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アンドレ・タカシさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2127
性別 男性
自己紹介 2022/3/26に以下のような自己紹介文をアップしました。
ロシアのウクライナ侵攻が始まってひと月経過。
映画は観ていますが、侵略戦争のせいでレビューする気になれません。
私の映画レビューと戦争は直接関係しませんが、
楽しく文章を考える気分じゃない、ってことですね。
ロシアが撤退するか、プーチンがいなくなったら再開します。


そして、
侵略戦争が膠着状態に入り、
いつ終わるか識者にも判断できない状況になりました。
まぁ正直、痺れを切らしたので、レビューを再開します。
ウクライナ、頑張れ!

2024年3月17日更新

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1361.  姑獲鳥の夏
実相寺監督らしい凝った映像ですが、その映像自体の印象が強く、肝心のストーリーにおける謎がいまひとつ浮き上がってこない。映像の向こう側に隠れてしまっている印象。結果として謎解きもパッとしない。ちょっと空回り感、ありました。この監督の味である絵作りが悪い方向に作用していると思います。原田知世さんは、久しぶりに奇麗だなぁと見惚れました。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-21 16:32:15)
1362.  20世紀少年
少年時代のヤン坊マー坊が原作そっくりで感動した!
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-21 16:15:18)
1363.  理由(2004) 《ネタバレ》 
原作との「違い」に関してレビューします。ストーリーの流れはほぼ原作の通りでした。あの情感を極力排した原作を大林監督が映画にすることには先入観として違和感があったけれど、淡々としたドキュメントタッチで撮ろうとした意図は感じました。しかし、原作者っぽい人間を劇中に出してドキュメンタリーを気取った段階で黄色い信号が灯り、最後の八代祐司の扱いで、ある意味、ぶち壊しになりました。原作を読んでから随分と時間が経つので確信は無いけれど、この事件に関わった人たち全てに色々な「理由」があったということがメッセージであって、その総体として起こった事件だったはずです。今作のように八代祐司を時代を見渡す代表選手として着地させたらテーマが変化します。原作のエンディングにも確かに八代の幽霊話は出てきますが、自分に言わせると彼の「理由」が実は最も単純で分かりやすい。そこにフォーカスすると薄っぺらな不幸ものに見えます。犯行が起こる社会背景を、多くの人の「理由」を積み重ねることで薄く広くそして重く仄めかすことが原作の味わいでしたが、映画にはそれが無い。活字では、それぞれの人物の「理由」をもう少し吟味する時間があるのだけど、映画ではとても拾いきれない。あたかも犯人に行き着く為に次々とインタビューをこなして時間が過ぎて行く印象。ここに原作との決定的な「違い」が生じます。結論として、この原作は映画にすべき作品じゃなかったと思う。演出の手腕とか脚本の精度というレベルではなく、活字と映像の表現特性の違いが顕著になる題材で、原作が持つテーマ自体が映像化によって損なわれるからです。八代裕司役の加瀬亮の偏執的演技と、ちょい役だったけど多部未華子の存在感は光っていました。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-01-21 16:02:45)(良:1票)
1364.  銀座の恋の物語
ちょっと調べたところ、裕次郎と牧村旬子の同名デュエットが270万枚のセールスを記録したのが1961年なので、この映画はそのタイトルを拝借して製作されたってことですね。舞台は東京オリンピックを2年後に控えた東京。自己実現欲求と就職・結婚の関係性に時代がうかがえる。あのバラードの曲想とは少しちぐはぐな印象を覚える青春映画でした。お話は現代では使えないような記憶喪失ネタだけど、記憶を呼び戻す引き金としてあの歌が活躍していました。あの頃の東宝の洗練された美人女優に比べると、日活の浅丘ルリ子って随分と庶民的な顔をしていたんだなぁ、というのが自分のいちばんの感想。これ、褒め言葉です。とても可愛かった。当時の銀座周辺の風景も楽しめました。ちなみにタクシーの初乗り料金は80円でしたね。今後は少し訳知り顔で、カラオケ歌えます。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-21 14:47:08)
1365.  無常 《ネタバレ》 
もの凄く強烈なことをメッセージしている映画だけど、普段考えたこともないような内容なので自分のことに置き換えて感じることが出来ない。自分の理解が及ばないという意味で、消化不良感が残る作品でした。ともかく主人公の田村亮がめちゃくちゃな奴です。いわゆるタブーを犯しまくります。一番の例が、実の姉を孕ませ子を産ませること。でも彼には彼なりの理屈がある。この映画の山場は坊さんとの問答。詳しくは映画を観て欲しいのだけど、彼は仏教的な浄土思想を無と結論付け、現実世界における掟の拠りどころを自分の妄念だけと規定し、それを行動原理にしている。つまり煩悩を進んで現実にして行く。その問答では口当たりの良い概念だけを語る坊さんに対して、理屈と行動に一貫性がある主人公が終始圧倒していました。変な喩えですが、主人公は親や学校に対してではなく、阿弥陀様に対してぐれている不良って感じです。煩悩から解脱し涅槃に至るという仏教思想を現実生活に照らし合わせたときに感じる都合の良さに、70年代の学生運動の問題意識で挑んでいるような映画でしょうか。やっていることはめちゃくちゃですが、とても真面目で凄い映画だと思います。今作が初監督となる実相寺氏の独特のフレームの切り方がモノクロ画面と相まって、作品に不気味な存在感を与えていました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-01-21 14:18:19)
1366.  ワールド・オブ・ライズ 《ネタバレ》 
前半は、対テロ戦争とはどういうものかを見せてくれる。後半はテロ戦争の騙しあいの構図に巻き込まれる主人公の受難。良い役者としっかりした演出でそれなりには見せてくれるんだけど、全体の印象はそれなり止まりかな。自分の不満はテロリスト側の描写ですね。異教徒は皆殺しってノリだけで、どうも薄い。敵側の理屈に説得力がないと、たとえ酷い拷問に掛けられても主人公が生還することは見渡せていて、結果としてメッセージ性が弱くなります。個人的には、ジハードの戦士として自爆テロを命じられ保護を求めてきたイスラム教徒の内面とか興味あるんだけど、その辺りはあっさりスルーでした。ディカプリオはいい演技をしていますが、あんな仕事をやりながら現地女性を好きになっちゃまずいでしょ。ストーリーに沿って中東の国々をいくつも駆け回ってくれるおかげで、ちょっとした中東旅行気分が味わえる映画でもありました。それにしても、リドリー・スコットは相変わらず少しサディスティック。そろそろルーツに戻って骨太なSF映画に挑戦して欲しい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-01-18 01:24:59)(良:1票)
1367.  アイアンマン 《ネタバレ》 
こういう映画にリアリティを求めるものではないんだけど、荒唐無稽というより、考え方が浅いのが不満です。戦場へ行って自分が作った兵器を見て改心するって、あなた小学生じゃないんだから。また、それを自分で解決しようと独力でマシンを作るのはもっと浅薄に見えた。大金持ちなんだから違う方法があるでしょ。最後のハゲ親父の大暴れは、それに輪をかけた軽挙でしたね。コミック原作を尊重していると言われればそれまでだけど、もう少しでいいから偏差値を上げて欲しい。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-01-18 00:37:06)
1368.  築地魚河岸三代目 《ネタバレ》 
結果だけを追うと、2組のペアがプロポーズに至るまでのドタバタ。話はかなりベタだけど、馬鹿らしいと思うかどうかは観る人による。そんな中で極めつけにベタな台詞だけど、主人公の商社の元上司が言った「自分の気持ちに正直になることが一番の幸せ」が自分には響きました。それは劇中と同様に、自分が現在の不況にどっぷり浸かっていることと無関係ではない…。田中麗奈は個人的にはあまり好きな女優じゃなかったのだけど、今作は良かったです。演技に幅が出て来た印象です。森口瑶子はエンドロールを見るまで安めぐみと思い込んでいました。すみません。魚河岸に関してですが、東京に住む自分ですら別の世界があるなぁと感じた次第。別世界を見せてくれるという意味では「アバター」と同じで、映画の楽しさの原点みたいなものを少し感じました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-17 13:27:20)
1369.  オーシャンズ13 《ネタバレ》 
くだらない楽屋オチに終始した前作に較べると何倍も良いですね。仲間のための仕返し。復讐というよりは仕返し。それが計画の規模に比べて妙に可愛くて、楽しく観られます。某アニメじゃないけど、義理堅い泥棒はやはり魅力的な設定です。お話の流れとしては、犯罪トリックを素直に感動に繋げるのが難しい時代になったと云う印象。警備システムがやたら高度で複雑。それを突破するための細工はさらに複雑ということで、少し気を抜くとすぐに置いていかれます。シナリオの練り方で、もう少しシンプルに出来ないものだろうか。可もなく不可もなく、ではなく、可もあるけど不可もある。それが自分の5点の基準です。今作はもの凄く5点な映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-01-17 12:57:45)(良:1票)
1370.  海の若大将 《ネタバレ》 
シリーズを順番に観ていますが、この5作目にしてマンネリとかご都合主義とは違った意味で、初めて手抜きを感じました。主人公が大学で世話を焼いてくれる藤山陽子には見向きもしない(勿体ない!)のに、星由里子には無条件に好意を持つあたりに違和感があります。毎作、家族以外の人間関係はリセットされているんだから、多少は恋愛感情が起こる必然を見せて貰わないと…。お馴染みのスポーツで盛り上げるラストにも、登場人物たちの想いが主人公に伝わって奮起するような必然が無い。ろくに練習もしていないので、あれじゃ素質だけで勝負している印象です。そんなストーリーのためか、星由里子にも魅力を感じなかった。スピード違反を犯してまで彼女を水泳大会の会場に送った青大将が警察に連行される際の「行ってらっしゃい」はギャグに聞こえない。自分勝手な冷たい女です。ヒロインにそんなことを感じさせるのが致命的なミスですね。思わず辛口になりましたが、妹役の中真千子が奇麗になってきたなぁとか、江口役が二瓶正也から江原達怡に戻ったなぁとか、シリーズなりの楽しみ方もあるのは確かです。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-01-17 12:31:08)
1371.  炎628 《ネタバレ》 
二次大戦を描いた映画の中でもソ連側が舞台になっているものは「スターリングラード」くらいしか観た記憶がなかったが、こちらはソ連の村、現在のベラルーシが舞台。詳しくは読み取れませんでしたが、その地域はドイツに占領されていて、民兵によるゲリラ戦が展開されている様相。その抵抗勢力に対してドイツ軍が行ったことが、ゲリラ戦に参加した少年の目を通して描かれます。DVDの映像特典では、スターリングラードの攻防を実際に体験した監督が、破壊された都市の悲惨な記憶を残すために製作したと言っていましたが、映画を観た印象はちょっと違います。この映画には戦闘という意味での戦争はありません。戦闘に参加していない市民を殺すドイツ軍が描かれています。ゲリラ掃討の作戦行動として、拠点となる村をチェックするのは当たり前だけど、非戦闘員までも無差別に殺すドイツ軍。その様が、娯楽を楽しんでいるかのように映ります。そこにはヒットラーの方針とか、ドイツ軍の軍規とか、戦略的な意義などは見えません。戦争という非日常でルールに規制されなくなった人間が何者になるのかが浮き上がります。残酷、残虐、非道、それとも非人間的。どの言葉も陳腐に聞こえる行為でした。場所が変われば、ソ連軍も似たようなことをやっていると思うし、当時の日本軍も同様だったのでしょう。今作は反戦映画とは思わないし、当時のドイツ軍の行いだけを糾弾しているとも思わない。種の存続以外の理由で他の生物や同属までも殺せる種族、人間。その特殊な存在を描いた映画だと思いました。本当に神の怒りがあるのなら、地上から人間がいなくなっても不思議じゃない。邦題の数字はドイツ軍に蹂躙された村の数とのことです。
[DVD(字幕)] 6点(2010-01-12 03:35:23)
1372.  パリ、テキサス 《ネタバレ》 
ライ・クーダーのギターが終始同じ調子で奏でられる。でも、呑気に聴こえるシーンもあれば緊張を湛えるシーンもある。ストーリーに照らすと、あの不思議な響きは無常の象徴だった。最後の覗き部屋の会話まではテーマが見えない構成なのに興味が途切れなかった。男が再び無責任に居なくなるエンディングなのに、ある種の感動があった。それは恐らく、再び一緒に家族で暮らすことへの不安と恐怖がある程度は理解できるからだ。4年前に突然失踪した男の行動は確かに極端ではあった。でも、愛しているが故に葛藤を繰り返していたはずの女への愛が無くなったと自覚したとき、「逃げ出したくなった」と言った男の言葉に虚飾はない。強く愛していることの裏側にあった不安が喪失に変わって男の心を飲み込んだ。それは純粋な愛情が確かに存在していた証であり、同時に人生の無常でもある。こんな想いは、程度の差こそあれ、誰にでも覚えがあるのではないだろうか。少なくとも自分には刺さりました。一度は無くなった心をゆっくりと修復して行く男。今作はその様子を追い続けた心のロードムービー。でも最後のピースが嵌らず、心の旅は終わらなかった。彼は今、どの辺りを彷徨っているのだろう?
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-01-08 01:58:22)(良:1票)
1373.  さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち 《ネタバレ》 
久しぶりに観直して、かなり複雑な気分だけどやはり0点です。公開時に劇場で観た自分は感動して泣きました。当時なら10点。最初のテレビシリーズの大ファンとして再びヤマトが動くことが嬉しかったし、ストーリーに納得できなくても、次々に死んで行くキャラへの感情移入が激しくて否定的な意見を発するような余裕は無かった。今回、膨大な量の突っ込みどころは別にしても、今の自分にとって許せないシーンが2つあった。ひとつは1発目の波動砲。テレザート星を防衛している敵に向かって放ったもので、敵が艦隊ごと消滅する。昔はこれっぽっちも感じなかったことだけど、今はその敵に同情しました。あれは現代に訳すと、警告なしに核兵器を使うようなものです。よくよく考えると、最初のテレビシリーズで放った波動砲は一発として人に向けて放たれていない。浮遊大陸とか、恒星のプロミネンスだとか、バラン星の太陽とか、海底火山脈とか(我ながら良く覚えている…)、巨大バラノドンってのもあったけど、ほとんど生物ではないものに照準していた。今さらですが、大量破壊兵器の使い方として、よく考えて構成されていたということですね。もうひとつはやはりラストシーンです。古代のイメージの中の沖田が「命を武器にしろ」と言う。昔は流していたこのひと言にカチーンと来ました。古代が選択したのではなく、沖田が命じているんですね。命を賭して戦うことと、命を武器にすることは全く意味が違う。それを微妙に混同させるような言い方で美化していました。あれは徹底的に間違っている。テレビシリーズが良く出来ていたと思えるのは、上記の波動砲の話だけじゃなく、とてもよく考えて作られていたからだ。それに比べると、この作品はほとんど何も考えていない。クズのような安直さです。やはり、ファンが思い入れているキャラクターを戦死させて情感を煽りたかっただけという結論になります。情感を煽ることを否定しているのではなく、その方法論に巨大な誤謬があることを改めて指摘させてもらって、涙の0点です。
[映画館(邦画)] 0点(2010-01-07 01:15:46)(良:4票)
1374.  四季・奈津子 《ネタバレ》 
この作品の烏丸せつこさんは、大人の入口にいた当時の私にとても毒でした。いや、甘い蜜でご立派でした。彼女と阿木燿子のからみには、これっぽっちもリアリティを感じなかったなぁ。でも、彼氏(風間杜夫だったかな…)が上京を契機に去って行くせつこさんをクールに見送ろうと虚勢を張っていて、結局は土壇場で情けなく泣きつくシーンがあって、それはリアリティ満点で彼氏に思いっきり同情しました。素敵な女性は逃したくないもので、あの風間杜夫はその後の私のお手本になってしまいました。
[地上波(邦画)] 5点(2010-01-06 02:37:13)
1375.  のだめカンタービレ最終楽章 前編 《ネタバレ》 
原作は最終巻まで既読。TVシリーズは歯抜けで観ていて、ヨーロッパ編のテレビ特版も観ました。原作の通りに話が進むとしたら、今作の主役は千秋であって、のだめはほとんど出番なしだろうと思っていたらその通りでした。よく、この内容ならテレビで充分、という批評を見かけますが結果から言うとそれが当てはまります。せっかく映画なんだから、テレビとは何か違うことをやってくれるかな~と、少し期待していたんだけど、想定範囲内でした。TVシリーズが完成された演出のエッセンスを持ち、千秋ものだめもそれに合わせた芝居の型が出来てしまっている為に変える訳にいかない。TVの出来の良さが足枷になっている印象です。さらに、この前編のストーリーの本筋に絡んでこないのだめは、変態描写だけが先行するただのコメディアンで、本来のキャラクターが持つ繊細さや鋭さは出番が無かった。せっかく映画のスクリーンに映っている上野樹里に、もう少し真っ当な演技機会をあげたかったですね。いや、あの変態芝居も頑張ってるのは分かるんだけど…。この物語が語ってきた音楽観が集約する後編には、のだめの心理描写が重要なファクターになって来るはず。期待しています。
[映画館(邦画)] 4点(2010-01-06 01:26:09)
1376.  クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 《ネタバレ》 
「雲黒斎」「戦国大合戦」を観て、自身のクレしん映画3作目。日常生活の流れの中で事件に巻き込まれるしんのすけ。たぶん、これが普通の「クレヨンしんちゃん」の世界観なのでしょう。日常感を損なわないファンタジーの中に、不安や勇気や冒険や笑いが上手に織り込んであって、子供にも安心して見せられる作品でしょう。両親を救うために埼玉・春日部から群馬のヘンダーランドへ一人で乗り込む道程描写に好感を持ちました。「初めての救出」ってところでしょうか。ス・ノーマンはかなり丁寧に作り込まれていて、「作戦タイム!」「認める!」のテンポの良さはケッサク。悪役とはいえ味が有り過ぎると思っていたら、ちゃんとオチがありましたね。そして、最後は家族で協力するところがやっぱり良い。なんだかんだ言っても、あの一家の絆がいちばんのテーマだと思います。どなたも言及されていませんが、ラストのチェイスは「長靴をはいた猫」へのオマージュ? 未見の方は是非そちらも観て欲しい。あの追いかけっこの原型が見られます。また、ありきたりな形容で申し訳ないけど、ぶりぶりざえもんの塩沢兼人氏はいい味でした。めっきり声優事情に疎くなった自分は、塩沢氏の逝去を↓で初めて知りショックを受けました。アニメ好き中年の自分には、癖のあるキャラクターを演じた声優として刻まれている方です。今さらながら合掌。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-05 02:48:35)(良:1票)
1377.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 《ネタバレ》 
クレしん映画でベストの評価を得ているこの作品。私自身の観賞は2作目になりますが、ビックリでした。初めて観たクレしん映画「雲黒斎」は子供向きじゃないなぁと思うところもあったけれど、今作は子供も大人も一緒に観賞できる。そんな良作だと思います。ざっと他の方々のレビューを見ました。しんちゃん必要ないじゃん論に対して私見を述べますね。あのタイムスリップには何らかの契機があったはずで、さらっと廉姫がそのことを口にしました。「この場所で、又兵衛が戦で死なぬように祈っていた」。その願いが、あの水辺の未来で暮らす野原家に届き、しんのすけが使者として召喚されたということでしょう。まず、タイムスリップ直後に彼はその使命を果たしましたね。お尻を出して。続いて、又兵衛や廉姫、そして殿様に21世紀のこの国の状況を伝えます。それは幼稚園児なりの形容だったが、難しい理屈が省かれているだけに身分差のない平和な時代というエッセンスが強調されたようです。しんのすけの話を聞く人達の姿勢が礼を尽くしていて大変心地良い。そして、その話を聞いた殿様が廉姫を他国へ嫁がせない決心をします。これは再び廉姫の秘めた願いに応えた、ということじゃないだろうか。同時に高虎との合戦の引き金になったという意味で、それはそれは重大な転機にしんのすけは関わっています。彼がいなかったら、このストーリーは無いですよ。確かに、重みという意味では又兵衛と廉姫の悲恋に負けていたけどね…。「おい、青空侍」には私の涙腺も少し緩みました。クレヨンしんちゃんで、そんなことになろうとは! 鑑賞中、自分は宮部みゆきの「蒲生邸事件」を思い出しました。過去へタイムスリップした人物が、歴史を変えるのではなく、歴史に関わって成長する類似性。たぶん生まれて初めて近しい人を亡くす経験をしたしんのすけが、何を感じたのかにもう少しフォーカスできると良かったかな。でも、それは大人目線の話であって、あの又兵衛の生き様を観た子供たちは充分に何かを感じたことでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-05 02:47:33)(良:2票)
1378.  クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望
「クレヨンしんちゃん」のアニメを初めて観ました。原作もろくに読んだことが無かった。なるほど。進行している事件の異常な状況に対して、5歳の幼稚園児が不相応のマセた台詞を言い放ち、それに周囲が日常会話のボキャブラリーで対応する可笑しさがエッセンスなのかな…。面白いです。動きではなく台詞を楽しむアニメですね。「雲黒斎」は一度「ウンコ臭い」と聞いてしまったら、あとは全部そう聞こえてしまいました。人の聴覚って脳に繋がっているんだな~と妙なところに感心。これ、子供向けの体裁ですがちゃんと笑えるのは高校生以上じゃないかな。笑いの質がかなりシニカルです。これから観る予定の高評価作品が楽しみになりました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-01-05 02:46:39)
1379.  アニー(1982)
学生時代に劇場で観ましたが、展開が読めまくりのストーリーなのに随分と感激して元気をもらった記憶があります。アニーの健康的で真っ直ぐな心が、大富豪の偏屈をものともしないところが爽快だったから、と最近まで思っていましたが、よくよく考えたら自分が初めて劇場で観たミュージカルがこれだったことに最近になって気がついた。たぶんそれは大きな要因だったはず。当時、レンタルレコード屋さんでサントラを借りて繰り返し聞いたものね。「トゥモロー」は良い曲だと思います。先日、見直したら何かと粗が気になる部分もありましたが、やっぱり元気を貰いましたよ。そばかすいっぱいで孤児院出身でケンカが強い元気な女の子って、マンガ&アニメの「キャンディ・キャンディ」みたいな設定ですが、本当にそのまんまの印象です。大富豪が絡むところも似ていると思って少し調べたところ、ブロードウェイの初演が1977年なので日本のマンガの方が先でした。じゃあ、アニーってタイトルはあのマンガの幼なじみから貰ったのかもね…。点数は劇場観賞当時の印象から。
[映画館(字幕)] 7点(2010-01-01 13:07:28)
1380.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 《ネタバレ》 
20世紀のある年号から始まるこの映画。自分はそこに現代との大きな違いというテーマを読み取りましたが、当時を知らない世代にはレベルの低いコメディに見えても仕方がない作り方ですね。歳がバレますが、ママチャリ君はたぶん私と同学年。もうそれだけで自分にとっては観賞意義のある作品ですが、その中身には嬉しくて泣きそうになった。というのは、自分も当時の仲間たちと交番のおまわりさんを相手にいたずらを仕掛けたことがあるから。何度も。その目的も内容も、今となっては記憶の彼方に霞んでいるけれど、とても他愛のない馬鹿くさいものでした。この映画が見せてくれた「戦争」には、陰湿なイジメや過激な暴力とは違った色彩があります。現代の若者たちが、今作のようなバカなイタズラをやっているかどうかは知りませんが、ニュースで見聞きする少年犯罪や非行の中味は、当時とは明らかに様変わりしています。極めて個人的な意見ですが、部活などに精力を注がないのであれば、ママチャリ君たちのようなイタズラで発散すればいい。あのイタズラも一種のコミュニケーションです。そういう意味で、自分は彼らの行動原理に同世代の人として誇りを覚えました。駐在さんの応戦に対しても同様です。劇中に散りばめられたあの頃の風景は、とても懐かしかった。母親役の石野真子の目の前で、彼女のデビュー曲をBGMにして、その歌詞をなぞったシーンが展開します。これもイタズラ同様に馬鹿くさい。でも面白かった。考証的に多少はえっと思うシーンもありますが、R40台後半なら楽しく笑えるんじゃないかな…。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-01-01 12:49:40)(良:1票)
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