Menu
 > レビュワー
 > かたゆき さんの口コミ一覧。69ページ目
かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1874
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
8182838485868788899091929394
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
8182838485868788899091929394
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
8182838485868788899091929394
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1361.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
核戦争により荒廃してしまった未来社会。崩壊寸前の秩序を維持するため、政府は犯罪者だと自分が判断したら問答無用で殺してよし!という、あり得ないくらい強権的な警察機構を有する司法システムを作り出していた(弁護士は全員廃業っすね笑)。ということで、日夜、ガンガン悪人どもを問答無用で殺し捲っていたドレッドは、上司の命令で、超能力を有するという新人の若い女と共に凶悪な女ボス〝ママ〟が支配する超高層ビルへと向かうのだったが…。すみません、スタローン主演の旧作は未見です(噂によるとトンデモ映画らしいですけど笑)。まあ、アメコミを原作にしたということで、アメリカ版・北斗の拳みたいなぶっ飛んだ世界観はけっこう楽しめました。でも、ちょっと主要キャラクターの描き方が弱いような気が…。悪ボス・ママ→もっとぶっ壊れてて周りの悪人を引かすくらい強烈なキャラでも良かったと思う。ヒロイン・ルーキー→理想だけは高い世間知らずのお転婆キャラでもっと主人公を困らせても良かったと思う。主人公・ドレッド→どうしてそんなに悪を憎むようになったのかという過去のエピソードとかを絡めて描いたほうが深みが増して良かったと思うのになー。結果として、観終わってみれば、特に心に残るもののない凡庸なSFアクションとなってしまいました。それでも、スローモーションを多用したグロくて乾いた映像にはけっこうセンスを感じたので6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-02 23:50:35)
1362.  テッド 《ネタバレ》 
映画館でも大ヒットし、何処のビデオ屋さんに行っても猛プッシュ、世間の評判もすこぶる良かったので期待して鑑賞してみました。確かに、可愛いクマのぬいぐるみがおっさんになってしまって、ハッパきめるわ、下ネタ言いまくるわ、仕事中に女とHするわ、デリヘル呼んで部屋にう〇こさすわ、というめちゃくちゃな発想は良いと思うのだけど、面白いですか、これ?下品なネタもけっこう嫌いじゃないし、馬鹿馬鹿しいのも大好きだけど、残念ながら僕には合わないタイプの下品&馬鹿馬鹿しさだったため、最後まで一秒たりとも笑えませんでした。それに僕が日本人のせいか、フラッシュ・ゴードンのくだりもいまいちピンとこず。壁壊された隣のアジア系のおっさんも可哀相なだけで笑えないし。変態っぽいストーカー親子もいったい何がしたかったのかよく分からんし。うーん、期待してた分だけ、僕にはかなり残念な作品でありました。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-01 13:00:35)
1363.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
生活費を得るために、街へと馬を売りに来た平凡な青年ジャック。そこで謎の修道士と出合った彼は、ひょんなことからその馬と魔法の豆を物々交換することに。その夜、あやまって床下に落とした魔法の豆から伸びた蔦が瞬く間に天空高く育ったことから、ジャックは偶然知り合った王国の姫や騎士らと共に天空の巨人伝説を巡る冒険の旅へと巻き込まれてしまう。誰もが知る名作童話を、大胆なアレンジと最新のCG技術を駆使して映画化という、最近流行りのファンタジー作品。恐らくこんな映画なんだろうなーという、こちらの期待を一切上回らないがまあまあ面白いという、典型的な可もなく不可もなくな映画でありました。欲を言えば、もうちょっと主人公の青年役の俳優に華があれば良かったかなー。それに巨人たちの造形もただ小汚いだけで僕にはあんまり魅力を感じませんでした。クライマックスも、ロードオブザリングで散々やり尽くしてきたような映像がひたすら続いて少々単調。あれれ、書いてるうちに不可がいっぱい出てきた(笑)。でもまあ、適度な暇潰しとしてはぼちぼち楽しめると思います。ユアン・マクレガーの飄々とした演技も良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-01 08:18:23)(良:1票)
1364.  オズ/はじまりの戦い 《ネタバレ》 
女好きでお調子者の奇術師オズ。ひょんなことから竜巻に巻き込まれ、天空高くへと吹き飛ばされてしまった彼は、自分と同じ名前の不思議の世界へと迷い込んでしまう。しかし、そこは悪い魔女の脅威に怯えながら暮らす人々の王国だった。美しい女性に世界を救う魔法使いへと間違われてしまったオズは、生来の女好きのせいでそんな魔女を倒すため旅に出ることになるのだったが――。すみません、オリジナルのオズの魔法使いのお話はほとんど知りません(辛うじて、喋るかかし?ブリキの人形?のイメージがあるくらい)。でも、さすがサム・ライミ、そんなの抜きにして普通に面白いじゃん、これ。極彩色の美しいファンタジー世界を背景に個性豊かな登場人物たちが繰り広げる、まあベタですけど王道のストーリー展開には最後までワクワクさせられちゃいました。魔女の妹が覚醒して緑の怪物になるところが、もうまんまグリーン・ゴブリン女版なのはご愛嬌(笑)。ちょっぴり残念だったのは、個性豊かな人間キャラたちに比べてCGキャラのほうにあんまり魅力を感じなかったこと。空飛ぶ猿なんて全く可愛くないし(笑)。ファンタジーに関して言えば、やっぱりティム・バートンのほうが遥かに上だね。それでも、軽ーいお調子者だったオズが自分の特性に目覚めて、最後、奇想天外な方法で魔女をやっつけたトコなんか素直に楽しめました。うん、けっこう面白かったっす!
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-30 17:47:51)
1365.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
テロ活動を未然に阻止するため、多忙な毎日を過ごすCIA職員マヤ。日夜、テロリストたちを尋問し時には拷問にもかけ情報を収集していた彼女は、アブ・アフメドという名の謎の連絡員の存在を知る。「もしかしたら〝あの男〟へと繋がる重要なキーとなるかも知れない…」そう直感したマヤはその人物となんとかコンタクトを取ることに成功するも、実は彼の正体は…。今のところ、21世紀最大の歴史的ヒールであるビンラディン追跡に文字通り命を懸けた一人の女性の姿をリアルに描いた人間ドラマ。淡々としながらそれでも胸に熱い情熱を秘めた、ともすればテロリストと変わらない狂気一歩手前の執念でもってビンラディンを何年も掛けて追い続けるマヤの生き様には(賛否は別にして)確かに圧倒されました。この監督の前作の世界をさらに進化させたような、凄まじい臨場感でもって描かれるビンラディン殺害シーンも圧巻です。そして、全てが終わったあと、自分専用の飛行機に乗り込んで運転手に「で、何処に行く?」と訊かれても何も答えられずただ涙を流すことしか出来なかった彼女の虚無感には、ただただ深い哀しみを覚えざるを得ません。これから先も人間の憎しみと暴力の連鎖は永遠に続いていくロクでもない世界なのかもしれないけれど、それでも私たちはここで生きていく、諦念を乗り越えうる微かな希望を内包した秀逸なラストだと僕は思いました。欲を言えば、もう少しビンラディン側からの視点で描かれたシーンがあっても良かったんじゃないか。そしたらもっとストーリーに深みが増して完璧な作品となっていたであろうに。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-28 23:41:46)
1366.  砂漠でサーモン・フィッシング 《ネタバレ》 
何とかして砂漠でサーモン・フィッシングをしようという人たちのお話。ぶっちゃけ、それだけっちゃあそれだけのお話なんだけど、そこはハルストレム・マジック、相変わらず叙情的な美しい自然描写を背景にうまくいかない現実に翻弄される人たちの悲哀と情熱を瑞々しく描いた佳作に仕上がっておりました。もうここまでくると職人技だなー。さすがにちょっとマンネリ気味な感もなきにしもあらずだけど(特に、テロリストの攻撃を釣具をぶつけて撃退したところは失笑しちゃいました)。でも、彼のこの瑞々しい感性は昔から大好きなので、ちょっと甘めに6点で。ハルストレム、その旺盛な創作意欲は分かるのだけど、もうちょっと製作ペースを抑えてくれても良いと思う。その才能をあんまり切り売りして欲しくないんで。次は3年後くらいでいいので、また「ギルバート・グレイプ」のような傑作を撮ってほしいなー。と、思っていたらまたすぐに彼の次作がレンタル開始。しかも、今までの作風とは真逆の血みどろ系のごりごりサスペンスなんですけど…。ハルストレム、大丈夫?ちょっと観るのが怖い(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-28 11:59:39)
1367.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
1849年、太平洋諸島、奴隷商人の青年がひょんなことから一人の迫害された奴隷を助けようとしていた。1936年、ケンブリッジ、同性愛者の青年が高名な老作曲家の指導のもと荘厳な楽曲を書き上げようとしていた。1973年、サンフランシスコ、正義感の強い女性ジャーナリストが原発を巡る醜聞をスクープしようと奮闘していた。2012年、ロンドン、冴えない編集者が借金のせいで悪辣な老人ホームへと監禁されようとしていた。2144年、ネオ・ソウル、クローン人間の少女が自由と愛を求めて立ち上がろうとしていた。崩壊後、106度目の冬、悪魔の幻影に脅かされる男は一人の女性を女神の神殿へと案内しようとしていた。輪廻転生をテーマに、一見、全く関連性のなさそうな6つのお話が同時並行的に描かれる壮大な群像劇。ほとんど予備知識もないままに観始めたのですが、複雑怪奇なそんな世界へと圧倒的な映像美と壮麗な音楽とで観客をぐいぐい引き込む冒頭部分から、「これはもしかしたら凄い映画になるかも!」といやが応にもテンション上がっちゃいました。綿密に考え抜かれて構成されたであろう編集は本当に見事で、3時間という長い作品なのに最後まで退屈させずに一気に見せ切るこの監督たちの手腕は素直に素晴らしいと思います。トム・ハンクスを初めとする実力派の役者陣が織り成す、怪演といってもいいくらいの芸達者ぶりにも楽しませてもらいました。ただね~、ここまで大風呂敷を拡げたお話をどう纏め上げてくれるのだろうとワクワクしながら観ていたら、「え、これで終わり?」というラストを迎えてしまい、ちょっぴり肩透かし感は残念ながら否めなかったですね、これ。最後、クラウド・アトラス六重奏が荘厳に鳴り響き、6つの物語が互いに共鳴しあう、壮大なラストを期待してたんだけどなー。うーん、なんとも竜頭蛇尾。とはいえ、この唯一無二とも言えるスタイリッシュで壮大な世界観には素直に圧倒されました。よって7点!
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-28 08:37:50)
1368.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 
誰もが知る名作童話を最新のCG技術を駆使して映像化、魔女役は往年の名女優、そして主役である白雪姫はダイヤの原石となるかもしれない新人若手女優を起用という、枠組みだけ見ればちょっと前に創られた「スノーホワイト」と似た作品ながら、何処までも真面目に撮られたあちらとは違い、今作は何処までも明るいコメディタッチの作品でありました。それに「ただ若いだけの女になんか、まだまだ負けないわよ!」と主演女優を完全に喰っていたシャーリーズ・セロンと違って、今作のジュリア・ロバーツはちゃんと若手女優と調和しており好印象。白雪姫役の女の子も、最初こそ「眉毛濃っ!」と思ったものの映画の進行とともにだんだんと可愛く見えてくるのだから不思議。ただ、昔からこの監督のセンスとは微妙に合わないんだよなー。面白いとは思うけど、そこまで心惹かれるものはなかったです。それに全編に散りばめられたギャグの数々も僕には笑えませんでした。これはもう好みの問題なんだろうけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-27 12:51:44)(良:1票)
1369.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
これ、もう「ダイ・ハード」ってタイトル付ける必要ねーじゃん。綿密に考え抜かれた精緻なビルの設計図のような脚本が素晴らしかった一作目の魅力はもはや見事に枯れ果て、喫茶店でテキトーに書きあげた脚本をそのまま一度も推敲することなく映画にしてみました感MAXな作品でありました。親子の確執も、街で車をガンガン暴走させて銃をぼんぼん撃ちまくって挙句の果てに自分の車が潰れたら他人の車をぶんどって(何も悪いことしてないのに殴られたドライバーの方、ご愁傷様です)、「暴れまくってスッキリしたから仲直りしよっか」ってどれだけ頭悪い親子やねん!!それに、ブルース・ウィリスとCGにお金掛け過ぎたからか、息子役の俳優の華のなさといったら…。でもまあ、ブルース主演の凡百のアクション映画としてみれば、ぼちぼち楽しめると思います。
[DVD(字幕)] 5点(2013-11-27 10:02:45)
1370.  フライト 《ネタバレ》 
酒が原因で離婚したものの、今は同僚のスチュワーデスと良い関係になっているベテランパイロット、ウィトカー。しかし生来の酒癖の悪さは今も治らず、その日のフライトもコカインとウォッカをがっつり決め込んだ状態で出発。しかし、運命のいたずらか機体が致命的な故障を起こし、墜落の危機へと見舞われてしまうと、彼は奇跡的とも言えるフライトテクニックで人気のない郊外へと不時着させることに成功する。当然、病院で目を覚ました彼は英雄と称えられるが、飲酒状態だったという事実は消せず、次第に追い詰められ、そしてまた酒の量も増えてゆくのだった――。いやぁ、これ、こんなにどっぷりアル中のお話だったとは思いもよりませんでした。元アル中の自分としては、こういう作品には弱いんだよね~。酔っ払ってロクでもないことを仕出かす→目を覚ますと情けない自分を発見して絶望的になる→そんな自分を忘れるためにまた酒を飲む→酔っ払ってロクでもないことを仕出かす→目を覚ますと(以下同文)。このアル中あるあるな悪循環は昔の自分を見てるようでほんと切ない。そんなどん底を這いずり回っていたろくでなしだったけど、最後の最後、ウィトカーは人として最低のクズになりそうなギリギリのところである一つの決断を下す。いくらろくでなしのクズ人間でも、いつかは光り輝く瞬間が来るかもしれないというメッセージに(元アル中としてはッ笑)深く心打たれました。ゼメキス&ワシントンの円熟の演出&演技も見応え充分な良作だと思います。うん、皆さん、お酒の飲み過ぎにはくれぐれも気をつけよう!
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-26 18:11:47)
1371.  シャドー・ダンサー 《ネタバレ》 
IRAの工作員として、兄弟と共にテロ活動に勤しむコレット。任務中、英国情報部員マックに捕まってしまった彼女は、息子の安寧と引き換えに内部密告者として働くことに。しかし、事前に計画していたテロ活動が当局の待ち伏せにより失敗に終わってしまった仲間たちは、次第に彼女とその兄弟たちに疑いの目を向け始める。追い詰められ、最後の望みとしてマックに縋りつくコレットだったが、マックもまた隠されていたとある真実により情報部内で孤立を深めていくのだった。確かに、あまりにも淡々と描かれた前半部分は少々退屈という側面は否めないけど、中盤以降のコレットとテロリストのリーダーとの息詰まるような遣り取りは充分に見応えがありました。まあ、マックとコレットが急にキスして愛情が燃え上がるシーンは、ちょっと唐突過ぎてびっくりしましたけど(笑)。もっと二人の関係を丁寧に描写してほしかったなー。でも、そこにさえ目を瞑れば普通に楽しめると思います。クライブ・オーウェンの抑えたシブい演技もなかなか光ってました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-25 00:26:02)
1372.  リトル・フィッシュ 《ネタバレ》 
トレイシー、33歳、ビデオ店勤務、独身、母親と共に借家生活、子供なし、犯罪歴あり、そして薬物中毒だったという過去あり。そんな彼女のロクでもない家族との閉塞感漂う生活を淡々と描いた人間ドラマ。麻薬によってひたすら堕ちてゆく人たちを描いた、「レクイエム・フォー・ドリーム」のような悲愴感漂う映画だと思って鑑賞してみたのだけど、こちらは徹頭徹尾、人間的魅力に乏しい登場人物たちの、はっきり言ってどうでもいいお話がダラダラと最後まで続くという、とっても残念な作品でありました。恐らく意図して、彼らの悲惨な過去の出来事をぼかして描いているのだろうけど、完全に失敗。主人公のヤク中だった過去も、弟の事故のことも、親父が落ちぶれていく原因もなーんにも分からないままだから、まったくストーリーに集中できなかったし。地味に豪華な役者陣が非常に勿体なかったです。
[DVD(字幕)] 3点(2013-11-25 00:05:43)
1373.  クライム・シティ 《ネタバレ》 
2002年、日韓ワールドカップ開催。正義感の異常に強い警察官が世の中の犯罪者を撲滅しようと日夜、奮闘していた。2006年、ドイツワールドカップ開催。金持ちの会社社長が犯罪者たちに誘拐され、地獄のような体験を強いられていた。2010年、南アワールドカップ開催。犯罪と貧困の悪循環から這い出そうと、一人の若者がボクシングの世界へとのめり込んでいた。メキシコを舞台にそんな三つの全く関係のないようなお話が同時並行的に展開されるクライム・アクション。三つのお話といいながら、実質、これって二つしか描かれてないじゃん!と思っていたら、実は…というこの構成はなかなか見事です。何処までも荒削りで映画としての見せ方で言えばまだまだ拙さの目立つ作品ながら、それでも今まで誰も観たことのないような映画を創ろう!というスタッフたちの情熱をビシバシ感じる意欲作でした。それだけに、黒幕である〝先生〟の正体が容易に想像できるところが残念ではありましたけれど。全編を覆う乾いた空気感、生きるエネルギーに満ち溢れた登場人物たち、疾走感溢れるスピーディーな画面構成。将来性のある、新たな才能の現出を予感させるなかなかの逸品でありました。お薦めです。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-24 23:37:36)
1374.  LOOPER/ルーパー 《ネタバレ》 
ルーパー、それは30年先の未来から送られてくる人間をただ黙々と殺し続ける仕事。ループ、それは未来から送り込まれた自分を秘密保持のために自ら殺し、その後、30年間の余生を保障されて引退すること。ルーパーとしてひたすら職務をこなしていたジョーは、とうとう自分のループの時を迎えてしまった。だが、一瞬の気の緩みから、目の前に現れた30年後の自分を思わず取り逃がしてしまったことから、二人のジョーのお互いの未来を懸けた戦いが始まるのだった。うーん、こういうタイムワープものの常として、ある程度の矛盾は仕方ないにしても、やっぱりちょっと設定に無理があり過ぎな気がするんですけどー。どうして未来の自分をわざわざ本人に殺させなきゃならんのか意味不明。そりゃ誰だってためらっちゃうつーの。それに後半の未来っぽさ皆無な田舎の農園でのダラダラとした展開にも興醒めでありました。こういう、近未来のF・K・ディックぽい設定は本来は好みなんだけどなー。残念ながら、僕には同じブルース・ウィリス主演の傑作「12モンキーズ」の劣化版といった印象しか残らなかったです。
[DVD(字幕)] 4点(2013-11-24 22:51:58)
1375.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
ジャンゴ!何処にでもいる黒人奴隷としてテキサスの荒野で野垂れ死にする運命にあった彼が、神のいたずらか謎の歯科医に拾われ、そして賞金稼ぎとして生まれ変わると、愛する女を取り戻すため、ひたすら悪人共をガンガン撃ち殺していくのだった!もういかにもタランティーノらしい、下品で猥雑で馬鹿馬鹿しいのだけど、それでも最高に面白くて最高に楽しいスーパークールなエンタメ映画でありました。前作の「イングロリアス・バスターズ」が個人的にあんまりハマらなかったのだけど、今回は見事にばっちりハマっちゃったよー、これ。2時間40分という長い作品で、しかもかなり単純明快なお話なのに最後までテンション下げることなく一気に見せ切るところはさすがっす!特にディカプリオとサミュエル・L・ジャクソンのもう余裕で楽しんで演じているだろうイカレキャラっぷりがツボでした。最後に満を持して(笑)出てきたタラちゃんが潔く爆死したトコなんかサイコーだぜ!もう一回、見ーよぉっと。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-22 18:00:24)
1376.  ザ・ディープ(2012) 《ネタバレ》 
1984年、アイスランドで一隻の小さな漁船が実際に起こした海難事故と、そこから奇跡的に生還した一人の男をドキュメントタッチで描いたサバイバル作品。うーん、とにかく地味でした。特にドラマチックな展開もないままに船が転覆してからは、ひたすら根暗のデブ親父が「ハァハァ」言いながら泳ぐだけという、テレビの再現VTRみたいな映像が延々と続きます。映画としては、さすがにこれはどうなんでしょうかねー。正直、ところどころ眠気を堪えるのが大変だったし。でも、あのいかにも寒そうな北海の荒波描写とかいかにも痛そうな断崖絶壁とかをブルブル震えながら進んでいくデブ親父の苦難の旅はなかなか見応えがありました。これって実際にあんな寒そうな海で撮影したのかなー。だとしたら、いくら積まれても絶対にやりたくない仕事の一つだわ、これ。デブ親父さん、ご苦労様でした(実際のほうの方にも)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-11-20 17:58:34)
1377.  ロスト・メモリー 《ネタバレ》 
女医として多忙な日々を過ごしていたハンナは、偶然、子供のころ大親友だったクラリッサと再会する。懐かしさから夫に浮気されたという悩みごとまで気軽に話しているうちに、子供時代を共に過ごしたとある島へと一緒にバカンスへと旅立つことに。しかし、そこにはハンナが何故か自分の記憶から完全に消し去っていたもう一人の友達マリアとの因縁渦巻く謎の過去が待ち受けていたのだった。中盤まではよくあるスーパーナチュラルなホラーだと思いきや、実はいたって現実的なサスペンスだったという、最近ほんとによくあるタイプの作品でした。でも、最後に明かされるこの真相ってちょっとあまりにも無理がある気がするんですけどー。「ええぇー!マジで?」と素直に驚きたかったのだけど、「いやいや、そんな面倒臭いことせんでもええんちゃうん…」と突っ込んじゃう気持ちのほうが強かったです。でも、謎に満ちたストーリー展開と孤島に漂う妖艶な雰囲気には充分に惹き込まれました。それに女性同士の一見とても仲が良さそうに見えながら、実はお互い水面下で色んな葛藤を抱えているという、女友達あるあるな設定もなかなか秀逸。こういう女の冷戦に巻き込まれたらほんと面倒臭いよねー。思わず自殺しちゃった弟の気持ちもちょっと分かる(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-19 18:44:44)
1378.  塔の上のラプンツェル 《ネタバレ》 
勤務先のアルバイトの女子高生が「ラプンツェル、あれ、ヤバかったです!もう最初から最後までキュンキュンきちゃいました!」とべた褒めしていたので、「どれ、じゃあ色んな経験をつんで酸いも甘いも噛み分けた中年オヤジであるわしのハートも果たしてキュンキュンさせられるかいのぉ~」と挑戦するかのような心持ちで鑑賞してみました。は、はは、見事に負けちまった…。ベタですけど、中年オヤジであるわしの薄汚れたハートにもちゃんとキュンときたではないか(笑)。確かに、童心に返りたい女子高生のハートを鷲掴みにするようなネタ(ラプンツェルのキューティクル感MAXな長い金髪、キモ可愛い相棒のカメレオン、最強の武器は何故かフライパン、そしてお調子者の泥棒とのちょっぴり切ない恋愛要素…)がてんこ盛り。ガミガミうるさいお母さんにうんざりしてる反抗期の女の子の心情にも憎いくらいに応えてくれてるしね。最後まで飽きさせない練られたストーリー展開、魅力的なキャラクターたち、適度なユーモア、そしてセンス溢れる美しい映像の数々…。こういう観客の求めているものをしっかりと把握して製作されただろうエンタメ映画も素直に素晴らしいと思います。先入観に捉われず、多くのわしのような中年オヤジの皆様にも是非観て貰いたい完成度の高い作品でありました。ラプンツェルのナイスなお転婆感が可愛いっす! でも、その職場の女子高生に「ありがとう、面白かったよ!」と伝える勇気はないけどね(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-18 11:54:13)(笑:1票) (良:2票)
1379.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
ハリウッドデビューを果たし、乗りに乗っている友人が高層ビルの自室でパーティーを開催するというのでロスへとやって来たジャロット。妊娠している恋人らと酔い潰れてそこで眠っていたら、突然、凶悪な宇宙人が襲来!容赦なく地球を征服しようという宇宙人と人間たちとの、種の存亡を賭けた世界規模の攻防が開始されたのだった!という壮大な設定なのに、何故かずっとその高層ビルの一室のみでお話が展開されるという、「どうだ!これがB級パニックSF映画だ!」と高らかに宣言するかのようなB級パニックSF映画。いやー、なんなんですか、このいったい何がしたいのかよく分からない頭の悪い宇宙人は。人間の脳を集めて何故か泥人形(?)へと移植して、案の定、簡単に反乱されちゃってるし。対する主人公たちもずっと部屋のなかに閉じこもって窓から外を覗いてるだけという薄っぺらさ。そして最後は「すんません!頑張ったんですけど、話を纏めきれませんでしたー!」と言わんばかりのやっつけ感MAXなオチ。は、ははは…。映画を観終わってこんなにも失笑してしまったのは久し振りです。でもまあ、ここまで徹底的にお馬鹿なストーリーをここまで真面目に映像化した、社会の無駄だと言われかねないスタッフたちのお馬鹿な情熱に敬意を表して5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-11-18 08:24:59)
1380.  きっと ここが帰る場所 《ネタバレ》 
かつて栄華を誇った、ショーン・ペン演じるロックスター・シャイアン。だが、若いころの自堕落な生活がたたってか、いまや精神的に不安定なしょぼくれたジジイとなってしまった。ある日、彼の元に30年間音信不通だった父親が死去したという知らせが届く。単身、葬儀に参列するためにアメリカへと向かったシャイアンは、そこで父のアウシュビッツでの秘められた過去を知り、そのまま父の無念を晴らすためにナチ残党を捜す行き当たりばったりな旅へと出ることに。いかにも天才肌で変わり者のそんな主人公の、目的は高尚なのに実際はゆるーい一人旅をユーモラスに描いたへんてこなロードムービー。こういう「どうだい?このユーモアとペーソスとシリアスが不思議に入り混じったセンス溢れる世界観はなかなか新しいでしょ」と観客にことさらひけらかすような映画って(確かに多少はセンスあることは認めますけど!)あんまり好きじゃないです!ホロコーストの扱い方もこれじゃ実際の被害者の方に失礼なんじゃないかと思いました。でもまあ、ショーン・ペンの今までのキャリアとは掛け離れた演技をいまだアグレッシブに追及するその姿勢には好感が持てたけどね。実際、彼にはこういう趣味があるんじゃないかとさえ思っちゃいました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2013-11-15 22:53:34)
010.05%
190.48%
2492.61%
31266.72%
424713.18%
532917.56%
648425.83%
732917.56%
821511.47%
9713.79%
10140.75%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS