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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
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自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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121.  ホビット/決戦のゆくえ 《ネタバレ》 
原作未読。遂に完結を迎えたシリーズ最終章ですが、よくぞここまで作り上げたなあと思いますね。ニュージーランドの雄大な風景にVFXのキャラクターたちを合わせ、ここまで壮大なスケールで描けたのはピーター・ジャクソン監督の手腕のおかげだったなと思います。『ロード・オブ・ザ・リング三部作』と『ホビット三部作』で製作期間を含めたら20年ほどになりますが、お疲れさまでしたと言いたいですね。ただ、今回の最終章はかなりショートカットした印象が強いのが残念。濃密に描かれてはいるものの、アレはどうしたんだろう?という顛末が気になるモノが多く投げっ放しな印象が強いです。『旅の仲間』に繋がるシーンや、ガラドリエル、エルロンド、サルマンの戦闘はファンにはたまらないモノがあると思いますが、尊厳を取り戻すも戦死したトーリンや王国再建に向けたシーン、モノに執着した感が強いスランドゥイルも評価を下げたままだし、『王の帰還』くらいとは言いませんが、終戦後の歓喜に沸く群衆や主要キャラのその後のフォローが欲しかったな。まあホビット(ビルボ)の物語としては良いのかもしれませんが、上映時間144分とシリーズでもっとも短かかったのも解せません。なので、もう一頑張りして、とっととエクステンデッド版を編集して出していただきたいところ。敬意を表してこの点数。
[映画館(字幕)] 8点(2014-12-14 01:01:17)(良:1票)
122.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
スター総登場お祭り映画第三弾。今回はついにウェズリー・スナイプスがファンの思惑通りの脱獄囚(脱税して収監された本人はちゃんと刑期を全うして出所)という設定で登場。思わずニヤニヤしていたところ、「なにしたんだ?」の仲間の問いに「脱税だ」の返しには大笑いしました。脚本担当のスタローンのセンスも良いですが、ネタにするあたり大人の余裕が感じられます。さらに、出演料でトラブって降板したウィリスに代わってまさかのハリソン・フォードが参戦。役どころでも「あいつの出番はなくなった」とブラックな事を言い放った当たりもウケました。「俺たちにはこれしか出来ねーんだよ」とばかりに熱血真っ向勝負型の古参連中と、時代に合わせテクノロジーを駆使する若手のチームも対照的だったし、新キャラとしてもそれぞれキャラも立ってたので良かったです。個人的にはスナイプスにはもうちょっとマーシャル・アーツの蹴りやソード系の見せ場が欲しかった気もしますけどね。アントニオ・バンデラスの軽妙なキャラも良いアクセントになってるし、メル・ギブソンがまた悪そうで悪役にハマってて迫力あって、これだけの面子を上手く使えてましたし面白かったです。 それにしても絵面がいちいちワクワクさせるんですよね。スタローンとハリソンが顔を合わせて喋ってるだけでスゲー!って感じだし、各所でいろんな組み合わせが見られファンもおおむね満足ではないでしょうか。突っ込みどころもありますが、このメンバーの迫力の押されて気になりませんね。
[映画館(字幕)] 8点(2014-11-02 00:23:32)(良:1票)
123.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
まずVFXの凄さに驚かされる。今ではSFやアクションなどでは当たり前になっていますが、動物園やTVで見たことが誰でもありよく知っている猿を、ここまでリアルで繊細で感情豊かに描いているのは本物の猿に演技させてるのかと思えるほど凄かった。WETA社の技術とパフォーマンス・キャプチャーでシーザーを演じていたアンディ・サーキスをはじめとした演者の成せる業か。 多くの猿が手話やたどたどしくも会話を出来るようになっており、創世記から10年でだいぶ人類に近づいているという世界。舞台のサンフランシスコにおいては、知能の発達した猿たちは壮大な自然の公園内で大きなコミュニティを作り社会を築き始め進化の過程を辿っている。かたや人類はウィルスにより激減し、免疫のある人間だけが残り少ない資源で細々と廃墟で生き永らえている。それぞれを交互に対比して問題点も描かれ、それらの小さな火種が徐々に大きくなっていく過程は前作同様に上手かった。アレだけの感染力を誇るウィルスなだけに世界各国で猿の下剋上が起きているんだろうな。次回が前日譚三部作の最後で、人類と猿がどういう結末を迎えるか誰もが分かっていますが、今作を担当して最後も任されている『猿の惑星』の大ファンというマット・リーヴス監督なら納得できる作りにしてくれそうです。それにしても、指導力も行動力もあり圧倒的なカリスマ性を感じさせるシーザーは存在感が凄かったな。
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-23 22:19:05)
124.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》 
今までの味方がほぼ敵になるという、これまでの流れをひっくり返す大ドンデン返し的な重要な物語。1作目で「ショッパイな」、としか思えなかったヒドラの方々が、ここまで根を張り侵食していたとは衝撃的でした。アイアンマンやソーのような、ズバ抜けたスーパーパワーを持っていない人間に近いキャップが主役なだけに、コレだけの大事件をどう収めるのか心配になりましたが、どんな困難な状況でも立ち向かい自分の信念を貫くキャップはカッコ良かったです。レッドフォードの悪役ぶりも決まってて骨太なサスペンス要素もあり、盾を使った肉弾アクションも迫力なので見ごたえありました。 今回は数少ない味方としてファルコンが出てきますが、空を自在に舞う彼がいればキャップのアクションも広がるし、アイアンマンと共闘しているみたいで良かったですね。
[映画館(字幕)] 8点(2014-04-27 02:02:55)(良:2票)
125.  ホビット/竜に奪われた王国 《ネタバレ》 
原作未読。今回は三部作の真ん中というコトでオリジナルの設定をだいぶブチ込んでいるようなので、原作を読んでいる方も楽しめたのではないでしょうか。なによりLotRの人気キャラのレゴラスが登場しますしね。彼によるギムリに関するコメントはウケること間違いないでしょう。レゴラス参加の煽りを食って他のキャラが薄くなる言うこともなく、それぞれが特徴を活かした活躍があり、バランスも取れているし相変わらず濃密なので見応えがありました。LotRとの連携も取れているし、よくここまで物語を膨らませてくれたなと思います。原作の熱烈なファンであるピーター・ジャクソンが監督で本当に良かったですね。
[映画館(字幕)] 8点(2014-03-13 21:06:11)
126.  ゼロ・グラビティ
ストーリーは至ってシンプルですが、近くなったり遠くなったり周囲をグルグル回ってみたりと無重力を漂うような抜群のカメラワークでカットが少なく長回しが多くあり、その場に居るかのような演出により臨場感が凄い。永遠に続いている宇宙空間の無音という静寂な世界や、慣性の法則に対する人間の無力さがリアルに描かれている。通信音や呼吸音など音楽が控えめなのも宇宙空間に放り出された恐怖を増幅させるのに上手い作用を起こしているな。色々と暗示しているシーンもあるので楽しめましたね。これはぜひ大きなスクリーンとサラウンド効果のある映画館で観て欲しいですね。特にIMAXの3Dで観たら大迫力だと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2013-12-13 23:23:13)
127.  かぐや姫の物語
日本人なら誰もが知っている竹取物語。それを高畑勲が作るとどうなるのか興味津々でしたが、今を生きる大切さを改めて伝えられた感じ。生きていればあらゆる困難が待ち受けるが、それに抗って精一杯力いっぱい生きろ!と。小さな頃に読んだり見たりした物語をより深く理解できた気がします。現役僧侶という変わった経歴の二階堂和美さんの作詞作曲の主題歌『いのちの記憶』は優しく強く語りかける歌い方で生きる歓びを歌い上げていて凄く良かったです。歌詞を読んでいると情景が浮かぶし余韻に浸れますね。水彩画や昔から伝わるや絵巻物のような画でそのまま動かしているのは他のアニメとは一線を画しておりインパクト大。登場人物の表情が豊かで優しく力強く、虫や草花、野山の木々など繊細で美しく描かれていて圧倒されるほど素晴らしい。キャストはジブリお得意の俳優メインですが一切の違和感なく物語に入り込めました。この作品に係わった人は作り上げた事を誇っていいと思います。海外にもぜひ持って行って日本のアニメの奥深さを広めて欲しいですね。
[映画館(邦画)] 8点(2013-11-26 21:12:26)
128.  クロニクル 《ネタバレ》 
ドキュメンタリータッチで描かれた超能力を手に入れた少年たちの悲喜劇。内気な少年が撮っているカメラの視線からなるPOV方式(主観撮影)の作品。そのカメラからの視点は力を得た少年の手を離れ、空を飛ぶ自分たちを映したり、他の人のカメラ映像、防犯カメラ映像、TVカメラ映像など常にカメラ映像で誰かの視点という手法なのはよく練っており、編集の上手さもあってお見事としかいえませんね。その視点が離れれば離れるほど状況も悪化していくし演出も非常に上手かった。 最初はチープな力も訓練を繰り返すコトにより超絶パワーを得る。心の闇に堕ち頂点捕食者になろうとした内気で気弱な普通の少年の境遇は分からないでもなかったが、他にいくらでも方法があるけどね。まぁ勢いであーなっちゃったんだろうな。共感できる方も多くいるんではないでしょうか。満足な人生をおくっている人は面白い力を得た程度、鬱積した人生の人は正義に目覚めるか悪に堕ちるか。どう転ぶかは強大な力を得た人の境遇でどうにでもなりますね。 しかしまぁお金はかけなくてもセンスと発想力で良い映画が撮れるというお手本のような作品ですね。 大手配給会社の作品でこの出来の良さなのにアメリカ公開から1年半以上も寝かされた上に2週間限定公開ってのは解せませんね。キャンペーンで1,000円均一ってのはお財布に優しかったですけども。
[映画館(字幕)] 8点(2013-09-28 21:22:27)(良:1票)
129.  少年H 《ネタバレ》 
原作未読。古くは『傷だらけの天使』『熱中時代』、後に結婚する伊藤蘭と共演した『あんちゃん』『事件記者チャボ!』『数々の2時間ドラマ』『刑事貴族』と各年代に常に主役として代表作を持つ、視聴率男の異名を持つ男、水谷豊。今では『相棒の杉下右京』が完全に定着してしまっていますが、今作では誰にでも公平に接し柔軟な考え方と強い信念を持ち家族を導く父親役。柔らかく抑えた演技で説得力のある理想的な父親像といえました。母親役を演じた国民的アイドルだった伊藤蘭。水谷豊との30年ぶりの共演が話題になっていますが、西洋かぶれ気味ながら(笑)、しっかり者で真っ直ぐで強い昭和の母ちゃんでした。その二人の愛情に包まれて育っていく子役の二人も凄く上手くて可愛くて頭を撫でたくなったな。 あの時代の国による情報操作、徐々に迫る戦争と空襲の恐ろしさ、軍国主義者が敗戦とともにあっさりとアメリカに迎合する民主主義者に転じる辺りなんかも家族の目線、少年Hの目線で綴られ分かりやすかった。小さな子からあの時代を生き抜いた方まで、多くの方々に観てもらいたい。
[映画館(邦画)] 8点(2013-08-16 23:17:01)
130.  キャビン 《ネタバレ》 
80年代ホラーによくあった学生のキャンプが舞台の映画…だと思ってたんですが、それを監視する謎の組織が早々に出てくるので、これは計画的でドッキリ風だけどどういう趣向なんだろう?とばかり考えていましたね。登場人物が実際に傷つけられ殺されていくのに、組織のコントロール室では普通の人間が楽しげに操作し登場人物を誘導していく。え?この人たち人間じゃないの?人知を超えた何か系? それが判明するのは生き残りの二人がエレベーターで施設内に入った後ですが、まさかホラーのお約束要素全てをひっくるめた裏側を見せられるとは思いませんでした。選ぶアイテムで、血祭りに上げる担当が決まるというのも面白い発想だし、色々とよく考えましたねぇ。 クトゥルー神話、殺人鬼、幽霊、魔物と、モンスターお祭り会場のような最後は、各種ホラー映画のキャラにオマージュを捧げているようで楽しかったです。まぁ最後は太古の邪神への生贄失敗で人類滅亡みたいですけど、コントロール室の人が言ってた顧客のホラーファンとしてコレはアリですね。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-12 22:42:37)(良:1票)
131.  ホビット/思いがけない冒険
原作未読。『ロード・オブ・ザ・リング』の世界観を存分に発揮しているのはピーター・ジャクソン監督の手腕によるものなんだろうな。製作過程で数々の難題にブツかった本作でしたが、世界中のファンが納得できる落ち着くべきトコに落ち着いてくれて安心しましたね。トールキンの原作『指輪物語』『ホビットの冒険』への愛を感じさせてくれる内容で冒頭のホビット庄の風景と音楽でニヤニヤしちゃった方が多いのではないでしょうか。壮大な『ロード・オブ・ザ・リング』へ繋がっていくお話としてとても重要な出来事も描かれており、小ネタも多いので集中していないと損をするかも。あと2作、どんなシーンが描かれるのか楽しみです。
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-27 00:19:40)
132.  エクスペンダブルズ2
スタローンの人徳なのか歴戦の勇者が集う作品となりましたな。1作目のオファーを蹴ったくせに作品のヒットを聞き付けると「出せ」と言ってきたヴァンダムには、第一回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に参加した選手をせせら笑っていたくせに、優勝し日本での大反響を見てコロッと言うコトが変わった人たちを思い起こさせてくれました。 前作では顔見せ程度だったシュワとウイリスも本格参戦し大幅パワーアップした今作は見所も満載で大いに楽しめました。それぞれの作品のセルフパロディ的な会話にもニヤニヤしましたね。しかしまさかチャック・ノリスまで担ぎ出すとは恐ろしい手腕だわスタローン。次作はぜひ2013年夏にはムショから帰還するウェズリー・スナイプスを参戦させてください。脱獄囚って設定ならバッチリでしょう。
[映画館(字幕)] 8点(2012-10-25 23:11:19)(笑:1票)
133.  最強のふたり 《ネタバレ》 
事故により首から下が麻痺している大富豪、スラム街出身の前科者という両極端の二人の物語。実話を基にしたそうですが、コレ系はどこまで実話なのか気になりますね。 誰もが腫れ物に触れるように自分に接するため鬱積した毎日を過ごしていた大富豪フィリップ。彼の前に要介護の自分にすら遠慮なくズケズケ物を言いつつも嫌味がなく、下ネタ+ブラックジョーク上等なドリスは人間味を感じられ新鮮だったんだろうな。介護人がいないと何もできない自分も人間らしく対等に扱うドリスによって心が満たされていく描写はとても上手く、素直にいい話だなと思えました。なので、どこまで実話なんだろ?と思っちゃうんですよね。どうなんだろ。 音楽も効果的かつ抜群にあってて、冒頭の『アース・ウィンド&ファイアー』の名曲『セプテンバー』でノせられてしまった感もあるかな。 フィリップを演じたフランソワ・クリュゼ、ドリスを演じたオマール・シーの満面の笑みを見てると心が洗われるようですね。ふたりが揃えば無敵。まさに『最強のふたり』でした。
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-22 22:36:51)(良:2票)
134.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
母と子の物語。勝ち気で好奇心旺盛で何をするにも楽しい姉の雪、臆病で引っ込み思案な弟の雨。ちょっとした仕草や言動などとても丁寧に描写しており実際によくいる幼い姉弟を見るようでした。小さな頃だと女の子の方が強いんですよね。その力関係がある程度の年齢で逆転するのも演出を含め上手かった。雪と雨の成長過程やそれに関わる人々、人生の選択に至る悩みの経緯、すべてを受け止める強さを持った優しい母親の花。想像して補完すべきところもありますが脚本も演出も優れていると思います。そして、それを包み込むような優しい音楽とエンディングの歌も抜群だった。 豊かな自然の中で奔放に生き生きと遊びまわる二人を見ているととても愛おしく、それを優しく見守る母親の愛と強さも感じました。母は強しだな、と。 宮崎あおいをはじめとした声優陣はとても上手く、キャラにハマっているので物語に集中できます。子育てに悩んでいる若いお母さんお父さんには特に観てもらいたいかな。素敵なおとぎ話でしたね。
[映画館(邦画)] 8点(2012-07-22 22:44:02)(良:3票)
135.  ドラゴン・タトゥーの女 《ネタバレ》 
原作未読、北欧版未見。北欧版は当時知ってましたが、いまいちピンと来なかったのでスルー。今回、フィンチャーが撮ったので観てみる気になりましたが、同じ人も多いんじゃないですかね。OPの移民の歌とともに流れるリスベットの心象風景を思わせる痛々しくスタイリッシュな映像美、158分と長めの本作を全く飽きさせないキレのあるカット割りや演出はさすがだなと思いました。 40年前の少女失踪事件、権力を持った一族の問題親子の異常性癖による陰惨な所業は、何不自由なく暮らし飽きが来ている下種の娯楽だったんだろうけど、リスベットとミカエルを引き合わせるだけの大したコトのないスパイスだったかな。 他人と接するのを拒否するかのように顔や身体にはピアスや入墨を入れ、モヒカンに眉毛脱色と尖がったパンキッシュなスタイルで身を固めるリスベット。その強面な外面と相反する内面の繊細さと脆さもルーニー・マーラは見事なまでに演じ切れたと思います。頭脳明晰な天才的ハッカーであり、受けた痛みの報復と狡猾さは狂気を感じさせる。でも健気さも同居するリスベット。ラストシーンの切なさと相まって愛おしく感じたのは私だけではないだろう。
[映画館(字幕)] 8点(2012-02-11 22:47:32)(良:2票)
136.  ミッション:8ミニッツ 《ネタバレ》 
量子力学に基づくプログラムで列車爆破までの8分間を繰り返す主人公。幾度も繰り返すたびに新たな発見と展開が生まれるという流れは似たような作品もありますが、今作は主人公の精神的な変化、幾人もの乗客の中から爆弾魔を探し出す過程、そして徐々に明らかになるプログラムなど丁寧に撮られていて面白い。平行世界や仮想現実、タイムトラベルなど科学的な理論は考え出すときりがないので置いておいて、素直に楽しめました。殺伐とした列車内の状況をあらゆる意味で救った主人公の選択も良いですね。脚本も上手いけど監督のダンカン・ジョーンズは前作に続いてセンスの良い作品を撮ってるなぁ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-06 17:35:59)(良:1票)
137.  電人ザボーガー
オリジナルは多少知っている程度で特撮モノはだいぶ長い間見てないですね。この作品の噂は知っていて、今さら『電人ザボーガー』ってどうなんだろう、と思ってましたが、知り合いから前売り券を貰ったので観に行きました。 OPのシグマとミスボーグの暴れっぷりからタイトルバックと主題歌、最初のバトルへの流れからして昭和特撮らしい熱さが全開で素晴らしい!特撮を見て育ってきた日本男児なら、この初っ端でニヤニヤしっぱなしでしょう。抜群の音楽、主題歌と止め画のカット割りがマッチしていてテンション上がりましたよ。主題歌、挿入歌はオリジナルのカヴァーですが、やっぱ昭和のアニメや特撮の曲は燃えるモンがありますね(良い場面でオリジナルもかかります)。 全体の3/5はあったような青年期が特に良かったです。青年期の大門を演じた古原靖久はゴルフの石川遼クン似ながら、「電ッ人ッ!ザボ~ガ~ッ!ゴ~ッ!」という熱血な掛け声や無駄に力が入ってる熱い口調、見得の切り方、アクションが様になってて「良いねぇ(笑)」と思ってたら『炎神戦隊ゴーオンジャー』という戦隊モノに出演してたそうでなるほどな、と。熟年期の大門役の板尾はあまり好みな人じゃないので、なんで主演できるんだろう?、と思いつつ見てましたが「喪失と再生」がなんで、完全負け組の枯れた役をやるにまぁアリなのかなとも思ったり。でもダウンタウン系の番組でコントをしている板尾に見えてしまうんだよなぁ。難点を上げれば監督の好みらしきグロとギャグがちょっと観る人を選びそうかな。まぁそれを引いてもオリジナルへの愛に満ち溢れている作品ですね。エンドロールも絶対に見るべし。
[映画館(邦画)] 8点(2011-11-01 22:31:15)(良:2票)
138.  一命 《ネタバレ》 
オリジナルは未見。 生活に困った浪人が裕福な大名家に押しかけ面倒を避けたい屋敷側から金品をせしめる狂言切腹が流行る時代。淡々とその切腹を願い出るいかにも貧乏浪人とした風情の半四郎。それを諭すように一人の若い侍の顛末を語る斎藤。回想を交え徐々に事実が明らかになっていく流れは巧かったし、美術や登場人物の凛とした所作の美しさも相まって見応えがあった。 武士の魂である刀を質に入れてでも助けたかった家族。それでもお金が足りず噂を聞き行った狂言切腹。それを、武士の建前を押し付け、無理やり竹光での切腹を強いる井伊家の虐めっ子トリオ。 流行りの狂言切腹に苦慮し仕官に抱えたり金品を与える、という行為を家臣の前では易々と受けられない名家の家老である斎藤の武士の面目を重んずる気持もわかるが、恥を承知で竹光の刀を差し妻子を助けてくれるように願いを乞う求女の願い、それを酌んでやらないのは何故だ?という半四郎の気持ちもそれぞれよく分かる。 武士としての面子や体制を重んずるならば、と虐めっ子トリオを峰打ちで倒し、髷を斬り、それを持参し斎藤に見せる半四郎。3人がかりでも打ち負かされ、おまけに武士の誇りでもある髷を斬られた虐めっ子トリオは己を恥じて逃げ隠れしているが、それはどうする気だ?という半四郎の問いが判明した辺りはゾクゾクとしましたよ。武士道がいかにまやかしで無駄なモノ、体勢を整えるだけのモノであるか、という内容ですかね。武士の見栄や建前を守る前に人間としてどうなのか。それを井伊家の人間に問うためにきた半四郎。ちょっと抵抗してはみたが、抜いた刀は竹光だったってのも良かったな。たんなる復讐劇に終わらないトコが素晴らしかった。
[映画館(邦画)] 8点(2011-10-21 22:11:16)
139.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
続編、リメイク、前日譚。ハリウッドのネタ切れによる安易な企画はよくありますが、名作『猿の惑星』の前日譚である今作もその系統かなと思ってました。しかし、よく練られた脚本と細やかな演出により、非常に納得のいく前日譚になっています。人間側の主要人物も良かったですが、アンディ・サーキス+CGによる猿側のリーダーのシーザーの感情溢れる表情や行動が良かったですね。 アルツハイマーの新薬を与えたチンパンジーから生まれた子猿。その子猿は新薬の効果を受け継いでいて知能もどんどん発達。その新薬をアルツハイマーの父に投与すると劇的な効果が表れるが、数年後には抗体ができてしまい症状悪化。そのため強力な新薬を開発するが人間には副作用があった。その新薬に隣人のパイロットが感染したコトにより世界各国へ爆発的に広がっていき、人類が激減し衰退するという流れも悪くない。 保護施設に隔離されたシーザーは虐げられた生活に見切りをつけ、仲間を教育しつつ新薬で覚醒させ自由を得るための戦いに出る。施設でのシーザーの叫びはグッときたな。ゴールデン・ゲート・ブリッジの向こうに見える人類の街並み(文明)を見据えるシーザーの画も良かったわ。無益な殺生はせず、統率力と行動力があり慈悲に溢れているリーダー。今の日本にも欲しいトコですねぇ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-10-07 21:25:59)(良:2票)
140.  アリス・クリードの失踪 《ネタバレ》 
オープニングから拉致監禁するまでの無駄の無さ、登場人物3人で繰り広げられる終始漂う緊迫感はお見事だった。初監督作品だというブレイクソン監督の演出力、テンポの良いカット割り、監督自身が書いたという脚本はとても優れていたし将来有望としか言いようがない。タイトルの由来も最後に理解できたけど、二人組の犯人のいきなりの「ブッチュ~」には吹いたし、同性愛者+両刀使いにしたおかげで物語に深みも出ていたな。しかし、よくやったなぁ。私には無理ですわ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-23 22:54:13)(良:1票)
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