81. 東への道(1920)
ネタバレ ラストの流氷を駆使したシーンはまさに圧巻の演出。 よくあんなシーンを撮れたものだ。 そんな訳でラストシーンは物凄いのだが、そこに至るまでが長くて骨が折れる。 脇役についても描かれていて、最後には脇役たちも結婚式に参加したりしてるが、脇役は邪魔だし無駄に尺を長くする原因にもなっている。 [DVD(字幕)] 5点(2025-03-29 20:59:38) |
82. 欲望(1946)
ネタバレ 元娼婦が普通の暮らしに戻りたくて故郷に帰るが、ローマで娼婦をしていたことが既に噂で知られてしまっていた。 それに絶望して飛び降り自殺でFINEなのだが、短絡的であまり面白くない。 女性が映画の冒頭で自殺する人を擁護するような発言をしている。 自殺は自己防衛の一つであると。 これが死亡フラグであり、ラストはこの伏線回収になるのか。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-29 11:36:17) |
83. 明け方の若者たち
ネタバレ 途中で女の方が実は結婚していたと分かるわけだが、男のほうは知っていて、知らないのは我々視聴者だけという何とも騙された感がある構成はいただけない。 そもそも相手が結婚していると分かっていて付き合い始めたのに、いざ別れの時が来たらやたらに落ち込む心理は理解できない。 そこまで落ち込むなら最初から付き合うべきではないね。 個人的には、黒島結菜が外見的にあまり好みではないのと、性的なシーンがしつこいのが難点だった。 この作品は通勤途中の中央線の中で見ていたのだが、高円寺で夜を明かすシーンの時に、自分の乗っていた電車もちょうど高円寺駅に停車していた(もっと細かく言うと、高円寺駅の高架下で3人がはしゃぐシーンの時、ちょうどその高架上の電車の中でそのシーンを見ていた)。 何という偶然だろう。 さすがに偶然が過ぎてビビった。 怖いぞ、神様のイタズラか?! *その他、トピックス ・高円寺の他には明大前や下北沢が出てきて、なかなかイタイ場所選びがポイント。 ・黒島結菜のペチャパイは構わないが、黒髪のショートヘアは苦手。 ・大学の飲み会はつまらない、あの頃には戻りたくない。 ・きのこ帝国の『東京』を使ったのはさすがだね。 ・あのリアル過ぎる性描写はマジいらない。 ・なるほど、こういう視聴者への誤認誘導のことを叙述トリックと言うのですね、一つ賢くなりました! [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-27 23:31:18) |
84. 優しさと泪と
ネタバレ 主演の副島美咲さんは、かつて壇蜜に似ていることから「小蜜」と呼ばれていたらしい。 こんなにデコルテが美しい人は10年に一人くらいしかお見かけできない、それだけデコルテが綺麗だしデコルテを出しまくりだった。 最後に「わたしのこと好きですか?」と問いかけてくるシーンがあるのだが、もちろん好きである。 脇役の方々がびっくりするくらい素人演技のセリフ棒読みで、意図的に素人を起用してるのでは?と思うほど酷い。 だけどその分手作り感があって親近感は湧く。 音楽もとてもいい感じで、気持ちよく見ることができる。 始まりから終わりまでずっと愛とは何か?について追究しまくる内容。 ここまでしつこいと逆に何か振り切っている感じがして清々しい。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-03-25 20:10:14) |
85. 鼻炎
ネタバレ お偉い人にクシャミをかけてしまい、必死に謝るも、許してもらえず命を奪われるという話。 何かの教訓じみた話なのかもしれないが、はっきり言ってつまらない。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-03-21 19:53:47) |
86. ナンバー・ゼロ
ネタバレ 眼があまり見えない70歳の婆さんが、自分の生い立ちを二時間近く延々と話す内容。 どうやらジャン・ユスターシュの祖母らしいのだが、この婆さんの人生に興味のない自分にとっては、まさに拷問の様な時間だった。 途中でリタイアしかけたが、どうにか根性で最後まで見た。 映画という趣味を嫌いになりかけた二時間だった。 [映画館(字幕)] 0点(2025-03-20 19:52:17) |
87. アリックスの写真
ネタバレ 自分が撮ったピンボケ写真について熱心に語る女性。 その話をただ聴かされる。 自分の写真に酔いしれた女性の話に付き合わされている感じがしていささか苦痛。 [映画館(字幕)] 2点(2025-03-20 19:47:31) |
88. 不愉快な話
ネタバレ 今日は早稲田松竹という映画館でジャン・ユスターシュの映画を4本見たのだが、これが一番マシだった。 女子便所を覗く話で、変態性もあって楽しめるのだが、同じ内容の話を2回繰り返す意味が分からない。 2回目はさすがに飽きた。 [映画館(字幕)] 6点(2025-03-20 19:43:29) |
89. 豚
ネタバレ 田舎の農村で豚を飼っていて、その豚を屠殺してソーセージを作るまでの過程を撮影したドキュメンタリー映画。 豚を屠殺しそれをさばく映像は他でも見たことがあるので、全く驚きも新鮮味もなかった。 [映画館(字幕)] 4点(2025-03-20 19:40:02) |
90. 東京のバスガール
ネタバレ 主演の女優さんは知らない人だけど、バスガール役を演じるだけあって美声の持ち主だ。 おまけにスレンダー。 そこにまとわりつくオッサンどもが対比的に汚らしい。 というより単なる強制わいせつジジイだ。 バスガールがバスガイドをしているシーンはとてもいいんだけど、ギャグシーンが壊滅的につまらない。 これは時代のせいではないと思う。 ギャグセンスの問題だ。 個人的に二重橋のほど近くで働く身としては、序盤の大手町から日比谷に抜ける辺りのバスガイドはとても楽しいものだった。 [インターネット(邦画)] 5点(2025-03-18 22:45:18) |
91. カルロス(2010)
ネタバレ カルロスという国際テロリストの実話に基づく話を5時間かけてじっくり描き出す。 彼は何をした人なのか、何を成し遂げたのか、何をしでかしたのか、それが時系列で丁寧に語られる。 資本主義が跋扈する世界に革命を起こしたい、その一心で活動する人生には潔さがある。 (カルロスという人物が本当に女好きだったかは分からないが、性的なシーンが多すぎて辟易した。日本赤軍が出てくるのは興味深いが、使えない日本人扱いだったのには苦笑) [DVD(字幕)] 6点(2025-03-17 23:51:22) |
92. 牝犬(1931)
ネタバレ ストーリー自体は相当良く出来ているのに、何故だか退屈感があった。 俳優たちも良い演技をしている。 それなのに退屈。 なんだか不思議、はんぶん不思議。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-03-16 13:28:23) |
93. ナミビアの砂漠
ネタバレ 河合優実が出ずっぱりで、河合優実ありきの映画だと思う。 基本メンヘラ、暴力的で退廃的な性格。 人と関わるのが嫌いそうにみえて、彼氏は常にいる。 そんな彼女をひたすら2時間見つめ続ける映画。 この映画を見て何を感じるか、どう解釈するかの余地はかなりある気がする。 つまりこの映画を見た人それぞれが様々な解釈を持てるような幅の広い、自由度の高い映画だ。 わたしはこの手の映画は好きな方だ。 一人の生き方を淡々と描く。 何気ない日常にその人の生き様がある。 こういうのも面白いと思う。 河合優実の演じた主人公のやさぐれ感はハンパない。 精神病質なところもあるし、本人も生きづらそうだ。 そんな彼女を見捨てることなく付き合う彼氏の気持ちは正直理解はできない。 でもきっとそんな彼女にも、彼氏を引き留める魅力がどこかにあるんだろう。 その魅力が何なのかは最後まで分からなかった。 でもそれでいいんだと思う。 彼女を魅力的と感じ、そばに居てくれる人が居るならば。 [インターネット(邦画)] 8点(2025-03-11 14:33:42) |
94. 格子なき牢獄
ネタバレ ネリーの若さあふれる肢体とスタイルに見惚れてしまった。 その魅力にやられるドクターの気持ちも分からなくはないが、婚約者が必死に仕事してるのにデートをすっぽかされたくらいで別れるとは情けない男だ。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-08 21:31:45) |
95. ハート・ロッカー
ネタバレ 爆発物処理班の活動模様を淡々と描いた内容。 最後の20分は良かったが、そこまでの大半は退屈だった。 ラスト、久々に家に帰った主人公。 自分の子どもと遊ぶ。 この歳になると好きなものが減るとつぶやき、今は1個しかないという。 それは多分、自分の子どものことを指している。 爆弾処理の必要性を妻に論じるも軽く流される。 平穏な日常ではあるが、爆弾処理の使命感を理解してくれている人は周囲にはおらず、ある種の孤独感すらただよう。 それでもまた長い期間、現地に乗り込み爆弾処理を行っていく… なかなか味わい深いラストだと思う。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-07 09:28:51) |
96. 日本暴行暗黒史 異常者の血
ネタバレ いやー、これほんと内容が濃すぎて胸焼けがする。 閉鎖的な村の中で起きた血の濃すぎる話。 ドキュメンタリーっぽく描かれているので余計に気持ちが悪い。 日本の昔々、田舎のどこかの村でこんな事が実際にあったかもしれない、そう勘繰ってしまうくらいリアルな内容だ。 まさに日本の暗黒史である。 こんなドス黒い、気持ちの悪い胸焼けのする血の濃い話は、闇に葬り去って語り継がない方が良いだろう。 この映画も封印した方が良い気もする。 (現在、アマプラで… [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-03 00:01:30) |
97. スワンプ・ウォーター
ネタバレ 湿地帯にあったドクロがベタではあるが印象深い。 いかにも近づくなといったメッセージを発する目印として面白い。 チキンな間男が人妻に近づく、そして見つかる、でもそのチキンである間男には強力な味方がいた。 それは殺しの真犯人の兄弟で、この兄弟の弱みを握っていたのが間男だった。 ベンはそれを見抜き、湿地帯に隠れ続け冤罪を被った男の無罪を証明する。 と言った内容で、わたしが勝手に期待していた湿地帯メインのネイチャーな話ではなく、推理ものみたいな終幕だった。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-02 16:48:06) |
98. 熱波
ネタバレ 今はシワシワのお爺さんお婆さんでも若い頃があった。 若い頃はカッコよくて美しくて、それはそれは熱い恋もした。 そんな麗しき過去を回想する映画。 第一部は現在。 決して幸せには描かれていない。 ここを幸せに描いてしまうと、第二部で描かれる過去が大して輝かなくなってしまうので当たり前か。 他の作品でも同じことを書いたけど「老い=不幸」みたいに描く青春映画は嫌いではある。 第二部は美しい過去。 美男美女の恋絵巻が描かれるものの、不倫がらみで実はかなりドロドロしている。 好きな男と結婚したと思ったら、それ以上に好きな男に出会ってしまった女性。 その悩ましき状況が描かれる。 この作品全体に漂う幻想的とも言える空気感は好みなのでこの点数で。 [DVD(字幕)] 7点(2025-03-01 18:20:34) |
99. ママの想い出
ネタバレ ママの話だけならもっと良かっただろうに、声のやたらに大きいオジサンとか威張り散らすオバサンとかがウザい。 アイリーン・ダンの演じるママはとっても魅力的で、見ているこちらがマザコンになってしまいそうな母親らしさ、そしてどこか可愛らしさもある。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-03-01 11:54:54) |
100. イグアナの夜
ネタバレ リチャード・バートンが常に汗だく、髪はベチャベチャで主人公を熱演、この人の演技だけで既に優れた作品になっている。 そこに絡む女性たち。 登場する女性それぞれが個性や魅力を発揮していた。 ビーチボーイズの二人組も非常にユーモラス(終始、上半身裸なのは反町隆史と竹野内豊に共通した特徴)。 じゃあなぜ6点なのか? それはストーリー進行のリズムの悪さ。 決して展開が遅いわけではないが、メリハリがなく一定のペースで淡々と進んでいくので長く感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-25 15:56:00) |