141. ミュージックボックス
ネタバレ 重い映画で心がヒリヒリして来る。法廷劇の皮をかぶっているが中身は戦争犯罪もの、特殊警察による残虐極まりない虐殺ものと言えるだろう。 映画としてはどうだろうか。法廷劇が表皮でしかないためプロットが単純でわかりやす過ぎる、だから深みがない。米国の映画は優秀な法廷劇は多いが、逆に法廷劇に仕立て上げないと善悪を語れないのかもしれない。戦争が成す悲劇と残虐の本質あるいは人間の本性を論じようとするなら、ゼロか一か、そういう事では済まないはずなのだが。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-30 20:46:19) |
142. 21ブリッジ
ネタバレ パターン通り。警察+麻薬にありがちな素直なストーリー。思った通り。全部見通せる。深みがない。 [インターネット(吹替)] 3点(2023-04-28 18:28:06) |
143. 離愁(1973)
ネタバレ 戦争の悲惨さの一面を切り取った映画。淡々としていて盛り上がりに欠ける。台詞がぶっきらぼうな所が散見されいかにもヨーロッパ映画。ハリウッド映画に慣れてしまうと違和感は増す。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 15:47:50) |
144. 散り行く花
ネタバレ 前半は、さすがに現代人から見れば退屈で贔屓目に見ても努力賞程度です。そう書くつもりで見ていました。しかし後半になるにつれ無声映画になれて来ると、なんと聞こえる聞こえる。泣き叫ぶ声、怒鳴り声、罵倒、壊れる家具、銃声。普通に映画として見れる。斧でドアをかち割って逃げてる女を引きずり出す。これってまんまシャイニングじゃん。終盤の畳み掛け、場面転換、静と動。刮目するものがある。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-26 20:16:35) |
145. ペパーミント・キャンディー
ネタバレ 現在から過去に向けて点と線がつながる描き方は秀逸ではある。しかし退屈。 [インターネット(字幕)] 2点(2023-04-23 16:35:11) |
146. コンフィデンス/信頼(1979)
ネタバレ 出だしからすぐに特殊な状況に追い込まれる奥さんの運命に引き込まれる。しかし、興味深いのはここまで。後半は大した緊張感もなく男女のゴタゴタ。レジスタンスの戦士たちは結局起きて寝て起きて寝て。睡眠時間たっぷり。それの繰り返し。いつの間にか映画が終わる。 [DVD(字幕)] 5点(2023-04-16 17:58:08) |
147. 流浪の月
ネタバレ とっかかりは特異な事件だが、尋常とはちょっと違う場面場面の心象風景は、自分の身にも当てはまる部分がある気がしてくるのだ。奥底に仕舞っておいた辛さのツボをグッと押された感じがする。結局宿痾は完全には吹き飛ばす事は出来ない。けど、手を取り合う人がいればなんとか生きて行けそう。そういう方向付けが救いとなっており、辛いだけで終わらない所が良い。 [DVD(邦画)] 7点(2023-04-10 16:07:54) |
148. エルヴィス
ネタバレ 適切な長さを超えた映画は評価を下げざるを得ない。歌唱シーン以外はあまり見どころがないので思い切りカットしてもよかった。長くても2時間弱に収めて欲しい。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2023-04-06 20:31:43) |
149. コーダ あいのうた
ネタバレ いい話だなと思っているうちに終わってしまった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2023-04-06 15:03:19) |
150. すずめの戸締まり
ネタバレ 多少おどろおどろしいシーンもありますがありがちな突然のショッキングなシーンというのはなくそういう点で好みの映画でした。 荒唐無稽なアイデアというわけではなく日本人の肌感に合う、つまり別の見方をすれば割とありがちなアイデアから脱してはいないと思いました。 感動の後すっきりした終わり方が良いと思いました。 しかし見た直後はそうでもなかったのですが、帰宅の道すがら思い出してみると喉元に引っ掛かる違和感のようなものもありました。 猫の性格づけというか意味付けが不安定で、上手い転換というよりなんかいやーな騙され方した感があります。 最後に男が帰ってくるシーンがありますが、じゃあ日本から地震を一掃したということでしょうか。まさかね。変な所です。 3.11の津波は遠く太平洋沖で発生した地震なのですが、この映画のミミズは国内にうづいているだけであり、それさえ退治すればいいのだろうか。変に感じます。 地震や津波は発生させなければよいという種類のものではないことは日本に住む者なら誰でも知っている事です。起こるものは起こるのだから防災や減災のため普段の用意や心構えの方が大事だよねとあらためて思ったのでした。 まあ深く考えず単純に映画として評価するなら、流して見るなら自分の好みに合う良い映画でした。では時間が経ったらまた見るかというとそれはないなと思う映画でした。 現場からは以上です。 [映画館(邦画)] 6点(2023-03-18 21:39:45) |
151. RRR
ネタバレ やや長いけど、超面白い。感動。ただバーフバリの衝撃がすごかっただけに比べてしまうとこの点数かな。 [映画館(字幕)] 8点(2023-03-05 21:27:08) |
152. 日の名残り
ネタバレ アンソニー・ホプキンスに執事はあまりにもはまり役。主人と仕事に忠誠を尽くす姿。それゆえかどうか、映画に意外性がない。 画面全体から英国らしい渋さが漂う。古き良き英国のお屋敷と英国庭園。規律正しい執事の仕事ぶり。それはすばらしいのだが。 しかし話の内容が懐古に過ぎるきらいがある。政治の話も昔過ぎる。小説に合う話だ。 全体的に渋いまま静かに進行し映画としての華やかさ、驚き、感嘆等なさすぎる。映画はエンターテインメントなのだよ。見る者はそれを求めている。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2023-03-04 19:45:34) |
153. ブラザー・サン シスター・ムーン
ネタバレ 富裕層の家に生まれ育ちながら世の矛盾に気づき清貧としてキリストの生き方にならった生き方を目指した青年の半生。宗教的な成功譚とも言える。 4K8Kでなくても雄大な自然を描くことが出来ることがよくわかる映画。 エンタメとして楽しむにはどうかな。自分が俗過ぎるのか。 当時を再現したのであろうファッションについてはなかなか面白みがある。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2023-02-26 16:05:15) |
154. 華麗なる恋の舞台で
ネタバレ 舞台俳優にはじまり舞台俳優に終わる映画なので全体的に舞台舞台した雰囲気が蔓延しているのは仕方ない。最後はぶっ飛んだ大根芝居合戦でこんな終わり方でいいのかなという感想。 母子関係がジーンと来てそこはいい感じ。 息子の冷静な視線は舞台舞台した世界観から一定の距離感があって見ているこっちが救われた。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2023-02-25 17:36:52) |
155. ストレイト・アウタ・コンプトン
ネタバレ 黒人アーティスト、ヒップホップ、お金、犯罪都市、酒池肉林、警察権力。と来ればこんな映画になるんだろう。うーん割と思った通り。意外性のないストーリー。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2023-02-20 19:45:45) |
156. 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
ネタバレ ずっとささやき声だけで話す世をはかなむ風のハンサムな男、歌だけはうまい同じように世をはかなむ風の綺麗めの女が、あまり本気を出さずに斜めに生きていくさまを雰囲気で楽しむ映画なのだろう。全然共感できない。ストーリー的に楽しめる部分がない。ジャズがちょっと良いくらいかな。 [DVD(字幕なし「原語」)] 4点(2023-01-16 19:50:08) |
157. 黄昏(1981)
ネタバレ 年老いいずれ死を迎える老人のとまどいと恐怖、諦念、あらがう生命力をベテラン俳優が見事に演じた。悪い映画ではない。 しかしこの演出必要?と思わせるような微妙なシーンが少なくないように感じた。 歯医者のドジっぽさや老人の頑固さを印象付けるシーンも過剰だ。どうせ老人というものは頑固なのに。娘の水着姿も無駄。サービスシーンのつもりだろうか。 何度も見れば味わい深い映画だろう。私は1回でいい。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2023-01-15 21:20:35) |
158. 勇者の赤いバッヂ
ネタバレ 戦場にあって死を恐れる若者。自分と重ね合わせると、死と隣り合わせの戦場でどう振る舞うだろうかと考えさせられる。 ストーリーは単純といえば単純なのだが戦場の臨場感がよくできており、短いながら良作。当時の映画にしては音楽が控え目で助かった。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2023-01-14 21:05:23) |
159. ジュリア
ネタバレ 響かなかったなあ。前半は複雑さを予感させるが、見終われば予想よりシンプルな内容だった。わくわくドキドキ感がもっとほしかった。 戦争の残酷さや殺人シーンがほぼなく、おさえ気味なのは個人的には助かった。その手の映画はそろそろ辛くなってきたので。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2023-01-12 20:01:21) |
160. マグニフィセント・セブン
ネタバレ まあまあ可もなく不可もなく。 最後までやっつけきっちゃうのがアメリカ風なんでしょう。 [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2023-01-09 18:10:06) |