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141.  超高速!参勤交代 《ネタバレ》 
 常識では考えられないタイムリミットのサスペンス。奇想天外な方法で、数々のピンチを切り抜ける面白さ。コメディ要員と思っていた人たちの見事な戦い。主人公の親しみやすい性格と、そこから想像できない気品あふれる殺陣。最後に正しいものが勝つカタルシス。  面白い要素がテンコ盛りである。   最近の時代劇は、刀での戦いでは無い方面の面白さがいいなぁ、と思っていたら、終盤にちゃんとそういうシーンも用意されていて、それはそれで爽快である。特に今まで竹光のために戦えなかった一同が真剣を持った時の、水を得た魚のような活躍ぶりや、聞くのが二度目という口上も楽しい。欲を言うと、ちょっと乱戦気味すぎるので、個々の活躍をしっかり見たかった。  また、お約束でベタすぎるが、裏切ろうとしていた助っ人の気持ちを変えるための表現「小銭での十両」には、ちょっと泣かされそうになった。あまりに汚すぎて銭に見えなかったので、堪えられたけど。   そしてなんといっても、高速参勤のためのアイデアには笑わせられる。予告編ですでに見ていたにも関わらず、町並みの裏側を通って行列を長く見せるシーンは、構図・カメラアングルの見事さも相まって、大笑いさせられる。早く走れないから竹光、というのが後に効いてくるのも見事。最後の大名行列による障害は、それを横切れる数少ない例外を、映像を見た瞬間に思い出したが、その前に出てこなかった自分がちょっと悔しい。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-10 08:41:06)(良:1票)
142.  LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標 《ネタバレ》 
1st.シリーズのテイストを持ったルパンの復活。 絵も声もシリアス路線で最高。 コメディアン(2ndシリーズの事ね)でもいい人(カリオストロ路線ね)でもない、正真正銘のルパン三世。 こういうのを待ってました、私は。 ただし、最後の奴は見なかった事にするしかない。
[DVD(邦画)] 8点(2014-12-05 06:52:02)
143.  魔女の宅急便(2014) 《ネタバレ》 
 ジブリのアニメーションに囚われない視点で見れば、まあまあの出来ではないかと思う。物語の中心も、終始「若者の自立」というテーマにそっているし、大筋では原作通りの展開。というか、ジブリが削ぎ落としたエピソードを拾っているのは、原作者としても嬉しいのではないだろうか。   ただ、キキの飛ぶ力が無くなってから、再び飛び上がる時の描写がアッサリし過ぎて「何かを乗り越えようとする感」が感じられないのがイタイ。  さらに、猫好きとしてはジジがネコらしくない部分があって、ちょっとがっかり。   とはいえ、主人公の女の子はカワイイし、当然批判の嵐が予想される中、良くやってたと思う。今後の活躍を期待してますよ、おじさんは。
[DVD(邦画)] 6点(2014-12-02 00:20:59)
144.  少年H 《ネタバレ》 
 お父さんが、クリスチャンで外国人と付き合いがあるためか、随分と進歩的な人だが巧く立ち回る事もできる人。だが、そういう人でも或いはそういう人だからなのか、次第に軍国主義的な世間に飲み込まれていく様や、敬虔な信者だったお母さんもいつの間にか「銃後の守り!」などと叫ぶようになる様が、世間の趨勢の恐ろしさを感じさせる。   一方、鬼の教官で中学生を本気で殴りつけた男が、終戦後にそんな事忘れてしまったように「質屋をやる」などとヘラヘラしているのを見ると、人というのは、いや、大人というのはいい加減に生きてるものだと思わされる。  しかし考えてみると多くの他の家族は、お父さんを兵隊にも取られず誰も死ななかったこの家族より、えらく酷い目にあっているわけで、戦後の生きるための変わり身など、仕方のない事なのかもしれない。  木製部分が焼けただけで商売道具が稼働できた仕立屋と、戦災住宅に入れた家族など幸せの部類に入るような気もしてくる。   但し、今更「戦争は悲惨です。争いはやめましょう」的な物語を見せられても、もうお腹いっぱい(自分的にはおよそ40年分)である。この少年が、これだけの社会の転換で何にどの様に希望を見出して、自立の道を選んだのか?という部分について、ちょっと判りにくさを感じてしまうのだ。  例えば、この話を見ると思い出すのだが「瀬戸内少年野球団」の少年少女達のような、熱中する対象・恋い慕う気持ちによる生きる希望のようなものを、感じられたら良かったのかも知れない。   ところで、ここでもはやり「動物と子供には勝てない」法則にやられてしまった。疎開に行く前の「晩餐」の時と「戦災住宅」での白米を巡る諍いの時の妹の泣きには、妹の兄としては胸を裂く。 
[DVD(邦画)] 7点(2014-10-26 23:44:03)
145.  名探偵コナン 異次元の狙撃手 《ネタバレ》 
 つらつらと思ったことなど。  ・冒頭のアクションシーンで「キック力増強シューズ」がすごい働きを見せるのだが、それが最後の伏線になってるとは。まあ、シューズはいいとして、花火ボールは普通に仕込んでるのはナシだろうなあ。 ・ガラス越しの狙撃モノでいつも思うんだが、ガラスの影響による弾道の変化がまるで考慮されないのは、なんだかなあ、って感じ。ましてや、あのツリーの展望台のガラスは、そんじょそこらの窓ガラスとはワケが違うはずだし。あんな精密射撃はムリだろう。 ・いつもの黒い人表現、今まで「こっそり」何かをしているのを表すのに使われていて、まあそれなりに様になっていたが、今回それをコナンが見ているというシーンがあって、それも違和感。   あとは、いつもの様にコナンは超人で、しかもハタメイワクなスケボーチェイスで交通事故を引き起こしてるし、蘭ちゃんは相変わらず弾に当たらずにSEALs相手に強いし、謎の真相に必然性がない(あんな図形気付く奴いるかよ)し・・・。つまり、いつもどおりの劇場版コナン。
[DVD(邦画)] 5点(2014-10-09 00:37:39)
146.  巨神兵東京に現わる 劇場版 《ネタバレ》 
『巨神兵東京に現わる 劇場版 TV版』結局何版なんだかよく分かりません。ま、そんな事はどうでもいいですが。   巨神兵といえば、あのナウシカに出てきた(おそらく戦争で)世界を七日で灰にした生物兵器だと思う。  だが、この作品では、小賢しくも意味ありげに創世記の七日間に準えた設定で、あの物語と断絶させている。それならそれで徹底すればいいものを(自分だったら七日のそれぞれの内容はキッチリ聖書の逆順に揃えるなあ)、最後に「火の七日間」という言葉を使ってしまっている。  かの作で人の愚かさの最終段階だと思っていた火の七日間を、こちらでは預言者まで作って神の仕業に仕立ててしまったのが、実に気に入らない。   映像的な事を言うと、街の破壊時の火が多すぎ。昔のTVドラマや戦隊ものの爆破シーンみたいで、却って嘘くさい。また、コンクリートか何かの溶解を表現したのだろうが、切断されたビルから溶岩のように出てくるのも多すぎ。過ぎたるは及ばざるがごとし。  また、これだけの異常な生物兵器の破壊ビームに、あんなメカニカルな砲身は要らなかった。異常な違和感である。
[地上波(邦画)] 3点(2014-09-28 15:32:03)(良:1票)
147.  パットン大戦車軍団 《ネタバレ》 
 思っていたよりも地味な映画だった。邦題からしたら、もっと大量の戦車が一面に展開されて、ドンパチ砲撃戦が繰り広げられるなんて、思ってた。でもこの映画は、パットン将軍の部分的な伝記映画の側面が強い。  伝記映画で主眼が主人公そのものだから、戦争の成り行きなどかなり駆け足だったり、飛んでいたりもするが、そのへんは公開当時は常識的な「現代史」だったのだろうなあ。今の日本人が見るには、第二次大戦のヨーロッパ戦史を、ちょっとだけ予習しておくといいかもしれない。   平時の30年はそれなりに記憶の彼方ではあるが、世界を廃墟にした戦争の記憶の前には30年などつい最近の事のはず。その生々しい残虐さの描写が本作では殆ど拭い去られている事に、若干の違和感を感じる。  ただ、映画としては、祖父が南北戦争の功労者で自身も戦争のために生きているような人物の、「闘う男」の一本気な生き方にある種の清々しさを感じさせて好感が持てる。それは、そのまま嘗ての強いアメリカの良さだったのかもしれないが、もし、彼が今の時代(ナチスという絶対悪と認識されていたものがない時代)に生きていたらどうなっていただろう?などと思うのは余計なお世話か。   ところで、日本の(モデル)ガンマニア的には、GSPの連なった刻印入りグリップの2挺のリボルバーがカッコイイのだが、胸に自動拳銃忍ばせてたんかと、ちょっとガッカリ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-26 13:56:29)
148.  ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 《ネタバレ》 
 我々日本人は、万物に霊が宿るなんて考えている、と言われている。霊とまでは言わずとも、モノには思いがこもっている、くらいは普通に考える。  だから、いつの間にかモノを忘れ去ってしまうもの、それはこもっている思いそのものを忘れてしまっていることだ。   そんな忘れてしまったモノを取り戻す、異世界での大冒険。主人公は、仕事ばかりで家庭をホッタラカシている父に、反抗心を持っている女子高生、遥。彼女が、一時期忘れてしまっていた母親の形見を取り戻す話だったのが、本当に無くしていたのは途中で出会った人形コットンをくれた父親への気持ちだった、という結末が良い。童話として実に望ましく好ましい物語だと思う。  ただし、若干文句をつけるとすれば、異世界での事件の内容が、狐の人間社会への進出などではなく、ホッタラカシの物というテーマに沿ったものだと、もっと良かったのだが。   また、失せ物にご利益がある稲荷、というだけの伝承から、実は失せ物の犯人が稲荷だったと発想したのはスゴイ。その物を異世界で活用するっていうのもオモシロイんだけど、ちょっと例の借りぐらししている人たちを思い出してしまう。  もうちょっと対象年齢を上げると、いつまでも昔の思いに引きづられていないで、前を向いて吹っ切る思い、なんていう展開もあるんだろうが、それは劇中でのお父さんの領分か。女子高生にはまだちょっと、だな。  っていうか、対象年齢的に主人公は、小学生か中学生あたりが良かった気もする。   全体的には、子供に見せたい童話アニメーションとして、大変に良作だと思う。アニメーションは第一義的には子供のものだ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-09-16 19:07:12)
149.  キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 《ネタバレ》 
 今回の敵は、主人公と同じような経緯を経た半機械人。かつて親友だった二人の超人の、戦いと友情の物語に、シールドの内部に巣食う、人類監視主義者との戦いを絡めた物語。   前作と違い、相手がバケモンではないので、私の嗜好には合う。親友だった彼も、最後に死んでおらず、この先「2号ライダー」的な展開もあるのかな?  前作から引き続き、真の敵である邪悪な(というとイマドキ単純すぎと謗られるが)心、そういった組織は、潰えること無く存在し続けており、後に続くシリーズが楽しみでもある。   こういった、周りの同僚も信用できず(というか敵になる)、所属組織に潜む悪に立ち向かう、という物語はアメリカ人、好きだよなあと思う。だけど、物語的にやはり第一作には及ばず、意外に面白いと思って付けた点数を前作と比べてみて、今作のほうが低かったのは、我ながら意外。
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-15 23:14:24)
150.  メリー・ポピンズ 《ネタバレ》 
 スプーン1杯の砂糖が苦い薬を美味しくするとか、絵の中の楽しみを知るところとか、とにかく示唆に富んでいて面白い。   原作を読んでみると、メリーポピンズというキャラクタと大枠を借りてはいるが、私の好きな『2ペンスを鳩に』以降、子どもと銀行の件がほぼオリジナルであることが分かり、それが意外だった。   だが『2ペンスー』はまだしも、銀行頭取が子供の小銭を毟り取るという部分が、そこだけ随分と異質に感じる。この部分は、メリー・ポピンズが殆どタッチしていず、ちょっと風刺に過ぎるというか、描写が意地悪すぎる感(実際に子供からの返還要求を無視したら取り付け騒ぎが起こるのは当たり前で、事件は自業自得だ)がある。が、このへんの改変とその後の顛末が『ウォルト・ディズニーの約束』を観てみると(そして、それを信じるならば)、なるほど銀行を追われたお父さんの人格と名誉を、そうフォローしたかと思わせるのも、今見ると面白い。   ただし、煙突掃除夫のダンスシーンはもうちょっと削ってもいいんじゃないか?とも思った。  
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-12 15:36:57)
151.  アメイジング・スパイダーマン2 《ネタバレ》 
 わざわざリブートしたのに、何だか普通のヒーロー物になっちゃった感じ。それと、ものすごく美人だったグエンの驚き顔がすごくて、2年の月日は残酷だなどとも思ってしまった。まあ、それはさておき。   こういうのは、敵怪人は一話に一人というのが良いんではないだろうか。もともと悪いヤツではなかった電気男の話が、無理やり収束させられた感と、ゴブリン(全シリーズでも出てきたこいつはきっと重要キャラなんでしょ)の方も出た途端にヤラれちゃってる感が否めず、どっちにしてももったいなかった。 
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-06 23:55:52)
152.  ルパン三世(2014) 《ネタバレ》 
 銃撃戦と格闘戦というチカラワザでお宝の前まで来る男を、私は「ルパン三世」とは認めない。   チンケな格闘戦の世界観。本作への不満点は、この一事に尽きる。製作者たちは、いわゆる「アクション映画」を作りたかったのかもしれない。だが、ルパン三世という作品の本質はアクションではない。  彼は「神出鬼没の大泥棒」である。神出鬼没と真反対なのが、今回やった正面突破ではないか。  得意の変装と賢い頭脳を使ってどれだけスマート(人を傷つけないことだ)に美しく人を騙して、お宝を手に入れるか。これがルパン三世に求められているものだと私は思う。  そうでないのならば、ドンパチや殴り合いの映画を作りたいのであれば、ルパン三世というキャラクタと舞台を借りるべきではない、と言い変えることも出来る。  人の盲点をつく、錯誤を利用する、人間と人間の勝負的な部分が面白かったはずのルパンの今回の作戦がコンピュータハックだというのも、いまどき工夫がなさすぎで、ガッカリ。   だがしかし、演じた人たちは良くやったと思う。特に小栗は「生身のルパン三世」がいたとしたら、こうであろうなあと、思わせるルパンっぷりだ。  次元大介も峰不二子も、マンガっぽくならずにちゃんと人間になっていた。五右衛門に関しては、演者のせいではないがあまりにもマンガのキャラで、今回は出さ無い方が良かったのではないか。元々途中参加なのだし。 
[映画館(邦画)] 4点(2014-09-04 18:11:15)
153.  永遠の0 《ネタバレ》 
 永遠って普通は∞をイメージする。ゼロは無・帰らない人。だけど、ゼロなのに永遠。妻と子のために生き延びようとした男は、帰らなかったけどその思いは永遠だった。さらにそれは孫の青年たちへ引き継がれ。「永遠の命」なんていう、ちょっと小っ恥ずかしい言葉を思い出した。  良い映画だ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-08-19 19:47:03)
154.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 
 鼻がただの突起になっている3D 表現の顔を見た時に、まさしく日本の漫画のアニメーションだなあと、そしてそれを普通に受け入れてる自分は日本の漫画読者なんだな、などとヘンなところに感心してしまった。  他のドラえもん映画のレビューで言及したように、いわゆる今までの長編ドラえもん映画のような、「何かと戦う話」でないのは良し(というか当たり前の話だが)。その中でドラえもんはのび太の成長する話だと書いたが、本作はまさしくその路線で描かれている。だが…。  原作にあるエピソードをいくつか繋ぎ合わせ、のび太が少しづつではあるが成長している事を見せている。  だが、最後のジャイアンとの決闘に負けなかったのび太くんのエピソードに、思ったほど感動しないのである。   物語は、のび太の将来を、「しずかちゃんとの結婚」を指標として進む。ジャイ子にしてみればまあ酷い話だが、それは置くとする。  『雪山のロマンス』を経て、メデタクしずかちゃんと結婚するまでに漕ぎつけてメデタシメデタシとなるのだが、ここではドラえもん寝てるだけだで、その絆の物語としては弱い。ドラえもんとのび太の絆にしっかり感情移入できないと、この後の二人の離別の物語で感動できないのではないか。  劇場で私の隣の女の子(向こう隣の男のカノジョ)が泣いていたが、彼女はおそらく多くのTV版や、原作での思いを心に背負って、それを踏まえて感動しているのだろう。そういう人は多いと思う。それを否定しはしないし、私だってそれなりに感動はしてる。彼らの友情の長きを知っているから。   だが、のび太の「STAND BY ME」として、独立した映画としては、ちょっと弱いのではないか、というのが私の本作への評価である。   ちなみに、本作ではしずかちゃんの入浴シーンはおろか、パンチラシーンまである。アメリカでそのまま公開はできないなあ、などと考えてしまう。
[映画館(邦画)] 7点(2014-08-11 23:45:48)(良:1票)
155.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
 平成ガメラが世に出た後に、本来東宝が作るべきだったゴジラ。こういうリアリティのあるゴジラが見たかったのだ。  第一作同様に、ジワジワと厄災が広がっていく興奮。まるでネッシーの写真のような、背ビレだけ現した写真も巧い。過去の核実験を対ゴジラ攻撃としちゃうのも大胆で面白い。  主人公だけは都合良すぎだが、人間側の右往左往も、15年も巨大生物を研究しているというのもいい。ちなみにこの人の役名は、初代をたおした芹沢博士に因んでいるそうだが、この設定なら、名前は山根であるべきだろう。   しかし、これは初代ゴジラの精神を鑑みると決定的にダメな部分のようにも思えるが、アメリカ人って核爆弾が爆発しても直撃しなけりゃ大丈夫って、本気で思ってるフシがある。アレだけ居住区の近くで「広島の何倍もの威力の」核爆弾が爆発したら、その周辺数十Kmは住めなくなるのに、映画的には「良かった」というスタンスに驚く。   そのような感覚だから、どうしてもゴジラを核兵器の産んだモンスターとして描けないというのが、アメリカ人のゴジラなら、本作のようにゴジラ=核の象徴という縛りを解いてしまうのもアリなのかもしれない。芹沢が言うように「人間は自然をコントロールしようとしているが、それはちがう』(うろ覚えだが)というのなら、今作のゴジラは核ではなく自然の脅威のメタファなのだろう。  だから、ゴジラは引き上げるときにはあっさりと引くのかもしれない。核の厄災は、そう簡単に終わるものではないものだ。  その代わりに今回は、コントロールしようとして失敗したトリが、日本の制御し損なった原発を思わせて、若干切ない。   アメリカがそうだというのなら、日本もどうよ?という部分がある。ゴジラとトリを戦わせようと芹沢が提言するところである。※『モスラ対ゴジラ』のレビューで私が邪推したが、日本人がこれを言うのは、とても情けなく哀しい思いである。あくまで日本人は自分で戦わないというのか?戦えないのだろうか?  ※うひゃぁ、何年もの間タイトル間違えてた。モスラが先だったのか・・・。
[映画館(字幕)] 8点(2014-08-05 20:34:11)(良:1票)
156.  男はつらいよ 寅次郎紙風船 《ネタバレ》 
 「寅ちゃんのお陰でたくさんきれいな人に逢えますよ、あたしたちは」。今回おばちゃんは寅に泣かされたが、この大反撃がお見事!
[DVD(邦画)] 5点(2014-07-29 12:18:11)
157.  男はつらいよ 寅次郎かもめ歌 《ネタバレ》 
 劇中で言ったように、このシリーズももう10年。寅さんもとうとう父親スタンスだ。……と思ったけれど、今回のマドンナはやはり伊藤蘭なんだな。前々回のように寅に似合う年頃のマドンナは今回はいない。  そんなわけで私には、今回寅が最後に旅立つという展開にちょっと無理な感じがするのだ。寅が女としてのすみれに惹かれている、という感じがしないせいだと思う。桃井かおりの時のように、その後の二人を見守るのが自然なような気がするのだ。  或いはもっとあからさまに、守護者としての寅よりも、(母と同じ轍を踏むかもしれないのを押して)青年を選んだというくらいの、すみれの描写があっても良かったのではなかろうか?   まあ、それはそれとしてさすがランちゃんは可愛いわ。豊かが惚れるわけだ。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-29 12:17:50)
158.  武士の献立 《ネタバレ》 
 『武士の家計簿』『天地明察』など、ここのところ刀に物を言わさない時代劇が、多く作られてしかも皆それなりに面白く、私には嬉しい。   商家の娘から武家の嫁になった料理上手な娘と、料理よりも武芸に執着している料理方の武士の、夫婦の愛情物語が主。江戸時代の料理、特に領主の公式料理方の話が従。武家の料理番というと、『鬼平犯科帳』に登場するねこ殿くらいしか見たことがない。それくらい珍しい着眼点ということなのだろう。  ホントいうと、この主と従の割合が逆に、いやそこまででなくとももうちょっと料理の側に描写を割いても良かったんじゃないかと思う。   主人公の安信の武芸への執着は、そのまま失った想い人への気持ちとなっており、それに相対する形で料理方というものが設定されており、まさしくそれが春なわけだ。  それが、最後に料理と春を選ぶ結末が、実に微笑ましく優しい感動を受ける。   少ない不満点を挙げるならば、加賀の料理、特に饗応料理の底力というか魅力というようなものを、細かに説明するくらいの時間を割いても良かったのではないか。加賀藩の安定を知らしめる、つまりは諍い事からの脱却を意味する宴を、彼らの料理がどのように支え、その料理にどのような意味付けがあったのか、なんて事を魅せて欲しかった気もした。
[DVD(邦画)] 7点(2014-07-27 19:19:49)(良:1票)
159.  ハリー・ポッターと賢者の石 《ネタバレ》 
 美人というのは、小さい時からカワイイもんなんだな。まあ、それはともかく。   非常に楽しい学園モノ。しかも、魔法学校ならではのファンタジー世界に、ワクワクさせられる。  これが、後に戦いの物語になってしまうのは、残念至極。サザエさんやドラえもんのように、永遠に卒業しないで、戦争などせずに、続いていたらどんなに楽しかった事だろう。
[地上波(吹替)] 8点(2014-07-25 23:38:58)(良:2票)
160.  男はつらいよ 寅次郎春の夢 《ネタバレ》 
 「一時間も待ってるのに時計が五分しか進まない」って、すっごい発明だな。ワタシ的には久々の大ヒットだった。   本作のとても印象的なのは、チラリとでも不倫とか外人の求愛に人妻の心が揺れる、そんな俗世の空気が寅さん世界に覗くことだ。だけどまあ、寅さん世界だから、そんなのも長くは続かないのだが。   ここ数年TVCMで、外人の寅さんが活躍しているが、今作の外人はどこか元祖外人寅っぽい所がある。だがこちらは商売ベタな分、女には積極的で日本の寅にも見習わせたい所。
[DVD(邦画)] 6点(2014-07-24 01:25:19)
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