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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
性別
自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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121.  メン・イン・ブラック 《ネタバレ》 
 子供の頃、妙に興奮したクラスメートが「ムー」を持ってきた。怪しすぎる表紙と内容に僕らは釘付けになったのだが、とりわけ目を惹いたのは「神奈川県で多数の目撃情報があった」という未確認飛行物体の記事だ。大型の石油ストーブで温めた牛乳を飲みながら、夜は空を見ながら帰ろうぜ的な話題で持ちきりになったのは言うまでも無い。   程なくして僕らはすっかり暗くなった夜に、もの凄い速度で北に消える飛行物体を見た。その事で僕らは大興奮だった。赤く光る編隊が消えるという物を目撃したのは廻りでは僕ら三人だけだったが、僕らはあれがいわゆる未確認飛行物体であると言う事は間違いないと確信していた。  「ムー」はアメリカが宇宙人と共同でUFOを開発しているだの、エリア51で極秘だのそう言う話を更に盛り上げていた。  しかし、大人になってから気がつく。神奈川県で未確認飛行物体である。米軍の陰謀でも何でも無く、それは真っ当に米軍の戦闘機なのである。もちろん、近所で黒服の男など目撃されていない。   しかし何でも「ムー」のやつは米軍とUFOを結びつけやがって、子供が米軍機を見りゃそりゃ何だってUFOである。
[DVD(吹替)] 7点(2012-11-29 13:01:41)(笑:1票)
122.  ロルナの祈り 《ネタバレ》 
 国籍の取得を目的としている結婚を数件見たことがある。彼らに共通するのは中途半端な愛情と中途半端な決心で、このままとても上手くいくとは思えないような世界に自分自身が首を突っ込んでいるととは全く気がついていないと言う事である。この映画にも、そんな事をしてただで済むとは思えない人たちが組み立てている異世界がある。  そう言う異世界の中で生きる人たちに共通するのは、愛情や繋がりにすがる心が強いという側面で、この映画を見始めてすぐに国籍だけを取得したいという彼女に違和感を覚えた。   しかしこの違和感は日本人である私に固有の物で、国籍を取得した後様々な脱法行為で行政を食い物にする偽装する側には無いものだ。一時的な情や中途半端な道徳よりも生き方の方が重要で、物語の中でも彼らの心情が語られると妙に納得してしまう。  対価が金やポジションや命と言った、普通に生きていたらそんな危険な犯罪行為への隷従がおかしいと直ちに気がつくはずだが、そうならない彼らには正直感情移入は出来ない。  そんな中でいきなりセックスを始めてしまうあたりが妙に生々しい。子供や国籍といった欲しい物を手にした彼らが突然日本人となれ合い、本当の家族のようになってしまう例も見たが、実態は日本にいながら従来のコネクションから外れるつもりがさらさら無いことも注視すべき点である。   しかしながら、そう言った一見物語にはなりそうも無い事を見事に映画にしてしまうダルデンヌ兄弟の手腕は凄まじい物がある。面白いかどうかは別として、こう言った映画の存在は正しく重要なのだと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-29 12:28:24)
123.  シャロウ・グレイブ 《ネタバレ》 
 これくらいの社会的地位の人たちが、これくらいの事でこんなに狂うかな?  っていう感じにしか感じず、消化試合的に見てしまった。こうやって狂っちゃうとどうしても感情移入できないんだけど、狙いなんだろうなぁ。  ラストはどんでん返さ無い方が印象に残ったようにも思えるけど、そうすると嫌悪感しか残らなかったかも。この監督の映画は性に合わない。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-29 11:56:50)
124.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
 ジョーズに喰われるゴッコ。を、思い出す。これは、要するに布団の中に急に頭を突っ込んで海面から消える喰われちゃった人を表現し、そのリアルさを競う訳だがその恐怖の対象はこのごっこ遊びにアウフヘーベンされる課程において、海面からとぷんと消える頭のコミカルでさでサメの恐ろしさを置換し、現実ではあり得ない限定的な事象である事を経て競技として成立したわけである。   このジョーズに喰われるゴッコが行われることになった直接の原因は、幼稚園児にはあまりに恐ろしすぎる映像と脚本が、体を使った遊びとして一度対立し消化する事を要し、恐怖の対象を認識する上での高度な内省であったことは間違いの無いことだろう。  この様な行動はじぇいそーんゴッコや、ターミネーターゴッコにも見ることが出来、ごっこ遊びが恐怖の対象にも向いているという多面性にも触れ、興味深いのである。
[地上波(吹替)] 7点(2012-11-29 11:47:29)
125.  奇蹟/ミラクル 《ネタバレ》 
世の中には補正が色々な種類で存在するが、中でもセガール補正とジャッキー補正はかなり強力に掛かる。大して上手く撮れていない写真も色補正やブレ補正を書ければかなりしゃんとするし、いらない脂を1カ所に集めれば巨乳になったりもするが、ジャッキー補正はこの映画を観ても分かるとおり、そんな訳無えだろなストーリーをきっちり観させる。   補正って基本的には騙されてあげる優しさなんだろうと思うんだけど、補正を補正と思わず、後から騙されたことに気付くようではそれはもう補正じゃ無い。ゴリゴリにレタッチされた見合い写真や、ギュウギュウにパッドが詰まったおっぱい、今観ると可愛くない小学校の頃好きだった子の思い出など、補正位で丁度良い。  セガール物がカンヌ映画祭で受賞しないし、ジャッキーがベルリン映画祭で人生論を語ることも無いと思う。だけど、彼らが出て来るだけで何か嬉しくなってしまって、映画そのものの出来よりも面白く観られる魔法のような物が掛かる。  そうやって受け手が上手く騙されてあげる。容赦ない世界から少しだけ優しい世界が彼らと観客の間に存在するのだ。
[DVD(吹替)] 6点(2012-11-27 17:40:29)
126.  推定無罪 《ネタバレ》 
 子供の頃好きだったサスペンスだが、今見るとマンガ読みながら見てしまう勢いで起伏に乏しい。ハリソンフォードバブルのような雰囲気が当時あったが、そう言えばハリソンフォードを見たくて借りてきた記憶がある。  あの挙動が好きだったが、今だとああいう癖を持つ俳優って無いな。リアリティが一気に無くなる。
[ビデオ(字幕)] 7点(2012-11-27 13:25:47)
127.  ダイ・ハード2 《ネタバレ》 
 いや、これで良いんじゃ無いだろうか。毎年クリスマスになると災難が降りかかって、閉じ込められた空間でテロリストと戦わなければならない変な男。  このルールで移行と決心したからこそのこの仕掛けだったんだから、これはこれで良い。良いんだ。突っ込みどころ満載でもまあ仕方ない。  この映画の見所はマクレーンのがんばりではなく、映画そのものがどこまで踏ん張るかだ。結果そこそこ面白かったからこの映画は結構好きだ。
[DVD(吹替)] 7点(2012-11-27 13:20:59)
128.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
 確かに面白いのだが、やはり結末というかオチには唖然としてしまう。現実はこんな物という事を言いたかったのかもしれないしそうでは無いのかもしれないが、どうしても安っぽく感じる人も居ると思う。  あと、特殊メイクで良いと思う。変な顔を特殊メイクで撮ったらつまらなくなるレベルの映画なんだな、と捉えられてもこのオチでは仕方ないと思う。終盤に向かう流れとか演出、美術は非常に良かったのに、残念だ。  大人の事情が詰まった映画と感じた。
[DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 13:16:18)
129.  依頼人(1994) 《ネタバレ》 
 90年代前半の、良い時代の典型作。上品でまじめな作りだったため、二人の友情に入り込めた。良い話だ。でもそれ以上でも以下でも無く、2000年代に入ってしまったら埋もれてしまったような印象。  80年代ほどでは無いが90年代の映画はプロットが甘い物が多い印象だ。
[DVD(吹替)] 6点(2012-11-27 13:11:14)
130.  トワイライト~初恋~ 《ネタバレ》 
可も無く不可も無く。 ドラマだと競争が激しすぎて最後まで行かれないと踏んでの映画化だったのだろうか。 正直テレビドラマの面白さを映画の重厚さが上回れない典型的な例になってしまったのでは無いだろうか。  ドラマで1シーズン完結でやってもらえたらボックス買いしてたかもしれない。題材はそれくらいズキュンと来たのだが。
[DVD(吹替)] 5点(2012-11-27 13:07:45)
131.  ニューオーリンズ・トライアル 《ネタバレ》 
 言ってみれば、そんな訳無えで終わってしまうのだが、こう言う法廷をアクション的に捉える娯楽作品もたまには良いものだと思う。結構ペラペラなのだが、広告会社が上手く重厚に外面を整えていて、実際に見てみると笑って済むような内容だったりしてちょっとした驚きもある。   とはいえ、大昔筑紫哲也がアメリカ社会の本質のように力説していたが、チープなトリックで成立してしまうほどアメリカの司法制度も中流社会も甘くない。ファンタジーの世界の出来事として素直に楽しんだ方が有意義だ。
[DVD(吹替)] 6点(2012-11-27 13:02:31)
132.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
 凄く気持ちが良くなれる作品だった。大統領を中心に動く群像が様々に求心力を求めて走る。大統領自身が走り続けるため、空中分解を起こしながらもズンズン再構築を続ける。当時のアフリカがそう言う雰囲気だったのだろうか。あくまでも創作ではあるからその辺のリアリティは何とも想像でしか楽しめないのだけれど、スピーディーな場面設計がたたみかけるような演出は独特の後味を生む。   大統領の意志。民族だけでは無い、遺伝子レベルで少し違う人類同士が溶け合う最後にこの映画の真骨頂を見た。白人警官のパトカーのフェンダーに、ラジオを夢中で聞いて居る子供を見つけた。その瞬間の感動はゴールキックの瞬間と遜色ない。  沿道で祝福する国民に送られる大統領の静かさは、もう彼だけが主人公では無いことを枯れ寺院が認めていたが、いち早くそれを知ることが出来たのは勝利の瞬間に興奮したこの映画の中と外の大勢の観客であった。   素っ気ない撮り口のイーストウッド調だが、こう言う毒の無い作品にも上品に溶け合うのがなんだか嬉しかった。
[DVD(吹替)] 8点(2012-11-27 12:57:46)
133.  デルタ・フォース(1985) 《ネタバレ》 
無性にチャックノリスを観たくなるときが有る。北斗の拳のモブみたいな装備と作業着を着ている様にしか見えないデルタ隊員だが、何度も聞いたデルタフォースのテーマ曲を聞く度にいつも気持ちがチャックノリスするのである。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-11-24 17:33:25)
134.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 
確かになかなか面白い物を観た。と言う感じではあった。これが上映されることを知らなかったと言う幸運がこの作品に込められた湿った気持ちをよく引き出してくれた。  ただ、ただし。なんと言うか、これを言ったらあれなのかもしれ無いが、CGと組み合わせた方が良かったんじゃないだろうか。光が点滅する突起とか、工事現場を勝手にイメージしてしまい円谷の様で勿体無かった。 サウンドエフェクトも爆発の音がウルトラマンや怪獣物の音そのもので、リアル感が全く無かったのが惜しかった。 造形物の姿は全体としては良い。けどそのせいで特撮の限界が分かった。あるいはそういう意図だったのかもしれない。  破壊されきった東京。私達が住む東京。建物は壊れても燃えてもい無いけど、同じ様に壊れてしまっている。色々な予兆はあった。けど、こうなる事を選んでしまったのは私達の多くだ。  再生に向かって、一人だけで、一人ぼっちてまたとぼとぼ足を引きずるみたいに歩きはじめるんだな。でも、なかなか火は消えそうに無い。この映画も現実も。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-21 07:03:15)(良:1票)
135.  奪還 DAKKAN アルカトラズ 《ネタバレ》 
 この頃になるとすっかり太ってしまい、アクションがスタント中心になってしまうために見所がかなり限られる。DENGEKIが面白かっただけにセガール様の見所が少ないのは残念だった。
[DVD(吹替)] 5点(2012-11-20 05:28:17)
136.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 
 14年前にエヴァンゲリオンに夢中だったあの時、友人と観に行った劇場版には非常に不愉快な気分にさせられた。ストーリーやオチはまだしも、未完成なんでゆるしてくださいというあのスタンスには憤りすら覚えた。  今年になって、この作品にある程度の結末というか収束を与えられたのを観て少々の安堵を得た。あの時詰め切れなかった結末に、更に続きを与えて新しい物を作り出したことには驚きを禁じ得ず感動をしてしまった。完璧に憶えたテレビ放映版や劇場版の、その再現を期待していた従来のフリークに対しての決別を図ったかのようなストーリーは、細かいプロットを置き去りにしてでも強引で魅力的な推進をした。 「巧く弾けるようになるまで、綺麗な音色を奏でられるまで、反復練習すれば良い」  簡単に止めないで欲しい。と言う強い意志のような物を感じた。壊れてしまった世界、これはまさに現世であるこの世界そのものであって、もう戻ってこない物への決別だった。   旧版を観ていたときに強く願った、不可逆的な変異を世界が被ってしまうしまう事への回避願望が今はもう無い。なぜなら、当時はあった壊れていない世界が今は無いからだ。様々な事を様々に繰り返して、望む世界への参画を自分自身が強行しなければならない現実を受け容れる。そうやってこの中身の無い物語に無理をして中身を詰め込む作業から卒業するんだろう。   そうであれば、14年前、色々な物を忘れてきたあの場所に立ち返ってもう一度自分自身を再構築しなければいけないのだろう。反復と覚悟だけが自分に出来ることと念じながら、あの時劇場版を一緒に観た友人のことも忘れなければならないのかもしれない。あの頃の記憶がもう一度現実になる事は無いのかもしれないけれど、それだからこそ彼女との記憶は綺麗なまま仕舞っていておけるのだと思う。
[映画館(邦画)] 8点(2012-11-20 05:21:31)(良:1票)
137.  地球が静止する日 《ネタバレ》 
 毒にも薬にもならない映画だった。既視感のあるテーマ、核心にある部分が既に体験済みの作品となるとやはり退屈に感じられる。とは言え、結構堅いストーリーともいえ、小品としてはそこそこの品質にあるのだと思う。  もうダメかなと思わせる瞬間のとらえ方が不自然で違和感を感じた。そこがスケールを小さくしてしまったのだろうか。もうこれだけ情報に溢れる世界では成立しにくい題材では無いだろうか。
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2012-11-20 04:57:53)
138.  ノウイング 《ネタバレ》 
 なんで・・・そんな事をするんだ、と男は端末が描写するドットの集合体に呻く。示された数値をもう一度呑み込もうとするが、どうやっても腑に落ちていかない。明日の夕食の献立位に色々がどうでも良くなると、席を立って洗面台に向かう。  墓標の様なパーティションの群を静かに抜けトイレのドアが見える壁に肩を支えてもらった。  生ぬるく感じたノブに手を掛け、ドアを開けるのまでの時間が永遠に感じられる。  ノウイングを見始めた二時間前、あの記憶が蘇った。新人の頃だ、同僚から聴いた話である。上司の不正経理の証拠が自分のデータの中にある。と言うか、自分がやった事になって居る。動揺を隠し、顔を洗うためにトイレに入ると電話中の上司が居たのだった。 「○○ちゃん?あの金額だけどマズイから部下の方と分割して発注しといたわ」  その現場に出くわした彼は、叱責を上司に抉りつけた。 「なんて事するんですか。あんな処理」   トーンを変えて、続けた。 「もっと上手くやって下さいよ~、あれじゃ芋蔓ですって。ばらけてなさ過ぎですよ」  ケケケと笑う二人であった。  それを僕はドアの前で立ち聞きしてしまった。上司がドアに手をかけるまで動けなかった。そうして出くわした彼はこう言った。 「あ、来週はキミに載っけとくね、悪い。今週はちょっとイレギュラー」 「載ってないから焦りましたって。一蓮托生っつったじゃないですか~今日は焼肉ですねこりゃ」  と、巻き込まれた人間が無力化と思ったら、なんかそこに居る全員いい加減だったみたいな二時間であった。  宇宙人とかパラレルゾーンの住人とか神様とか、そんなんで落ちてるし。これじゃせっかく死んだ人も宇宙人も作った人も等しく有罪である。  ニコラスデカの熱演が台無しであった。
[DVD(吹替)] 5点(2012-11-17 01:44:09)
139.  パトリオット 《ネタバレ》 
 Imdbで本作は6.9点という微妙な点数である。この生々しい点数はどのようなところから来るのだろうか。  この映画ははっきりとエメリッヒであり、僕らが大好きなエメリッヒが散りばめられている。え?そんな戦争だったっけ?ってな具合に脚色されたストーリーはバッチリ歴史ヒーロー物のテンプレートで有り、愛国復讐劇そのものだ。   横隊の正規兵に散兵戦術を採った大陸軍の活躍は、現代の陸上歩兵部隊のような躍動感がありその威力をまざまざと見せつけ、興奮をさせられる。虐殺(大事なことだが、同じ国民同士がツボ)を繰り返すロイヤリストが感情移入を高めて、最終決戦。  ツボを押さえすぎとすら言える鉄壁の作りにとうとうアメリカ人は「スゲー、俺アメリカ人で良かった」と言ったり「リアルじゃない。子供に嘘を教えるな」と言ってみたり。なるほど中間のない映画だねと納得させられるのだった。   なるほど、似たような例に置き換えて考えてしまっては想像力が足りないのかもしれないが、新撰組なんかもどうとでも取りようがあって創作の上ではどちらにも転ばせることが出来る素材としては似たようなものだろうか。  どちらにも言えることはリアルさとか史実観とか、創作物には創作物としての意味合いを汲んでやれよと観る側が大人になることの大事さが要求されることだろうなと思う。   で、要するにこの映画がどうかというと、ネットがない時代の共産ぽい平和主義とか、反米意識とかヒッピー的歴史観とは水と油、Imdbでもそう言う人がめっためたに叩いている。  真っ向からエンタメで立ち向かうどころか、それを使ってざっくり無視する大人なエメリッヒさん半端ねえ。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2012-11-14 17:22:47)
140.  トゥルース 闇の告発
 歯軋り。そして高まり続ける湿度をどうしようもなく感じながら、そうではないと無視し続けるには自身の人の良さを騙し続ける必要がある。しかし、そうするには遅すぎた。   中途入社で技術職に就いた彼は、直属の上司からの指示に困惑していた。「精査を」という指示に疑を抱き始めたのは一月も前だ。資料と現物の損傷から予測できるトラブルを、もう一度同じ物を作り直し、壊れるまで操業しもう一度報告するように、と言う。延々と何度も続いているのだった。  何重にも発生する経費と、指をくわえて眺める時間だけが過ぎていく。   しかし翌月、社内の報告会で「トラブルの解決を怠り同一不良製品の納入を繰り返して開発工程だけでなく、製造工程にまで損害を発生させている。部材購入に関する記録に不自然なところもある」と、突然上司が報告し始めたのである。業務懈怠と経費不正使用の疑いを掛けられてしまう。  この後、社長への直訴を試みたが、 「君は、普通であればこの様な事があったらただでは済まないはずだけれど、私に直接相談とはよほど覚悟があるのだろうね。処分はしないけれど彼の指示に従っておくべきだと思うよ」  と一蹴されてしまうのだった。しかし、彼の携帯電話はこの会話を記録していた。彼の上司の指示も、その上司への相談も、報告会で配られた資料も全て記録されているのだった。  この後少し落ち着いて彼は考えた。   数日の休暇を組み込んだ長い連休を挟んだ月曜日、彼は始業前に社長に呼び出されたのだった。 「いや、誰だってそう言う目で見られれば、怒るのも分かるよ。こういうことが無いように会社を良くしていこうな、ランチをご馳走させてくれ」などと言うのである。   彼は休暇前の数日を掛けて、「法律家に証拠を全て預けて、翌週刑事告訴を検討している」という噂をパート従業員の女性達に自ら流したのである。何カ所からも届くその噂に、社長は懐柔策をとったのであろう。  その後、直属の上司は一人しかいない部署を新設され隔離、不正経理はそこで行われるようになった。扱いに困るヤツとして彼も従来の業務から切り離され、数年経つが未だそこに戻れていないという。   っていう同級生のすんごいスケールの小さい話を思い出した。  本質的にはこんな事したら戻れないよな。自分がリークした汚職現場に復帰するだろうか。エンドロール前の数行は違和感があった。
[DVD(吹替)] 7点(2012-11-10 19:20:28)
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