かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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プロフィール
口コミ数 1959
性別 男性
年齢 49歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1421.  ファインド・アウト ネタバレ 
ウェイトレスをしながら大学生の妹と共に、一見平凡な共同生活を送るジル。ある日、そんな生活を打ち壊すかのように、妹が謎の失踪を遂げてしまう。「きっと、あの男にさらわれたんだ…」と、すぐさま警察へと向かったジルだったが、いくら彼女が必死に被害を訴えても刑事たちは一向に聞く耳を持たない。何故なら、ジルには虚言誘拐によって警察を混乱へと導き、その結果精神病院へと入院したという過去があったからだった。隠していた銃を手に、たった一人で妹のために立ち上がるジル、果たして彼女の言葉は真実なのかそれとも妄想に過ぎないのか。そんなミステリアスなストーリーでぐいぐい観客を引っ張る前半部分はけっこう楽しんで観れました。しかし、何の訓練も受けていない一人の女の子が全ての警察を敵に廻してしかもその包囲網を易々と突破していくというリアリティ皆無な展開を見せ始める中盤からどんどんと興味が失せてゆき、なんだか謎の真相もどうでもよくなってしまいました。そうしてようやくラストであかされる真相もかなり強引なもの。何で妹を家の縁の下に隠しとく必要があったのか意味不明。犯人、頭悪すぎっしょ!それに、銃を持っている主人公に対して丸腰(あ、尖った骨だけ持ってたっけ笑)でしかも井戸の中腹にわざわざ穴を掘って待ち伏せするってどれだけ面倒臭い&アホらしい作戦やねん!てか、最初からジルを誘拐しときゃよかったじゃん!!うーん、前半が良かっただけに残念っす。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-03 12:57:42)
1422.  ゼロ・グラビティ ネタバレ 
普段、映画館で映画は観ないのだけど、この作品が公開されてからの本サイトでのあまりにも多い投稿数とそんなレビューが次々と叩き出す高得点、そして「映画館で観るべき作品」という趣旨のコメントの数々に、「これは久々に映画館で観ときゃなきゃあかんやろー」と今日(1/1)はファーストデーで千円だしということで(せこっ笑)、正月早々観てまいりました。ひええ~~、こりゃ凄げー。冒頭から、圧倒的なクオリティで創り込まれた3D無重力空間へと放り出されること90分、落ち着ける地面などまったく皆無な宇宙空間での絶望的なまでの浮遊感を充分堪能させてもらいました。空中をボールペンやネジとかと一緒にふわふわ漂う感覚とか、今にも無限の宇宙に放り出される恐怖とか、まるで自分も宇宙に居るかのような臨場感は凄まじかったです。ただ、ちょっと酔います。正月ということで大分酒が入っていた自分は、ますます悪酔いしちゃいました(笑)。それはさておき、映画館で観るべき作品というのは確かに当たってます。というか正直、映画館で観なければどうなんだろー?という疑問符が最後まで拭えない作品でもありました。この極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなストーリーが果たして深いのかどうなのか、DVDが出たら再び鑑賞してまたじっくり確認したいと思います。取り敢えず、最新技術を駆使して描き出された美しい無重力映像の数々に今は8点で。明日から仕事だってのに、朝から酷い二日酔いになりそうですけどね(笑)。
[映画館(吹替)] 8点(2014-01-01 17:41:18)
1423.  ゴーストライダー2 ネタバレ 
前作は観たという記憶だけはあるものの、肝心の内容はと言えば「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってただけのお馬鹿映画」というイメージだけしか残っていなかったので、続編である今作も特に興味もなかったのだけど、「よし、今年の映画鑑賞の締め括りということで(本日2013/12/30、たぶん明日は観ない)、半分シャレで今年の有終の美はゴーストライダー2で飾ってやろか~」と鑑賞してみました。いやー、今作もやっぱり「ニコラス・ケイジが骸骨になってバイクで走ってるだけのお馬鹿映画」でありました。でも、そこまで酷くはなかったかなー。決して面白いわけじゃないですけど、腹立つほどつまらん!ってこともなかったんで良かったんじゃないでしょうか。思い返してみれば、今年も色んな映画を観てレビューを書いてきたけど、僕が良いと思った作品が酷評されていたり、反対に僕がつまらないと思った映画が評価高かったり、やっぱり映画って人によって色んな楽しみ方が出来る素晴らしいものだとしみじみ思います。僕のように、この作品を「どれだけ酷い映画なんだろーと思ったら、そこまで酷くないじゃん、うん!それよりニコラス・ケイジ、顔疲れてない?」とひねくれた楽しみ方をする映画オタクも居るってことで(笑)。さあ、来年はどんな映画と出会うことができるんだろー。そしてニコラス・ケイジは何処に向かうのか?今から楽しみです(笑)。皆さん、良いお年を~☆
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-30 21:03:13)
1424.  ビトレイヤー ネタバレ 
ロンドンで暗躍する、天才的な犯罪者スターンウッドを過剰なまでの情熱でもって追う刑事マックス。ようやく逮捕の機会に巡り合った彼は、上司の命令を振り切って丸腰のまま深追いしてしまう。だが、案の定そんな無謀な行動は返り討ちに遭い、逮捕どころか脚に障害が残るほどの重傷を負う羽目に。3年後、失意のなかに生きるマックスの元に、スターンウッドの息子が怪我をした状態で空港で発見されるという情報が舞い込んでくる。3年前の無念を晴らすために、パートナーであるサラと共に行動を開始したマックスだったが…。そんないかにもオーソドックスな犯罪ドラマだと思って観ていたら、中盤、マックスとスターンウッドが愛する人を殺されるという事態に直面し、追う者と追われる者、刑事と犯罪者、傷を負った者と負わせた者という、お互いの立場を超えて協力し合うという熱い展開にはなかなか惹き込まれました。ただ、いかんせんそこに至るまでが長過ぎる。ブルーを基調としたセンス溢れる映像とかスローモーションを多用したシブい演出とか光るものは多かったけれど、そんな冗長なストーリー展開に難ありでそこまで楽しめませんでした。うーん、残念。この監督の次回作に期待ということで。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-29 22:12:33)
1425.  マーサ、あるいはマーシー・メイ ネタバレ 
何らかの理由により、山奥で自給自足の共同生活を送るカルトまがいの集団へと加入したマーサ。そこで「マーシー・メイ」という新たな名前を授かった彼女は、戸惑いながらもそこで生活し始める。2年後、そこからなんとか脱出した彼女は長年疎遠にしてた姉夫婦の元へと転がり込むことに。そんな心に傷を負った現在のマーサと過去のマーシー・メイの姿を交互に描いた意欲作。なのだけど、いったい何が言いたいのかさっぱり分からない雰囲気ごり押しの退屈な映像が延々と続き、なんともつまらない作品でありました。こういう芸術を気取った、作品世界の背景は自分で想像してくれよと言わんばかりの上から目線映画って個人的に大嫌いです。それに、主人公のマーサ(あるいはマーシー・メイ)の自己憐憫甚だしい卑屈キャラにも最後までムカつかされてしまいました。あの姉のご主人の腹立ちがすっごく分かります!何があったか知らんが、人が嫁とセックスしてんのに、勝手に寝室に入ってくんじゃねー!!ばかやろー!!!
[DVD(字幕)] 2点(2013-12-28 21:40:54)
1426.  オブリビオン(2013) ネタバレ 
凶悪なエイリアン〝スカヴ〟の襲撃をうけ、世界規模の核戦争の末に勝利したものの地表は荒廃し居住不可能な惑星と化してしまった未来の地球。巨大な宇宙コロニー・テッドに住む生き残った人類は、新天地を求めて木星の衛星タイタンへと移住する計画を立てていた。同時に輸送する海水採取作業の監視要員として、そんな荒廃した地球でパートナーのヴィクと共に日夜パトロールに励むジャック(トム・クルーズ)。しかし、突然墜落してきた宇宙船から謎の女性ジュリアを助け出したことから、彼の信じてきたそんな現実が大きく揺らぎ始めてゆく。最近、ホラーやミステリーのジャンルでやたらと流行っている、ストーリーの中盤でそれまで提示されていた設定が全く正反対のものへと変貌を遂げるというこのスタイルが、とうとうSFにまで応用されてしまいましたね。でも、今作のこの設定の逆転劇は「ええ~、マジで!」と驚くまでには至らず、残念ながら「いやいや、ちょっと無理ありすぎっしょ!」と突っ込んじゃう気持ちの方が強かったです。それに登場するアイテムの数々にもあんまりセンスを感じなかったかなー(特に人の顔に見えなくもない微妙なフォルムの無人攻撃機ドローン)。でもまあ、いかにもお金掛かってますよと言わんばかりの綺麗な映像と50過ぎても相変わらず格好良いトム・クルーズと(この監督の前作トロンを髣髴とさせる)仰々しい音楽とかはなかなか堪能できました。うん、及第点!
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-28 18:15:00)
1427.  噂のギャンブラー ネタバレ 
田舎で売春まがいの仕事(出張ストリップ?そんな仕事あるんか?)をしていたベスは、そんな自分を変えるために、大したビジョンもないまま単身ラスベガスへとやって来る。そこで偶然知り合った凄腕のギャンブラーの元で働き出したことから、彼女は自分の天性の才能を武器に運と実力だけがものを言うギャンブルの世界へとのめり込んでゆくのだった。ブルースウィリスとキャサリンゼタジョーンズが出ているということで何の前知識もないまま観たのですが、いやー、ぬる~~い映画でした。こういう底抜けに明るい天真爛漫な女の子が、持ち前の度胸とガッツとキュートさでもって成功へと突き進むサクセスストーリー系の映画って個人的に苦手っす。何度もDVDプレーヤーの停止ボタンを押したくなるのを堪えて最後まで観ましたが、その思いは一切変わらず。「んじゃ、最後まで観なきゃいーじゃん!」と突っ込まれたら何も言い返せないんですけども…(笑)。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-26 11:07:44)
1428.  世界にひとつのプレイブック ネタバレ 
信じていた妻の浮気現場を目撃したショックから暴行事件を引き起こし、なおかつ躁鬱病を発症して精神病院に入院した過去を持つパット。愛していた夫を事故で失くし、癒しきれない喪失感を埋めるために手当たり次第に男と寝て仕事を首になってしまったティファニー。いまだ人生という迷路で彷徨い続けるそんな二人が出会い、そしてお互い人生を変える為に力を合わせてダンス大会出場を目指すことに。登場人物誰もがみんな弱くて心を病んだ人たちばかりなんだけど、でもみんな(人に同情を求めたりせず)必死に生きているところは素直に好感が持てました。裏切られたのに、それでも別れた妻が忘れられないパッドとか、ちょっと気持ち分かるし(笑)。まあ、多少ストーリー展開に強引な部分はあるけど普通に面白かったです。「なんで5点でそんな喜ぶ?」というセリフには笑っちゃいました。それにしてもジェニファー・ローレンス!まだデビューして数年しか経っていないというのに、あの往年の名俳優デニーロを前にして全く臆することなく芯の強い女性を堂々と演じきったその度胸は立派。そんなに可愛くもないし、かといってブサイクでもないのに何故か心に残るのはその天性の演技力のなせる技か。そんな彼女が最後に見せた、ツンデレ女子の切ない女心には久し振りにキュンときちゃいました(笑)。現実を変に美化したりせず、かといって傷を舐め合うような暗い映画ともせず、理不尽な現実社会でもがく人々をエネルギッシュに描いたなかなかの秀作でありました。
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-26 08:02:02)
1429.  リンカーン ネタバレ 
奴隷解放にその生涯を捧げ、国民に多大な犠牲を強いた南北戦争を終結へと導びき、いまだアメリカという国の国是とも言うべき自由主義とあらゆる人種の枠を超えた団結の象徴として尊崇されるリンカーン大統領のその人間的な部分に焦点を当てて描かれたヒューマンストーリー。スピルバーグらしい、圧倒的なクオリティで再現された戦場描写と極めて分かりやすいストーリー展開でリンカーン大統領の波乱万丈の生涯を描いたエンタメ伝記映画だと思って鑑賞してみたら、まさかのとある法律の修正案(奴隷解放に重要な法案だったとはいえ)を下院で可決させようと奮闘したという史実一点のみをクローズアップした作品でありました。うーん、さすがにこれだけで150分の映画として成立させるには無理があったのでは。確かに、政治ドラマとして一定の水準に達しているとは思うのだけど、全体的に冗長で少々退屈だったという側面は否めなかったです。今回はスピルバーグの悪いトコが出ちゃったかなー。それでも、ダニエル・デイ=ルイス演じる胸に熱い情熱を秘めながらも、最後まで飄々とした優しげで人間っぽいリンカーン像はなかなか良かったです。アカデミー賞受賞も納得の熟達な熱演だっただけに惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-25 18:15:38)
1430.  華麗なるギャツビー(2013) ネタバレ 
村上春樹に、もし無人島に一冊だけしか本を持っていけないとしたらまず間違いなくこの本を選ぶとまで言わしめた有名な小説(僕はそこまでではないですけど、間違いなく10冊のなかには入る)を、なんとあのバズ・ラーマンが映画化、そしてギャツビー役はまさにはまり役としか思えないディカプリオと聞いたとき、もうそれだけで7点付けちゃうくらいテンションあがっちゃいました(笑)。そして期待に胸を高鳴らせながらこの度鑑賞。おい!いつまで経ってもギャツビー(ディカプリオ)出てこねーぞ!と思っていたら、もう焦らしに焦らせて30分近く経過したころ、満を持して不適な笑みを湛えたギャツビーがこちらに振り返ったときに、もう思わずテレビ画面に向かって拍手しそうになっちゃいました!いやー、やっぱカッコいいっすね、ディカプリオ。まかり間違えてニコラス・ケイジがキャスティングされなくてホント良かった(笑)。そして肝心の内容のほうも、異常なまでの情熱でもってたった一人の女性を愛し、彼女が結婚しようが子供を作ろうが「いや、デイジーはおれの事を絶対に愛して待っているはずだ!」と戦場で武勲をあげ、ビジネスで成功し時には違法な行為にまで手を染め、彼女の家の対岸に大豪邸を建てて帰ってきて、そして夜な夜な人も羨むパーティーを彼女の気を惹くためだけに開くという、まさに全ての男の敵にして全ての男の憧れでもある、愛情と情熱と狂気がせめぎ合うギャツビーの類稀なる魅力が見事に描けていたと思います。特に、デイジーが夫に別れを切り出すシーンの、居合わせた4人の四者四様の思惑がぶつかり合う心理戦の息を呑むような緊迫感といったら凄かったです。欲を言えば、バズ・ラーマンらしいどこか下品で猥雑だけど最高にエネルギッシュな歌唱シーンをもっと見たかったかな。でも、女性はこれをどう見るんだろ?一度はここまで男に愛されたいと思うんだろーか。やっぱりひく?でも、ディカプリオだったらアリなのか?などと、クリスマス(投稿日付注目↓笑)だというのに、たった一人でそんなこと考えてる自分という現実にいま気付いた…(泣)。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-24 18:07:41)(良:1票)
1431.  ラースと、その彼女 ネタバレ 
人と上手く関わることが出来ない内向的な青年ラースが、兄夫婦の家に彼女として連れてきたのはリアルなセックスドールだった。当然のように動揺する兄夫婦。そして小さな町に彼の噂は瞬く間に拡がってしまう。周りの同僚、友人たちの当然の心配や嘲笑をよそにラースとその彼女はどんどんと愛を深めていくのだが、やがてそれは小さな奇跡へと繋がってゆくのだった。うーん、設定自体は秀逸だと思うのですが、それを巧く活かしきれていないという印象を持ってしまいました。こんなに奇抜な設定なのに、肝心のストーリーのほうはあまりにも淡々と進むため、少々退屈。もっと笑いの部分があっても良かったと思うんだけどなー。それに、ラースが心を病んでしまった原因は自分の出産のせいで母親が死んだという罪悪感と、妊娠している義理の姉もそうなってしまうのではないかというストレスのせいなのだから、当然最後は彼女の出産が絡んでくると思ったらそこにまで至りませんでした。やっぱり、最後は義理の姉が無事に出産してくれなきゃすっきりしないですって。それに、ラースの周りの人々がそろいもそろって皆良い人ばかりなのも僕には合わなかったです。うん、4点!ごめんなさーい。
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-23 11:49:59)
1432.  キャビン ネタバレ 
人里離れた山奥のロッジへとバカンスに訪れた大学生五人組。だが、そこには人智を越えた存在が待ち構えていたのだった。そんなベタベタな展開に、何故か彼らを監視するスタッフと思しき謎の人物たちが絡んでくる。「いったいどういうこっちゃねん!」と思っていたら最後の最後で納得。これっていわゆるメタフィクションだったのですね。主人公たちを監視しストーリーを導いてゆくスタッフたちはまさに映画製作陣、そして太古の神々は僕たち観客ということなのでしょう。「これってどうなるんすか?」「ここでゾンビどもが出てくるんだよ(半漁人でも良いけど)!」「くそー、日本もなかなか良いホラー創ってんじゃねーか」「うん、ここいらでオッパイ出しとかなきゃあかんやろー」とノリノリでストーリーを紡ぎだしてゆく彼らの姿は、若かりし日のサム・ライミをも髣髴とさせます。そして最後に満を持して登場するシガニーウィーバーはまさに映画会社のお偉いさん。いかにベタな内容の映画がウケるかを滔々と解説する彼女の姿には笑っちゃいました。しかし、そんな彼女に反発するかのように映画はまさかのハッピーエンドへと向かい始めます。最後、「結局、清楚なヒロインの女の子はチャラいくせに理屈っぽいサブカル野郎と手に手をとって幸せに死んでいくのかよ!ごるぁ!」とDVDプレーヤーの停止ボタンを押すかの如く出てくる世界を崩壊させる太古の神々の手は、そんな映画を散々観まくってきた監督の魂の叫びですね(基本、映画オタクはリア充嫌いだし笑)。確かに後半のぶっ飛んだ怒涛の展開(映画オタクにはたまらんキャラがいっぱい出てきます笑)には圧倒されましたけど、映画としてさすがにこれは反則だろー。でも一回だけなら許しちゃう。ちきしょー、面白かったじゃん、これ。でも、今回だけだよ、次やったら怒るからね(笑)。
[DVD(字幕)] 8点(2013-12-23 07:24:32)(笑:2票)
1433.  パーフェクト・スナイパー ネタバレ 
タイ、バンコクで孤高に生きる殺し屋チャーチ(ジャイモン・フンスー)。ひょんなことから、彼の武器供給源であるクラブのオーナー(ケビン・ベーコン)と共に、闇社会で暗躍する犯罪組織同士の抗争へと巻き込まれてしまう。そんななか偶然出合った謎の少女に導かれるようにして、陰で横行する少女誘拐や売春の実体を目の当たりにした彼は、たった一人で無謀とも言える戦いを開始するのだった。とにかく、ジャイモン・フンスーがあまりにも正義感バリバリの警官顔なので、どう見ても殺し屋に見えないところが致命的でした。近年稀にみる、完全なミスキャスト。そんな彼が紡ぐストーリーのほうも、いったい何がどうなって主人公は何がしたいのかさっっっぱり分からんから一向に入り込めません。途中、唐突に白い象と出合った主人公が、いきなり仏陀の使徒となってギャングどもを殺しまくるという「なんじゃそりゃー!」な展開には唖然としちゃいました。いくら夢でしたって言われても、この映像はさすがに頭悪過ぎだって!そしてこんな陳腐なストーリーなのに、まるで言い訳するかのように最後に流れる社会的なメッセージ…。タイに住む、全ての敬虔な仏教徒の皆様と劣悪な労働環境下におかれている全ての風俗産業で働く女の子たちに心から謝ってください!!
[DVD(字幕)] 2点(2013-12-22 17:49:13)
1434.  こわれゆく世界の中で ネタバレ 
都市開発を請け負う会社の共同オーナーとして、表面上は満ち足りた生活を謳歌しているように見えるウィル。ボスニア移民の子として貧しい母子家庭に育ち、街のチンピラたちの誘惑によって今まさに犯罪者の仲間入りを果たそうとしている青年ミルサド。ある日、ミルサドがウィルのPCを盗んだことから、決して交わるはずのなかった彼らの人生が、お互いの様々な問題を抱えた家族たちをも巻き込んで複雑に交錯してゆく。いかにもアンソニー・ミンゲラらしい淡々と描かれたヒューマン・ストーリー。なんだけど、軽度の精神疾患を患う娘ビーのことで崩壊の危機に瀕したウィルの家族の再生の物語なのか、貧困の連鎖から抜け出せない青年ミルサドの葛藤の物語なのか、それともウィルの不倫の物語なのか、ミルサドを想う母の愛情の物語なのか、それとも理不尽な格差社会の矛盾を突いた社会派物語なのか、何をメインに描きたかったのかが途中から軸がブレブレでなんとも散漫な映画となってしまってます。車盗む売春婦のエピソードも、いったい何のために出てきたのかさっぱり訳分からんし。それに「いまのところ家族がとっても面倒臭い状態だから、取り敢えず他の女とHしてリフレッシュしたかっただけだろ、お前!」としか思えないジュード・ロウ演じる主人公ウィルが、最後に懺悔してミルサド救ったからOKとばかりにちゃっかり元鞘に収まっちゃうトコにちょっぴり(いや、かなり?笑)ムカついちゃいました。ということで4点!
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-20 23:28:25)
1435.  僕らのミライへ逆回転 ネタバレ 
僕のこよなく愛する『エターナル・サンシャイン』の監督作ということで、ずっと借りたいと思っていたのだけど、毎回ビデオ屋さんに着く度に「あれ、あれってどんなタイトルだっけ?ま、いっか。今度借りよー」というのを繰り返してずっと延び延びになっていた今作、今度こそ忘れないようにとタイトルを書いたメモを手にようやく借りることが出来ました。誰がつけたか知らないけど、この邦題、それっくらいセンスが無いと思うんですけど!(僕の記憶力が悪いだけかもですけどね笑)で、肝心の内容ですが、確かに全編に横溢する映画愛は良いとは思うのだけど、うーん、ちょっと主役のお馬鹿コンビにあんまり魅力を感じなかったかなー。それにストーリーの重要な鍵となるあのジャズシンガーのこともいまいちピンとこなかったし。まあ面白いとは思うんですけど、わざわざビデオ屋さんでメモを手に「あれを借りるぞー!」と意気込んでまで観るほどの作品ではありませんでした。残念っす!エターナル・サンシャインはやっぱり奇跡の一品だったのかなー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-19 13:44:16)
1436.  サイレントヒル ネタバレ 
夜な夜な何かに引き寄せられるかのようにベッドから抜け出す少女シャロン。「サイレントヒル…」そう呟く娘の謎の言葉を手がかりに、母ローズは過去に起きた炭鉱事故によって廃墟と化した街へと辿り着く。だが、そこは人智を越えた存在が支配する恐ろしい街だった。すぐに姿を消してしまったシャロンを捜して、ローズは男勝りの婦人警官と共に灰燼渦巻くサイレントヒルのそんな怪しい世界へと踏み込んでゆく――。すみません、元ネタとなったゲームのことはほとんど知りません。確かにゲームを原作にしただけあって、このダークでおどろおどろしい世界観はなかなか秀逸でした。プレイヤーとしてこんなゾクゾクするような気持ち悪~い世界へと入っていったら楽しいだろーなー。ただ、映画としてみたらどうなんですかね。後半になるにしたがって、見事なまでに破綻する設定の数々にはさすがに苦笑しちゃいました。謎の宗教集団もいったい何がしたいのか意味不明だし。そして「で、結局、どういうこっちゃねん!」という観客の疑問に一切応えないまま、かなり投げやりなラストを迎えてしまいました。うーん、なんという薄っぺらいストーリー(笑)。それでも、常に白い灰が雪のように舞う幻想的で美しい街サイレントヒルに、突然重厚なサイレンが鳴り響いたかと思うと瞬く間に悪夢のような世界へと変貌を遂げ、そうして現れた淫靡でグロテスクな怪物たちが容赦なく襲ってくるという、「ひえぇぇ~」な映像はなかなか見応えがありました。こりゃ、こえーよ!!
[DVD(字幕)] 7点(2013-12-19 08:53:05)(良:1票)
1437.  パフューム/ある人殺しの物語 ネタバレ 
18世紀、悪臭渦巻くパリの下町のゴミ溜めで生を受けたジャン・バティスト。しかし彼は類稀なる天才的な嗅覚の持ち主だった。成長して革なめし職人となった彼は、街で偶然出会った一人の女性の匂いに衝撃を受け、衝動的に彼女を殺してしまう。なんとか逃げ延びたジャンは、死んだ彼女の匂いを甦らせるかのような情熱でもって香水職人となり孤高の道を歩み始めるのだが、しかし彼は誰にも言えない歪んだ欲望を胸に秘めていたのだった。こってり濃厚な映像で描かれた、ペドロ・アルモドバル作品を髣髴とせるそんな変態的ストーリーに否が応にも期待が高まっちゃいました。捻れた欲望がどんどんとエスカレートし、犠牲となる美しい処女たちをまるで物を愛でるかのように愛する主人公のいかにも変態っぽい気持ち悪~い顔つきに「これは凄い映画になるかも!?」とドキドキしながら観ていたのだけど、最後の30分で拍子抜け。主人公はいったい何がしたかったの?幾多の女性を犠牲にし、自らも絞首刑にまで追い込まれながら創り出した香水の匂いを嗅ぐと、何故か人々が彼に平伏ししかも無茶苦茶エッチしたくなっちゃったので皆でヤリまくったのでしたって薄っぺら過ぎるって!普通にあのフェチ路線をどこまでも突き詰めてくれたら良かったのになー。こういう映画を観ると、いかにアルモドバルが芸術的なまでの変態映画作家なのかが実によく分かる。残念ながら、今作は変態のふりをした凡人が無理に変態を装って撮った、奇をてらっただけの凡作でありました。途中までは、そこそこ良かったけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-17 18:21:47)
1438.  レッド・ライト ネタバレ 
昨日飲み過ぎちゃって極度の二日酔いだったのだけど、今日中にビデオ屋さんに返しに行かなきゃいかんかったので、無理をおしてウコンをのみのみ鑑賞してみました。ロバート・デ・ニーロ扮する超能力者(自称)とシガニー・ウィーバー扮する徹底的なリアリストである科学者とその助手との、超常現象を巡る知的な戦いを描いたミステリー作品。なんだけど、いったい何がやりたいのかよく分からない登場人物たちが織り成す、かなりテンポの悪いストーリー展開に最後までイライラ。いやー、つまんなかったっすねー。二日酔いがますます悪化しちゃいました(笑)。オチもかなり強引だったし。途中で唐突に死んじゃうシガニーも意味不明。豪華な俳優陣がほんと勿体ない作品でありました。あー、今からビデオ屋さんに返しに行かなきゃ。悪化した二日酔いのせいで吐きそうだってのに、めんどくせー。
[DVD(字幕)] 3点(2013-12-15 14:51:08)
1439.  L.A. ギャング ストーリー ネタバレ 
1949年、人々の欲望渦巻く大都会LA。暗黒街では、残虐な元ボクサー・コーガンが圧倒的な力でギャングたちを支配していた。警察、判事、保安官らが次々と買収されていくなか、業を煮やした警察署長がある一人の警官に極秘任務を命じる。毒をもって毒を制す!決して悪を許さない熱い男オマラの元に集まった仲間たちは、コーガンの組織をぶっ潰すために孤高の戦いを開始したのだった。絶対に買収されない、まさに〝アンタッチャブル〟な男たちの姿を描いたこてこてのノワール作品。――って、だからこれってもう「アンタッチャブル」じゃん(笑)。さすがにオリジナリティなさ過ぎだって、これ。それにあまりにも行き当たりばったりな作戦の数々が何故か次々成功するのを、ただ運が良いだけで済ませちゃうのもなんだかなー。でもまあ、さくさく進む分かりやすいストーリー展開に男汁120%のダンディな役者陣が織り成すこってり濃厚な映像世界とかはけっこう楽しめました。ということで、不満は多々あれど、ぼちぼち面白かったかな。風呂上りに、ビールと枝豆片手に肩肘張らずに観るには最適な映画だと思いまーす。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-14 09:06:18)(良:2票)
1440.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 ネタバレ 
久し振りにこんなに深い映画と出合ってしまいました。アン・リー監督の、自然の猛威と繊細さを抒情的でエキゾチックな映像美で描き出した、一人の少年と一匹のトラとのシンプルなエンタメ冒険物語だと思いきや、最後の最後でやられました。この映画、凄い作品です。一度目の鑑賞での「果たして動物にも人と同じ心がやどるのだろうか」というテーマが、二度目の鑑賞では「人は何処までケダモノになりえるのだろうか」という全く正反対のテーマへと見事なまでに昇華させた、アン・リー監督のこの手腕にはもう諸手を挙げて賞賛せざるをえません。《以下、激しくネタバレ》沈没する船から母親と共に命からがら逃げ出したパイ。ところが凶悪なコックによって目の前で母親を殺されてしまうと、激高して彼を殺害。ボートにたった独り残されたパイは、コックの死体を喰らい、ひたすら自然の猛威と孤独にさらされ、次第に狂気へと捉われケダモノ一歩寸前へと追い込まれてしまう。そんな彼の最後に残った人間としての理性の砦が作り出した別人格である〝パイ〟。自分の獣性に怯えながらもなんとかそれを飼いならそうともがくなか、ようやくトラを殺すチャンスが巡ってきたというのにそれでも殺せなかった〝パイ〟の姿に、人間心理の深淵を垣間見たような気がします。そして〝パイ〟が嵐の中に見つけた美しい神の幻影をトラに見せようとするが、トラは怯えて逃げ惑うばかり。「神よ!どうしてあなたはこんなにトラを怯えさせようとするんですか!」後で思い返してみると、この言葉は狂気の淵に瀕した、人間の極限の理性が発した魂の叫びだったと分かって、めちゃくちゃ鳥肌が立ってしまいました。どうして人の理性が神を必要とするのか(居るか居ないか、ではありません)、そんな全ての宗教の源泉と呼ぶべきものがここにはある。一人の少年の理性と本能がせめぎ合う観念的な世界を圧倒的な映像美で描き出した、アン・リー監督の今のところ最高傑作だと思います。肉食樹の島のメタファーは、まだ僕の力量では推し量ることが出来ません。これから何度も繰り返し観て、いつか解き明かしてみたいと思わせる、素晴らしい作品でありました。
[DVD(字幕)] 10点(2013-12-13 18:03:21)(良:6票)
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