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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1221.  ウルフマン(2010) 《ネタバレ》 
デル・トロ。実は彼が登場したとき「ああ、最初っから狼男なのね」と思ってしまった。それほど、この人には人間離れした雰囲気がある。狼男になってからの彼の方が内面の弱みを見せたりして、登場してきたときより人間らしく見えた。レクターさんは元々噛み付くことが大好きな人(笑)なので、怪しいと睨んでいたらビンゴでしたね。過去の狼男映画の主演なんて覚えていないけど、この二人はさすがに存在感がありました。だから尚更、起伏や捻りが少ない、というより感じられないストーリーが惜しい気がします。純粋な狼男映画を観たのは80年代初頭の「ハウリング」や「狼男アメリカン」以来だろうか。当時は狼男への変身シーンがリアルということで話題になっていた。その特殊メークを担当したリック・ベイカー氏は今作にもクレジットされているのだが、この狼男は変身後に全身が見えてしまうと、まるで着ぐるみ。狼男というより、クマさん男。あれに一瞬でも笑ってしまうと、緊迫感が30%くらいは削がれますね。
[映画館(字幕)] 5点(2010-05-03 19:00:03)(笑:1票)
1222.  虹の女神 Rainbow Song 《ネタバレ》 
思わぬ良作でした。「失恋」ってチャプターが好きです。まず歩道橋の上での市原隼人のデリカシーの無さ。あのお見合いパーティで手を挙げて欲しかった上野樹里に、誠意の感じられない下心で同情して蹴られます。聞きづらかったけど上野樹里は「ファーストキスも奪いやがってぇ~」って言ってました。自主制作映画の突撃キスの種明かしですな。そして会社の屋上。精一杯の心情を吐露する上野樹里の真意にやっぱり気付かない市原隼人。彼は仕事のことで頭が一杯で、彼女のシグナルを解するような余裕が無く「お前も頑張れよ」って言ってしまう。あの会話のかみ合わないもどかしさは秀逸でしょう。この映画が面白いと思ったのは、このすれ違いがTVドラマのような劇的なシチュエーションではなく、無理の無い等身の流れの中で演出されているところです。響きましたね。こんな決定的なシチュエーションじゃ無くとも、この種の勘の鈍さは自分にも覚えがあるもので…。後になって気付くんだよなぁ。市原隼人も蒼井優も良かったし、相田翔子は面白かった。でもこの映画は上野樹里の映画です。繊細な心情を秘めながらも、不貞腐れて空き缶を蹴っ飛ばしたり、八つ当たりで男を蹴っ飛ばしたり。彼女は変態ピアニストより、今作のようなナチュラルな役柄の方が100倍魅力的です。役者を楽しむ映画でした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-03 12:26:32)(良:3票)
1223.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 《ネタバレ》 
クレしん映画の中では「戦国大合戦」と並び高評価の今作。やっと観賞しました。着眼は面白いと思いましたが、消化不良という意見です。これは「三丁目の夕日」の世界に住みたいかという問いかけです。ほとんどの大人は昔を懐かしみます。現在と比較し、しがらみや責任に縛られておらず、誰かに守られていた時代の方が良く思えるのは人情でしょう。でも、思い出の世界に住むことを選択したらかなり短絡的で、絶対に喪失するものの方が大きいと思う。なので「現在」を取ったひろしやみさえの判断は特別なことと思わなかった。大人帝国を画策したケンとチャコの動機に興味があったんだけど、そこは描いてくれません。きっと何か理由があるはずなのに、これでは説得力に欠けます。思い出と言えるような記憶を持たない幼稚園児のしんのすけが、未来に生きたいと叫ぶのは当たり前で、家族愛と一緒くたに描いているのは少しズルイ。もう少し懐古の意味を掘り下げて欲しかった。私は宴席などで「あの頃は○○だった~」的な話をするのが好きなタイプなので、この映画はチクリと刺さります。でも、懐古趣味が批判されるとしたら、それは現実逃避と被るから。自分は、現在に生きる意思さえあれば、思い出は人生の厚みであり、懐古は悪でも醜でもないと思っております。それにしても、冒頭の大阪万博の描写はかなりツボでした。当時、あの地元に住んでいて、何度も会場に足を運んだ私は映ったパビリオンの固有名をほとんど覚えていた。子供の頃の記憶ってすごい。数十年後に私が老人という肩書きをもらっても、たぶん覚えているのだろう。その意味で、人は自然と思い出に住む部分が多くなるのかも知れないが、それはあくまで老人になってから。
[DVD(邦画)] 5点(2010-05-03 11:07:49)(良:1票)
1224.  007/オクトパシー
前作「ユア・アイズ・オンリー」が渋めに仕立ててあったのに、たった1回で元の路線に戻りました。前回の変更が批判を浴びたのかな? その狙い自体は間違っていなかったと思うのでとても残念。観衆が007映画に期待しているものは、今作のようなぬるいコメディということか。これ、スタントマンが頑張っているのでそれなりに観られるけど、かなり偏差値の低いマヌケ映画だと思う。核爆発が数分後に迫った緊迫状況で、ピエロに変装するなよ。あれはロジャー・ムーアが可哀想に思えた。「二度死ぬ」を観た日本人が感じる違和感を、今作ではインドの方々が感じたのではなかろうか。ボンドがギャンブルで得た紙幣をばら撒き、それに群がる人々を盾にして敵から逃げるシーンがなんとも不快。ところどころにインドをバカにした視線が入っていると感じるのは私だけ?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-02 20:01:27)
1225.  ゲド戦記
やっと観ました。原作やドラマとの比較で評価されるのではなく、親父との比較で評価される珍しい宿命を背負った作品。そんな宿命があるのなら抗うことが若者の使命だけど、それが作品から感じられません。悲しいかな、御釈迦さんの手の上ですね。作品として評価する以前に、過去の宮崎作品のオマージュだけで成立しているような錯覚を覚えます。もう冒頭の狼のシーンからホルスだし、ゲドはユパだし、テルーはサンだし、ラストで城の天辺へ登るのは長猫とコナンとカリオストロです。挙げればキリが無い。そんなシーンに上辺のテーマを被せただけの作品と感じてしまいました。自分が宮崎作品を観すぎたこともあるけれど、映画を創るうえで最も大切な「オリジナリティ」が希薄なのは否定できない事実だろう。初監督のキャリア不足を露呈しています。以前に宮崎親父が「自分の子供に見せたいものを創る」ことが創作意欲の根底にあると言ってました。見せたいものは「子供の成長に従い変化している」とも。その影響が強すぎたのかな。それともプロデューサーが手を貸し過ぎたのか…。この映画の評価は監督本人の耳にも入っているはずで、相当にツライのではないだろうか。でも宿命は抵抗することに意義がある(って、偉そうに私の言葉ですが)。これで終わりにしないでください。辛口だけど、エールのつもりです。
[DVD(邦画)] 3点(2010-05-02 12:16:09)
1226.  未来少年コナン
これ、劇場で観ました。何かと併映だった記憶があるが忘れました。たしか宮崎氏が、この映画は自分の「コナン」とはなんの関係も無いと言い切っていたような記憶があります。あれではコナンが指先が器用なただのスーパーマンで、作品としてのテーマが浮かび上がってこないと…。オリジナルの監督が言ったからではないけれど、自分も全く同感です。オリジナルのテーマとはハイハーバーという環境共棲型の島の暮らしと機械文明の対比です。ラストで海に沈んでいた大陸がよみがえるシーンは、希望を描くと同時に、人口が増えた状態でハイハーバーのような共同体が維持できるかという問題提起でもあると解釈しています。映画版ではカットされていますが、そんな芯のない映画を評価しちゃいけないという想いの1点です。半分はオリジナルのレビューになっていますが、私もこれが宮崎氏の最高傑作と位置づけております。しっかり考えられた設定、魅力的なキャラクターたち、アニメらしいアクションと笑い、悪役の描き方、主人公に仲間が集まって行く流れ。どれを取っても最高です。走ることを全編通してこれほど爽快に魅せてくれる作品は他にありません。
[映画館(邦画)] 1点(2010-05-02 07:48:00)(良:1票)
1227.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 
なんだ、結局は悪魔か。でも、修道院で余生を送るばあさんに銃を突き付けて連れ出し、悪魔を憑依させることこそ悪魔の所業。例のシリーズはちゃんと観ていないが、あの主人公も今作のように自分勝手な奴だよね。後味悪い。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-05-02 07:08:46)(良:1票)
1228.  007/ユア・アイズ・オンリー 《ネタバレ》 
「ムーンレイカー」の馬鹿らしさを反省したのか、とても真っ当なスパイものでした。妻の墓参りで始めたのは反省の証だろう。冒頭の車椅子はブロフェルド? つまり「ダイヤモンドは永遠に」のラストを、怪我を負いながらも生き延びたってことか。さて今作。行く先々で協力者と接触し、情報を集め、目的に近づく地道な諜報活動。ベッドシーンも情報収集の為と解釈できる。スケーターの女の子をたしなめる言動は過去のボンドに無かった良識。アクションも特撮などは使わず、ロケで撮影できる範囲に限って行われている。特に一連のウインタースポーツアクションには生身の人がやれることの限界を見極めるような探求心が感じられ、CGに慣れた目を刮目させてくれる。スタントマンに拍手。水中を引きずられたボンドが怪我をして血を流すことも新鮮。ラストの敵アジトの襲撃も、酷似した状況で「女王陛下の007」ではヘリで強襲していたが、こちらは地味にロック・クライミングで死角から近づこうとする。デタント(緊張緩和)って死語がオチになっているのもこのシリーズにしては渋い。そうそう、ボンドガールもお色気優先ではなく知的美人でした。いや、彼女は美しいです。そんなこんなで大手術を施した作品だったけど、面白いかというと微妙。この姿勢は買うが、役者の演技と演出のタッチが軽めで変わり映えしない為に、重厚なスパイものには成り得ない。007映画として物足りない感想が多いのは、そんな理由だろう。ダニエル・クレイグ版を観た後だから思うことだけど、これ程に方向性を変えるのであれば、ボンド役も一緒に変えるべきだったってことかな。でも、私は好きですよ。
[映画館(字幕)] 6点(2010-05-02 06:32:23)
1229.  鴨川ホルモー 《ネタバレ》 
原作未読。舞台は京都。俺は京大生、と言い切る主人公。四方を司る霊獣、玄武・青龍・白虎・朱雀になぞらえた実在大学の謎のサークル。予備知識なく観始めて展開が読めないまま、そのサークルの目的が明かされたときはかなり驚いた。まさか本当に鬼が出てくるとは思っていなかったから。古都の風情を生かしつつ、日常に、しかも大学のサークル活動にオカルトを融合させた設定は白眉。否応なしに期待感が膨らんだけど後半は失速気味。登場人物たちの恋愛模様を絡ませること自体は悪いと思わないが、町の上空に現れた黒い大きな鬼の意味が良く分からず、無理に話のスケールを大きくしようとしてバランスを悪くした印象。でも、この作品は評価したいです。オカルトを骨格に据えた青春映画ってあまり記憶になく、真新しい感じがします。若手の期待株たちが「ゲロンチョリー」を真面目に演じる様は、日本映画の明日を明るく照らしている(と云いつつ、ドッキリを疑った役者もいたことだろう)。そんな具合で、説明しにくいパワーを感じる作品です。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-05-01 23:33:10)
1230.  浮雲(1955) 《ネタバレ》 
成瀬巳喜男監督の代表作らしいが、自分には良作とは映らなかった。身寄りの定まらない女の不幸な人生描写に創作物としての見どころを感じなかった。終戦直後の世相をテーマにしているとも思えない。なぜ一人の男に執着しているのかも分からない。一途な女の心情の浮き沈みはしっかり演出さているが、なぜ一途なのかは説明されない。女は「一途」が当たり前の時代だったのか…。男は多くの女を相手にぐだぐだと揺れ続けるが、それにも特に決着を付けずに終わる。リアルなのかもしれないけれど、どう評価してよいものやら…。当時は、こんな泥沼映画が希少価値だったのだろうか。好みのタイプではないけれど、病死する直前の高峰秀子は、はっとするくらい奇麗でした。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-05-01 01:41:10)(良:1票)
1231.  ソラニン 《ネタバレ》 
しばらく前に、仕事で付き合いのある20代の男性に最近のオススメのマンガを訊ねたら、この原作を貸してくれました。後日、感想を訊かれたので「悪くないんだけど、このテーマをマンガでやる意義が良く分からない」と答えました。マンガなのに荒唐無稽な部分が無く、純文学的です。その映画化でしたが、原作を読んだ身にも違和感なく観られました。学生という肩書きを失くした途端に重さを増す日常生活の意味。猶予期間を使い果たした若者たちが抱える目の前の不安、先行きの不安。それが誇張などを入れずに繊細に描かれている。チャレンジらしいこともせずに夢や希望を終わらせて良しとするのか? 種田君の行動と結論はオーソドックスだけど、健全な方向だったと思います。事故死は物語に起伏を付けるためのエッセンスで、彼の選択は100%間違っていない。達観するつもりはないけれど、疑問を抱えながら折り合いを付けるのが人生です。その経過を誠実に見せる真っ当な青春映画でした。自分はすでに中年オヤジですが、新卒入社した会社を1年で辞めた彷徨派なので共感する部分、ありました。でも、種田君は可愛い彼女がいるだけ同じ悩みを持つ輩の中ではシアワセな部類、と云うより、あんな彼女がいるならそれで満足してろ(笑)。その彼女の歌唱力は、自分は気になりませんでした。劇中の彼女はその道で生きようなどと思っていない。あれは悲しみに対する彼女なりの抵抗なので、素人が一生懸命歌っている感じが伝われば充分でしょう。余談ですが、こんなマンガらしくないストーリーのマンガが成立する日本のマンガ文化の拡がりには感心します。ちなみに、先述の20代の彼には山岸涼子の「日出処の天子」なんてヘビーなマンガを貸しました。彼が生まれた頃の作品だけど、まだ読み終わっていないようです。すでに3年経過(笑)。
[映画館(邦画)] 6点(2010-05-01 01:02:05)(良:3票)
1232.  のだめカンタービレ最終楽章 後編
前編よりは良かったです。音楽観と恋愛観の狭間で自分を制御できないのだめの苦悩はじんわりとは伝わってきました。じんわり程度で、及第点ではない。原作を読んでいなければ、のだめの心情をトレースするのは難しかったと思います。峰と清良の方が、分かりやすくて良かったかな。原作の世界観が自分の中に確固としてあるものだから、キスシーンのエンディングも違和感がありました。あれはかなり安易なラブストーリーの締め方です。4年近く前に新聞の文芸欄で、クラシック音楽を扱ったマンガが好評でクラシックCDの売上を伸ばしているという記事を読みました。この映画の原作です。その時は久しぶりにマンガに没頭し、当時15・6巻まで進んでいたコミックスを一気読みしました。そして、お恥ずかしい話だけど、そのマンガに感化された私はいい歳してピアノを習い始めました。子供の頃「あしたのジョー」を読んでボクサーに憧れたことと大差ない動機だけど、それを行動に移してしまった訳です。何が言いたいかと云うと、原作には未経験者の自分でさえ音を奏でてみたいと思わせるパワーがありました。音楽と付き合うことに一喜一憂している登場人物たちがとても充実しているようで羨ましかった。原作を読まずにこの映画だけを観た私がそんなことをしたかと云うと、それは100%なかっただろう。ギャグの映像化とラブストーリーとしてのアレンジを骨格としたドラマと映画は親しみやすく、それは評価したい。でも、個人的に「音楽」との付き合い方を変えてくれたタイトルという意味では、物足りなさが残りました。今作というより、のだめ映像全般に対する感想です。
[映画館(邦画)] 6点(2010-04-29 03:21:28)
1233.  ザ・ムーン
何事にも「最初」というものはある訳だが、アポロ計画がもの凄く綱渡りな計画だったことが良く分かるドキュメンタリーだった。かなり場当たり的な一発勝負をいくつもクリアしてアームストロング氏は月に降り立ったという印象。結果から振り返ると、当時の科学力・技術力で、よく月まで行けたものだというのが実感である。様々な問題を当時の人智を結集して解決し、命の危険を顧みずに達成されたこの事業は、まさに偉業と言える。■ちょっとレビューから逸れます。人はなぜ月を目指したのか。その意義がはっきりと定義されないと、ギネス記録のひとつで終わる。アポロ計画までは驀進していた宇宙開発が、以降40年近くの月日が経過するなかで順調に進んで来たかと云うと、まさにロケットから自転車に乗り換えたようにペースダウンしている印象である。アメリカでは、ロケットを飛ばす金があるなら福祉に回せという世論もあるようだ。月への到達によって児戯に等しかった米ソの競争に決着が付いたからといって、この事業のアクセルが緩められたことはとても残念だし、その原因は先述した事業意義の定義が曖昧だったことも一因だと考える。カール・セーガン氏が30年以上前の著書「コスモス」(←TVでドキュメンタリーにもなりました)の中で、宇宙開発予算に関して触れています。当時、米ソの予算の10年分が原子力潜水艦1~2隻と同額だと氏は嘆いている。現在はどうか? NASAの予算が1兆6000億円、それに対し米国の軍事予算が約63兆円(1$=100円で換算)。米国に関して云うと、軍事費1年分でNASAの40年分が賄える。よその国のことながら、何か間違っていないか? 「コスモス」のなかで、カール・セーガン氏は言う。「私たちは死の為ではなく、生のための事業にエネルギーを注ぎ込むべきである」■このドキュメンタリーは見応えがありました。でも、過去の計画を振り返り、その偉業を褒め称えるより、具体的に未来に向いた視線が欲しかった。ちなみに日本の宇宙開発予算は1925億円。その方面の事業に使われるなら、宇宙開発税が新設されても私は文句を言いません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-04-28 00:50:21)
1234.  マッドマックス 《ネタバレ》 
過去に観た車が走る映画で最もスピード感を覚えた作品がこれ。ローアングルに流れる路面を背景に、奥から手前へ、手前から奥へと駆ける車体の描写だけで、ここまで緊張に溢れたスピード感を演出できるものかと感心した。過去に誰もやらなかった表現は強い。近未来と云いながら、とてもいい加減な設定は車やバイクを走らせる都合を適当に整えている以上の意味は無い。その割り切りは、切れ味の良い疾走感へ変わって画面から発散される。今作のバイオレンスとはスピード感だ。ジョージ・ミラーがハリウッドへ進出する契機にもなったこの作品には、狂気じみた才気を覚える。メル・ギブソンはどうでもよろしい。惜しむらくは、2・3と続いたシリーズも今作と同じ調子でやって欲しかったこと。
[地上波(吹替)] 8点(2010-04-25 23:03:01)
1235.  ワイルド・スピード 《ネタバレ》 
日本車のオンパレードだった。元が安い車をベースにチューンする方が効率が良いってことですな。結局、トレーラー強盗の犯人はヴィン・ディーゼルたちだったってことで、その事実に特にオチが無いという点でストーリー的な見どころはほとんどゼロ。車の描写にも迫力を感じない。車を走らせることがメインの映画にしてはお寒い内容だろう。自分が過去に最もスピードを感じた映画は「マッドマックス」だけど、シンプルでもああいう撮り方の方が断然迫力を感じるのだが…。それにしても、ショットガンがあるならブレーキを踏んでトレーラーを停めた方が族を撃退しやすいんじゃないか(笑)。自分にとってお馴染みの車がたくさん出てくれたのでプラス1点。
[DVD(字幕)] 4点(2010-04-25 22:52:21)(良:1票)
1236.  電車男 《ネタバレ》 
原作も2ちゃんねるもドラマも見ていません。出来すぎの男のシンデレラ(?)ストーリーだけど、これはいい映画だなと思いましたよ。素直に主人公を応援していました。恋愛の階段を登ることが辛くなって、もういいやって投げ出したくなるような気持ちにも覚えがあるもので…。誰でもあるのかな? 仮に夢オチだったとしても、それは気にならなかった。過去には無かったコミュニケーション手段として、匿名性ネットワークの効用を強く印象付けられたから、ありえる話と云うだけで充分でした。女性とのコミュニケーションが苦手な人が、これを観て少しでも前向きになれるなら、それは凄いことだと思います。ちなみに主人公、しつこく「百式」のTシャツを着ていたけど、そんなに好きならその機体の操縦者の言動こそお手本にすべきでしょ。すると女性の方からわんさか寄って来るよ(無責任発言)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-25 22:04:19)(笑:1票)
1237.  アルプスの若大将 《ネタバレ》 
今回はアルプスへ。タイトルを見て、勝手に日本アルプスかと思っていたらマッターホルンから始まった。大変失礼をしました。アルプスだけではなく、ウィーンやローマへも足を伸ばし海外旅行気分を味合わせようという趣向に見えるが、羽田空港のお出迎えの団体には笑わしてもらいました。スペースシャトルで帰還したような騒ぎよう。ヨーロッパへ行くことは、当時はそれほど珍しいことだったようです。舞台は東京オリンピックの2年後だけど、まだまだ外国人コンプレックスが根強かったようで、「外人」はまだしも「毛唐」という言葉は久しぶりに聞いた。ストーリーはほぼいつも通り。主人公が星由里子を追いかけて再びヨーロッパへ行くという流れには、明確なプロポーズの意思を感じるけれど、次回作はまた出会いから始まるのね。美人相手に恋愛の最も楽しい頃合を何度も反芻できる主人公はシアワセ者ですな。田中邦衛の免許証を見た白バイ警官の「オマエ、違反だらけだ」と云う台詞は、シリーズものの楽しみと受け取りました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-25 20:48:10)
1238.  007/ムーンレイカー 《ネタバレ》 
公開時に劇場で観た。当時はそれなりに楽しんでいた記憶があるが、見直すとこれはちょっと…。先日「二度死ぬ」がシリーズ中で最も荒唐無稽と書いたが、なかなかどうして、これも相当に荒唐無稽ですな。「スター・ウォーズ」や「未知との遭遇」のヒットにあやかったような部分が多く、ちょっと悪ふざけが過ぎるというか、あれよあれよと簡単に宇宙まで行ってしまう。前作のラストで生き残ったジョーズをオープニングアクションから起用したのは正解だと思ったし、あのパラシュートなし降下にはかなりビックリさせられたけど、あとは萎む一方でした。そのジョーズを恐怖の対象ではなく、コメディアンにして、最後に味方にしてしまうところに製作側の甘ったるい姿勢が見える。
[映画館(字幕)] 3点(2010-04-25 20:07:46)
1239.  バガー・ヴァンスの伝説 《ネタバレ》 
競技としてのスポーツはメンタル面が結果に影響することは事実だと思うが、何かを背負っているからといって結果が良くなるような描写は出来すぎの欺瞞だと常々思っている。その辺りに多少は気を遣って「プレー(遊び)するだけ」なんて台詞もあったけど、やはり特に何も言っていないストーリー。レッドフォードの映画らしく、爽やかさが素通りして行くような作品でした。ちなみに、キャディがあんな謎かけみたいなことを言ったらスコアは落ちるぞ。少なくとも私は絶対にOBかスリーパットする。そんなキャディに金は払いたくない。結局、伝説とはなんだ?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-04-25 19:51:22)(良:1票)
1240.  わらの犬(1971) 《ネタバレ》 
タイトルは良く耳にしたけれど、これまで観ていなかった映画。サム・ペキンパーって暴力表現に定評のある監督という認識だったから、イジメはあっても暴力がないなぁ、などと思いながらラスト近くまで何が言いたいのか分からず退屈だった。でも、いきなり暴風雨が吹き荒れた。全編を通じて非暴力主義を貫いていた主人公が、攻撃に転ずるあたりが山場か。現代の言葉ではキレるという奴ですな。当時、ここまで徹底して見せる映画は少なかったと思えるので、衝撃的な作品だったことは充分に理解できるけれど、キレるという言葉が市民権を得ている現代では特に感慨なし。この嫁さん、よくあんな冴えない男と結婚したよなぁと変な部分に感心。その昔に観ていたら、たぶん倍くらいの点数を付けたと思う。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-04-25 19:32:19)
0170.80%
1462.16%
21316.16%
32069.69%
432315.19%
548322.71%
636917.35%
728213.26%
81758.23%
9733.43%
10221.03%

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