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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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121.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
 スピルバーグはアメリカ人になってしまったのか?    アメリカに渡ったユダヤ人って別のちょっと高い所から見ているような気がするんです。  明らかにイスラエルにいるユダヤ人とは違う。  だから中立的な立場で平和的に考えられるのではとも・・  じゃあパレスチナ側をもっと悪く描けばよかったのか?  しかしそれではただの勧善懲悪の娯楽スパイ映画になるし、  この原作を使う意味がないでしょう。  そう考えてそしてイスラエルの非難を浴びながらもこんな政治映画を作った、  そんなアメリカにいるユダヤ人のスピルバーグは度胸があるなぁと・・  チラホラ見えるそれでもアメリカ人になりきれない苦悩が、  作中にも現れている気がするのです。  その苦悩は主人公の苦悩でもあります。  ドイツで生まれイスラエルに住む主人公モサドは、  現在はイスラエルを捨て名を変えてアメリカに住んでいる・・  作中の十字を切るシーンが?だったのですが、  そういう細かいところに隠されているのかも・・  こういうこともわかった上で観賞するとまた違うかもしれない。  高見の見物、理想論は日本人にも言えること。  だからあえてこの作品は調べてから観る方が入りやすい。     このふたつの民族がなぜ仲が悪いのかも、  何1000年も前のペリシテ人(パレスチナ)とヘブライ人(ユダヤ)からきていること、  遡ればダビテ王のころですから根が深いのです。  ダビテといえばキリスト以前の時代です。  何1000年も前から何をやってるんでしょうか・・  おそらくスパイ映画にリアル感がないなぁと思われている人にも、  娯楽の面でも楽しめるように演出されています。  私はカメラワークを観るのが好きなのですが、  その点でもこの作品はよくできていました。  車を使った演出は何度も出てきましたがうなりますよ・・  映像を重ねながらの心理描写もよくできているし、  160分以上ある作品とは思えないくらいでした。  ただ・・スピルバーグが作ったということで、  映画の中に個人的な葛藤が反映されて、  観客に答えをゆだねる曖昧な作風にもなったことは確か。  そんなに痛い(精神的にも)映画を作らなくてもと思えたり、  特にラストが曖昧で映像として問いかけで終わっています。  
[映画館(字幕)] 7点(2006-02-15 10:55:51)
122.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
チャップリン映画も観ないといけないなぁと初めて観ました。  人気の高い作品から選んだつもりなのですが、  こういった人情コメディは子供時代か年を取ってからのほうが、  純粋に観られるのかもしれません・・  「オリバー・ツイスト」がカルピス子供劇場みたいだったのでどうかなと思いましたが、  こちらの作品の方がよかったことは確かです。  トーキーも苦にはならないし紙芝居に音楽がついた感じ。  なにより音楽がとてもよかったです。  でもそんなに心の琴線にはふれなかった・・  この作品の評価としたら人情もの感動作というよりも、  コメディのセンスがとてもいいなぁとほのぼのしました。  笑えて残るコメディがたくさんあり、  独特のかくかくした早い動きがまたよかった。  特に好きなシーンがチャップリンの夢のシーンです。  後半にファンタジーになる世界なのですが、  ああもしかしたらこの飛ぶシーンが世界初のワイヤーアクションなのかもと(笑)  とにかくほのぼのとしていてかわいい映画で観やすいです。  チャップリン入門編にはよいかもしれません。  しかしどうも作品自体がいい話だけで都合よく終わってしまい、  感動して泣き笑いがおきるところまではいきませんでした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:51:31)
123.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
西村京太郎と小松左京を足して割ったような贅沢な作品。  のちの洋画ヒット作の「スピード」の元ネタとなったことでも有名。  前に夜中にやってたので気にはなったものの、  やはりCMが映画のテンポを邪魔をして楽しめないので、  借りてきちんと見直すことにしたのです。  面白い!  やはり邦画は昔はよかったと思う。  脚本も俳優もですがなによりこの作品は、  編集が素晴らしい。  洋画も含めてお手本にしてほしいくらい編集がうまい。  やたらと斜め構図の演出が目立ちますが、  古い洋画を大胆に邦画に反映したセンスのいいことといったら・・  邦画奇跡の作品といっても過言ではないのですが、  難を言えば宇津井健の最後のほうの正義感あふれる演出はどうかと。  あの(もし)というスピーチがなければ、  この作品を観る観客の想像に身をゆだねさせ、  娯楽作から社会派娯楽作まで高められたのではないか。  それはおかしいとかすっきりしないとか、  もし・・という解釈は観客の良心を呼び起こす手立てで、  それを映画の中で全部演出してしまうのは丁寧すぎだと思う。  ラストの画が見事でそしてそれまでの退廃的で観客に訴えるものがあっただけに、  そこは宇津井健の想像という使い方もできるので惜しいと思いましたが・・    今観るとチープな模型かとも見える場面もあるのですが、  そこはエアポートシリーズやカサンドラクロスのような感じで、  脚本がよいことと編集がうまいことの相乗効果で全く気にはならない。  おおまかには犯人側と国鉄側(JR)と刑事側なのです。  そして新幹線の中でのパニック模様。  時間と速度のトリックに科学のトリック、  そして最後には刑事側のトリック・・  最終的には「砂の器」をはじめとする松本清張的な演出。  邦画でこれほどドキドキしたシュミレーション映画は、  やはり他には小松左京ものくらいでしょう。   
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-15 10:49:59)
124.  生きるべきか死ぬべきか 《ネタバレ》 
真面目なのかコメディなのか紙一重という社会風刺コメディですが、  この監督のコメディといえばほとんどが下ネタに頼らず、  上品にきわどい風刺もバサッと冷酷に切り捨てたり、  本当にわかりやすいギャグもありますが、  シェークスピアなどの文芸の知識もいるという、  わかりにくいのにそれでも笑えるのは正統派のコメディだからでしょう。  よく本が出てきますが別に賢さを映画で見せようなどという俗なものでもなく、  その時代では映画の中に映画を出せない(影響は本から)という時代。  そこが安っぽくないのです。  特にこの作品では後々のスパイ映画によく使われているような、  本屋の中でのスパイ活動が面白く見事です。  アンナカレリナ・・そしてその本に挿む栞は写真・・  あらゆる媒体からおかしさを追求できる現代のコメディよりも、  日常生活の中からとてつもないバカな設定が生まれるのです。  まずその制作された時代背景を考慮しないといけません。    ギャグとはいえあのヒットラーをあそこまで茶化したことは、  見ている最中でもヒヤヒヤして笑えないくらいの緊迫感。  コメディなのに後半の大山ではもうドキドキもので、  本物のヒットラー(あくまでも映画の中で)の訪問した劇場で、  初めての主役を渡されたのは私がこの監督作でお気に入りの、  「桃色の店」のJ・スチュワートのよき友役、  「ニノチカ」のロシアの同志役フェリックス・ブレサート。  それもヴェニスの商人のあの役だった・・(大笑)  さてラストのオチを私たちはどう取りましょうか?  私はブラックに取って、  おまえの演技は観たくないんだよ!  と取りました(爆)  おかしすぎるよなぁ・・  素人のような大根役者が演じる最初と最後のシーンの絶妙さ、  その大根を演じる俳優は本当にうまいのです。  本当に怖いのはヒットラーなのか?  それとも彼女なのか?  それとも大根ゆえ受けない演技の役者役なのか?  恐ろしいくらいよく出来た作品。  ヒットラーの命令を喜んでゲシュタボは聞くから、  航空機から(ジャンプ)と総統の言われるまんま飛びます飛びます。  ドレスを着たヒロインは収容所でスポットライトを浴びたい役。  こんなギャグを戦争のさなかに撮るルビッチって・・  
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-15 10:48:01)(良:1票)
125.  フレンチ・コネクション2 《ネタバレ》 
前のがよかったせいもあって採点は辛め。  普通の刑事ドラマになっちゃってます。  観終わってまた1の終わりを確認し、  ああ1を観たあとすぐに2を観れよかったかなぁと・・  1で裁けなかった犯人の本当のアジトへ送り込まれる主人公。  前半は麻薬組織につかまり薬漬けにされるポパイを中心とした、  人間ドラマになっています。  配役もよいのですが、  やはり1のロイ・シャイダーとジーン・ハックマンのコンビのほうが・・  組織のボスはひきつづき出てきますし今回の方が出番が多い。  異国感のレトロさや不思議さは今回の方が上なのですが、  乱暴さで売っているというポパイも放火までいくとちょっと(苦笑)  この作品のラストで決着がつくので、  1の曖昧な終わり方後味の悪さが気に入らない人にはこちらの方が面白いかも。  結局1&2のセットで観る方が総合的には楽しいでしょう。  ただ、カメラワークが平坦になっている気がします。  前の監督はやはり「エクソシスト」の監督です。  暗さ怪しさもさることながら空間の使い方がうまく静と動が感じられた。  けれど今回は監督が変わり人物のアップが多く紙芝居を見ているよう。  薬漬けにされた主人公の苦悩だけでは現せないと・・   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:45:43)
126.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
オリジナル初期作に一番忠実ということで、  白黒のオリジナルを3回も観たのでした。  しかも最終的には目頭が熱くなるほど感動していたのです・・  期待はふくらみ近所で一番大きい複合型ではないホールに行きました。  しかも前から2列目です。両目に画面がいっぱいに広がります。   お話やセリフはまるっきりオリジナルのキング・コングとおんなじです。  もとは100分ないような短い作品なのですから、  いかに人間ドラマ(船員とか必要はないと思う)に時間を割いているか・・  島に上陸してからも船員のいざこざは続き・・  恐竜の場面も含めてなにか違和感を覚えました。  これって・・「ロスト・ワールド」ではないよね??  もちろんもとのキング・コングも恐竜は出てきますが・・  この出し方この作りは・・あちゃー!ロスト・ワールドだよ・・   思い出せば「ロード・オブ・ザ・リング」あれをテレビで観て楽しかったでしょうか。  こういう種類の映画は大画面で観るのが前提なのです。  ではなぜあの白黒のキング・コングはテレビで感動できたのか・・  白黒を見慣れていないからテレビ画面でも観られるのだと思います。  このカラーで劇場でしかも最前列で観たキング・コングは、  実は感動はできなかったのです。  ・・なんでだろうか?  やはり時間が長すぎて島に上陸するまで疲れたのと、  ようやく上陸してから恐竜映画「ロスト・ワールド」になっちゃったところ。  あとは主役ふたりが私はイマイチだったこと。  コングの顔がまるでヨーダのような細かいCGだったこと・・  恐竜のCGが色がまるわかりで景色から浮いていたこと・・  最後の感動シーンがくどかったこと・・  といっぱい不満はあるのです。  でも最終的には観て損はなかった。  たぶんこの監督がめちゃくちゃこの作品のファンだったんです。  そういう愛があふれていてそれがちょっとくどかった。  いい意味ではそれが痛いほどわかってちょっとひいてしまった。  登場人物でも映画監督が出てきますが、  全役者の中でジャック・ブラックが一番よかったと思いました。  この人の表情を通してピーター・ジャクソンの愛が見えてしまった。  お金を映画で稼げれば自分が撮りたかった映画が撮れる・・  そのとうりの作品だと思いました。   
[映画館(字幕)] 7点(2006-01-20 05:08:17)
127.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 
  自分がいなくなることや行ったことのない帰れない世界は怖いものです。  だから輪廻や天国を人間は夢みるのであって、  ほとんどの宗教はなんのリアリズムもない夢の世界を説いています。   この映画はリアリズムが理解できないとただ主人公がかわいそうとか、  周りの残される人に感情移入し泣かされてしまうかもしれません。  実際私もグッときたのですがその感動よりも描きたいことに興味を持ち、  しばらくしてまたこの作品を色々な角度から観てみようかと・・  たぶん次に観るときはまた評価が上がっているかもしれません。  今回は私は客観的に観て感心し感動しただけにとどまっています。  尊厳死を選んだ主人公に対し最後まで第三者の目でしか見られなかった、  考えられなかったその他の人々の気持ちは大変よくわかります。  これだけそれぞれの人々の気持ちをきちんと描写されている映画は珍しい。  共感できたふたりの女性のうち本当に添いたかった女性は、  われに返るあの演出はうまいとしか言いようがない。  そして神父の無責任な言葉は的をついており、  私は報道の自由が恐ろしくなりました。  同じ体の不自由な立場の神父がテレビ画面からメッセージを送る。  それは宗教を神を恐れさせるためではないにしろ、  結果的には本人や家族には偽善にしか映らなかった。  誰の立場もわかりすぎる説得力のある映画なのに、  主人公の立場には立てない自分はあくまでもその他の人と同じ。   ただ意義のある作品です。  いつかは誰もが考えなければいけないことを、  美化したり泣かせようとする作品ではありません。  映画の手助けという点では、  かなりうまいこと映画化されてるなぁと感心しました。  音楽がいいし映像も見やすく演出は「バーディ」を彷彿とした、  上空から飛ぶ鳥のカメラのソレです。   生きてる意味って何?  と問う作品が多い中で死ぬ意味って何?と問う映画は珍しい。  戦争や仕方のない理不尽な題材でこのテーマはあるけれども、  実話でもある(近年にニュースでありました)この作品は、  死への賛美や逃避でもないきわめて現実的な内容であります。  現実的であるがゆえに私は理解し興味を持ったのかもしれません。   
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 05:01:34)(良:1票)
128.  真夜中のカーボーイ 《ネタバレ》 
70年代あたりのアメリカン・ニュー・シネマという感じの映画。  確かにカメラワークも演出も今見ても新しい凝った演出。  しかし・・内容は音楽の割りにかなり暗いです。  私はこのあたりの作品があまり合わないのです。  けだるいハード・ボイルドといった感じで排他的な当時の若者の美学・・  これがどうしても入り込めません。  「タクシー・ドライバー」もそうでしたし「卒業」もそうでした。  この作品は「スケアクロウ」と「タクシー・ドライバー」を合わせた感じ。  スケアクロウのほうが感情移入もできたし、  なによりエンディングで泣くくらい感動しましたから、  あの映画には残虐性があっても友はまだ死んだとは言ってない。  どうにでも取れるラストの余韻が慰めになりました。  でもこの作品では同じようなノッポ&チビのコンビのある意味孤独なロード・ムービーなのに、  あまりにも哀しすぎてしかもあまりにも汚らしい・・  そのとことんまで汚い生活を描ききっているのは評価できますが、  どうしても映画の中には入ってゆけませんでした。  冒頭から流れる「風にふかれて」これはボブ・ディランのバージョンとは違い、  誰がカバーしているのかわかりませんが楽天的でよかったです。  主役のジョン・ボイドがどうしてもカウ・ボーイに見えなかった違和感も、  この作品の成功にはなっているものの大いなる違和感がありました。  アンジェリーナ・ジョリーのお父さんというのも知らなかったです。  スケアクロウのジーン・ハックマンのほうが無骨だけどよかったなぁ。  まあ普遍的ないい映画には違いないけれど、  好みにもよるでしょうね。  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-01-20 04:55:16)
129.  愛されちゃって、マフィア 《ネタバレ》 
またしても音楽がデヴィッド・バーン(トーキング・ヘッズ)♪ 映画が終わっても最後までポップな曲が流れ続けます。 しかしこの作品・・かなり俳優が豪華です。 ミシェル・ファイファーはどうなのでしょうか。 私はわりと好きな女優さんなのですがこの髪型このコスチュームは・・ すぐに殺される夫のアレック・ボールドウィン・・ わりとかっこよかったのになぜこの役なのか(トラボルタ似) ジョン・キューザック・・出てたのわからなかった! もちろん マシュー・モディーン目当てで観た作品なのですが、 この曲者濃い連中の中でひときわ存在感のないごく薄顔といったら! あまりに薄すぎて逆にドタバタ映画がまとまってるという好例。 観終わったあと記憶に残るのがこのごく薄マシューと、 派手ケバファイファーと、ボスの妻(ボスもよいが妻がホラー) その他の方はドタバタの中に消えていってイマイチ印象が・・ 監督もジョナサン・デミという大御所! このあと「羊たちの沈黙」で賞監督になるのですが・・ どこをどうすればトラボルタのギャングコメディみたいになるのか・・ やはり脚本かな? 贅沢すぎで詰め込みすぎです。 マシューがバック・トゥ・ザ・フューチャーのパパ似と言われていたのですが、 この作品ではマイケル・J・フォックスの役みたいでおかしかったです。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-20 04:53:55)
130.  ヘブン・アンド・アース 《ネタバレ》 
香港の俳優さんは北京語を喋っても広東語なまりがあるので、  同じ中国人でありながら上映では吹き替えられてしまうらしいです。  アンディ・ラウや金城武さえそうだったから、  この作品の中井貴一は素直にがんばってるんだ日本人偉い!と感心。    この作品のラストはほとんどの方が違和感を感じるでしょうが、  わりと私は大丈夫でして逆にもうちょっとそれなら全体に妖術とか入れてほしいと・・  「レイダース」のようなCGのまやかしは大うけしてしまい、  「ああ、レイダースだ面白い、ならばもっと全体に脅かしてほしい」と。  結局「西遊記」みたいな筋なんですからもったいないです。  もっと面白くありえないくらいなファンタジーを入れてほしい。  緑の湖や赤い洞窟(みたいな名前)とやらRPGのようで、  「ロード・オブ・ザ・リング」のような旅の仲間遊びもやってたし、  「アラビアのロレンス」のカメラワークそのまんまじゃないか!みたいな、  砂漠に馬賊にラクダの群れに・・そして異国の遣唐使中井貴一。  もっと面白く出来そうなお話でした。  中国の歴史映画ってここがだめなのかもしれないなぁ・・  ファンタジーを優先としたら「HERO」みたく絵で読めみたいになるし、  絵で魅せるのは当たり前と期待され、  お話も欲張って楽しませようとしたらこの時間は中途半端。  どこかB級活劇になってしまったのが残念だけど・・  割り切って冒険活劇として派手で脅かす演出をしてほしかったなぁ・・   その他の俳優陣では主役のチアン・ウェンと似た俳優さんがいてて、  見分けがつきにくく困った(笑)  ヒロイン役のヴィッキー・チャオは日本のビジュアル系って感じのかわいい女優で、  なんかジャニーズの滝沢君を女の子にしたみたいでした。  突っ込みどころを探して笑える映画ですし、  そんなに気難しい内容でもありませんし、  そこそこ見逃せばまあ楽しめる娯楽作だとは思います。  何かを学ぼうという気で観れば学べないこともないのですが、  それは本当にエンディングで演出されるシーンですので、  感情移入はできにくいかな。  「ラスト・エンペラー」のような高尚な映画でもありません。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-20 04:52:24)
131.  サイン 《ネタバレ》 
「シックスセンス」がホラーのうたい文句に反して、  最終的には泣かせるほどの感動作になり、  大衆の支持を得たのに対してこの「サイン」は・・  SFのうたい文句であるのにその怖さや不思議さが伝わらず、  抑揚がなく淡々としているけれど「アンドロメダ」のようなのめりこめる映画でもない。  子役が不気味に暗いのに怖さも感じない。  流れは「シックスセンス」に近い家族愛や魂救済映画。  シャマラン監督って・・  SFには向いていないのかもしれない。  家族愛を描かせたらスピルバーグよりずっとうまいのに。  ラストのオチについては異論もないし私は好きですが、  派手に自滅する世界が見たかったなぁ・・  とにかく後半から観ても十分わかる世界というのが、  それまでの演出や編集はなんなんだろうと思う作品。    人間ドラマはよく描けていて演出がつまらないSF映画と、  人間ドラマは破状しているが演出は面白いSF映画とでは、  どちらが観てよかったか??  ・・2005年の「宇宙戦争」とよく比べられるので興味で観ました。  SF映画とはやはり演出が大事なんだなぁと痛感。  「これは宇宙戦争だ」とホアキン・フェニックスが劇中後半で言うように、  攻撃こそ派手ではないけれどもこの作品も「宇宙戦争」なのだと納得。  しかし演出がまずい。  「シックスセンス」の監督作とは思えないくらい地味すぎて退屈。  テレビ映画かドキュメンタリーのような作りではSFの意味がない。  まだSFテレビ映画の「ヘキサゴン」のほうが面白い。  スピルバーの初期ホラー作なんですが・・  宇宙人の描写はどの映画にも賛否両論ですが、  この作品の宇宙人は・・笑えてしまう。  感動するシーンにもつながってたりするのに、  全身タイツ姿のようないでたち・・  しかし後半からの宗教的な(ギブソンはキリスト教で監督が仏教ですか)  運命ドラマはやはり「シックスセンス」の監督だ・・  ちなみにこのインド系のシャマラン監督は登場人物の一人でもある。  科学的な根拠も描くならば大雨を降らすラストはほしかった・・    しかしトム・クルーズとメル・ギブソンを変えて出演させたら、  この「宇宙戦争」「サイン」どうなったでしょうか??     
[DVD(字幕)] 4点(2006-01-20 04:47:11)
132.  プラトーン 《ネタバレ》 
人が狂う誰のせいでもない理由のせいにできない狂気は、  「戦争のはらわた」のほうがずっと優れている。  しかしペキンパー監督お得意のスロー映像の多用で、  娯楽と化してしまったのも事実。  後味の悪さやメッセージ性は「カジュアリティーズ」のほうがあった。  しかしデ・パルマ監督のあまりに直接的な描き方は後味の悪さしか残らなかった。  「プライベートライアン」これは売れるための作品で、  さすがに戦争の残虐性のあと人情ドラマは違和感があったが、  最終的にはこれで成功したし見る分には救いがあった。  「フルメタル・ジャケット」私はこの系統では一番の評価をしている。  ラストが戦争そのものの的を得ているから。    「プライベートライアン」の前半ほどのリアルな残虐性は必要はない。  「戦争のはらわた」のようなややこしい回想録もいらない。  わかりやすくストレートにベトナムの密林の中で何が起こったかを、  サスペンス仕立てでアクションもカメラ酔いしない丁寧さ切れのよさで、  十分恐怖やリアル感を出せている。  そして登場人物の本当にわかりやすい設定。  オリバー・ストーン自らの経験から自身が脚本を書いたのも説得力があり、  ざっと見ていくだけで登場人物の性格や生い立ちがよくわかる。  一番特筆すべきはテンポがよい作品ということだろう。  前半に生々しい戦場で民家を犠牲にするシーンで悲惨な現実を見せ、  兵士らがこの状況でだんだんと人格がむしばまれてゆく様子がわかる。  中半では間違っていなかった主役と犠牲になる兵士のサスペンスドラマ。  この ウィレム・デフォーめあて(最後の誘惑の演技で気になった)でこの作品を借りたのだ。  それまで手持ちカメラ中心の報道映像のようなリアルさだったのが、  ここで彼のために用意されたかのように、  スローモーションで丁寧に大切に演出される画面は、  後半の主役であるチャーリー・シーンの上官への復讐劇を予想させる。  見事な緩急ある演出である。  ただ・・この映画のラストに後味の悪さは残らなかった。  正義ではない。しかし間違いでもない。  でもそうなればいいと思いながら後味の悪さも期待した。  「二十日鼠と人間」のラストのような後味を求めたのだが・・  
[DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 04:41:19)
133.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》 
なぜなぜ、途中で面白くなくなったのか?? こういうジャンルのジェットコースターアクション映画は、 突っ込みどころを笑いながら観られるのでかまわないのです。 都合よく主人公たちが逃げとおせてお宝にありつく。 そしてぶっ壊される帆船やら街やらは映画ならでは。 面白いじゃあないですか・・ ではなんで飽きてきちゃったのか? アクションがひつこすぎ! 私は中華映画は映像のきれいさで好きなのですが、 中華アクションは同じことのひつこさで苦手です。 そんなノリがこの映画にあると思うのです。 山ばかりでしたしアクションシーンがいつ終わるのかと思うくらい長すぎる。 基本的にはこの映画は恋愛ではなくコメディなんでしょう。 そう見てみるとツボにはまるおかしいシーンがあったのですが・・ マシュー・モディーンの登場シーンがおかしすぎて、 何回もそのシーンを見直しました。 クリクリのパーマ毛かつらで変装した顔立ちは、 リチャード・ギアそっくり(ダビテ王の役のに似てた) 変装がばれて踊り場から落ちて囲まれて頭をたたかれるんですが、 この間合いは大うけしてしまった(そういうキャラなんだ・・) ジーナ・デイヴィスは女性なのにジャッキー・チェンなみの活躍で、 とび蹴りやらパンチやら顔関係なしのアクション(普通顔つぶれてるって) 男なのにマシュー・モディーンの役といったら、 後頭部をいい音させてたたかれるんです(お決まりのよう) 何回か続くとすっかりお気に入りになって(大笑い) この人・・「バーディ」や「フルメタル・ジャケット」の主役なのに・・ と笑えなくなってしまうくらいバカ映画に染まっていた・・(納得) なぜこのふたりはこんな映画を真面目にやってるのかと思うくらい真剣・・ しかし完全にジーナ・デイヴィスの映画なんだとその繰り返しに思いました(爆)  キャサリン・ゼタ=ジョーンズで観たかったなぁ(苦笑) このスタローンみたいな女性と頭いい役なのにマヌケな男性・・ 恋愛シーンになりそうな展開になるとまたコメディに戻っちゃう。 でもこのふたりだと恋愛には見えない・・女性が強すぎ。 ・・ん?結構気に入ってる作品かも。 ではなぜこの点?? 「1941」のようにバカ映画ですがぜ~ったい1941のほうがお金の無駄使いが快感。 「インディジョーンズ」のスピード感はあるものの女性が強すぎてしらけた。 
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:24:55)
134.  燃えつきるまで 《ネタバレ》 
また借りてしまったマシュー・モディーン出演作・・  若い・・しかしメル・ギブソンも若い!  実は私はアクションスターが苦手でして、  メル・ギブソンも初めて見たのです。  濃い・・です。若いんですけれど、ファンは多いんだろうなぁ・・  ごく薄マシューとごく濃メルが兄弟役とは(違和感)  メル・ギブソンも見方によったら好きなバンデラス(あの方はラテンだから平気)似。  でもやっぱり合わなかったなぁ・・  俳優で選んではいけない(爆)と考え方を変え、  お相手のダイアン・キートンを見れば・・  この人ゴッド・ファーザーのパチーノの嫁でした。  熟年恋愛ものや不倫ものが特に苦手な私にとって、  正当には観られない映画となってしまいました。  特にマシューとダイアンが並ぶと親子に見えてしまう・・  想定年齢は35歳・・には見えない。  よく似たタイプでミシェル・ファイファーだったらどうなんだろう。  ちなみに兄弟のふたりは25歳ですが・・メル・ギブソンは25には見えない。  恋愛ものはストーリー以上に配役で選ぶので難しい。  前に見たジョディ・フォスターとリチャード・ギアの映画は、  ふたりとも大好きなのにまったく違和感があった。  いや、難しいから避けてるジャンルでもあります。  そしてこの作品はというと脱獄の手助けをする所長の妻とメル兄が、  恋に落ち弟マシューと3人で逃亡するお話なんですが、  なんと実話なのです。   脱獄するまでがまどろっこしくていらいらしましたし、  どうしてもこの女性に共感も何も感じられませんでした。  いくら無実の罪で投獄されていた兄弟のためとはいえ、  兄を好きになってしまったとはいえ・・  その無実という事実は語られるだけでサスペンス的な面白さはない。  こういうのをメロドラマというんでしょう。  メロドラマを観ないのはいらいらして周りの迷惑とか感じて苦手。  現実的に見てしまうので違和感があるのです。  本人たちだけ不幸の主人公みたいで好きではないなぁ・・  これが歴史上の人物の話とかかなり魅力のある組み合わせでもない限り・・    後半脱獄してからはロード・ムービーのように都合よくいい人ばかりに恵まれ、  ある種の逃亡劇=冒険ものみたいで楽しめるし、  「俺たちに明日はない」のようなそれからのシチュエーションはよく出来ていた。     
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:20:01)
135.  ケープ・フィアー 《ネタバレ》 
 この監督は変に真面目でシリアスなものを撮らない方がいい(と私は思う)  アビエイターやタクシードライバーよりずっと、  このホラー風サスペンスやイエスの逸話の「最後の誘惑」のほうが面白く明るい。  この作品は私にとってはただ、ジュリエット・ルイスが出てるから観たい映画だったのです。  もともと中性的で理知的な女優さんが好きなのですが、  特に彼女は白雉役もできるし何でもできる演技派みたいなので、  他の作品も観てみようかなぁと興味を持っています。  最近好きになったマシュー・モディーン(もちろん男)にルイス嬢が似てると確信し、  借りて確かめたところ・・やはり年齢不詳性別不明なところが似ていた(笑)  いや、完全に出演者の中でも一番の存在感で、  アクの強いデ・ニーロさえも食っていました。  舞台でのやりとりなどの目の表情などは完全に食ってました。  この映画全体にエロシズムと暴力的な描写が多いのに、  なぜか暗く感じず恐怖よりもおかしくて笑い通しだったのは、  私がホラー好きだということもあります。  しかし根本的には復讐劇なのですから恐怖や嫌悪感は感じないといけない。  ・・あまり感じなかったのは娯楽が勝っていて最終的には、  デ・ニーロ出すぎ!  どこからいつ現れるかという見えざる恐怖なんて無視(爆)  もうひらきなおってホラーとして見ましたよ。  家政婦の姿ですでに室内に潜んでいたところなどは、  恐怖なんかよりも大爆笑もので「悪魔のいけにえ」のレザー・フェイスか!?  逃亡する車の底に張り付くデニーロはおかしすぎるし、  最後のほうなんかもう「13日の金曜日」ですよ。  あるいは「JAWS」状態で全く怖くも後味の悪さもない。  だからある意味楽しめたのです。  J・ルイスがセリフを言ったあとクレジットが流れますが、  最後まで観て聞いてゆくと・・  悲鳴が聞こえるんですよ。  そしてなぜかアンブリン(E.T.のマーク)  うわぁ~アンブリンなのこの制作って・・  これは・・おかしすぎて大うけしてしまったのです。     復讐劇の怖さや哀しさを味わいたいならば、  「ダークマン」のほうがお勧めです(サム・ライミ監督)  
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 04:17:27)
136.  パリ空港の人々 《ネタバレ》 
「ターミナル」の元と言われる本作がようやく見つかりました。  中古屋で売ってたのが高かったので借りようと探していたのですが、  買わないで借りて正解でした(つまらないというわけでもありません)  フランス映画だったので筋はともかく映像描写に期待したんですが・・  ものすごくギャップがあり1970年代くらいの映画に見えました。  まあさすがに先に「ターミナル」の豪華な俳優陣や演出を観てしまうと、  地味すぎるかなぁと思いました。  「大空港」「エアポート」シリーズと比べても地味。  お話自体は笑えてほのぼのします。  そして随所に「ターミナル」と同じ演出が見られます。  そこらでニヤニヤできるから見る順番が違うとどうでしょうか?  こちらを先に観ていたとしたら・・  やはり私は「ターミナル」のほうがいいなぁ。  なぜなら空港というところは閉鎖的ではあれどある程度の豪華さも必要かなと。  パリ空港とJ・F・ケネディ空港を比べても仕方ないのですが・・  「アパートの鍵貸します」のころのような作りはできなかったのでしょうか・・    一時外に出られるシーンもありますが、  パリの夜景の豪華さはあまり感じられなかった。  ここも「ターミナル」のラストの夜景が美しい。  しかし地味で面白みはありませんがラストはこちらが上でしょう。  ハリウッド映画にはないオチがあります。  ブラック入ってます。  このラストはフランス映画ならではとも思いました。  続編があるような余韻のある終わらせ方でした。  「ターミナル」を観た人でラストがどうも・・という人にはまた違う意味のラストが・ 
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-20 04:13:36)
137.  レディ・キラーズ 《ネタバレ》 
その中途半端さと結局は勧善懲悪になってしまったのに、  すっきりしない後味はまるで「宇宙戦争」のような脱力感。  これもまたいいんじゃあないかな。  結局のところ私はブラックなファンタジーが好きなのです。  ホラーがもっとあればいいかなとも思いましたが・・  特にラストの猫がくわえたある忘れ物・・  これは「ボディスナッチャー」の人面犬のような悪趣味で、  何回か巻き戻して確認し笑えました(という作業自体悪趣味かも)  監督の趣味の悪い策略にケッとしらけることなく楽しめたのも絵の色のおかげ。  キャストは主役がトム・ハンクスということで期待はありましたが、  このハンクスのこわばった偽善の塊のような演技・・うまい。  「ザ・プロデューサー」のケビン・スペイシーを思い出しました。  演技的にはわざとらしいんで今更うまいのはわかってるってとも思いますが、  仕切り屋、知識ひけらかし屋、うそつきと・・古風な嫌われ者を演じていました。  いい人ばかりを演じているハンクスをよく見てきたので逆に感心。  イルマ・P・ホールおばあちゃんも味があってうまかったのですが、  私がこの出演陣のなかでとくに興味を持ったのが意外と地味な役者。  ツィ・マー演じるベトナム?中国?の将軍。  この役者はなかなか面白く作品の古風さを再現。  古風な脚本と最新の役者と80年代ファンタジー映像の融合が私に合いました。  ハンクスのセリフ回しが舞台的でほとんどがE.A.ポーの詩や聖書からの引用。  ばあさんとのやりとりとかからもメッセージ性を探したのですが・・  結局はこういう普通にコメディでも聖書が出てくるんですよねぇ。  勝手に暴れて勝手に滅びる・・  それは「宇宙戦争」と同じ脱力感。  これがいい。  ばあさんは無防備で中途半端な悪人たちから守られた。  それはこの街の環境に適応できなかった侵入者たちのバカさ。  そして亡きじいさんが制裁をくだしてくれたのかもと、  ちょっとファンタジーが入るあたりに毒の少なさがあり物足りない。  「宇宙戦争」となんの関連性もありませんがちょこっと頭のスミに浮かべてくれると、  笑えないネタも笑えてしまいますよ。    あとDVD特典がよいのです。  ゴスペルシーンや楽器の紹介。  楽器制作紹介はギター弾きには当たり前に有名な人が出てきました。   
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 04:10:06)(良:1票)
138.  堕天使のパスポート 《ネタバレ》 
なんというか、映画がホルマリン漬けの色なのですよ・・  鑑賞中は食事しないほうがいいです(笑) 腎臓を売って偽造パスポポートを作り夢の国外へ・・ 社会派映画としてはわかりやすいんですが、 どうも描写がキモイのと主人公たちの本当は身勝手じゃあないのかという思いに、 共感もできなかったし逆に元締めである闇の支配人=仲介者のいうことが的を得てて、 悪い奴はわかるんだけれどもこいつの言う道理もわかるんだよ・・と、 私が日本人だから特にそう思ったのが正義や悪とかの問題ではなく、 そこで我慢できないものが他の場所を求めてもおなじ事の繰り返しだと。 本当に夢を追って新天地に生きたいならば他にも方法があるわけで。 その努力ができないならばそこで我慢して働けば?とちょっといらいらしました。 もちろん主人公の黒人はあとで無実の罪に国を追われたと弁明するも、 それは一部でもあり厳しい見方をすれば国にいられなくなったわけは他の移民にもある。 法の抜け道を通って別の安息地を探すのならまずはその償いを忘れてはいないか? それが無実というのは主人公の設定であり他の不法侵入者はどうなんでしょうか。 そこにふれてはいないしましてや自分が選んだロンドンが住みにくいからといって、 ひとつの腎臓を命の危険を犯してまで売る。 次の場所でも差別や法務局の監察から逃げるため残りの腎臓も売ったら、 何が残ると言うのでしょうか?? たぶんそういうことを問いかけたかった真面目な映画なのでしょうけれど、 恋愛が絡んだ演出がどうもモサッとしていてこれは自分らのことしか考えていないのでは・・ といらいらしながら後半に入ったのです。 そして最大に腑に落ちなかったのが、 彼女が本気でN.Yに行きたかった理由がイマイチ伝わらず説得力に欠ける。 工作員や不法侵入者のスパイサスペンスを期待したので、 やけにシリアスで暗い映画鑑賞になりました。 ただ、真面目に底辺でもがく人々たちのどうにもならない運命はわかりました。 音楽がよかったことくらいですね・・ デヴィッド・バーン と調べてわかったのですが、 彼の前いたグループがトーキング・ヘッズというのも知りませんでしたが、 このメンバーがバラバラに集まりユニットを組んだトムトムクラブというグループ、 それを調べてわかりちょっと嬉しかった。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-01-20 04:04:26)
139.  オリヴァ・ツイスト(1948) 《ネタバレ》 
正月公開されるリメイク版を観たいなぁと感心を持ちオリジナルを借りました。 この作品が元のようなんですが実はリメイクは多かったんですねこれ。 監督が「アラビアのロレンス」のデヴィッド・リーンということで期待。 しかも盗賊団の頭役が同じくロレンスのファイサル王子役のアレック・ギネス。 期待度が大きかったせいもありますが、 DVDであるにもかかわらず白黒画像が観にくかった。 白黒でもリマスターをきちんとしてある作品はきれいで観やすいのですが・・ こういう名作劇場、昔あったカルピス子供劇場みたいな名作は、 もっときれいな状態で観たかったです。 主役のオリバー・ツイスト役の子供は、 「太陽の帝国」のころのクリスチャン・ベイルみたいな顔立ち。 お話はわかりやすくも飽きない作りで、 悲劇でありラストはハッピー・エンドになるのですが、 冒険映画の要素もありやはりリメイクを何度もされる人気作というのはわかる。 2005年 オリバー・ツイスト  ・・まだ公開されていないのでなんともいえませんが、 映像がすごいみたいで、CGに頼らずに80億使って制作されたというのが興味。
[DVD(字幕)] 5点(2006-01-20 04:00:56)
140.  SAYURI 《ネタバレ》 
 大後寿々花は日本人であって「さゆり=千代」を演じていますが、  華はあるものの憂いや寂しさはあまり感じられないツィイーを食っていました。  日本人から見たひいきかもしれませんがやはり主役は日本人がいいなぁと。  ツィイーは「LOVERS」の方がよかったです(中華映画だから当たり前ですね)  しかし彼女の目の演技はやはりうまい。  けれどもさらに大後寿々花の目の演技のほうが上回っていたということ。  彼女の頼りなげでいて無垢な目はある意味怖いです。  あとの俳優で気になったのが コン・リーのきれいなこと。  性悪女の役なんですが私は彼女のような昔の中国美人は好きですね。  昔のチャイニーズ・ゴースト・ストーリーもこういう顔立ちの人だったと思うんだけど・・   ミシェル・ヨーは日本人にいてそうな顔立ちのタイプで、  役的にとてもおいしいいい役で好感が持てました。   渡辺謙と役所広司・・  どちらがどちらかわからなくなるくらい濃い(爆)  まあ私の日本の俳優の好みも中井貴一みたいな薄いのが好きなもんで・・  このふたりを一度に出さなくてもと思いましたね。  ちょっとくどかったかな・・  桃井かおりは思ってたよりガクッときました。  たぶん日本語で日本の映画ならもっと艶っぽくいい味が出ると思うのですが・・  この桃井かおりといい最初の方の千代の(さゆり)少女時代といい、  思いっきり「千と千尋の神隠し」をだぶらせたのは私だけでしょうか・・  工藤夕貴はさすがに英語がうまくて(うわ英語ペラペラで逆に違和感)と変に感心。  あとよく似た雰囲気を感じ取った映画をご紹介。   「エリザベス」・・しかしエンディングで(この映画はある国の女帝の物語ではなく・・)  と解説されたので(そうだよね~)と納得したものの、  やはり白塗りで名を変えてのし上がるサマは、  規模は違うし内容も違えどもエリザベスのケイト・ブランシェットを思い出した。  このエンディングで少女時代の回想をだぶらせる演出(グリーンマイルなど)手法は、  私が特に昔から好きな手法であります。  最後にいい場面を持ってくると映画自体がその人の一生を見たような重さがあるから。  まあここに少女時代のさゆりを持ってきたあたりに、  この映画の本当に描きたかったことが凝縮されていると思います。  
[映画館(字幕)] 6点(2006-01-20 03:59:28)(笑:1票)
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