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コメント数 1963
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121.  キューポラのある街 《ネタバレ》 
まず最初に私は吉永小百合が苦手である。この映画での吉永小百合演じるジュンたけど、確かにこれを観ると吉永小百合ファンがこの映画だけでも増えたに違いないでろうということを思わずにはいられなくなる。そのぐらい魅力的に描かれている。しかし、それでも私にはこの映画は確かに名作かもしれないけれど、好きか?と聞かれると困る。見ていて何とも辛い映画である。北朝鮮に対する見方、捉え方が余りにも客観的であり、理想とする社会主義的な雰囲気、そういうものが何とも辛く、辛いと言えばあの少年達の中の一人、北朝鮮人の少年が日本人である母親に対して抱く感情、むきだしの演技においても凄く見ていて辛い。そんな辛いシーンが多い中で健気な少女を難なくこなして見せている吉永小百合、これは明らかに吉永小百合のための映画だと思うし、吉永小百合ファンにとっての彼女の全ての出演映画の代表作であり、主演映画の中でも最高の映画であるだろう!それを否定する気持ちは一切、無い。それでもこの点数が限度なのは、しつこいようだけど、辛い場面の画き方、日本と北朝鮮との差別的な画き方が好きになれない。時代を読み取る力を持っている映画として日本映画史上に残る名作であるとは思うけど、色んな意味で引っ掛るそんな映画である。よって厳しいかもしれないが、この点数が精一杯です。
[DVD(邦画)] 6点(2010-04-05 22:51:24)
122.  山猫 《ネタバレ》 
この映画は人間の美しいものに対する嫉妬と、自分が年老いてしまった事への哀しさ、空しさ、それこそがこのヴィスコンティ監督が描こうとしてた世界、それはこの監督の他の映画でも見られるように人間はいつかは必ず年老いて死んで行く。その前に一度だけで良い。歳の離れた美しい女性と踊りたい。美しい者への嫉妬と憧れ、その両方をきちんと描くことによって生まれる感情、全てを包み隠さずに見せる監督の演出、人生の儚さ、厳しさ、若くて二枚目の甥が若くて美しき娘との結婚、二人が優雅に踊っている場面を見て、いったい何を思うか?自分が甥と同じようにもしも、若かったらという思いがバート・ランカスターの演技からひしひしと伝わってくる。アラン・ドロンとクラウディア・カルディナーレの二人の姿には誰もが自分が彼ら、彼女らのように若くてかっこ良くて、美しかったらと思うに違いないほどそれを見るバート・ランカスターの公爵の気持ちは男なら理解出来るであろう!年老いた者にしか解らない哀しさ、同じ監督の「ベニスの死す」のあの老人と重なって見えてくる公爵の姿、アラン・ドロンが見つめる眼の前でクラウディア・カルディナーレにワルツを一緒に踊りませんかと言われた後の嬉しそうな表情が忘れられなくなりそうなほど本当に嬉しそうである。人生という名の元に老いていく者の辛さを痛烈に描くこのヴィスコンティ監督の視線の中には厳しさが物凄く伝わってきて、そういうものを何一つとして包み隠さずに描き切るという所がこの映画の凄さであるような気がしてならない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2010-02-26 19:17:48)(良:1票)
123.  人間の條件 第六部 曠野の彷徨 《ネタバレ》 
さあ、いよいよ、これでラストとなるこの第6部は梶の美千子への想いが今まで以上に悲しく描かれている。何としてでも俺は生きる。前に向って歩く。そして、必ず美千子の元へ無事なまま戻るという才気溢れる仲代達矢の演技の前には戦争は何て惨酷、人と人との間を切り裂く。仲間の死を眼の前にして、気が狂って仲間を死に追いやった奴は生かしてはおけないというものがモノクロの映像からどんどんと見えてきて恐ろしい。またこの最終作品の中で高峰秀子の避難民中の女の今、ここで戦争はやめてと叫ぶシーンにおいても、強烈なほどのメッセージが含まれている。そんな彼女の叫びを聞いて、降伏する日本兵、戦争からは何も生まれないという監督が一番、描きたかったことであるように感じ、ラストの雪の中、美千子に饅頭を渡したいが為に歩きつづける梶の姿、最後、美千子に会うことが出来ないまま倒れた梶、そうとは知らないであろう美千子の笑い声、全てが何とも惨酷で、悲しい結末に戦争なんてものさえ無ければ人は誰をも憎むことなく、幸せでいられるのにという気持ちが湧いてくる。見ていて楽しい映画なんかではないし、むしろ、腹が立ってばかりだが、それでもこの映画の6作品全てを今、何かあれば直ぐに戦争だ!やられたらやり返してやる。とそういう考え方しか出来ない人達にこそ特に見て欲しい作品である。
[DVD(邦画)] 8点(2010-02-14 11:29:41)(良:2票)
124.  人間の條件 第五部 死の脱出
いよいよ、ここまで来たかってぐらい、とにかく見ていて疲れるし、ひたすら重苦しくてやりきれなくなるけれど、戦争が人間を人間でなくしようとするというものがここでも見られて、とにかくこの重苦しさ、梶にとっての軍隊とは、戦争とは?作品全体に今まで以上に死というものが付きまとう。もう、既に皆さんがコメントしている通りであるからして、これ以上述べることはないが、ここまで見てきたからにはどんな結末になろうとも、覚悟の上で観なくてはならないと思う。
[DVD(邦画)] 8点(2010-02-13 15:17:20)
125.  ロミオとジュリエット(1968) 《ネタバレ》 
あぁぁぁ!神様!私をお許しください。これほどの古典的名作を今まで見ていなかったことに、そして、私の汚れた心をどうかお許しください。オリヴィア・ハッセーがこの映画の中でヌードになってるということだけはずっと前に聞いて知っていた。こんなにも美しくて、心の優しい汚れを知らない純粋で愛に生きる女、ジュリエットの「あぁぁぁ!ロミオ!あなたは何故?ロミオなの?」とベランダ越しに一人、語っている時の何たる可愛さ、美しさよ、それを下から見ているロミオ、この二人だけの場面のこれこそがこの映画そのもの、私もこんなにも美しい女性が相手なら名前なんか気にしない。例え「バカ」でも「アホ」でも「与太郎」でも「抜け作」でも何でも構わない。名前なんてなくても良い。こんなにも可愛くて、美しいオリヴィア・ハッセーが相手なら、一緒になれるなら、僕は例え、世界中の人達の前で自分のお尻を披露することとなっても構わない。あのおかしなお面だって、被れる。神様!ごめんなさい。こんなにも素晴らしい映画なのに、こんなアホなコメントしか書けない私をどうかお許しください。それにしてもオリヴィア・ハッセーのこの美しさ、あの美しい寝顔も死に顔も一生、忘れることはないだろう!そのぐらいとにかく美しい。ニーノ・ロータの切なくも悲しい音楽も美しいし、イタリアの町並み、素晴らしいセットととにかくこの映画は美しさに酔うための映画だ!自らの命を絶つことになってしまった若い二人に涙すると共に天国でも二人仲良く愛し合う事を心より神様にお願いしたい。この「ロミオとジュリエット」を見てしまったら、もう他の「ロミオとジュリエット」なんか見れない。この作品だけあればそれで良い。
[DVD(字幕)] 9点(2010-02-07 22:44:44)
126.  武士道残酷物語
えっ?何?これって時代劇だよね?て感じのスタートに最初はびっくりさせられたし、とまどいも感じられた。こんな風に時代劇を語るなんてその語り口がこれまた斬新であり、意表を付かれた思いでいっぱいです。ところが、時代劇調な語りが始まってからというもの、モノクロの画面から漂う凄みともう一つ、中村錦之助の一人で7役をこなすその芸達者ぶりに流石は中村錦之助である。やはりこの俳優、ただ者ではないというものがひしひしと伝わってきて怖かった。日本人としての誇りやら精神、7代にも渡る一家の武士道としての魂のような恐るべき迫力、日本人である以上、日本人としての誇りだけは捨てるな!持ちつづけろ!と今井正監督が訴えたい気持ちがこの映画からどんどんと伝わってくる。ただはっきり言うと、けして、面白いとか爽快とか時代劇としてのカタルシスなどはこの作品には全くない。あるのはただひたすら重苦しく、武士道とは何か?というテーマに乗っ取った内容なのでチャンバラ活劇だけを求める人は全く楽しめないと思うので、そういう人は観ない方が良い。だから人にお薦めすることの出来る映画ではない。それにしても今井正というこの監督さんはどんなジャンルであれ、観る者に何か考えさせたり、引き込ませる上手さを持った監督であることがこれを観ると改めて感じられ、名監督と言われるのが解る。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-14 21:49:14)
127.  大殺陣 雄呂血 《ネタバレ》 
これは恐るべし!何なんだ?あのラストの決闘シーンの凄さ、いったい、何人斬ったんだ?何人斬ればやっと落ち着けるんだ?って市川雷蔵の叫びが聞えてきそうなほどの数、凄い。タイトル通り正に「大殺陣」な映画だ!こんなに大勢の人達を相手に一人で戦うなんて、普通じゃないよ。凄すぎる。畳が飛んでこようが、車が突っ込んでこようが、車と車の間で挟み撃ちにされようが、刀が折れようが、絶対に全員を叩き斬って、自分を見守ってくれている女、八千草薫の為に死なないんだ。ボロボロになりながらも勝つというその執念、見習いたいものです。それにしてもここでも市川雷蔵の何とニヒルな顔付き、言葉少なく、女の為に戦う。市川雷蔵の魅力が十分発揮されていて、それだけでも観る価値十分です。阪妻のオリジナルの方も見たい。阪妻の方がより悲壮感溢れる仕上がりになっているように感じるが、そう思うのは気のせいかな?
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-13 21:15:54)
128.  悪名一番勝負 《ネタバレ》 
このシリーズの最終作品となる今作は監督がマキノ雅弘監督というだけあって、まるで同じマキノ雅弘監督の撮った別のシリーズ、高倉健主演の「昭和残侠伝」や「日本侠客伝」や「日本残侠伝」シリーズぽい雰囲気が最初からして漂う。マキノ雅弘監督らしいテンポの良さで見せてくれる反面、やはり「悪名」シリーズと言えば欠かせない田宮二郎の不在は物足りないし、勝新演じる朝吉が自分の頭を突き出して、どつけ!とやる所は確かにかっこ良いがラスト、殺された政吉(田村高廣)の敵討ちとばかりに乗り込む場面、あれって、まんま高倉健主演の任侠ものを勝新に置き換えて見せてるだけだと感じてしまう。そんな中にあって、津川雅彦のキャラ、あのしゃべり方は「次郎長三国志」シリーズの石松みたいで、森繁久彌ファンとしては監督からの石松への愛情みたいなものが感じられて嬉しい。 私も津川雅彦をもう少し見たかった気がする。マキノ雅弘監督以外の監督ならば7点、いや、8点付けてもとは思うけど、やはりマキノ雅弘監督作品としては物足りないので6点という低い点数になってしまう。最後に勝新主演によるこれとは別のマキノ雅弘映画ももっともっと撮って欲しかったし、見たい。
[DVD(邦画)] 6点(2010-01-10 18:15:37)
129.  イタリア式離婚狂想曲 《ネタバレ》 
この映画が撮られた時代には離婚することは許されないという法律がイタリアではあったらしい。これはそんな当時の国の規則の中で、奥さんがいながらも別の女、それもかなり歳の離れた若い娘のような女性を愛してしまった男の哀しさ、空しさを描いた映画である。何とかしてあの女と一緒になりたいが、良い方法はないものか?と思いついた手段が配偶者に娘と姉に妹のうちの誰かが負貞という理由により相手を殺害すれば刑が軽くなるという法律を思いついてすぐさま実行しようとする男を演じているマルチェロ・マストロヤンニのマヌケさ、情けない男の考える一つ一つの行動が同じ男からしてみたらアホだけど、解らなくもないので憎めないのである。憎めない男の弱さを演じてもちっとも違和感なく、むしろ、愛嬌さえ覚えてしまうこの俳優の魅力がここでも描かれている。コメディではあるが、笑える場面はほとんど無いが、俳優の演技を見ているだけでも見て損はない作品になっている。そして、何よりもマルチェロ・マストロヤンニがイタリアでは最高の俳優である。最も尊敬されていると解る場面が出てくる。家族みんなで映画を観に行くという週間がイタリア映画を観ていると、毎度ながら感じるのだが、この映画の中でマルチェロ・マストロヤンニ主演の「甘い生活」が上映されている場面、同じくイタリアを代表するフェデリコ・フェリーニ監督が同じイタリア人監督に尊敬されているというのも解るし、色んな意味でイタリア映画的な感じのする作品でもある。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-04 19:42:10)
130.  サボテンの花
これ、本当にワイルダーの映画ぽいぞ!と思ったら脚本家の名前を見て、納得です。中年の男、しかも、自分勝手な男と若くて可愛い魅力的な女の子との恋愛もの、それでいて、コメディ色が強い設定、ドタバタしている中に何か人間、男も女も同じであるとでも言っているようなやや説教ぽい感じさえも全て吹き飛ばすだけの力がある。ゴールディ・ホーンの可愛さ、確かに可愛い。しかし、可愛いけどこういう女に惚れる男のマヌケぶりを逆手に取って楽しんでいるようでもあり、女の嫌な部分まで見てしまったようで、また、そんな女に散々、振り回されるウォルター・マッソーは正にピッタリな役柄!イングリッド・バーグマンのまさかまさかの暴れぷり、はじけたダンスにちょっとこんなイングリッド・バーグマンなんて想像もしなかったし、イメージが壊れつつある。面白いことは面白いので一応、7点は付けてみるとして、もう少し品良く笑わせて欲しかった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-03 20:44:33)(良:1票)
131.  いつも心に太陽を
これは本当に見るからに、どこをどう見ても一昔前のよくあったような日本でもあったようなお決まりの教師ものであり、ここまでベタだと新鮮味が無い上に泣くにもなけない。だからってけして、悪い映画ではない。むしろ、思い切り恥ずかしがらずにここまでベタな展開を見せようとする心意気に対して評価したいし、拍手を送りたい。学校は勉強だけを教える場所でない。教師も同じで勉強だけを教えるだけではまともな大人にはなれない。そんなものをきちんと描いている。人としての有り方を教えてくれる映画でもある。ところで、ジトニー・ポワチエって、ずっと前から思ってたんだが、モハメド・アリに似ている。ボクシングのシーンを見ていると益々、そんな気がしてならない。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-01-02 11:30:52)
132.  殺陣師段平(1962)
中村鴈次郎の存在感が凄い。ここまで頑固で殺陣に対するこだわりを持ち続けるその執念深さを圧倒的な存在感ある演技力で見せる。上手い。本当に上手い。頑固親父であり、それでいて、ちょっした愛嬌も感じられる。市川雷蔵のあの眼鏡姿も結構、似合っている。マキノ雅弘監督のオリジナル版よりもこのリメイク版の方が面白く見られた。話そのものはしんみりしすぎているのが気にもなるけど、中村鴈次郎演じる段平を影で支える良き妻、田中絹代に山茶花究、浪花千栄子と上手い役者が脇を固めることで面白く見ることが出来た。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-12-22 21:13:53)
133.  許されざる者(1960)
オードリー・ヘプバーンに西部劇というのは珍しい。ここまで汚れ役なオードリーを私は知らないし、初めて見た。作品全体とてしの印象はそんなにはつまらなくはないし、そこそこ楽しめたので一応、6点ぐらいは付けても良い。しかし、やはりオードリー・ヘプバーンには西部劇は合わない。彼女の魅力が西部劇では殺されてしまう。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-12-20 21:21:06)
134.  さらば友よ 《ネタバレ》 
ストーリー的にはかなり強引な感じがしなくもないが、それを補うだけのものがこの映画にはある。なんてたって、二人の男、二枚目でクールで冷酷で、それでいて女に対してやたらと弱いというちょっと情けない男を演じてこれほどハマル俳優はいないアラン・ドロン、そして、アラン・ドロンとは全くもって正反対な男、三枚目でありながらもクールを気取り、しかし、やたら渋くてかっこ良く、これぞ男だと思わせるチャールズ・ブロンソンというこの配役こそがこの映画を単なる友情ものでない作品にしていると言って言いぐらい二人がとにかくかっこ良すぎてたまらん。ラストのあの警官達に捕まって去っていくチャールズ・ブロンソンに何も言わずに煙草に火を付けてあげるアラン・ドロンの男気、かっこ良さ、言葉になんて出さなくても伝わる男と男の友情!アラン・ドロンの友情に答え「イエーイ」と一言だけ残して去っていくチャールズ・ブロンソンのかっこ良さ、かっこ良い男とはこの映画の二人のことを言うのであるぞと世の女達に教えてやりたくなる作品である。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-12-13 11:35:17)
135.  黄色いロールスロイス 《ネタバレ》 
タイトルにもある黄色いロールスロイスに乗る三人の女、それぞれに色々と問題が生じるといったような三つのお話からなるオムニバス映画である。一番最初のジャンヌ・モローが出てくる話はそれほど面白くない。折角の競馬のシーンもそれがいまひとつ生かされていない。盛り上がらない不満だけが残って仕方ない。でもって続く第2話、これは元みかんさんや梅桃さんとお二人の女性がシャーリー・マクレーンが可愛くてたまらないというのも解る。男の私から見てもありゃ、可愛いと思う。あれだけしつこく写真ばかり撮るのを迫る。しかも、どうしてか?右の横顔ばかり撮りたがるアラン・ドロンに対して見せる表情や台詞などがこれは男も女も関係無しに彼女がとても可愛い女にしか感じないであろうというぐらいである。そして、最後の三つ目の話はこれもまたイングリッド・バーグマンが良い。あのダヴッチなる男を車(勿論、黄色いロールスロイス)のトランクの中に入れてユーゴスラビア国王へ会いに行くとか、大使館を訪れるとか、トランクから出されたダヴッチが美しい風景を見て、酔いしれたとか何とか言いながらいきなりイングリッド・バーグマンにキスするのを見て、何が美しい風景に酔いしれただよ?て突っ込み入れてしまいました。イングリッド・バーグマンはバーグマンで眼の前で戦争始まってるのにレストランの食事を楽しむ余裕や負傷した子供を救い出す姿は女としてのというよりも彼女も一人の母としての姿に思わず感動してしまったし、乱暴な車の運転も愛嬌があって良い。話そのものはどれもこれも特別目新しさを感じないけど、華やかな出演者と作品全体の雰囲気が何となく心地良くて楽しめた。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-30 21:29:46)
136.  酒とバラの日々 《ネタバレ》 
酒を飲むという行為は一体、人間をどれだけおかしくすることか!この映画のジャック・レモンとリー・レミックの二人を見ているだけでも怖い。酒の恐ろしさ、それをこのモノクロの映像が余計にそう思わせるだけの凄みがある。アルコール中毒に溺れている夫を愛するが故に自分も同じく酒を飲み、アルコール中毒となる妻の苦悩、愛すれば愛するほどにどんどんおかしくなっていく妻の女としての苦しみは男よりも女の方がよく解るであろう!愛する夫の為に自らもアルコール中毒患者となってしまうというのは何とも皮肉であり、惨酷である。夫の方は何とか立ち直ろうとしても妻はそれが出来なくて、愛する夫と同じく愛する娘を置いて去っていく。これもまた何とも悲しくてやりきれない。妻が消えて行くのを部屋の窓から見つめるジャック・レモンの表情には自分が何も出来なかった。妻を助けられなかった男のだらしなさを象徴しているようである。それにしてもビニールハウスの中で酒を探して暴れまくるジャック・レモンの凄い演技は演技というよりも本物のアルコール中毒患者のようで凄く怖かった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-28 21:08:17)
137.  がちょうのおやじ
がちょうのおやじとはこれまたタイトルからして可笑しな感じで、可笑しいと言えばケイリー・グラント、無人島に放り込まれようが、マイペースを崩さない。相変わらずコミカルな演技で楽しませてくれる。ただ、ケイリー・クラントは面白いけど、映画そのものの面白さという意味においては、それなりに楽しめる程度で、タイトル負けしている印象!いや、待てよ?このタイトルからして、既に変だし、もっと良い放題にすれば観る人も増えるのではなだろうか?ということで、それにしてもケイリー・グラントってどんなジャンルの映画でも自分を崩さないいう意味で凄い俳優だなあ!
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-18 21:33:07)
138.  穴(1960)
一切音楽を使わない。音楽を省くことによって生まれる緊張感が凄い。ひたすら脱走の為に穴を掘る。その為に大きな音を立てる。この大きな音があれば余計な音楽なんか不要だとばかり言ってるようである。映画を盛り上げるのは何も音楽だけじゃないことがこの映画を見ると思わずにはいられなくなる。バレるかバレないかの緊張感を味わう為の映画でもあると言えよう。  
[DVD(字幕)] 8点(2009-11-14 21:56:33)
139.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 
困ったぞ!さっきお隣さんから頂いたタコ料理を今夜のおかずにと思ってたのだが、冒頭の船のシーンのあのタコの足に食いつかれるようにして男が襲われるシーンを観てしまったものだからタコを食べることが出来ないでいる。しばらくはタコなど食べれそうにない。それはさておき、怖い。とにかく怖い。海から出てくるガイラが羽田空港で逃げ惑う人々の前に姿を表すところからして怖いのに、暴れだして人を食う。凄い。怖い。顔付きも物凄く不気味、そして、もう一つの怪獣、サンダもサンダで怖い。そんなサンダが女を自分の手のひらに乗せるのを見て、何だか「キングコング」を思わせる。もしかして?この映画は「キングコング」を参考にして作られたのか?特撮シーンの凄い迫力、昨今の映画のように物凄いCGなんてなくても伝わるリアルさとテンポに映像の持つ力によって見せる。これが映画の力だと言わんばかりの凄い迫力で迫ってくる。ただ話としての面白さやサンダとガイラの兄弟対決的な要素に関してと水野久美のアケミとスチュワート博士とのやりとりがそれまでの緊張感ある中でやや弱いのが気にもなる。そういう欠点も多くはないが、怪獣映画として観れば少なくとも平成に入ってからの「ゴジラ」シリーズよりは全ての面でよく出来てはいるし、面白いことだけは間違いない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-04 20:26:57)
140.  けんかえれじい
喧嘩にあけくれ、好きな女が出来てもそれを上手く伝えられない男の悲しさ、空しさを何かで発奮するしかないのが男であるというようなそんな感じの作品です。作品のテンポも良い。下ネタもけして下品にはならないで楽しませる工夫がされていて、見ていて不愉快な気持ちには全くならない。喧嘩のシーンの漲るパワー、躍動感など感じられるし、それでも物足りないのは何故か?ラストもえっ?て感じの中途半端な気がして物足りない。
[DVD(邦画)] 6点(2009-11-01 14:09:49)
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