1561. 氷の微笑
シャロン・ストーンが、クールでめちゃくちゃエロい。 ノーパンで足を組みかえる場面では、あの刑事でなくとも目を凝らしてしまう。 こんな魔性の女になら、男は人生を滅茶苦茶にされてもいい? シャロン・ストーンありきの映画で、どんぴしゃのハマリ役。 [ビデオ(吹替)] 7点(2012-12-27 00:34:17) |
1562. KAMACHOP カマチョップ
《ネタバレ》 野球中の落雷で死んだ二人が、天国か地獄かの選別試験で、死神の課題をクリアしようと奮闘する。 ストーリーが古いマンガのようでつまらない。 幽霊もののよくある設定で、言いたいことはわかるのだが…。 低予算のインディーズ映画にしては脇役にいい役者も出ていたのに、それが生かしきれなくてもったいない。 [映画館(邦画)] 3点(2012-12-27 00:31:01) |
1563. パルプ・フィクション
ストーリー自体はなんてことないお話。 ところが、生き生きとしたセリフと構成の巧みさで魅せてくれる。 時系列が前後し、バラバラのエピソードが、次第にリンクして全体像が見えてくる。 それは霧が晴れるような感覚にも似ている。 タランティーノはキャラを立てるのが実にうまく、ちゃんと魂の入ったセリフを吐く。 デビュー作『レザボアドッグス』に見られたカッコよさも健在。 ただ、『レザボアドックス』のように一つのまとまった物語としてのインパクトはない。 エピソードがリンクしているとはいっても、オムニバス的な要素が強い。 もし、時系列を順に並べたとしたら、おそらく凡庸なものになっていただろう。 巧みな構成が余韻を残し、もう一度観直して確認したくなる。 それはもう、タランティーノの術中にはまっている証拠か。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-12-27 00:29:55) |
1564. シコふんじゃった。
《ネタバレ》 大学の弱小相撲部が舞台のスポ根コメディ。 『がんばれ!ベアーズ』路線で、安心して楽しめる。 相撲部のメンバーも愛すべきユニークな面々が揃った。 主人公が単位のために始めた相撲部に本気になっていく過程は、よくあるパターンを踏襲しているが、爽やかで後味がいい。 [ビデオ(吹替)] 6点(2012-12-26 00:29:56) |
1565. 800 TWO LAP RUNNERS
高校生の青春物。 陸上部、恋愛、友情、ライバル、セックス、同性愛、兄妹の微妙な関係、夜のプール。 思春期らしい刺激的なアイテムを盛り込んでいるが、散漫で共感できず、追体験もできないので退屈。 原作の小説は未読だが、読んでいればもっと理解できたのかも。 新人俳優の何人かの演技が拙くて、ストーリーにも全然乗れない。 [地上波(邦画)] 3点(2012-12-26 00:22:55) |
1566. インファナル・アフェア 終極無間
《ネタバレ》 時系列が頻繁に前後し、ラウの妄想シーンも入るので、非常にわかりにくい。 Ⅰも説明が少なかったが、Ⅲはさらに少なくて、解釈に手こずるところが結構ある。 ラウが精神に異常をきたして、ヤンとシンクロするのも共感しにくい。 善人になりたかったラウが自己矛盾を処理しきれなくなって、ヤンに同化していくという筋立てはわかるけど。 異常をきたすのが少し唐突に感じるのは、ラウの心理的葛藤の深さが伝わりきらないせいだろうか。 Ⅰは潜入捜査官の心理戦と警察とマフィアの攻防がスリリングに描かれていた。 Ⅱではわかりやすい一般的なギャング映画の方向に振り子が振れた。 そして、Ⅲでは振り子が逆に振れて、病的な深層心理にまで焦点を当てたシュールなサスペンスに。 ヤンと精神科医のエピソードは切なくてよかったが、他が凝りすぎたせいで作品のまとまりとしては今ひとつ。 時系列やミスディレクション等で策を弄しすぎて、ストーリーに入り込めないのだ。 サスペンスは謎が解明されるスッキリ感が醍醐味のひとつなのに、あまりにも説明不足で解明されないシーンが多くてモヤモヤが残る。 もっとシンプルに整理していれば、ラウがヤンになり切ってしまうクライマックス場面で、背筋の凍るようなインパクトがあったかもしれないのに。 実にもったいない。 三部作の中では、Ⅰが最もバランスがとれていて良かった。 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲとまるで違った作風で違和感があったので、三部作であるならばテイストは統一してほしかった。 [DVD(吹替)] 5点(2012-12-26 00:20:27) |
1567. インファナル・アフェア 無間序曲
《ネタバレ》 時系列がⅠより前になるが、Ⅰとの関連で考えれば、キャラ設定にブレを感じる。後付けでⅡの設定を考えたのだろうか、違和感を感じてしまうところが幾つもある。 ウォン警部がマフィアの大ボスであるクアンの暗殺教唆する設定には無理がある。暗殺したところで黒社会を潰せるわけでもなく、警部が殺人に踏み込むとは思えない。 サムの妻に迫るラウも韓流メロドラマのようでがっかり。 てっきりⅠで主役だった二人が今回も主役かと思ったが、ウォン警部が中心でその兄弟分である Ⅰは潜入捜査官同士の息詰まるような心理戦があったが、Ⅱは普通のギャング映画になっている。Ⅰのほうがスリリングで面白いが、Ⅱもそれなりには楽しめる。4人のボスを同時襲撃する場面などはゴッドファーザーを彷彿させて面白い。 メロドラマ要素がなかったらと惜しまれる。 [DVD(吹替)] 6点(2012-12-26 00:19:18)(良:1票) |
1568. クレイマー、クレイマー
ストーリーはシンプルだがよくできている。 フレンチトーストのエピソードもうまく効いている。 この父と子の絆に胸を打たれない人はいないだろう。 ダスティン・ホフマンはいい役者だ。 [ビデオ(吹替)] 8点(2012-12-26 00:17:40) |
1569. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
シリーズ恒例となったハイテク新アイテムが次から次へと出てくる。 エンターテイメントとして面白いけど、余韻がそれほどない。 仕掛けに凝るのもいいが、ストーリーでもっていかれたい。 [DVD(吹替)] 6点(2012-12-25 00:25:50) |
1570. 椿三十郎(1962)
《ネタバレ》 椿三十郎のキャラがよく、かっこいい。 椿の合図で敵を騙すのもシャレている。 敵方の捕虜のとぼけた味は、コミカルで楽しい。 リアルタイムで観ていたら、もっと衝撃的だったかもしれない。 でも、今だと娯楽性のある映画は他にもいっぱいあるので、ありがたみは減っているか。 ラストは、西部劇の早撃ちガンマンの決闘のようでシビれる。 血の噴き出し方が変だったのは、ご愛嬌か。 誰でも楽しめる作品だと思うが、深みは感じなかった。 期待があまりにも大きすぎたようだ。 [DVD(邦画)] 7点(2012-12-25 00:15:43) |
1571. アレックス
時間軸を逆にしただけの映画。 そのため、サスペンス的な謎解き要素が加わっているが、それがなければどうしようもないお話。 暴力とレイプの描写が生々しく、バッドトリップのような幻覚的な映像に酔いそうになる。 モニカ・ベルッチだけがキレイで、もったいない。 [DVD(吹替)] 4点(2012-12-25 00:13:26) |
1572. 地獄の黙示録
公開当時に観たが、2時間半がとても長く感じた。 戦闘シーンは迫力あるが、ストーリーが難解だし、重くて気が滅入る。 今、完全版を観直せば印象も違ってくるかもしれないが、その気になれず。 [映画館(邦画)] 3点(2012-12-25 00:11:45) |
1573. 文学賞殺人事件 大いなる助走
《ネタバレ》 筒井康隆「大いなる助走」の映画化。 新人作家を目を通して、文筆業の舞台裏をのぞき見る思いで、なかなか興味深い。 登場するのは、癖のある俗物ばかり。 理屈だけは達者な文学少女を、性欲の捌け口にしている小説家志望の男(石橋蓮司)。 新人(佐藤浩市)の落選を願う同人誌のメンバーたち。 自分の欲望と都合で、いいかげんに入賞者を決める審査員たち。 直木賞に三度落選した筒井自身も、SFを書いているせいで賞を取れない作家役で出演。 恨みつらみの本音を役にかこつけてぶちまける。 よほど根に持っていたのだろう、文学賞の権威をとことんコケにする内容。 作品全体に、痛烈な皮肉の込もったユーモアが効いている。 ラスト、兄が受賞したとの知らせを受ける妹の妄想と、次々に映しだされる同人誌。 一握りの成功を夢見るあまたの作家志望の姿が、映画の余韻と共に浮かんでくるようだ。 原作者の経験に裏打ちされているだけに、その姿はリアル。 [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-25 00:09:15)(良:2票) |
1574. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
リスベット役のノオミ・ラパスに魅力を感じないのがつらい。 中性的でエロさが皆無だから、どこか引いて観てしまう。 良くも悪くもリスベットに惹かれるかどうかの映画かも。 [DVD(吹替)] 5点(2012-12-24 00:50:05) |
1575. 駅馬車(1939)
《ネタバレ》 ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演のコンビが贈る、西部劇の古典的名作。 駅馬車にたまたま乗り合わせた人間模様。 アパッチに狙われる移動の中で、それぞれの思惑が交錯する。 娼婦と脱獄犯のラブストーリーに発展するのがユニーク。 貴婦人の蔑視していた娼婦や酔いどれのヤブ医者が、緊急出産の危機を助けるのが小気味良い。 登場人物が魅力的で、キャラが立っている。 少し残念なのは、ヒロイン役のクレア・トレヴァーがあまり好みじゃないくらいか。 ストーリーは起伏があって最後まで引きつけられ、偏見や差別意識の細かい演出も巧み。 撮影のスケールもでかく、アパッチとの戦闘シーンは圧巻。 大衆娯楽作品としては、わかりやすくエキサイティングで非常によくできている。 本作や『風と共に去りぬ』が、第二次大戦の勃発した1939年の作品なのだから、アメリカに勝てるわけがなかった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2012-12-24 00:45:27) |
1576. みんな~やってるか!
中身すっからかんのおバカ映画。 なのに、笑えないので寒いだけ。 悪ふざけを2時間近く見せられるようできつかった。 ただ、最初からまったく期待させない分、怒りは沸かない。 確信犯での気取りのなさに、1点おまけで。 [インターネット(字幕)] 1点(2012-12-24 00:43:05) |
1577. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 公開当時、観終わったとき感じたのは、退屈と戸惑いしかなかった。 ラストも「何じゃそれ?」としか思えなかったが、最近観直してみると印象は違った。 ハラの笑顔に、集団的狂気の悲哀が浮かび上がって切なくなる。 こうした重苦しいテイストの映画は本来あまり好みではなく、同性愛的描写も共感できない。 わからない馬鹿は相手にしないと言わんばかりの大島監督の演出も鼻に付く。 でも、何か考えさせられる作品ではある。 役者が本業でない出演者の大根芝居が気になったが、それも終盤ではさほど気にならなくなった。 ただ、ローレンスの日本語が聞き取りにくいのはマイナス。 [インターネット(字幕)] 5点(2012-12-24 00:41:11) |
1578. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 ウェルメイドでオシャレな映画。 登場人物が多く、幾つものラブストーリーが並行する。 それが、クライマックスに向かって交錯し、ハッピーエンドで収束する。 クリスマスにぴったりのハートウォーミングでロマンチックな映画。 ただ、ストーリーはあまり後に残らない。 群像劇だけに、ひとつひとつがどうしても掘り下げきれないからだろう。 [DVD(吹替)] 7点(2012-12-24 00:38:14) |
1579. 青い体験(1973)
昔テレビで観たが、ラウラ・アントネッリが鮮烈だった。 思春期の想い出的映画。 [地上波(吹替)] 6点(2012-12-23 01:17:31) |
1580. マイノリティ・リポート
《ネタバレ》 3人のプリコグが予知した殺人犯は、捜査官(トム・クルーズ)自身だった―― 犯罪予知システムのSF的設定が面白く、スピルバーグ監督がうまく映像化している。 未来の最新機器を使っての逃亡アクションは、好みじゃないからか長く感じる。 サスペンスで最後まで引っ張られるし、言いたいことも伝わるけど、いまひとつ印象に残らない。 ラストが真犯人の拳銃自殺じゃ、意外性もなにもないからか。 プリコグにもっと焦点を当ててもよかったのかも。 [ビデオ(吹替)] 5点(2012-12-23 01:13:54) |