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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2593
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1421.  バットマン(1989)
コミックの映画化というジャンルにおいて、ティム・バートンはその能力を遺憾なく発揮できるタイプの映画監督であることは間違いない。そして、「バットマン」は特に彼が手掛けるにふさわしい素材であったことを確信させる。 なぜなら、「バットマン」はその世界観そのものが、ある意味“イカレ気味”であるからだ。大袈裟すぎる程に“犯罪都市”な舞台・ゴッサムシティーも、現れるいかにも狂気じみた悪者たちも、そもそも、元来普通の人間なのに、その莫大な富を行使しヒーローになってしまったバットマン自体、“尋常”ではない。 こういう、イイ意味でイカレた世界を映像化するには、それ相応の“美意識”がなければ成立しない。
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-01 05:24:48)
1422.  猫の恩返し
テーマパークかなんかのPR用ムービーの企画からスタートしたという今作。 上映時間75分という尺が物語るように、この作品は端から“深み”なんてものは目指していない。 ただ「普通」の女子高生が、ルイス・キャロルの世界よろしくふいに不思議の世界に迷い込み、サクッと不思議体験をするというシンプルなプロットをシンプルにまとめた良作だと思う。  ネットの情報の受け売りだが、「平成狸合戦ぽんぽこ」で開発された団地に、「耳すませば」の主人公月島雫が住んでいて、月島雫が生み出した物語が「猫の恩返し」だという裏設定を敷いてみると、各作品との“連なり”がとても興味深く、各作品の味わいがまた一つ深まる。  主人公に池脇千鶴、猫国の王子に山田孝之、猫王に丹波哲郎、そして、米国版吹替えには案・ハサウェイ!今となっては、極めて豪華な声優陣もポイント。
[地上波(邦画)] 6点(2005-08-27 16:03:10)(良:1票)
1423.  時をかける少女(1983)
スゴイな。映画鑑賞暦20年。初めて“アイドル映画”というものを観た。 9割方“とんでもない”映画であり、変てこな映画である。しかし、これが原田知世というアイドルのアイドル映画である以上、これで“完璧”であるんだと思う。 実際、ハチャメチャなストーリーも、棒読みな台詞回しも、際どい映像センスも、原田知世に対する「カワイイ~」ですべてが好転する。奇想天外なストーリー、初々しい演技、革新的な映像世界、というふうに。 正直なところ、ラストシーンまで“???”疑問符が付きまとったが、スバラシイエンディングに迷いは消し飛んだ!
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-08 05:22:29)(良:1票)
1424.  転校生(1982)
ふと“尾道”へ行こうと思いたち、「それならば大林監督の映画を観なければ!」と思い、初めてあまりにも有名な今作を観た。 いやー、スゴイ映画だと思う。知名度の高い映画なので、内容を知っていた分、今まで敬遠してきたことをうらめしく思う。 大林監督の、まさに郷里への愛情溢れるノスタルジー。可笑しくそれでいて切ないストーリー性。郷里の美しさ、感情の美しさ、過ぎ去った時間の美しさ、あらゆる美しさが合わさり、また違う美しさが映画いっぱいに溢れている。 それにしても、何よりスゴイのは、この映画に主演した“新人”俳優二人の発見である。この映画の、特に主人公の二人の間での台詞がいちいち完璧なのは、もちろん脚本の素晴らしさもあるが、演じる二人の俳優のチカラに他ならない。ほんとに「天才じゃないか」と感嘆してしまう。 良い役者というものは、そのキャリアの発端から“巧い”ということをつくづく感じた。
[ビデオ(字幕)] 9点(2005-08-08 02:30:23)
1425.  スター・ウォーズ/クローン大戦 <TVM>
アメリカのアニメ番組枠で放映された今作。第一印象の「わー、いかにもアメコミっぽい感じのチープな画だなー」という不信感に反して、かなり×2よくできている。 物語の設定としては、エピソード2と3の間の話ということなので、本当はエピソード3を観る前に観たかった。実際観てなおさらそう思った。 なにしろ、アクション性がスゴイ。もちろんアニメーションなので、実写とは比較できないけど、描かれるシーンの娯楽性がとても高い。何がそう感じさせるかというと、それは一にも二にも、“ジェダイマスターたちの活躍”に他ならない。 メイス・ウィンドゥをはじめとする、本編ではほとんど目立たないマスターたちの縦横無尽の活躍とその強さが、熱い。特にウィンドゥは強すぎるのなんのって、あの強さを本編でやられると、アナキンもオビ=ワンも霞んでしまうだろう。 ストーリー的にも意外としっかりしていて。アナキンの精神面での闘いなども描かれており、なんなら、コレを“エピソード2”にしちゃって良かったんじゃないかと、思わなくもない。
[地上波(字幕)] 8点(2005-08-04 22:34:56)(良:1票)
1426.  ルパン三世 天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~<TVM>
全然おもしろくなんてないんだけど、近年のテレビSPシリーズのレベルに慣れてきているせいか、なんとなく最後まで観てしまった。 もうこんなこと突っ込んでも仕方ないのかもしれないが、すべてが安易で粗末。敵方の大ボス=エミリーが登場時点から“怪しい”と思わせた点は置いといたとしても、あの豹変振りは何なんだ?本性を通り越して“精神異常者”になってどうするんだ。他の敵メンバーの女たちも、そろいもそろってオカシイ…。それぞれ秘めた思いがあるのかと思ったら、ただの乱射バカだったり、ただの男装バカだったり。 致命的なのは、そういうオカシイ敵たちをルパン一味が、あからさまに殺してしまっている点。まーそりゃ今までも散々殺しはしてるんだろうけど、そうことごとくそれぞれが殺っちゃたらダメなのでは……と思った。
[地上波(字幕)] 2点(2005-08-03 12:33:24)
1427.  亡国のイージス
「やってくれた」 最新鋭のイージス艦から、赤い爆炎と共に闇に放たれたミサイルの様を見た時、そう思った。 それは、今まで日本の映画ファンが押し潰してきた、ある思いいに対する“答え”を見たからだ。すなわち、「日本ではエンターテイメント大作は作れない」という失望と諦めに対する答えである。 この映画は、そういう長い間の負のイメージを払拭させる力を感じさせる作品だと思う。 ただし、その“答え”は、ただハリウッドのように派手に映像を描きつければいいということではない。もっとも重要なのは、「日本人が日本人を描く」という至極当たり前の要素である。 アクション性豊かなだけな日本映画であるならば、今までにもあっただろう。 しかし、そこに映画としての力強さは無かった。それは、日本人として“日本”という国を描いてこなかったからだと思う。 例えば、1999年の韓国映画「シュリ」にあったのは、まさにそういう要素ではなかったか。韓国という国が、朝鮮民族そのものを見つめ、描いたからこそ、あの映画は世界に興奮を与えたのだと思う。 そのことを、この映画に関わるすべての“表現者”たちは、理解し、見事に体現して見せた。 
[映画館(字幕)] 9点(2005-08-01 16:20:31)
1428.  姑獲鳥の夏
怪談にしても、妖怪話にしても、文化としての日本の“恐怖”には夏がよく似合う。 日差しと空気はじっとりと暑く、だからこそ、異形の恐怖の冷ややかさが、背筋を凍らせるのだ。 眩く照りつける夏の太陽。ふいに浮かび上がる不自然な陰影。そういうものを映画世界に普遍的に描きつけることができている段階で、この映画は成功していると思う。 “不思議なものなど何もない”という主人公・京極堂の台詞。“妖怪変化”を題材としながら、何とも妙な台詞であるが、ストーリーが進むにつれそれは見事に消化される。 そう、妖怪とは、異形のものとは、あくまでも日本の日常の中に息づくものなのである。 それは、長きに渡って語り継がれてきた、確固たるこの国の文化なのだ。 そして、最初から最後まで薄っすらとモヤがかったようなこの映画は、そういうこの国の文化を表現している。
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-30 00:20:41)
1429.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 
この映画は、“超大作”というオブラートに包まれたとても“特異”な映画だ。 まさに問答無用の“エキサイティング”という言葉の怒涛のような映画であり、文句なしの超大作という肩書きに異論は無い。ただ、それと同時に、ものすごく“おぞましい”映画でもあると思う。“クローン人間の養殖”を公然と行う営利施設とその職員の存在自体に始まり、その過程での培養と洗脳、“アイランドへの招待”と称したクローンの処理……と美しい映像世界にくっきりと描き出されるあまりに強烈な“闇”。それはまさに人間自体の“闇”ではないか。逃げ出したクローン人間は、ついには、生き延びるために自分自身のオリジナルをも淘汰する。主人公のクローンらの必死の行為は“正義”として描かれるように見えて、実は違う。彼らの行為は“善”でも“悪”でもない。ただひたすらに存在しようとする“生命としての本能”だ。 そういう、人間という一生物としての、ある意味当然とも言える、美しさと表裏一体の“本性”を感じたとき、この映画の“おぞましさ”はピークに達する。 ラストの、奴隷解放になぞられたクローンたちの“解放”は、その壮大な解放感と共に、人間という生物の闇の深淵を感じさせる。  
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-27 01:18:02)
1430.  海猿 ウミザル
教え子たちの無事を確認し、藤竜也演じる鬼教官は自らの制帽を目深に引き唇を噛み締める。 描写として実にありふれたシーンではあるけれど、しっかりと感動を生んでいる。 それはこの映画が、「生還」という感動に対しての“裏付け”をちゃんと描いているからだ。 即ち「死」である。「生還」に対しての「死」をもらすこと無く描いているからこそ、ありふれたシーンやお決まりとも思える展開に感動できるのだと思う。  劇場版としては第4作目となる最新作が封切られたばかりなので観ていないが、第2作、第3作において明らかに不足していたのは、「生」と隣り合わせで存在する「死」の存在感だと、この第1作目を観て思い知った。 死と常に隣り合わせの仕事に従事する男たちの姿を描く上で、その死自体の存在性が希薄になってしまっていることが、後の2作品に今ひとつ説得力を感じない理由であり、映画全体が希薄になってしまっている最たる要因なのだろう。 ちなみに、今作の後のテレビシリーズ「海猿 UMIZARU EVOLUTION」では、仲村トオル演じる主要キャラクターの死を描き、現実の悲壮感を加味できていたと思う。  そんなわけで、劇場版第3作目「THE LAST MESSAGE 海猿」を観た直後に今作を鑑賞し直してみると、初見時よりも遥かに良い映画に思えた。 「王道」というよりも“ありきたり”な映画であるということは否定しないが、潜水士訓練生たちの青春劇が瑞々しく熱く描かれている。 「若さ」という熱気と未熟さをバランスよく配置し、その中に前述の通り厳しい現実感も含まれており、映画としての善し悪しは別として充分に“好きになれる”映画だと思えた。
[DVD(邦画)] 8点(2005-07-25 00:02:54)
1431.  空の大怪獣ラドン
本当に、当時の東宝映画のミニチュア技術には頭が下がる。 今作で特筆すべきは、やはり、ラドンの衝撃波によって吹き飛ばされ、舞い上がる建物を表現した“巧さ”であろう。 ただ建物が爆発したり崩壊する映像は多々あるが、瓦の一枚一枚までが文字通り“吹き飛んで”いく様はなかなか見たことがなく、見事の一言に尽きる。 その反面、ラドンの操作ワイヤーが思いっきり見えたりするが、そのへんはご愛嬌というところだろう。 とにもかくにも、改めて、当時の特撮技術の偉大さが伺える。現在の日本映画の特撮に足りないものは何なのか?それはハリウッド等に対して明らかに劣る製作費などではない。技術力の低迷ということでもない。つまるところ欠けているのは、“工夫する”ということだろう。与えられた条件で、どこまで妥協を許さずに表現するか。必要なのは、“工夫”であり“想像力”だ。 そしてそれは、特撮映画に限らず、すべてのジャンルの映画に共通することだ。 そのことを、古き偉大な東宝映画は、今なお力強く示し続けている。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-14 11:24:59)(良:2票)
1432.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
もしかしたら賛否が大きく分かれるのかもしれない。が、この映画は圧倒的に“賛”である。まさに絶望的なまでの侵略者の脅威に対し、すべての人類は成す術が無い。そうこれは“戦争”などではなく、一方的な“駆除”なのだ。そのままに一人残らず滅亡するのが真のリアリティかもしれないが、それでは物語にならない。そうして導き出された結末は、人類の勝利ではなく、地球上の一生物として生かされた人類の姿である。この顛末は、序盤からの脅威的な侵略に対しあまりに“あっさり”しているように感じるかもしれない。しかしそうではない。ただひたすらに逃げ惑うだけの人類たちのその同じ場所で、いつもと同じように繰り広げられる生命体たちの活動によって、人類は生かされたのだ。実にシンプルで起伏に富んだ発想の転換、これぞScience Fictionの名にふさわしい。スピルバーグは、映像に対する絶大な創造力をもって、この古き名作をリメイクしてみせた。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-29 17:54:07)(良:2票)
1433.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
歴史的なスペースオペラの頂なる映画が今完結した。  個人的には、SW自体の面白さに気が付くのが遅く、最近になってまとめてシリーズを見直し感嘆しこの最終作を迎えたのだけれど、それでもこの長き年月に渡って世界中を風靡してきた大作の壮大さと崇高さを感じて余りあった。  公開に際して多くの人々が「泣ける」ということを口にするので、さすがにそれはないんじゃないかと疑問を感じていた。 しかし、すでに分かりきったことであるはずなのに、アナキンがベイダーへと転じジェダイの騎士たちを葬りさっていくシーンでは胸が詰まった。 暗黒面のままに“成すべきことを成し”ひとり涙を流す様には、これまでのシリーズ作すべてを制する感慨深さが滲んでいた。  この映画を観たすべての人が「ほんとうに馬鹿な男だねえ……」という、まるで古い日本映画のよう普遍的な感想を持つはずだ。 普遍的ではあるが、観客が受ける心の揺れは計り知れない。 そうジョージ・ルーカスがその映画人生のすべてをかけて生み出したこの果てしない映画世界は、アナキン・スカイウォーカーという男の人生における愛情と苦悩が幾重にも折り重なった哀しく愛しい“不器用さ”を描くためにあったのだ。  結局、最愛の妻までも亡くしてしまった黒ずくめの彼の最後の叫びは、その後20年余り暗く乾いた闇の中で、静かに静かに響き続ける。  “新たな希望”に出会うその時まで。
[映画館(字幕)] 10点(2005-06-25 16:10:51)
1434.  深呼吸の必要
「言いたくないことは、言わなくていい」 お互いのことをほとんど知らない中での生活。それはその事実だけを見れば、現実の冷たい社会と同じことかもしれない。でも、もちろんそれは根本的に異なる。“平良家のルール”は、人と人とを隔てるためではなく、人に対する深い想いから存在することだ。だからこそ、赤の他人だったそれぞれが紛れもないひとつのファミリーへと成り得るのだ。 とてもありきたりで、シンプルなストーリーである。主人公のキャラクターの薄さなど詰めるべき部分は確かにある。しかし、あの空と海に囲まれた時間そのものに、ストーリーという概念に縛られない解放感があったと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-24 03:08:52)(良:1票)
1435.  踊る大捜査線番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル<TVM>
「番外編」という雰囲気が悪い方向ににじみ出て見えて、「踊る~」ファンでありながら今まで敬遠していたのだけれど、実際見てみると十分に楽しめる内容だった。なんと言っても、内田有紀がイイ。今更ながら彼女の魅力を垣間見た気がする。あの眼差し、可愛さ、そして抜群のミニスカポリスっぷり。もうそれだけでも存分に楽しめる要因になり得る。そこに湾岸署の相変わらずの空気感が加わり娯楽性は高い。内田有紀ー渡辺えり子の“青島ー和久的関係”もドラマ性があった。番外編だからなのか、いつもよりも若干高いコメディ路線も楽しかった。あの新城管理官までどこかコメディ的だ。
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-22 19:11:45)
1436.  刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
前作「殺人の処方箋」もそうだったが、初期作のコロンボは犯人に対し積極的にワナを張っていく顛末が見事だ。今作では罪を隠そうとする犯罪者の心理を巧みに利用し陥れる。もし自分が犯人なら心底憎らしくなるであろう相変わらずのコロンボ節も、すでに完成されている。
[DVD(吹替)] 7点(2005-06-20 18:13:22)
1437.  刑事コロンボ/殺人処方箋<TVM>
金曜ロードショーで放映されている新コロンボシリーズしか見たことがない世代の者にとっては、いろいろと新鮮なところが多かった。何よりもコロンボが若い!若いのに老獪なキャラクター性は当然変わってなくて、その普遍性が逆に新鮮だった。やはりコロンボ自体イキがいいこともあって重要参考人に対して声を荒げたりする(もちろんその後の効果を狙って)のには驚いた。ラスト、絶対的自信を持った犯人にボロを出させる罠には、ついこっちも引っかかってしまった。第一作目にしてすでに名シリーズを予感させる伝説の第一歩だ。
[DVD(吹替)] 8点(2005-06-20 17:59:38)
1438.  バットマン ビギンズ
“バットマン”がその他のアメコミヒーローに対し明らかに異質であることが一つある。そうそれは、バットマンは“超人”ではないということだ。極限まで鍛錬はしているのだろうが、ヒーローとしての活躍はありとあらゆるアイテムによるところが大きい。そうなってくると益々重要になってくるのが、彼が超が付くほどの大富豪であるということである。そのキャラクター性のおかげで明らかに高級そうな様々なアイテムに不自由しないのもうなずけるというものだ。ではなぜ、そんな大富豪が夜な夜な闇に紛れ、己の身を呈してまでヒーローに徹する必要があるのか?しかもご丁寧にコウモリのコスプレまでして…。 と、つらつらと考えていくと、いくらダークヒーローだと言っても、これほどまでにその“出生”と“理由”自体が闇に紛れてきたヒーローはいない。近年のヒーロー映画ブームの流れの中で製作された作品であることは間違いないが、この“誕生秘話物語”はまさに描かれるべきして生み出されたと思う。 これまでのシリーズ作品とは一線を画し、ひたすらにダークに、ひたすらにブルース・ウェインの精神の底へ底へと掘り進んでいく映画世界、ストーリーが素晴らしい。その反面、バットマンという稀代のヒーローが持つ類まれな“高揚感”もしっかりと表現され、ストーリーの深さ同様、奥深い娯楽性を携えたヒーロー映画が完成した。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-19 02:07:34)(良:1票)
1439.  マタンゴ 《ネタバレ》 
“昭和の娯楽映画フェチ”な僕にとっては、ゾクゾクとする時代の空気感が秀逸だった。俳優たちのキザったらしい台詞まわしも聞きなれてくるとたまらなくなるものだ。“マタンゴ”という新感覚の怪物の発想と、漂流した男女の極限状態を見事に融合させた物語の骨格は素晴らしいと思う。ただ、もう少し丁寧に展開を描いてほしかった。それぞれのキャラクターに個性はあるが、その言動があまりに唐突に思える。そもそもマタンゴという生命体の性質自体が曖昧だった。ラストなんとか逃げ延びた主人公も結局はマタンゴに侵されているわけだが、「え、いつ食ったの?」という疑問が残る。しかしその顛末の描かれ方自体にはこの映画の締めとしての相応しさがあった。
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-07 15:37:35)
1440.  オペレッタ狸御殿
何とも言いようがないというのが正直なところだ。鈴木清順という人間、80を越え更に果てしない。もはや彼に終着点など無いのだろう。正真正銘良い意味での“唯我独尊”状態の映画世界にのっけから呆然となりそうだった。そこにアジアの宝石チャン・ツィイーが息づくのだから参らないわけにはいかない。どの文化・芸術作品におても、表現は自由である。もちろんそれは、映画づくりにおいても当然あるべきことであろう。ただ、そのことを鈴木清順ほどその映画監督人生を通じて実践している人間を他に知らない。
[映画館(字幕)] 8点(2005-06-01 18:08:19)(良:1票)
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