1421. ダークナイト ライジング
《ネタバレ》 相変わらず、バットマンの乗り物、バットポッドやバットの見せ方、登場の仕方の格好よさは目を見張るものがありますし、爆破系アクションシーンもキマッてる。壮大なセットを作ると、その壮観さを見せつけるようなショットが普通はあるものだけど、そういうのがほとんどなくて、ノーラン節の流麗な画と繋ぎでず~っと展開していく。このシリーズはそのクールさが素晴らしいと思う。ただ、殴り合ってるシーンが軒並みショボい。いかにも寸止めをしているという感じで気になってしまう。悪役のベインのマスク姿は嫌いじゃないが、ジョーカーと比べると印象は薄い。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-01-18 12:57:50) |
1422. ハンガー・ゲーム
《ネタバレ》 見る前は、派手な闘いっぷりを楽しむアクション映画なのかなと思ってたのですが、どうもそうではなかった。前半は、いわば殺人ゲームが金持ちたちの道楽になってる不条理さやスポンサーを集めるほうが有利とのことで演出される恋愛など、そういううわべの世界が描かれる。そして実際の闘いの場で、心優しいルーの死などが描かれ、その落差がより不条理を際立たせていて良かったなと感じる。ただ良かった点はそれぐらいで、他は突っ込みどころ満載。火の玉攻撃とか猛獣を投入させるとか、観てる側としては面白いもしれないけど、プレイヤーとしては全然フェアじゃない。最後の一人だけしか生き残れないというのに、途中でグループになって和気あいあいと狩りをしてる連中、あれはおかしい。しかも、その後みんなでぐっすり熟睡。やるかやられるかの世界なのに、なんという緊張感のなさ。主人公は、闘うというより、助言をもらってそれを実行して切り抜けたり、誰かに突然助けられたりして生き残るという形で、あまりぱっとした展開が見当たらない。こういう不条理生き残りゲームというのは、すでに邦画で似たようなものが何本かあったけど、邦画製のほうがまだ面白く見れたような気がする。不条理に対する、子ども達のもっと必死な様相が欲しかったな。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-01-18 12:24:23)(良:1票) |
1423. フライペーパー!史上最低の銀行強盗
《ネタバレ》 う~ん、ちょっと合わなかったですねぇ。 コメディと思って観てみたけど、 どいつもこいつもまぬけすぎてイマイチ入り込めず。 オチも何となく予想はついていたので、 あまり衝撃もなく終わってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2013-01-17 20:46:57) |
1424. ディスコード -DISCORD-
《ネタバレ》 ハリウッドのホラーというと、全編に渡って 音楽が鳴り響くタイプのものが多いですが この作品はそういう付随音楽みたいなのはほとんどなく、 静かなトーンでリアルな雰囲気を作り出しています。 それ故に、突如挿入される衝撃音の効果はなかなかのもの。 そしてなによりも、幽霊の見せ方や、身体が浮いて霊に 持っていかれるような超常現象の見せ方などが とても巧く、映像的なセンスを感じさせます。 下からアレが出てきて対決する展開は良くも悪くも予想外で その点は賛否ありそうですが、毎年数多く制作される B級ホラー映画の中でも本作は群を抜いた出来であることは 間違いありません。この作品で長編デビューを飾ったという 監督さんは、これから要注目だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2013-01-17 11:24:08) |
1425. バッド・ティーチャー
《ネタバレ》 こういう役柄は、キャメロン・ディアス以外に 適役はいないでしょうね。生徒のことなど全く考えてなく 自分のことしか考えてない教師役なのですが、 どこか憎めない。そういう役柄を巧く演じてます。 台詞、および下ネタ描写で思い切った部分もあり、 そういうところはなかなか面白いのですが、 ストーリー自体は可もなく不可もなく実に平凡。 ライバル女教師や男の取り合いなど、全体的に なあなあな描写なので、もっとメリハリが欲しかったかな。 [DVD(字幕)] 5点(2013-01-17 11:21:19) |
1426. デンジャラス・ラン
《ネタバレ》 CIAで実は黒幕だった~という流れはよくあるタイプだし、彼女とのシーンもあっさりしていてあまり心揺さぶれるものがないんですが、デンゼル・ワシントンがこういう役をやらせると実に巧い。彼の力量でこの作品は底上げされているようなものです。骨太で男らしいアクションもそれなりに見ものでした。最初は新米職員と凶悪犯の関係だった二人が次第に変化していき心通わせるまでの一連の流れが見どころ。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-01-10 22:01:20)(良:1票) |
1427. レンタネコ
《ネタバレ》 決して悪くはないし、この監督さんの持ち味である ほっこり&ゆる~い&作風そのまんまの作品で 観ているこちらも穏やかな気持ちにはなれる。 ただ、「かもめ食堂」とか「トイレット」など、 これまでの作品群と比べると明らかに薄味。 いくつかの会話でクスッと笑えはしたものの、 今までの作品と比べると笑いの要素が薄い。 ストーリーは簡単に言ってしまえば、 心の穴を埋めるのはネコではなく、 人の出会いということだろう。 [DVD(邦画)] 5点(2013-01-10 17:39:04) |
1428. るろうに剣心
《ネタバレ》 漫画のやつは一度も呼んだことが無いので、なんの予備知識もなしに観たのですが、わかりやすく、すんなりと世界観に入り込める作りになっていて良かったと思います。起承転結、ちゃんと一つの話にまとまってる。特筆すべきはなんといってもアクションで、チャンバラシーンの迅速なカット割りもなかなかだが、飛ぶ、舞う、回転するといった重力に逆らうようなアクションは総じて印象深い。そんなアクションとは裏腹に、普通の会話のシーンは映像的にメリハリがなく、ほとんど顔のヨリだけだったように思う。引きの画やカメラワークの動きなどでダイナミズムを作れれば、もっと良くなったはず。佐藤健君はなかなかハマってた。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-08 20:24:22) |
1429. マダガスカル3
《ネタバレ》 ストーリー自体は定番の運びで特筆するものではありませんが、テンポの良さ、そして終盤の楽しそうにサーカスしてみせるアニマル達の愉快さが印象深い。尋常でない嗅覚で動物たちを追いつめるデュボア警部は、アニマルよりもアニマルっぽい(笑)。ビターリ、ジア、ステファノといったキャラもそれぞれ魅力的ではあるが、一番ツボだったのはクマ。あの顔は、画面に映るだけで笑ってしまう。 [DVD(吹替)] 6点(2013-01-06 22:35:57) |
1430. THE EXPERIMENT ジ・エクスペリメント
《ネタバレ》 人類はついに霊魂の捕獲に成功、秘密基地で 研究が行われるが予期せぬ自体が発生し、、、 という下りに、「お、なかなか面白そうじゃん」と 思い観てみたのですが、残念ながら期待はずれでしたね。 電磁波で閉じ込め?て、ねずみを食べる?とか、 霊魂てなんかのモンスターみたいな扱いだな、なんて 思ったのですが、結局その霊魂の正体は最後までわからず。 そんでその霊魂が人間を操って、次々殺していくっていう 展開が最後まで続き、なんのひねりもない展開で 終わってしまった。残念ながら、凡作です。 [DVD(字幕)] 4点(2013-01-06 12:52:33) |
1431. ビンゴ
《ネタバレ》 殺人犯が最後に会いたいと思った人に 刑執行の投票をさせるっていうシステムだけど、 これだと被害家族の人に会いたいと思った犯人は 不利になってしまう。 あまりに不公平すぎる制度ではないか。 それにあのラスト。映画としての どんでんを組み立てたつもりだろうが、 女は逃げ得なだけで腹立たしい印象しか持ちえない。 単に不公平、不条理なだけを見せられても、 それで一体何が言いたいのか、と感じてしまう。 [DVD(邦画)] 4点(2013-01-06 12:36:46)(良:1票) |
1432. ほぼほぼパラノーマル
《ネタバレ》 パラノーマルな南だけでなく、いろんな ホラー映画のパロディをしています。 自主映画みたいな作りと三文芝居。 そしてなにより、お国柄の違いなのか 自分とそりが合わないのか、 ほとんど笑えずに終わってしまいました。 「必殺バナナおろし」だけクスッときたけど、 いろいろな要素を詰め込みすぎて、内容的に 意味不明なことになってるわけです。 たぶん、この作品で一番楽しんだのは、 見てる人じゃなくて作った人たちなんじゃないかな、、、。 [DVD(字幕)] 3点(2013-01-06 12:14:18) |
1433. アベンジャーズ(2012)
《ネタバレ》 一つの画面の中に、それぞれ別々のヒーローが収まっているというのはそれだけでも面白いものがありますね。予備知識がなくてもそれなりには楽しめると思いますが、やはり各ヒーロー作品を一通り観てから挑むのが一番だと思います。ストーリーはほとんどないようなものだし、邪悪神ロキ自体はそれほど強くない点が物足りないのですが、終盤の怒濤のアクション。車が次々と回転爆破し、街を縫うように移動するカメラアングル、そして皆が一丸となって敵と対峙していく様を観るとやはり胸が熱くなります。この一連のアクションのためだけに、見る価値はあったといっていいでしょう。ハルクがいると、とても心強いです。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-01-03 01:06:11)(良:1票) |
1434. くるみ割り人形(2009)
《ネタバレ》 かなりの子供向け作品なので、 少なくとも大人が観て楽しめるような内容ではありません。 製作国はイギリスとハンガリーということで、 ハリウッド資本ではない映画としては 結構お金かかっている感があります。 ですが、どうにも中途半端なんですよね。 チャイコフスキー作曲のバレエ音楽の内容に 忠実ではあるんだけど、もっと幻想的に 出来なかったのかとか、ナチを連想させるネズミ軍団たちも もっと異彩を放つキャラに作れなかったのかなとか。 時折入るミュージカルもとってつけたようなレベルです。 唯一よかったのは、エル・ファニングちゃんの熱演でしょうか。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2013-01-02 23:24:14) |
1435. 有りがたうさん
《ネタバレ》 有りがたうさんは、何に対して「ありがとう」と言っているのだろう。とりあえずの挨拶みたいなものなのかな。原作は川端康成の、5~6ページぐらいしかない短編。その小説にもありがとうが連呼されてるらしい。なんにせよ有りがたうさんの台詞が、「こんにちは」とかだったら、この作品世界は成り立たないだろう。やっぱり、ありがとう~じゃないといけないんだ。あるいはまた、全編に渡るスローテンポな台詞回し。最初こそ違和感を感じたが、もし劇中に早口でしゃべる人が一人でもいたら、やはりこの作品世界は成り立たない。全てスローでしゃべる人たちだからこそ生み出されるテンポと情感。今でいうところの癒し系ほっこり映画の先駆けみたいなもので、監督の同年代の小津作品にも通じるものがあると思う。峠を超えた女はほとんどが帰ってこない。これはそのときの情勢を言い表してるようだが、そういう大変な時期を映画的喜劇世界で人々を前向きにさせようという、そんな意図を感じる。乗客の女性と髭男爵の会話が印象的。 [地上波(邦画)] 7点(2012-12-25 13:52:17) |
1436. ハングリー・ラビット
《ネタバレ》 「世界最速のインディアン」の監督さんということで期待して観たのですが、アクションがどうにも陳腐で地味。全体として印象の薄い作品でありました。ガイ・ピアースの悪役っぷりはなかなかハマっていたと思うのですが、そもそもこの「代理殺人」システムとやらがとても機能するとは思えず、すぐに破綻するのは目に見えているわけで、その設定自体に違和感を持ってしまいました。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-12-20 22:30:35) |
1437. やじきた道中 てれすこ
《ネタバレ》 勘三郎さんの追悼ということでテレビで放映していたので拝見致しました。心がほっこりするような、とても面白い人情喜劇でした。たぬきの小僧が恩返しにやってきて、サイコロに化けるシーン、喜多八さんが酒を飲みまくり、豹変するシーン、お喜乃が死んだと思い込み、供養中に色々と口走ってそれをお喜乃が聞いてるシーンなど、一つ一つのエピソードが実に愉快。それでいて、終盤の「ダメな父ちゃんで悪かったな~」と弥次郎兵衛が涙するシーンなんてほろっとしてしまった。そしてまたラストの3人の笑顔。勘三郎さん、柄本明さん、キョンキョンの個性が発揮された、笑いあり涙ありの素晴らしい作品です。 [地上波(吹替)] 7点(2012-12-20 21:46:50) |
1438. LOVE まさお君が行く!
《ネタバレ》 どの程度まで実話なのかはわかりませんが、 「ポチたま」はよく見ているし自分も 犬好きなので、松本君とまさお君も 最初のうちはこんな感じだったんだ~と 意外性もあって飽きずに見ることが出来ました。 ダメ芸人とダメ犬。単独なら魅力がなくても 一緒になれば、そのダメっぷりが魅力になる。 唯一のメッセージはそれぐらいかな、、、。 内容的にはそれほど深くないし、 結婚式のシーンなんてかなり超展開でしたけど、 なによりも、まさお君役を演じた犬のラブ君が、 とてもいい演技してたように思います。 まっすぐな瞳、弱ってるときの表情等々。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-20 12:18:13) |
1439. バイオハザードV リトリビューション
《ネタバレ》 前作が劣化版マトリックスのへなちょこアクションだったので本作もあまり期待はしていなかったのだが、少なくとも前作よりかは遥かに良い出来映え。一つ一つのアクションも目に楽しめるし、なによりお金かかってそう。ストーリーは、よく言えば自由奔放、悪く言えば脈絡なしで、次になにが出てくるのやら、どうなるのやらと全然予想がつかない。構成的に、ゲームのやり方をそのまま真似ているのだろう。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-12-19 17:35:51) |
1440. ラム・ダイアリー
《ネタバレ》 本国では興行収入があまり芳しくなかったそうですが、鑑賞してみてそれも納得。心揺さぶるドラマツルギーがあるわけでもなく、地味で退屈な作品です。でも、元々興行ののことを考えて作られたものではないのでしょう。主人公のジャーナリストは、ジョニー・デップの親友だったそうで、彼の自伝を映画化したいという個人的な思い入れが強かったのでしょうね。個人的には、この作品の退屈さは嫌いではなかったです。ラム・ダイアリーのラムはラム酒のラム。最初から最後まで、ず~っとラム酒を飲んだくれているわけですが、その自堕落さ加減がたまらない。1960年のプエルトリコの美しさ、懐かしく温かみのある陰影の映像も見どころ。 [DVD(吹替)] 6点(2012-12-17 13:18:23)(良:1票) |