141. ラヴレース
ポルノ映画史上最大の興行収入をあげた「ディープスロート」それまで秘密めいて作られたポルノ映画が堂々と一般映画館で上映されたわけだから、大騒動になったわけである。こちら日本でも上映されたが、もちろんカットとぼかしの嵐、結局たいした映画でもなかった。そのディープスロート撮影に関しての裏話、主演リンダ・ラヴレースの物語である。興味のある人にはおもしろかろうが、そうでない人にはさっぱりかも。ただしラヴレースを演じた主演のアマンダ・セイフライドの体当たり演技は特筆に値するだろう。 [映画館(字幕)] 6点(2014-04-19 06:35:58)(良:1票) |
142. 危険な関係(2012)
幾度となく映像化されてきた「危険な関係」今回は1931年の上海が舞台。中国のチャン・ツィイー、香港のセシリア・チャン、韓国のチャン・ドンゴンとアジアの名優をそろえてきた。スキャンダラスなエロティックさは中国映画だから今ひとつだけど、三者をめぐる関係はなかなかのもの、見応えはある。ただ日中戦争前の不穏な空気は感じるものの、日本軍が関係してくるような原作にない独自の展開はなかった。 [映画館(字幕)] 6点(2014-03-18 07:44:07)(良:1票) |
143. ブランカニエベス
アーティスト以来のモノクロ・サイレント、モノトーンの美しい映像美と音楽はすばらしい。舞台は1920年代のスペイン、その中で繰り広げられる闘牛、設定の変化はあるもののやはり白雪姫、ストーリーは知ってるからと油断すると結末は・・・。女性陣は美人ぞろいだが、若いカルメンシータのソフィア・オリアがとてもかわいい。 [映画館(字幕)] 6点(2014-03-01 17:36:55) |
144. 再会の食卓
何十年も連れ添った事実上の妻を、彼女が望むようにようにとあっさり元夫の元へ返すのはどうだろうか。あまりにも人が良すぎるように思うが・・・。それでも三人が囲む食卓では酒に酔い、歌を歌い、長年の思いが吹き出す。この三人の食事の場面での心情表現が実に良い。結果としてはやはりということになるが、それにしても二つに分かれた中国は悲しい。近代化の進む上海の街と取り残された裏町の対比が何とも言えない。 [DVD(字幕)] 6点(2014-02-09 08:46:07) |
145. いとしきエブリデイ
4人の実の兄弟姉妹を使い、父親の刑期終了までの5年を文字通り5年かけて作った映画。面会に行く刑務所も本物というのだからすごくリアリティに富んでいる。何気ない日常(エブリデイ)が淡々と進んでいくだけなのだが、子どもたちの成長とともに深い家族愛を感じる。 [映画館(字幕)] 6点(2014-01-21 19:59:52) |
146. ロボジー
途中までまずまずだが中盤過ぎた頃からやり過ぎ、大学のロボット研究会あたりは目も当てられない。この辺まで来ると後はどうにでもなれといった気分になってしまう。 [DVD(邦画)] 6点(2013-12-21 10:55:27) |
147. 四十九日のレシピ
女性小説家伊吹有喜の長編小説の映画化で、NHKテレビドラマも話題になった。DVD化された「四十九日のレシピ」を見て良い作品だと思い映画も鑑賞した。感動はテレビドラマほどはなかったがまずまずの映画、百合子と良平にスポットをあて永作博美と石橋蓮司が好演、だがどうもレシピを書いた当人の乙美の存在が薄い。死んだ人だから仕方ないのかもしれないが、テレビの風吹ジュンがあまりにも良かったのでちょっと残念。 [映画館(邦画)] 6点(2013-12-12 07:18:06) |
148. 希望の国
不謹慎だとは思うが見るのが疲れる。それにしてもストレートな表現だ。ここまでしなくても十分にメッセージは受け取れると思うのだが・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2013-09-12 06:42:56) |
149. 故郷よ
今から27年前に起こったチェルノブイリ原発事故、映画は事故そのものではなく、故郷を離れた人たちや避難命令に逆らって残った人たちを描く。どちらも故郷を思う気持ちは同じだ。映画が製作された年に日本で起きた福島の被災者と重ね合わさざるをえない。ただ惜しむらくは、映画後半部のまとまりに欠けるような気がする。この映画で百万本のバラが聴けるとは思わなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-09-11 22:33:22) |
150. 25年目の弦楽四重奏
数多くの弦楽四重奏団のなかには、映画に出てくるような人間関係のトラブルもあるかもしれないが、映画としての魅力はいまいち。だがベートーヴェンの音楽はほんまもの、古典派音楽から一気に近代音楽へ先駆けとなった晩年の弦楽四重奏曲の魅力を引き出している。そしてまたウォーケンら出演陣も演奏者としての意気込みを感じさせてくれる。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-27 15:01:47) |
151. 爆心 長崎の空
いかにも原爆映画というようなタイトルだが物語の舞台は現在の長崎、戦争シーンは一切ないし、原爆自体も焼け跡の写真のみ。中心になっているのは被爆2世3世で、母を亡くした女性と娘を亡くした母親、命の重さや親子の絆など、原爆を背景に静かに語られるのも良い。 [映画館(邦画)] 6点(2013-07-25 05:45:42) |
152. チキンとプラム ~あるバイオリン弾き、最後の夢~
ヴァイオリンの美しい音色に誘われ鑑賞。コミカルでファンタジックで切ないロマンスもある。最初バラバラだったストーリーが、後半になって繋がっていく過程が良い。 [DVD(字幕)] 6点(2013-07-24 06:25:46) |
153. インポッシブル
2004年に起きたスマトラ島沖大地震で大津波に遭遇した家族の物語だが、我が国でも近年東日本大震災が起こっただけに深刻さは一入。映画は実在の家族の体験談をもとに、リアルさを徹底的に追求したもの。特に津波がおそってくるシーンや母と長男が流されるシーンは息をのむ。ハリウッドに負けないスケールとナオミ・ワッツの演技は見もの。 [映画館(字幕)] 6点(2013-07-23 10:46:29) |
154. ハッシュパピー ~バスタブ島の少女~
自然と非自然の対立は、いわば宮崎駿のメルヘンの世界。ただ実写なので映像はリアル、ナウシカやもののけ姫それにポニョあたりを実写にするとこんな風になるのかしらと思いつつ、たくましく生きる(生かざるをえない)女の子に圧倒される。好みにより評価は分かれるかもしれないが、賞に値する映画。 [映画館(字幕)] 6点(2013-07-02 13:44:25) |
155. 海と大陸
地中海シチリア島よりさらに南の島となると、国はイタリアでもアフリカ大陸はすぐ目の前なのだ。不振にあえぐ漁師の生活も問題ならば、「アラブの春」による北アフリカ難民の問題もまた深刻。映画はそういった人々の生活を背景に、切実な社会問題の提起をしているように思える。 [映画館(字幕)] 6点(2013-06-25 16:10:10) |
156. 池島譚歌
監督の思いが込められた映画であり、見る者にとってもその人なりの思いをはせることができる。立ち入り禁止区域に子供たちだけ(?)で探検するというのは、九州版スタンド・バイ・ミーを思わせる。 [映画館(邦画)] 6点(2013-06-11 14:28:25) |
157. 屋根裏部屋のマリアたち
6階に住む6人のスペイン人メイドたち、彼女らが出演するフランス映画なのだが、フランスのおしゃれな感覚とスペインの明るく情熱的な雰囲気がうまくミックスされた映画になっている。ユーモアたっぷりのコメディは私には少しピンと来ないところもあるが、音楽がすばらしく映画の雰囲気を盛り上げているように思う。マリアの叔母さんは、そうあの人、ボルベール〈帰郷〉のお母さんだ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-06-04 21:57:08)(良:1票) |
158. 東ベルリンから来た女
ラブロマンスかと思いきや、サスペンスタッチのドラマだ。時代はベルリンが壁で仕切られ、ドイツが東と西の異なる政治体制と文化に分けられていた時代の話である。主役バルバラを演じるニーナ・ホスがひときわ光る。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-18 17:44:06) |
159. リンカーン
映画を見るまでのリンカーンについての知識と言えば、子どもの頃読んだ偉人伝のみ。独学で苦労して弁護士になり、大統領になって・・・という世界。だが映画は晩年も晩年、暗殺された1965年の4ヶ月に集約され、奴隷解放のための憲法修正がテーマとなる。だから国会での多数派工作がやたらと長い。映画を見るのも字幕を追うのが大変で、流れを理解するまでにはなかなかならなかった。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-07 17:38:52) |
160. 君と歩く世界
膝から下の両足を失った女性を演じたマリオン・コティヤールはさぞ大変だったろうと思う。しかしさすがオスカー女優、どんな役でもできるものだ。一方無骨なアリを演じるはマティアス・スーナーツ、がっちりした体格の男である。彼は砂浜やベッドでステファニーを抱えあげる以外、彼女を普通の女性として扱い、憐れみや同情心などは一切持たない。それが良かったのだろうと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-06 18:52:09) |