101. あゝ声なき友
《ネタバレ》 戦争に翻弄される人たちの姿を、遺書を配達する男を通して描いている作品です。渥美清主演ですが、喜劇では無く非常にシリアスな作品になっています。 何というか、一つ一つのエピソードが非常に物悲しく、そこに小室等の哀愁漂う音楽が上手くマッチしてるんですよね・・・・・・。 声高に反戦メッセージを叫んでいるわけではありませんが、非常に戦争とは何かということを考えさせられる作品でした。 [地上波(邦画)] 8点(2007-01-10 20:59:29) |
102. ニューヨーク・ニューヨーク
《ネタバレ》 ストーリーとしては、男と女が出会い・別れるという至極シンプルなものですが、とにかく音楽の素晴らしさが光る作品でした。ライザ・ミネリの歌唱力・存在感に圧倒されました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-21 18:57:50) |
103. キャバレー(1972)
《ネタバレ》 ライザ・ミネリの歌・演技・存在感に圧倒されました。また、ジョエル・グレイの妖しいというか怪しいMCが、退廃感をかもし出していて非常に素晴らしかったです。 また、ナチスの台頭が上手く描かれていて非常に興味深かったです。(最初は、酒場でカンパを募って、店主に叩きだされたりするような存在だったんですね・・・・・) [ビデオ(字幕)] 9点(2006-10-17 14:54:27)(良:1票) |
104. ヤング・フランケンシュタイン
《ネタバレ》 非常に(悪い意味ではなく)くだらなくて笑えましたね。元ネタを知らなくても十分楽しめる作品だと思います。(もうラストのオチはしょうもないし、「abnormal」を「アビー・ノーマル」という人の名前と勘違いするし、馬はわななくし・・・・・・。) マーティ・フェルドマンの一度見たら忘れられない圧倒的な存在感には感服しましたw [DVD(字幕)] 7点(2006-09-23 23:31:11) |
105. 蘇える金狼(1979)
やはり、優作は凄い俳優だなと思いましたね。強さとクールさに加えユーモアも持ち合わせる独特のスタイルがたまらなく格好いいです。 ストーリーも非常に痛快でしたね。(まあ、薬、女、バイオレンスと完全に男の世界ですが・・・・) 会社員の身としては、朝倉哲也のような存在は憧れてしまいますね(あのカツラはちょっとアレですけど・・・・・)。しかし、社長の別荘で自分を嵌めようとした役員連中に啖呵を切るシーンは非常にスカッとしましたね。 しかし、成田三樹夫や岸田森等存在感のある役者さんが多数出てて、まさに、角川映画全盛期という感じですね。 ジュブレ・シャンベルタンの2001年ものを飲みたくなりました。(今なら手に入りますからね) [DVD(邦画)] 8点(2006-09-20 11:46:54) |
106. ミスター・グッドバーを探して
《ネタバレ》 孤独感が上手く描かれている作品ですね。非常に切ない話で、独り者の身には中々重い内容の作品でした。ただ、最後が余りにもショッキングな まるでホラー映画のような描写だったのが残念でしたね。正直、それまでの流れを台無しにするような酷いラストだったと思います。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-07 10:33:52) |
107. キャッチ22
《ネタバレ》 非常にブラックな作品ですね。商売のために自分たちの基地を爆破したり、パラシュートを売りさばいたり・・・・・。 ただ、個々のジョークは面白かったんですけど、ちょっとストーリー展開が少しわかりにくかったですね。(原作を読んでみたいです。) 映像は迫力があり美しく素晴らしいです。(戦闘機が次々に離陸するシーンは、劇場で見てみたいですね。) [DVD(字幕)] 6点(2006-09-03 15:52:55) |
108. スティング
《ネタバレ》 学生の頃以来、2度目の鑑賞でした。ラストシーンのどんでん返しは鮮烈な印象があったので良くおぼえていたのですが、殺し屋には見事に騙されてしまいました・・・・・。 しかし、雰囲気といい俳優陣の演技といい軽妙な音楽といい、本当に素晴らしいとしか言いよう がない作品ですね。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-08-29 12:41:56) |
109. サイレント・ムービー
《ネタバレ》 非常にギャグ満載で馬鹿馬鹿しいけど面白かったです。まあ、セリフが無い分ジェスチャーや効果音を上手く使っていて良かったです。あと、ポール・ニューマンやライザ・ミネリ、メルブルックス夫人であるアン・バンクロフト等のスターが、自らパロディを演じているのも見ものです。(一番インパクトがあったのはマルセル・マルソーでしたね。) 楽しい時間を過ごすことができました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-08-23 11:57:01) |
110. マンハッタン
《ネタバレ》 大人の恋愛ドラマといった感じでしょうか。風景や音楽は非常に洒落ているのですが、それが、ストーリーの生々しさをオブラートに包んでいますね。 「頭で理解できることに価値はない」・・・・いい言葉ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-16 15:53:36) |
111. 家族(1970)
《ネタバレ》 高度成長期の日本の姿を、ある家族の長崎から北海道への旅を通じて描いた素晴らしいロードムービーです。大阪万博の熱気や、東京・大阪の当時の町並み等非常に貴重な映像が多く出てきておりとても興味深かったです。 また、俳優陣が非常に素晴らしく、特に笠智衆は本当に味のある演技を見せてくれます。シリアスな作品ですが、何か一緒に日本列島を旅している感覚で見ることができ、あっという間にエンディングを迎えてました。 1970年当時の貴重な記録映像として、後世に遺したい作品です。 [ビデオ(邦画)] 9点(2006-08-08 11:20:01) |
112. いちご白書
《ネタバレ》 学生運動が一つのムーブメントであった時代の記録ともいえる映画でした。一斉検挙のシーンは迫力がありました。それまでが、結構軽妙な感じで進んでいたので、その落差が激しかったですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-19 14:31:14) |
113. 悲愁(1979)
《ネタバレ》 華やかな映画界の裏側を描いた作品です。スターがスターであり続けることの大変さがよくわかりますね。(整形手術の話とか結構あるんですかね・・・・・・)自分の娘を犠牲にし、なおかつスターであることを選んだフェドラの生き方には恐ろしさすら感じました。 しかし、フェドラはグレタ・ガルボをモデルにしているみたいなんですが、ガルボの引退後もこんな感じだったのかな?と思いながら見ていると結構引き込まれました。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-07-09 00:08:52) |
114. カサノバ(1976)
《ネタバレ》 華やかさの中に、滑稽さ・虚しさが入り混じっていて独特の映像世界が展開されています。 (ちょっとグロテスクですが) 最初の祭りのシーンは大スクリーンで見てみたい位、大掛かりで素晴らしかったです。 カサノバのドぎついメイクは最初違和感を感じましたけど、見ている内に気にならなくなりました。 しかし、まるでアスリートのような動きにはちょっと笑えました。最後の回想シーンなんかを見てると 結局のところ、彼が追い求めていた理想の女性というのは人形だったということなんでしょうかね。 そう考えると、最後の不遇ぶりも含めてちょっと哀しい気分になりました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 11:06:06) |
115. ウディ・アレンのザ・フロント
《ネタバレ》 「自由の国」アメリカで厳しい思想・言論統制(赤狩り)が行われていた事実を、ウディ・アレン主演でコメディタッチで描いているのですが、結構衝撃的でした。 当時はアメリカとソ連が冷戦下にあり、アメリカが敵である共産主義者を排除するのは百歩譲って理解できるとしても、それが魔女狩り的に広まってしまったところに非常に恐ろしさを感じました。(友人や知人を売るような行為を強要されるような状況はまさに地獄ですね。そのような状況におかれたコメディアンの姿は哀しかったです。) 最後の訊問シーンでのウディ・アレンは格好良すぎです(笑) [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-02 01:05:37) |
116. レニー・ブルース
《ネタバレ》 とにかく格好いい映画ですね。ダスティン・ホフマン演じるレニーは勿論、クールなモノクロ画面といい、マイルス・ディヴィスをはじめとするジャズ・サウンドといい全てが格好いいです。 レニー・ブルースの吐き出す言葉の中で、「言葉の抑圧が全ての暴力と悪意の元凶になっている」のくだりは、何度もビデオを巻き戻して見てしまった程感銘を受けました。(最初は、いきなり「ニガーはいるかい?」ですから、ちょっと驚きましたけど) 最後は、離婚・薬物・度重なる裁判とボロボロになって死んでいく姿が非常に哀しいですが、とても強烈な印象が残る作品でした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-25 16:02:59) |
117. ウディ・アレンのバナナ
《ネタバレ》 (良い意味で)くだらなくて笑える映画でした。(結構、ブラックジョークも多かったですけど・・・。政情不安な当時の中南米の状況や、それに対するアメリカの対応を皮肉っている感じです。) まあ、やはり雑誌の挟み込みのシーンは爆笑してしまいましたね。(あれは万国共通なんですかね?)その後、地下鉄のシーンで出てくるシルベスター・スタローン の若いこと、若いこと。 最初から最後まで非常にナンセンスなギャグ満載の作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-06-11 15:41:33) |
118. ボギー!俺も男だ
《ネタバレ》 まず、この作品は「カサブランカ」を観た後で無いと面白さが半減してしまいますね。もう、ボギー役の俳優が、いろいろウディ・アレン演じるサエない男にいろいろアドバイスするんですが、それがまあ コテコテのハードボイルドなんですよ(笑)もう、昔某雑誌でやってた北方謙三の人生相談を思い出してしまいました。(しかし、イルザとの別れについて「バーボンで洗い流すさ」とクールに流す場面は格好良かったですね。それを真似るウディ・アレンも笑えましたが・・・・。) しかし、ウディ・アレンとダイアン・キートンのコンビは息が合ってて本当に見てて楽しいですね。途中で二人が結ばれた時は、このまま行くのか?と思ったんですが、やはりこの作品のベースは「カサブランカ」ということで、やや強引な展開でラストの飛行場のシーンまで持っていきました。もう、後は霧の中に消えていくのみです(笑) まあ、ウディ・アレンがとにかくサエないんですよね。もう、途中でいろいろなアドバイスをもらって行動するさまは、まるで「電車男」を思い起こさせるほどでしたね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-05 19:18:34) |
119. インテリア
コメディではなく、音楽もほとんど無いシリアスな作品でしたが、ストーリー、映像の美しさ、雰囲気どれをとっても素晴らしい作品でした。 とにかく、登場人物のキャラクター設定がとても絶妙で、非常に面白かったです。特に、3姉妹の複雑な心の動きや姉や妹・両親との関係などは非常に生々しく、それが淡々とした背景と上手くマッチして、とても美しい作品に仕上がっています。 [ビデオ(吹替)] 8点(2006-05-11 11:57:02) |
120. ファントム・オブ・パラダイス
74年の作品ですか・・・。てっきり70年代後半~80年代前半の作品かと思ってました。画面もMTVに流れてそうな感じだったし。まあ、この頃には既に「ROCK IS DEAD」だった訳ですね。産業ロック全開の暗黒時代ということですか・・・・・。(そりゃ、パンクムーブメントも生まれてきますよね。あんな、大木凡人みたいなプロデューサーに踊らされてられませんって。) ストーリーは、まあB級としかいいようがありませんが、MTV世代の私は非常に懐かしい感覚で見ることができました。ただあそこに出ているのがロックだとは思って欲しくありませんが。まあ、ハチャメチャで面白い作品ではありました。(LED ZEPPELINのレーベルであるSWAN SONGってこの映画のプロデューサーの名前から取られたって本当なんですかね?) [DVD(字幕)] 6点(2006-05-03 11:53:59) |