121. リング0 バースデイ
貞子が瞬間移動で追ってきて"先回り"のシーンで、会場中「ひゃ~!」という悲鳴が響き渡った。それだけでも観た甲斐があった。 [映画館(吹替)] 6点(2005-11-27 02:59:03) |
122. 香港極道 野獣刑事
コーリー・ユン主役の刑事ドラマ。万年巡査でうだつの上がらない父親(マ)と、同じ職場で父親を尊敬しながらも反発し暴走してしまう息子(ダン)の物語。顔をあわせりゃ喧嘩ばかりだが、陰から息子を案ずる父親をウー・マが、また尊敬の気持ちを素直に出せない不器用な男を哀愁のある顔でコーリー・ユンが好演しております。/と、あくまで父子ドラマ的側面が強く、アクション面では殴り合いやガンアクションに重きを置いていて、クンフー要素は薄いです。/この父子の設定はユン・ピョウの「Mr.ハー」で演じていて、そこからエピソードを膨らませて一つの作品にした感じですね。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-18 22:22:17) |
123. ガンヘッド
中学生の頃観に行きました。私にはむしろボトムズやダグラム等リアル系ロボットアニメを通過した後の、人型ではない、二足歩行しない、兵器に近いロボットだからこそカッコよかったです。火花ととことん油臭い世界観、無骨なフォルム、ハードなロボット物としてはけっこういい線いってると思います。/まぁあくまでロボット好き少年の為の映画だし、これを観た当時の感想ですから、今の目で観れば子供騙し的な部分や粗が見えてくるとは思いますが・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2005-11-18 00:06:01) |
124. ドラゴン・イン 新龍門客棧
バサバサバサ、ヒュンヒュン、キンキン、バサバサバサ・・・もう暗い部屋のなかでどんなことになってるんだかまったく分かりません。結果が映って「あぁ、こんなことしてたんだな」と薄々分かる。いや明るい場所でさえ、どうなってるのか分からないシーン多数。とにかくこのアクションシーンは受け付けなかったです。/一つの宿屋に集まった4つの勢力が息詰まる駆け引き─ってのはすごく興味をそそる設定なんですが・・・。一筋縄ではいかない顔したそれぞれの人物の描写や人間の生々しさみたいなものは、後の「ブレード/刀」に繋がってるようにも見えますね。(ラストバトルでのやりすぎなほどの逆光も) [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-16 20:40:32) |
125. 予言
《ネタバレ》 これ、ホラーじゃなかったのね。やっと子供助けたと思ったらそっちかい!のシーンは思わず「ォゥ!」とつぶやいてしまったので+1点。自分の運命を知って「どっちにしろ地獄だ」と絶望していたのに、元妻と一夜を共にしただけで、翌朝スッキリした顔で「まぁなんとかなるさ」とポジティブシンキングに変わっていたのはちょっと笑ってしまった。 [DVD(吹替)] 5点(2005-11-12 14:59:47) |
126. 十福星
《ネタバレ》 これ、けっこう大笑いしながら観られました。いままでの福星シリーズでは、必死に笑わせようとしているのが見え見えでスベってたり、いつまでもぐだぐだとしゃべりで笑いをとってる場面でも、字幕では伝わりきらずに何のことやらさっぱり分からないことが多々ありましたが、この作品は格段にテンポよく、軽妙な掛け合いは字幕で観てても十分笑えます。新しい5人のメンバーのまとまりも良かったし。(ビリー・ロウはちょっと大人しめか)/作品中格闘シーンを一手に引き受けているアンディ・ラウはかなり大変そうですが、ラストの松井哲也とのクンフー対決も見応えあり。が、最後の最後でサモ・ハンがジャジャン!と出てきて倒しちゃうのは「そりゃあんまりだ」と思った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-10 02:42:40) |
127. レディ・ハード 香港大捜査線
冒頭から中盤までは、これが見せ場だ!というシーンに乏しく、ちょこちょことアクションシーンが繋がってる感じで進みますが、ラストはどこかで見た組み合わせのボス&用心棒2人+多数の手下vsミシェル、シンシアの壮絶なるクンフースタントが始まります。/バック転しながらガラスに突っ込む、前転しながら木枠の角に落ちる─と、この辺はこの頃の香港映画ではよくある光景(十分スゴイ)ですが、しまいには3階から前転しながら2階の踊り場の角に腰を打ち、頭から1階へ─という命がけの生身スタント。名もなきスタントマン達の数々の"落ち芸"に賛辞を送りたいと思います。やはり香港映画の中では、「プロジェクトA」で幕を開けた「スタント・ルネサンス」ともいうべきこの時代が僕は一番好きですね。 [DVD(字幕)] 8点(2005-11-03 23:31:55) |
128. ニューヨーク1997
《ネタバレ》 いつ盛り上がるんだろう・・・と思いながら1時間20分経過、「お、ここから大逃走劇が始まるのかな?」と思ったら追ってくるのは1人だけ。とにかく設定に期待させられた割に、潜入してみたらスケール小っちゃ!という印象。/スネークは、無骨なら無骨なりに、ある信条を持って行動している─というところを印象付けるシーンがあれば良かったんですが、無骨というより無口過ぎて、この男がどんな人間なのか最後まで分からなかったです(ラストのテープすり替えでちょっと分かるかな?)。しかもこの男じゃなきゃできない!というほどの任務をこなしているわけではないような・・・。/この辺の映画のB級センスが分からない人間ではないのですが、これは「あはは、くだらねー」と笑いながら観るのが作法なんですかね? 捕えられた後に、お約束のように特設リングで大男と戦うシーンになったのは、さすがに「あはは、くだらねー」でしたが。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-03 23:19:22) |
129. 鬼喰う鬼
《ネタバレ》 『鬼打鬼』『人嚇人』『霊幻道士』等を作ってきただけに、それらの要素をうまくミックス、ストーリーを練り込み、さらに一段高い傑作に仕上がってます。/魂が抜けて何もできなくなったサモ・ハンに女の霊が乗り移って悪徳道士と戦うシーンは、『鬼打鬼』『人嚇人』で見せた設定をさらにうまく使っていて、霊が体から出たり入ったりという複雑な状況を見事に撮りあげています。/そして、なんといっても悪徳道士の使ってくる術のおぞましさ。ゴッキーの詰められた壷に手を突っ込み、グワシっとつかんで取り出すわ、ゴッキーで蘇生した死体の首を引っこ抜くと中からゴッキーがボロボロボローっ、仰向けのまま動けなくなったサモ・ハンに、首からゴッキーを垂れ流しながら這い寄ってくるなど、ゴッキー尽くしのシーンがあるので、ゴッキー嫌いの方は失神覚悟で観てください。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-10-24 00:37:42) |
130. キョンシー大魔王
霊幻道士の原案を手がけたホァン・イーという人が監督した作品で、霊幻道士と似通ったシーンが所々ありますが、最大の敵となるキョンシーが、金色の板に身を包んで埋葬されたリアルなミイラという感じ。/自分の弟子が行方不明になってるのに探しもしなかったり、あげくにキョンシーになってしまったのに、悲しみもせず札を貼る道士に思わず「おいおい・・・」と。他にも意味不明な行動を取る人物が多いです。/ベタなギャグ満載で、チャーリー・チョウ&ト・シウミンのおマヌケコンビのドタバタはかなり笑えます。そしてニワトリキョンシーのシーンとエンディングに使われている「クワックワ~クワックワ~♪」の脱力テーマソングも聴きどころ。2日くらいは耳に残るでしょう。シン・フィオンのキョンシー姿も貴重。キョンシー物としてはしっかりできてる作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-23 19:25:17) |
131. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
元祖の「ポリスストーリー」を平均点で上回ってるんですね。しかし、んー・・・恵まれすぎた若者たちがゲーム感覚で犯罪というのは、日本ではもうやり尽くされちゃってて新鮮味ないし、アクションシーンは「レッド・ブロンクス」だか「ナイス・ガイ」だかでやってたような・・・という印象しか残らなかったです。/評価高かったので期待してDVD発売日当日に購入しましたが、とにかく最後まで全然気持ちが盛り上がらずに観終わってしまいました、残念・・・。/最近のジャッキー映画、取り憑かれたようにカラフルな小物がザバーッと散乱するシーンが出てきますけど、何なのでしょうか?? [DVD(吹替)] 5点(2005-10-20 20:17:43) |
132. バタリアン2
前作は、人物のドタバタっぷりが怖さと笑いの絶妙なバランスを醸し出していたのに対し、この『2』は「さぁ笑うシーンですよ」とばかりにゾンビ共がしょーもないジョークを撒き散らす。ゾンビ達の悪ノリと、登場人物の笑わせるためのオーバーな演技とバカ騒ぎには失笑せざるをえません。ガスの広がり方も実に単純。/ファミリー向けに、機転の利くキッズが活躍するただのモンスター映画にした代わりに、前作の巧妙なギミックを全部白紙に戻しちゃった駄作。 [DVD(字幕)] 3点(2005-10-14 02:02:02)(良:1票) |
133. バタリアン
ガスが広がるまでのアイデアが秀逸。焼却炉から漏れる煙が芸術的。警官にアメフトばりのタックルかますゾンビが笑撃的。 [DVD(字幕)] 9点(2005-10-14 01:09:45) |
134. マッドマックス2
《ネタバレ》 こういった強烈描写で一点突破的な映画が私の大好物なんですが、その中でも最高峰に位置する作品。/いまやすっかり話にも聞かれなくなったノストラダムスですが、当時の予言ブームと相まって、1999年が訪れた時こういう世界が到来するのを恐れおののきながら過ごした小学生がどれだけいたことか。その影響力を考えると10点差し上げずにはいられません。/ラストのカーチェイスで、最後尾にフックをひっかけたもののバランス崩してゴロンゴロン引っ張られるシーン、マックスが運転手を射殺していうことを聞かなくなる車の描写は最高です。/後ろの車から手で投げた槍が前方の車の運転手の背中に刺さる(何の役にも立たずに死ぬパッパガーロ)とか、運転席むき出しの車でマックスが乗るトレーラーとガチの勝負(なのか?)に出るヒューマンガスの謎の行動など粗はありますが、そんなの気にしない! [DVD(字幕)] 10点(2005-10-08 11:51:17)(良:1票) |
135. タイム・ソルジャーズ~愛は時空(とき)を超えて~
明の時代から輪廻盤という装置で時代を飛ばされる上に、氷漬けにまでなってしまうという、無駄に豪華な二重タイムスリップによって現代によみがえる強姦魔フォンサン(ユン・ワー)と、それを追う宮仕えの親衛隊士フォン(ユン・ピョウ)の追っかけっこアクション。/このテの映画は安っぽいストーリーになりがちですが、珍しくヨゴレ役をこなしているポーラ役マギー・チャンと清廉潔白で真っ直ぐなフォンとの交流はよく描けていると思います。/ラストバトルも1対1にしてはたっぷりあり。フォンサンが現代の武器を過去に持ち帰ろうとする場面で、テレビや炊飯ジャーまで持ってきてるのはギャグなのか天然なのかものすごく気になります。 [地上波(字幕)] 7点(2005-09-29 20:42:48) |
136. 天山回廊 ザ・シルクロード
蜃気楼に現れた美女を探しに行こうとする男と、その誇大妄想に「親友」という理由だけで付き合わされる男のアクション・アドベンチャー。/「そんな無茶な~!」というアクションの連続で、特に"爆破する所に人あり"というくらいギリギリな爆破スタントは凄まじい。この映画に限っては、爆風を体に受けて吹っ飛ぶくらいの距離がちょうどいいようです。/ギリギリどころか、たまにモロな場合もあり、バイクで走っていて後方で爆発、バランス崩しながら空中に投げ出され、乗ってた人が地面に叩きつけられた地点で"ちょうど"2発目ドッカーン・・・。/人の数には事欠かない中国ならではの人海戦術、やっと探し当てた美女(会ってみたらドS女盗賊)との死闘。最後は銃撃、クンフー、爆破スタントが渾然一体となり芸術の域に達しています。/主役のユー・ロングァンの顔といい格好といい、変身前の快傑ズバットにそっくり。 [ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-19 17:36:36)(笑:1票) |
137. ランド・オブ・ザ・デッド
"ゾンビ"というものが、一体何を象徴した存在なのか、解釈は人それぞれだと思います。ある時はチカラを持つ者に対する復讐者であり、ある時はただ目の前にある資源を食い尽くしていくイナゴのような矛盾した存在であり、ある時はこの地球上で日々繰り返される殺戮により、地獄から溢れ出すほどに膨大になった霊魂の象徴だったりするわけです。/『えじき』までの3部作は、そういった色々な側面をそれとなく(←これ重要)、また人間同士のエゴ、業というものをストーリーに織りまぜることで、ただのホラーではない傑作映画として語り継がれることになったのだと思います。/それが今作でゾンビ達は"虐げられた者達の代弁者"とばかりに、"自ら"行動を起こします。いままでのロメロゾンビに見られた、色々な側面を象徴する不条理な存在ではなく、ある種の政治的主張を背負いながら、富の象徴である高層ビルへと行進するゾンビ達が陳腐なものに見えてしまいました。/そして正義感あふれる{カッコイイ}主人公の活躍。そこには人間ゆえの業やぶつかりあいによるドラマは存在せず、勧善懲悪のヒーローアクションとしての印象しか残りません。/グロシーンも『えじき』に比べると目を覆いたくなるほどのシーンは無く、デニス・ホッパーの最後くらいスゴイの見せてくれるのかと思ったら・・・。/今回メジャーゆえに求められた"分かりやすさ"が悪い方へ出てしまったという印象。ロメロゾンビとしての重みや余韻を感じない残念な作品でした。 [映画館(字幕)] 6点(2005-09-08 23:43:39) |
138. 香港魔界大戦
《ネタバレ》 ユン・ピョウが自身のプロダクションを立ち上げ、初の監督もこなした作品。・・・ですがユン・ピョウならもっとできるだろ!といいたくなる。ストーリーは悪くはないけど、アクションシーンすべてが消化不良気味。/最後ユン・ワーとの戦いも意外性のないアクションが続きますが、剣対決になりユン・ワーが突きをミスったところを横からバッサリ腕切り落としはエグすぎます!この作品最大の意外性でした。/世界を征服できるパワーが封印してある壷が『できるかな』のゴンタくんに似てます。 /【ラロシュさん】ユン・ピョウ一行が空港に着いた時にすれ違う黄色の服がジャッキーで、日本語で「スミマセン」とつぶやいてます。 [DVD(字幕)] 4点(2005-08-13 18:35:39) |
139. 斗え!デブゴン
《ネタバレ》 この「斗え!デブゴン」という邦題をつけた人は、きっとサモ・ハンが最後に大暴れしてくれると思っていたのでしょう。ラストのボスを前にして「え?サモ・ハン闘わないの?」という担当者の叫びなのです。「斗えよ!デブゴン!」という。/冗談はさておき、これはストーリー上レオン・カーヤンに比重が置かれている作品で、捨子だったレオンが、ある優しいおじいさんに拾われ、そのおじいさんの実子である兄の片目を事故で潰してしまった負い目から、意地の悪い兄に何をされても逃げ回り、我慢を重ね、ついには愛する妻が死んでしまったことで、最後に怒りが爆発、兄との死闘を演じます。/サモ・ハンは、強くなりたいという願望を持ち旅をしている時に、町でレオンを見かけ弟子入りするお調子者の役で、サモ・ハンが気に入らないことを言うたびに、生真面目で瞬間湯沸かし器のようにすぐ怒るレオンの顔がアップで、頬の筋肉をひくひくさせるシーンがやたら出てきます。/そんなレオンとサモ・ハンの喧嘩が始まり、「もう勝手にしなさい」とサジを投げる奥さんの横で必死に戦う男2人の図がなかなか面白かった。/ラスト直前の「えっ!」と思わせる展開から、ラストバトルはお互い血ヘドを吐きながらの死力を尽くしたガチンコ勝負。アクションシーンたっぷりの良作です。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-07 20:03:52) |
140. イースタン・コンドル
よくテレ東でやっている「地獄のなんたらコマンドー」的な戦争アクションと、クンフーを見事に、とはいえないものの融合した意欲作。/爆破シーンなどはけっこう金かけてるなぁという感じで、キャストも錚々たるメンバー。/中盤からやっと出てくるユン・ワーのキャラが面白すぎ。冷酷で、神経質そうで、ピッチリ横分けで、丸眼鏡で、常に扇子をパタパタさせて、キヒヒヒヒと笑う。このキャラがひじょーにもったいない。どうせなら最初から登場させて、サモ・ハンの部隊と追いつ追われつのストーリーにした方が、もっと面白くなってたかもしれません。/エンディングの「We Are The World」風な歌が、この作品に全然マッチしてないんですけど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-30 22:24:52) |