪さとユーモアは高く評価する。だが映画から伝わってくるものは、作家の精神異常性、苦悩、なにか得体の知れない外的な力に人間は支配されているという感覚、ぐらいである。これらの現象って全て一つの言葉で説明がついてしまうやん、“ドラッグ”って言葉で。神格化しすぎじゃない?―――そもそも自分はウィリアム・バロウズの大きな特徴であるカットアップという技法が大嫌いだ。筋肉自慢してくる先輩と同じくらい嫌いだ。文をランダムに羅列することで神秘性が増し、新しい意味を示唆しているかのように感じさせる、っておれにはやっつけとしか思えない。本人も分かってないくせに。無意識に訴えかけるという効果は認めるけど・・・まぁ洗脳術の一種やね。バロウズをもっと知っていれば楽しめるエピソード満載なのかもしれないけど、縁のない映画。
[DVD(字幕)] 3点(2006-04-22 05:49:57)
87.  竜二 《ネタバレ》 
ヤクザのくせに少し優しい竜二。「なんか最近不安になる。そんなに金もいらねぇしなー」と言い、フラッとヤクザを辞め、離れていた娘と女と幸せに暮らし始める。でもヤクザもんはどこまでいってもヤクザもん。女房が肉屋の安売りに並ぶ姿を見て涙。ようやくスター街道を歩き始めた金子正次。公開から三ヶ月で逝去した金子正次。すげーかっこいいやん
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-20 03:09:32)
88.  鬼が来た! 《ネタバレ》 
この映画は“スイッチ”の映画です。虐殺シーン、隊長はなにも「今日こいつらぶっ殺してやる」とか予定立ててたわけではありません。ただ、スイッチが入っちゃったんです。虐殺された農民からすれば「うそーん!?」でしょう。「あんまりだ、そんなのあんまりだ」でしょう。ですがスイッチが入ってしまったのだから仕方がありません。無論スイッチを抑えられなかったことは愚かなことでしょうが、どのタイミングでスイッチが入るかなんて本人にも予測できません。テーブルの角に足をぶつけてしまった時、2秒後くらいになって「ンナロー!ヴォケェ!」となったりします。2秒の間は妙に冷静だったりもします。3秒だったり4秒だったりもします。動機だって分かりません。お気に入りだった洋服が急にダサく思えてきて着るのが恥ずかしくなったりすることもあります。昨日好きな子に送ったメールを見返して鳥肌が立つこともあります。どこでどうやってスイッチがONになるかOFFになるかなんて本人でも説明しようがないし、どのスイッチをONにするかはその人の感覚次第なのです。この映画を観ても各々勝手にスイッチをONにしたでしょう。「反日映画だ!」「日本人として恥ずかしい!」「戦争よくない!」「なんか最高!」「(私)スイッチだ!」・・・各々が貼り付けたレッテルは監督の意図とかけ離れていたとしてもなかなか消えはしません。作品を通してだけでは監督の意図が理解できないこともあるし、理解しようとしない人もいるでしょう。ですが良くも悪くも想いは残ります。――原題の『鬼子来了』とは憎らしい外人がやってきたという意味。私はこのタイトルを監督の真意ではなく、60億人全員が持つスイッチを理解せず、その対象を『鬼子』たったニ文字で表現してしまうことへの皮肉と受け取りました。ラストカットで彼は笑いました。「人間って愚かだな~。哀しいな~。でもそれが人間って生き物なんだよな~」彼だけはそのスイッチを理解していたからこそ笑えたのでしょう。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-18 21:50:28)(笑:1票) (良:1票)
89.  スウィート・ムービー
あーぁ、こんなんなっちゃったかマカヴェイエフ。過激な性描写という道具が思想の伝達という目的を上回ってどうするん。その思想自体もソ連の共産主義を批判してみたり、自由主義批判の描写を入れてみたりでどうしたいんか分からんし。結局カティンの森事件の映像とか出しちゃって、性と政治の相関性に自信がないなら最初からしなければいいのに
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-04-18 09:06:39)
90.  細雪(1983) 《ネタバレ》 
いやーよかった。大阪弁でおっとりした吉永小百合も石坂浩二も。皆さりげない演技で心地がいい。そして失われてしまった日本らしさがこの映画の中にはある。人も家も服も道具も変わったいまの日本の良さって何があるんやろ。ふと自分の部屋を見渡して情緒の欠片も見つからないことに驚いてしまう。とまぁ危うく懐古主義に陥ってしまうぐらいの作品。全編通じてユーモアのセンスも良く、色使いもなかなか。作品としては140分で一段落ついたものの、昭和13年というとこれから戦争が激化するわけで、観終わった後になんともいえない哀しさが残る。唯一、最後の雪はもっと綺麗に撮ってほしかったけど
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-18 07:58:56)
91.  切腹
泰平の世が訪れ、武士の多くは浪人へと成り下がり、衣食を憂う。事象の成り行きは全て均衡へと向かい、一定を保つ。疎から密へ、密から疎へ。上がるものあれば下がるものもある。だが、人はそのことに気付かぬフリをする。均衡を崩す者現れれば、世迷い事と切って捨て、かろうじて一定を保つ。津雲半四郎に武士の誇り、武士の魂が宿っていたわけではけしてない。彼は建前を捨て、鎧を纏わず、ただ本質を追求し、真実を見せ付けたに過ぎない。誤読された賛美を受けていることに対して監督はどう感じているのだろうか。“竹光での切腹”、“お預かりしていたものをお返ししましょう”作られすぎた世界で真実を暴く。もしかすると驚異的な作品なのかもしれない。
[DVD(邦画)] 9点(2006-04-18 07:18:38)
92.  大人の見る絵本 生れてはみたけれど 《ネタバレ》 
小津のトーキー作品はリズム感のある台詞が一つの魅力だが、台詞がないどころか音楽もない本作であってもカットやカメラワークや笑いがリズムを感じさせてくれる。子どもにとって父親は誰よりも偉いはずの存在。そんな父親が友達の父親に頭を下げている姿を見て偶像破壊によるショックを受ける子ども。自分の拙い人生を子どもに指摘され、さらには非難される父親。――父「お父さんだってこんな風になりたかったわけじゃないんだ・・・なりたかった訳じゃない。・・・しかしだな、しかししょうがないんだよ。人に頭下げながらでも働かなくちゃならんのだよ」―兄「やだぁい、やだぁい。そんなの分かんないやぁい。そんなのやめてしまえやぁい」―弟「やめちゃえやめちゃえ」―父「お前達の為でもあるん・・・」―弟「やめちゃえやめちゃえ」――そんな会話が脳内で繰り広げられる。最後には大人の世界を少しだけ理解する兄弟。些細な幸せを守り続ける父親。人生における最大の問いに向き合う親子をミニマムに映し出した、紛れもない傑作。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-18 07:12:54)
93.  獅子座
都市に生きる個人の孤独を、人生一変どん底の40歳男がひたすらパリを徘徊することによって映し出す。「おれはこんなにも不幸なのに・・・ここにこんなに不幸丸出しの男がいるってのに・・・誰一人見向きもしねぇ!それどころか皆幸せそうな顔しやがって!楽しそうな声出しやがって!・・・何だこの疎外感は!何だこの劣等感は!なんでおれだけこんな思いしなきゃならねぇんだ!?おれなんていなくなってもいいってのか!?何でこんなこと考えなきゃならないんだ!パリが悪いんだ!そうだ、こんなクソみたいな街が全部悪いんだ!何て冷てぇ街だ!パリという街もパリなんかに住んでる奴等もみんなクソだ!何だこのクソみたいなブロックは!きったねぇ!まじきったねぇ!パリのブロックは最低だ!最低レベルのブロックだ!」――――叫び、歩き続ける男を映すとともに魅力に溢れた街・パリを映し続けるカメラ。カメラだけが正直にパリへの愛情を語っていた。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-18 04:55:24)
94.  ニノチカ
共産主義と資本主義の出会い。ソ連の鉄の女がパリで恋に落ち、楽しみ、笑う。恐らく本題ではないし気遣いは感じるものの、資本主義って素晴らしいわってな展開がどうしても癪に障ってしまう。ソ連の描写があまりに作り物やし。彼らの確固とした意思として反映させるのならそれはいいが、作品を観る限りではただ笑いの素材として選んだだけのように感じられるため性質が悪い。まぁそれは差し置いたとしても、小道具使いやキャラ付けの巧みさ・演出・脚本どれをとってみても現在においてまで絶賛する程のものは見当たらない。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-18 03:09:29)
95.  兵隊やくざ
戦争を皮肉った作品は数多あるが、兵隊やくざほど痛快な作品を私は知らない。義理深く力強い大宮はいささか漫画的ではあるが、設定がここまで脚本に活かされていればそんな些細なことは気にならない。上官は神、制裁は当たり前のこの場所で大宮二等兵と有田上等兵のコンビはどうにか痛快をやってのける。大宮一人ではどうにもできない。有田上等兵一人でもどうにもできない。大宮が暴れ、メガネが右往左往するからこそ砲兵とも炊事班とも喧嘩できた。余裕ではない、楽勝ではない絶妙なバランスに興奮させられる。下らない戦争に、下らない軍隊に、無意味な死に、天皇に、国に無条件降伏しなかった二人。こうありたい。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-17 22:06:53)
96.  救命士
毎日何人もの死に際に立ち会い続けるこんな狂った仕事、狂ってなきゃやってられないという主人公を描きながら、狂った世の中、狂った街で常識的観点で見れば狂ったような生き方をしている人々を暖かいカメラで映し出す。何が正しいんだ?分からないなら狂ってみるのも悪くない。いかにもスコセッシらしい作品。
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-16 02:36:55)
97.  おかしな二人 《ネタバレ》 
結婚生活に失敗した中年の男2人が同居し始めるが、そのやり取りは夫婦そのもの。とにかく細かくて口うるさい妻のようなジャック・レモンと粗雑で乱雑な夫のようなウォルター・マッソー。いかにもコメディらしいマッソーの演技もいいけれど、やっぱりジャック・レモンの標準的顔立ちから繰り出される言動は格別。アレルギーで「フンマー!」と叫び出すのも、姉妹と一緒に泣き出すのも、料理を作る時の細かな仕種も、面白すぎて憎めない。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-16 01:43:53)
98.  鬼火(1963)
映画としての感想なんて何も言えない。辿り着いてしまったモノの見方に真摯に誠実に正直に唯一の道を映し出してしまった。諦めていたはずなのに、もしかして別の道を提示してくれるのでは、と期待してしまった。おれには無理やけど、もしかしたらフランス人のお前には何か浮かぶんじゃねーの、カタツムリ食べちゃおうとか思い付くくらいやし、とか思ってしまった。鏡を見るような感覚でこの映画を鑑賞した人はどのくらいいるのだろうか。いても必死に隠しとんのやろなー、きっと
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-04-16 01:36:29)
99.  海辺のポーリーヌ
ロメールへの過度な期待は認めるが、まだまだ物足りない。当時60歳過ぎのロメールにこんなこと言うのも変な感じやけど、まだ人間観察が円熟していない。というのも、4人それぞれの恋愛に対する考えやキャラが明瞭でない。登場人物が内省的で分析的で、確固とした考えまで辿り着き、それを言葉を通して伝えてくるからこそロメールの映画は面白いのに。さらに言えば、2時間程度の尺で4人もの主要人物を扱うのは無理だということ。薄味のロメールなんて求めてない。限りなく身勝手な要求やけどさ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 00:52:15)
100.  近松物語 《ネタバレ》 
モノクロ映像の到達点。あまりに全ての画が美しすぎて、あまりに全ての画が完璧な構図すぎて、メリハリに欠けるような気もしないではないが、とにもかくにも素晴らしい。溝口・宮川・永田の3人が揃うと誰も届かない領域まで達してしまう。近松門左衛門原作のストーリーも素晴らしいが、これは当然現代劇に置き換えては味を失う代物。時代考証が色濃く反映されてこそ見応えのある代物。彼らの技術・こだわりなくしては到底実現され得なかった奇跡的な作品。庶民はあたりまえのように奉公をし、その上には役人が控えている時代。家族のため、先祖のため、大恩のため、忠義を何よりの美とする時代。主人の傲慢さを見限った二人が美しく、醜く、繊細な恋に落ちる。香川京子が土まみれで「茂兵衛~!茂兵衛~!!ヴぉへぇ゛ぇ゛~!!!」と泣き叫ぶ。素晴らしい。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-15 20:02:15)(良:1票)
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