1041. シャイン
ネタバレ パッケージに映る、雲一つない青空の下で手を広げる姿が印象的。このシーンだけとっても、まるで美しい絵画をずっと鑑賞しているような、質の高い映像である。ジェフリー・ラッシュをはじめ、まるで本人かと思わせるような演技の数々は非常にレベルが高く、演奏会でのピアノのシーンも群を抜いている。 ただし、エピソードは微妙。とくに前半は父親の行き過ぎた歪んだ愛情に、見ているほうも辛くなる。どんなに後半取り繕っても、こういう物語は悲劇でしかない。暴君父親の再登場で復讐が果たされるかと思いきや、それもなく淡々としている。精神を病んで自分だけの世界に閉じこもったのは、結局逃げの産物ではなかったか。ともかく、いろいろと考えさせられる。 実話に基づいた作品だと思っていたが、事実はまったく異なるらしい。それが作品中に明らかにされなかったのは残念。 《2020年8月再見》 なんと言っても俳優陣の演技力が圧巻。主人公や父親もとても演技とは思えないほど自然で素晴らしい。 独特の演出で名作の雰囲気があるが、やはりエピソードとしては物足りなさや辛さもあるのは否めない。 とはいえ、圧巻のピアノシーンは本物。精神異常や歪んだ愛情などこの作品から得られるものは多い。 親族からは映画はでっち上げとの抗議があったそうで、ざんねんなことだ。 あとこの映画に出てくる女の人はみんないい人ばかりでほっこりする笑 [CS・衛星(字幕)] 7点(2003-12-04 14:56:34) |
1042. ショーシャンクの空に
ネタバレ この映画を予備知識を持たずに見ることができて幸せだった。ずっと重く苦しい展開が続くのでが胸が苦しいが、最後に救いがある。真っ青な青空の下、スポーツカーで海辺の海岸を走る主人公の姿が片時も忘れられない。ラストのシーンもとてもよい。ところで皆さん宝箱には何が入っていると想像したのだろう?私は絶対ハーモニカだと思っていた。 8点(2003-12-04 14:50:32) |
1043. 天空の城ラピュタ
ジブリ映画の中でも最高傑作だと思います。 アクションあり、アドベンチャーあり、ロマンスあり、エゴイズムや環境問題など単なる子供向けのストーリーで終わらない、まさに痛快娯楽冒険活劇です。 初めてテレビで見たときは本当にドキドキしたもんですが、今見返してみても少年のように心が躍ります。 ドーラの男勝りながらどこか憎めないところやパズーとシータの心温まる物語の数々。 後半ラピュタでのシーンは年々ワクワク感が薄れてしまうのは仕方がないとして、この作品を越える少年向けアニメはもう出ないのでしょう。 [DVD(邦画)] 8点(2003-12-04 14:46:45) |
1044. 恋人たちの予感
男女の間に友情が成立するかって、誰でも一度は考えるもの。友情から恋愛に発展する過程を描いたところが見物。探していていたものは、実はすぐそこにあったりして。 7点(2003-12-04 14:43:50) |
1045. さらば友よ
ダンディな映画だと思うが、「イエェ」という言葉のカッチョ良さしか残らない。残念ながら途中で早送りしてしまった。 5点(2003-12-04 14:37:33) |
1046. ラブ・フィールド
可もなく不可もないが、なぜか退屈しない映画。 6点(2003-12-04 14:34:48) |
1047. ゴールデン・チャイルド
コメディものとして素直に楽しめた。確かに矛盾している場面が多いではないが、それを補うだけのユーモアとパワーがある。主演の女性がなかなか魅力的。 7点(2003-12-04 14:32:36) |
1048. メッセージ・イン・ア・ボトル
全体的にゆったりした作品で中盤までは楽しめたが、最後の展開は納得がいかない。途中まで良い感じだったのに残念。 7点(2003-12-04 14:30:12) |
1049. 愛は霧のかなたに
ネタバレ 哀しい結末。その最期では救いはない。 6点(2003-12-04 14:27:50) |
1050. グラディエーター
迫力がある大作だが、心に残る場面は少ない。だが、光の使い方は上手い。 7点(2003-12-04 14:25:25) |
1051. 男はつらいよ 寅次郎心の旅路
海外のロケという異色の作品。可もなく不可もない。 5点(2003-12-04 14:21:44) |
1052. 銀河鉄道の夜(1985)
落ち着いていて良い。子供の頃に見て深く印象に残っている作品。今見てみると暗すぎる気がしないでもないが、秋の夜長にピッタリの映画でしょう。 8点(2003-12-04 14:18:20) |
1053. ぼくのバラ色の人生
途中から大人の干渉が強くなって、あくどさが出るのが惜しい。ヨーロッパでは同性愛に対する考え方も日本より厳格なのだろう。最後に救いがあってほしかった。 7点(2003-12-04 14:13:40) |
1054. 流転の王妃・最後の皇弟<TVM>
スケールの大きい名画「ラストエンペラー」と較べるとパワー不足は否めないが、これだけの豪華キャストと派手なアクションも盛り沢山で、長い割にはなかなか良かったのではないかと思う。「ラストエンペラー」との違いを意識して作ったと思われる箇所が多かった。っていうかこれ、映画じゃなくてドラマではないのかい? 6点(2003-12-04 10:12:01) |
1055. 天国にいちばん近い島
何を言われようとこの作品が自分のお気に入りのひとつ。 「一少女の自分探しの旅」として原作の小説を意識しているものの、大林監督の手によって単なる旅物語ではなく、ファンタスティックな夢物語として生まれ変わった「天国にいちばん近い島」。 なぜこれほどこの映画に惹かれるのかよく分からない…観終わったあとに優しい気持ちになれるからか、心が一番弱っていた時に見て癒された作品だからか…。 演技が下手とか、無駄なシーンが多いとかいった欠点を補って余りあるユートピアの世界。 台詞も登場人物もニューカレドニアの自然もみな素晴らしい。「天国にいちばん近い」場所はどこなのか。主人公の成長はどれほどのものだったのか。見るたびに違う発見ができるのも楽しい。 [DVD(字幕)] 9点(2003-12-03 18:38:36)(良:1票) |
1056. ラストエンペラー
ネタバレ 高校で世界史をやっていて良かったと思わせる作品。あまり長さを感じることなく最初からストーリーにぐいぐい引き込まれていきます。マイナス要因としては、中盤から終盤にかけて暗い場面が多いことぐらいでしょうが、史実なのだから仕方なしかと。印象に残っている場面としては、宦官が墨汁を一気に飲み干すところと婦人が半狂乱になるところ。ラストシーンも普通はありえないと思いますが、自分も昔皇帝だったらどんな気分で皇帝の椅子に座るだろうかと、嫌が応にもイマジネーションを掻き立てられます。 (2020年1月再見。映像美や音楽、構成といいパーフェクトに近い作品だと改めて感じた。皇帝から戦犯へと、歴史に運命を翻弄された人生がドラマチックに、しかも抑えた演出で描かれているのが素晴らしい。紫禁城のスケールも壮大。長尺だが一気に見ることができる構成も見事。とはいえ、全体的に悲劇なので見ていて元気の出る映画でないのは確か。忘れたころにゆっくり観るのが合っているのかも。) [CS・衛星(字幕)] 8点(2003-12-03 18:33:12) |