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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2593
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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981.  ウォール街
ニュース番組などで、ウォール街の映像が流れ、世界の金融関連のトピックスが伝えられる度に、地球のあらゆる場所の中で、あの場所が自分の人生において最も縁遠い場所だと思えてならない。 到底行けるわけもないが、アフリカの奥地や、南極点の方がよっぽど身近に思えて仕方がない。  それくらい「金融」や「経済」という言葉とそれを取り巻く環境に対して疎い者にとって、この映画は決して“観易い”映画ではないと思う。 しかし、その根本的な苦手意識を越えて、金と欲望の中で蠢くような人間模様に引き込まれる。 さすがはオリヴァー・ストーン。ハリウッドを代表する豪腕監督のエネルギーに溢れた映画だ。  いまやお騒がせ俳優の筆頭と言えるチャーリー・シーンの若々しさや、マーティン・シーンとの“親子役”での親子共演など見所も多いが、最も注目すべきはやはりマイケル・ダグラスだろう。 金融界のモンスターを演じた彼の存在感を感じるだけでも、この映画を見る価値は充分にあると思う。  ただし、やはりもっと金融界の何たるかに明るければ、ずっと深い味わいを得られるのだろうと、残念に思った。 ラストの顛末も、内容を完全に把握できていないのか、今ひとつ盛り上がりに欠け、「これで終わり?」ときょとんとしてしまった。  知識を深め、何年後かに見直したなら、印象は大いに変わるだろうと思う。  P.S.若い時のチャーリー・シーンは、親の七光り感と彼独特の野心的な空気感が合わさって、最近の若い俳優には無い“熱”を感じる。今更ながら、彼がスター俳優としての地位を築いたこともうなずける。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-06-29 00:22:58)(良:1票)
982.  SUPER8/スーパーエイト(2011)
J・J・エイブラムス+スティーヴン・スピルバーグ、新旧のエンターテイメント作家が組んだ娯楽大作。 “実体”を見せない謎に溢れたトレーラーをはじめとするプロモーション。 映画ファンの好奇心をこれでもかとくすぐる魅惑的な要素に、鑑賞前の期待は大いに膨らんだ。 「一体、どんな映画世界を見せてくれるのだろう」と、無意識に「見たことがない映画」への期待が高まっていたとも言える。  まず言っておくと、無意識に期待してた“驚き”が存在する映画ではなかった。 いまやハリウッドのトップランナーと言っても過言ではないエイブラムス監督が描き出す映像の完成度は凄まじかったけれど、内容は、どこかで見たことがある映画とどこかで見たことがある映画が幾つも合わさって、どこかで見たことがあるストーリーが紡ぎ出されたという感じだったことは否めない。  正直、「面白くない!」と拒絶する人は大勢居るだろうし、「何て面白い映画だ!」なんて言う人には「もっと色々な映画を観てほしい」と思う。  でも、やっぱり僕は、「面白かった」と言っておきたい。 期待していたエンターテイメントとしての“衝撃”は殆ど皆無だったと言ってもいいが、「映画」そのものに対する“愛”は溢れている作品だったと思う。 過去の数々の映画の“使い回し”と切り捨てることもできるが、同時に名作に対する“尊敬”と"愛情”の表現と言えなくもない。 劇中で少年たちが自分たちの大好きなゾンビ映画を一生懸命に撮影することと同じように、気鋭のエンターテイメント作家が、かつて夢中になった数々の娯楽映画の自分なりの「再現」に挑んだのだと思えてならない。  もちろん、だからと言って映画として面白いポイントがなければ、それはただのクリエイターの自己満足であり「駄作」に間違いない。 僕にとっての今作の最大の魅力は、凄まじしい映像世界などではなく、子役たちのパフォーマンスだった。 エル・ファニングをはじめとする若い若い俳優たちの瑞々しい演技が素晴らしかった。 8ミリ映画製作に励む瞳、人間関係に悩む瞳、はじめての恋をする瞳、得体の知れない恐怖に怯える瞳、目の前で繰り広げられる様々な出来事に対して、純粋な感情をあらわす“瞳の光”が何よりも魅力的だったと思う。  完成度の高い映画とはとても言えないけれど、どうしても無下に否定することが出来ない。そんな映画。
[映画館(字幕)] 7点(2011-06-26 21:59:02)(良:2票)
983.  ナイト&デイ
長年映画を見続けていると、面白い映画と面白くない映画の判別は大概的確に出来るつもりになっている。 トム・クルーズとキャメロン・ディアスという、“今更感”たっぷりの「二大スターの共演」というアピールポイントに対して、まるで新鮮味が感じられず、劇場公開時には完全に「面白くないだろう」とスルーしてしまった。  そんなわけで、レンタルショップの新作コーナーにパッケージが並び始めてから数週間経ってからようやく鑑賞。  いや、参ったね。大雑把で馬鹿馬鹿しい映画だが、きっぱりと面白かった。 自分の判別能力の未熟さを痛感するとともに、これだから映画は面白いと再確認させてもらった。  ストーリー展開に特筆するほどの驚きはない。概ね、予想されたストーリー、そして予想されたエンディングが映し出される。にも関わらず、「面白い」と断言出来ることこそが、良い映画である証明だと思う。  ピークは過ぎたと言わざるを得ないスター俳優を強引に共演させて、見慣れた派手なアクションと都合の良いストーリー展開でハッピーエンドを迎える程度の映画だとばかり思っていた。  しかし、実際に映し出されたのは、予想を遥かに超える痛快さと愉快さと愛すべき馬鹿馬鹿しさを携えた、長年ハリウッドの娯楽映画に親しんできた映画ファンにとって“ハッピー”なアクション映画だった。  中盤までは、もっと若くて生きの良いスターを起用した方がもっとアグレッシブな映画になるんじゃないかなどとも思った。 でも、ラストシーンの頃には、それぞれの哀愁も含めて、主人公の二人のことが大好きになっている。 終始追いつめられた状態で突き進む彼らの姿が、次第にトム・クルーズ、キャメロン・ディアスの俳優としての存在性に重なってきて、「もう後戻りは出来ない」という思いがやけに生々しく伝わってきた。 それは、“スター俳優”の力量であり、彼らの意地だったように思う。  ラストの顛末は、ベタなハッピーエンドのようにも見える。 けれど、強大な追っ手から逃れるように何も持たない二人が、ひたすらに南米の最南端に向かっていく姿には、刹那的な幸福を求める儚さも感じられた。   “粗”なんて数え上げれば切りがないけど、面白いんだからそんなものどうでもいいじゃないか。 と、ある意味、心から「安心」してみられる「安全」な映画だ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-06-25 02:43:03)(良:3票)
984.  CHiLDREN チルドレン
伊坂幸太郎の原作の世界観をどれほど踏襲できているのかは、原作未読のためはっきりしない。 おそらくは、もっと物語の本質を際立たせる文体の巧さが味わえるのだろうと想像する。 しかし同時に、伊坂幸太郎流の、子供と大人の狭間の少年たちを描いたドラマ性は、この作品からも充分に伝わってきた。 テレビ映画らしく特筆するほどのインパクトは無いが、面白いドラマだったとは思う。  ただし一方で、もう少しこの原作者らしいミステリアスを孕んでいるものと期待してしまった部分もあり、そういう部分での“薄さ”は正直物足りなかった。 先輩家裁調査官の“とんでも”ぶりの裏に隠された真意など期待させる部分があっただけに、案外すんなりと爽やかに終わったなーという印象を持った。 まあ、だからと言ってその顛末が作品として悪かったというわけではないのだけれど。  機会があれば原作も読んでみたいと思う。 たぶん原作を読んでしまうと、この映画作品の評価は下がってしまいそうだが。
[DVD(邦画)] 6点(2011-06-17 16:45:09)
985.  タイムライン
好きな映画のジャンルに「タイムパラドックスもの」という勝手に呼称しているものがある。 分かりやすいタイトルが表すように、ジャンルとしてはとても好きな映画だ。 そして、公開当時はマイケル・クライトン原作の娯楽大作と銘打っていたのだろうけれど、端から「この映画はB級」だと割り切って鑑賞すれば、スムーズに楽しめる映画だと思うし、実際そういうスタンスで観られたので後味は良かった。  「B級映画」なので、難点を言うこともナンセンスだが、敢えて言うならば、主人公たちが“転送”される過去の時代背景が中途半端で分かりにくい。 六百数十年前の英国との戦争まっただ中のフランスと言われても、正直ピンと来ない。主人公たちの行動により歴史にどのような影響が出るのかという物語の核心的な部分が今ひとつあやふやなので、登場人物たちのパニックが作品の緊張感に繋がっていないように思えた。 まあその“あやふや”さが、逆に軽く映画を楽しめる要因とも言えたが……。  マイケル・クライトンの原作という割には、ディティールがあまりに荒っぽいので、映画化にあたって原作の世界観を反映しきれていないことは容易に想像出来る。 ただし、ベースとなっているアイデアやストーリーの終着点には面白味が大きいSF性が存在し、整合性は備わっていたと思う。  配役は地味だが、その他の出演映画で印象的な役柄をこなしている俳優が揃っており、映画ファンには色々な視点で楽しめるとも思う。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-15 14:30:18)
986.  メテオ 超巨大隕石激突 《ネタバレ》 
レンタルショップに行くと、どうしても目についてしまうのが、鑑賞前から“B級”であることを疑わないSF映画やアクション映画のパッケージ。 多くの場合、そういう映画はパッケージのイラストだけがやけに大迫力で、絶対にそんなシーンが出てくるわけもないということは暗黙の了解として分かっていることだ。したがって、真っ当な映画ファンであれば、目もくれずにスルーすることが常套手段だ。  が、映画を観すぎていると、時に「脱線」したくなる衝動に襲われる。  そんなわけないのに、「もしかすると奇蹟的な面白さに遭遇するかも」と、仰々しいまでに破滅的な巨大隕石が衝突する様を“イラスト化”した今作のパッケージを手に取ってしまった。 「アルマゲドン」以降、B級映画市場で量産され続け、もはやその市場でも「今更」な印象を受ける“巨大隕石もの”。  盲目的に「面白いかも」と思ってしまった一つの要因は、天才科学者役としてクリストファー・ロイドがキャスティングされていたことだった。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドク役で馴染み深いこのベテラン俳優のパフォーマンスを久々に観たくなったということが、食指が動いた理由である。  物語はお約束のように、小惑星の軌道の異変に科学者が気づくことから始まる。 早速登場してくれたクリストファー・ロイドの博士姿に、気分はにわかに高揚してきた。 ストーリーは極めてベタなんだろうが、この博士が地球滅亡の危機に対して終止奮闘する姿を見られるのであれば、価値は充分にあるなあと思い始めた序盤、突如思惑は一転する……。  唯一無二の期待だったクリストファー・ロイド演じる科学者は、隕石の軌道を政府へ報告に向かう道中、突然ひき逃げにあって死んでしまう……。「えぇー……」と、思わず唖然としてしまった。  そこからの展開がびっくりするほど酷かった。
[DVD(字幕)] 3点(2011-06-13 15:36:10)
987.  ミックマック
この映画のジャン=ピエール・ジュネというフランス人監督の作品は大好きで、映画作品はすべて観ている。 有名なのは、世界的にスマッシュヒットとなった「アメリ」だが、作品の世界観的には、それ以前の「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」の方が印象深い。(ハリウッドにお呼ばれした「エイリアン4」もかなり好き)  この監督の特徴は、なんと言っても奇妙な禍々しさを持つ独特なファンタジー性だ。 今作では、久しぶりにその特徴が溢れ出て、ジャン=ピエール・ジュネというクリエイターの原点回帰を観られた気がする。  「デリカテッセン」や「ロスト・チルドレン」のようなおどろおどろしさは無く、これまでになくコメディ性の高い映画世界だったが、登場するキャラクターの奇妙ぶりは、彼らの表情を見ているだけて楽しい。 一方で、主人公を始めとする奇天烈なキャラクターたちのそれぞれが、何かしらの悲哀を携えている。 それを作品中で明らかにすることはないけれど、彼らの瞳の奥にはそれぞれの人生の“重さ”みたいなものが見え隠れするようで、印象的だった。 そういうキャラクター造形の巧さも、この監督ならではの創造性だと思う。  奇妙な住民たちが織りなす小規模で大胆なこの“復讐劇”には、一風変わった爽快感と人間の愛らしさが溢れている。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-07 13:40:22)
988.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
前作「ワールド・エンド」で大々的な大団円を描いておいて、性懲りも無く作られたこの新たな続編に対しては、正直なところ「もういいだろう」と興味をかき立てられなかった。 主人公をはじめとするお決まりのキャラクター、そしてお決まりのストーリー展開が繰り広げられることは容易に想像出来、そこに“新しさ”が無いことは火を見るより明らかだった。  それでも、台風による風雨が吹き荒れる中、休日の午後に映画館まで足を運んだのには、二つの理由があった。  一つ目は、最近3D版ばかりを優先して上映する地元の映画館が、3D版ではない通常字幕版を上映していたから。この作品が、3D版である必要がないことは明らかで、ただでさえ高い鑑賞料金に更に400円も上乗せしてまで観るつもりは毛頭なかった。  もう一つの理由は、新キャラクターの女海賊として登場するペネロペ・クルスだ。 「ONE PIECE」のボア・ハンコック並みのまさに漫画のようなセクシーさ、もといその「巨乳」に目を奪われた。 映画を観る動機なんてものは、時にそういう不純なものでも構わないと思うし、往年のハリウッド女優の映画を愛した大衆の動機は同様のものだったろうと思う。  ストーリー的には特に期待もしていなかったので、良い部分も、悪い部分も「そんなもんだろう」という印象だった。  こういうエンターテイメントシリーズの場合、主人公のキャラクターはもはやアイコン的なものなので、ジャック・スパロウの存在性については、ジョニー・デップがいつものようにバタバタしていればそれでいいだろう。 そこで映画作品単体としての面白みに関わってくるのは、悪役をはじめとする周辺キャラクターの魅力だと思う。  残念ながら、今作にはそういう部分での魅力が著しく欠けている。 「最恐の海賊」として登場する“黒ひげ”には、見た目ほどの存在感がなく、最終的にもとても軽薄なキャラクターとして、文字通り消えていった。  そして、前述の通り個人的な「お目当て」だったペネロペ演じる女海賊アンジェリカも、今ひとつインパクトが無かった。とういよりも、そのセクシーさを生かした「露出」があまりに無かった。 まじめな話だが、この娯楽大作にこれほどセクシーなスター女優を登場させておいて、この“エロさ”の無さは如何なものかと思う。  次作には、当然引き続き登場するであろうペネロペ嬢の「露出拡大」に期待したい。
[映画館(字幕)] 5点(2011-05-29 22:16:27)(良:1票)
989.  その男ヴァン・ダム
もはや「落ち目」となって久しいハリウッドのアクションスター、ジャン=クロード・ヴァン・ダム。 スター俳優として下降の一途を辿る自身の境遇を自虐的に描いた映画に、彼自身が主演するという今作の情報を得た時は、興味はかき立てられた反面、「ヴァン・ダムも落ちるところまで落ちてしまったのか……」と昔から彼の映画に親しんだ者として少し寂しく思えた。  しかし、必ずしもそうではなかった。想像以上に良い映画だったと思う。  「自虐的」という言葉はまさにその通り。むしろそんな言葉では足りないくらいに可笑しさを越えた辛辣さがこの映画に溢れていた。 右も左も分からないベルギー人俳優が、文字通り己の体一つでハリウッドの“スター”へとのし上がり、時代の流れとともに忘れ去られていった。それを当の俳優自身が真正面から演じる様には、想像を超えた哀愁が満ちていた。  誰かの言葉か、何かの映画の台詞か忘れたが、「ハリウッドは、人を噛んで吐き捨てる」というような言い回しがあった。まさにそれを地でいくようなヴァン・ダムの人生を、彼自身が独白するような映画だった。  ただし、そこに表れていたのは、落ちぶれたスター俳優の無様さだけではなかったように思う。  ベルギーからハリウッドに渡った時から、無くすものなど端からなく、正真正銘のゼロから歩んだ自らの道に対するアクションスターの意地。 そして、大衆から落ちぶれて見えるのであれば、それすらも自らがパフォーマンスして見せようとする表現者としての意地。 そういう一人の俳優の冷めやらぬ熱情を感じずにはいられなかった。  この映画は、一人のアクションスターのドラマであり、ドキュメンタリーであり、類い稀なエンターテイメントだと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-05-18 15:38:03)
990.  X-MEN:ファイナル ディシジョン
アメコミヒーロー映画は大好きだが、このシリーズの前2作品にはどうにも高揚感に欠けて、好きになれなかった。 一応の「最終作」と銘打たれた今作は、前の2作品を見慣れていた分、高揚感の薄い世界観にも慣れ、幾分はマシだった。が、やっぱり「好き」というレベルには達しなかった。 こういう"イロイロキャラクター”がいっぱい出てきて協力したり対決したりする設定は大好きなんだが……。  いろいろと問題はあろうが、そもそもヒュー・ジャックマン演じる主人公のキャラクター性に魅力がない。 野性味溢れる風貌そのままに性格がいつまでたっても粗野なままで、シリーズ化される映画の主人公に相応しい葛藤やそれに伴う深みが無いことが、致命的だと思う。  それに対して、脇役たちのバリエーションは充分備わっているのだが、キャラクター性は豊富な反面、それぞれのキャラクターに華が無く、色々な意味で“弱い”。  結局、主人公やその他のX-MEN以上に存在感を出しているのは、超ベテラン俳優二人が演じるプロフェッサーとマグニートー。 まあ見方を変えれば、このシリーズはこの二人の積年の対立を描いているわけだから、当然と言えば当然だが、爺様VS爺様ではやはり華が無い。  「最終作」と言っておきながら、最後の最後でもこの二人の爺様の存在性に更なる続編への「布石」を頼る始末……。 とか言っていたら、最新作は時代を遡って、二人の若かりし日の“発端”を描くとのこと。なんだかなあ…。  あ、今作で良かったのは、エレン・ペイジが“壁抜けガール”役で急に出ていたこと。。。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-05-18 00:14:03)
991.  ブラック・スワン
“バレリーナ”という人種をカテゴライズするならば、「芸術家」と「アスリート」どちらが適切か? 「バレエ」というものをまともに観たことは無いが、それに関する物語や、実在のバレリーナのドキュメンタリーを見る度に、そのカテゴライズに戸惑う。 一流のスポーツシーンを観たときに感じる芸術性を踏まえれば、「バレエ」という表現は、「芸術」と「スポーツ」それぞれの究極が重なり合う領域に存在するものなのだろうと思う。  そして、「芸術」と「スポーツ」その両方を愛するからこそ敢えて言いたい。“両者”が行き着く先は、果てしない「自己満足」の世界だということを。 詰まりは、「バレエ」という“表現”の到達点は、究極の「自己満足」であり、「自己陶酔」だ。  だからこそ、その「究極」を追い求める過程において、精神世界の屈折、そして自我の崩壊は、往々にして避けられない。 そういうことこそが、この“異質”な映画が描き出す本質だろうと思う。   ひたすらに純粋で無垢な欲望を追い求める主人公の望みが叶った瞬間、自らが抱える闇が蠢き始める。  そこには、芸術と肉体が融合した「バレエ」という表現の特異性と、バレリーナという生き方における破滅的な精神世界が入り交じり、言葉にし難い「混沌」が映し出される。  究極の「完璧」を追い求め、次第に“崩壊”していく主人公。 自分を取り巻くすべてのものを傷つけ、嘆き、その“ダメージ”がすべて自らに向けられたものだと知った時、彼女が見たものは何だったのか。   とても、色々な捉え方が出来る映画だと思う。 目が離せないシーン、とても観ていられないシーン、それぞれが連続して波打つように展開する。決して心地の良い映画ではない。 ただ、振り返ると、様々なシーンが脳裏に浮かんでは消え、その時々の主人公の心情に思いを巡らしていることに気づく。  「どういうジャンルの映画か?」と問われると、返答に非常に困る作品であるが、観る者それぞれの心理に直接訴えかけるような“一筋縄ではいかない”映画であることは間違いない。  儚さ、脆さ、危うさ、愚かしさ、そして悍ましいまでの恐ろしさ。それらすべてを包括した主演女優の美しさに圧倒された。  「レオン」から16年、よくもまあ凄い女優に成ったと思う。素晴らしい。
[映画館(字幕)] 9点(2011-05-15 01:46:01)(良:2票)
992.  トッツィー
想定外の後味の良さが印象的な映画だった。  映画の9割以上は女装したダスティン・ホフマンが、魅力的なキャラクター性を発揮しつつドタバタとした人間模様が展開される物語だ。 当然、“偽り”は最終的にばれて、それがうまい具合にハッピーエンドにつながるのだろうと思っていたのだけれど、そうではなかった。 主人公が自分の正体を明かすクライマックスを終えて、その後に続くエピローグが素晴らしかった。  女装した自分に求婚したヒロインの父親に会いに行って酒を飲みかわしたり、険悪なままのヒロインを待ち伏せしてたどたどしく自分の本心を伝えたりする。 その決して仰々しくドラマチックではない、人間と人間の対話の様が、無性に心に残った。  アメリカ映画を代表する「名作」と評されるわりには、正直全体的にグダグダしていて粗も多い。 個人的に期待していたビル・マーレーの役所も、彼としては珍しいほどに普通。  なのに、エンディングが流れた瞬間には、不思議なほどに爽快感に溢れている。  つまるところ、この映画そのものが、ダスティン・ホフマンという大俳優の成せる業だろうと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-14 02:53:46)
993.  トイレット
わりと多くの人が思い当たることかもしれないが、中学生くらいの頃、僕は結構トイレに“依存”していた。 特にお腹が痛いわけでもないのに、毎朝トイレに30分くらいこもっていた。その年頃特有の精神的なものだったろうと思う。 もちろん今はそんなことは殆どないのだが、以来、僕にとって「トイレ」という場所は、何となく精神を落ち着かせる場所になった。  この映画の中で、もたいまさこ演じる“ばーちゃん”は、トイレから出る度に深いため息をつく。 そのため息には、不安と安堵が入り交じったような何とも言えない心情が滲み出ている。 トイレで行う「排泄」という行為は、どうしても軽視されがちだけれど、僕たちが「生きている」ということの「証」を残すための行為とも言えると思う。 長く生きれば生きる程、その日常の行為から、今生きている自分自身の姿を鑑みることが出来るようになるのかもしれない。 だからこそ、“ばーちゃん”は、その度に深いため息をついているのではないかと思った。  母親を亡くしたアメリカ人の孫たちと、日本人のばーちゃんのささやかに奇妙な共同生活からは、人が人を思うほんの少しの温かささえあれば、人間はどのようにも生きていられるということをしっかりと感じることができる。  「自分らしく生きる」という簡単に言えて、決して簡単ではない生き方を、「かもめ食堂」、「めがね」の荻上監督らしい独特の世界観で見事に表現していると思う。  そして、この監督の映画に毎回登場するもたいまさこは、本当に素晴らしい。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-09 17:09:05)
994.  八日目の蝉
3年前に小豆島へ行った。当時付き合っていた彼女との初旅行だった。 思い返してみれば、「小豆島へ行きたい」と思ったきっかけは、角田光代の「八日目の蟬」を読んだことだった。 幼子を誘拐した主人公が逃亡の果てに安住したのが小豆島だった。文体からは、偽りの母娘を包む優しい島の光と空気と香りがありありと伝わってきた。  あれから3年が経ち、あの小説の映画化作品を観た。  いつぶりだろうか、映画館で号泣した。泣いた。めくり上げていたパーカーの袖を手首まで戻して、とめどない涙を拭った。もれ出そうな嗚咽を必死に抑えた。  素晴らしい小説の映画化は非常に難しい。ただし、それが成功した時、その映画は特別なものになる。 この映画は、映画が好きな人、小説が好きな人、その両者にとって幸福な奇蹟だと思う。  子を産むという愛、子を育てるという愛、本来合致しているべき二つの愛が分断されてしまったことによる悲哀。 もちろん、それは「幸福」なことではなかった。 ただそれが、そのまま「不幸」でもないということに、二つの別々の愛を受けて生きた娘が気付いたとき、この物語はその真の意味に辿り着く。  文体が映像化されることにより生まれる“差異”は、多くの場合弊害となる。でも、この映画にはそういう弊害がまるでない。 それはこの映画が、良い意味で原作に依存していないからだと思う。 文体が伝える情感に寄り添いつつも、映画表現として一線を画し、映画作品ならではの新たな情感を生み出している。  決して消えることのない悲しみを抱えながら偽りの母を演じ、子を育てる幸福を心の底から感じた女の心情。 子を育てる幸福を奪われ、戻ってきた子にまっすぐな愛情を注ぐことが出来なかった女の心情。 その狭間で苦悩を抱えながら成長し、自らが宿した子への愛に気付いた女の心情。  それはもう、喜びも悲しみもすべてひっくるめた眩しい光のようだ。あまりに眩しいその光を覆うように、涙が溢れた。  男の僕は、子を身籠るということの本当の意味を一生理解できない。絶対に。 それでも、それぞれの激しい心情の吐露に、胸が締め付けられた。  3年前に小豆島へ行った彼女は、妻になり、もうすぐ母になる。 僕自身が親になるこのタイミングで、この素晴らしい映画を観られたことを幸福に思う。
[映画館(邦画)] 10点(2011-05-09 17:06:20)(良:3票)
995.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
世界的大人気のファンタジー大作シリーズも遂に最終章のPART1。 ここにきての、前編・後編に分けた映画化には露骨な商業主義を感じずにはいられないが、これほどまでに世界中で“売れる”コンテンツになってくると、それも致し方ないことだろうと逆に納得ができる。  今年(2011年)に入ってから、未見だった第三作目以降を立て続けに観て、各作品の面白さとつまらなさを随所に感じつつ、ここまでくるとラストが気になってくることは否めない状態になっていた。  最終章の前編だけあって、物語の核心に迫っていく中でシリアス度は高まっている。が、一方でファンタジー映画としての娯楽性はあまりに乏しかったと言える。 大盛り上がりを用意しているであろう「後編」への布石であることは理解出来るが、それでも一つの映画として公開している以上は、それなりの興奮を与えてほしいところだ。  シリアスな展開の中で、娯楽性を補うドラマ性が高まれば良かったのだが、主人公をはじめとするキャラクターたちの“苦悩”は、これまでのシリーズの中で繰り返されてきた要素が強く、感情移入出来る深みが無かった。「今更そんなことで悩むな」と、少々あきれてしまった。  ストーリー的にも、画的にも、今ひとつ“新しさ”がなかったことが、インパクトが薄れた最たる要因だろう。  さて、今夏公開の最終作で一体どんな大団円を見せてくれるのか。ファンではない分、客観的な興味が高まる。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-04 01:07:00)(良:1票)
996.  沈まぬ太陽
日の丸親方の大企業を軸とした様々な人間の、様々な思惑、正義、悪意がめくるめく様を描いた長ーい物語。 202分にも及ぶ大長編で、内容が内容なので、とてもじゃないが気軽には観られない。数ヶ月前に録画しておいたものをようやく観ることができた。  山崎豊子の長編を渡辺謙をはじめとする映画スタッフが気合いを入れて長い長い映画に仕上げただけあって、骨太で見応えのある作品だったとは思う。 個人的に、こういうそれなりに名を馳せた多くのキャストが色々な役で登場する作品は好きなので、次々に登場する俳優陣の顔ぶれを見ているだけでも、興奮させられた。  冒頭にも記した通り、様々な人間の様々な思惑が絡み合う人間ドラマなので、最終的に「誰が正しい」ということは言えないもどかしさを、ラストシーンを観ながら感じた。 そのことが、見終わった後のカタルシスの欠如に繋がったことも否めない。  ただし、この物語はまさにそういう社会自体のもどかしさを描いたものであり、それをしっかりと表現したこの映画の方向性は決して間違っていないと思う。 そして、「フィクションだ」と濁してはいるけれど、この物語が実在の巨大企業の顛末をモチーフにして描かれていることは明らかであり、実際にどういう問題があって現状に至っているのかという「実情」がとてもリアルに理解できた。  現実に即し、安直なドラマティックを排除した実直な映画だと思う。  でも、渡辺謙演じる主人公が、自らの信念に対してあまりにも頑すぎて、その絶対的な実直さが逆に人間として共感できないなあと、個人的には思ってしまった。
[地上波(邦画)] 6点(2011-05-02 15:48:03)
997.  シングルマン 《ネタバレ》 
この映画は、一人の男が、「死」に向かう“一日”という道中を描いた“ロード・ムービー”だと思う。  孤独に苛まれた男が、何処か遠くに行くわけではない。普段と変わらない一日をある「決意」を込めて生きるだけの話である。 だけれど、そこには起伏に富んだ出来事と出会いが繰り返される。  “孤独感”に埋め尽くされて色彩の無かった世界が、ふとしたことで色味を帯びていく。 それは、世界中のすべての人間の何気ない日常の中に、「生きる」ということの意味と価値が溢れているということを物語っている。  それと同時に、世界が色を帯びていく過程には、「死」を決意した男自身が、「生きたい」という本能に気付いていく様を感じた。それは、「明快」という言葉を隠れ蓑にして現実から目を伏せてきた男が、自分が在る世界を直視したということだったと思う。  結果的に、一日の最後に主人公の男が得た結末は、目覚めたときに決意したままのものだったかもしれない。 しかし、そこには明確な違いがある。  “死ぬために生きる”のか“死ぬまで生きる”のか。  同じように聞こえる言葉の価値の違いを強く感じる映画だった。   世界的デザイナーのトム・フォードという人が初監督をした映画だけに、作品全体に強い「美意識」が溢れている。 そういうタイプの映画は多いけれど、この映画の美意識は決してビジュアルの表面的な部分だけではなく、人間のインサイドに至るまで徹底的に反映されている。  素晴らしい才能だと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-05 14:17:29)(良:1票)
998.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
基本的にタイトルに“ゾンビ”というワードが入った映画は観ない。理由はただ単に、「怖いから」だ。 何歳になってもホラーは苦手で、故にゾンビ映画も避けてきた。 ただし本作は、もろに「ゾンビランド」と銘打ってはいるけれど、他のゾンビ映画に対して随分と“毛色”が違う感じがありありとしたので、意を決して観てみた。  言うなれば、「ゾンビ映画」というジャンルを冠したロードムービーといったところか。もしくは、ゾンビ映画そのものをパロディ化したコメディ映画とも言える。  ゾンビが蔓延る世界で何とか生き延びている元ひきこもりの青年と息子を亡くした無頼漢と美人詐欺師姉妹が出会い、道中を共にしながら、結束を強め無くしていたものを取り戻していくという、想像以上にドストレートなストーリー展開だった。  正直なところ、もっと破天荒でエスプリが効いた映画世界を期待していた部分もあったので、物足りなさは否めない。 全編に点在するコメディ要素も少々ローカルネタすぎるというか、アメリカではウケるのだろうなというものが多くて、入り込めなかった。(「トゥインキー」って結局どんなものなのかいまいち分からずじまい……)  展開はもうひとつパンチが足りなかったけれど、主要キャストはそれぞれ良い味を出していた。  特に、「ソーシャル・ネットワーク」でフェイスブックの創始者を演じてアカデミー賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグは、神経質な主人公を好演していた。 「ソーシャル~」の時とほとんど同じ風貌で登場し、今作での役どころも引きこもりのパソコンオタクという設定なので、キャラクター性に面白い類似性があった。まったく関係のない映画だが、「ソーシャル・ネットワーク」の“パラレルワールド”という位置づけで観ると、また違った面白味が生まれてきそうだ。  ところどころで脱線したり、無意味に思える演出も多い映画だったが、そういう“粗”自体がこの映画の面白さだろう。 僕のように、「ゾンビ映画」が苦手な人のための「ゾンビ映画」だとも言えると思う。   あー、あとこれは言っておかなければ。  ビル・マーレイは流石だ。
[DVD(字幕)] 6点(2011-04-03 01:54:15)(良:1票)
999.  美女と液体人間
“液体人間”という「怪奇」、その恐怖と対称として「美女」を配置する構図は、映画史におけるゴシックホラーの典型であり、オドロオドロしいタイトルも含めて、“ベタ”というよりは「王道」と言いたい。  決して手放しで「面白い!」とは言えず、ストーリーも特撮も稚拙と言わざるを得ないけれど、映画としての“味わい”は確実に存在していたと思う。 “液体人間”が現れて、美女が「キャーー!」と叫ぶ。極端に言えばそれの繰り返しの映画だが、そのシンプルな内容で一つの映画世界を貫き通す潔さみたいなものが、当時の映画界のパワーであるようにも思う。  そして全編通してチープな怪奇に彩られてはいるが、そもそもの根底にあるものは、やはり「核」への危機意識であろう。 プロットには、当時実際に起きた事件や事故なども彷彿とさせるものがあり、そういった意味でも「時代」を映している映画だとも言える。
[DVD(邦画)] 4点(2011-04-01 16:40:39)
1000.  キック・アス
数ヶ月前、某ニュースサイトのトピックスで、今作に主演した御年13歳の女優が注目の的に挙げらていた。 記事に掲載されていた本人画像を見て、「これ、ほんとに13歳か?」と、あまりに魅惑的な表情に唖然としてしまった。  それが、この映画の“スーパーヒロイン”を演じたクロエ・グレース・モレッツだ。  撮影当時は11歳の彼女が、放送禁止用語を連発しながら、悪党を次々に“虐殺”していく。 極端な娯楽映画であることは重々認識していながら、ほんとうに久しぶりに、「これは教育的によくない映画だなあ」心底思いながら、終止ほくそ笑み続けた映画だった。  アメコミのヒーロー映画は大好きで、散々観てきた。きっと、この映画の製作陣も、アメコミが大好きで、数多のヒーロー映画を心からリスペクトしているのだろうと思う。 そういうことを踏まえて、敢えて言いたい。  「サイコーに面白いヒーロー映画だ!」と。   冴えないオタク学生が、マスターベーション的ヒーローと成ることからストーリーは転じ始める。 実際、その“テイスト”だけでも充分にコメディ映画としては面白い。 “彼=キック・アス”を単独の主役として貫き通したとしても、娯楽映画として確実に評価に値する作品に仕上がっていたことだろう。  ただ、この映画が一筋縄ではいかないのは、前述の“11歳のスーパーヒロイン”の存在に他ならない。 主人公“キック・アス”の存在が、クロエ・モレッツが演じる”ヒット・ガール”と、ニコラス・ケイジ演じる“ビッグ・ダディ”のコンビを引き立たせるための“前フリ”となった時点で、映画は劇的に加速していく。    そして、最終的にはしっかりと“主人公”を活躍させてくれるという、分かりきった“くすぐり”が、問答無用にテンションを高揚させてくれて、深夜にも関わらず、馬鹿笑いが止まらなかった……。  「バットマン」をはじめとする“ヒーロー映画”のパロディに端を発している映画であることは間違いないが、その範疇をひょいっと越えた、唯一無二の娯楽性を携えたオリジナリティ溢れる“ヒーロー映画”の誕生だと思う。   P.S. そして、13歳の時に出演した「レオン」で一躍スターダムにのし上がったナタリー・ポートマンが、アカデミー賞主演女優賞を受賞したこのタイミングだからこそ、 クロエ・グレース・モレッツの、女優としての将来性には期待せずにはいられない。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2011-03-20 01:23:50)(良:1票)
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