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目隠シストさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1201.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 
ホラー・スプラッターのジャンルで、名作の誉れ高い本作。それ故に鑑賞を躊躇してきたのですが(気分が沈むのが嫌だから)、ついに観てしまいました!監禁や追いかけられる恐怖は、類似作品とそんなに変わらないし、残酷描写のエグさは『SAW』シリーズの方が上だと思います。飛躍的に技術が向上した視覚効果の分野では、70年代作品に勝ち目はありません。にも関わらず、本作はこの先も名作であり続けるであろうことを確信しました。本作の何がスペシャルなのか。それは“理解出来ないモノ”で溢れているからです。例えば、印象的な瞳の接写。これだけ執拗だと確かに気色悪い。けれども、監督の意図は理解出来ます。理不尽な監禁と容赦ない虐殺。でも殺人鬼ならそれくらいやるでしょう。理解できるものは、克服できる。しかし、キーパーソンと思しき車椅子の男をアッサリ殺したり、ミイラ爺さんに無理やりトンカチを握らせたりするのは、意味が分かりません。親父が女性を捕えたときに“ほうき”を使ったのも。完全にツッコミ待ちのボケですもの。実際、ミイラ爺さんがタライにトンカチを落とす度に爆笑しました。笑いながら、気分が悪くなりました。怖かったはずなのに、笑うって何なのさ。隣り合わない2つの感情が同居した事が不快でした。監督のセンスが、自分の許容範囲を超えていたのだと思います。極めつけは、レザーフェイスのダンス。何それ。何だお前。これ、一歩間違えば、いや半歩間違えばクソ映画です。でもその半歩を外さない手堅さも感じます。クソ映画と傑作が紙一重とは。良い映画とは何なのでしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-19 21:27:21)(笑:1票)
1202.  ホースメン 《ネタバレ》 
(ネタバレあります。未見の方はご注意ください。)猟奇殺人を題材とした物語としては、犯人も、またその動機も明快な方だと思います。ただ伏線の張り方が正直すぎて、早い段階で犯人の目星が付いてしまうのは残念なところ。サスペンスとしては標準的な出来だと思いました。しかし、エピローグとなるラストシーケンスは秀逸でした。尺にして僅か1分ほど。刑事である父親とその息子(次男)の会話です。何気なく流してしまいがちですが、このシーンが意味するところ、2人の言葉の真意を測ることが重要と感じました。前提として押さえておきたいポイントは、①長男の部屋は3年ほど前から、異常を示す“白い部屋”であったこと。②長男は溺死の予定であったのに、実際は刺されており、致命傷に至っていなかったこと。③長男を吊り下げ、処刑のライブ中継をセッティングしたのは誰なのか?④刑事が連続殺人と黙示録の関係に気づいたキッカケは何だったか?これらの事項を踏まえて、父親と次男の会話を思い起こしてみたところ、ある可能性が脳裏を過ぎりました。父親が流していた涙の理由を想像しました。せっかく最悪の事態を回避して、穏やかな余韻に浸ろうとしていたのに。でも、この余韻は悪くない。苦いけど、悪くないです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-09-16 19:48:09)(良:1票)
1203.  ラスト・ブラッド 《ネタバレ》 
いきなりですが問題です。推定年齢400歳の“少女”と“老婆”、インパクトがあるのはどちらでしょう。もちろん答えは前者。「400歳の少女ってどんだけ?夢見る少女で~いられちゃったの?相川七瀬もビックリって、ね、オイッ!」とハライチ風のツッコミまで出来てしまう。後者は、「ババア粘ってるなあ」の一言で終わりますもの。冗談はさて置いても、主人公の見た目は若い方が好ましい。東洋人の少女がセーラー服を着て日本刀を振り回すという基本設定のうち、「少女」というファクターは意外と重要ではないかと考えます。無理してセーラー服を着せるから、コスプレか企画モノのAVに見えてしまう。ここはひとつ、日本の新進女優を推薦したい。キュートなルックスで見事な殺陣をこなす佃井皆美嬢はいかがでしょう。童顔だしセーラー服もイケますって。フレッシュですぜ、旦那。一方、敵役の小雪は適任でした。小雪は日本人女優の中でも1、2位を争う“物の怪顔”だと思う。もちろんイイ意味で(対抗は片桐はいりと浅野温子)。大ボスのわりに出番が少なかったのが残念でした。オリジナルのアニメ版は残念ながら未見ですが、ストーリーに中身は無いし、CGの質も芳しくなく、実写化の必然性を感じません。『プラネット・テラー』のような黄色味がかった映像は観辛いです。 
[DVD(吹替)] 3点(2010-09-13 20:49:25)(笑:2票)
1204.  キャタピラー 《ネタバレ》 
手足と言葉を失った夫とその妻の介護生活。この構図自体は老親や乳児の世話とあまり変わりません。また戦争でなくとも、身体機能を失う事故は起こりうること。この夫婦の特殊性は、夫が軍神と崇められていること、彼が精神の拠り所を軍功に求めていることにあります。確かに介護する側は報われない。2人は心で繋がっていないのだから。問題の本質は、夫婦の人間関係が破綻している事にあります。戦争の罪を問いたいのならば、戦争が夫婦を引き裂いた、あるいは夫の心を変えてしまったという状況が必要です。しかし戦争が変えたのは彼の見た目。下劣な内面は出征前からのことでした。現地の女を暴行したトラウマも彼自身の責。問題の全てを戦争の責任に転嫁するのは筋違いです。戦争は憎むべきもの。その主張に異を唱える日本人は皆無でしょう。でも的外れな批判や論理のすり替えは、事の本質を見誤らせます。ラストも本筋とは直接関係のない原爆投下の映像と反戦歌でした。正直、反戦映画として質が良いとは思えません。ただ、大女優「寺島しのぶ」が汚れ役を演じ、国際映画祭で主演女優賞を受賞したという作品のネームバリューと付加価値は侮れません。大人は肩書きに弱いのです。成人向け反戦映画としてこれから有効利用されていくことでしょう。作品制作の経費等を考慮すれば、費用対効果は高いと言えそうです。結果的に監督の意図した効用のある映画になっているのかもしれない。でもね…。『おっぱいの出る映画に悪い映画はない』という個人的信条に照らし合わせ、今回は寺島しのぶの素敵なおしりに+1点進呈させていただきます。
[映画館(邦画)] 6点(2010-09-10 21:14:46)(良:2票)
1205.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 
子供心が感じられるド派手なアクションと凝った仕掛けがオリジナルシリーズの魅力。その精神は受け継がれていたと判断しました。ただし、子供は子供でも時代が違えば趣向も異なる。手作り感溢れるオリジナルのギミックと比べると、本作は随分とスケールがでかい。空飛ぶ戦車のシューティング。貨物コンテナを使ったブロック崩し。主に車の改造に精を出していた印象のあるオリジナルとは随分違います。家内制手工業から工場制機械工業へ。元ネタを知る世代にとっては、手作りの味が懐かしいのは当たり前です。でも中途半端に似せた「ニセモノ」を作るくらいなら、イチから「本物」を創る方がいい。新世紀のAチームを創造しようとした本作の方向性を自分は支持します。ただ、リメイク作品である以上変えてほしくない部分もある。それはキャラクター設定です。作戦立案と指揮を取るハンニバル、資材調達役のフェイス、メカニックのコング、そして何だかよく分からないクレイジーモンキー。仲良く喧嘩しながら、でも絶妙なチームワークを発揮するAチームが好きでした。その部分で本作は物足りないと感じます。BAバラカスとマードックはもっと犬猿の仲じゃないとつまらないし、フェイスはその名に恥じぬプレイボーイぶりを発揮してくれなくちゃ。みんな大人しかった。TVスポットCMで使われていた印象的なフレーズ『連中はバカをやらせたらピカイチよ』にふさわしい、ブッ飛んだ4人組を観たいです。
[映画館(字幕)] 6点(2010-09-07 18:18:07)
1206.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 《ネタバレ》 
“反目しつつも認め合うライバル関係”は、ルパンと銭形、トムとジェリーを例に出すまでもなく、ドラマ等でお馴染みの設定。根底にあるのは両者の信頼関係です。果たしてママチャリたちと駐在さんの間に絆は生まれたのでしょうか。ひたすら馬鹿なイタズラを繰り返す悪ガキ一味に対し、本気の反撃を見せる駐在さん。子供じみた仕返しは、ママチャリたちと同じ土俵に立っている証。本来なら褒められた対応ではありませんが、こんな大人が一人くらいいてもいい。まるで兄と弟のようです。社会人になる一歩手前のモラトリアム。今だけ、ちょっとだけ、彼らに甘えさせてもいいかなと。ただ、クライマックスのエピソードには異を唱えたい。あの花火は子供たちに打ち上げさせてはいけなかった。絶対に。取扱免許所持の有無や窃盗か否かの問題ではありません。生死に係わるから。ママチャリたちの心意気は買う。優しい男はカッコイイ。ただ、それと危険な行為を許してしまう事は違う。大人の厳しさを教えることが本当の友情だと思いました。ぜひとも駐在さんには彼らにバケツで水を浴びせて欲しかった。「目を覚ませ!ばかもん!」と。甘さの中に辛味が効いてこそ「イイ話」は際立つと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2010-09-04 21:38:19)
1207.  ヒルズ・ハブ・アイズ 《ネタバレ》 
胸糞悪い物語を“面白い”と評することに若干の躊躇はあるものの、率直に言ってしまえば面白かったです。家族が惨殺されたにも関わらず、心安らかなのは何故でしょう。それは命に代えても守りたい幼子を無事救出できたからです。また自らの手によって復讐が成し遂げられた事にも価値があります。同監督の『ハイテンション』、あるいはイーライ・ロス監督の『ホステル』でも描かれていますが、つくづく報復は甘美だと思います。その爽快感は麻薬。道徳や倫理、法律といった“人間の知恵”で普段は本能を抑制していても、一旦タガが外れれば歯止めが効かなくなります。ムコ殿の場合は、指を切断された事がキッカケでした。拳銃を握ることさえ嫌悪していた彼が、躊躇無く人の頭に斧を振り下ろせるのです。敵を痛めつけることに快感を覚える自分が恐ろしいと感じました。もっとも其処まで追い詰められなければ、殺し合いに踏み切れないとも言えますが。先進国の民は恵まれています。意識せずとも生存権が保障されているですから。でも、自分と家族の命を守る覚悟を失うのは危険で愚かなことだと思いました。銃器を有し訓練を受けていた元警官が不覚を取り、犬が一番役に立った事実をどう受け止めるべきか。本作は意外なほど重いテーマを孕んでいると考えます。最後に「被害者家族が取るべきだった正しい行動」を日本の政治家にたずねたら、どんな答えが返ってくるか想像してみました。A議員「脅威を確認した時点で速やかに先制攻撃を仕掛けるべきだった。アジトに乗り込んで敵を殲滅せしめれば被害は最小に食い止められたはず。」B議員「紛争地域に赴く事は賢明ではない。この家族は専守防衛に徹し、警察に無法者の確保を依頼するのが望ましい。」C議員「加害者もまた核実験の被害者だという事を忘れてはなりません。憎むべきは核兵器です。亡くなられた皆様には哀悼の意を表しますが、被害者家族が問題解決の手段を暴力に求めたのは如何なものか。対話による相互理解こそが平和な世界を創り出す唯一の道だと信じています。」あなたなら、どの議員に投票しますか?
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-01 20:54:19)(良:1票)
1208.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
お子様向け優良CGアニメーションという看板を掲げているものの、その実、本当のターゲットは大人です。日本のアニメ映画でいえば『ドラえもん』ではなく原恵一監督作の『クレしん』。1作目からその傾向は窺えたものの、3作目にして政治的イデオロギーまで垣間見えるようになりました。支配された楽園と自治権のある小国、どちらが幸せですか。コレをアメリカ映画でやるのだから、もう何というか皮肉たっぷり。大枠となるエピソードも『大脱走』や『アルカトラズからの脱出』ばりの脱獄もの。完全に大人向けです。ただ、そうだとしても、本作の正しい楽しみ方はさにあらず。表層の子供向けアクションを素直に楽しむのが正解だと思う。それはもう極上です。メロンパンや北京ダッグを味わうように。こんなに美味い薄皮もない。3部作としてのケジメをつけつつ、未来へバトンを繋ぐラストの余韻も秀逸。全世代対応型のパーフェクトな娯楽作品です。そうそう、日本語吹替え声優陣もみな上手かった! お疲れ様でした。
[映画館(吹替)] 9点(2010-08-29 20:58:47)(良:2票)
1209.  イキガミ 《ネタバレ》 
近年、邦画で大流行している「泣ける映画」とどう違うのか分り難いです。“ギターを弾きながら歌う魂の歌”も“愛する人に捧げる角膜”も、何処かでみたようなエピソード。確かに感動的なお話ではあるけれど、オムニバスの中の1篇では扱いが軽い。それよりも、監視社会や国家繁栄法といった本作のウリとなる奇抜な設定部分を掘り下げて欲しかったと思います。「時が来るのを待て」という意味深な台詞を吐いた上司、洗脳が完了していないであろう劇団ひとり。反管理国家の火種らしきものが見えたところで終わりでは、どうにも不完全燃焼です。主人公の派手なレジスタンス活動を期待する訳ではありませんが、彼の苦悩と葛藤そして“足掻き”をもっと観たかった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-08-26 04:26:15)(良:2票)
1210.  デコトラ★ギャル奈美 《ネタバレ》 
砂浜や河原で「お宝」を探すのが好きでした。砂に埋もれたキレイな貝殻、石ころの中のガラス片。一般的な価値はなくとも、子供の自分にとっては紛れも無く宝物でした。大人になった今、B級映画鑑賞に精を出しているのもその延長という気がする。膨大な凡作駄作の中から、自分だけのお気に入りを見つけ出す楽しみ。果たして本作はどうだったのか。2分で考えたプロット、2時間で仕上げた脚本、演技指導にかけた時間はゼロ。そんな雰囲気プンプンのザッツB級映画。いやC級以下か。それは間違いない。でもまったく駄目ってワケでもない。少なくともエロは頂戴した。結構な美乳を揉みしだいてもらった。そして何よりキャラ設定が気に入った。無理してつっぱてる主人公、そんな彼女にホの字のダサ男。ちょっとお馬鹿な弟子志願。愛せるタイプのキャラが揃っていると、難があってもイライラしません。主人公の弟子になりたいサセ子の必死さ、奈美とダサ男の初情交の甘苦さ。一瞬垣間見える心震わす何かに、道路に落ちている王冠くらいの“キラリ”は在った気がする。それだけに結末を安易なお涙頂戴にしてしまったのが残念でした。サセ子が、ただ可哀想な人になってしまった。処理しきれないドラマに手を出すくらいなら、平凡な人情喜劇の方がずっといいのに。カーチェイスシーンの使い回し、子供も騙せないふざけた展開、安普請もいいところです。でも受け入れてしまえばそこそこ楽しめる。人間の適応力に感謝したい。住めば都。口に入ればご馳走です。何十億円もかけた超大作に文句が言いたくなったら、肥えた目をダイエットしましょう。キャビアに飽きたら、とびっこ食っとけってね。本作はそんな映画です。
[DVD(邦画)] 4点(2010-08-23 20:49:58)
1211.  ディセント2 《ネタバレ》 
物語の基本構成(危機状況の作り方・話の組み立て)は前作の方が洗練されていると思います。ただ、前作は前半が上質なサバイバルサスペンスだったのに対し、後半はまるっきりB級モンスター映画。その落差に自分は落胆し、良い印象を持てませんでした。そこで続編となる本作。前作の余白「ぜんぶ主人公の妄想でした」という可能性を完全否定するデリカシーの無いアプローチに若干の反感を覚えたものの、結果この開き直りが吉と出た気がします。モンスターパニック映画として面白かった!それはひとえに徹底していたから。観客が生理的に嫌悪するであろう“痛い”“汚い”をとことん重ねました。精神は崩壊寸前、血と汗と糞が入り混じった臭気に意識は朦朧。観客を極限状態に追い込むことに成功しました。だからこそ、最後の最後で友情を取り戻したサラとジュノ、2人の心に共感できたのだと思います。絶望のサラが発した希望を繋ぐ雄叫びに震えました。前作と違い、作中で生還者が出たことも良ポイント。でも、あのオチはどうかと思います。後味の悪い映画は山ほどありますが、これほど脈略の無いのも珍しい。地底人の存在を隠しておくために、生還者を出す訳にはいかなかった。そんな続編製作への伏線が透けて見えるようです。そんなところに気が回るくらいなら、あのオッサンの素性について説明してくれよと言いたい。最後に味噌は付いたものの、後半の仕上がりは上々。後半失速した感のある前作よりも好印象でした。前作と本作、続けて観ると両方とも評価が上がるタイプの映画だと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-20 17:58:57)(良:1票)
1212.  団塊ボーイズ 《ネタバレ》 
旅立ちはピクニック気分の軽いノリ。覚悟も決意も、すったもんだもありません。それも当然。これはレジャー。とことんおバカな男だらけの珍道中です。笑わせてもらいました。ですから愚連隊一味とのいざこざには、ちょっと戸惑いました。マジでヤバいですもん。問題解決に必要なスキルも、資金も、奥の手もない男たち。はてさて、どんなオチをつけるのかと心配しましたが、これまたユルい結末が待っていました。こうも都合よく丸く納まるなんてあり得ない。でも本作の場合はコレで正解です。50人の悪党VS4人のオッサンというシチュエーションに酔うことが大事。バカ笑いしていた自分も、この時ばかりは熱くなりました。小細工弄せず正面突破。無謀がカッコ良く見える年齢はとうに過ぎたはずなのですがね(笑)。MVPはウィリアム・H・メイシー。『セルラー』でのカッコ良さとは一味違うオトボケぶりにハマりました。本来はコメディ畑で持ち味を発揮するタイプの役者さんなのでしょう。もうすっかりファンです。エンディングは溶けたアイスクリームのようで締まりが無いのがイマイチ。コレはコレでアリですが、DVD特典の“もうひとつのエンディング”の方が個人的には好みです。すっきりしているし、この後の展開を想像する楽しみもある。自分基準では7点が妥当なのですが、どうしても8点を付けたい気分。ですからメイシーの「中割れメガネ」に無理矢理+1点加点しときます。ああ、バイクに乗りたいなあ。気持ちいいだろうなあ。乗った事ないけど。
[DVD(字幕)] 8点(2010-08-17 20:56:17)(笑:1票) (良:2票)
1213.  シャッフル(2007) 《ネタバレ》 
「何故シャッフルが起きたのか?」という疑問については、サンドラとの会話の中で神父が答えてくれています。「この世には不思議な事がある。それは神の力だ」と。神様はサンドラに猶予を与えた。大切なものに気づくための1週間の時間。“失う前に気づけ“ということです。結果、彼女は夫の気持ちを取り戻す事が出来ました。ただ残念なことに、神様は悲しい結末までは変えてくれなかった。しかしこれは仕方がないこと。覆水は盆に返らないのだから。それは解る。けれど、事故の間際は奇跡を信じて止みませんでした。辛かった。死ぬ前に夫の愛を取り戻しただけで、感謝しなくてはならないのでしょう。夫も十分なお金を残してくれました。そう、シャッフルを経験したのは、サンドラだけではなかったのかもしれない…。そもそも、主人公の不思議な体験は、現実に起きたことでしょうか。実は判断ができないと思う。デジャブや夢、妄想の可能性も多分に在る。でも、そこが本作の長所です。重要なのは「気づく」こと。別に奇妙な経験をしなくても、その気になれば誰だって、大切なものに気づけるのです。この映画を観た人はそのキッカケを掴んだはず。それが本作の隠された希望であり、メッセージだと感じました。運命の最終日の緊張感は上々だったものの、それ以外は意外なほど淡白に過ぎていきます。彼女の身になってみれば納得できますし、「何も出来ない」事自体に意味があるものの、観ている方のテンションは上がり難い。それが本作の評価が芳しくない一因かと。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 19:14:22)
1214.  デス・レース(2008) 《ネタバレ》 
大迫力のカーレースに興奮し、復讐劇のカタルシスに酔いました。娯楽作品として手堅く計算されており、かつコンパクトに纏められていると思います。この手のバイオレンスアクションを好む人ならば、問題なく楽しめるでしょう。レースシーンは上等。アングルやカメラワークは若干煩わしいと感じるものの、臨場感は抜群でした。レースのルールも判り易く合理的で、各車に搭載したギミックの数々もマル。もう少し戦略的なバトルを観たかった気もしますが、取り立てて不満はありません。復讐も腑に落ちる結末でした。まるでジェイソン・ステイサムのボディのように、贅肉のないつくり。ただ難点を挙げるとすればその部分です。キレイ過ぎた。上手くまとめ過ぎた。本作の趣向を考えれば、ドラマが弱いのは仕方がないと思うものの、殺された奥さんの扱いが可哀相でした。結果的に主人公は、ブサイクな(失礼)古女房とおさらばして、ピチピチナイスバディのイケてるお姉ちゃんを手に入れた訳です。何となく後ろめたい。後日談を全部カットするか、あるいはお姉ちゃんより奥さんを圧倒的にイイ女にしないと、この背徳感は拭えません。バイオレンスに不釣合いな爽やかな余韻が良かったのか悪かったのか。本作とは設定が異なるというオリジナルも観てみたいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-08-11 18:34:42)(良:1票)
1215.  SF/ボディ・スナッチャー 《ネタバレ》 
(モロネタバレあります。ご注意ください。)地球外生命体に体を乗っ取られた人間は、眠っている間に記憶と体組織をコピーされる。キャベツ畑人形の如く謎の植物から出てくる新しい体。コピー完了と同時にオリジナルは消滅する仕掛けです。イメージ的にはデジタルデータのダウンロード。コピーが成功するまで、バックアップは保持するあたり抜かりない。この発想はかなりキテルと思います。人面犬はコピーエラー?サヤ製造工場なんてのも面白いです。何よりラストの余韻が絶品。よく考えれば当然のオチですが、ドキリとしました。間髪入れずに無音のエンドクレジット。痺れます。アクの濃さ・惹きの強さはリメイクの『インベージョン』(2007)を遥かに凌ぎます。ただしその分、細部の創り込みは粗い。コピーは表情が無いと言いつつ人間と大差無かったり、“眠ったらアウト”という重要な設定が十分観客へ周知されていなかったり。リメイクを知らなかったら理解し辛い部分が散見されました。ですから、これら不具合を改善した『インベージョン』は、意味あるリメイク作品と言えそうです。個人的な好みを言えば、事の真相を伏せたまま出来るだけ引っ張りたい。初っ端から解答をさらけ出すより、妄想説や病気説、ドッキリカメラ説等いろんな選択肢を残したほうが面白いかなと。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-08 19:18:49)
1216.  トランスポーター3 アンリミテッド 《ネタバレ》 
フランクのシリアスフェイスの裏のお茶目な素顔、郷ひろみも真っ青の“ジャケット”アクション、タルコニ警部とのナイスコンビネーション等、シリーズのお約束は全て踏まえていました。車から離れたら爆発するというブレスレットのアイデアは面白く(車を乗っ取られて自転車で追走する件など緊張感満点!)、クライマックスのハチャメチャぶりも上々でした。人気シリーズの続編として正しいつくり。だけど、いつものように楽しくない。不思議とワクワクしません。何故かと考えてみましたが、これはどうもヒロインに問題がありそうです。そばかすだらけのダルそうな表情は、失礼ながら魅力的とは言えず、性格のほうもイマイチ掴み所がない。「正体不明の陰気なロシア女」という当初のキャラ設定が強過ぎて、折角のコメディ要素が打ち消されている気がします。これなら「うので~す」とか「パリスだじょー」みたいな能天気お馬鹿娘の方が、ムカつくけど愛せたかなと。やってる事は派手なのに、地味な印象の3作目でした。次回作での軌道修正を希望します。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-08-05 18:31:30)
1217.  悪夢のエレベーター 《ネタバレ》 
当初、観客はエレベーターに乗り合わせた第三者でした。誰かに感情移入した状態ではなく、いわば5人目の乗客。一歩引いた立場ゆえ、状況を客観視する余裕がありました。そう、マンションのエレベーターに閉じ込められたくらいで生きるの死ぬの嘘くさい。最初のサプライズは不発でした。そういう意味では、視点が主役に固定される“ネタバレその後”が本作のメインと言えます。マンション管理人への致命的な誤解、そして事件の黒幕について、知れば知るほど、事態が悪化するほどに、観客は主人公と共に恐怖の渦に巻き込まれていく仕組みです。でも自分はコチラも大丈夫でした。冷静でいられた。それは主人公に共感できなかったから。所長は“いい人”過ぎました。例えば、助手が言うように愛人の自殺など放っておけばいい話。でも彼にはそれが出来なかった。ラスト走り出したのも、これから黒幕が引き起こすであろう次の悲劇を防ぐため。我が身の保身よりも、人命を優先して考えられる男です。繰り返しますが、主人公はいい人だった。しかるに彼は、管理人を2度にわたり殺しました。混乱したから。勘違いしたから。そういう言い訳は確かに出来ます。でも人間って、そうじゃないだろうと思う。切羽詰ったときに出るのが本質です。1度目は過失だとしても、2度目のスパナは覚悟の一撃。今更管理人が目撃者じゃなかったら、どうだと言うのでしょう。事件隠蔽を図るなら、どのみち奴の口は塞ぐ必要がある。主人公の中途半端な善人ぶりに、というより人物造詣のリアリティの無さに、自分は感情移入できませんでした。
[DVD(邦画)] 5点(2010-08-02 20:44:57)
1218.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
スペインで起きた米大統領狙撃事件。現場に居合わせた関係者それぞれの立場から、リアルタイムで事件を振り返るという構成です。なかなか面白かった。ただ“立場が違えば白も黒に思える”とか、“四角錘が三角形に見える”といった類のものではなく、単純にカメラ位置の違いだけだったのが残念。このアイデアなら、目撃者の錯誤の妙や心情部分にまで迫って欲しかったと思いました。また、繰り返される狙撃までのシーケンスが本作のセールスポイント。その中で物語を完結させた方がスマートだったと思います。結果的に狙撃後の犯人追走のカーチェイスに物語の重点が置かれてしまった点は、いささかピントがずれている気がします。悪くはありませんが、もっと面白く出来たのにと思う惜しい作品。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-30 23:22:58)(良:3票)
1219.  あんにょん由美香 《ネタバレ》 
序盤のインタビュー、中野貴雄監督の言葉が耳に残りました。『林由美香は2度死ぬ』。これは『007は二度死ぬ』を引用したもの。One life for yourself and one for your dreams.誰からも忘れ去られたとき、人はもう一度死ぬ。氏の解釈が合っているかどうかは別にしても、妙に納得しました。女優だからこそ2度死ぬ。いや2度死ねる。フィルムに自己の存在証明を焼き付けられる者のみに許された名誉の死。でも見方を変えれば、思い出してもらう度に生き返るとも言えます。林由美香は野郎どもの心の中で永遠に逝き続け、生き続け、イキ続ける。なんかスゴい。それにしても面白いのは、これだけ多くの関係者のコメントにもかかわらず、彼女の人となりがほとんど掴めないこと。単純に監督の力量不足?それとも、それが林由美香という女優の魅力?自分には分かりません。でも本作製作のきっかけが、監督が彼女に言われた一言「松江くん、まだまだだね」だとすれば、前者の理由のほうが“微笑ましい”。自分は林由美香というピンク女優に思い入れはありません。でも観終えて彼女との距離が近づいたような、少しだけ好きになったような気がします。林由美香への愛と情に包まれた優しいドキュメンタリーでした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-27 18:54:52)
1220.  アドレナリン:ハイ・ボルテージ 《ネタバレ》 
前作の課題「アドレナリンを出し続けろ!」より、本作の「充電し続けろ!」の方が判り易くて良かったです。終始一貫、あの手この手で人体充電法を披露してくれました。物語の方は前作を遥かに凌ぐバカっぷりで、ハッキリ言って無茶苦茶です。弾けた演出は、良く言えば「悪ふざけ」悪く言っても「悪ふざけ」という感じ。製作サイドが楽しんでいるのは分かりますが、ノリがキツ過ぎて受け入れられない人は多いだろうなと。少なくともタキシード&イブニングドレスの紳士淑女の評価は糞味噌でしょう。本作一番の驚きは、あっちのヤーさんは、落とし前をつけるのに小指ではなくびーちくを落とすのだということ。知らんかった。てか、知らんでも良かった。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-24 19:45:53)(笑:1票) (良:1票)
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